JPH0530911A - 水中油型乳化物 - Google Patents

水中油型乳化物

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JPH0530911A
JPH0530911A JP3192835A JP19283591A JPH0530911A JP H0530911 A JPH0530911 A JP H0530911A JP 3192835 A JP3192835 A JP 3192835A JP 19283591 A JP19283591 A JP 19283591A JP H0530911 A JPH0530911 A JP H0530911A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラウリン系油脂をベースとした乳化物であっ
ても、乳化安定性に優れ、且つチョコレートの持つ独特
の風味と口当たりを有する水中油型乳化物の提供。 【構成】 本発明の水中油型乳化物は、油脂含量が10
〜60重量%である水中油型乳化物であって、ラウリン
系油脂1〜54重量%、トリグリセリドの2位置にリノ
ール酸又はリノレン酸を多く含み、且つ1及び3位置が
炭素数16以上の飽和脂肪酸である油脂0.3〜27重
量%、及び、カカオバター1〜15重量%を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラウリン系油脂を比較
的多量に含む、乳化安定性に優れた水中油型乳化物に関
するもので、本発明の水中油型乳化物によれば、乳化安
定性に優れ且つ風味の良いホイップクリーム、コーヒー
クリーム、カスタードクリーム、ガナッシュクリーム等
が得られる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
乳化脂のニーズは高級化、ライト化を指向しており、乳
化脂の形態も油中水型から水中油型に移行している。一
方、製菓製造者は、高級化、ライト化等の美味しさを追
求するとともに製造工程の省力化(機能化)も要求して
いる。しかしながら、このような省力化と美味しさとは
相反する側面をもっている。
【0003】例えば、カカオバターやラウリン系油脂の
ヤシ油は、特徴あるシャープな融解特性を有し、且つ口
溶けが非常に良好で、風味も良好であるため、多量に使
用したい油脂のひとつとされている。しかしながら、こ
れらの油脂は、結晶多形のため乳化が不安定となり、油
分離等が発生するため、品質管理が難しく、省力化と相
反するため多量に使用できなかった。
【0004】また、チョコレートクリーム(ガナッシュ
クリーム等)においては、風味を向上させるために、チ
ョコレート成分を多く使用すると油分離が発生するた
め、チョコレートのかわりにフレーバーを添加した模擬
的な製品が製造されている。しかしながら、このような
製品は、チョコレートが持つ独特な風味に欠け、また口
溶け等も不良であった。
【0005】また、トリグリセリドの2位置がリノール
酸で且つ1及び3位置が飽和脂肪酸である油脂(SLS
油脂)を使用したチョコレート組成物がブルーム耐性及
び保存性に優れたものであることは、本出願人により明
らかにされている(特開平2−286041号公報)
が、ラウリン系油脂をベースとした系でのSLS油脂の
乳化安定効果は不明であった。
【0006】従って、本発明の目的は、ラウリン系油脂
をベースとした乳化物であっても、乳化安定性に優れ、
且つチョコレートの持つ独特の風味と口当たりを有する
水中油型乳化物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、トリグリセリドの2位
置にリノール酸又はリノレン酸を多く含み、且つ1及び
3位置が炭素数16以上の飽和脂肪酸である油脂が優れ
た乳化安定効果を奏することを知見した。本発明は、上
記知見に基づきなされたもので、油脂含量が10〜60
重量%である水中油型乳化物において、ラウリン系油脂
1〜54重量%、トリグリセリドの2位置にリノール酸
又はリノレン酸を多く含み、且つ1及び3位置が炭素数
16以上の飽和脂肪酸である油脂(以下、SLS含有油
脂という)0.3〜27重量%、及び、カカオバター1
〜15重量%を含むことを特徴とする水中油型乳化物を
提供するものである。
【0008】以下、本発明の水中油型乳化物について詳
述する。本発明の水中油型乳化物の油脂分は、本発明の
水中油型乳化物のベースとなるラウリン系油脂を1〜5
4重量%、好ましくは3〜48重量%、SLS含有油脂
を0.3〜27重量%、好ましくは1〜20重量%、カ
カオバターを1〜15重量%、好ましくは2〜10重量
%含有し、必要に応じてその他の油脂を含有しても良
い。本発明に使用される全油脂分は、水中油型乳化物中
10〜60重量%、好ましくは12〜50重量%含有さ
せる。
【0009】本発明に使用されるラウリン系油脂として
は、ラウリン酸を30%以上含有する油脂、ヤシ油、パ
ーム核油、並びに、その硬化油、分別油、エステル交換
油を単独又は2種以上混合したもの等が挙げられる。上
記ラウリン系油脂は、その上昇融点が30〜38℃のも
のが好ましい。また、本発明に使用されるSLS含有油
脂は、リノール酸又はリノレン酸をトリグリセリド分子
の2位置に多量に含む油脂、例えばサフラワー油、ひま
わり油等と、飽和脂肪酸及び/又は飽和脂肪酸エステル
類とを1,3位置に選択的に作用するリパーゼによりエ
ステル交換させ、通常の分離、精製を経て製造すること
ができる(特開昭63−273485号公報及び特開平
1−165389号公報等参照)。
【0010】上記SLS含有油脂のトリグリセリドの2
位置は、少なくとも40%以上の、好ましくは50%以
上のリノール酸又はリノレン酸を含むことが好ましい。
また、上記SLS含有油脂のトリグリセリドの1,3位
置は、炭素数16以上の飽和脂肪酸、具体的には、パル
ミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙
げられ、これらの脂肪酸が少なくとも50%以上である
ことが好ましい。
【0011】また、本発明に使用されるカカオバター
は、通常、常法により脱臭して用いられるが、ガナッシ
ュクリーム等のようにチョコレート風味を必要とする場
合等には、脱臭せずそのまま用いることもできる。ま
た、本発明に使用し得るその他の油脂としては、非ラウ
リン系の植物油脂、動物油脂、及びそれらの硬化油、分
別油、エステル交換油を単独又は2種以上混合したもの
であって、上昇融点が22〜40℃のものが好ましく、
例えば、魚油、なたね油、大豆油等の各種動植物油及び
これらの硬化油、分別油、エステル交換油が挙げられ
る。
【0012】また、本発明の水中油型乳化物の油脂分以
外の成分としては、例えば、乳固形分、糖類、澱粉類、
呈味成分、乳化剤、乳化安定剤等が挙げられ、必要に応
じて適宜配合される。上記乳固形分としては、例えば、
牛乳、脱脂乳、脱脂粉乳、ホエーパウダー、ナトリウム
カゼイネート、ラクトアルブミン、生クリーム等が挙げ
られ、その含有量は、水中油型乳化物中2〜20重量%
とするのが好ましい。
【0013】また、上記糖類としては、糖又は糖アルコ
ールが挙げられ、例えば、糖としては、蔗糖、ブドウ
糖、果糖、麦芽糖、異性化糖、水飴等が挙げられ、糖ア
ルコールとしては、ソルビトール、マンニトール、マル
チトール、キシリトール、還元澱粉糖化物等が挙げら
れ、これらから適宜選択すれば良い。上記糖類の含有量
は、水中油型乳化物中5〜70重量%、特に10〜30
重量%とするのが好ましい。
【0014】また、上記澱粉類としては、小麦、コー
ン、馬鈴薯、コメ、ワキシーコーン、甘蔗、タピオカ、
小豆、いんげん豆、ササゲ、ソラ豆及びその他の豆類等
に由来する澱粉の他に、これらの澱粉を原料とする、培
焼デキストリン、酵素変性デンプン、エステル化デンプ
ン、架橋デンプン等の化工デンプンが挙げられ、これら
を1種又は2種以上組み合わせて用いれば良い。
【0015】上記澱粉類の含有量は、水中油型乳化物中
2〜10重量%とするのが好ましい。また、上記呈味成
分としては、例えば、チョコレート類、卵、コーヒー、
豆乳、果汁等が挙げられる。上記チョコレート類として
は、カカオバター、カカオマス、カカオパウダー、スイ
ートチョコレート、ミルクチョコレート等が挙げられ、
必要に応じて1種又は2種以上を組み合わせて、目的と
する風味に合わせて選択することができるが、カカオバ
ターを少なくとも25重量%含むものが、風味が良好と
なるため好ましい。上記チョコレート類の含有量は、カ
カオバターに換算して、水中油型乳化物中のカカオバタ
ーの含有量が1〜15重量%を越えない範囲とする。
【0016】また、上記の卵、コーヒー、豆乳、果汁等
の呈味成分は、主に味つけのために用いられるものであ
り、適宜選択すれば良く、またその含有量は、全固形分
を考慮して水中油型乳化物中2〜20重量%とするのが
好ましい。また、上記乳化剤としては、レシチン、モノ
グリセリド、ジグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸
エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げら
れ、これらから1種又は2種以上を組み合わせて使用す
ることができる。
【0017】上記乳化剤の含有量は、油脂分に対して、
0.2〜5.0重量%、特に0.3〜2.0重量%とす
るのが好ましい。また、上記乳化安定剤としては、天然
多糖類ガム質、セルロース誘導体、無機塩類等が挙げら
れ、具体的には、ローカストビーンガム、カラギーナ
ン、ゼラチン、結晶セルロース、キサンタンガム、リン
酸塩類等であるが、目的とする水中油型乳化物により必
要に応じて適宜選択すれば良い。
【0018】上記リン酸塩類としては、ポリリン酸ナト
リウム、メタリン酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウ
ム、ピロリン酸ナトリウム等が好ましく、特に、トリポ
リリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、第
3リン酸ナトリウム等が好ましい。上記乳化安定剤の含
有量は、水中油型乳化物中0.1〜5.0重量%とする
のが好ましい。
【0019】本発明の水中油型乳化物は、例えば次のよ
うにして調製することができる。ラウリン系油脂、SL
S含有油脂、カカオバター、必要に応じて、その他の油
脂及び親油性乳化剤を添加混合して油相を得る。一方、
乳固形分、糖類、澱粉類、呈味成分、必要に応じて、親
水性乳化剤、乳化安定剤及び水を混合して水相を得る。
得られた油相と水相を常法により混合し、水中油型の予
備乳化液を得る。
【0020】次いで、この予備乳化液を均質機により均
質化処理を行う。かかる均質機としては、高圧型均質
機、遠心式均質機、超音波均質機等を使用することがで
きるが、一般的には高圧式均質機が使用される。この均
質機を通す場合、その均質圧力は、以後の殺菌工程の選
定により適宜選定されるが、大旨20〜150kg/cm2
の圧力とすると良い。
【0021】次いで、均質化処理した乳化液を、公知の
低温殺菌処理、HTST処理及びUHT処理のいずれか
の方式により殺菌又は滅菌処理した後、10℃以下に急
冷し、本発明の水中油型乳化物を得る。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げ、本発明を更に
詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限され
るものではない。 〔SLS含有油脂の調製例〕特開昭63−273485
号公報の記載に基づき、サフラワー油とステアリン酸と
を、リパーゼの存在下、1,3位置特異的なエステル交
換反応を行い、脂肪酸を除去した後、溶剤分別により中
融点画分を分取し、これを精製することにより、SLS
含有油脂を製造した。
【0023】このSLS含有油脂は、β−位(2位置)
がリノール酸で、α−位(1,3位置)がステアリン酸
からなるトリグリセリドを62%含有するものであった
(高速液体クロマトグラフィー分析による)。 実施例1 上昇融点35℃のヤシ硬化油24重量部、上記調製例で
得られたSLS含有油脂6重量部、脱臭カカオバター5
重量部及び大豆硬化油10重量部(上昇融点36℃)を
混合し、60℃で加温溶解した。これに、グリセリンモ
ノステアレート0.1重量部、ソルビタン脂肪酸モノオ
レート0.1重量部及び大豆レシチン0.1重量部を加
えて溶解し、油相を調製した。
【0024】一方、蔗糖脂肪酸エステル(HLB11)
0.2重量部、脱脂粉乳5重量部及びヘキサメタリン酸
ナトリウム0.1重量部を水49.4重量部に混合して
60℃に加温溶解し、水相を得た。上記油相と上記水相
を混合し、プロペラ攪拌機で攪拌しながら10分間予備
乳化した。この予備乳化物を100kg/cm2 の圧力下で
均質化処理した後、UHT処理(146℃×3秒)し
て、水中油型乳化物を得た。
【0025】この乳化物は、5℃で2ケ月間放置して
も、オイルオフもなく、乳化が安定に保持されていた。
また、上記乳化物を5℃に冷却した後、8重量部の上白
糖を加え、ホバードミキサーに仕込み、ホイップしたと
ころ、オーバーラン150%で、終点幅の長い、きめの
細かいクリームが得られた。
【0026】また、このクリームをケーキスポンジにナ
ッペ凍結し、解凍後15℃で2日間放置したところ、ひ
び割れは見られず良好な状態であった。 比較例1 SLS含有油脂の代わりに上昇融点35℃のヤシ硬化油
を使用し、ヤシ硬化油を合計30重量部とした他は、実
施例1と全く同様の組成及び方法により水中油型乳化物
を得た。
【0027】この乳化物を5℃で放置したところ、30
日目にオイルオフが見られた。また、上記乳化物を5℃
に冷却した後、8重量部の上白糖を加え、ホバードミキ
サーに仕込み、ホイップしたところ、得られたクリーム
は、オーバーラン136%で、きめ荒れがあり、終点幅
も短かった。また、上記クリームをケーキスポンジにナ
ッペ凍結し、解凍後15℃で2日間放置したところ、ひ
び割れが見られ不良な状態であった。
【0028】実施例2 上昇融点35℃のヤシ硬化油15重量部、上記調製例で
得られたSLS含有油脂4重量部及び大豆硬化油6重量
部(上昇融点36℃)を混合し、60℃で加温溶解し
た。これに、スィートチョコレート10重量部(カカオ
バターに換算すると3.5重量部)を加えて溶解し、更
にグリセリンモノステアレート0.2重量部及びソルビ
タン脂肪酸モノオレート0.2重量部を加えて溶解し、
油相を調製した。
【0029】一方、蔗糖脂肪酸エステル(HLB11)
0.2重量部、脱脂粉乳5重量部、上白糖15重量部及
びヘキサメタリン酸ナトリウム0.1重量部を水44.
3重量部に混合して60℃に加温溶解し、水相を得た。
上記油相と上記水相を混合し、プロペラ攪拌機で攪拌し
ながら10分間予備乳化した。この予備乳化物を100
kg/cm2 の圧力下で均質化処理した後、UHT処理(1
46℃×3秒)して、水中油型乳化物を得た。
【0030】この乳化物は、5℃で2ケ月間放置して
も、オイルオフもなく、乳化が安定に保持されていた。
また、上記乳化物を5℃に冷却した後、ホバードミキサ
ーに仕込み、ホイップしたところ、オーバーラン120
%で、終点幅の長い、きめの細かいクリームが得られ
た。
【0031】また、このクリームをケーキスポンジにナ
ッペ凍結し、解凍後15℃で2日間放置したところ、ひ
び割れは見られず良好な状態であった。 比較例2 SLS含有油脂の代わりに上昇融点35℃のヤシ硬化油
を使用し、ヤシ硬化油を合計19重量部とした他は、実
施例2と全く同様の組成及び方法により水中油型乳化物
を得た。
【0032】この乳化物を5℃で放置したところ、10
日目にオイルオフが見られた。また、上記乳化物を5℃
に冷却した後、ホバードミキサーに仕込み、ホイップし
たところ、得られたクリームは、オーバーラン136%
で、きめ荒れがあり、終点幅も短かった。また、上記ク
リームをケーキスポンジにナッペ凍結し、解凍後15℃
で2日間放置したところ、ひび割れが見られ不良な状態
であった。
【0033】実施例3 上昇融点35℃のヤシ硬化油8重量部及び上記調製例で
得られたSLS含有油脂5重量部を混合し、60℃で加
温溶解した。これに、カカオマス6重量部(カカオバタ
ーに換算すると3重量部)及びグリセリンモノステアレ
ート0.2重量部を加えて溶解し、油相を調製した。
【0034】一方、脱脂粉乳5重量部、上白糖20重量
部、ヘキサメタリン酸ナトリウム0.1重量部及び化工
デンプン6重量部を水49.7重量部に混合して60℃
に加温溶解し、水相を得た。上記油相と上記水相を混合
し、プロペラ攪拌機で攪拌しながら10分間予備乳化し
た。この予備乳化物を50kg/cm2 の圧力下で均質化処
理した後、UHT処理(142℃×3秒)し、10℃以
下に急冷して水中油型乳化物を得た。
【0035】この乳化物は、20℃で10日間放置して
も、オイルオフもなく、乳化が安定に保持されていた。 比較例3 SLS含有油脂の代わりに上昇融点35℃のヤシ硬化油
を使用し、ヤシ硬化油を合計13重量部とした他は、実
施例3と全く同様の組成及び方法により水中油型乳化物
を得た。
【0036】この乳化物を20℃で放置したところ、2
日目で分離が起きた。
【0037】
【発明の効果】本発明の水中油型乳化物は、ラウリン系
油脂をベースとした乳化物であっても、乳化安定性に優
れ、且つチョコレートの持つ独特の風味と口当たりを有
するものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 油脂含量が10〜60重量%である水中
    油型乳化物において、ラウリン系油脂1〜54重量%、
    トリグリセリドの2位置にリノール酸又はリノレン酸を
    多く含み、且つ1及び3位置が炭素数16以上の飽和脂
    肪酸である油脂0.3〜27重量%、及び、カカオバタ
    ー1〜15重量%を含むことを特徴とする水中油型乳化
    物。
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