JPH0530920Y2 - - Google Patents

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JPH0530920Y2
JPH0530920Y2 JP1985008097U JP809785U JPH0530920Y2 JP H0530920 Y2 JPH0530920 Y2 JP H0530920Y2 JP 1985008097 U JP1985008097 U JP 1985008097U JP 809785 U JP809785 U JP 809785U JP H0530920 Y2 JPH0530920 Y2 JP H0530920Y2
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ink
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sealing
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はグラビア印刷機の印刷ユニツトにおい
て、インキパンを印刷ユニツトから取り外すこと
なく洗浄することの可能なインキパン洗浄装置に
関する。
従来の技術 従来、印刷後のインキパンの洗浄は、まずイン
キパンを印刷機から取り外し、洗浄場所へ運搬
し、手作業で或いは洗浄装置を用いて行つてい
る。
考案が解決しようとする問題点 しかし、この方法では次の如き種々な問題点が
ある。
(1) 印刷色数分のインキパンを印刷機から取り外
して洗浄場所へ運搬する作業は、作業者にとつ
ては重労働であり、且つ時間のかかる仕事であ
る。
(2) 洗浄場所での洗浄も、溶剤を用いた人手作業
による場合が多く、重労働且つ時間がかかり、
環境衛生面でも問題が多い。
(3) 特に洗浄場所へ運搬していく間に、汚れたイ
ンキが乾燥してしまい、洗浄性が非常に悪くな
る為、洗浄作業が重労働である。
(4) 加えて、必要以上の溶剤を使う為、溶剤コス
トも高くつく。
(5) 汚れる面に離型性のよい材料をコーテイング
しておき、洗浄性をアツプさせようという試み
もあつたが、重度の汚れを落とす為にヘラのよ
うなもので物理的にかき落とす事が多く、離型
面が傷つきその効果は期待できなかつた。
(6) 洗浄装置を使用する場合でも、インキパン運
搬中に乾燥したインキ汚れを完全には落とすこ
とができず、やはり手作業を必要としている。
昨今、グラビア印刷は多品種小ロツトの傾向に
あり、品種変更の都度、インキタイプ、色等が変
更され、その都度インキパンを含むインキ装置の
洗浄が必要である。この為、インキパン洗浄の頻
度が増加し、上記の問題点がますます重要になつ
ており、生産性アツプという課題を解決するに
は、洗浄を能率的に行い、時間短縮をすることが
重要な問題である。
本考案はかかる現状に鑑みなされたもので、イ
ンキパン洗浄を容易に且つ敏速に行いうるインキ
パン洗浄装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案者は上記問題点を解消すべく鋭意検討の
結果、従来のようにインキパン等を印刷機の外に
搬出すると、その途中でインキが乾燥して洗浄が
困難になるが、インキパンを印刷機から取り外さ
ず、機械内でインキが乾いてしまわない内にウエ
ツトな状態のままで洗浄すれば容易に洗浄可能な
こと及びインキパンに洗浄液をノズルで噴射する
ことにより良好な洗浄が可能なことを見出した。
かかる知見に基づいてなされた本考案は、所定
位置に位置するインキパンの上面開口部を包囲す
る開閉可能なインキパン密閉装置と、密閉された
前記インキパン内面に洗浄液を噴射する洗浄液噴
射装置と、該噴射装置に洗浄液を供給する洗浄液
供給手段とを有し、前記噴射装置がインキパンを
洗浄する作動位置と印刷に支障を生じない待機位
置とに移動可能に設けられていることを特徴とす
るインキパン洗浄装置を要旨とする。
実施例 以下、図面に示す本考案の好適な実施例を説明
する。
第1図は本考案のインキパン洗浄装置を備えた
印刷ユニツトの印刷中の状態を示す側面断面図、
第2図は印刷終了後に版胴を外し、インキパンを
密閉し洗浄を行う状態を示す側面断面図、第3図
はその正面断面図、第4図はその水平断面図、第
5図は版胴を外し且つインキパン密閉装置を開い
て示す印刷ユニツトギヤサイドの概略斜視図であ
る。同図において、1はユニツトフレーム、2は
版胴、3は版胴支持軸、4は圧胴、5はフアニツ
シヤローラー、6はインキパン、7はインキパン
6の排紙側側面に一体に固定されたインキ循環
系、8はインキパン6を載せて昇降する昇降台、
9はドクターである。
両側のユニツトフレーム1には、張り出し部1
1が互いに向い合うように設けられる。この張り
出し部11はインキパン6の端部上面に接触して
シール効果を発揮する下部シール面11Aと、凸
形状に湾曲した上部シール面11Bと、ほぼ直線
状の側部シール面11Cを有している。上部シー
ル面11Bの下端近傍には、即ち印刷ユニツト排
紙側のインキパン側部上縁近傍には、両側の張り
出し部11に掛け渡されるように、ステイ12及
び可撓シート巻取具13が配置される。ステイ1
2の下面は、インキパン6の上縁と密着してシー
ルするためのシール面を形成する。可撓シート巻
取具13は、第6図に拡大して示すように、ステ
イ12両端のブラケツト14にピン15で揺動可
能に保持されたアーム16、アーム16に保持さ
れた支持棒17、該支持棒17にスプリング18
を介して支持された巻取芯19、巻取芯19に巻
取られた可撓シート20からなる。スプリング1
8は巻取芯19をシート巻取方向に常時付勢す
る。従つて、シート20の先端を引つ張ることに
より、シート20を巻取芯19から引き出すこと
ができるが、シート先端を解放すると、シート2
0は自動的に巻取芯19上に巻取られることとな
る。可撓シート20としては、金属の薄板、プラ
スチツクシート等が使用可能である。
ステイ12の垂直部の上端は、張り出し部の上
部シール面11Bに一致する高さ位置に配置され
ており、シート20はこの垂直部側から引き出さ
れている。シート20は特に第4図からよく分か
るように、両側の張り出し部11の上部シール面
11Bに接触しうる幅を有し、両側の張り出し部
11間の領域を覆うことができる。シート20の
先端にはシート20の幅よりも長い棒22が連結
されており、該棒22は上部シール面11Bに沿
つて移動可能である。棒22の両端には、ワイヤ
ー23が連結されており、このワイヤーは張り出
し部11の上部シール面11B上を通り、プーリ
ー25を介して、両側のユニツトフレーム間に延
びるシヤフト26に設けたプーリー27に巻取ら
れる。シヤフト26はブレーキ付可逆回転モータ
ー28に連結されている。これらのモーター2
8、プーリー27、ワイヤー23等は棒22を上
部シール面11Bに沿つて移動させる駆動機構を
構成する。かくして、モーター28でワイヤー2
3をプーリー27に巻取ると、棒22が上部シー
ル面11B上を滑つてドクター9の方に移動し、
可撓シート20を引き出し、シート20でインキ
パン上方を覆うこととなり、また、モーター28
を逆回転させてワイヤー23を繰り出すと、可撓
シート20は巻取芯19上に巻取られ、インキパ
ン上方が解放されることとなる。また、シート2
0の先端を拘束すると、スプリング18の巻取力
によりシート20に張力が加わり、シート20が
上部シール面11Bに押付けられてシールされる
とともに、シートの張力はアーム16を時計方向
に回転させてシート20をステイ12の上縁に強
く押付け、この部分のシールも行う。なお、可撓
シート20の上部シール面及びステイに対するシ
ールは、上記の如く可撓シート20に作用する張
力を利用する場合に限らず、シート20をエアシ
リンダ等に連結された枠で、上部シール面及びス
テイに押付けシールするようにしてもよい。
ドクター9はドクターホルダー30に固定され
ており、ドクターホルダー30は懸垂腕32に保
持された軸33に取付けられている。このドクタ
ーホルダー30は第1図に示すドクター作動位置
と、第2図に示す上昇位置とに移動可能である。
更にドクターホルダー30は円弧状の外周面30
Aと先端の平坦面30Bを有しており、平坦面3
0Bは第2図のようにドクター4を上昇させ且つ
ほぼ水平にした時に、上部シール面11Bに沿つ
て移動する棒22が突き当たるよう、上部シール
面11Bとほぼ同じ高さとなる。ドクターホルダ
ー30の下方には密閉板35が設けられる。この
密閉板35は軸33を中心として回転可能な支持
具(図示せず)に取付けられ、その上端がドクタ
ーホルダー30の外周面30Aに接触してシール
しながら回転可能である。密閉板35は、第2図
のようにドクターホルダー30が上昇位置にある
時に、両側の張り出し部11の側部シール面11
C及びその下端に渡されたステイ37に接触しう
る大きさを有し、且つこれらに圧着させられるよ
う、ドクター懸垂腕32に設置したエアシリンダ
38に連結されている。両側の張り出し部11の
側部シール面下端に掛け渡されたステイ37は、
密閉板35に密着するシール面を有するととも
に、インキパン上縁に密着するシール面も有して
いる。以上に説明した張り出し部11、可撓シー
ト巻取具13、ドクターホルダー30及び密閉板
35等は版胴2及びインキパン上面を覆うインキ
パン密閉装置を構成する。
密閉板35には多数のノズル39からなる版胴
洗浄用噴射装置が取付けられる。この噴射ノズル
39は第1図に示すように、通常の印刷時にはイ
ンキパン6の上縁より下方に隠れるが、第2図の
位置に上昇した時には版胴に洗浄液を噴射しうる
位置に配置される。ノズル39は第3図からよく
わかるように、版胴に沿つて直線状に配列されて
おり、両端のノズルは版胴支持軸3の洗浄用に、
他のノズルは版胴洗浄用に使用される。ノズル3
9としては、市販のものを適宜使用できるが、汚
れの激しい版胴支持軸3洗浄用のノズルは、洗浄
液を円錐状に噴射する大流量タイプが、また版胴
洗浄用のノズルは、洗浄液を偏平な扇状に噴射す
る小流量タイプのものが好ましい。
両側の張り出し部11の互いに向い合つた面に
は窪み40が形成されており、該窪み40には第
3図に二点鎖線で示すようにインキパン洗浄用の
洗浄液噴射装置41が収納されている。噴射装置
41は張り出し部11の壁を貫通して延びる支持
管42に保持されており、該支持管42には、支
持管42をその軸線方向に移動させる機構、例え
ばエアシリンダ等が連結されている。かくして、
噴射装置41は窪み40内の待機位置と、第3
図、第4図に実線で示すインキパン洗浄位置とに
移動可能である。なお、噴射装置41は必ずしも
張り出し部11の窪み40を設けてこの内部に収
納する必要はなく、印刷に支障のない位置に退避
できればよいが、このような窪み40内に収納す
ると印刷中にインキの汚れがつかないので好まし
い。噴射装置41はインキパン6やインキパン密
閉装置内面のほぼ全面に洗浄液を噴射しうるもの
で、第7図に示すように、多面体ブロツク43の
表面に多数のノズル44を埋め込んだノズル集合
体が好適である。支持管42は噴射装置41を支
持するとともに洗浄液を各ノズルに供給する作用
をする。なお、噴射装置41としては図示の多面
体を利用したものに限らず、パイプの表面に多数
のノズルを埋め込んだものであつてもよく、ま
た、液の噴射圧で自転するタイプのノズルを用い
たものであつてもよい。
第2図、第3図において、版胴にインキを供給
するインキ装置はインキパン6とインキ循環系7
とからなり、インキタンクを用いていない。これ
は残インキ量を減少させるとともに洗浄を容易に
する為である。インキパン6は両端の側板50
と、該側板50間の胴板51とからなり、胴板5
1は第2図からよくわかるように底部が滑らかに
湾曲している。また、第3図からよくわかるよう
に、胴板51の両端も滑らかに湾曲した状態で側
板50に固定されており、且つ中央部の向かつて
傾斜している。この構造はインキパン6内面の洗
浄を容易にし、且つ内部の液が常に中央の最深部
に向かつて流れるのを可能にする。インキパン内
面には洗浄性を向上するため、テフロンコーテイ
ングが施されている。
インキパン6の最深部には、接続管53が設け
られており、該接続管53には、インキ循環系7
の入側の配管54が固定される。インキ循環系7
は接続具55、インキポンプ56、接続具57、
フイルタ58、弁59、バイパス60、バイパス
弁61等を有しており、出側の配管62はインキ
パン6の上部に固定されている。かくして、イン
キ循環系7はインキパン6と一体化される。な
お、インキパン6の配管62接続部には配管62
からインキパン内に吐出したインキをフアニツシ
ヤローラー5に供給する適当な手段(図示せず)
が設けられている。下方の接続具55にはドレイ
ン弁64を備えたドレイン管65が接続される。
インキポンプ56としては、逆止弁を備えたエア
駆動のダイアフラムポンプが好適である。バイパ
ス60はダイアフラムポンプを用いた場合に、ポ
ンプ上方の配管中に残つたインキを抜く為のもの
で、運転中にはバイパス弁61は閉じている。も
し、ポンプ停止中にインキが上方からポンプ内を
下方に流れることのできるポンプが使用される場
合には、バイパス60は必要ない。フイルタ58
としては、インキ中に混入した金属粉を確実に除
去しうるよう、マグネツトを内臓したマグネツト
フイルタが好適である。
側板50には円形の穴が形成され、その穴に円
板67がシール材及び軸受を介して回転可能に保
持されている。この円板67は側板50の内面と
ほぼ同一面になるように、取り付けられ、インキ
パン側面の洗浄を容易になしている。円板67は
回転中心から隔たつた偏心位置で、フアニツシヤ
ローラー5の軸5Aをシール材及び軸受を介して
回転可能に保持している。フアニツシヤローラー
5の一方の軸5Aの端部には、プーリー68が固
定され、このプーリー68は円板67の中心位置
に保持された中間軸69のプーリー70に駆動連
結される。中間軸69は更にプーリー71を保持
しており、このプーリー71は図示しない駆動モ
ーターに駆動連結されている。かくして、円板6
7がどの位置に回転してもフアニツシヤローラー
5を駆動モーター(図示せず)で回転駆動可能で
ある。更に、インキパン6の外側には、第8図に
示すエアシリンダ72、レバー73、ロツド7
4、ロツド74を円板67に連結するピン75が
設けられ、円板67を回転させる手段を構成して
いる。
インキパン6の側板50は支持台77に固定さ
れており、且つ支持台77には移動を容易にする
ようキヤスター78が取り付けられている。イン
キパン6は印刷ユニツトの昇降台8上の所定位置
に搭載されている。
第9図は版胴洗浄用のノズル39及びインキパ
ン洗浄用の噴射装置41に対する洗浄液供給手段
を示す配管図である。ノズル39及び噴射装置4
1にはフイルター80、洗浄液供給ポンプ81等
を有する洗浄液供給手段に接続されている。ポン
プ81の吸入側は新洗浄液供給源に接続されると
共に、インキパン6の底部の接続管53に配管8
2を介して接続されている。配管82は更に排気
ブロワ(図示せず)に接続されている。一方、ポ
ンプ81の吐出側は分岐管83を介して廃洗浄液
溜に接続されている。更にポンプ83の吐出側の
配管には炭酸ガス供給源が配管84により接続さ
れている。ここに使用するポンプ81としては、
ノズル39、噴射装置41での噴射に必要な圧力
及び吐出量を確保しうるよう、ギヤポンプが好ま
しい。
次に上記装置の作動を説明する。なお、以下の
動作は制御装置(図示せず)により自動的に或い
は押しボタン操作により実施されるが、制御装置
は容易に設計可能であるので、説明は省略する。
通常の印刷時には第1図のように、インキパン6
は上昇位置にあり、その上縁が両端の張り出し部
11の下部シール面及びステイ12,37の下面
に押付けられてシールされている。インキパン洗
浄用の噴射装置41は張り出し部11の窪み40
内に収納されている。可撓シート20は可撓シー
ト巻取具13に大部分が巻取られ、先端に取付け
た棒22は可撓シート巻取具13近傍に位置して
いる。この状態ではインキパン6上方に可撓シー
トが無く、大きく開放されている為、版胴2への
圧胴の押付けや印刷される紙の通過に何等支障は
ない。なお、必要に応じ、モーター28によりワ
イヤー23をプーリー27に巻取り、棒22を走
行中の紙に支障を生じない位置まで、引き出し、
インキパン6の上方を可撓シート20で部分的に
覆い、インキ汚れの周囲への飛散や溶剤の蒸発を
制限するようにしてもよい。一方ドクターホルダ
ー30下方の密閉板35はインキパン上縁に接触
しているステイ37に押付けられており、ドクタ
ー9でかき落とすインキの外部への飛散を防止し
ている。また、この時ノズル39はステイ37と
密閉板35とのシール位置よりも下方に位置する
ので、ドクター9でかき落とされたインキや版胴
から飛散したインキで汚されることがない。
印刷終了後は、まず圧胴4を上方に移動させ、
次にドクターホルダー30下方の密閉板35を一
旦開いてドクターホルダー30を第2図の位置に
上昇させ、且つドクター9がほぼ水平になるよう
回転させ、次いで密閉板35を張り出し部11の
側部シール面11C及びステイ37に押付けるこ
とにより、インキパン上方側部のシールを行う。
次に第5図のモーター28を作動させてワイヤー
23をプーリー27に巻取り、可撓シート20先
端に取付けた棒22を上部シール面11Bに沿つ
て移動させる。棒22がドクターホルダー30の
先端の平坦面30Bにぶつかつて停止した時点
で、モーター28を停止させブレーキをかける
と、棒22は常時平坦面30Bに接触した状態を
保ち、シールされる。一方、インキパン6上面を
覆つた可撓シート20は可撓シート巻取具13の
スプリング18により張力を加えられるため、自
身の張力により凸形状の上部シール面11Bに押
付けられシールされる。また、第6図において、
可撓シール20に作用する張力は巻取芯を保持し
たアーム16を時計方向に揺動させ、可撓シート
20をステイ12の上端に押付けてシールする。
かくして、インキパン6上方は可撓シート20、
ドクターホルダー30、密閉板35等により版胴
2を包囲する状態で密閉され、版胴洗浄の準備が
調う。
次に第9図を参照して版胴洗浄手順を説明す
る。インキパン密閉後、まずインキパン6下部の
ドレイン管65から残留インキを抜き取る。次に
配管84から炭酸ガスを供給し、ノズル39を介
してインキパン6内に注入し、インキパン内の酸
素濃度を下げる。これは、溶剤等の洗浄液をイン
キパン内に噴射した際の爆発の危険を避ける為で
ある。炭酸ガス注入後、版胴をゆつくり回転さ
せ、新洗浄液をポンプ81でノズル39に供給
し、ノズル39から版胴に噴射し、版胴を洗浄す
る。或る程度新洗浄液による洗浄を継続した後、
新洗浄液の供給を止め、インキパン6に溜まつた
洗浄液をポンプ81でノズル39に供給し、版胴
の洗浄を継続する。その後、インキパン内の洗浄
液を廃洗浄液として系外に排出し、再び新洗浄液
による版胴洗浄を行う。この動作を適当に繰り返
した後、インキパン内の洗浄液を廃洗浄液として
排出してノズル噴射による版胴の洗浄を終了す
る。その後、インキパン6内を配管82を介して
排気し、インキパン内の溶剤蒸気を排気した後、
インキパン6を昇降台8で降下させるか、或いは
可撓シート20を可撓シート巻取具13に巻取つ
て、インキパンの密閉を解除し、版胴2を版胴支
持具から取り外す。以上で版胴洗浄及び版胴取り
外し作業が終了する。
次に再びインキパン6を上昇させて張り出し部
11及びステイ12,37下面に押付け、第2図
の状態に密閉する。密閉後、配管82を介して排
気した後、噴射装置41を第3図、第4図に示す
作動位置に移動させ、ポンプ81から新洗浄液を
送り込んでインキパン6及びインキパン密閉装置
内面に洗浄液を噴射して洗浄する。或る程度の洗
浄を行つた後、新洗浄液の供給を停止し、インキ
パン内の洗浄液を用いて噴射による洗浄を継続す
る。この際、インキ循環系7のインキポンプ56
を作動させて洗浄液をインキ循環系7内にも通
し、インキ循環系7の洗浄を並行して行う。洗浄
液が汚れると、一旦洗浄を停止し、廃洗浄液とし
て排出し、次いで新洗浄液による洗浄を開始す
る。以下、同様の洗浄を繰り返すことにより、イ
ンキパン、その密閉装置及びインキ循環系の洗浄
が行われる。洗浄終了後、再びインキパン内を排
気し、溶剤蒸気を十分排出した後、インキパン6
を降下させ、且つ可撓シート20を開いて、新版
胴装着に備える。
なお、上記実施例では、密閉板35に多数のノ
ズル39を設け、版胴2の洗浄も行うようになし
ているが、この構成は本考案に必須ではなく、版
胴は従来と同様に手作業で洗浄するようにしても
よい。また、上記実施例では、可撓シート20で
インキパン上方を密閉したが、可撓シート20の
代わりに上部シール面11Bに適合するよう湾曲
した板を用いてインキパン上方を密閉するように
してもよい。また、インキパン上方側面の密閉
に、ドクターホルダー30及びその下方に取付け
た密閉板35を用いたが、この代わりにドクター
ホルダー30を第2図の位置より更に上方に移動
させるようになし、ドクターホルダーとは関係の
無い適当な保持機構に密閉板を保持させ、該密閉
板を取り出し部の側部シール面及びその下方のス
テイ37に押付けて密閉するようにしてもよい。
更に、上記実施例はインキ供給にフアニツシヤ
ローラーを用いた方式の印刷ユニツトに本考案を
適用したものであるが、本考案はこの方式に限定
されず、他のインキ供給方式、例えばカスケード
方式の印刷ユニツトにも適用可能である。また、
フアニツシヤローラーを用いる場合でも、フアニ
ツシヤローラーの保持機構は図示のものに限定さ
れず、適宜変更可能である。しかし、図示実施例
のように、インキパン側面に回転可能に取り付け
た円板の偏心位置に保持させる機構は版胴の直径
変化への対応が容易であり、インキの飛散が防止
でき、しかも洗浄し易い等の利点があるので、好
ましい。
考案の効果 以上の如く本考案装置によれば、インキパン6
を可撓シート20、密閉板35、張り出し部11
等により密閉し、且つそれらの内面に洗浄液を噴
射することにより、インキパンを敏速且つ良好に
洗浄することができる。この為、従来のようにイ
ンキパンを各ユニツト毎に取り外し、洗浄場所に
運搬し、洗浄するという手間がいらず、しかも各
ユニツト同時に洗浄が可能であるので、極めて短
時間でのインキパン洗浄が可能である。しかも、
洗浄時に洗浄液である溶剤を作業者が直接扱うこ
とがなく、衛生的であるとともに、作業環境を溶
剤の蒸気で汚染することが少ない。かくして、本
考案装置は作業環境をきれいにするとともに、印
刷準備期間を極めて短縮しうる優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のインキパン洗浄装置を備えた
印刷ユニツトの印刷中の状態を示す側面断面図、
第2図は印刷終了後に版胴を外しインキパンを密
閉して洗浄を行う状態を示す側面断面図、第3図
はその正面断面図、第4図はその水平断面図、第
5図は版胴を外し且つインキパン密閉装置を開い
て示す印刷ユニツトギヤサイドの概略斜視図、第
6図は可撓シート巻取具の断面図、第7図は洗浄
液噴射装置41の側面図、第8図はフアニツシヤ
ローラーを保持した円板67の駆動機構を示す概
略図、第9図は本考案装置に用いる洗浄液供給手
段を示す配管図である。 1……ユニツトフレーム、2……版胴、6……
インキパン、11……張り出し部、11A……下
部シール面、11B……上部シール面、13……
可撓シート巻取具、20……可撓シート、30…
…ドクターホルダー、35……密閉板、41……
洗浄液噴射装置、43……多面体ブロツク、44
……ノズル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) グラビア印刷機の印刷ユニツトにおいて、所
    定位置に位置するインキパンの上面開口部を包
    囲する開閉可能なインキパン密閉装置と、密閉
    された前記インキパン内面に洗浄液を噴射する
    洗浄液噴射装置と、該噴射装置に洗浄液を供給
    する洗浄液供給手段とを有し、前記噴射装置が
    インキパンを洗浄する作動位置と印刷に支障を
    生じない待機位置とに移動可能に設けられてい
    ることを特徴とするインキパン洗浄装置。 (2) 前記噴射装置が、多面体に多数のノズルを埋
    め込んだノズル集合体であることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のインキパ
    ン洗浄装置。
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