JPH05308771A - 渦電流式減速装置 - Google Patents

渦電流式減速装置

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JPH05308771A
JPH05308771A JP26280991A JP26280991A JPH05308771A JP H05308771 A JPH05308771 A JP H05308771A JP 26280991 A JP26280991 A JP 26280991A JP 26280991 A JP26280991 A JP 26280991A JP H05308771 A JPH05308771 A JP H05308771A
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magnet
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braking
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ferromagnetic plate
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JP26280991A
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Tomoyuki Kubomiya
知之 久保宮
Toru Kuwabara
徹 桑原
Hisayuki Takahashi
久幸 高橋
Masayuki Sano
雅幸 佐野
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸方向寸法を短縮でき、かつ制動時に磁石と
制動ドラムとの間の磁気間隙を半減できるようにする。 【構成】 制動ドラ13の内部に制動ドラ13と同軸に
磁性体からなる磁石支持筒22を配置する。磁石支持筒
22の一端部に、制動ドラ13に対する極性が周方向に
交互に異なるよう周方向等間隔に並ぶ多数の永久磁石2
0を結合する。各永久磁石20の先端に制動ドラ13の
内周面に接近する永久磁石20よりも幅の広い強磁性板
21を結合する。磁石支持筒22の他端部と各強磁性板
21との間に延びる多数の磁気短絡部材23aを有する
周方向等間隔にもつ切換筒23を、磁石支持筒22に磁
石の配列間隔の半分だけ回動可能に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型車両に搭載されて摩
擦ブレーキを補助する渦電流式減速装置、特に軸方向寸
法が短く、かつ磁気間隙(ギヤツプ)による磁力の損失
が少ない渦電流式減速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、この種の車両用渦電
流式減速装置は、変速機の出力回転軸4に制動ドラム1
3を支持される。このため、変速機の歯車箱2の端壁に
軸受3により支持されかつ端壁から突出する回転軸4
に、取付フランジ5がスプライン嵌合されかつ外れない
ようにナツト6により締結される。取付フランジ5に駐
車ブレーキの制動ドラム7の端壁と、減速装置の制動ド
ラム13のボス部9と一体のフランジ部9aとが重ね合
され、複数のボルト10とナツト10aにより締結され
る。
【0003】制動ドラム13はボス部9から放射方向に
延びる多数のスポーク12に支持される。すなわち、ス
ポーク12の先端は制動ドラム13の基端部に溶接によ
り結合される。制動ドラム13の外周壁に周方向等間隔
に、多数のフイン13aが備えられる。
【0004】鉄などの電気導体からなる制動ドラム13
の内側に、断面箱形の内空部を有する筒形の固定枠18
が配設される。非磁性体からなる固定枠18は歯車箱2
の突壁2aに外嵌固定した補強リブ31aを有する枠板
31に、ボルト33により固定される。固定枠18は例
えば外筒18aと内筒18bの両端に環状の端板18c
をボルト14により結合して構成される。
【0005】制動ドラム13の内周面と対向する固定枠
18の外筒18aに、周方向等間隔に多数の開口が設け
られ、各開口に強磁性板(ポールピース)21が嵌合固
定される。実際には、強磁性板21は外筒18aをアル
ミニウムから鋳造する際に鋳ぐるまれる。
【0006】枠板31に周方向等間隔に複数のアクチユ
エータ(図示せず)が支持される。アクチユエータはシ
リンダに嵌合したピストンから固定枠18の内空部へ突
出するロツド17の端部に磁石支持筒19を結合する。
磁石支持筒19は固定枠18の内筒18bに軸方向移動
可能に支持される。磁石支持筒19の外周面に、各強磁
性板21と対向する永久磁石(以下これを単に磁石とい
う)20が、周方向に極性を交互に異にして結合され
る。
【0007】制動作用時、磁石支持筒19は図示のよう
に、アクチユエータによりロツド17を介して制動ドラ
ム13の内部へ突出される。回転する制動ドラム13が
磁石20から強磁性板21を透過して制動ドラム13の
内周面へ及ぶ磁界を横切る時、制動ドラム13に渦電流
が発生し、制動ドラム13は制動トルクを受ける。
【0008】上述の渦電流式減速装置では、制動と非制
動の切換動作を行うために、磁石支持筒19を制動ドラ
ム13の軸方向に移動して行うので、装置の軸方向寸法
が長くなり、また磁石20と強磁性板21との間に第1
の間隙が、強磁性板21と制動ドラム13の内周面との
間に第2の間隙が存在するので、磁石20から制動ドラ
ム13へ到達する磁力が弱くなるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は上述
の問題に鑑み、軸方向寸法を短縮でき、かつ制動時磁石
と制動ドラムとの間の磁気間隙を半減できる、渦電流式
減速装置を提供することにある。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明の構成は制動ドラムの内部に制動ドラムと
同軸に配置した磁性体からなる磁石支持筒の一端部に、
制動ドラムに対する極性が周方向に交互に異なるよう周
方向等間隔に並ぶ多数の永久磁石を結合し、各永久磁石
の先端に制動ドラムの内周面に接近する永久磁石よりも
幅の広い強磁性板を結合し、磁石支持筒の他端部と各強
磁性板との間に延びる多数の磁気短絡部材を結合する切
換筒を磁石支持筒に回動可能に支持したものである。
【0011】
【作用】本発明によると、不動の磁石支持筒の一端部に
磁石が周方向等間隔、かつ制動ドラムに対する極性が交
互に異なるように配設され、かつ磁石の端部に制動ドラ
ムに接近する強磁性板が結合される。すなわち、磁石支
持筒と磁石と強磁性板は断面C字形に配列し、強磁性板
と磁石支持筒の他端部との間へ磁気短絡部材が接近した
時、これらを通る短絡的磁気回路が生じ、制動ドラムに
磁界を及さない。
【0012】磁気短絡部材を支持する切換筒を磁石の配
列ピツチの半分だけ回動すると、短絡的磁気回路が消失
し、周方向に隣接する磁石の間で制動ドラムを迂回する
磁気回路が生じ、回転する制動ドラムが磁界を横切る時
制動ドラムの内部に渦電流が流れ、制動ドラムは制動ト
ルクを受ける。制動時の磁気回路において強磁性板と制
動ドラムとの間に磁気間隙が存在するだけであるから、
従来例に比べて磁気間隙が半減される。
【0013】
【発明の実施例】図1は本発明に係る渦電流式減速装置
の側面断面図、図2は同正面断面図である。スポーク1
2により回転軸4に支持された制動ドラム13は、外周
壁に多数の冷却フイン13aを備え、制動ドラム13の
内部に断面箱形をなす環状の固定枠18を配設される。
固定枠18はアルミニウムなどの非磁性体からなり、外
筒18aと内筒18bの両端に端板18cを結合して構
成される。外筒18aに周方向等間隔に多数の長方形の
開口が設けられ、該開口に制動ドラム13の内周面に接
近する強磁性板21が結合される。実際には強磁性板2
1は外筒18aを成形する際に鋳ぐるまれる。
【0014】内筒18bに磁性体からなる磁石支持筒2
2が結合され、磁石支持筒22の一端部(右端部)に周
方向等間隔に多数の突片22aが一体に形成される。突
片22aの部分円錐面と強磁性板21の部分円錐面21
bとの間にブロツク状の磁石20が結合される。磁石2
0の制動ドラム13に対向する極性(厳密には部分円錐
面21bに対する極性)は周方向に交互に異なるように
配列される。強磁性板21は断面3角形をなすものであ
り、固定枠18の内部へ突出する内面に部分円錐面21
a,21bを備えている。
【0015】磁石支持筒22の他端部(左端部)に切換
筒23が回動可能に支持される。切換筒23に結合した
ロツド39は端板18cの円弧状のスリツト38を経て
アクチユエータ35のロツド35aに継手36を介して
連結される。アクチユエータ35はシリンダ34の内部
にピストンを嵌挿してなり、ピストンに結合したロツド
35aがシリンダ34の外部へ突出される。シリンダ3
4はシム37を介して端板18cに支持される。シム3
7の厚さを加減することにより強磁性板21の斜面21
aと切換筒23の円錐面との間隙が調整される。図3に
示すように、切換筒23は全体として断面弓形をなし、
強磁性板21と同数の磁性体からなる磁気短絡部材23
aと非磁性体からなる間隔部材23bとを周方向に交互
に結合してなる。
【0016】次に、本発明による渦電流式減速装置の作
動について説明する。非制動時、図1に示すように、磁
気短絡部材23aと強磁性板21とが重なる状態にする
と、鎖線で示すように各磁石20、強磁性板21、磁気
短絡部材23a、磁石支持筒22に短絡的磁気回路が生
じ、制動ドラム13に磁界が及ばず、制動ドラム13は
制動トルクを受けない。
【0017】制動時、アクチユエータ35により切換筒
23を磁石20の配列間隔(ピツチ)の半分だけ回動す
ると、図3に示すように、強磁性板21と磁石支持筒2
2との間に間隔部材23bが重なり、図2に鎖線で示す
ように、周方向に隣接する磁石20の間に制動ドラム1
3を迂回する磁気回路、すなわち磁石20、強磁性板2
1、制動ドラム13、隣りの強磁性板21、隣りの磁石
20、磁石支持筒22、元の磁石20へと磁気回路が生
じる。回転する制動ドラム13が各磁石20からの磁界
を横切る時、制動ドラム13の内部に渦電流が発生し、
制動ドラム13は制動トルクを受ける。
【0018】磁石20は強磁性板21に密着し、強磁性
板21と制動ドラム13の間に磁気間隙が存するだけで
あるから、磁力の損失は従来例に比べて半減する。強磁
性板21に部分円錐面21aが備えられているので、シ
ム37を交換して切換筒23の軸方向位置を変更するこ
とにより、磁気短絡部材23aと強磁性板21の間隙を
簡単に調整できる。切換筒は磁性をもたないので固定枠
の内部への組付が容易である(磁性をもつと工具などが
吸着されるなど、組立作業が煩雑になる)。
【0019】なお、上述の実施例では、固定枠18の内
部に磁石20、強磁性板21、磁石支持筒22、切換筒
23を配設しているが、固定枠18は必ずしも必要でな
く、この場合アクチユエータ35は磁石支持筒22から
突出する支板に支持する。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述のように、制動ドラムの内
部に制動ドラムと同軸に配置した磁性体からなる磁石支
持筒の一端部に、制動ドラムに対する極性が周方向に交
互に異なるよう周方向等間隔に並ぶ多数の磁石を結合
し、各磁石の先端に制動ドラムの内周面に接近する磁石
よりも幅の広い強磁性板を結合し、磁石支持筒の他端部
と各強磁性板との間に延びる多数の磁気短絡部材を結合
する切換筒を磁石支持筒に回動可能に支持したものであ
るから、切換筒を磁石の配列間隔の半分だけ回動するこ
とにより、磁気短絡部材が強磁性板と磁石支持筒との間
に重なる状態と、強磁性板と磁石支持筒の間から引退す
る状態とに切り換わり、前者の状態では各磁石は磁気短
絡部材を通過する短絡的磁気回路を生じ、制動ドラムに
磁界を及さないが、後者の状態では周方向に離接する磁
石相互の間に制動ドラムを迂回する磁気回路が生じ、回
転する制動ドラムが各磁石からの磁界を横切る時、渦電
流による制動トルクを受ける。
【0021】制動と非制動の切換動作が切換筒の回動に
より達せられるので、装置の軸方向寸法が短縮される。
強磁性板は磁石に密着され、強磁性板と制動ドラムとの
間に磁気間隔が存するだけであるから、従来例に比べて
磁石が制動ドラムへ及す磁界が強力なものとなり、制動
能力が向上する。
【0022】制動ドラムと磁石と磁石支持筒の軸方向寸
法を変更するだけで、制動能力の異なる仕様の装置を安
価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る渦電流式減速装置の側面断面図で
ある。
【図2】図1の線2A−2Aによる正面断面図である。
【図3】図1の線3A−3Aによる正面断面図である。
【図4】従来の一般的な渦電流式減速装置の側面断面図
である。
【符号の説明】
13:制動ドラム 20:永久磁石 21:強磁性板
22:磁石支持筒 23:切換筒 23a:磁気短絡部
材 23b:間隔部材
フロントページの続き (72)発明者 佐野 雅幸 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制動ドラムの内部に制動ドラムと同軸に配
    置した磁性体からなる磁石支持筒の一端部に、制動ドラ
    ムに対する極性が周方向に交互に異なるよう周方向等間
    隔に並ぶ多数の永久磁石を結合し、各永久磁石の先端に
    制動ドラムの内周面に接近する永久磁石よりも幅の広い
    強磁性板を結合し、磁石支持筒の他端部と各強磁性板と
    の間に延びる多数の磁気短絡部材を結合する切換筒を磁
    石支持筒に回動可能に支持したことを特徴とする渦電流
    式減速装置。
JP3262809A 1991-09-13 1991-09-13 渦電流式減速装置 Expired - Lifetime JPH07110126B2 (ja)

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JPH07110126B2 JPH07110126B2 (ja) 1995-11-22

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01180882U (ja) * 1988-05-25 1989-12-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01180882U (ja) * 1988-05-25 1989-12-26

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