JPH05309192A - ミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置 - Google Patents
ミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置Info
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- JPH05309192A JPH05309192A JP14357792A JP14357792A JPH05309192A JP H05309192 A JPH05309192 A JP H05309192A JP 14357792 A JP14357792 A JP 14357792A JP 14357792 A JP14357792 A JP 14357792A JP H05309192 A JPH05309192 A JP H05309192A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 下糸のなくなり・目飛びの発生をすみやかに
検出し、ミシンの停止及び作業者への警報を行なう。 【構成】 下糸のなくなり・目飛びが発生した場合に、
同時に上糸にも異常が発生する点に着目し、上糸5の異
常な動きによって上糸検出部材30を移動させ、その上糸
検出部材30の移動をスイツチ40によって検出し、モータ
51の停止、警報52の発生を行なう。 【効果】 縫い直しの必要な範囲をきわめて小さくする
ことができ、作業能率が改善される。
検出し、ミシンの停止及び作業者への警報を行なう。 【構成】 下糸のなくなり・目飛びが発生した場合に、
同時に上糸にも異常が発生する点に着目し、上糸5の異
常な動きによって上糸検出部材30を移動させ、その上糸
検出部材30の移動をスイツチ40によって検出し、モータ
51の停止、警報52の発生を行なう。 【効果】 縫い直しの必要な範囲をきわめて小さくする
ことができ、作業能率が改善される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの下糸がなくな
ったり目飛びが発生したことを検出する装置に関するも
のである。
ったり目飛びが発生したことを検出する装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に、ミシンの下糸は小型のボビンに巻回され、ミシンの
本体の内部に収納されているため、上糸に比べてなくな
りかたが早く、また下糸がなくなったことを確認しにく
い。そのため、もし下糸がなくなったり目飛びが発生し
た場合に、その発生からそのことに気付いてミシンを停
止するまでの間に行なった作業は、無駄になるばかり
か、一旦上糸を解き、下糸を補充した後、下糸がなくな
ったり目飛びが発生した箇所からやり直さなければなら
ず作業能率が悪いという問題点を有していた。また、布
の材質(生地)によっては、下糸がなくなったり目飛び
が発生した箇所に針の跡が残り外観上見苦しくなるた
め、事実上縫い直しがきかない場合もある。そのため、
下糸がなくなったり目飛びが発生した場合、その生地を
処分しなければならず、不経済であるという問題点があ
った。
に、ミシンの下糸は小型のボビンに巻回され、ミシンの
本体の内部に収納されているため、上糸に比べてなくな
りかたが早く、また下糸がなくなったことを確認しにく
い。そのため、もし下糸がなくなったり目飛びが発生し
た場合に、その発生からそのことに気付いてミシンを停
止するまでの間に行なった作業は、無駄になるばかり
か、一旦上糸を解き、下糸を補充した後、下糸がなくな
ったり目飛びが発生した箇所からやり直さなければなら
ず作業能率が悪いという問題点を有していた。また、布
の材質(生地)によっては、下糸がなくなったり目飛び
が発生した箇所に針の跡が残り外観上見苦しくなるた
め、事実上縫い直しがきかない場合もある。そのため、
下糸がなくなったり目飛びが発生した場合、その生地を
処分しなければならず、不経済であるという問題点があ
った。
【0003】また、下糸のなくなりを検出するために、
例えば、ボビンの鍔の部分の両側に発光素子及び受光素
子をそれぞれ設けて、ボビンに巻回された糸の巻径が所
定の値よりも小さくなった場合に発光素子からの光が受
光素子に到達することを利用して、下糸の残量が少ない
ことを検出し警告するもの等、ボビンに巻回された下糸
の残量を検出する方法又は装置が提案されている(自明
につき図示せず)。しかしながら、従来の方法又は装置
では、ボビンに巻回された下糸の残量が一定量以下にな
ったことを検出しているため、下糸がちょうど今なくな
ったことを検出することは不可能であり、また、縫製に
用いられる糸の太さは一様ではなく、糸の太さによって
その残量が一定でないこと、及びボビンに残った下糸が
無駄になるという問題点を有していた。
例えば、ボビンの鍔の部分の両側に発光素子及び受光素
子をそれぞれ設けて、ボビンに巻回された糸の巻径が所
定の値よりも小さくなった場合に発光素子からの光が受
光素子に到達することを利用して、下糸の残量が少ない
ことを検出し警告するもの等、ボビンに巻回された下糸
の残量を検出する方法又は装置が提案されている(自明
につき図示せず)。しかしながら、従来の方法又は装置
では、ボビンに巻回された下糸の残量が一定量以下にな
ったことを検出しているため、下糸がちょうど今なくな
ったことを検出することは不可能であり、また、縫製に
用いられる糸の太さは一様ではなく、糸の太さによって
その残量が一定でないこと、及びボビンに残った下糸が
無駄になるという問題点を有していた。
【0004】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、下糸がなくなったり、目
飛びを起こした場合にすみやかにその異常を検出し、ミ
シンの停止及び作業者への警報を行ない、縫い直しの必
要な範囲をきわめて小さくすることによって作業能率を
改善することができる、ミシンの下糸のなくなり・目飛
び発生検出装置を得ることを目的としている。
るためになされたものであり、下糸がなくなったり、目
飛びを起こした場合にすみやかにその異常を検出し、ミ
シンの停止及び作業者への警報を行ない、縫い直しの必
要な範囲をきわめて小さくすることによって作業能率を
改善することができる、ミシンの下糸のなくなり・目飛
び発生検出装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
に係るミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置
は、少なくとも布送り方向の溝を有する布押えと、布押
え上において、針の位置よりも前記布送り方向の後方に
設けられ、前記布送り方向に移動可能に支持され、か
つ、少なくとも前記溝に直交する部分を有する上糸検出
部材と、前記上糸検出部材が前記布送り方向に移動した
場合に、その移動を検出する検出手段と、前記検出手段
が前記上糸検出部材の移動を検出した場合に、ミシンの
動作を停止し、警報を発する制御手段と、を具備してい
る。また、請求項2に記載した発明に係るミシンの下糸
のなくなり・目飛び発生検出装置は、前記検出手段はス
イツチであり、当該スイツチの動作片が前記上糸検出部
材を前記布押えに対して付勢するように構成され、前記
上糸検出部材は前記動作片を押し下げるように前記動作
片に係止していることを特徴とする。
に係るミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置
は、少なくとも布送り方向の溝を有する布押えと、布押
え上において、針の位置よりも前記布送り方向の後方に
設けられ、前記布送り方向に移動可能に支持され、か
つ、少なくとも前記溝に直交する部分を有する上糸検出
部材と、前記上糸検出部材が前記布送り方向に移動した
場合に、その移動を検出する検出手段と、前記検出手段
が前記上糸検出部材の移動を検出した場合に、ミシンの
動作を停止し、警報を発する制御手段と、を具備してい
る。また、請求項2に記載した発明に係るミシンの下糸
のなくなり・目飛び発生検出装置は、前記検出手段はス
イツチであり、当該スイツチの動作片が前記上糸検出部
材を前記布押えに対して付勢するように構成され、前記
上糸検出部材は前記動作片を押し下げるように前記動作
片に係止していることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記請求項1及び2に記載した各発明の作用を
図5及び図6を用いて説明する。請求項1に記載した発
明は、下糸がなくなったり、目飛びが発生した場合に、
同時に上糸にも異常が発生する点に着目し、上糸の異常
な動きを検出して下糸がなくなったり又は目飛びが発生
したことを検出しようとするものである。すなわち、下
糸が正常な場合、図5に示すように、上糸は布の真ん中
で下糸と絡みあっており、上糸は布から針先まで急角度
で立上がっている。一方、下糸がなくなったり、目飛び
が発生した場合、図6に示すように、上糸は下糸と絡み
あわず、上糸は布から針先まで比較的緩やかな角度で立
上がる。従って、下糸がなくなったり、目飛びが発生し
た場合、上糸検出部材の溝に直交する部分が立ち上がっ
てくる上糸によって持上げられる。この上糸検出部材の
移動を検出手段によって検出し、下糸のなくなりや目飛
びの発生を検出する。そしてモータを停止し、警報を発
することによって作業者に下糸がなくなったり又は目飛
びが発生したことを知らせる。また、請求項2に記載し
た発明においては、上糸検出部材に直接ばね等の付勢手
段を設けていないので上糸検出部材はきわめて軽く動作
する。また、上糸検出部材はスイツチの動作片を押し下
げるように動作片に係止しているだけであるため、針が
上糸を引上げるわずかな力によっても上糸検出手段によ
る動作片の係止を解除することができる。これによって
スイツチが直ちに閉じ、ミシンの動作が停止するため、
下糸がなくなったり目飛びが発生した後ミシンが停止す
るまでに進む針数はきわめて少なく、縫い直しの範囲が
きわめて小さい。
図5及び図6を用いて説明する。請求項1に記載した発
明は、下糸がなくなったり、目飛びが発生した場合に、
同時に上糸にも異常が発生する点に着目し、上糸の異常
な動きを検出して下糸がなくなったり又は目飛びが発生
したことを検出しようとするものである。すなわち、下
糸が正常な場合、図5に示すように、上糸は布の真ん中
で下糸と絡みあっており、上糸は布から針先まで急角度
で立上がっている。一方、下糸がなくなったり、目飛び
が発生した場合、図6に示すように、上糸は下糸と絡み
あわず、上糸は布から針先まで比較的緩やかな角度で立
上がる。従って、下糸がなくなったり、目飛びが発生し
た場合、上糸検出部材の溝に直交する部分が立ち上がっ
てくる上糸によって持上げられる。この上糸検出部材の
移動を検出手段によって検出し、下糸のなくなりや目飛
びの発生を検出する。そしてモータを停止し、警報を発
することによって作業者に下糸がなくなったり又は目飛
びが発生したことを知らせる。また、請求項2に記載し
た発明においては、上糸検出部材に直接ばね等の付勢手
段を設けていないので上糸検出部材はきわめて軽く動作
する。また、上糸検出部材はスイツチの動作片を押し下
げるように動作片に係止しているだけであるため、針が
上糸を引上げるわずかな力によっても上糸検出手段によ
る動作片の係止を解除することができる。これによって
スイツチが直ちに閉じ、ミシンの動作が停止するため、
下糸がなくなったり目飛びが発生した後ミシンが停止す
るまでに進む針数はきわめて少なく、縫い直しの範囲が
きわめて小さい。
【0007】
【実施例】この発明に係るミシンの下糸のなくなり・目
飛び発生検出装置を、その好適な実施例を示す図1から
図6及び、比較のための従来の布押えを示す図7及び図
8を用いて説明する。図1は下糸が正常である状態を示
す上方向から見た斜視図、図2は同下方向から見た斜視
図(但し、形状を理解しやすくするため糸は省略してい
る)である。また、図3は下糸がなくなったり、目飛び
が発生した状態を示す上方向から見た斜視図、図4は同
下方向から見た斜視図(但し、糸は省略)である。図5
は縫合の正常な状態を示す断面図、図6は下糸がなくな
り、又は目飛びが発生した場合の縫合の状態を示す断面
図である。図7及び図8は従来の布押えの構成を示す上
方向及び下方向から見た斜視図である。
飛び発生検出装置を、その好適な実施例を示す図1から
図6及び、比較のための従来の布押えを示す図7及び図
8を用いて説明する。図1は下糸が正常である状態を示
す上方向から見た斜視図、図2は同下方向から見た斜視
図(但し、形状を理解しやすくするため糸は省略してい
る)である。また、図3は下糸がなくなったり、目飛び
が発生した状態を示す上方向から見た斜視図、図4は同
下方向から見た斜視図(但し、糸は省略)である。図5
は縫合の正常な状態を示す断面図、図6は下糸がなくな
り、又は目飛びが発生した場合の縫合の状態を示す断面
図である。図7及び図8は従来の布押えの構成を示す上
方向及び下方向から見た斜視図である。
【0008】図1及び図2に示すこの発明に係るミシン
の下糸のなくなり・目飛び発生検出装置と、図7及び図
8に示す従来の布押えとを比較する。図7及び図8にお
いて、従来の布押え2における布送り方向の溝2aは、針
1が上下する部分1aの近傍までしか設けられていない。
一方、図1及び図2に示すこの発明に係るミシンの下糸
のなくなり・目飛び発生検出装置の布押え20において
は、布送り方向の溝20aが針1が上下する部分1aよりも
さらに針1の位置に対して布送り方向の後方への延長部
分20bを有している。布押え支柱21には、上糸検出部材3
0が滑らかに摺動できるように斜に設けられている。上
糸検出部材30は線材をその両端部分を中央部分に対し直
交する方向に折り曲げられ、それぞれ溝20bに直交する
部分30a及びスイツチ40に当接する部分30bとして機能す
る。スイツチ40は、例えば支柱21の張り出し部分等(図
示せず)に固定されており、その動作片41のばね圧によ
り、上糸検出部材30の溝20bに直交する部分30aを常時布
押え20に接触させるように付勢している。スイツチ40は
制御部50に接続され、制御部50はミシンを駆動するため
のモータ51及び警報52等を制御する。スイツチ40はいわ
ゆるB接点型のリミツトスイツチであり、正常な状態で
は上糸検出部材30のスイツチ40に当接する部分30bがス
イツチ40の動作片41と接触し、動作片41が押し曲げら
れ、スイツチ40はオフ状態にある。このとき、図5に示
すように、上糸5と下糸6とは正常に絡み合っており、
上糸5は針1の近傍から急角度で立上がっている。従っ
て、図1において、上糸5と上糸検出部材30の溝20bに
直交する部分30aとは接触せず、スイツチ40は作動せ
ず、オフからオンに切換わらない。
の下糸のなくなり・目飛び発生検出装置と、図7及び図
8に示す従来の布押えとを比較する。図7及び図8にお
いて、従来の布押え2における布送り方向の溝2aは、針
1が上下する部分1aの近傍までしか設けられていない。
一方、図1及び図2に示すこの発明に係るミシンの下糸
のなくなり・目飛び発生検出装置の布押え20において
は、布送り方向の溝20aが針1が上下する部分1aよりも
さらに針1の位置に対して布送り方向の後方への延長部
分20bを有している。布押え支柱21には、上糸検出部材3
0が滑らかに摺動できるように斜に設けられている。上
糸検出部材30は線材をその両端部分を中央部分に対し直
交する方向に折り曲げられ、それぞれ溝20bに直交する
部分30a及びスイツチ40に当接する部分30bとして機能す
る。スイツチ40は、例えば支柱21の張り出し部分等(図
示せず)に固定されており、その動作片41のばね圧によ
り、上糸検出部材30の溝20bに直交する部分30aを常時布
押え20に接触させるように付勢している。スイツチ40は
制御部50に接続され、制御部50はミシンを駆動するため
のモータ51及び警報52等を制御する。スイツチ40はいわ
ゆるB接点型のリミツトスイツチであり、正常な状態で
は上糸検出部材30のスイツチ40に当接する部分30bがス
イツチ40の動作片41と接触し、動作片41が押し曲げら
れ、スイツチ40はオフ状態にある。このとき、図5に示
すように、上糸5と下糸6とは正常に絡み合っており、
上糸5は針1の近傍から急角度で立上がっている。従っ
て、図1において、上糸5と上糸検出部材30の溝20bに
直交する部分30aとは接触せず、スイツチ40は作動せ
ず、オフからオンに切換わらない。
【0009】下糸のなくなったり目飛びが発生した場
合、図6に示すように、上糸5は下糸6と絡み合わず、
上糸5は下糸6のなくなったり目飛びが発生した箇所X
から針1までなだらかに立上がる。この上糸5の立上が
りの変化を検出して下糸6がなくなったこと又は目飛び
が発生したことを検出する。すなわち、上糸5は図3に
示すように針1の位置よりも布送り方向の後方の部分の
溝20bを貫いて立上がり、上糸検出部材30の溝20bに直交
する部分30aと接触する。このため、上糸検出部材30は
斜上方に押上げられ、上糸検出部材30のスイツチ40に当
接する部分30bとスイツチ40の動作片41との係合は解除
される。その結果、スイツチ40に当接する部分30bはス
イツチ40の動作片41から外れ、スイツチ40が作動し、オ
フからオンに切換わる。スイツチ40の作動により、制御
部50はモータ51を停止し、同時に警報52を作動させる。
下糸6がなくなったり目飛びが発生した後、モータ51が
停止するまでに2〜3針進むことになるが、この程度の
範囲では作業者はミシンを手動等で逆転させて下糸6が
なくなった位置又は目飛びが発生した位置まで容易に戻
せる。そして、下糸6を補充等した後、縫合作業を再開
する。
合、図6に示すように、上糸5は下糸6と絡み合わず、
上糸5は下糸6のなくなったり目飛びが発生した箇所X
から針1までなだらかに立上がる。この上糸5の立上が
りの変化を検出して下糸6がなくなったこと又は目飛び
が発生したことを検出する。すなわち、上糸5は図3に
示すように針1の位置よりも布送り方向の後方の部分の
溝20bを貫いて立上がり、上糸検出部材30の溝20bに直交
する部分30aと接触する。このため、上糸検出部材30は
斜上方に押上げられ、上糸検出部材30のスイツチ40に当
接する部分30bとスイツチ40の動作片41との係合は解除
される。その結果、スイツチ40に当接する部分30bはス
イツチ40の動作片41から外れ、スイツチ40が作動し、オ
フからオンに切換わる。スイツチ40の作動により、制御
部50はモータ51を停止し、同時に警報52を作動させる。
下糸6がなくなったり目飛びが発生した後、モータ51が
停止するまでに2〜3針進むことになるが、この程度の
範囲では作業者はミシンを手動等で逆転させて下糸6が
なくなった位置又は目飛びが発生した位置まで容易に戻
せる。そして、下糸6を補充等した後、縫合作業を再開
する。
【0010】なお、上糸検出部材30は布押え支柱21に滑
らかに摺動できるように斜に設けられているだけであっ
て、自動復帰のためのばね等の付勢手段は設けられてい
ない。これは、もし、上糸検出部材30を自動復帰させよ
うとしてばね等を設けたとすると、そのばね圧が針1が
上糸5を引張り上げようとする力を上回り、上糸5がた
るみ、上糸検出部材30のスイツチ40に当接する部分30b
とスイツチ40の動作片41との係合を解除することができ
なくなるおそれがある、という理由による。従って、下
糸6の補充作業等が完了すると、作業者は手動で上糸検
出部材30を下降させ、図1に示す状態に復帰させる。
らかに摺動できるように斜に設けられているだけであっ
て、自動復帰のためのばね等の付勢手段は設けられてい
ない。これは、もし、上糸検出部材30を自動復帰させよ
うとしてばね等を設けたとすると、そのばね圧が針1が
上糸5を引張り上げようとする力を上回り、上糸5がた
るみ、上糸検出部材30のスイツチ40に当接する部分30b
とスイツチ40の動作片41との係合を解除することができ
なくなるおそれがある、という理由による。従って、下
糸6の補充作業等が完了すると、作業者は手動で上糸検
出部材30を下降させ、図1に示す状態に復帰させる。
【0011】上記実施例は、直線縫いの場合について説
明したが、ジグザク縫いの場合にも応用できることはい
うまでもない。さらに、上記実施例では上糸検出部材30
の作動をリミツトスイツチ40で検出したが、上糸検出部
材30に反射板等を設け、上糸検出部材30の動きを光学式
センサで検出してもよく、また、上糸検出部材30に磁石
片等を設け、上糸検出部材30の動きを磁気センサで検出
してもよい。また、上記実施例は下糸をボビンに巻回し
て使用する型のミシンについて説明したが、下糸として
上糸と同様の糸巻に巻回したものを使用する型のミシン
等あらゆる型のミシンに対して、目飛びの発生を検出す
るために本発明を応用することができる。
明したが、ジグザク縫いの場合にも応用できることはい
うまでもない。さらに、上記実施例では上糸検出部材30
の作動をリミツトスイツチ40で検出したが、上糸検出部
材30に反射板等を設け、上糸検出部材30の動きを光学式
センサで検出してもよく、また、上糸検出部材30に磁石
片等を設け、上糸検出部材30の動きを磁気センサで検出
してもよい。また、上記実施例は下糸をボビンに巻回し
て使用する型のミシンについて説明したが、下糸として
上糸と同様の糸巻に巻回したものを使用する型のミシン
等あらゆる型のミシンに対して、目飛びの発生を検出す
るために本発明を応用することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、下糸
がなくなったり又は目飛びが発生した場合に、上糸の立
上がり角度が変化することを利用し、上糸によって上糸
検出部材を動作させ、上糸検出部材の動きをスイツチで
検出し、モータ51を停止させ、警報を発生する。このた
め、作業者は下糸がなくなったり目飛びが発生した後、
すみやかにそのことに気付くことができる。その結果、
上糸を解いて縫い直しをしなければならない範囲がきわ
めて小さく、作業の効率化を図ることができるという効
果を有する。さらに、縫い直しをしなければならない範
囲が事実上数針ですむため、縫い直しのきかないような
生地に対しても使用することができるという効果を有す
る。
がなくなったり又は目飛びが発生した場合に、上糸の立
上がり角度が変化することを利用し、上糸によって上糸
検出部材を動作させ、上糸検出部材の動きをスイツチで
検出し、モータ51を停止させ、警報を発生する。このた
め、作業者は下糸がなくなったり目飛びが発生した後、
すみやかにそのことに気付くことができる。その結果、
上糸を解いて縫い直しをしなければならない範囲がきわ
めて小さく、作業の効率化を図ることができるという効
果を有する。さらに、縫い直しをしなければならない範
囲が事実上数針ですむため、縫い直しのきかないような
生地に対しても使用することができるという効果を有す
る。
【図1】下糸が正常である状態を示す上方向から見た斜
視図
視図
【図2】同下方向から見た斜視図
【図3】下糸がなくなったり、目飛びが発生した状態を
示す上方向から見た斜視図
示す上方向から見た斜視図
【図4】同下方向から見た斜視図
【図5】縫合の正常な状態を示す断面図
【図6】下糸がなくなり、又は目飛びが発生した場合の
縫合の状態を示す断面図
縫合の状態を示す断面図
【図7】従来の布押えの構成を示す上方向から見た斜視
図
図
【図8】同下方向から見た斜視図
1 針 5 上糸 20 布押え 20a 溝 20b 溝 30 上糸検出部材 30a 溝20bに直交する部分 30b スイツチ40に当接する部分 40 スイツチ 41 動作片
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも布送り方向の溝を有する布押
えと、 布押え上において、針の位置よりも前記布送り方向の後
方に設けられ、前記布送り方向に移動可能に支持され、
かつ、少なくとも前記溝に直交する部分を有する上糸検
出部材と、 前記上糸検出部材が前記布送り方向に移動した場合に、
その移動を検出する検出手段と、 前記検出手段が前記上糸検出部材の移動を検出した場合
に、ミシンの動作を停止し、警報を発する制御手段と、 を具備するミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装
置。 - 【請求項2】 前記検出手段はスイツチであり、当該ス
イツチの動作片が前記上糸検出部材を前記布押えに対し
て付勢するように構成され、前記上糸検出部材は前記動
作片を押し下げるように前記動作片に係止していること
を特徴とする請求項1記載のミシンの下糸のなくなり・
目飛び発生検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14357792A JPH05309192A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14357792A JPH05309192A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05309192A true JPH05309192A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=15341981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14357792A Pending JPH05309192A (ja) | 1992-05-07 | 1992-05-07 | ミシンの下糸のなくなり・目飛び発生検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05309192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180496A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Toyota Industries Corp | 三次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置における糸切れ検知装置 |
-
1992
- 1992-05-07 JP JP14357792A patent/JPH05309192A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010180496A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Toyota Industries Corp | 三次元繊維組織の厚さ方向糸挿入装置における糸切れ検知装置 |
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