JPH0530881A - 魚釣リールの道糸制御装置 - Google Patents
魚釣リールの道糸制御装置Info
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- JPH0530881A JPH0530881A JP35085891A JP35085891A JPH0530881A JP H0530881 A JPH0530881 A JP H0530881A JP 35085891 A JP35085891 A JP 35085891A JP 35085891 A JP35085891 A JP 35085891A JP H0530881 A JPH0530881 A JP H0530881A
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- roller
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- revolutions
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローラを起こしたときと倒したときの表示モ
ードを変えて、不自然な表示を避けるようにし、深度設
定や、設定した数値を容易に解除したり、設定深度で道
糸が停止する方向を極めて容易に変更する。 【構成】 スプールの回転を常時カウントする駆動用計
数部と、スプールに巻回された道糸面に圧接自在なロー
ラの回転をカウントする表示用計数部とを備え、駆動用
計数部における回転数を演算して竿先位置および任意の
設定深度での道糸繰り出し位置におけるスプールの累積
回転数を記憶し、この記憶回転数と実際の累積回転数が
一致したときにスプールの回転を停止する手段を有する
と共に、設定深度におけるスプールの回転の停止方向を
選択的に逆転する手段を有し、かつ表示用計数部がロー
ラの回転数をカウントしている間はこれを演算して道糸
繰り出し量をメートル表示する手段を備えた。
ードを変えて、不自然な表示を避けるようにし、深度設
定や、設定した数値を容易に解除したり、設定深度で道
糸が停止する方向を極めて容易に変更する。 【構成】 スプールの回転を常時カウントする駆動用計
数部と、スプールに巻回された道糸面に圧接自在なロー
ラの回転をカウントする表示用計数部とを備え、駆動用
計数部における回転数を演算して竿先位置および任意の
設定深度での道糸繰り出し位置におけるスプールの累積
回転数を記憶し、この記憶回転数と実際の累積回転数が
一致したときにスプールの回転を停止する手段を有する
と共に、設定深度におけるスプールの回転の停止方向を
選択的に逆転する手段を有し、かつ表示用計数部がロー
ラの回転数をカウントしている間はこれを演算して道糸
繰り出し量をメートル表示する手段を備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣リールの道糸の繰
り出し・巻き上げを2つの検出機構で別々に検出し、正
確な道糸の制御を行うと共に、深度記憶などを容易に行
うことができる道糸制御装置の改良に関するものであ
る。
り出し・巻き上げを2つの検出機構で別々に検出し、正
確な道糸の制御を行うと共に、深度記憶などを容易に行
うことができる道糸制御装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、魚釣リールの道糸を繰り出す
ときには予めセットした繰り出し量でスプールを停止さ
せ、また巻き上げ時には竿先でスプールの回転を停止さ
せる機構は各種開発されている。1つは、スプールの一
側端部に磁石を埋設する一方、この磁石と対応させてホ
ール素子を設け、このホール素子の発生パルスによって
スプールの回転数をカウントし、マイクロコンピュータ
で演算処理を行うという機構が公知である。
ときには予めセットした繰り出し量でスプールを停止さ
せ、また巻き上げ時には竿先でスプールの回転を停止さ
せる機構は各種開発されている。1つは、スプールの一
側端部に磁石を埋設する一方、この磁石と対応させてホ
ール素子を設け、このホール素子の発生パルスによって
スプールの回転数をカウントし、マイクロコンピュータ
で演算処理を行うという機構が公知である。
【0003】また他には、スプールに巻回された道糸の
表面にスプリングでローラを圧接し、このローラの回転
数を磁石とホール素子によって検出し、マイクロコンピ
ュータで演算処理を行うという機構も公知である。
表面にスプリングでローラを圧接し、このローラの回転
数を磁石とホール素子によって検出し、マイクロコンピ
ュータで演算処理を行うという機構も公知である。
【0004】ところで前者はスプール自体の回転数を検
出要素としているので、予めセットした深度まで道糸を
繰り出したり竿先まで巻き上げても比較的正確な制御を
行うことができる。しかし、スプールの回転数のみで制
御しているので、繰り出し量をディスプレイにメートル
表示するためには道糸の巻回径の逓増減に起因する誤差
を補正する必要がある。ところが正確な補正を行うため
には道糸の号数や係数などに関する膨大なデータを予め
テーブル値として記憶させておかなければならない。
出要素としているので、予めセットした深度まで道糸を
繰り出したり竿先まで巻き上げても比較的正確な制御を
行うことができる。しかし、スプールの回転数のみで制
御しているので、繰り出し量をディスプレイにメートル
表示するためには道糸の巻回径の逓増減に起因する誤差
を補正する必要がある。ところが正確な補正を行うため
には道糸の号数や係数などに関する膨大なデータを予め
テーブル値として記憶させておかなければならない。
【0005】一方、後者ではスプールに巻回された道糸
表面をローラで追従してこの回転数を検出要素とするの
で、実際の道糸繰り出し量に近い数値を表示することが
可能である。ところが、道糸はレベルワインダーによっ
て左右に降られながら綾状に巻回されるので、ローラは
走行する道糸を正確に捉えることができず、凹凸面を走
行することになって不規則に空転することがあり、繰り
出し・巻き上げを繰り返したときの誤差が一定しない。
従って一度ポイントを捉えたときでも、次に道糸を繰り
出したときには表示数値が前回と一致していたとしても
実際のポイントを外しているという問題がある。さらに
また、繰り出しと巻き上げの間で大きい誤差を生じれば
竿先でスプールが停止せずに巻き上げ過多となり、竿を
破損するという致命的な問題もある。
表面をローラで追従してこの回転数を検出要素とするの
で、実際の道糸繰り出し量に近い数値を表示することが
可能である。ところが、道糸はレベルワインダーによっ
て左右に降られながら綾状に巻回されるので、ローラは
走行する道糸を正確に捉えることができず、凹凸面を走
行することになって不規則に空転することがあり、繰り
出し・巻き上げを繰り返したときの誤差が一定しない。
従って一度ポイントを捉えたときでも、次に道糸を繰り
出したときには表示数値が前回と一致していたとしても
実際のポイントを外しているという問題がある。さらに
また、繰り出しと巻き上げの間で大きい誤差を生じれば
竿先でスプールが停止せずに巻き上げ過多となり、竿を
破損するという致命的な問題もある。
【0006】そこで、本発明者はスプールの回転の検出
とローラの回転の検出を別々に並行して行い、それぞれ
の利点のみを活かして正確な制御を行うことができる制
御装置を開示している(特開平3−175921号)。
この発明では実際の道糸の繰り出し・巻き上げの制御は
スプールの回転数検出によって行い、ディスプレイのメ
ートル表示はローラの回転数検出によって行い、竿先0
メートル位置と設定深度において生ずる両者間の誤差を
調整している。
とローラの回転の検出を別々に並行して行い、それぞれ
の利点のみを活かして正確な制御を行うことができる制
御装置を開示している(特開平3−175921号)。
この発明では実際の道糸の繰り出し・巻き上げの制御は
スプールの回転数検出によって行い、ディスプレイのメ
ートル表示はローラの回転数検出によって行い、竿先0
メートル位置と設定深度において生ずる両者間の誤差を
調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した発明では両者
間の誤差の調整として、竿先0メートル位置の手前数メ
ートル、あるいは設定深度の手前数メートルからのメー
トル表示はローラの回転数検出からスプールの回転数検
出に要素を切り換えて演算し、最終的に道糸の繰り出し
・巻き上げが終了した時点で確実に0表示や設定メート
ルの表示を行うものであった。しかし、両検出機構のう
ちローラはスプールの回転に抵抗を与えるため、常時利
用せずに、一旦設定深度を記憶させた後はローラアーム
を起こしたままで道糸を出し入れすることもある。とこ
ろが従来の構成では0表示や設定メートル表示は専らス
プールの回転検出を要素としているのであるから、ロー
ラを起こしてもこれらの数値が表示されてしまい、便利
であるが利用者にとって不自然な印象を与えることにな
る。
間の誤差の調整として、竿先0メートル位置の手前数メ
ートル、あるいは設定深度の手前数メートルからのメー
トル表示はローラの回転数検出からスプールの回転数検
出に要素を切り換えて演算し、最終的に道糸の繰り出し
・巻き上げが終了した時点で確実に0表示や設定メート
ルの表示を行うものであった。しかし、両検出機構のう
ちローラはスプールの回転に抵抗を与えるため、常時利
用せずに、一旦設定深度を記憶させた後はローラアーム
を起こしたままで道糸を出し入れすることもある。とこ
ろが従来の構成では0表示や設定メートル表示は専らス
プールの回転検出を要素としているのであるから、ロー
ラを起こしてもこれらの数値が表示されてしまい、便利
であるが利用者にとって不自然な印象を与えることにな
る。
【0008】本発明ではこれらの制御装置をさらに改良
したもので、スプールの回転とローラの回転をそれぞれ
独立して検出し、ローラを起こしたときと倒したときの
表示モードを変えて、不自然な表示を避けるようにす
る。また、深度設定や、設定した数値を容易に解除した
り、設定深度で道糸が停止する方向を極めて容易に変更
することができる魚釣リールの道糸制御装置を提供する
ことを目的とする。
したもので、スプールの回転とローラの回転をそれぞれ
独立して検出し、ローラを起こしたときと倒したときの
表示モードを変えて、不自然な表示を避けるようにす
る。また、深度設定や、設定した数値を容易に解除した
り、設定深度で道糸が停止する方向を極めて容易に変更
することができる魚釣リールの道糸制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上述した目的
を達成するために、先ずスプールの回転を常時カウント
する駆動用計数部と、上記スプールに巻回された道糸面
に圧接自在なローラの回転をカウントする表示用計数部
とを備えている。そして駆動用計数部における回転数を
演算して竿先位置および任意の設定深度での道糸繰り出
し位置におけるスプールの累積回転数を記憶し、この記
憶回転数と実際の累積回転数が一致したときにスプール
の回転を停止するという手段を用いた。また、設定深度
におけるスプールの回転の停止方向を選択的に逆転する
手段を有し、かつ表示用計数部がローラの回転数をカウ
ントしている間はこれを演算して道糸繰り出し量をメー
トル表示する手段を備えている
を達成するために、先ずスプールの回転を常時カウント
する駆動用計数部と、上記スプールに巻回された道糸面
に圧接自在なローラの回転をカウントする表示用計数部
とを備えている。そして駆動用計数部における回転数を
演算して竿先位置および任意の設定深度での道糸繰り出
し位置におけるスプールの累積回転数を記憶し、この記
憶回転数と実際の累積回転数が一致したときにスプール
の回転を停止するという手段を用いた。また、設定深度
におけるスプールの回転の停止方向を選択的に逆転する
手段を有し、かつ表示用計数部がローラの回転数をカウ
ントしている間はこれを演算して道糸繰り出し量をメー
トル表示する手段を備えている
【0010】さらに、スプールの累積回転数と、ローラ
の回転によるメートル表示とを併せて表示する表示部を
備え、スプールの累積回転数が0あるいは記憶回転数に
あるときから連続して上記ローラの回転を検出する場合
にはメートル表示を優先するという手段を用いることと
した。
の回転によるメートル表示とを併せて表示する表示部を
備え、スプールの累積回転数が0あるいは記憶回転数に
あるときから連続して上記ローラの回転を検出する場合
にはメートル表示を優先するという手段を用いることと
した。
【0011】
【作用】スプールの回転自体を検出することは、スプー
ルを竿先位置や設定深度で確実に停止させるという駆動
手段として機能する。従って、常時この回転数は道糸の
繰り出し、巻き上げの制御要素とされている。また、ロ
ーラの回転を検出することによって現在の道糸の繰り出
し量を表示部にメートル表示する機能を行う。従って、
ローラの回転数検出は、ローラを道糸に圧接することに
よってスプールの制御装置として2次的な機構として作
用する。さらにまた、駆動用計数部の検出パルス量によ
って竿先および設定深度でスプールを停止するが、設定
深度においてスプールの停止方向を逆転する手段は、道
糸の繰り出し方向あるいは巻き上げ方向における停止を
選択するという機能を有している。
ルを竿先位置や設定深度で確実に停止させるという駆動
手段として機能する。従って、常時この回転数は道糸の
繰り出し、巻き上げの制御要素とされている。また、ロ
ーラの回転を検出することによって現在の道糸の繰り出
し量を表示部にメートル表示する機能を行う。従って、
ローラの回転数検出は、ローラを道糸に圧接することに
よってスプールの制御装置として2次的な機構として作
用する。さらにまた、駆動用計数部の検出パルス量によ
って竿先および設定深度でスプールを停止するが、設定
深度においてスプールの停止方向を逆転する手段は、道
糸の繰り出し方向あるいは巻き上げ方向における停止を
選択するという機能を有している。
【0012】さらに、スプールの累積回転数と現在の道
糸繰り出し量のメートル表示は表示部に併せて表示さ
れ、これによって釣人に各種の情報を提供するという作
用を行っている。ここで、累積回転数が0あるいは記憶
回転数にあるときにはメートル表示の演算の基準が確定
しているので、この点からローラの回転を連続して検出
している場合にはメートル表示を優先し、釣人により分
かりやすい情報を提供する。そして、途中で一度でもロ
ーラが道糸から離れた場合には演算の基準が消失するの
で、スプールの累積回転数表示に変更され、引き続いて
情報を表示するという機能を有している。
糸繰り出し量のメートル表示は表示部に併せて表示さ
れ、これによって釣人に各種の情報を提供するという作
用を行っている。ここで、累積回転数が0あるいは記憶
回転数にあるときにはメートル表示の演算の基準が確定
しているので、この点からローラの回転を連続して検出
している場合にはメートル表示を優先し、釣人により分
かりやすい情報を提供する。そして、途中で一度でもロ
ーラが道糸から離れた場合には演算の基準が消失するの
で、スプールの累積回転数表示に変更され、引き続いて
情報を表示するという機能を有している。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述すると、図1において1はリールのスプール、
2はスプール1に埋設された磁石、3は磁石2と対向す
るようにスプール1の外周に近接して配置されたホール
素子であって、磁石2とホール素子3によって駆動用検
出部を構成している。またスプール1の回転方向を識別
するために、磁石2は複数個配設されている。
って詳述すると、図1において1はリールのスプール、
2はスプール1に埋設された磁石、3は磁石2と対向す
るようにスプール1の外周に近接して配置されたホール
素子であって、磁石2とホール素子3によって駆動用検
出部を構成している。またスプール1の回転方向を識別
するために、磁石2は複数個配設されている。
【0014】4はスプール1に巻回された道糸表面に弾
力的に圧接されて回転するローラで、このローラ4に埋
設された別の磁石5とホール素子6によってローラ4の
回転数を検出するための表示用検出部を構成している。
この磁石5についても、ローラ4の回転方向を識別する
ために複数個配設されている。
力的に圧接されて回転するローラで、このローラ4に埋
設された別の磁石5とホール素子6によってローラ4の
回転数を検出するための表示用検出部を構成している。
この磁石5についても、ローラ4の回転方向を識別する
ために複数個配設されている。
【0015】また、ローラ4は構造的にはリール本体に
枢支されたアーム(図示せず)の先端に取りつけられて
おり、アームを図面上のA位置まで倒せば道糸の巻回面
にローラ4が圧接してスプール1の回転に伴って回転す
る。また、アームをB位置まで起こせばローラ4は道糸
の巻回面から離れるので、回転を停止する。なお、アー
ムをB位置に起こした場合でもホール素子6のパルス信
号を検出しているので、誤検出を生ずることがある。従
ってこれを避けるため、B位置に起こした場合にはアー
ムの基部に設けたスイッチによってホール素子6から出
力された信号を無視する手段を選択的に採用する。アー
ムを起倒することができるようにしたのは、ローラ4に
よって道糸繰り出し時のスプール1の回転に抵抗を与え
ることを避ける機会を釣人の選択に残しておくためであ
る。
枢支されたアーム(図示せず)の先端に取りつけられて
おり、アームを図面上のA位置まで倒せば道糸の巻回面
にローラ4が圧接してスプール1の回転に伴って回転す
る。また、アームをB位置まで起こせばローラ4は道糸
の巻回面から離れるので、回転を停止する。なお、アー
ムをB位置に起こした場合でもホール素子6のパルス信
号を検出しているので、誤検出を生ずることがある。従
ってこれを避けるため、B位置に起こした場合にはアー
ムの基部に設けたスイッチによってホール素子6から出
力された信号を無視する手段を選択的に採用する。アー
ムを起倒することができるようにしたのは、ローラ4に
よって道糸繰り出し時のスプール1の回転に抵抗を与え
ることを避ける機会を釣人の選択に残しておくためであ
る。
【0016】次に、7は駆動用計数部で、スプール1の
回転に伴うホール素子3のパルス信号をカウントし、ス
プール1の累積回転数を常時計数する。また8は表示用
計数部で、ローラ4の回転に伴って発生する別のホール
素子6のパルス信号を計数する。9は上記各計数部7・
8からそれぞれ出力された回転数を演算処理して道糸の
繰り出し・巻き上げを制御し、かつ道糸の繰り出し量を
算出するための演算処理部、10はこれらのデータを記
憶するための記憶部である。11は駆動用計数部7のパ
ルスカウントに基づいて制御されるモータ、12は道糸
の繰り出し量およびスプールの回転数を表示する液晶セ
ルなどの表示部であり、表示用計数部8からのデータに
基づいて道糸の繰り出し量を演算し、その数値をメート
ル表示すると共に、駆動用計数部7でカウントしたスプ
ール1の回転数をそのまま表示するものである。なお、
検出部で利用するホール素子3・6に代えて、たとえば
リードスイッチや近接スイッチを用いることもある。
回転に伴うホール素子3のパルス信号をカウントし、ス
プール1の累積回転数を常時計数する。また8は表示用
計数部で、ローラ4の回転に伴って発生する別のホール
素子6のパルス信号を計数する。9は上記各計数部7・
8からそれぞれ出力された回転数を演算処理して道糸の
繰り出し・巻き上げを制御し、かつ道糸の繰り出し量を
算出するための演算処理部、10はこれらのデータを記
憶するための記憶部である。11は駆動用計数部7のパ
ルスカウントに基づいて制御されるモータ、12は道糸
の繰り出し量およびスプールの回転数を表示する液晶セ
ルなどの表示部であり、表示用計数部8からのデータに
基づいて道糸の繰り出し量を演算し、その数値をメート
ル表示すると共に、駆動用計数部7でカウントしたスプ
ール1の回転数をそのまま表示するものである。なお、
検出部で利用するホール素子3・6に代えて、たとえば
リードスイッチや近接スイッチを用いることもある。
【0017】次に、釣人が道糸の繰り出し・巻き上げを
操作したり、メートル表示を変更することができるため
に、演算処理部9に対しては適当な電気回路を介してス
イッチ13〜15が接続されている。13は竿先停止ス
イッチで、道糸の先端が図2のa位置にあるときに操作
することによって記憶部10のデータをクリアすると共
に、表示部12のメートル表示を0mにセットする。こ
のスイッチ13は竿先でメートル表示に誤差が生じた場
合でも強制的に0m表示に修正するためのリセット機能
も有している。14は深度記憶スイッチで、たとえば道
糸をb位置まで繰り出したときに当たりがあったときに
このスイッチを押せば、竿先停止位置からこの部分まで
のスプール1の累積回転数を記憶すると共に、このとき
の表示メートル数値を記憶するものである。さらに、一
旦記憶している深度、および竿先停止位置にあるときに
深度記憶スイッチ14を1回押せば記憶している回転数
を消去する機能を有すると共に、記憶深度にあるときに
数秒以上押し続ければ巻き上げ途中に停止するか、繰り
出し途中に停止するかの方向性を逆転する機能を行う。
15はモータ駆動のためのオン・オフスイッチで、これ
を押すことによってモータ11が駆動し、道糸を巻き上
げるのである。このオン・オフスイッチ15はさらに2
つの機能に分割することもあり、一回押すだけで竿先停
止位置まで一気に巻き上げるためのスイッチと、押して
いる間だけ巻き上げるスイッチの2つのスイッチで構成
することも可能である。
操作したり、メートル表示を変更することができるため
に、演算処理部9に対しては適当な電気回路を介してス
イッチ13〜15が接続されている。13は竿先停止ス
イッチで、道糸の先端が図2のa位置にあるときに操作
することによって記憶部10のデータをクリアすると共
に、表示部12のメートル表示を0mにセットする。こ
のスイッチ13は竿先でメートル表示に誤差が生じた場
合でも強制的に0m表示に修正するためのリセット機能
も有している。14は深度記憶スイッチで、たとえば道
糸をb位置まで繰り出したときに当たりがあったときに
このスイッチを押せば、竿先停止位置からこの部分まで
のスプール1の累積回転数を記憶すると共に、このとき
の表示メートル数値を記憶するものである。さらに、一
旦記憶している深度、および竿先停止位置にあるときに
深度記憶スイッチ14を1回押せば記憶している回転数
を消去する機能を有すると共に、記憶深度にあるときに
数秒以上押し続ければ巻き上げ途中に停止するか、繰り
出し途中に停止するかの方向性を逆転する機能を行う。
15はモータ駆動のためのオン・オフスイッチで、これ
を押すことによってモータ11が駆動し、道糸を巻き上
げるのである。このオン・オフスイッチ15はさらに2
つの機能に分割することもあり、一回押すだけで竿先停
止位置まで一気に巻き上げるためのスイッチと、押して
いる間だけ巻き上げるスイッチの2つのスイッチで構成
することも可能である。
【0018】上述した構成において本実施例の魚釣リー
ルを利用するには、先ず道糸を繰り出す前に図2のa位
置でローラ4を道糸の巻回面に接触させた状態にすると
共に竿先停止スイッチ13を押せば、記憶部10の初期
設定を行い、スプール1の累積回転数の記憶を0にする
と同時に表示部12におけるメートル表示を0mにす
る。続いて道糸を繰り出して行けばスプール1およびロ
ーラ4が回転し、スプール1の回転は駆動用計数部7で
検出されて演算処理される。これと並行して、ローラ4
の回転は表示用計数部8によって検出されて演算処理さ
れ、表示部12にはスプール1の回転数と現在の繰り出
しメートル数が同時に表示される。そして図2のb位置
まで道糸を繰り出したときに当たりがあったとすれば道
糸の繰り出しを停止し、深度記憶スイッチ14を1回押
す。するとb位置でのスプールの総回転に伴うパルス量
と表示メートルが記憶部10に記憶される。続いて魚を
取り込むためにオン・オフスイッチ15でモータ11を
駆動して道糸を巻き上げれば、スプールおよびローラの
逆回転を検出・演算してスプールの累積回転数が0にな
った位置、即ち竿先位置でモータが停止するのである。
そして再び道糸を繰り出せば、スプール1の累積回転数
が記憶数と一致したときにプランジャが駆動し、スプー
ルの回転を強制的に停止する。この場合には道糸の繰り
出し方向cの途中で停止するのであるが、記憶した深度
で停止しているときに深度記憶スイッチ14を一定時間
押し続ければ(たとえば2秒以上)、逆に巻き上げ方向
dの途中で停止するようにすることができる。即ち停止
方向が逆転する。これは、停止位置よりもさらに道糸を
繰り出して、より深い位置から設定深度までの間を探り
たいときなどに有効である。
ルを利用するには、先ず道糸を繰り出す前に図2のa位
置でローラ4を道糸の巻回面に接触させた状態にすると
共に竿先停止スイッチ13を押せば、記憶部10の初期
設定を行い、スプール1の累積回転数の記憶を0にする
と同時に表示部12におけるメートル表示を0mにす
る。続いて道糸を繰り出して行けばスプール1およびロ
ーラ4が回転し、スプール1の回転は駆動用計数部7で
検出されて演算処理される。これと並行して、ローラ4
の回転は表示用計数部8によって検出されて演算処理さ
れ、表示部12にはスプール1の回転数と現在の繰り出
しメートル数が同時に表示される。そして図2のb位置
まで道糸を繰り出したときに当たりがあったとすれば道
糸の繰り出しを停止し、深度記憶スイッチ14を1回押
す。するとb位置でのスプールの総回転に伴うパルス量
と表示メートルが記憶部10に記憶される。続いて魚を
取り込むためにオン・オフスイッチ15でモータ11を
駆動して道糸を巻き上げれば、スプールおよびローラの
逆回転を検出・演算してスプールの累積回転数が0にな
った位置、即ち竿先位置でモータが停止するのである。
そして再び道糸を繰り出せば、スプール1の累積回転数
が記憶数と一致したときにプランジャが駆動し、スプー
ルの回転を強制的に停止する。この場合には道糸の繰り
出し方向cの途中で停止するのであるが、記憶した深度
で停止しているときに深度記憶スイッチ14を一定時間
押し続ければ(たとえば2秒以上)、逆に巻き上げ方向
dの途中で停止するようにすることができる。即ち停止
方向が逆転する。これは、停止位置よりもさらに道糸を
繰り出して、より深い位置から設定深度までの間を探り
たいときなどに有効である。
【0019】一方、釣人が道糸の巻き上げ・繰り出し途
中でアームを起こしたときにはその時点でメートル表示
は消え、スプール1の回転数および道糸の進行方向のみ
を表示する。続いて表示部12における各種情報の表示
と、記憶深度での停止方向の表示について説明する。図
3は表示部12の一実施例であり、情報が3段に表示さ
れている。上段16は深度を記憶中か否かを示す「ME
MO」項目、中段17は記憶している数値を表すサブ項
目、下段18は現在の繰り出し状態を表すメイン項目で
ある。そして、竿先停止スイッチ13を押したときのロ
ーラ4の状態によって、メートル表示かスプールの累積
回転数表示かを選択することができる。図はメートル表
示の選択中に深度記憶スイッチ14を押した状態であ
る。ローラ4が道糸に接触しているときはメートル表示
が選択され、接触していないときは累積回転数表示とな
る。また、メートル表示を選択し、かつ深度を記憶して
いない場合にはサブ項目には現在のスプールの累積回転
数が同時に表示され、深度記憶を行った場合にはその操
作時の設定深度がメートル表示されると共に、「MEM
O」が表示される。一方、累積回転数表示を選択し、か
る深度を記憶していない場合にはサブ項目とメイン項目
には同じように累積回転数が表示され、深度記憶を行っ
た場合にはその操作時の設定深度における累積回転数が
サブ項目に表示される。さらに、メートル表示中にロー
ラ4が道糸から離れた場合には、約2秒後に累積回転数
表示に変更され、再度ローラ4を接触させてもメートル
表示には復帰しない。これはメートル表示の誤差を避け
るためである。また、メートル表示において深度を記憶
した後にローラ4を一時的に離しても、再度ローラ4を
接触させておけば、設定深度あるいは竿先位置で停止す
ればメートル表示に復帰する。反対に、累積回転数表示
において深度を記憶した後にローラ4を接触させれば、
竿先位置で停止した場合にはメイン項目がメートル表
示、サブ項目が累積回転数の記憶数値で表示される。こ
れらの構成を採用したのは、釣人の好みに応じて表示を
自由に選択することができるためである。
中でアームを起こしたときにはその時点でメートル表示
は消え、スプール1の回転数および道糸の進行方向のみ
を表示する。続いて表示部12における各種情報の表示
と、記憶深度での停止方向の表示について説明する。図
3は表示部12の一実施例であり、情報が3段に表示さ
れている。上段16は深度を記憶中か否かを示す「ME
MO」項目、中段17は記憶している数値を表すサブ項
目、下段18は現在の繰り出し状態を表すメイン項目で
ある。そして、竿先停止スイッチ13を押したときのロ
ーラ4の状態によって、メートル表示かスプールの累積
回転数表示かを選択することができる。図はメートル表
示の選択中に深度記憶スイッチ14を押した状態であ
る。ローラ4が道糸に接触しているときはメートル表示
が選択され、接触していないときは累積回転数表示とな
る。また、メートル表示を選択し、かつ深度を記憶して
いない場合にはサブ項目には現在のスプールの累積回転
数が同時に表示され、深度記憶を行った場合にはその操
作時の設定深度がメートル表示されると共に、「MEM
O」が表示される。一方、累積回転数表示を選択し、か
る深度を記憶していない場合にはサブ項目とメイン項目
には同じように累積回転数が表示され、深度記憶を行っ
た場合にはその操作時の設定深度における累積回転数が
サブ項目に表示される。さらに、メートル表示中にロー
ラ4が道糸から離れた場合には、約2秒後に累積回転数
表示に変更され、再度ローラ4を接触させてもメートル
表示には復帰しない。これはメートル表示の誤差を避け
るためである。また、メートル表示において深度を記憶
した後にローラ4を一時的に離しても、再度ローラ4を
接触させておけば、設定深度あるいは竿先位置で停止す
ればメートル表示に復帰する。反対に、累積回転数表示
において深度を記憶した後にローラ4を接触させれば、
竿先位置で停止した場合にはメイン項目がメートル表
示、サブ項目が累積回転数の記憶数値で表示される。こ
れらの構成を採用したのは、釣人の好みに応じて表示を
自由に選択することができるためである。
【0020】このように、本実施例では先に本発明者が
開示した道糸の制御装置と同様にスプールの回転数を検
出すると同時にローラの回転数も検出し、かつ複数のス
イッチ群によってきめ細かい制御を行っているのであ
る。
開示した道糸の制御装置と同様にスプールの回転数を検
出すると同時にローラの回転数も検出し、かつ複数のス
イッチ群によってきめ細かい制御を行っているのであ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明では上述のような構成としたの
で、実際の道糸の繰り出し・巻き上げについてはスプー
ルの累積回転数を演算することにより、確実に所望の場
所でスプールの駆動を制御することが可能となったと共
に、道糸の繰り出し量のメートル表示はローラの回転を
検出することによって行っているので、正確なメートル
表示を達成することが可能となった。
で、実際の道糸の繰り出し・巻き上げについてはスプー
ルの累積回転数を演算することにより、確実に所望の場
所でスプールの駆動を制御することが可能となったと共
に、道糸の繰り出し量のメートル表示はローラの回転を
検出することによって行っているので、正確なメートル
表示を達成することが可能となった。
【0023】また、ローラを使用していないときでもス
プールの制御は絶えず行っているので、ローラの抵抗を
回避して素早く巻き上げ・繰り出しを行ったときでも、
次の道糸繰り出し時に竿先位置で再びローラを圧接し、
表示メートルを0にすることでスプールを制御しつつも
メートル表示が可能となるなど、釣人に広い利用態様を
提供することができる。
プールの制御は絶えず行っているので、ローラの抵抗を
回避して素早く巻き上げ・繰り出しを行ったときでも、
次の道糸繰り出し時に竿先位置で再びローラを圧接し、
表示メートルを0にすることでスプールを制御しつつも
メートル表示が可能となるなど、釣人に広い利用態様を
提供することができる。
【0024】さらに、設定深度においてスプールを停止
させる方向を簡単に逆転できる構造であるから、設定深
度より深い位置から棚を探ったり、浅い位置から設定深
度に落とし込んだり自由に選択できるので、非常に便利
な機構を提供することが可能となった。
させる方向を簡単に逆転できる構造であるから、設定深
度より深い位置から棚を探ったり、浅い位置から設定深
度に落とし込んだり自由に選択できるので、非常に便利
な機構を提供することが可能となった。
【0025】さらにまた、表示に関してはローラの回転
を連続して検出している間はメートル表示を優先させる
ようにしているので、釣人にとって分かりやすい情報を
提供することができ、使用に際して非常に便利である。
を連続して検出している間はメートル表示を優先させる
ようにしているので、釣人にとって分かりやすい情報を
提供することができ、使用に際して非常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の魚釣リールの制御装置を示すブロック
図、
図、
【図2】道糸の繰り出し状態を説明する概略図、
【図3】表示部の一例を示す平面図である。
1 スプール
4 ローラ
7 駆動用計数部
8 表示用計数部
Claims (2)
- 【請求項1】スプール1の回転を常時カウントする駆動
用計数部7と、上記スプール1に巻回された道糸面に圧
接自在なローラ4の回転をカウントする表示用計数部8
とを備え、上記駆動用計数部7における回転数を演算し
て竿先位置および任意の設定深度での道糸繰り出し位置
における上記スプール1の累積回転数を記憶し、この記
憶回転数と実際の累積回転数が一致したときに上記スプ
ール1の回転を停止する手段を有すると共に、上記設定
深度におけるスプール1の回転の停止方向を選択的に逆
転する手段を有し、かつ上記表示用計数部8が上記ロー
ラ4の回転数をカウントしている間はこれを演算して道
糸繰り出し量をメートル表示する手段を備えたことを特
徴とする魚釣リールの道糸制御装置。 - 【請求項2】スプールの累積回転数と、ローラの回転に
よるメートル表示とを併せて表示する表示部を備え、上
記スプールの累積回転数が0あるいは記憶回転数にある
ときから連続して上記ローラの回転を検出する場合には
メートル表示を優先する請求項1記載の魚釣リールの道
糸制御装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8154891 | 1991-03-20 | ||
JP3-81548 | 1991-03-20 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530881A true JPH0530881A (ja) | 1993-02-09 |
JP2653028B2 JP2653028B2 (ja) | 1997-09-10 |
Family
ID=13749350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35085891A Expired - Fee Related JP2653028B2 (ja) | 1991-03-20 | 1991-12-10 | 魚釣リールの道糸制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2653028B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP35085891A patent/JP2653028B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2653028B2 (ja) | 1997-09-10 |
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