JPH05308420A - 故障領域標定装置並びに自己診断検査装置および方法 - Google Patents

故障領域標定装置並びに自己診断検査装置および方法

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JPH05308420A
JPH05308420A JP3079761A JP7976191A JPH05308420A JP H05308420 A JPH05308420 A JP H05308420A JP 3079761 A JP3079761 A JP 3079761A JP 7976191 A JP7976191 A JP 7976191A JP H05308420 A JPH05308420 A JP H05308420A
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trunk interface
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イー ロック マイケル
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    • H04M7/0096—Trunk circuits

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホスト電話会社装置からの介入なしにループ
起動およびグラウンド起動トランクインターフェースの
故障領域標定および自己診断検査方法および装置を提供
することである。 【構成】 コントローラ５００からの信号に基づいて、
電話装置のループ起動またはグラウンド起動に相応する
信号を発生する手段と、起動に相応する信号を検出しか
つ応答信号をコントローラに送出する手段２２０，２４
０と、トランクインターフェース回路１０をトランク９
０から切り離す手段１１０と、コントローラからの指令
に応じてトランクインターフェース回路の自己診断検査
を行う手段１２０，１３０．１５０を備えている故障領
域標定装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ループ起動およびグラ
ウンド起動トランクインターフェース装置における障害
を診断する方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】今日の通信装置は、例えば中央局電話装
置または構内交換機（ＰＢＸ）のようなホスト電話装置
に対するインターフェーシングアプリケーションプロセ
ッサ（ＡＰｓ）を含んでいる。数多くの場合において、
アナログトランクは、このようなインターフェースを生
ぜしめる手段であり、かつ結果として、トランクが、シ
グナリングの観点からもオーディオの観点からも適正に
機能していることを保証することが重要である。一般
に、トランクが適正に機能しているときですら、ＡＰと
例えばＰＢＸとの間のインターフェースに影響を及ぼす
おそれがある、障害発生の２つの要因がある。障害の第
１の要因は、トランクとＡＰとの間のトランクインター
フェースにおける障害でありかつ障害の第２の要因は、
ＡＰ自体における障害である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、故障領域を、トランクを含むホスト電話装置、トラ
ンク間のトランクインターフェースに標定するか、また
はＡＰに標定するような形式の装置を提供することであ
る。更に、本発明により故障領域がトランクに標定され
たならば、障害を惹き起しているトランクの特定領域を
突き止め、即ちその障害の原因を診断するような形式の
方法および装置を提供することである。
【０００４】
【発明の概要】本発明の構成によれば有利にも、上に特
記した課題が解決されかつホスト電話装置と、トラン
ク、即ちホスト電話装置をトランクインターフェース回
路に接続する物理的な手段と、トランクインターフェー
ス回路との接続内に発生する故障領域標定装置が提供さ
れる。更に、故障領域がトランクインターフェース回路
に標定された場合、本発明の構成によれば有利にも、障
害を惹き起しているトランクの特定領域を突き止めるた
めの自己診断検査が実施される。特に、本発明の構成
は、ループ起動またはグラウンド起動トランクにおける
このような故障領域の標定に使用可能である。
【０００５】グラウンドまたはループ起動検査を実施し
かつそれからトランクインターフェース回路をホスト電
話装置からアイソレーションしかつトランクインターフ
ェース回路の自己診断検査を実行することができる。ト
ランク起動検査および自己診断検査は、特別な理由のた
めに繰返し実行される。その理由は、自己診断検査が、
トランク起動検査が失敗した後たった１回しか実行され
なかった場合に、ある種の障害が検出されないままに終
わるからである。殊に、トランク起動検査は、リング線
検出回路および／またはインターフェースのオーディオ
パスが適正に機能していない場合でさえ、合格する可能
性がある。従って、トランク起動検査が失敗しかつ自己
診断検査が完全に合格したならば、その後ホスト電話装
置かまたはトランクインターフェース回路とホスト電話
装置とを接続するトランクかが障害を受けていることが
決定される。しかしながら、自己診断検査が失敗した場
合、トランクインターフェース回路内の所定の回路部分
が障害を惹き起こしていることが決定される。
【０００６】殊に、本発明の故障領域標定装置によれ
ば、次の手段を備えている。即ち、コントローラからそ
こに伝送される信号に応答して、ホスト電話装置のルー
プ起動またはグラウンド起動に相応する所定の信号を発
生する起動手段と、ホスト電話装置からのループ起動ま
たはグラウンド起動応答に相応する所定の信号を検出し
かつこのことに応答して信号をコントローラに伝送する
検出手段と、コントローラからそこに伝送された信号に
応答してトランクインターフェース回路をトランクから
アイソレーションする、トランクインターフェース回路
に接続されているアイソレーション手段と、コントロー
ラからの指令に応答してトランクインターフェース回路
における少なくとも１つの自己診断検査を実施する自己
診断検査手段とである。
【０００７】本発明の故障領域標定装置は、トランク
が、チップ線およびリング線を有しており、かつグラウ
ンド起動させる起動手段が、コントローラからの信号に
応答して前記リング線を接地するリング線接地手段と前
記コントローラからの信号に応答して前記チップ線に電
位を供給するバッテリー給電手段とを含むことができ
る。
【０００８】本発明の故障領域標定装置の検出手段は、
チップ線が実質的に接地されているときに検出するチッ
プ線接地検出手段を含むことができる。
【０００９】起動手段は更に、コントローラからの信号
に応答して閉成するリレー手段を含んでおり、かつ検出
手段は更に、チップ線およびリング線から成るループに
おける電流を検出するループ電流検出手段を含むことが
できる。
【００１０】また、ループ起動させる起動手段は、コン
トローラからの信号に応答して閉成するリレー手段を含
んでおり、かつ検出手段はチップ線およびリング線から
成るループにおける電流を検出するループ電流検出手段
を含むことができる。
【００１１】また、請求項２記載の本発明の自己診断装
置において、コントローラは、アイソレーション手段を
制御してトランクインターフェース回路をトランクから
アイソレーションするようにする信号を発生する手段
と、バッテリー給電手段を制御して第２の電流を供給す
るようにする診断イネーブル信号を発生する手段と、リ
ング線接地手段を制御してリング線を接地させるように
する信号を発生する手段と、リレー手段を制御してバッ
テリー給電手段からループ電流検出手段を介してアース
に至る直流電流路を形成するようにする信号を発生する
手段とを有することができる。
【００１２】コントローラは更に、状態の変化を指示す
る、ループ電流検出手段からの信号を検出する手段を含
むことができる。
【００１３】コントローラは更に、状態の変化を指示す
る、チップ線接地検出手段からの信号を検出する手段を
含むことがでいる。
【００１４】また、コントローラは、アイソレーション
手段を制御してトランクインターフェース回路をトラン
クからアイソレーションするようにする信号を発生する
手段と、バッテリー給電手段を制御して第２の電流を供
給するようにする診断イネーブル信号を発生する手段
と、リング線接地手段を制御してリング線を接地させる
ようにする信号を発生する手段と、リレー手段を制御し
てバッテリー給電手段からループ電流検出手段を介して
アースに至る直流電流路を形成するようにする直流電流
路信号および位相が変化している直流電流路を形成する
ようにするリング線接地信号を発生する手段と、状態の
変化を指示する、リング検出手段からの信号を検出する
手段とを有することができる。
【００１５】更に本発明の実施例において、トランクイ
ンターフェース回路の自己診断検査は、（ａ）トランク
インターフェース回路のバッテリー給電回路、ループ電
流検出回路、リング線接地回路およびチップ線接地検出
回路を検査すること、（ｂ）トランクインターフェース
回路のリング線検出回路を検査すること、（ｃ）トラン
クインターフェース回路のトランスを駆動する音声回路
を検査することを含んでいる。
【００１６】また、トランクがチップ線およびリング線
から成りかつトランクインターフェース回路がバッテリ
ー給電手段と、リング検出手段と、前記チップ線を接地
するリング線接地手段と、ループ電流検出手段と、リレ
ー手段と、チップ線接地検出手段とから成っている、故
障領域標定方法において、自己診断検査方法を次のよう
にすることができる。すなわち信号をバッテリー給電手
段に供給して、該バッテリー給電手段を制御して比較的
大きな電流をチップ線に発生し、信号をリング線接地手
段に供給して、該リング線接地手段を制御してリング線
を実質的に接地し、信号をリレー手段に供給して、該リ
レ−を制御してループ電流検出手段を介してアースに至
る直流電流路を形成し、かつ前記ループ電流検出手段の
状態の変化を検出する。
【００１７】上記方法は更に、信号をバッテリー給電手
段に供給して、該バッテリー給電手段を制御して比較的
大きな電流をチップ線に発生し、信号をリレー手段に供
給して、該リレー手段を制御してリング線を実質的に接
地し、信号を該リレ−を制御してループ電流検出手段を
介してアースに至る直流電流路を形成し、かつ信号をリ
ング線検出手段に供給して、前記リレー手段および前記
リング線検出手段を不作動状態に制御して呼び出し信号
をシミュレートさせ、かつ前記リング線検出手段の状態
の変化を検出するようにすることができる。
【００１８】
【実施例】次に本発明を図示の実施例につき図面を用い
て詳細に説明する。
【００１９】図１には、ループ起動およびグラウンド起
動トランクにおける故障領域標定のために使用されるト
ランクインターフェース回路１０のブロック線図であ
る。図１に示されているように、トランク９０、即ちト
ランクインターフェース１０およびホスト電話会社装置
（図示されていない）を接続する物理的な手段はチップ
線１００およびリング線１０１を有している。トランク
９０のチップ線１００およびリング線１０１は、トラン
クインターフェース回路１０のアイソレーションリレー
１１０に接続されている。コントローラ５００は、トラ
ンクインターフェース回路１０と種々の制御線を介して
協働してトランクインターフェース回路１０の種々の構
成要素をイネーブル化して以下に詳しく説明する方法で
作動させる。要するに、コントローラ５００は、次のよ
うな方法に従ってループ起動またはグラウンド起動トラ
ンク９０の故障領域標定を実施する。
【００２０】領域標定の第１ステップとして、ホスト電
話装置を含んでいる起動検査が実施される。この検査
は、リングリード１０２を接地しかつバッテリーをチッ
プリード１０３に接続することによるグラウンド起動モ
ードにおいて実施される。リングリード１０２を接地す
るために、コントローラ５００は、信号をリング線接地
イネーブル線１７０を介して伝送してリング線接地回路
１８０をイネーブル化しかつ、バッテリーをチップリー
ド１０３に接続するために、コントローラ５００は、信
号をバッテリー給電イネーブル線１３０を介して伝送し
てバッテリー給電回路１４０をイネーブル化する。バッ
テリー給電イネーブル線１３０を介して信号を発生する
方法は、図２との関連において後に詳しく説明しかつバ
ッテリー給電回路１４０の実施例は、図３との関連にお
いて以下に詳しく説明する。更に、リング線接地回路１
８０は当業者にはよく知られている装置であり、それは
比較的小さな抵抗を有しており、かつリング線接地回路
１８０の実施例は、図４との関連において後に説明す
る。
【００２１】この時点において、コントローラ５００
は、チップ線接地状態線２５０を介するチップ線接地検
出回路２４０からの信号を待つことによってチップリー
ド１０３を監視して、ホスト電話装置がトランクインタ
ーフェース回路１０からのグラウンド起動に応答する時
期および応答するかどうかを指示する。チップ線接地検
出回路２４０は、当業者によく知られている装置であ
り、それは比較的高いインピーダンスを有しており、か
つこのチップグラウンド検出回路２４０は、以下に図５
との関連において説明する。それが適正に機能している
ならば、ホスト電話装置は、チップリード１００を接地
することによってトランクインターフェース回路１０か
らのグラウンド起動に応答する。
【００２２】コントローラ５００がチップ線接地状態線
２５０を介して信号を受け取って、ホスト電話装置がチ
ップ１００を接地したことを指示する場合、コントロー
ラ５００は次のことを実施する：（ａ）リレー閉成イネ
ーブル線１９０を介して信号を伝送して、リレー２００
を閉成する；（ｂ）リング線接地イネーブル線１７０を
介して信号を伝送して、リングリード１０２をアースか
ら切り離す；（ｃ）ループ電流検出回路２２０がループ
電流を検出したことを指示するためにループ電流状態線
３０を監視する。ループ電流検出回路２２０は、当業者
にはよく知られている装置であり、それは比較的小さな
抵抗を有しており、かつこのループ電流検出回路２２０
の実施例については図６との関連において後に説明す
る。
【００２３】コントローラ５００がループ電流が流れる
のを待って、オーディオパスの簡単な検査を行いかつホ
スト電話装置とトランクインターフェース回路１０との
間のハンドシェイキングの検査能力を高める間、呼び出
し過程トーン検出器２３７は増幅器２９０後のトランク
インターフェース回路１０におけるオーディオパスを監
視する。ダイヤルトーンがトランク９０に現れたとき、
呼び出し過程トーン検出器２３７は４０ msec 間このこ
とを検出することができかつダイヤルトーン状態線２３
９を介してコントローラ５００に供給される状態信号を
発生する。有利な実施例において、呼び出し過程トーン
検出器２３７は、Silicon Systems Incorporated 社か
ら市販されているチップ７５Ｔ９８０である。
【００２４】上述のグラウンド起動検査が合格する、即
ちループ電流およびダイヤルトーンが検出されたとして
も、位置標定の第２ステップとして、コントローラ５０
０はトランクインターフェース回路１０をそのアイドル
状態に復帰させ、トランクインターフェース回路１０を
ホスト電話装置から切り離しかつ以下に説明する自己診
断検査を実行する。トランク起動検査および自己診断検
査は、特定の理由のために繰り返し実行される。その理
由は、自己診断検査がトランク起動検査が失敗に終わっ
た後たった１回しか実行されなかった場合、ある種の障
害は検出されずにとどまるかもしれないからである。
【００２５】殊に、トランク起動検査は、リング線検出
器および／またはインターフェースのオーディオパスは
適性に機能していないにも拘わらず合格する可能性があ
る。グラウンド起動検査は失敗しかつ自己診断検査が完
全に合格した場合に、コントローラ５００は、ホスト電
話装置かまたはトランクインターフェース回路１０およ
びホスト電話装置を接続するトランクのいずれかが故障
しているという趣旨のメッセージを出力することにな
る。自己診断検査が失敗した場合、コントローラ５００
は、トランクインターフェース回路１０内の回路部分が
障害を惹き起こしているという趣旨のメッセージを出力
しかつ、付加的に、コントローラ５００は、トランクイ
ンターフェース回路１０を使用しているアプリケーショ
ンプロセッサ（ＡＰ）における他の装置にメッセージを
送出することによって、トランクインターフェース回路
１０を不作動にする。当業者には、このようなメッセー
ジは、ＡＰのようなその他のデバイスまたはディスプレ
イ端末またはプリンタ等のようなデバイスに入力される
信号を発生する形において実現することができることは
明らかである。
【００２６】ループ起動トランクに適用されるとき、上
述したことでの唯一の差異は、起動検査の内容である。
例えば、ループ起動トランクにおける起動を実施する際
に、コントローラ５００はリレー閉成イネーブル線１９
０を介して信号を伝送して、リレー２００を閉成するよ
うにする。それから、コントローラ５００はループ電流
状態線２３０を監視して、ループ電流がループ電流検出
回路２２０によって検出されたかどうかを決定しかつダ
イヤルトーン状態線２３９を監視して、ダイヤルトーン
が呼び出し過程トーン検出器２３７によって検出された
かどうかを決定する。
【００２７】次いで、種々の自己診断検査が実施され、
障害がトランクインターフェース回路１０内の所定の回
路に対して切り離される。
【００２８】トランクインターフェース回路１０の第１
の自己診断検査は、バッテリー給電回路１４０、ループ
電流回路２２０、リング線接地回路１８０およびチップ
線接地検出回路２４０の検査を含んでいる。第１の自己
診断検査の第１ステップとして、コントローラ５００
は、信号を診断イネーブル線１２０を介して伝送して、
リレー１１０を遮断する。診断イネーブル線１２０を介
して信号を発生する方法については、図２との関連にお
いて後で詳しく説明する。この信号に応答して、アイソ
レーションリレー１１０が働いて、結果として、トラン
クインターフェース回路１０は、トランクインターフェ
ース回路１０をホスト電話装置に接続するトランクから
切り離される。アイソレーションリレー１１０は、当業
者にはよく知られている装置であり、それは、例えば、
Aromat Corporation of MatsushitaGroup 製の回路ＴＮ
２Ｅ−５Ｖとして得ることができる。
【００２９】第１の自己診断検査の第２ステップとし
て、コントローラ５００はバッテリー給電イネーブル線
１３０を介して信号を伝送して、バッテリー給電回路１
４０をイネーブル化する。バッテリー給電回路１４０
は、線１４５を介して負のバッテリー電源３１０に接続
されている。よく知られているように、典型的なグラウ
ンド起動例に使用されるバッテリー給電回路は比較的高
い直列抵抗を有している。しかしながら、以下に詳しく
説明するように、コントローラ５００が診断イネーブル
線１５０を介してバッテリー給電回路１４０に信号を伝
送するときはいつでも、バッテリー給電回路１４０は、
それが通常のグラウンド起動作動において発生する電流
より大きな電流を線１６０を介して発生する。これによ
り、トランクインターフェース回路１０の通常の動作モ
ードとトランクインターフェース回路の領域標定モード
との間の妥協的解決は保証されない、即ちそれらは、領
域標定モードが、トランクインターフェース回路１０
の、その通常動作モードでの動作を変更する構成を使用
しないという点で、独立して動作する。
【００３０】第１の自己診断検査における第３のステッ
プとして、コントローラ５００はリング線接地イネーブ
ル線１７０を介して信号を伝送して、リング線接地回路
８０を働かせる。コントローラ５００からのこの信号に
応答して、リング線接地回路１８０は作動されかつリン
グリード１０２はアース電位に引っ張られる。第１の自
己診断検査の第４ステップとして、コントローラ５００
はリレー閉成イネーブル線１９０を介して信号を伝送し
て、リレー２００を働かせる。リレー２００が作動され
ているとき、バッテリー給電回路１４０からループ電流
検出回路２２０を介してアーヅ２１０に至る直流電流路
が形成されている。図から明らかなように、多量の電流
がループ検出回路２２０を介して流れかつ、トランクイ
ンターフェース回路１０のこの部分が適正に機能してい
れば、ループ検出回路２２０はループ電流状態線２３０
を介してコントローラ５００の状態の変化を指示する。
更に、リング線接地回路１８０およびループ電流検出回
路２２０の抵抗が比較的小さいため、チップリード１０
３は、リレー２００が閉成されているとき、アース電位
の近傍まで引っ張られる。トランクインターフェース回
路１０のこの部分が適正に機能していれば、チップ線接
地検出回路２４０は線２５０を介してコントローラ５０
０の状態の変化を指示する。
【００３１】トランクインターフェース回路１０の第２
の自己診断検査は、リング検出回路２６０の検査を含ん
でいる。第２の自己診断検査の第１のステップとして、
コントローラ５００は診断イネーブル線１２０を介して
アイソレーションリレー１１０に信号を伝送しかつ、結
果として、トランクインターフェース回路１０はトラン
クインターフェース回路１０をホスト電話装置に接続す
るトランクから切り離される。第２の自己診断検査の第
２のステップとして、コントローラ５００はバッテリー
給電イネーブル線１３０を介してバッテリー給電回路１
４０に信号を伝送しかつ診断イネーブル線１５０を介し
てバッテリー給電回路１４０に信号を伝送し、その結果
バッテリー給電回路１４０は、それが通常のグラウンド
起動動作において供給するより大きな電流を線１６０上
に供給する。第２の自己診断検査の第３のステップとし
て、コントローラ５００はリレー閉成イネーブル線１９
０およびリング接地イネーブル線１７０を介して信号を
送出して、リレー２００およびリング検出回路２６０を
作動しないように切り換える。この不作動切換の結果と
して、リング線検出回路２６０の入力側に大きな電圧ピ
ークが発生され、この電圧ピークはリンギング信号をシ
ミュレートしている。そこに供給されるシミュレートさ
れたリンギング信号に応答して、それが適正に機能して
いれば、リング線検出回路２６０は状態の変化をリング
状態線２７０を介してコントローラ５００に指示する。
【００３２】トランクインターフェース回路１０の第３
の自己診断検査は、トランス２８０を駆動する、トラン
クインターフェース回路１０における音声回路の検査を
含んでいる。第３の自己診断検査の第１のステップとし
て、コントローラ５００は診断イネーブル線１２０を介
してアイソレーションリレー１１０に信号を伝送しか
つ、結果として、トランクインターフェース回路１０は
トランクインターフェース回路１０をホスト電話装置に
接続するトランクから切り離される。トランク９０がト
ランクインターフェース回路１０から切り離されている
とき、リード１０２および１０３からトランス２８０の
２次側に反射されるインピーダンスは高い。第３の自己
診断検査の第２ステップとして、コントローラ５００は
リレー閉成イネーブル線１９０を介して信号を伝送し
て、リレー２００を作動させる。第３の自己診断検査の
第３のステップとして、コントローラ５００はデジタル
信号プロセッサ５１０（ＤＳＰ５１０）を制御して、検
査信号をＣＯＤＥＣ５２０に出力するようにする。ＤＳ
Ｐ５１０は当業者にはよく知られた装置でありかつ例え
ば、Analog Devices 社製のプロセッサ ADSP2101 とし
て市販されているものである。ＣＯＤＥＣ５２０は、Ａ
Ｄ変換およびＤＡ変換を扱う当業者にはよく知られてい
る装置でありかつ例えば、National Semiconductor 社
製の回路ＴＰ３０７０として市販されているものであ
る。リード１０２および１０３からトランス２８０の２
次側に反射されるインピーダンスは高いので、リード１
０２および１０３のトランクインターフェース回路１０
の出力側においてリード１０２および１０３に現れる信
号は、増幅器２９０を介してＣＯＤＥＣ５２０の入力側
に“ループバック”される。ＤＳＰ５１０は“ループバ
ック”された信号を受け取ってそれを、増幅器３００を
介してリード１０２および１０３に送った信号と比較す
る。第３の自己診断検査の第３のステップとして、ＤＰ
Ｓ５１０は２つの信号を、当業者にはよく知られている
方法において、信号振幅歪、高調波歪、または低いＳＮ
比に関して比較する。例えば、トランクインターフェー
ス１０の交流電流特性を検査するためにＤＳＰに組み込
まれているこのような方法は、次のタイトルの論文“Me
thod of Measuring and Compensating for Telephone L
ine Distortion”（M. E. Locke 著、IBM Technical Di
sclosure Bulletin, Vol. 31, No.9, １９８９年２月、
pp.＊）に記載されている。
【００３３】図２には、診断イネーブル線１５０および
バッテリー給電イネーブル線１３０に信号を発生する回
路の実施例を示すブロック回路図である。コントローラ
５００、ここでは Zilog Inc. から入手可能であるＺ８
０がＣＯＤＥＣ５２０、ここでは National Semiconduc
tor から入手可能であるＴＰ３０７０ ＣＯＤＥＣと協
働する。ＣＯＤＥＣ５２０は、２つのデバイスの間をつ
なぐ非同期直列インターフェースを介してコントローラ
５００によって制御される。コントローラ５００は、チ
ップ選択ピン５２１をイネーブル化しかつそれから２つ
のデータバイトにおいてＣＯＤＥＣ５２０をピン５２２
におけるデータにラッチすることによってＣＯＤＥＣ５
２０を選択する。第１のバイトはレジスタアドレスであ
り、例えば、この実施例においてＣＯＤＥＣ５２０にお
ける出力ラッチレジスタはＣＯＤＥＣ５２０からの出力
の論理状態を制御し、かつ第２バイトはレジスタに対し
て割り当てられているデータを含んでいる。このデータ
に応答して、ＣＯＤＥＣ５２０は信号を発生して、診断
イネーブル線１５０および／またはバッテリー給電線１
３０を介して出力されるようにする。
【００３４】図３は、本発明のトランクインターフェー
ス回路１０の実施例に使用することができるバッテリー
給電回路１４０の実施例の回路略図である。図３からわ
かるように、回路６００は、例えば、Theta-J Division
of CP Clare Corp. から入手可能である固体スイッチ
である。この特別のスイッチの使用は、それが小さな物
理的な横断面を有し、かつ典型的な用途においてはスペ
ースが限られているので、有利である。通常のグラウン
ド起動動作において、スイッチ６００のポール６１０
は、ポール６２０が開放している間は閉成されている。
このことは、FCCpart 68, DOC CS-30 issue 6a and EIA
RS-464 specifications に従って、チップリード１０
３とＡＣアースとの間に、約３７.４ＫΩの抵抗を有し
ている、抵抗６３０によって表される。しかしながら、
診断モードにおいて使用されるとき、ポール６２０は閉
成されておりかつ−４８ｖ源３１０からの殆どすべての
バッテリー電流はずっと小さな抵抗、例えば、近似的に
１０００Ωの抵抗６４０を介して流れる。
【００３５】図４は、本発明のトランクインターフェー
ス回路１０の実施例に使用することができるリング接地
回路１８０の実施例の回路図である。特に、リング接地
回路１８０は、シリコンＰＮＰトランジスタ７００、例
えば、Motorola のような多数の会社から入手可能であ
るＭＰＳＡ９２を有しており、このトランジスタ７００
は、抵抗７１０、例えば Motorola のような多数の会社
から入手可能であるダイオード７２０およびアースに接
続されている。抵抗７１０は反対の側においてリング接
地イネーブル線１７０に接続されておりかつダイオード
７２０は抵抗７３０に接続されており、この抵抗の反対
の側はリングリード１０３に接続されている。
【００３６】図５は、本発明のトランクインターフェー
ス回路１０の実施例に使用することができる、チップ接
地検出回路２４０の実施例の回路図である。特に、チッ
プ接地検出回路２４０は減衰器７５０および電圧比較器
７８０を有している。減衰器７５０は、演算増幅器７６
０、例えば National Semiconductor から入手可能であ
る回路ＬＦ３４７を使用しており、かつ電圧比較器７８
０は、ダイオード７７０、例えば Hewlett Packard か
ら入手可能である回路ＨＳＭＳ−２８２０、および演算
増幅器７９０、例えば、National Semiconductor から
入手可能である回路ＬＭ３９３を含んでいる。
【００３７】図６には、本発明のトランクインターフェ
ース回路１０の実施例に使用することができるループ電
流検出回路２２０の実施例の回路が示されている。特
に、ループ電流検出器２２０は、ブリッジ８００、例え
ば General Instrument から入手可能であるダイオード
ブリッジ回路ＤＬ０４と、インダクタンス８１０と、カ
ップラ８２０、例えば、Texas Instruments から入手可
能であるホトカップラ４Ｎ３５を有している。
【００３８】コントローラ５００は論理アレイとして実
施することができるが、本発明の有利な実施例において
コントローラ５００はマイクロプロセッサおよび多数の
メモリを有するものとして製造されており、その結果マ
イクロプロセッサは、先に詳しく説明した種々のステッ
プを実施するためにプログラムすることができること
は、当業者には明らかである。
【００３９】本発明の思想から逸脱することなく、本発
明の種々の実施例を実現することは当業者には明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】ループ起動およびグラウンド起動トランクにお
ける障害の領域標定のために使用されかつその自己診断
検査を実施するための本発明のトランクインターフェー
ス回路の実施例のブロック線図である。
【図２】本発明の実施例に使用される、診断イネーブル
線およびバッテリー給電線に信号を発生する装置の実施
例のブロック回路図である。
【図３】本発明の実施例に使用されるバッテリー給電回
路の実施例の回路略図である。
【図４】本発明の実施例に使用されるリング接地回路の
実施例の回路図である。
【図５】本発明の実施例に使用することができるチップ
接地検出回路の実施例の回路略図である。
【図６】本発明の実施例に使用することができるループ
電流検出回路の実施例の回路略図である。
【符号の説明】
１０ トランクインターフェース回路、 ８０ リング
線接地回路、 ９０トランク、 １００ チップ線、
１０１ リング線、 １１０ アイソレーションリレ
ー、 １３０ バッテリー給電イネーブル線、 １４０
バッテリー給電回路、 １５０ 診断イネーブル線、
２１０ アース、 ２２０ ループ電流検出回路、
２３７ 呼び出し過程トーン検出器、 ２４０ チップ
線接地検出回路、 ２６０ リング線検出回路、 ２８
０ トランス、 ３１０ バッテリー、 ５００ コン
トローラ、 ５１０ デジタル信号プロセッサ、 ５２
０ＣＯＤＥＣ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電話装置と、該電話装置をトランクイン
    ターフェース回路（１０）に接続するトランク（９０）
    と、前記トランクインターフェース回路（１０）との間
    の接続における故障領域を標定する装置において、 コントローラ（５００）からそこに伝送される信号に応
    答して、前記電話装置のループ起動またはグラウンド起
    動に相応する所定の信号を発生する起動手段と、前記電
    話装置からのループ起動またはグラウンド起動に相応す
    る所定の信号を検出しかつこのことに応答して信号を前
    記コントローラ（５００）に伝送する検出手段（２２
    ０，２４０）と、 前記コントローラ（５００）からそこに伝送される信号
    に応答して前記トランクインターフェース（１０）を前
    記トランク（９０）からアイソレーションする、前記ト
    ランクインターフェース回路（１０）に接続されている
    アイソレーション手段（１１０）と、 前記コントローラ（５００）からの指令に応答して前記
    トランクインターフェース回路（１０）における少なく
    とも１つの自己診断検査を実施する自己診断検査手段
    （１２０，１３０，１５０）とを備えていることを特徴
    とする故障領域標定装置。
  2. 【請求項２】 トランクインターフェース回路（１０）
    がバッテリー給電手段（１４０）と、リング検出手段
    （２６０）と、リング線を接地するためのリング線接地
    手段（１８０）と、ループ電流検出手段（２２０）と、
    リレー手段（２００）と、チップ線接地検出手段（２４
    ０）とを有している、チップ線（１００）およびリング
    線（１０１）から成るトランク（９０）に接続されてい
    るトランクインターフェース回路（１０）を自己診断検
    査する装置において、 該自己診断検査装置は、コントローラ（５００）からそ
    こに伝送される信号に応答して前記トランクインターフ
    ェース回路（１０）を前記トランク（９０）からアイソ
    レーションする、前記トランクインターフェース回路
    （１０）に接続されている、アイソレーション手段（１
    １０）を備えており、 バッテリー給電手段（１４０）は、コントローラ（５０
    ０）からのバッテリー給電イネーブル信号に応答して第
    １の電流を発生しかつコントローラ（５００）からの診
    断イネーブル信号に応答して第２の大きな電流を発生す
    ることを特徴とする自己診断検査装置。
  3. 【請求項３】 トランクインターフェース回路（１０）
    がリレー手段（２００）およびトランス手段（２８０）
    を有している、チップ線（１００）およびリング線（１
    ０１）から成るトランク（９０）に接続されているトラ
    ンクインターフェース回路（１００）を自己診断検査す
    る装置において、 該自己診断検査装置は、コントローラ（５００）からそ
    こに伝送される信号に応答して前記トランクインターフ
    ェース回路（１０）を前記トランク（９０）からアイソ
    レーションするための、前記トランクインターフェース
    回路（１０）に接続されているアイソレーション手段
    （１１０）を備え、 前記コントローラ（５００）は、 前記アイソレーション手段（１１０）を制御してトラン
    クインターフェース回路（１０）を前記トランク（９
    ０）からアイソレーションするようにする信号を発生す
    る手段と、 前記リレー手段（２００）を制御してチップ線（１０
    ０）からトランス手段（２８０）の１次側を介してリン
    グ線（１０１）に至るパスを形成するようにする信号を
    発生する手段と、 前記トランス手段（２８０）の２次側に供給される検査
    信号を発生する手段と、チップ線（１００）およびリン
    グ線（１０１）から反射される信号を検出しかつ該信号
    を前記検査信号と比較する手段とを有していることを特
    徴とする自己診断検査装置。
  4. 【請求項４】 トランクインターフェース回路（１０）
    はリレー手段（２００）およびトランス手段（２８０）
    を含んでいる、チップ線（１００）およびリング線（１
    ０１）から成るトランク（９０）に接続されているトラ
    ンクインターフェース回路（１０）の自己診断検査方法
    において、 前記トランクインターフェース回路（１０）をアイソレ
    ーションし、 リレー手段（２００）を制御して前記チップ線（１０
    ０）から前記トランス手段（２８０）の１次側を介して
    前記リング線（１０１）に至るパスを形成するようにす
    る信号を供給し、 前記トランス手段（２８０）の２次側に検査信号を供給
    し、かつ前記チップ線（１００）およびリング線（１０
    １）から反射される信号を検出しかつ該信号を前記検査
    信号と比較することを特徴とする自己診断検査方法。
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