JPH05306368A - 樹脂組成物およびそれから作られた二次加工品 - Google Patents
樹脂組成物およびそれから作られた二次加工品Info
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- JPH05306368A JPH05306368A JP5016807A JP1680793A JPH05306368A JP H05306368 A JPH05306368 A JP H05306368A JP 5016807 A JP5016807 A JP 5016807A JP 1680793 A JP1680793 A JP 1680793A JP H05306368 A JPH05306368 A JP H05306368A
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Abstract
ーテル、(b)場合によってはスチレン樹脂、(c)少なく
とも1種のポリアミド、(d)場合によっては1種または
それ以上の耐衝撃性改良ポリマー、および(e)場合によ
っては1種またはそれ以上の、ポリフェニレンエーテル
とポリアミドとの相溶性を改良するための添加剤、から
なるポリマー組成物と、 (B)該ポリマー組成物(A)の耐変色性を改良するのに有
効な量の、(a)酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンで被覆し
た雲母および金属粒子からなる群から選ばれる少なくと
も1種の無機充填剤と、(b)光に暴露したときに白くな
る少なくとも1種の有機染料または顔料、との組合わせ
物、とからなる樹脂組成物。 【効果】 本発明の樹脂組成物は光に暴露したときの耐
変色性が優れている。
Description
色が少なく、また耐衝撃性の優れた新規な樹脂組成物に
関する。
態安定性が優れ、ガラス転移温度も高いというような優
れた物理的性質を有する熱可塑性材料の一種として、当
該技術分野に熟達している人には良く知られており、相
当するフェノールからいろいろ異なった方法で作られ
る。いくつかのポリフェニレンエーテルは米国特許3,30
6,874 号および同3,573,257 号その他に開示されてい
る。ポリフェニレンエーテルとスチレン樹脂とのブレン
ド物も当該技術分野では良く知られており、先行特許、
例えば米国特許3,383,435 号、同3,658,495 号その他に
開示されている。ポリフェニレンエーテルとポリアミド
とのブレンド物も当該技術分野では長い間良く知られて
おり、多くの特許文献に開示されている。例えば、米国
特許3,379,792 号は、25重量%以下のポリアミドを混
合することによってポリフェニレンエーテルの加工性を
改良できることを教示している。
相溶化したブレンド物も当該技術分野では良く知られて
おり、先行特許文献に開示されている。米国特許4,315,
086号は、液状ジエンポリマー、エポキシ化合物およ
び、分子中に、(a)炭素−炭素二重結合または炭素−炭
素−三重結合と(b)カルボン酸、酸無水物、酸アミド、
イミド、カルボン酸エステル、アミノまたはヒドロキシ
ル基との両者を有する化合物を相溶性向上剤として使用
することを教示している。米国特許4,659,763 号はキノ
ン化合物、米国特許4,600,741 号は無水トリメリト酸塩
化物、国際公開特許(WO)85/95372 号はクエン酸の
ようなある種のジカルボン酸の部類、また国際公開特許
87/97281 号はビニルトリメトキシシラン、を相溶性向
上剤として、それぞれ使用することを教示している。上
述したポリフェニレンエーテル/ポリアミドのブレンド
物は、改良された溶融流動性、改良された耐薬品性、お
よび相溶性向上剤によって相溶化されたときは優れた機
械的性質を示すが、それらのブレンド物は、光に暴露し
たときに簡単に変色するという大きな欠点をもってい
る。さらに、表面を塗料被覆層で被覆した二次加工品に
ついても、塗料被覆層の厚さと色によっては、変色が認
められる。
色を低下させるために、ポリマーブレンド物中に有機染
料または顔料を加えることは幾つかの特許文献に開示さ
れている。特公昭60−58258 号はポリエチレンテレフタ
レード組成物中にソルベント・イエロー105のような
染料を使用することを教示している。米国特許4,493,91
5 号は(i)ポリフェニレンエーテル、(ii) パープル・
アントラピリドンおよびイエロー・キノフタロンから選
ばれる染料および(iii)酸化チタンからなるポリマーブ
レンドを開示している。しかしながら、上記先行文献は
ポリフェニレンエーテル/ポリアミド組成物に特に関連
するものではない。ポリフェニレンエーテルと無機充填
剤のブレンド物も当該技術分野では良く知られており、
先行特許文献に開示されている。
ニレンエーテル、ポリスチレンおよび強化材としての酸
化チタンからなるポリマーブレンドを開示しているが、
ポリフェニレンエーテル/ポリアミド組成物に関するも
のではない。米国特許4,167,507 号はポリフェニレンエ
ーテル、ポリスチレンおよび少量の硫化亜鉛または酸化
亜鉛からなるポリマーブレンドを開示しているが、これ
もポリフェニレンエーテル/ポリアミド組成物に関する
ものではない。米国特許4,318,636 号は、ポリフェニレ
ンエーテル、ポリスチレンおよび電磁妨害遮蔽特性を付
与するための添加剤としてのアルミニウムフレークから
なるポリマーブレンドを開示しているが、ポリフェニレ
ンエーテル/ポリアミド組成物に関するものではない。
フェニレンエーテルとポリアミドとを主成分とし、種々
の機械的性質、例えば切欠きアイゾット耐衝撃強度が高
く、しかも光による変色に対する耐性が優れた樹脂組成
物を提供することである。上記目的を達成するために検
討した結果、ポリフェニレンエーテル/ポリアミド組成
物の耐変色性は、(a)酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜
鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン
で被覆した雲母および金属粒子からなる群より選ばれる
少なくとも1つの無機充填剤と(b)光に暴露したときに
白くなる少なくとも1種の有機染料または顔料とを混合
することによって改良できることが発見された。
化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化マグネシウム、酸
化アルミニウム、酸化チタンで被覆した雲母および金属
粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機充填
剤と、(b)光に暴露したときに白くなる少なくとも1種
の有機染料または顔料との組合わせ物を、ポリフェニレ
ンエーテル/ポリアミド組成物の耐変色性を改良するた
めに有効な量、混合することによって、光に暴露したと
きの変色耐性が改善されたポリフェニレンエーテル/ポ
リアミド組成物を作ることができる。
(b)場合によってはスチレン樹脂、(c)少なくとも1種
のポリアミド、(d)場合によっては1種またはそれ以上
の耐衝撃性改良ポリマー、および(e)場合によっては1
種またはそれ以上の、ポリフェニレンエーテルとポリア
ミドとの相溶性を改善するための添加剤、とからなるポ
リマー組成物、およびポリマー組成物(A)の耐変色性を
改良するのに有効な量の、 (B)(a)酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アルミ
ニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンで被覆した雲母
および金属粒子からなる群から選ばれる少なくとも1種
の無機充填剤と、(b)光に暴露したときに白くなる少な
くとも1種の有機染料または顔料、との組合わせ物、と
から作ることができる。
きには、ポリフェニレンエーテルとポリアミドとの合計
量中、ポリフェニレンエーテルが重量で好ましくは約5
%〜約95%、より好ましくは約10%〜約70%、最
も望ましくは約20%〜約60%であって、残りがポリ
アミド、の割合になっている。スチレン樹脂を用いた場
合は、それをポリフェニレンエーテルの一部の代りに混
合しても良い。1種またはそれ以上の耐衝撃性改良ポリ
マーを使用するときは、それをポリフェニレンエーテル
とポリアミドとの合計100重量部に対して約2〜50
部、好ましくは約5〜約30部の量で使用できる。1つ
またはそれ以上の相溶性改良剤を使用するときは、ポリ
フェニレンエーテルとポリアミドとの合計100重量部
に対して約0.01〜30重量部、好ましくは約0.1〜5
重量部、さらに望ましくは0.1〜1重量部の量で使用で
きる。本発明によるポリマー組成物に混合すべき無機充
填剤の量は充填剤の粒径および種類によって異なる。一
般的には、粒径の小さい充填剤の方がより優れた耐変色
性が得られる。
物(A)の100重量部に対して好ましくは約1〜約10
重量部、さらに好ましくは約2〜約5重量部を使用す
る。金属粒子以外の無機充填剤を使用するときは、ポリ
マー組成物(A)100重量部に対して好ましくは約3〜
約20重量部、さらに好ましくは約5〜15重量部を使
用する。金属粒子以外の無機充填剤の好ましい平均粒径
は約1ミクロンまたはそれ以下であり、さらに好ましい
粒径は約0.5ミクロンまたはそれ以下である。金属粒子
には、例えばアルミニウムフレーク、亜鉛フレークおよ
び類似の物が含まれる。直径が小さく、縦横比の大きな
金属フレークが好ましい。望ましい無機充填剤は酸化チ
タンとアルミニウムフレークである。
(A)100重量部に対して好ましくは約0.001〜5重
量部、さらに好ましくは約0.01〜約1重量部が使用さ
れる。本発明の目的はポリフェニレンエーテル/ポリア
ミド組成物の物理的性質を改良しようとするものではな
く、該組成物の耐変色性を改良しようとするものである
ので、本発明を実施する際に相溶性改良剤を使用するこ
と、あるいは使用する相溶性改良剤のタイプは臨界的な
条件ではないことが理解されるべきである。 光に暴露したときに白くなる有機顔料または染料には:
カラーインデックス、ソルベント・イエロー4、16、
17、28、30、33、34、44、58、77およ
び82;ソルベント・オレンジ1、13および45;ソ
ルベント・レッド52;ピグメント・イエロー13、8
3、97、98、108および138;ピグメント・オ
レンジ4、および類似の物が含まれる。
フェニレンエーテル”という用語は、次の一般式、化1
で表わされる繰り返し単位から構成されるポリマーを意
味する:
素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置換炭化水素基、
炭化水素−オキシ基および置換された炭化水素−オキシ
基からなる群から選ばれる同一の、または異なった基を
表わす。)置換された炭化水素基および置換された炭化
水素−オキシ基の置換基の例としては、ハロゲン原子、
ヒドロキシル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、エス
テル基、アミド基、エーテル基、スルフィド基、スルホ
ン基および類似の物のような熱的に安定な基または原子
が含まれる。該ポリフェニレンエーテル樹脂の具体例に
は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン
エーテル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−
フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピ
ル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジ
プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−
エチル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジブチル−1,4−フェニレンエ
ーテル)および類似のものが含まれる。好ましいポリフ
ェニレンエーテルはポリ(2,6−ジメチル−1,4−
フェニレンエーテル)である。
アジパミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンアゼ
ラミド(ナイロン69)、ポリヘキサメチレンセバカミ
ド(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカノア
ミド(ナイロン612)、ポリ−ビス−(p−アミノシ
クロヘキシル)メタンドデカノアミド、ポリテトラメチ
レンアジパミド(ナイロン46)ならびにポリカプロラ
クタム(ナイロン6)およびポリラウリルラクタムのよ
うなラクタムの開環によって作られるポリアミドが含ま
れる。その上、上記ポリマー、例えば、アジピン酸、セ
バシン酸およびヘキサメチレンジアミンから作られるポ
リマーのように上述のポリマーの原料モノマー中の少な
くとも2種のアミンまたは酸の重合によって作られるポ
リアミドを使用しても良い。さらにポリアミドには、ナ
イロン66/6のごときコポリマーを含む、ナイロン6
6とナイロン6のブレンド物のような、ポリアミドのブ
レンド物が含まれる。本発明における好ましい結晶性ポ
リアミドは、ナイロン46、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン11およびナイロン12である。さらに好
ましいものは、ナイロン6、ナイロン66およびナイロ
ン66とナイロン6の任意の割合のブレンド物である。
その上、アミノ末端基が過剰、カルボキシル末端基が過
剰、またはこれらの基がバランスされている、末端官能
基を含有するポリアミド、あるいはそれらの任意の割合
の混合物を都合良く使用することができる。
その中に芳香族成分を含むコポリアミドである。芳香族
成分を含む熱可塑性コポリアミドは、主要な成分とし
て、パラ−アミノエチル安息香酸、テレフタル酸および
イソフタル酸のような芳香族アミノ酸および/または芳
香族ジカルボン酸をコンポーネントとして含む溶融重合
可能なポリアミドを意味する。ポリアミドの他の成分を
構成するジアミンには、ヘキサメチレン−ジアミン、ウ
ンデカメチレン−ジアミン、ドデカメチレン−ジアミ
ン、2,2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチ
レンジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレ
ンジアミン、ビス(p−アミノ−シクロヘキシル)メタ
ン、ビス(p−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビス
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンおよび
1,4−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンが含まれ
る。ジアミンの代りにイソシアナートを用いてもよい。
イソシアナートの例は4,4′−ジフェニルメタンジイ
ソシアナートとトリレンジイソシアナートである
限はなく、コモノマーの例は、ラクタムのユニット、炭
素原子数4〜12のアミノ酸のユニット、炭素原子数4
〜12の脂肪族ジカルボン酸と炭素原子数2〜12の脂
肪族ジアミンから誘導される化合物、例えばε−カプロ
ラクタム、ω−ラウロラクタム、11−アミノウンデカ
ン酸および12−アミノドデカン酸のようなラクタムお
よびアミノ酸、および上記した各種のジアミンとアジピ
ン酸、アゼライン酸またはセバシン酸の等モル塩であ
る。熱可塑性芳香族コポリアミドの代表例には、p−ア
ミノメチル安息香酸とε−カプロラクタムのコポリマー
ポリアミド(ナイロンAMBA/6)、主として2,
2,4−/2,4,4−トリメチルヘキサメチレン−ジ
アミン・テレフタラミドからなるポリアミド(ナイロン
TMDTおよびナイロン TMDT/6I)、主とし
てヘキサメチレンジアミン・イソフタラミドおよび/ま
たはヘキサメチレンジアミン・テレフタラミドからな
り、他の1つの成分として、ビス(p−アミノシクロヘ
キシル)メタン・イソフタラミドおよび/またはビス
(p−アミノシクロヘキシル)メタン・テレフタラミ
ド、ビス(p−アミノシクロヘキシル)プロパン・イソ
フタラミドおよび/またはビス(p−アミノシクロヘキ
シル)プロパン・テレフタラミドを含むポリアミド(ナ
イロン 6I/PACM I、ナイロン 6I/DMP
ACM I、ナイロン 6I/PACP I、ナイロン
6I/6T/PACM I/PACM T、ナイロン
6I/6T/DMPACM I/DMPACM T、ナ
イロン 6I/6T/PACP I/PACPT)が含
まれる。
には、ポリスチレン、ゴムで改質したポリスチレン、ス
チレン/アクリロニトリルコポリマー、スチレン/メチ
ルメタクリレートコポリマー、ABS樹脂、スチレン/
α−メチルスチレンコポリマーおよび類似のものが含ま
れる。本発明で使用できる耐衝撃性改良ポリマーには、
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリイソブチ
レン、エチレン/プロピレン(ポリエン)コポリマーゴ
ム、エチレン/ブテン−1コポリマーゴム、エチレン/
アルキル(メタ)アクリレートコポリマー、エチレン/
アルキル(メタ)アクリレート/無水マレイン酸・ター
ポリマー、エチレン/グリシジル(メタ)アクリレート
コポリマーのようなオレフィンポリマー;スチレンと共
役ジエンのブロックコポリマーおよびその水素化誘導
体;スチレンおよび/または不飽和官能性モノマーをグ
ラフトしたオレフィンポリマー;およびジエンゴムが含
まれる。耐衝撃性改良ポリマーは単独で使用しても良
く、どのような組合わせで用いても良い。
相溶性を改良するための添加剤の例は次の通りである: a)液状ジエンポリマー、 b)エポキシ化合物、 c)(a)少なくとも1つの炭素−炭素二重結合または炭
素−炭素三重結合と(b)少なくとも1つのカルボン酸、
酸ハロゲン化物、酸無水物、酸無水塩化物、酸アミド、
酸エステル、イミド、アミノまたはヒドロキシル基の両
者を分子中に有する不飽和官能性化合物、 d)(a)式−(OR)(但し、式中、Rは水素原子あるいは
アルキル、アリール、アシルまたはカルボニルジオキシ
基である。)で表わされる基と(b)カルボン酸、酸ハロ
ゲン化物、酸無水物、酸無水ハロゲン化物、酸エステ
ル、酸アミド、イミド、アミノおよびそれらの塩から選
ばれる、同一でも、異なっていても良い少なくとも2つ
の基との両者を有する脂肪族ポリカルボン酸化合物また
はそれらの誘導体、および e)(a)酸ハロゲン化物基と(b)カルボン酸、無水カル
ボン酸、酸エステルおよび酸アミドから選ばれる基との
両者を有する多官能性酸ハロゲン化物。
改良剤の中では、フマル酸、イタコン酸および無水マレ
イン酸のような不飽和ジカルボン酸または酸無水物が好
ましい。グループd)に属する代表例にはクエン酸、マ
レイン酸、リンゴ酸、アガリシン酸および類似のものが
含まれる。グループe)に属する代表例には無水トリメ
リト酸塩化物、無水クロロホルミルコハク酸および類似
の物が含まれる。本発明で使用され、光に暴露したとき
に白くなる有機染料または顔料の例は、カラーインデッ
クス(以下、C.I.と略記する)ソルベント・イエロ
ー4、C.I.ソルベント・イエロー16、C.I.ソ
ルベント・イエロー17、C.I.ソルベント・イエロ
ー28、C.I.ソルベント・イエロー30、C.I.
ソルベント・イエロー33、C.I.ソルベント・イエ
ロー34、C.I.ソルベント・イエロー44、C.
I.ソルベント・イエロー58、C.I.ソルベント・
イエロー77、C.I.ソルベント・イエロー82、
C.I.ソルベント・オレンジ1、C.I.ソルベント
・オレンジ13、C.I.ソルベント・レッド52、
C.I.ソルベント・オレンジ45、C.I.ソルベン
ト・グリーン5、C.I.ピグメント・イエロー13、
C.I.ピグメント・イエロー83、C.I.ピグメン
ト・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー9
8、C.I.ピグメント・イエロー108、C.I.ピ
グメント・イエロー138およびC.I.ピグメント・
オレンジ4である。これらの染料または顔料の中では、
C.I.ソルベント・イエロー44、C.I.ソルベン
ト・グリーン5およびC.I.ピグメント・イエロー8
3が好ましい。
ドブレンド物は、さらにタルク、アルミノケイ酸塩、雲
母、カーボンブラック、ガラス繊維および類似の物のよ
うな充填剤、顔料、熱安定剤、紫外線劣化防止剤、酸化
防止剤、難燃化剤、可塑剤および類似のものを含んでい
てもよい。本発明の熱可塑性樹脂組成物から得られる成
形製品は、自動車部品ならびに電気および電子部品用に
都合良く使うことができる。
例としては、バンパー、泥よけ、エプロン、フードパネ
ル、帯部材(fascia) 、ロッカーパネル、ロッカーパネ
ル補強材、床板、後側パネル、ドアパネル、ドア支持
材、屋根およびトランクリッドのような車体外装部品、
計器パネル、コンソウルボックス、物入れ、シフトノ
ブ、ピラ・ガーニッシュ、ドア・トリム、ハンドル、ひ
じかけ、ウインド・ルーバー、カーペット、シートベル
トおよびシートのような車体内装部品、配電器キャッ
プ、空気清浄器、ラジエータ・タンク、電池ケース、ラ
ジエータ囲い板、清浄器タンク、冷却ファンおよびヒー
タケースのようなエンジンレームの内装部品、ミラーボ
ディ、ホイール・カバー、トランク・トリム、トランク
・マットおよび類似の物があげられる。次の実施例は本
発明をさらに説明するものであるが、本発明の範囲を制
限することを意図しているものではない。
レンエーテル/ポリアミドブレンド物の製造に際して
は、東芝機械株式会社製の二軸スクリュー押出し機TE
M−50を使用した。この押出し機はL/D比が36で
あり、L/D比が1の位置に第1フィードの開口部が付
いており、L/D比が18の位置に第2フィードの開口
部が付いている。(L:スクリューの長さ、D:スクリ
ューの直径) シリンダー温度は約260℃に設定され、スクリューの
速度は300rpm に設定された。個々のブレンド物の配
合は表1に示した。それぞれのブレンド物について測定
した変色度と室温での切欠きアイゾット耐衝撃強度も表
1に示した。表1の“フィード−1”の欄に記載された
成分は第1フィードの開口部から供給された。表1の
“フィード−2”の欄に記載された成分は第2フィード
の開口部から供給された。第1フィード開口部または第
2フィード開口部の何れかから供給された全ての成分
は、供給前にタンブラーミキサーで充分に混合してから
供給した。第1フィードおよび第2フィードの供給速度
は、表1に示された各ブレンド物の配合を保つように、
自動質量コントロール供給システムによって調節され
た。
ルは、日本ポリエーテル株式会社製造のもので、2,6
−ジメチルフェノールを単独重合して得られた、0.5g
/dl濃度のクロロホルム溶液中25℃で測定された還元
粘度が0.46dl/gのポリフェニレンエーテル(以下、
PPEと略記する)である。実施例中で使用したポリア
ミド6はユニチカ株式会社製のナイロン6 A1030
BRL(以下、PA−6と略記する)である。実施例
で使用したポリアミド66は、宇部興産株式会社製の宇
部ナイロン66 2015B(以下、PA−66と略記
する)である。実施例で使用した芳香族ポリアミドは、
三菱ガス化学株式会社製のReny−6001(以下、RE
NYと略記する)である。実施例で使用したフリーラジ
カル重合開始剤は、三建化工株式会社製のジクミルパー
オキシド、Sanperox(登録商標)DCPである。このフ
リーラジカル開始剤を使用したときは、それは常にポリ
フェニレンエーテルと予め混合してから、第1フィード
開口部から供給された。ポリフェニレンエーテルは常に
第1フィード開口部から供給され、ポリアミドは常に第
2開口部から供給された。
次の通りである: 1)実施例で使用した、スチレンをグラフトしたEPD
M(以下、Sg−EPDMと略記する)は約75重量%
のEPDM(住友化学株式会社のEsprene(登録商標) 5
02)と約25重量%のポリスチレンとを含んでおり、
その中で約7重量%はグラフトしていない、フリーのポ
リスチレンであった。 2)本明細書における一部の実施例で使用された、スチ
レン/アクリロニトリルをグラフトしたEPDM(以
下、SAg−EPDMと略記する)は、約76重量%の
EPDM(住友化学株式会社のEsprene(登録商標) 50
2)と約24重量%のスチレン/アクリロニトリルコポ
リマーとを含んでおり、このコポリマーは約5重量%の
アクリロニトリルを含んでいた。 3)実施例で使用した、シェル化学のKraton D110
1はスチレン・ブタジエン・スチレン・トリブロックコ
ポリマー(以下、SBSと略記する)である。 4)一部の実施例で使用されたシェル化学のKraton G
1651は、水素化されたスチレン・ブタジエン・スチ
レン・トリブロックコポリマー(以下SEBSと略記す
る)である。
ある: 1)アルミニウムフレーク:粒径が約5ミクロンのアル
ミニウムフレークを約30重量%とポリエチレンを約7
0重量%含む、住化カラー株式会社製のアルミニウムフ
レーク着色濃縮物(以下、SPEM−8E408と略記
する)。 2)酸化チタン−A:石原産業株式会社製の平均粒径が
0.21ミクロンの酸化チタンTipaque(登録商標)R68
0(以下、R−680と略記する)。 3)酸化チタン−B:チオキサイド・ジャパン製の平均
粒径が約0.018ミクロンの酸化チタン微粉、UF−0
1(以下、UF−01と略記する)。 4)酸化チタン被覆雲母:メルク・アンド・カンパニー
・インコーポレィテッド製の平均直径が約20ミクロン
の酸化チタン被覆雲母(以下、T.C.M.と略記す
る)。
くなる有機染料または顔料は次の通りである: 1)住友ファースト・イエローHRT(C.I.ピグメ
ント・イエロー83)住友化学株式会社製で次の構造
式、化2を持つ(以下、染料−Aと略記する)。
ルベント・グリーン5)住友化学株式会社製で次の構造
式、化3を持つ(以下、染料−Bと略記する)。
・イエロー44)三菱化成株式会社製で次の構造式、化
4を持つ(以下、染料−Cと略記する)。
ード−1の欄に示されているPPE20kgとSBS5kg
とを、100リットルのタンブラーミキサーを用いて3
分間、予備混合してからTEM−50二軸スクリュー押
出し機の第1フィード開口部に供給した。第1フィード
開口部用に調製した予備混合物を、以下、第1フィード
プリミックスと称する。表1中、実施例1のフィード−
2の欄に示したPA−6の25kgとSPEM−8E40
8の2.5kgと染料−Cの15gをタンブラーミキサーを
用いて3分間予備混合してからTEM−50二軸スクリ
ュー押出し機の第2フィード開口部に供給した。
クスを、以下、第2フィードプリミックスと称する。押
出し機のシリンダー温度を約260℃に設定し、スクリ
ュー速度を約300rpm に設定した。第1フィードプリ
ミックスを第1フィード開口部に供給し、第2フィード
プリミックスを第2フィード開口部に供給した。供給速
度は、製品の生産速度を約50kg/hrに保つように調製
した。生成する溶融ブレンド物を約10℃の冷却水の水
中で冷却し、ペレット化し、乾燥した。このようにして
作られたブレンド物の小粒を射出成形して40mm×40
mm×3mmの試験板2枚を作製した。
ーUV試験機を用いて、波長が290nmから459nmの
範囲で、強度が100mW/cm2 の紫外線に63℃で69
時間暴露した。暴露完了後、マクビス(Macbeth)株式会
社製の分光色彩計“マクビスカラーアイMS−2020
+”を用いて各試験板の変色度を測定し、数1のCIE
1966色差式にしたがってΔEを計算した;
および数4で示され、
試験前に分光色彩計を用いて各試験板について測定した
明度、赤色度および黄色度であり、L* -2、a* -2およ
びb* -2はそれぞれ暴露後の各試験板について測定した
明度、赤色度および黄色度の値である。2枚の板のΔE
の平均値が表1に示してある。
厚さが3.2mmの試験板を用いて、ASTM D−256
によって測定し、表1に示した。
に1.5kgの灰色顔料(住化カラー株式会社製のPAM8
E626)を使用し、染料−Cを混合しなかった他は、
実施例1と同じ方法で実験を行なった。
染料−Cを加えなかった他は、実施例1と同じ方法で実
験を行なった。
0.2kgの無水マレイン酸と20gのジクミルパーオキシ
ド(フリーラジカル重合開始剤)を加え、SBSの代り
にSg−EPDMを用いた他は、実施例1と同じ方法で
実験を行なった。
ード−1の欄に示された20kgのPPE、0.2kgの無水
マレイン酸、20gのジクミルパーオキシドを実施例1
と同じ方法で予備混合して第1フィードプリミックスを
作製した。25kgのPA−6、5kgのSBS、2.5kgの
R−680(酸化チタン)および0.07kgのSHPA−
817(約40重量%のカーボンブラックと約60重量
%のポリスチレンを含む、住化カラー株式会社製の黒色
染料濃縮物)ならびに15gの染料−Cを実施例1と同
じ方法で予備混合して第2フィードプリミックスを作製
した。第1フィードプリミックスと第2フィードプリミ
ックスをそれぞれ第1フィード開口部と第2フィード開
口部へ供給し、実施例1と同じ方法で押出して製品を作
った。得られた製品を実施例1と同じ方法で試験しΔE
および切欠きアイゾット耐衝撃強度を測定した。結果を
表1に示した。
の2.5kgのR−680(酸化チタン)の代りに5kgのR
−680を加え、SHPA817(黒色染料濃縮物)の
量を0.07kgから0.15kgに増加した他は、実施例3と
同じ方法で実験を行なった。
他は、実施例4と同じ方法で実験を行なった。
Aに代えた他は、実施例5と同じ方法で実験を行なっ
た。
え、Sg−EPDMをSAg−EPDMに代えた他は、
実施例2と同じ方法で実験を行なった。
水マレイン酸をクエン酸に代えた他は、実施例5と同じ
方法で実験を行なった。
01(酸化チタン)に代えた他は、実施例3と同じ方法
で実験を行なった。
ryl GTX−600(GE・プラスティックス・ジャパ
ンによって製造、販売された、相溶化されたPPE/P
Eブレンド)および2.5kgのR−680(酸化チタン)
ならびに15gの染料−Cをタンブラーミキサーによっ
て予備混合し、TEM−50二軸スクリュー押出し機を
使用し、そのプリミックスを第1フィード開口部に供給
して溶融押出しを行ない、粒状の製品を製造した。得ら
れた粒状製品を射出成形して40mm×40mm×3mmの試
験板を作製し、前述の実施例と同じ方法で変色度を測定
した。室温での切欠きアイゾット耐衝撃強度も前述の実
施例と同じ方法で測定した。
ずに、実施例10と同じNoryl GTX−600を射出成
形して試験板を作製し、変色度と室温での切欠きアイゾ
ット耐衝撃強度を測定した。結果を表1に示した。
中の20kgのPPEを15kgに減量し、25kgのPA−
6を29kgのPA−6と1kgのRENYに代え、さらに
R−680を1.5kgの酸化チタンで被覆した雲母に代え
た他は、実施例3と同じ方法で実験を行なった。
1.5kgの灰色顔料、PAM8E626に代え、染料−C
を加えなかった他は、実施例3と同じ方法で実験を行な
った。
レンド物と相溶化されていないPPE/PAブレンド物
との間の差を示すために、比較例1、比較例3(Noryl
GTX−600)および比較例4のPPE/PAブレン
ド物を用いて、次の抽出試験を行なった。3種類のブレ
ンド物について測定された抽出不可能な成分(NEと略
記)の重量パーセントを表1に示した。NEは次のよう
にして計算した。
ロホルムを使用して、ソックスレー抽出法によって9時
間抽出した。 2)その後、抽出不可能な残留物をステップ1)と同じ
方法で、2,2,2−トリフルオロエタノールを用いて
18時間さらに抽出した。 3)引続き、抽出不可能な残留物をステップ1)と同じ
方法で、クロロホルムを用いて再度9時間抽出した。 4)最後に、抽出不可能な残留物を真空下に100℃で
5時間乾燥し、秤量した。
を主成分とし、さらに特定の無機充填物および光に暴露
したときに白くなる有機染料または顔料を加えてなる本
願の樹脂組成物は、光に暴露したときの変色が少く、ま
た耐衝撃性にも優れている。
Claims (17)
- 【請求項1】 (A)(a)少なくとも1種のポリフェニレ
ンエーテル、(b)場合によってはスチレン樹脂、(c)少
なくとも1種のポリアミド、(d)場合によっては1種ま
たはそれ以上の耐衝撃性改良ポリマー、および(e)場合
によっては1種またはそれ以上の、ポリフェニレンエー
テルとポリアミドとの相溶性を改良するための添加剤、
からなるポリマー組成物と、 (B)該ポリマー組成物(A)の耐変色性を改良するのに有
効な量の、(a)酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化
アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンで被覆し
た雲母および金属粒子からなる群から選ばれる少なくと
も1種の無機充填剤と、(b)光に暴露したときに白くな
る少なくとも1種の有機染料または顔料、との組合わせ
物、とからなる樹脂組成物。 - 【請求項2】 無機充填剤が平均粒径約0.5ミクロンま
たはそれ以下の酸化チタンである請求項1記載の樹脂組
成物。 - 【請求項3】 無機充填剤がアルミニウムフレークであ
る請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 無機充填剤が酸化チタンで被覆した雲母
である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 少なくとも1種の相溶性改良剤が、ポリ
フェニレンエーテルとポリアミドとの相溶性を改良する
ために有効な量、存在する請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項6】 耐衝撃性改良ポリマーが、ポリフェニレ
ンエーテルとポリアミドとの合計100重量部に対して
約2〜約30重量部存在する請求項5記載の樹脂組成
物。 - 【請求項7】 金属フレーク以外の無機充填剤が、ポリ
マー組成物(A)100重量部に対して約3〜約15重量
部存在する請求項6記載の樹脂組成物。 - 【請求項8】 金属フレークがポリマー組成物(A)10
0重量部に対して約1〜約5重量部存在する請求項6記
載の樹脂組成物。 - 【請求項9】 有機染料または顔料がソルベント・イエ
ロー44、ソルベント・グリーン5、ピグメント・イエ
ロー83、ピグメント・イエロー138、ソルベント・
イエロー33、ソルベント・イエロー105およびソル
ベント・レッド52からなる群から選ばれる請求項1記
載の樹脂組成物。 - 【請求項10】 有機染料または顔料がポリマー組成物
(A)100重量部に対して約0.001〜約5部存在する
請求項9記載の樹脂組成物。 - 【請求項11】 有機染料または顔料がポリマー組成物
(A)100重量部に対して約0.01〜約1重量部存在す
る請求項10記載の樹脂組成物。 - 【請求項12】 ポリフェニレンエーテルがポリ(2,
6−ジメチル−1,4−フェニルエーテル)である請求
項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項13】 ポリアミドがポリマー組成物の連続相
を構成するのに充分な量存在する請求項1記載の樹脂組
成物。 - 【請求項14】 ポリアミド6がポリアミドの主な構成
成分として存在する請求項13記載の樹脂組成物。 - 【請求項15】 ポリアミド66がポリアミドの主な構
成成分として存在する請求項13記載の樹脂組成物。 - 【請求項16】 ポリフェニレンエーテルとポリアミド
とからなり、クロロホルムと2,2,2−トリフルオロ
エタノールに不溶なポリマーセグメントが、(a)ポリフ
ェニレンエーテル、(c)ポリアミド、および(d)耐衝撃
性改良ポリマーの合計に対して約5重量%以上存在する
請求項5記載の樹脂組成物。 - 【請求項17】 請求項1記載の樹脂組成物から作られ
た二次加工品。
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