JPH0530817B2 - - Google Patents

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JPH0530817B2
JPH0530817B2 JP12572887A JP12572887A JPH0530817B2 JP H0530817 B2 JPH0530817 B2 JP H0530817B2 JP 12572887 A JP12572887 A JP 12572887A JP 12572887 A JP12572887 A JP 12572887A JP H0530817 B2 JPH0530817 B2 JP H0530817B2
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Masahide Sugyama
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IHARA NITSUKEI KAGAKU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、芳香族カルボン酸アミドと芳香族
カルボン酸ハロゲン化物とから芳香族ニトリルと
芳香族カルボン酸とを製造する方法に関する。得
られる芳香族ニトリルおよび芳香族カルボン酸は
医薬、農薬、染料その他の有機薬品の中間体とし
て有用である。
〔従来の技術〕
従来、芳香族ニトリルを調整する方法としてい
くつかの方法が知られている。一つの方法は、芳
香族カルボン酸アミドまたは芳香族アルドオキシ
ムに五酸化リン、五塩化リン、五塩化リン−塩化
ホスホリル、塩化ホスホリルおよび塩化チオニル
のような脱水剤を作用させて対応するニトリルと
する方法である。例えば、新実験化学講座14、
P1470〜1471〔丸善(株)発行〕には1,2,4,5
−ベンゼンテトラカルボン酸アミドを塩化チオニ
ル−DMFで脱水する方法が紹介されている。
他の芳香族ニトリル調整方法としては、塩化芳
香族炭化水素(例、クロロトルエン)のアンモオ
キシデーシヨン法(例えば、特公昭55−49070号、
同57−27104号)、ベンゾトリクロリドをアンモニ
ア水と反応させる方法(例えば、特公昭59−
35392号)、安息香酸と尿素を反応させる方法(例
えば、特開昭60−32758号)等が挙げられる。
芳香族カルボン酸アミドまたは芳香族アルドオ
キシムに脱水剤を作用させる方法は、脱水剤の取
扱い性、毒性、価格(脱水剤は使い捨てである)
および目的物の収率のいずれかに問題があり、決
して満足できるものではない。クロロトルエンの
アンモオキシデーシヨン法は、芳香環の開裂、脱
ハロゲン化反応等の副反応が起り、収率が低下す
るとともに、気相反応であるため設備面からも有
利ではない。ベンゾトリクロリドをアンモニア水
と反応させる方法は高圧反応容器によるため設備
上問題があるとともに、多量のアンモニアを使用
するため釜効率が悪い。安息香酸と尿素を反応さ
せる方法は高温で行うため、副反応が起り、収率
が低い。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、芳香族カルボン酸アミドと芳
香族カルボン酸ハロゲン化物とから比較的良好な
収率で、工業的有利に芳香族ニトリルと芳香族カ
ルボン酸とを製造する方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的は、下記一般式〔〕: (式中、R1は水素もしくはハロゲン原子または
低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
しくはフェノキシ基であり、mは1〜3の整数で
ある。mが2または3の場合R1は同一であつて
も相違してもよい。)で表わされる芳香族カルボ
ン酸アミドを下記一般式〔〕: (式中、R2は水素もしくはハロゲン原子または
低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
しくはフェノキシ基であり、nは1〜3の整数で
ある。nが2または3の場合R2は同一であつて
も相違してもよい。Xはハロゲン原子である。)
で表わされる芳香族カルボン酸ハロゲン化物と溶
媒の存在下に反応させることを特徴とする下記一
般式〔〕: (式中、R1およびmは前記と同一である。)で表
わされる芳香族ニトリルと下記一般式〔〕: (式中、R2およびnは前記と同一である。)で表
わされる芳香族カルボン酸とを製造する方法によ
つて達成される。
本発明の方法において原料として使用する前記
一般式〔〕で表される芳香族カルボン酸アミド
の具体例としては、o−クロロ安息香酸アミド、
m−クロロ安息香酸アミド、p−クロロ安息香酸
アミド、o−ブロモ安息香酸アミド、m−ブロモ
安息香酸アミド、p−ブロモ安息香酸アミド、o
−フルオロ安息香酸アミド、m−フルオロ安息香
酸アミド、p−フルオロ安息香酸アミド、2,3
−ジクロロ安息香酸アミド、2,4−ジクロロ安
息香酸アミド、2,6−ジクロロ安息香酸アミ
ド、2,5−ジクロロ安息香酸アミド、3,5−
ジクロロ安息香酸アミド、3,4−ジブロモ安息
香酸アミド、2,6−ジフルオロ安息香酸アミ
ド、2,3,5−トリクロロ安息香酸アミド、
3,4,5−トリクロロ安息香酸アミド、2,
3,4−トリクロロ安息香酸アミド、2−クロロ
−6−フルオロ安息香酸アミド、2−クロロ−4
−ブロモ安息香酸アミド、o−トルイル酸アミ
ド、m−トルイル酸アミド、p−トルイル酸アミ
ド、o−エチル安息香酸アミド、m−エチル安息
香酸アミド、p−エチル安息香酸アミド、o−ニ
トロ安息香酸アミド、m−ニトロ安息香酸アミ
ド、p−ニトロ安息香酸アミド、o−メトキシ安
息香酸アミド、p−メトキシ安息香酸アミド、o
−エトキシ安息香酸アミド、p−フエノキシ安息
香酸アミド、2−クロロ−4−メチル安息香酸ア
ミド、2−クロロ−5−ニトロ安息香酸アミド、
2−クロロ−6−メトキシ安息香酸アミド等が挙
げられる。
本発明の方法において原料として使用する前記
一般式〔〕で表される芳香族カルボン酸ハロゲ
ン化物の具体例としては、o−クロロ安息香酸ク
ロリド、m−クロロ安息香酸クロリド、p−クロ
ロ安息香酸クロリド、o−ブロモ安息香酸ブロミ
ド、m−ブロモ安息香酸ブロミド、p−ブロモ安
息香酸ブロミド、o−フルオロ安息香酸フロリ
ド、m−フルオロ安息香酸フロリド、p−フロオ
ロ安息香酸フロリド、2,3−ジクロロ安息香酸
クロリド、2,4−ジクロロ安息香酸クロリド、
2,6−ジクロロ安息香酸クロリド、2,5−ジ
クロロ安息香酸クロリド、3,5−ジクロロ安息
香酸クロリド、3,4−ジブロモ安息香酸ブロミ
ド、2,6−ジフルオロ安息香酸フロリド、2,
3,5−トリクロロ安息香酸クロリド、3,4,
5−トリクロロ安息香酸クロリド、2,3,4−
トリクロロ安息香酸クロリド、2−クロロ−6−
フルオロ安息香酸クロリド、2−クロロ−4−ブ
ロモ安息香酸クロリド、o−トルイル酸クロリ
ド、m−トルイル酸クロリド、p−トルイル酸ク
ロリド、o−エチル安息香酸クロリド、m−エチ
ル安息香酸クロリド、p−エチル安息香酸クロリ
ド、o−ニトロ安息香酸クロリド、m−ニトロ安
息香酸クロリド、p−ニトロ安息香酸クロリド、
o−メトキシ安息香酸クロリド、p−メトキシ安
息香酸クロリド、o−エトキシ安息香酸クロリ
ド、p−フエノキシ安息香酸クロリド、2−クロ
ロ−4−メチル安息香酸クロリド、2−クロロ−
5−ニトロ安息香酸クロリド、2−クロロ−6−
メトキシ安息香酸クロリド等が挙げられる。
本発明方法で用いる芳香族カルボン酸アミド
〔〕は、対応する芳香族カルボン酸ハロゲン化
物をアンモニア水またはアンモニアガスと反応さ
せることにより得られる。このアミド化反応は次
式で表わされる。
アミド化反応は無触媒で温和な条件下に進行す
る。アンモニア水またはアンモニアガスの使用量
は化学量論量の100〜110%であることが好まし
い。アンモニアガスを使用する場合は生成する芳
香族カルボン酸アミドを単離することなく、反応
混合物を次のニトリル化反応に使用できるが、ア
ンモニア水を使用する場合は芳香族カルボン酸ア
ミドを単離してニトリル化反応に使用する。
本発明のニトリル化反応、すなわち、芳香族カ
ルボン酸アミド〔〕と芳香族カルボン酸ハロゲ
ン化物〔〕との反応は下記式で表わされる。
(Xはハロゲン原子を表わす。) ニトリル化反応に使用する芳香族カルボン酸ア
ミド〔〕の核置換基と芳香族カルボン酸ハロゲ
ン化物〔〕の核置換基は同一であつても相違し
てもよい。同一の場合は、副生物が少なく、目的
とする芳香族ニトリル〔〕と芳香族カルボン酸
〔〕を高収率で得ることができる。
また、本発明の方法により得られる一般式
〔〕で示される芳香族ニトリルの具体例として
は、o−クロロベンゾニトリル、m−クロロベン
ゾニトリル、p−クロロベンゾニトリル、o−ブ
ロモベンゾニトリル、m−ブロモベンゾニトリ
ル、p−ブロモベンゾニトリル、o−フルオロベ
ンゾニトリル、m−フルオロベンゾニトリル、p
−フルオロベンゾニトリル、2,3−ジクロロベ
ンゾニトリル、2,4−ジクロロベンゾニトリ
ル、2,6−ジクロロベンゾニトリル、2,5−
ジクロロベンゾニトリル、3,5−ジクロロベン
ゾニトリル、2,6−ジフルオロベンゾニトリ
ル、o−トリニトリル、m−トルニトリル、p−
トルニトリル、2,5−ジメチルベンゾニトリ
ル、2,3,4−トリメチルベンゾニトリル、o
−(t−ブチル)ベンゾニトリル、o−ニトロベ
ンゾニトリル、m−ニトロベンゾニトリル、p−
ニトロベンゾニトリル、3,5−ジニトロベンゾ
ニトリル、o−メトキシベンゾニトリル、m−メ
トキシベンゾニトリル、p−メトキシベンゾニト
リル、2,5−ジメトキシベンゾニトリル、p−
フエノキシベンゾニトリル、2−クロロ−6−メ
チルベンゾニトリル、3−クロロ−5−メチルベ
ンゾニトリル、3−ブロモ−5−ニトロベンゾニ
トリル等が挙げられる。
ニトリル化反応は溶媒の存在下に行われる。こ
の反応も無触媒で温和な条件下に進行する。溶媒
は、100℃以上の沸点を有し反応基質成分と反応
しないものであればよく、芳香族カルボン酸アミ
ド〔〕は必ずしも溶解しなくともよい。溶媒の
具体例としてはトルエン、o−クロロトルエン、
キシレン、クロロベンゼン、テトラクロロエチレ
ン等が挙げられる。溶媒の使用量は芳香族カルボ
ン酸アミド〔〕に対して3〜5倍(重量比)が
好ましい。
芳香族カルボン酸アミド〔〕と芳香族カルボ
ン酸ハロゲン化物〔〕とのモル比は等モルであ
ることが好ましい。一方の成分が多くなると未反
応物質として残存する量および副生物の量が増大
する。反応温度は100〜160℃が好ましい。
反応終了後、芳香族ニトリル〔〕と芳香族カ
ルボン酸〔〕は蒸留等の常法により分離できる
が、概して溶媒に対する溶解性に差があるので、
それを利用して分離することもできる。例えば、
p−クロロベンゾニトリルは溶媒に溶け易く、p
−クロロ安息香酸は溶け難いので、p−クロロ安
息香酸は反応混合物をろ過することによつて結晶
として得られ、一方、p−クロロベンゾニトリル
は得られたろ液から蒸留によつて得られる。
得られる芳香族カルボン酸〔〕は適当なハロ
ゲン化剤、たとえばトリクロリドとの反応によつ
て芳香族カルボン酸ハロゲン化物〔〕として上
記アミド化反応およびニトリル化反応に使用する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明方法で用いる芳香族カルボン酸アミド
〔〕は、芳香族カルボン酸ハロゲン化物とアン
モニアを原料として無触媒で温和な条件下に得る
ことができ、また、本発明のニトリル化工程は芳
香族カルボン酸アミド〔〕と芳香族カルボン酸
ハロゲン化物〔〕を原料として無触媒で温和な
条件下に行うことができ、目的物の収率も高い。
〔実施例〕
以下、実施例について本発明の方法を具体的に
説明する。
実施例 1 撹拌機、温度計および還流冷却器を備えた0.5
容の四ツ口フラスコに5%アンモニア水350g
(1.03モル)を仕込み、フラスコ内の温度を20〜
30℃に保ちながら、p−クロロ安息香酸クロリド
87.5g(0.50モル)を1hrに亘つて滴下した。滴
下終了後、更に1hr反応を続け、p−クロロ安息
香酸クロリドを完全に反応させた。反応終了後、
得られた反応液をろ過乾燥し、融点179℃の白色
結晶としてp−クロロ安息香酸アミド76.5g(収
率98.3%)を得た。
次いで、上記と同じフラスコに、得られたp−
クロロ安息香酸アミド76.5g(0.49モル)および
溶媒としてo−クロロトルエン350gを仕込み、
140℃に加熱してからp−クロロ安息香酸クロリ
ド85.8g(0.49モル)を2hrに亘つて滴下した。
滴下終了後、更に2hr反応を続けた。
反応終了後得られた反応液をガスクロマトグラ
フイーで分析したところ、未反応のp−クロロ安
息香酸アミドおよびp−クロロ安息香酸クロリド
は痕跡程度であつた。得られた反応液を室温まで
冷却した後ろ過して得られた結晶物を洗浄乾燥し
て、融点239℃の白色結晶としてp−クロロ安息
香酸73.1g(p−クロロ安息香酸アミド基準収率
95.3%)を得た。ろ液は蒸留し、融点93℃の白色
結晶としてp−クロロベンゾニトリル61.4g(p
−クロロ安息香酸アミド基準収率91.1%)を得
た。
得られたp−クロロ安息香酸をp−クロロベン
ゾトリクロリドと共に上記と同様なフラスコに仕
込み、触媒として無水塩化第二鉄を0.1モル%添
加し、140℃で3hr反応を行つたところ原料化合物
は消失した。得られたp−クロロ安息香酸クロリ
ドは再使用可能であつた。
実施例 2 撹拌機、温度計、還流冷却管およびアンモニア
ガス吹込みを備えた2容の四ツ口フラスコにp
−クロロ安息香酸クロリド175.0g(1.0モル)お
よび溶媒としてキシレン700gを仕込み、フラス
コ内の温度を20〜30℃に保ちながらアンモニアガ
スをフラスコ内気相部へ1mol/hrで2.1hr吹込ん
だ。未吸収アンモニアガスの発生もなくp−クロ
ロ安息香酸クロリドが完全に反応し、p−クロロ
安息香酸アミドが生成していた。次いで、生成し
たp−クロロ安息香酸アミドを単離することなく
そのまま昇温し140℃に到達したときp−クロロ
安息香酸クロリド166.7g(0.95モル)の滴下を
開始し、2hrに亘つて滴下した。滴下終了後さら
に2時間反応を続けた。
反応終了後得られた反応液をガスクロマトグラ
フイーで分析したところ、原料のp−クロロ安息
香酸クロリドは完全に反応し、過剰に仕込んだp
−クロロ安息香酸アミドの残存量は3.2%であつ
た。
得られた反応液を室温まで冷却した後ろ過して
得られた結晶物を洗浄、乾燥し、融点239℃の白
色結晶としてp−クロロ安息香酸140.0g(p−
クロロ安息香酸クロリド基準収率94.0%)を得
た。ろ液は蒸留して融点93℃の白色結晶としてp
−クロロベンゾニトリル119.7g(p−クロロ安
息香酸クロリド基準収率91.6%)を得た。
実施例 3 実施例2と同じ装置を備えた0.3容の四ツ口
フラスコにo−クロロ安息香酸クロリド35g
(0.02モル)および溶媒としてo−クロロトルエ
ン140gを仕込み、フラスコ内の温度を20〜30℃
に保ちながらアンモニアガスをフラスコ気相部へ
0.4mol/hrで1hr吸込んだ。未吸収アンモニアガ
スの発生もなくo−クロロ安息香酸クロリドは完
全に反応した。
次いで、そのまま昇温し、140℃になつたとこ
ろでo−クロロ安息香酸クロリド35gの滴下を開
始し、1hrに亘つて滴下した。滴下終了後、更に
2hr反応を続けた。
反応終了後、得られた反応液をガスクロマトグ
ラフイーで分析したところ、未反応のo−クロロ
安息香酸アミドおよびo−クロロ安息香酸クロリ
ドは痕跡程度であつた。得られた反応液を実施例
と同様に後処理し、融点138−140℃、白色結晶の
o−クロロ安息香酸29.5g(p−クロロ安息香酸
クロリド基準収率94.2%)および融点43−46℃、
白色結晶のo−クロロベンゾニトリル25.2g(p
−クロロ安息香酸クロリド基準収率91.5%)を得
た。
実施例 4 実施例1と同様な装置を備えた0.3容の四ツ
口フラスコに5%アンモニア水150g(0.44モル)
を仕込み、フラスコ内の温度を20〜30℃に保ちな
がら、2,4−ジクロロ安息香酸クロリド41.9g
(0.20モル)を1hrに亘つて滴下した。滴下終了
後、更に1hr反応を続け、2,4−ジクロロ安息
香酸クロリドを完全に消失させた。反応終了後、
これをろ過、乾燥し、白色結晶として2,4−ジ
クロロ安息香酸アミド37.2g(収率97.9%)を得
た。
次いで、上記と同じフラスコに、上記で得られ
た2,4−ジクロロ安息香酸アミド37.2g
(0.196モル)、溶媒としてo−クロロトルエン120
gを仕込み、140℃に加熱してから2,4−ジク
ロロ安息香酸クロリド41.1g(0.196モル)を1hr
に亘つて滴下した。滴下終了後、更に2hr反応を
続けた。
反応終了後、得られた反応液をガスクロマトグ
ラフイーで分析したところ、2,4−ジクロロ安
息香酸アミドおよび2,4−ジクロロ安息香酸ク
ロリドは痕跡程度であつた。得られた反応液を実
施例2と同様に後処理し、融点157−160℃、白色
結晶の2,4−ジクロロ安息香酸35.3g(p−ク
ロロ安息香酸クロリド基準収率94.3%)および融
点61℃、白色結晶の2,4−ジクロロベンゾニト
リル31.0g(p−クロロ安息香酸クロリド基準収
率92.0%)を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式〔〕: (式中、R1は水素もしくはハロゲン原子または
    低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
    しくはフェノキシ基であり、mは1〜3の整数で
    ある。mが2または3の場合R1は同一であつて
    も相違してもよい。)で表わされる芳香族カルボ
    ン酸アミドを下記一般式〔〕: (式中、R2は水素もしくはハロゲン原子または
    低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
    しくはフェノキシ基であり、nは1〜3の整数で
    ある。nが2または3の場合、R2は同一であつ
    ても相違してもよい。Xはハロゲン原子である。)
    で表わされる芳香族カルボン酸塩化物と溶媒の存
    在下に反応させることを特徴とする下記一般式
    〔〕: (式中、R1およびmは前記と同一である。)で表
    わされる芳香族ニトリルと下記一般式〔〕: (式中、R2およびnは前記と同一である。)で表
    わされる芳香族カルボン酸とを製造する方法。 2 下記一般式〔〕: (式中、R1は水素もしくはハロゲン原子または
    低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
    しくはフェノキシ基であり、mは1〜3の整数で
    ある。mが2または3の場合R1は同一であつて
    も相違してもよい。Yはハロゲン原子である。)
    で表わされる芳香族カルボン酸ハロゲン化物をア
    ンモニアガスまたはアンモニア水と反応せしめ
    て、下記一般式〔〕: (式中、R1およびmは前記と同じである。)で表
    わされる芳香族カルボン酸アミドを得、 該芳香族カルボン酸アミドを下記一般式
    〔〕: (式中、R2は水素もしくはハロゲン原子または
    低級アルキル基、ニトロ基、低級アルコキシ基も
    しくはフェノキシ基であり、nは1〜3の整数で
    ある。nが2または3の場合R2は同一であつて
    も相違してもよい。Xはハロゲン原子である。)
    で表わされる芳香族カルボン酸塩化物と溶媒の存
    在下に反応させることを特徴とする下記一般式
    〔〕: (式中、R1およびmは前記と同一である。)で表
    わされる芳香族ニトリルと下記一般式〔〕: (式中、R2およびnは前記と同一である。)で表
    わされる芳香族カルボン酸とを製造する方法。
JP12572887A 1987-05-25 1987-05-25 芳香族ニトリルと芳香族カルボン酸とを製造する方法 Granted JPS63290843A (ja)

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