JPH0530763B2 - - Google Patents

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JPH0530763B2
JPH0530763B2 JP60058006A JP5800685A JPH0530763B2 JP H0530763 B2 JPH0530763 B2 JP H0530763B2 JP 60058006 A JP60058006 A JP 60058006A JP 5800685 A JP5800685 A JP 5800685A JP H0530763 B2 JPH0530763 B2 JP H0530763B2
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JP
Japan
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powder
silicon carbide
silicon
hydrogen
carbide powder
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JP60058006A
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Teizo Hase
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炭化珪素粉末の製造方法に関し、詳
しくは、デイーゼルエンジンやガスタービンエン
ジン等における、耐熱性の特に必要とされる耐熱
部材に適用するセラミツク部材を製造するための
炭化珪素粉末の製造方法にかかる。
〔従来の技術〕
従来、焼結セラミツク部材製造用の炭化珪素粉
末の製造方法としては、 金属珪素の微粉末と炭素粉末を用いて、 Si+C=β−SiC により示されるような化学反応によつて、炭化
珪素粉末を製造する方法。
酸化珪素粉末と炭素粉末を用いて、 SiO+2C=β−SiC+CO SiO2+3C=β(α)−SiC+2CO により示されるような化学反応によつて、炭化
珪素粉末を製造する方法。
なお、この方法はアチソン型の直接通電抵抗
炉に炭素粉末と珪素質原料との混合物を装填
し、直接通電により加熱することとした、現在
の工業的な炭化珪素の製造方法として一般的に
採用されているものである。
酸化珪素(シリカ)を、炭化水素ガス及び水
素の混合ガス中にて還元して、炭化珪素を生成
した後粉砕して炭化珪素粉末を製造する方法
(特開昭56−73615号)。
SiH4やSi(CH33Cl等の有機珪素化合物を熱
分解することによつて、炭化珪素粉末を製造す
る方法。
SiCl4と水素及び炭化水素ガスを用いた気相
反応によつて、炭化珪素粉末を製造する方法。
等が実施されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述のような従来の技術の現状に鑑み、本発明
が解決しようとする問題点は、上述のような従来
の炭化珪素粉末の製造方法においては、 の方法においては、製造時における炭化珪素
粉末の収率は優れているものの、金属珪素の微粉
末を製造することが難しく、また、生成された炭
化珪素粉末中に混在する未反応のSiの除去が困難
であるという問題点がある。
の方法において、まず、SiOを使用する場合
においては、製造時における炭化珪素粉末の収率
は優れており、また、炭化珪素の微粉末の確保が
容易である反面、SiOが極めて高価であることか
ら製造された炭化珪素粉末も極めて高価となると
いう問題点がある。
また、SiO2を使用する場合においては、反応
させる反応炉の稼働率が低く生産性が極めて悪い
上に、1900℃程度の高温でしか反応が進行しない
ことから、シリカがSiO2として蒸発して収率が
劣るという欠点があるばかりでなく、炭素粉末と
シリカ粉末との固相反応であり、しかも、高温で
シリカの表面が溶融するために表面積が小さくな
つて活性が低下することから、反応処理に長時間
を要するという欠点もある。
加えて、生成させた炭化珪素粉末中に混在する
未反応のSiO2と炭素の除去が困難であるという
問題点がある。
の方法においては、反応温度が1200〜1600℃
という高温とする必要があるばかりでなく、炭化
珪素粉末を直接製造することができないという問
題点がある。
及びの方法においては、原料であるSiH4
Si(CH33Cl,SiCl4がいずれも極めて高価である
ことから、生成された炭化珪素粉末も極めて高価
となるばかりでなく、炭化珪素粉末の収率が悪い
という問題点がある。
従つて、本発明の技術的課題とするところは、
金属珪素粉末と気相状態の炭素源ガスとを気相反
応により化学反応させることによつて、生成され
た炭化珪素粉末を常温焼結の可能な微粉末とし
て、構造用セラミツク材料の原料としても好適に
適用することができる炭化珪素微粉末を、安価で
しかも高収率にて製造することを可能とすること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような従来の技術における問題点に鑑み、
本考案における従来の技術の問題点を解決するた
めの手段は、金属珪素粉末を装入して1200℃以上
であつて金属珪素の融点を越えない高温に加熱保
持された流動粒子反応炉内における、底部に配設
された多孔板のガス吹出口から水素、炭化水素ガ
ス、硫化水素からなる混合ガスを送給させること
により前記金属珪素粉末を流動させて、この混合
ガスと金属珪素粉末との化学反応によつて炭化珪
素粉末を生成させることを特徴とする炭化珪素粉
末の製造方法からなつている。
〔作用〕
以下、本発明の作用について説明する。
本発明法において、流動粒子反応炉内における
金属珪素粉末と、流動粒子反応炉の底部に配設さ
れた多孔板のガス吹出口から吹出された水素、炭
化水素ガス、硫化水素からなる混合ガスにより、
金属珪素粉末を流動させることとしているのは、
金属珪素粉末と上記混合ガスとの接触を充分なも
のとして、β−SiCの生成反応を促進するためで
ある。
また、本発明法において、流動粒子反応炉内に
おいて金属珪素粉末と水素、炭化水素ガス、硫化
水素からなる混合ガスとの反応温度を、1200℃以
上であつて金属珪素の融点を越えない温度として
いるのは、金属珪素の融点である1410℃を越える
高温では、金属珪素粉末が溶融してβ−SiCの生
成反応には適当でなく、一方、1200℃未満の低温
ではβ−SiCの生成反応速度が遅くなるからであ
る。
また、本発明法に使用する炭化水素ガスとして
は、プロピレン、メタン、プロバン、ベンゼン等
が通常使用されているが、その濃度は温度に依存
しており1200℃では6%,1400℃では18%程度と
するのがが望ましい。
上記の濃度より高濃度では未反応炭素が生成し
た炭化珪素粉末中に混入し、上記の濃度より低濃
度ではβ−SiCの生成反応が充分に進行しないか
らである。
なお、硫化水素は炭化水素ガスと同程度の濃度
から炭化水素ガス量の2/3程度の間とするのが望
ましい。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいて、本発明の1実施例
を説明する。
まず、平均粒径が5.5μの金属珪素粉末を転動造
粒により、平均直径が0.2〜0.5mmの金属珪素球状
粒子3とした。
ついで、上述により形成した金属珪素球状粒子
3を、孔径が0.1mmのガス吹出口1aを約3mmの
間隔で多数有する多孔板1を底部に配設した縦型
の流動粒子反応炉2(直径;80mm、高さ;400mm
の寸法を有する炭化珪素焼結体により製作された
もの)内に100g装入した。
その後、第1図に示すように1100℃以下の温度
においては水素のみを送給して金属珪素球状粒子
3を流動させ、それ以上の温度においては硫化水
素と炭化水素ガスとを水素に加えて送給して、第
2図に示すように金属珪素球状粒子3を流動させ
ながら反応させて流動粒子反応炉2の出口からβ
−SiCとなつた生成物を気流に乗せて補集した。
即ち、1380℃、プロピレン濃度が10%、硫化水
素が8.5%、残部を水素とした混合ガスを用いて、
第2図に示すように金属珪素球状粒子3を流動さ
せて、 Si+2H2S=SiS2+2H2 3SiS2+C3H6+3H2=3SiC+6H2S に示されるような化学反応によつて、流動粒子反
応炉2の上部から気流に乗つて採取された生成物
は、平均粒径で0.05μのβ−SiC微粉末5であつ
た。
なお、生成されたβ−SiC微粉末5の最大粒径
は、観察した範囲においては0.08μであつた。
次に、上述により製造した平均粒径が0.05μの
β−SiCからなる炭化珪素の微粉末に、非晶質ホ
ウ素粉末;0.5重量%とカーボンブラツク;0.8重
量%とを添加し、3ton/cm2の静水圧により加圧圧
粉成形した。
このようにして圧粉成形された炭化珪素成形体
を、1気圧のHeガス雰囲気において2060℃にて
焼結した。
このようにして製造した炭化珪素焼結体の密度
は、真密度に比較して96.6%という高密度に達つ
し、この炭化珪素焼結体を用いた3mm×4mm×45
mmの大きさの試験片による、室温における平均抗
折強度は83Kg/mm2であつた。
〔発明の効果〕
以上により明らかなように、本発明にかかる炭
化珪素粉末の製造方法によれば、金属珪素粉末と
気相状態の炭素源ガスとを気相反応により化学反
応させることによつて、生成された炭化珪素粉末
を常温焼結の可能な微粉末として、構造用セラミ
ツク材料の原料としても好適に適用することがで
きる炭化珪素微粉末を、安価でしかも高収率にて
製造することを可能とすることができる利点があ
る。
とりわけ、反応中間生成物として揮発性の珪素
の硫化物とする化学反応形態を採用したことによ
つて、気相にて効率よく微粉末を製造することが
できた。
ちなみに、金属珪素の硫化物としてはSiS,
SiS2が知られており、SiS2の融点は1090℃、沸点
は1130℃である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、多孔板のガス吹出口から水素を送給
している状態における、金属珪素球状粒子の流動
状態を示す図、第2図は、多孔板のガス吹出口か
ら混合ガスを送給している状態における、金属珪
素球状粒子の流動状態を示す図である。 1……多孔板、1a……ガス吹出口、2……流
動粒子反応炉(反応筒)、3……金属珪素球状粒
子、4……気流案内板、5……生成されたβ−
SiCの微粉末。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属珪素粉末を装入して1200℃以上であつて
    金属珪素の融点を越えない高温に加熱保持された
    流動粒子反応炉内における、底部に配設された多
    孔板のガス吹出口から水素、炭化水素ガス、硫化
    水素からなる混合ガスを送給させることにより前
    記金属珪素粉末を流動させて、この混合ガスと金
    属珪素粉末との化学反応によつて炭化珪素粉末を
    生成させることを特徴とする炭化珪素粉末の製造
    方法。
JP60058006A 1985-03-21 1985-03-21 炭化珪素粉末の製造方法 Granted JPS61215210A (ja)

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JP4856878B2 (ja) * 2005-01-28 2012-01-18 キヤノン株式会社 炭化ケイ素の製造方法

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