JP2805712B2 - 魚釣リールの道糸制御装置 - Google Patents

魚釣リールの道糸制御装置

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利昭 宮前
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、予めセットした道糸が繰り出し量に至れば
自動的にスプールの回転を停止させ、また竿先の適当な
位置で巻き上げを停止させる機能を有するリールの改良
に関し、特に実際の道糸の繰り出し量の制御とディスプ
レイに表示する数値の制御とをそれぞれ別の機構で行
い、両者を随時整合させる技術に係るものである。
〔従来の技術〕
従来より魚釣リールから道糸を繰り出すときには予め
セットした繰り出し量でスプールを停止させ、また巻き
上げ時に竿先でスプールの回転を停止させる機構は各種
開発されている。1つには、スプールの一側端部に磁石
を埋設する一方、この磁石と対応させてホール素子を設
け、このホール素子のパルスによってスプールの回転数
をカウントし、マイクロコンピュータで演算処理を行う
という機構がある。また他には、スプールに巻回された
道糸の表面にスプリングでローラを圧接し、このローラ
の回転数をやはり磁石とホール素子によって検出し、マ
イクロコンピュータで演算処理を行うという機構があ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の技術のうち、前者は道糸を巻回しているスプー
ル自体の回転数を検出要素としているので、予めセット
した深度まで繰り出し、また竿先まで巻き上げを繰り返
しても比較的正確な制御を行うことができる。しかし、
スプールの回転数のみで制御しているので、繰り出し量
をディスプレイに表示するためには道糸の巻回径の逓増
減を修正するために何らかの係数を求めなければならな
い。ところが、正確な係数を求めるためには膨大なデー
タを必要とする上、号数が異なる道糸に取替えたときに
は係数を変えるための入力手段を必要とするので、機構
的に複雑になるという課題がある。
一方、後者ではスプールに巻回された道糸表面をロー
ラで追従してこの回転数を検出要素とするので、実際の
道糸の繰り出し量に近い数値を表示することが可能であ
る。ところが、道糸はレベルワインダーによって左右に
振られながら綾状に巻回されるのでローラは走行する道
糸を正確に捉えることができず、凹凸面を走行すること
になって不規則に空転することがあり、繰り出し・巻き
上げを繰り返したときの誤差が一定しない。従って一旦
ポイントを捉えたときでも、次に道糸を繰り出したとき
には表示数値が前回と一致していても実際のポイントを
外しているという課題がある。さらに巻き上げ時に大き
い誤差を生じれば竿先でスプールが停止せずに巻き上げ
すぎ、竿を損傷するという欠陥もある。
そこで、両者のそれぞれの欠陥を解消して正確な位置
に道糸を繰り出し・巻き上げと共に、繰り出し量をディ
スプレイに表示しようとすれば、2つの機構の長所のみ
を同時に採用することが必要になる。このような観点か
ら発明者は両機構を併用した道糸制御装置を開示したが
(実願昭63−99673号)、この考案では全体の構成は開
示したものの、細部については明らかではない。
本発明では上記出願に係る技術をさらに進めたもの
で、スプールの駆動は専らスプールの回転数を検出要素
として制御し、繰り出し量の表示は主にローラの回転数
を検出要素として制御し、両者間に生じる誤差を適当な
手段によって調整し、整合させることができる魚釣リー
ルの道糸制御装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記目的を達成しようとするもので、そのた
めの制御装置としてスプールの回転数を検出する駆動用
検出部の検出信号をカウントする駆動用計数部と、上記
スプールに巻回された道糸面に当接するローラの回転数
を検出する表示用検出部の検出信号をカウントする表示
用計数部とを備えており、また駆動用計数部のパルス信
号を演算して任意の設定位置で上記スプールの回転を停
止する信号を出力し、かつ表示用計数部のパルス信号を
演算して表示部に道糸繰り出し量を数値表示する演算処
理部を備える。そして設定位置より予め定めた領域内で
は表示用計数部のパルス信号に代えて駆動用計数部のパ
ルス信号を演算して上記数値表示を行うという手段を採
用した。
〔作用〕
駆動用計数部では駆動用検出部で発生するパルス信号
をカウントし、その数値を演算処理部に出力するという
機能を行う。また、表示用計数部では表示用検出部で発
生するパルス信号をカウントし、その数値を同様に演算
処理部に出力するという機能を行う。演算処理部では駆
動用計数部からの信号のみによってスプールの回転を制
御し、駆動用あるいは停止用の信号を出力する一方、表
示用計数部からの信号を主としてローラの回転数と円周
長を乗じて走行距離を演算し、表示部に数値表示すると
いう作用を行う。
また、演算処理部には予め一定の数値が記憶されてお
り、設定位置に対応する総パルス数より上記一定数値内
になれば数値表示の演算要素として表示用計数部からの
パルス信号に代えて駆動用計数部からのパルス信号を用
い、これによって表示演算を行うという機能を奏する。
〔実 施 例〕
以下、本発明の一実施例を添付した図面に従って詳述
すると、第1図は全体概略を示したブロック図で、1は
リールのスプール、2はスプール1に埋設された磁石、
3は磁石2と対向するようにスプール1の外周に近接し
て配置されたホール素子であって、このホール素子3と
磁石2によって駆動用検出部を構成する。ホール素子3
はスプール1の回転方向を検出するために少なくとも非
対称位置に2個は配設する。また4はスプール1に巻回
された道糸表面に弾力的に圧接されるローラで、このロ
ーラ4の回転数を別のホール素子5と磁石とを用いて検
出することによって表示用検出部を構成する。上記別の
ホール素子も回転方向の検出のために少なくとも2個非
対称位置に配設する。6は駆動用計数部で、スプール1
の回転に伴うホール素子3のパルス信号をカウントし、
スプール1の回転を計数する。また7は表示用計数部
で、ローラ4の回転に伴って発生する別のホール素子5
のパルス信号を計数する。8は上記各計数部6・7から
それぞれ出力された回転数を演算処理して道糸の繰り出
し・巻き上げ、および繰り出し量を算出するための演算
処理部、9はこれらのデータを記憶するための記憶部で
ある。10は駆動用計数部からの信号に基づいて制御され
るモータ、11は道糸の繰り出し量を表示する表示部であ
り、表示用検出部7からのデータに基づいて道糸の繰り
出し量をメートル表示するものである。
なお、駆動用及び表示用の検出部ではホール素子3・
5に代えてリードスイッチなどを用いることも可能であ
る。
次に第2図は道糸の繰り出し・巻き上げを駆動モータ
10によって制御するときのフローチャートである。以下
では主に、既に竿先での停止位置、即ちメートル0位置
と任意の深度に相当する道糸繰り出し量が記憶されてい
るものとして説明する。深度の記憶は、一旦道糸を繰り
出して、希望するポイントに達したときにセットスイッ
チ(図示せず)を操作して記憶部9に予め記憶してお
く。今、適当な位置から道糸を繰り出し、あるいは巻き
上げたとする。そうすれば駆動用計数部6からスプール
1の回転量に応じてパルス信号が出力される。そのと
き、演算処理部8ではスプールに配設した磁石の数分だ
けパルス数を受ければスプールが1回転したと判断して
以降の処理に進み、これより少なければ波などの要因で
生じるスプールの微動と判断し、待機状態を維持する。
次にスプールが1回転以上すればスプールの回転方向を
判断し、正方向に回転して道糸を繰り出し中であると判
断すればパルス数の加算ルーチンAに進む。また、逆方
向に回転して道糸を巻き上げ中であると判断すればパル
ス数の減算ルーチンBに進む。
加算ルーチンAでは駆動用計数部6からのパルス信号
を加算してゆき、深度を記憶していればその記憶数値、
即ち総パルス数と加算値とを比較する。ここで両数値が
一致すれば記憶している深度と同一の深度に達したもの
と判断し、スプール停止信号を一定時間出力し、この信
号によってたとえばモータを一瞬回転させて道糸の降下
を停止させたり、ソレノイドを動作させてスプールの回
転を強制的に停止させる。その後、再びスプールの回転
を検出するための待機状態に復帰するのである。また、
両数値が一致しなければ未だ記憶深度に至っていないも
のと判断し、即時待機状態に復帰するようにしている。
なお、深度記憶をしていないときには記憶深度との比較
をする必要がないので、パルス数を1単位加算した後は
即時初期状態に復帰するようにしている。
一方、減算ルーチンBでは道糸が巻き上げられるが、
巻き上げ当初にその時点における道糸の繰り出し量とし
て記憶部9に記憶されている総パルス数からパルス数を
1つづつ減じていく。そしてモータが作動中か否かを判
別し、手動による巻き上げ中であれば単に減算するだけ
で制御信号は出力しない。一方モータによる巻き上げ中
であれば、深度を記憶しているときにはその深度よりも
深い位置から巻き上げているか否かを判別し、深い位置
からであればその記憶深度に達した時にモータ停止信号
を出力する。また記憶深度よりも浅いところから巻き上
げを開始したときには総パルス数が0になった時点でモ
ータ停止信号を出力し、竿先で巻き上げを停止するので
ある。
このように、実際の道糸の繰り出し・巻き上げをスプ
ールの回転を検出要素として制御すれば、ほぼ正確な制
御を行うことができる。
次に道糸の繰り出し量の表示のための制御について第
3図のフローチャートに従って説明する。先ずスプール
が回転し始めると上述の通り駆動用計数部6ではスプー
ル自体の回転によるパルス信号を計数するが、これと並
行してローラ4の回転に伴うパルス信号が表示用計数部
7で計数される。この表示用計数部7では、やはりロー
ラが1回転したか否かを判断し、次に正逆方向に応じて
加減算のためのパルス信号が演算処理部8に入力され
る。ここではローラの回転量とローラの円周長を乗じて
走行距離を演算し、表示部11にデジタル量としてメート
ル表示する。しかし、ローラによる検出量とスプールに
よる検出量とは誤差があるので、道糸を繰り出して正確
な設定深度で道糸の繰り出しが停止したときでも表示メ
ートルは直前の設定深度を表示しないことがある。ま
た、道糸を巻き上げて竿先0メートル位置になったとき
でもはやり表示メートルは0を表示しないことがある。
これでは実際は正確に道糸の繰り出しを制御することが
できても釣人にとっては誤動作と判断される。ところ
で、魚釣において一番重要なことは、何度道糸を繰り出
しても同じポイントで必ず停止するということにあり、
表示メートル数の正確さは二次的なものである。従っ
て、スプールが竿先位置あるいは設定深度で停止したと
きにはローラの回転による演算値よりもむしろ直前の設
定深度を強制的に表示する方が便利である。そこで、本
発明では竿先0メートル、あるいは設定深度に至る前の
一定距離になればローラによる演算に代えてスプールに
よる演算数値を表示するのである。即ち、予め上記一定
距離を駆動用計数部6によるパルス数に換算して記憶さ
せておき、巻き上げ時に駆動用計数部6による総パルス
数がこの数値になればスプールの回転に基づいてメート
ル表示を行い、竿先で停止したときには表示が0メート
ルになるようにする。また、設定深度の総パルス数に上
記数値を加減算した数値になればスプール回転に基づい
て深度表示を行うようにしている。このようにすれば、
スプールの回転が停止したときには直前の設定深度での
表示が再度メートル表示されることになり、釣人を混乱
させることはない。
〔発明の効果〕
本発明は、駆動用計数部と表示用計数部との2つの手
段によって道糸の繰り出し量を検出し、一方では実際の
道糸の繰り出し量の制御がより正確なスプールの回転を
検出要素として道糸の繰り出しを行い、他方では数値表
示がより容易やローラの回転を検出要素として数値表示
を行うようにしたので、それぞれ適正な駆動機能および
表示機能を発揮することができた。
また、2つの検出結果は並行して行うものとし、スプ
ールの回転が停止する直前に両者の誤差を補正してスプ
ールの回転によって数値表示をすることとしたので、ス
プール停止時には直前の設定深度あるいは0メートル表
示を確実に行うようになり、釣人にとっても正確なポイ
ントを捉えつつ矛盾なき数値表示を視認することができ
る極めて信頼性の高い制御装置を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の制御装置の一実施例を示す概略ブロッ
ク図、第2図はスプール駆動を制御を示すフローチャー
ト、第3図は数値表示の制御を示すフローチャートであ
る。 尚、図中1……スプール、4……ローラ、6……駆動用
計数部、7……表示用計数部、8……演算処理部、11…
…表示部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプール1の回転数を検出する駆動用検出
    部の検出信号をカウントする駆動用計数部6と、上記ス
    プールに巻回された道糸面に当接するローラ4の回転数
    を検出する表示用検出部の検出信号をカウントする表示
    用計数部7とを備えると共に、上記駆動用計数部のパル
    ス信号を演算して任意の設定位置で上記スプールの回転
    を停止する信号を出力し、かつ上記表示用計数部のパル
    ス信号を演算して表示部11に道糸繰り出し量を数値表示
    する演算処理部8を備え、上記設定位置より予め定めた
    領域内では表示用計数部のパルス信号に代えて駆動用計
    数部のパルス信号を演算して上記数値表示を行うことを
    特徴とする魚釣リールの道糸制御装置。
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