JPH0530585B2 - - Google Patents

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JPH0530585B2
JPH0530585B2 JP63044031A JP4403188A JPH0530585B2 JP H0530585 B2 JPH0530585 B2 JP H0530585B2 JP 63044031 A JP63044031 A JP 63044031A JP 4403188 A JP4403188 A JP 4403188A JP H0530585 B2 JPH0530585 B2 JP H0530585B2
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JP
Japan
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grinding wheel
workpiece
grinding
axis
carriage
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JP63044031A
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JPS63256345A (ja
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Ii Ingurandaa Geirii
Pii Cheizu Richaado
Pii Andaason Donarudo
Deii Metokaafu Gai
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PURATSUTO ANDO FUITSUTONII CO Inc
Original Assignee
PURATSUTO ANDO FUITSUTONII CO Inc
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Publication date
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Publication of JPS63256345A publication Critical patent/JPS63256345A/ja
Publication of JPH0530585B2 publication Critical patent/JPH0530585B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B5/00Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor
    • B24B5/02Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor involving centres or chucks for holding work
    • B24B5/04Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor involving centres or chucks for holding work for grinding cylindrical surfaces externally
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B5/00Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor
    • B24B5/01Machines or devices designed for grinding surfaces of revolution on work, including those which also grind adjacent plane surfaces; Accessories therefor for combined grinding of surfaces of revolution and of adjacent plane surfaces on work
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/42Servomotor, servo controller kind till VSS
    • G05B2219/42318Using two, more, redundant measurements or scales to detect bad function

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、加工物を研削するための研削機械に
関するものである。
加工物の回転軸に対しある鋭角度で延びる行路
に沿つて可動な研削ホイールを有する研削機械は
よく知られている。そのような研削機械のあるも
のは米国特許2813379号、第2955391号、第
3145507号、および第3762102号に記載されてい
る。そのような従来周知の研削機械の少なくとも
あるものでは、加工物の肩部面と側面の研削は、
研削ホイールを加工物回転軸の方へ動かす突込み
研削で行われている。研削ホイールが加工物の方
へ内方向へ動いていくに従つて、そのホイールの
環状正面が加工物の円筒形側面を所要の直径にな
るまで研削する。同時に研削ホイールの環状端面
が半径方向に延びる肩部面を加工する。
このような従来の機械の突込み研削ストローク
では、研削ホイールの正面によつて研削される加
工物の軸方向延在部分は比較的短かい部分でしか
ない。研削ホイールの正面の寸法より大きい長さ
の軸方向延在側部の研削を行う場合には、研削ホ
イールが、突込み研削ストロークの完了後、加工
物肩部から離れるように動かされ、それから加工
物がこれの回転軸に沿つて動かされて1連の横方
向研削ストロークを受ける。加工物の肩部面は既
に所要の深さまで研削されているから、それら横
方向研削ストロークの間、研削ホイールの端縁面
は肩部面から離れている。そこでそれら横方向研
削ストロークが行われているときは研削ホイール
の正面だけが加工物側面を研削する。
研削機械では種々な制御システムが使用されて
いる。前記の米国特許に述べられている制御シス
テムの外にも、米国特許第2701494号、第3634978
号、第3818642号、第3820287号および第3919614
号には又別の研削加工制御システムが記載されて
いる。加工物の回転軸に鋭角度をなして延びる行
路に沿つて動くホイールを有する研削機械と関連
して種々な制御システムが使われているが、それ
ら制御システムは何れも、研削ホイールがこれの
行路に沿つて動かされた位置に対応するデータを
記憶するレジスタを備えるものと考えられる。し
かし研削ホイールの端縁面と正面の加工物に対す
る位置は加工物回転軸に対し鋭角度で延びる行路
に沿つて研削ホイールが動くに従つて、変化す
る。従つて研削ホイールのその行路に沿つた位置
を表示するデータそれ自体は、加工物の半径方向
延在肩部面および軸方向延在側面に対する、研削
ホイールの端縁面と正面の位置は表示していな
い。
加工物回転軸に鋭角度で延在する行路に沿つて
動く研削ホイールの正面と端縁面の目直しは、加
工物の軸方向延在側面に対する研削ホイールの正
面の位置、および加工物の半径方向延在肩部面に
対する研削ホイールの端縁面の位置を変化させ
る。従つてホイールの目直しを行つた後では、そ
のような研削ホイールの制御システムは、そのホ
イールから目直しで除去された材料の量分を補正
するように調整しなければならない。このことは
従来は、研削ホイールのこれの行路に沿つた加工
物に対する位置を表示する、レジスタ内に記憶さ
れているデータを調整することにより行われてき
た。従来の制御システムは、研削ホイールの端縁
面と正面および加工物の半径方向延在肩部面の間
の距離に対応するデータを記憶し、そして変え、
こうしてホイールの目直しに対する補正を行うも
のではないと思われる。加工物の回転軸に対し鋭
角度の行路に沿つて動く研削ホイールの正面と端
縁面の目直しをする装置は米国特許第3916581号
に述べられている。またその他の研削ホイール目
直し装置が米国特許第2894360号、第2895265号、
第2900974号、および第2907315号に記載されてい
る。
加工物の面は予め、米国特許第3885734号に記
述されているような方法で、基準面と係合するプ
ローブを使つて、研削ホイールに対し正確に位置
決めされる。それら従来の位置決め組立体を使
い、加工物を動かしてその基準面を所定の位置に
正確に位置決めしなければならない。その所定位
置に対する基準面の位置決めにいささかの狂いで
もあれば、加工物の研削にも狂いが生じる。いう
までもなく基準面の正確な位置決め作業は時間の
かかる仕事である。
加工物の基準面を加工物回転軸に対し正確に位
置決めすることの困難に加え、研削ホイールを加
工物に対し比較的小幅に送ることの困難がある。
従来のある種の研削機械では、作業者が制御装置
を始動するとき、加工物に向けて研削ホイールを
小幅に動かすことができないこともある。加工物
の方へホイールが動かないのに気付いた作業者は
制御装置を再び作動させるであろう。こうして制
御装置の作動を繰返した後、研削ホイールは比較
的大幅に加工物回転軸の方へ動くことになる。い
うまでもなくホイールの動きが大幅に行われたり
すれば、加工物の形状は間違つたものになつてし
まう。
また従来の技術では直径の異なる個所で加工物
の各回転ごとに同じ深さの材料を除去するのに困
難があつた。すなわち、研削ホイールの送り速度
は、加工物の小さな直径部分では各回転ごとに小
さな金属分量を除去するようにされている。そし
て直径が比較的大きい部分でも同じ深さの金属除
去を行いたい場合でも従来のある種の研削機械の
送り速度では、加工物の各回転ごとの金属材料除
去深さが大径部分において違つてくる。これは、
加工物の回転速度を直径の異なる部分によつて調
節する場合、研削ホイールの送り速度が手動的に
セツトされていた為である。このようなセツテイ
ングでは、加工物の寸法が異なる部分ごとに、各
回転の材料除去深さは違つたものになる。
研削ホイールは比較的高速で回転し、従つて過
大な力が加わると破壊することもあるから、研削
機械を操作するときには注意しなければならな
い。即ち研削ホイールが加工物に対し高速運動し
ているとき、又加工物が研削ホイールに対し高速
回転しているときには、研削ホイールを加工物に
係合させこの結果、過大な力が研削ホイールに加
わるのを避けるように注意しなければならないの
である。更に研削加工中、研削ホイールの送り速
度が過大になつてもホイールの破壊を招くことが
ある。
こうして、これまで見てきたような何等かの理
由、例えば機械の間違つた取扱いによつて、研削
機械の操作のときホイールまたは加工物位置決め
連動装置または制御装置が正当に働らかなけれ
ば、研削機械の操作上いろいろな問題が生じるの
である。ホイール位置決め駆動軸が破損すれば、
機械の制御がきかなくなり、研削ホイールを加工
物から離すことが不可能になろう。また同様に加
工物位置決め駆動軸が破損すれば加工物肩部を研
削ホイールから離せなくなろう。
したがつて、本発明が解決しようとする課題は
次のとおりである。
直角座標系(X−Z)内でZ軸に平行に配置
された加工物に対し、Z軸に鋭角度に傾斜した
行路上を移動する研削ホイールによつて研削す
る研削機械において、加工物の加工寸法データ
およびZ軸方向の移動量データと、研削ホイー
ルのX軸およびZ軸方向の移動量データとを整
合させて、数値制御によつて精密な研削を行う
こと。
機械操作の間違、不足の外乱等によつて加工
物の駆動軸または研削ホイールの駆動軸が破損
しないようにすること。
研削ホイールを目直ししたさいに、目直し量
にもとづいて予め記憶したデータを補正するこ
と。
以上の課題を解決するために、本発明の研削機
械の基本的構成は、加工物スピンドル部材と研削
ホイール・キヤリツジとを備え、該加工物スピン
ドル部材はスピンドル駆動機器に連結されかつス
ピンドル軸(Z軸)にそつてシフト駆動機器によ
つて研削ホイールに関して相対移動され、前記キ
ヤリツジは前記スピンドル軸(Z軸)に関して鋭
角度(A)で送り駆動機器によつて送られかつ該送り
方向に直交する研削ホイール軸のまわりで回転で
きる研削ホイールを有し、該研削ホイールが円筒
研削面と段差研削面とを有し、加工物の円筒面お
よび段差面を研削するようになつている。
そして、上記の課題を解決するために、本発
明の研削機械では、特に下記の特徴とした構成を
備えている。
イ 前記研削ホイールに関して前記スピンドル部
材の相対シフト長さを測定する第1測定装置 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さを
測定する第2測定装置 ハ 前記第2測定装置に配置されていて、前記研
削ホイール・キヤリツジの送り長さを前記加工
物スピンドル部材に把持され加工物の段差面に
直交するZ成分と加工物の円筒面に直交するX
成分とに分ける成分発生器 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
Z成分および前記スピンドル部材のシフト長さ
を計数する第1レジスタ ホ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
X成分を計数する第2レジスタ ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
1および第2レジスタからの計数データを比較
して前記研削ホイール・キヤリツジと前記スピ
ンドル部材との相対移動を制御する制御機器。
また、上記の課題を解決するために、本発明
の研削機械は、上述した基本的構成を次のように
具体化している。
すなわち、前記加工物スピンドル部材がスピン
ドル駆動機構に連結されかつスピンドル軸(Z
軸)にそつて延びる駆動ねじおよび該ねじの一端
に連結されたシフト駆動用モータからなるシフト
駆動機器によつて前記スピンドル軸Zにそつて研
削ホイールに関して相対移動される。また、前記
キヤリツジが前記スピンドル軸(Z軸)に関して
鋭角度(A)の傾斜行路にそつて延びる駆動ねじおよ
び該ねじの一端に連結された送り駆動用モータか
らなる送り駆動機器によつて前記傾斜行路にそつ
て送られる。
このような具体化した基本構成に加えて、本発
明の研削機械では特に下記の特徴とした構成を備
えている。
イ 前記研削ホイールに関して前記スピンドル部
材の相対シフト長さを測定する第1パルス発生
器 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さを
測定する第2パルス発生器 ハ 前記第2パルス発生器に配置されていて、前
記研削ホイール・キヤリツジの送り長さを前記
加工物スピンドル部材に把持され加工物の段差
面に直交するZ成分と加工物の円筒面に直交す
るX成分とに分ける成分発生器 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
Z成分および前記スピンドル部材のシフト長さ
を計数する第1レジスタ ホ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
X成分を計数する第2レジスタ ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
1および第2レジスタからの計数データを比較
して前記研削ホイール・キヤリツジと前記スピ
ンドル部材との相対移動を制御する制御機器 ト 前記駆動機器の各駆動ねじの他端に連結され
た別のパルス発生器 チ 前記別のパルス発生器からの出力信号と、前
記第1および第2パルス発生器からの出力信号
とを比較し、所定値の誤差信号が生じたとき緊
急信号を発生する比較回路。
上記課題を解決するために、本発明の研削機
械の基本的構成は、加工物スピンドル部材と研削
ホイール・キヤリツジとを備え、該加工物スピン
ドル部材はスピンドル駆動機器に連結されかつス
ピンドル軸(Z軸)にそつてシフト駆動機器によ
つて研削ホイールに関して相対移動され、前記キ
ヤリツジは前記スピンドル軸(Z軸)に関して鋭
角度(A)で送り駆動機器によつて送られかつ該送り
方向に直交する研削ホイール軸のまわりで回転で
きる研削ホイールを有し、該研削ホイールが円筒
研削面と段差研削面とを有し、加工物の円筒面お
よび段差面を研削するようになつている。
そして、上記の課題を解決するために、本発
明の研削機械では、特に下記の特徴とした構成を
備えている。
イ 前記研削ホイールに関して前記スピンドル部
材の相対シフト長さを測定する第1測定装置 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さを
測定する第2測定装置 ハ 前記第2測定装置に配置されていて、前記研
削ホイール・キヤリツジの送り長さを前記加工
物スピンドル部材に把持され加工物の段差面に
直交するZ成分と加工物の円筒面に直交するX
成分とに分ける成分発生器 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
Z成分および前記スピンドル部材のシフト長さ
を計数する第1レジスタ ホ 前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さの
X成分を計数する第2レジスタ ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
1および第2レジスタからの計数データを比較
して前記研削ホイール・キヤリツジと前記スピ
ンドル部材との相対移動を制御する制御機器 ト 前記研削ホイールの円筒研削面および段差研
削面に平行に相対移動して該研削ホイールの半
径方向に目直し量だけ該研削ホイールを目直し
する目直し工具 チ 前記目直し工具の送り長さを測定する第3測
定装置 リ 前記第3測定装置からの出力信号を受けて加
工物の段差面に直交するZ成分と円筒面に直交
するX成分とに分け、前記目直し量のZ成分が
前記第1レジスタに計数されかつ該目直し量の
X成分が前記第2レジスタに計数されるように
した別の成分発生器。
本発明は、ある種の従来の研削機械の操作にお
ける前記のようないろいろな欠点を克服する新規
で且つ改良された装置を提供するものである。そ
こで本発明による研削機械の操作においては、傾
斜したホイールの繰返される横方向研削ストロー
クによつて、加工物の半径方向延在肩部と軸方向
延在側部の両方の研削が行われる。その各横方向
ストロークの一方の端部において、研削ホイール
の端縁面が加工物の半径方向肩部に係合すると共
に、ホイールの正面が加工物の側部に係合する。
加工物肩部の方への研削ホイールの傾斜行路に沿
い運動を補正するため、研削ホイールが傾斜行路
に沿つて肩部の方へ動く距離に等しい距離だけ肩
部の半径方向延在面のある平面からずれている端
縁面がずれている位置より研削ホイールの加工物
の方へ運動が開始される。
加工物の第1直径部分の研削が終ると、別の直
径部分の研削に入る前に研削ホイールは所定のク
リア(じやまの無い)地点まで引込められる。こ
のクリア地点に引込められたところで研削ホイー
ルの正面は加工物の次の部分の外側の所定距離の
ところに設定される。クリア地点を次の研削部分
の面から小距離のところに設定することにより、
研削ホイールの引込め量も必要最小限にすること
ができる。
研削ホイールは、加工物回転軸に鋭角度で延び
る行路に沿つて動くが、研削ホイールの正面は加
工物回転軸に平行に延在し、またホイールの端縁
面は加工物回転軸に直角に延在する。このような
研削ホイールの各面と加工物間の関係により、加
工物に対するホイールのそれら面の位置は、非直
交軸でなく直交軸の関係で知るのが望ましい。こ
れはホイールの動きが、加工物回転軸に鋭角度の
行路で行われてもその通りなのである。
そこで、加工物回転軸に沿つた研削ホイールの
端縁面の位置に対応するデータを記憶するZ軸レ
ジスタが備えられる。また加工物回転軸に直角に
延びる軸に沿つた研削ホイールの正面の位置に対
応するデータを記憶するX軸レジスタが備えられ
る。それら2つの直交する軸に対する研削ホイー
ルの端縁面と正面の位置は、ホイールがそれら軸
のそれぞれに対し鋭角度で延びる1つの行路に沿
つて動かされるにつれて、変化する。そこで両レ
ジスタ内のデータはホイールが該行路に沿つて動
かされるにつれて変化される。研削ホイールのそ
の行路の傾斜した向きを補正するためレジスタ内
のデータは、その行路と加工物回転軸間の鋭角度
の余弦と正弦の関数として変えられる。加工物が
これの回転軸に沿つて動いても、正面の加工物回
転軸に対する位置は変化しないから加工物が回転
軸に沿つて動かされるときはZ軸レジスタ内のデ
ータだけが変化される。
本発明による研削機械では、加工物の最初の位
置決めのとき、加工物の基準面を基準平面に対す
る所定位置に正確に位置決めする必要はなく、加
工物基準面を基準平面近くに位置決めするだけで
よい。Z軸レジスタ内に記憶されるデータが、半
径方向に延在する該基準平面からの加工物基準面
のずれの距離を補正するように調節される。その
ように基準平面からずれた加工物基準面は、加工
物の軸方向に延びる側部に対する研削ホイールの
端縁面の位置に関係する。そこでZ軸レジスタ内
のデータを、基準面が該基準平面からずれている
距離だけ調整しなければならない。
本発明に従つて操作される研削機械では、加工
物回転軸の方への研削ホイールの送りを非常に小
さい幅で行うことができる。これは、研削ホイー
ルを加工物から離間する方向へ比較的大きい距離
動かし、次いでホイールをその大きい距離と、ホ
イールを加工物の方へ動かしたいと思う小さな距
離との和に等しい距離、加工物の方へ動かすこと
によつてなされる。研削ホイールが加工物から遠
ざけられ、次いで近づけられるそのような運動に
よつて、ホイールは小距離だけ加工物の方へ動か
される。
加工物の半径方向に延在する肩部は、同様にし
て、加工物回転軸に沿つて比較的小距離ずつ変位
させることができる。即ち肩部を研削ホイールか
ら離す方向に小距離動かす場合、加工物は初め比
較的大きな軸方向の距離をホイールから離れる方
向に動かされ、それから該大距離マイナス該小距
離に等しい距離、ホイールの方へ戻されるのであ
る。
本発明に従つて操作される研削機械は、加工物
の比較的大きな直径の部分と小さな直径の部分と
で、各回転ごとの材料除去深さを同じにできる。
このことは、加工物の表面速度が一定であるよう
に回転速度が調節されても、加工物の各回転ごと
に加工物の方へと内方向に動かされる研削ホイー
ルの送り速度が同じ距離になるように調節するこ
とによつて行われる。加工物の直径と表面速度の
手操作でプリセツトされるパラメーターは制御シ
ステムにより自動的に処理され、これによつて、
加工物の各回転ごとのインチで表わされる所要な
材料の除去率に対応する毎分当りのインチで表わ
される正確なホイール摺動送り速度が計算され、
そして設定(セツト)される。
研削ホイールが加工物に対し高速運動し、そし
て加工物が研削ホイールに対し高速運動するとき
研削ホイールを回わすモーターには比較的小さな
又は遊びの負荷が掛かる。従つて研削ホイール又
は加工物が高速回転しているときには、研削ホイ
ール駆動モーターを動かすのに要する電流は普通
比較的小さい。研削ホイールが加工物その他の物
体と係合してその電流が増大すると、ホイールと
加工物間の高速運動は停められ、ホイールは引込
み位置へと動かされる。同様に、研削作業中、研
削ホイール駆動モーターの電流が所定の最高値以
上になれば、研削ホイールに過大な力がかかるの
を防ぐため研削作業は停止される。
研削ホイールと加工物を動かす駆動装置と制御
装置は研削機械が正常運転している間は作動が狂
うことはないが、その機械の取扱いが悪かつたり
又はその他の情況によつては機能不良になること
もある。このような場合の中間表示を行うため、
機械の制御回路と関連して作動する細小パルス発
生器が駆動軸の一方の端部に結合され、そして粗
大パルス発生器がその駆動軸の他方の端部に結合
される。ワイヤの損傷またはパルス発生器の作動
不良によつて電気フイードバツグが無くなつたり
或いはそれら2つのパルス発生器間で駆動軸が破
損したりすると、それら発生器からの出力が一致
しなくなり、そこでそれら出力を比較することに
よつて機能不良を検出できる。それら発生器の出
力がある所定量相違し、従つて機能不良が表示さ
れると、研削機械は停められる。
本発明のこれまで述べてきた、又その他の諸特
徴は添付図面と関連して以下に続ける説明からよ
り明らかになろう。
本発明に従つて構成される研削機械30が第1
図ないし第3図に示される。この研削機械30は
ベース32(第1図)を備え、これの上に可動な
加工物キヤリツジ又はテーブル34が装架され
る。駆動モーター36(第3図)が駆動ねじ38
を回わし、これによつてキヤリツジ34は、ベー
ス32上に装架された1対の平行なトラツク40
と42に沿つて動かされる。駆動ねじ38とトラ
ツク40,42は、ベース32に対するキヤリツ
ジ34の動きに合わせて相互に入子式に摺動する
ウエイガード46(第1図と第2図)によつて囲
われている。
第1図に見られるように加工物50はキヤリツ
ジ34上で回転できるように主軸台52と心押台
54によつて支持される。加工物50は、この後
Z軸と称する軸と合致する加工物中心軸56で回
転するように主軸台と心軸台により支持される。
加工物50のその回転軸56は、縦方向に延在す
る駆動ねじ38およびトラツク40,42と平行
に延びる(第3図参照)。そこで駆動モーター3
6によりねじ38が回わされ、これによつてキヤ
リツジ34がトラツク40,42に沿つて動かさ
れると、加工物50は回転軸56に沿つて動かさ
れる。
加工物駆動モーター60が主軸台52に結合し
ていて、加工物50を軸56を中心に回転させ
る。主軸台52、心押台54、および駆動モータ
ー60は全てキヤリツジ34上に装架されてい
て、モーター36がキヤリツジ駆動ねじ38を回
わすと、トラツク40と42に沿つて動かされ
る。キヤリツジ駆動ねじ38はこれのねじ条と係
合する適当なナツト組立体によりキヤリツジ34
に結合される。
第1図と第3図に見られるように、円形の研削
ホイール62がホイール・ガード64によつて囲
われ、そして加工物回転軸56に対しある鋭角度
をなして延びる軸66(第3図)を中心にして回
転するように装架される。図示の実施例において
研削ホイール回転軸66は加工物回転軸56に対
し30゜の角度をなし、そして軸56と同じ水平面
内に設定されている。しかし場合に応じ、その角
度は違つたものにされ、また垂直方向にずらされ
てもよい。
研削ホイール62は、加工物回転軸56に対し
ある鋭角度で延びる平行な案内トラツク72と7
4に沿つて、加工物50に対し接近と離間するよ
うに動くことのできるキヤリツジ70上に回転可
能に装架される。図示の実施例において、加工物
回転軸56に対し60゜の鋭角度で延びる中心軸7
8を有する行路に沿つて動かされるようにキヤリ
ツジ70と研削ホイール62はトラツク72,7
4によつて支持される。加工物50に対しホイー
ル62を離間接近させるように駆動するため、モ
ーター82が駆動ねじ84を回転させる。このね
じは適当なナツト組立体によつてキヤリツジ70
に結合され、そしてトラツク72,74および研
削ホイール62の移動行路と平行に延在してい
る。研削ホイールは加工物50に対し動かされる
と同時に、キヤリツジ70上に装架されているモ
ーター88によつて中心軸66で回転するように
駆動される。
第3図に示すようにコンピユータ92が研削機
械30の操作を制御する。コンピユータ92はケ
ーブル96によつて入力制御パネル94に接続さ
れる(第1図と第3図参照)。この入力制御パネ
ルまたはターミナル94は、コンピユータ92内
のメモリー・レジスタへデータを送る制御ステー
シヨンである。それらメモリー・レジスタへ送ら
れるデータにはレジスタ・アドレス、数値データ
および実行指令が含まれる。
コンピユータ・レジスタはプレフイクス・キー
によつてアドレスが求められ、そしてある加工物
の研削に関する数値データが制御ターミナル94
の手動押釦数値キーによつて入れられる。ある加
工物の研削に関するデータがコンピユータに入れ
られたら、機械に単一サイクル1段階の作業工程
を一度にやらせるように制御装置94が作動され
る。これによつてセツトアツプの点検ができ、そ
して最適なサイクル時間が出される。単一サイク
ルが完了すると機械30は自動サイクルに切換え
られ、そして必要なだけ多くの部品を同じ形状に
正確に研削できる。
制御ターミナル94は、各セツトごとに21個の
入口をもつた、10セツトのデータ・エントリキー
を有する。その21のエントリの内、10個は位置に
関し、9個は速度に関し、そして2個は命令に関
するものである。2つの命令エントリは直径数値
を含む。この命令エントリは研削数を識別する。
これはメモリー・ブツクのページ数のようなもの
が考えられよう。第2の命令は最終直径の命令
で、これによつてコンピユータは、なお次の研削
工程があるかどうかを教えられる。
制御パネル94からコンピユータ92へ送られ
る10個の位置エントリは、ホイール・スライド7
0の位置と加工物キヤリツジまたはテーブル34
の位置に関する。6個のホイール・スライド位置
エントリは、迅速横方向動きが開始される引込み
位置に対応するクリア(じやまのない)地点位置
エントリを含む。高速位置エントリは、迅速横動
きが停止し、そしてホイール・スライドの早送り
が始まる地点を示す。補助位置エントリは、研削
プロセスにおいて用いられる、追従ステイーデ
イ・レストまたは自動適用装置のような補助装置
に関する。中間位置エントリは、ホイールの早送
りが停められ、そしてホイールの中間送り速度が
採られる位置を表示する。低速位置エントリは、
研削ホイールの中間送りが止まり、遅送りが始ま
るホイール位置を示す。最後に直径位置エントリ
はホイールの送り入れが停められる位置を示す。
前記ホイール・スライド位置キーの他に制御パ
ネル94はテーブル位置エントリのための手操作
キーを有する。これらには、横方向研削時にホイ
ールが研削個所の左側にある場合のホイール・ス
ライドの送り(ピツク)量である左側直径位置エ
ントリが含まれる。また右側直径位置エントリは
横方向研削時、研削個所の右側にホイールがある
ときのホイール・スライドの前方向送り(ピツ
ク)量である。左側位置エントリは、ホイール・
スライドが前方向にピツクし、そしてそこで少し
滞在(a dwell)した後、キヤリツジ34の動
きが逆転されるときのテーブルの位置を表示す
る。それは研削ホイール62が研削個所の左端縁
にあるとき起こる。右側位置エントリは、ホイー
ル・スライドが前方向にピツクし、そして滞在の
後、キヤリツジ34の動きが逆転されるときのキ
ヤリツジ34の位置である。それは研削ホイール
62が研削個所の右端縁にあるときに起こる。
研削ホイールは常に加工物の回転軸の一方の側
第3図でいえば上側にあるから、全てのホイー
ル・スライド位置エントリは正である。また全て
のテーブルまたは加工物キヤリツジ位置は前に符
号が付けられている。というのは、部品のあるも
のによつては、Z軸に沿つた零位置、すなわち前
記に直角なX軸100(第4図)が交錯するZ軸
の位置が加工物の最左端部以外の個所に置かれる
こともあるからである。X軸100とZ軸56の
交点の左側の位置はマイナスになり、右側の位置
はプラスになる。留意すべきこととして、X軸1
00の位置はキヤリツジ34に対し固定されてお
り、そしてX軸とZ軸56の交点は、キヤリツジ
34と共に機械のベース32に対し案内トラツク
40,42に沿つて動く。従つて研削ホイール6
2の行路中心軸78(第3図)とZ軸56の交点
は、キヤリツジ34がトラツク40,42に沿つ
て動くにつれてZ軸に沿つて変位する。
制御パネル94へ入れられる9個の速度エント
リの内、4個はホイール・スライド送り速度(又
はレート)、4個はテーブルの送り速度(又はレ
ート)、そして1個は加工物の速度に関するもの
である。ホイール・スライド送りレート又は速度
には、「接近」送り速度であり、そして特殊な場
合に限つてストツク取外しに利用される早送り速
度が含まれる。研削ホイールの中間送り速度は、
研削加工において加工物から主要な材料除去を行
う際のものである。最後に遅送り速度において、
最終滞在に入る前に研削圧力が低レベルまで落と
される。一定直径レートはその滞在中に用いられ
そしてホイールの毎分当りの直径方向送りは入れ
られない。それは零の送り入れ(イン−フイー
ド)速度である。突込み研削のときそれは毎秒送
りで入れられ、横研削のときそれは「デツド・パ
ス(dead passes)」(送り無しのテーブル反転)
で入れられる。この滞在中に除去される材料の量
は通常非常に少ない。
加工物キヤリツジまたはテーブル34に関する
2つの送り速度は、そのテーブルがZ軸56に沿
つて動くときの速度に関連する。左側送り速度は
テーブルが第3図で右の方へ動く速度であり、研
削ホイール62が加工物50の左端部(第3図)
に接近するときの速度を示す。右側送り速度はキ
ヤリツジ34が第3図で左方向へ動く速度であ
り、研削ホイール62が加工物50の右端部(第
3図)に接近する速度を表示する。それら2つの
送り速度エントリの他に、更に2つのキヤリツジ
34に関する送り速度エントリがある。これらエ
ントリは毎分当りの線送りでは入れられず、滞在
時間の秒として入れられる。左側直径レートは、
テーブルが滞在し、そしてホイール62が研削の
左端部にあり、そしてテーブルまたはキヤリツジ
34が横方向送りの最右端部にある時間である。
同様に右側直径レートは、テーブルが滞在し、そ
してホイール62が研削の右端部にあり、そして
キヤリツジ34が横方向送りの最左端部にある時
間である。滞在時間は秒で入れられ、これによつ
て側面の端部を研削でき、そして加工物の直線性
を向上できる。
これまで述べて来たことの他に、制御パネル9
4はまた手動的に作動できる入れキーおよびリコ
ール・キーを備える。入れキーが作動されるとコ
ンピユータ92の記憶レジスタ内に既にあるデー
タに更に数値データが書込まれる。リコール・キ
ーは数値データをパネル94の表示セクシヨン1
04(第1図と第3図)に表示させる。
種々な命令に関する数値データを受入れるため
数の0から9までに対応する手動数字キーが制御
パネル94上に備えられ、これらキーは命令キー
が作動された後で手動的に動かされる。制御パネ
ル94に入つた数値データは表示セクシヨン10
4に表示される。
次に加工物の位置決めについて述べる。
研削作業に入る前に、加工物50をX軸100
に対する所定の軸方向位置に位置決めしなければ
ならない。これは、加工物上に予め選ばれた基準
面が1つの基準平面内に正確に位置決めされるま
で、加工物をZ軸56に沿つて変位させることに
より行われる。いうまでもなく加工物の基準面が
基準平面に対し正確に位置決めされないと、加工
物はX軸100に対し正しい位置決めされず、こ
れによつて研削加工の狂いが生じることになろ
う。
加工物の位置決めを容易にするためには、加工
物の基準面を基準平面内に正確に位置決めする必
要性を無くせばよい。本発明によれば加工物の基
準面は基準平面の真ぐ近くに位置決めすればよ
い。第4図に示すようなプローブ組立体108
が、加工物50上の基準面110が基準平面11
2からずれている距離の関数として変化するマグ
ニチユードをもつた出力信号を出す。基準平面1
12は加工物中心軸56上の任意の固定位置にお
いてはX軸100に平行に、そしてZ軸56に直
角に延在する。第4図において基準平面112は
X軸100の右側にずれているように示されてい
るがX軸の左側にずれていてもよいし、あるいは
X軸と合致していてもよい。
プローブ組立体108は、キヤリツジ34上に
ピボツト結合118により枢架されたプローブ部
材116を備える。このプローブ部材の一方の端
部又はポインタ120は環状基準面110と係合
しそして反対側の端部122はポテンシヨメータ
ーの抵抗コイル124と共同する。勿論必要であ
れば違う型式のトランスジユーサを使用してもよ
い。
基準面110が基準平面112に正確に整合さ
れた場合、零電圧出力信号がリード128を通し
てアナログ・デジタル変換器126へ送られる。
基準面110が基準平面112と正確に整合した
位置に対応するその零電圧信号に対し、変換器1
26はそれに対応して零出力信号を出す。基準面
110が第4図のように基準平面112からずれ
ていると、アナログ・デジタル変換器126への
出力電圧は、そのずれの距離に対応する正のマグ
ニチユードになる。そこで変換器26からの出力
は、基準面110が基準平面112の右方へずれ
ている距離に対応するマグニチユードと正の方位
を有するマルチ・ビツト2進数になる。同様に基
準面110が基準平面112の左の方にずれてい
れば、アナログ・デジタル変換器126へプロー
ブ組立体108から出される出力電圧は、面11
0の左方へのずれ距離に対応する負のマグニチユ
ードのものになる。従つて変換器126からの出
力は、基準平面112に対する基準面110のず
れの距離に対応するマグニチユードと負の方位を
もつたマルチ・ビツト2進数にされる。
アナログ・デジタル変換器126からの出力信
号は、X軸100に対する研削ホイール62の環
状端縁面130の位置(第3図、第4図参照)に
対応するデータを記憶するレジスタへ伝送され
る。基準面110が基準平面112の右側に位置
していれば、変換器126からの出力は、該位置
レジスタ内のデータを減らし、そこで加工物50
が基準位置より右方へずれているということによ
り、研削ホイールの環状端縁面130がX軸10
0に対して本来あるべき位置より近づき過ぎてい
ることを表示する。もし基準面110が基準平面
112の左方へずれていれば、変換器126から
の出力によりレジスタ内のデータが表示すること
は、研削ホイール62の端縁面130がX軸10
0から離れ過ぎ、従つて基準面110を基準平面
112の右方へずらすような補償を行うことを表
示する。
ここでプローブ組立体108は、X軸100に
鋭角度の行路に沿つて動くホイール62を有する
研削機械と関連して使用されることになつている
が、加工物上の基準面は同様にして、Z軸56に
直角な、すなわちX軸に平行な行路に沿つて動く
ホイールを有する研削機械でも位置決めできるこ
とは理解されよう。またプローブ組立体108は
特に有利なものではあるが、その他の従来知られ
ているプローブ組立体でも研削機械30における
加工物の位置決めに利用できることは理解される
べきである。さらに、基準面は第4図のようにX
軸に向かつているのではなく、X軸の反対側の面
に採られてもよい。
直径の異なるいろいろな肩部と側部を研削機械
30に研削する方法が第5図ないし第10図に概
略的に示される。研削開始時、研削ホイール62
は加工物50から相当距離離間した引込み位置に
ある。加工物はプローブ組立体108により、先
に述べたようにして、回転軸56に沿つて位置決
めされている。
研削加工が始められると、研削ホイールはモー
ター82により高速度で加工物50の回転軸に鋭
角度で延びる行路に沿つて内方向へ予めプログラ
ムに組まれている高速送り地点の直前の地点に至
るまで、動かされる。予めプログラムされている
中間速度地点に達すると研削ホイールの送り速度
は更に中間または研削送り速度まで落とされる。
その落した速度で研削ホイールは加工物の方へ
と内方に動かされていき、そこでホイールの環状
端縁面130が、第6図に示すように、加工物の
半径方向に延びる環状肩部134に係合し、また
この時、ホイールの環状正面138が加工物の円
筒形側部140に係合する。研削ホイールが第5
図の位置から内方向へ第6図の位置へと動いてい
くとき、ホイールはこれの回転駆動モーター88
によつて連続的に回わされており、また、加工物
50も駆動モーター60によつて軸56周りで回
わされている。
肩部134と側面140に係合した研削ホイー
ルは肩部134を研削すべく所定距離内方へ動か
され、これによつてホイールの半径方向延在側面
はZ軸56に対する所定位置内に位置決めされ
る。ホイール62の端縁面130による肩部13
4の研削と同様にホイール正面134が加工物側
部140を所要の直径まで研削する。加工物50
の側部140は肩部134に対し直角に延在する
から、それら側部と肩部は研削ホイール62の直
角な正面138と端縁面130によつて同時に研
削できる。
加工物の肩部134と側部140が研削される
と、研削ホイール62はモーター82により加工
物から離れて第7図に示すような予めプログラム
されているクリア地点まで動かされる。このクリ
ア地点においてホイール62の正面138は加工
物の次の側部144の外方の所定距離のところ
に、置かれる(第7図)。この時点で、側部14
4の円筒形外面とZ軸56間の距離は、Z軸56
と研削ホイール62の正面138間の距離より小
さい。
連続的に回転している研削ホイール62がその
第1クリア地点位置へ動かされた後、連続的に回
転している加工物50はこれの回転軸56に沿つ
て第8図で見て右方向に、ホイール62の端縁面
130が半径方向延在肩部面146に対する所定
位置になるまで、動かされる。次いで研削ホイー
ル62は突込み研削ストロークで内方向に、第8
図のクリア位置から第9図の位置へ動かされる。
そのような研削ホイールが突込み研削ストローク
を動かされると、研削ホイールの正面138が円
筒形側部144を研削し、そしてホイールの端縁
面130が半径方向延在肩部146を研削する。
側面144と肩部146の両方の研削が研削ホ
イール62の単一の突込みストロークによつてな
される。これは、研削ホイールの端縁面130が
第8図に示すように肩部146の右方へずらされ
るようにして加工物50が回転軸56に沿つて正
確に位置決めされるからである。次いで研削ホイ
ール62はZ軸に鋭角度で延びる行路に沿つて内
方向へ動かされ、そこで正面138に直角に端縁
面130が肩部146を効果的に研削する。同様
にZ軸56に平行な正面138が側面144を効
果的に研削する。
続いて研削ホイール62はZ軸56から離れる
方向に、第9図に示す研削位置の端部から第10
図に示す第2の予めプラグラムされているクリア
地点位置へ動かされる。この第2クリア地点にお
いて研削ホイール62の正面138は肩部146
の外方に置かれる。この時点でホイール62は第
8図に示した第1クリア地点位置におけるよりも
更にZ軸から離れる。これは肩部146の直径が
肩部134より大きい最大直径だからである。
そのクリア地点をその最大直径より少し大きい
距離、Z軸の外方に位置するところに設けること
によつて研削ホイール送りを小さくすることがで
きる。すなわち、研削ホイール62が第7図のク
リア地点位置へ動かされたとき、そのZ軸から外
方へ離れる距離は、ホイール62が第10図の第
2クリア地点位置に動かされてZ軸から外方へ離
れる距離よりも小さい。それら異なるクリア地点
位置は制御パネル94から手動的にプログラムに
入れることができる。しかし、操作者が次のクリ
ア地点位置を選定しなかつたり、あるいはそのプ
ラグラミングを間違つたりした場合には、コンピ
ユータ92がメモリーを探して該次の直径の寸法
を決定し、そして研削ホイール62をその直径の
最大寸法から外方の所定距離のところに位置する
クリア地点位置へと自動的に位置決めする。これ
によつて、第8図に示すような加工物の軸方向運
動の際に研削ホイール62と加工物50の干渉が
生じるのを防ぐ。
側面140と144を非常に平滑に仕上げるた
め、回転している加工物50を、突込み研削操作
のとき、加工物回転軸に沿つて往復させることが
できる。側面140の研削作業時の加工物50の
往復操作の態様が第19図に示される。そこで、
回転している研削ホイール62がZ軸56に鋭角
度の行路に沿つて内方向へ動かされるとき、加工
物50が第19図の矢印150で示すようにその
回転軸に沿つて前後に往復駆動される。第19図
で右方への加工物のストロークの終端部は、その
加工物50が常に機械30のベース32およびホ
イール端縁面130に対し同一位置になる地点に
なる。加工物がそのストローク終端位置になつた
とき、研削仕上り肩面134が位置する平面は、
研削ホイール62の端縁面130がホイール送り
位置の端部に位置する平面に当たる。
研削ホイール62が内方へ動かされるとき、上
記のように加工物50をこれの回転軸に沿つて往
復動させることによつて、回転している側面14
0はホイール62の正面138に対し軸方向に動
かされ、これによつて非常に平滑な側面が加工さ
れるのである。側面を所要な直径に仕上げるため
に研削ホイール62をこれの回転軸、すなわち第
3図の軸66に沿つて往復動させることはできな
い。その回転軸66はZ軸56に対し角度をなし
ているからである。第19図では加工物50の往
復運動は側部140の加工を行うものとして示し
ているが、側部144を平滑に仕上げるために、
その側部を研削ホイール62に対し往復運動させ
ることも無論行われよう。
研削ホイール62の突込み研削送りを行うとき
の上記加工物50の往復運動は好適には、加工物
50をこれの回転軸56に沿つて位置決めする駆
動装置と同じ装置によつて行われる。すなわちモ
ーター36が最初ねじ38を回わしてキヤリツジ
34と加工物50を第3図で左方へ動かし、それ
からそのモーター36が逆転されることによつ
て、加工物50が、先に左方へ動かされたと同じ
距離、右方へ戻される。このように研削ホイール
に対する加工物の位置決めと、加工物の往復運動
の2つの機能を同一のモーター36で行わせるこ
とによつて、研削機械30の構成を簡単にするこ
とができる。
加工物50の肩部134と146およびその各
側部140と144が第5図ないし第9図のよう
にして研削された後、研削ホイール62は肩部1
46の外方になる第10図に示す第2クリア地点
位置へ動かされる。回転している加工物50は第
11図に示すようにその回転軸に沿つて右方へ動
かされる。この加工物の軸方向運動は、肩部14
6が研削ホイールの正面138に隣接する位置に
なつたとき、停められる。
研削ホイール62はそこで内方向へ動かされ、
これによつてホイール正面138は第11図に示
すように加工物50の長手方向に延びる円筒形側
部154に係合する。次いで加工物は研削ホイー
ル62に対し右方向に第11図の位置から第12
図の位置へと動かされる。この加工物50の右方
向動きが行われている間、研削ホイール62の正
面138は回転している加工物の円筒形側部15
4を効果的に横方向研削を行う。
加工物のその横方向研削ストロークの終端直前
において、研削ホイール62の端縁面130が、
加工物の半径方向に延びる肩部158接触する。
次いで、研削ホイール62に対する加工物50の
その右方向動きが終了したときには、ホイール6
2の端縁面130は肩部158の半径方向外方部
分162(第20図参照)を所要の軸方向位置ま
で研削している。留意すべきことは、肩部158
の半径方向外方部分162が研削ホイール端縁面
130により所要の仕上げに研削されるとき、研
削ホイールの正面138が肩部158まで加工物
50から材料を除去することである。
加工物50の側部154を所要の深さまで研削
するためには、研削ホイール62を第12図と第
20図に示す位置からZ軸56の方へ内方向へ動
かさなければならない。加工物50の側部154
を第20の破線166で示す深さまで研削する場
合、研削ホイール62をZ軸に鋭角度で延びる行
路に沿つて、第20図において168で示す距
離、内方向へ動かす必要がある。距離168の大
きさは図面を明瞭にするため実際より誇張されて
いる。
研削ホイール62をZ軸の方へ内方向へ距離1
68(第20図)を動かせば、研削ホイールの端
縁面130は第20図に示す位置から内方向且つ
左方向を動かされる。研削ホイール端縁面130
が内方向へ動くと、それは同時に第20図で17
0で示す距離、左方向へ動く。そこでもし、研削
ホイール62が内方向へ動くとき、加工物が第2
0図の位置に維持されていれば、肩部158は研
削ホイールの端縁面130によつて、第20図の
所要な位置よりも左方へ変位したところまで切込
まれてしまうことになる。環状肩部158のその
ような望ましくない変位は、研削ホイール62の
行路がZ軸56に対して角度をなしており、従つ
て研削ホイール62がその行路に沿つて内方向へ
動けばそれとともにホイール62の端縁面130
が左方へ(第20図で見て)動かされることによ
り生ずるのである。
本発明の1つの特徴として、研削ホイール62
が第20図の実線位置から破線166で示す深さ
まで動くときに端縁面130が左方向へ(第20
図において)動かされる量(extent)を補正する
ように加工物50が動かされる。すなわち研削ホ
イール62の端縁面130のその左方向運動を補
正するため、ホイール62がZ軸の方へ内方向へ
動かされる前に、加工物50が距離170に等し
い距離だけ左方向に動かされるのである。
この加工物の左方向への動きによつて、研削ホ
イール62は、これが第20図と第21図におい
て168で示す距離を内方向に動かされる前に、
肩部158から距離170だけ離間される。そこ
で研削ホイール62が距離168、内方へ送られ
るとき、そのホイールの端縁面130は第20図
に示すと同じ平面へ戻されるが、しかし側面15
4に対し半径方向内方へずれた個所へ送込まれ
る。従つて回転している研削ホイール62が距離
168を動くと、回転している肩部158の半径
方向内方部分174(第20図)が研削され、肩
部面158の既に研削されている半径方向外方部
部分162の連続面が加工されるのである。
研削ホイール62がこれの行路に沿つて距離1
68を内方へ動くと、ホイール62の正面138
は、このホイールの行路とZ軸間の角度A(第2
1図)の正弦と距離168の積、すなわち
sinA・距離168に等しい距離、Z軸56の方
へ動く。その距離は第21図で174で示す距離
である。同様に研削ホイール端縁面130はX軸
100の方へ、cosA・距離168に等しい距離
170を動く。研削ホイールが内方へ動かされる
前に加工物50は先ず距離170だけ左方へ引込
められているから、その研削ホイールの内方動き
のときに肩部158が軸方向へ変位されることは
ない。加工物50のそのような左方向へのシフト
を行わなければ肩部158は距離170に相当す
る量を研削切除されてしまう。
研削ホイール62が内方へ動かされ、その正面
138が第20図の破線166と整合し、そして
端縁面130が肩部158の半径方向内方部分1
74および外方部分162に係合した後、加工物
50は第12図の位置から左方向へ第13図の位
置へと動かされ、これによつて加工物の側部15
4の第2の横方向研削が行われる。第11図に示
す位置から第12図に示す位置までの第1加工ス
トロークおよび第12図に示す位置から第13図
に示す位置までの第2加工ストロークを複数回繰
り返すことによつて、加工物50の側部154お
よび肩部158を所望寸法に研削する。距離17
4は図面を明瞭にするため誇張して示されてい
る。その横方向研削ストロークが完了したら、研
削ホイール62は再び内方向へZ軸56の方へ動
かされる。次いで加工物50は第14図に示すよ
うに研削ホイール62に対し軸方向に動かされ、
これによつて第3横方向研削ストロークが行われ
る。これら研削ストロークは、加工物の側部15
4と肩部158が所要の仕上げ寸法に研削される
まで繰返される。次に研削ホイールがZ軸56か
ら離れる方向に第15図に示す予めプログラムさ
れたクリア地点位置へ動かされる。研削ホイール
62がこのクリア地点になつたとき、そのホイー
ルは第10図のクリア地点より外方にあり、そし
て加工物50の次の円筒形側部180の外側に位
置する。
研削ホイール62が第15図のクリア地点位置
に維持されている間に、加工物が右へ動かされて
研削ホイールを側部180および半径方向延在肩
部184に整合させる。次に研削ホイール62が
側部140と肩部134の研削に関して説明した
ようにして、突込み研削ストロークで内方へ動か
されて、側部180と肩部184を同時に研削す
る。この突込みストロークのとき、側部180の
仕上げをより平滑にするため、加工物50をこれ
の回転軸に沿つて往復動させることもできる。
側部180と肩部184が仕上げられた後、研
削ホイール62はクリア地点位置へ引込められ、
そして最後の円筒形側面186が第17図に示す
ようにして研削される。次いで研削ホイールは第
18図の引込み位置へ動かされ、そしてテーブル
34が最初の研削位置へと戻されて、仕上げられ
た加工物62が研削機械30から取外される。
加工物50の研削が行われるとき、研削ホイー
ル62と加工物は、第6図ないし第9図に示す突
込み研削ストロークか、あるいは第12図ないし
第14図に示す横方向研削ストロークの何れかに
よつて、相対的に動かされる。しかし加工物によ
つては、これの単一の肩部および軸方向延在側部
を仕上げるため、突込みと横方向研削を組合せて
行うのが望ましい。これは、肩部の半径方向寸法
が比較的大きく、従つて加工物側部を仕上げる横
方向研削ストロークの終端部でその肩部を仕上げ
ることができない場合がそうなるであろう。
肩部の半径方向寸法が比較的大きい場合、肩部
の半径方向外方部分を仕上げるためには、研削ホ
イール62は突込み研削ストロークで動かされよ
う。研削ホイールは次いで内方向へ動かされて側
部の肩部に隣接する部分を研削し、それから肩部
の半径方向内方部分を研削する。次に加工物が軸
方向に研削ホイールに対し動かされ、これによつ
て研削ホイールの正面138の横方向研削ストロ
ークが行われることになる。この横方向研削スト
ロークは、加工物50の側部154に関連して先
に述べたように繰返し行われよう。
研削ホイールが半径方向延在肩面に達した横方
向研削ストロークの終端において、加工物を軸方
向に動かしてその肩部を研削ホイールから離さな
ければならない。次いで研削ホイールは内方向へ
加工物回転軸の方へ動かされ、そして研削ホイー
ルの端縁面が肩部の半径方向内方部分を仕上げ
る。そこで肩部は研削ホイール62の端縁面13
0から離れる方向に、研削ホイール62がX軸1
00に対し平行にZ軸56の方へ内方向へ動かさ
れる距離と、研削ホイールの行路がZ軸56(す
なわち加工物回転軸)との間に作る角度の余接
(cot)との積に等しい距離、動かされる。これに
よつて研削ホイール62の端縁面130は、ホイ
ール62の横方向研削ストロークの終端における
と同じ平面に、ホイールの内方向運動の終端にお
いても位置することになる。
場合によつて、研削ホイール62の端縁面が肩
部158の方へ動かされる量を補正するのに、研
削ホイール端縁面がその肩部から第20図の距離
170だけ離間するところで加工ストロークを終
らせることが好適である。この肩部の方へ端縁面
130の動きの補正が、肩部の手前で加工ストロ
ークを終らせることで行われる方法が第29図に
示される。
第29図に示された研削ホイール62は、加工
物が第11図の位置から右方向へ第12図のスト
ローク終端位置へ動かされたところの、加工スト
ローク終端部にある。加工物の右方向動きは、研
削ホイール端縁面130が肩部158から第29
図で170aで示す距離だけ離間するところで停
められる。次に研削ホイール62は第29図で1
68aで示す距離、Z軸の方へ内方向に動かされ
る。そこで、研削ホイールがZ軸の方へ、このZ
軸に鋭角度で延びる行路に沿つて動いていくに従
い、端縁面130と肩158の半径方向面との間
にある材料が研削される。
研削ホイール62の端縁面62が半径方向延在
肩面158と係合した時点で、ホイール62の内
方向動きは停められる。このホイール位置から他
の加工ストロークが始まる。それまでに研削ホイ
ールの正面138は破線166aの深さまで動か
されている。続いて加工物を第12図と第13図
に示すように左方向へ動かすことによつて、次の
加工ストロークが行われる。
第5図ないし第18図に示す研削操作において
研削ホイールの加工物回転軸の方への内方向動き
は、比較的小刻みまたは小幅な距離ずつ行うのが
望ましい。しかし、この研削ホイールの小幅な移
動量は、その距離だけ動かす指令を制御パネル9
4に入れても、モーター82(第3図)がその小
幅移動を行わせることができない程度に小さいも
のである。研削ホイールを内方へ小幅に動かす指
令が繰返されれば、第1指令と第2指令の両方が
重なつて同時に研削ホイール62を作動する可能
性もでてくる。もしこのことが生じれば、研削ホ
イール62はZ軸の方へ研削ホイールの所要の比
較的小刻みの動きの2倍に等しい距離だけ動かし
てしまうことにもなる。
これの偶然性を避けるため、研削ホイール62
は初めZ軸56から比較的大きい距離、例えば
0.127mm(0.005インチ)引込められる。それから
研削ホイールは、これが引込められたその比較的
大きい距離と、ホイールがZ軸56の方へ内方向
に動かされるべき比較的小幅な距離の和に等しい
距離、Z軸の方へ動かされる。この研削ホイール
が最初比較的大きい距離、Z軸から離れる方向に
動かされ、次いでその大きな距離と小幅な距離の
和の距離をZ軸の方へ動かされることから結局研
削ホイールは小幅な距離、Z軸の方へ内方向へ動
かされることになる。
研削ホイールをZ軸の方へ比較的小さい距離ず
つ動かすことの他に、加工物50を軸方向にホイ
ール端縁面130に対して比較的小さい距離ずつ
動かしていくことが望ましい。そこで加工物の肩
部面、例えば肩部面134を研削ホイール端縁面
130の方へ小距離動かすとすれば、肩部134
を最初比較的大きな距離ホイール端縁面130か
ら離れる方へ動かし、次いでその大距離と比較的
小さな距離の和に等しい距離、ホイール端縁面1
30の方へ動かす。これによつて端縁面130の
方への肩部の正味運動は、該小距離だけ行われた
ことになる。肩部134を比較的小刻みな距離研
削ホイールから離す場合には肩部を比較的大距離
ホイールから離し、次ぎにその大距離と比較的小
距離の差に等しい距離、ホイールの方へ戻す。
コンピユータ92(第3図)は、ワーナー・ア
ンド・スウエジイのコンピユータ・デイビジヨン
のモデルNo.CS−4Aマイクロ・コンピユータ制度
システムによるものである。このマイクロ・コン
ピユータは、手動操作キーボード94およびその
他のインターフエイス・モジユールからデータを
受けるIntel No.4040チツプにより構成される中
央処理ユニツトを備える。この中央処理ユニツト
は命令に従つてデータを操作し、調時と計算を行
い、そして機械の作動情報を出力インターフエイ
ス・モジユールに送る。
コンピユータ92内のランダム・アクセス・メ
モリーは、30日バツテリ・バツクアツプを使つて
非揮発性に作られるIntel No.5101チツプに構成
される。この非揮発性ランダム・アクセス・メモ
リーは中央処理ユニツトによる基準用のパート・
プログラム・データを記憶する。また1つのラン
ダム・アクセス・メモリーがIntel No.5101チツ
プにより構成され、データの一時的記憶を行う。
プログラムを組める消去可能なリード・オンリ
ー・メモリー・ユニツトがIntel No.1702A紫外線
消去チツプにより構成され、コンピユータ制御シ
ステム駐在(実施)制御プログラムで用いられ
る。このプログラムは、入力インターフエイス・
モジユールおよびランダム・アクセス・メモリー
から受けるデータを処理するための命令を中央処
理ユニツトへ出す。
研削ホイール62に対するX軸100の位置に
関する情報をコンピユータ92へ入れるため、パ
ルス発生器190(第3図)が駆動ねじ38と同
時にモーター36によつて駆動される。発生器1
90からのパルスはリード192を通つてコンピ
ユータ92へ送られる。コンピユータ92はリー
ド194を介してモーター36の作動を制御す
る。
同様にパルス発生器198(第3図)がモータ
ー82および研削ホイール・キヤリツジ駆動ねじ
84と結合され、Z軸56に対する研削ホイール
の位置を示すパルスを出す。これらパルスはリー
ド200によりコンピユータ92へ伝えられる。
モーター82の作動はリード202を通して送ら
れてくる信号により制御される。
研削作業が行われている間、コンピユータ92
はモーター60を連続的に操作させる信号をリー
ド204(第3図)を通して送出する。これによ
つてモーター60は加工物50をZ軸56の周り
で予めプラグラムされた面速度で回転させる。同
様にコンピユータは研削ホイール62を連続回転
させるようにモーター88の作動を制御する。こ
のモーター88の回転速度は、リード206から
伝えられる信号に応答するよう予めプログラムさ
れている命令に従つて変えられる。
研削ホイール62が加工物50に対し接近およ
び離間するように動かされるとき、X軸100に
対する研削ホイール端縁面130の位置は変化す
る。更にZ軸56に対する正面138の位置も変
化する。先に述べたごとく、これは研削ホイール
の行路がZ軸56に対し角度をなしているためで
ある。また更に加工物キヤリツジ34が加工物回
転軸に沿つて動くとき、端縁面130に対するX
軸100の位置が変化する。
X軸100に対する端縁面130の位置の軌跡
をコンピユータ92が保持できるようにするため
Z軸レジスタ210(第22図)がコンピユータ
92内に備えられる。このZ軸レジスタ210は
プリセツト可能なアツプ−ダウン・カウンタであ
る。しかし必要に応じその他の装置にすることも
できる。レジスタ210は、Z軸56上で読まれ
る、X軸100に対する端縁面130の位置に対
応するデータを記憶する。
コンピユータ92内には第2のまたはX軸のレ
ジスタ214が備えられる。このレジスタもプリ
セツトできるアツプ−ダウン・カウンタであるが
必要であれば別の装置でもよい。X軸レジスタ2
14はX軸上で読まれる、Z軸に対する正面13
8の位置に対応するデータを記憶する。
Z軸レジスタ210とX軸レジスタ214に記
憶されたデータは、制御パネルにあるデジタル読
出しデイスプレイ104(第1図、第22図)で
継続的に見ることができる。すなわちX軸レジス
タ210内のデータがデイスプレイ104で見ら
れるときは、コンピユータ92はANDゲート2
20と接続したスイツチ218(第22図)を閉
じる。そこでそのANDゲートはZ軸レジスタ内
のデータをデイスプレイ104へ送れるようにな
る。同様にX軸レジスタ内のデータがデイスプレ
イ104に送られるときには、コンピユータによ
つてスイツチ222(第22図)が作動され、こ
れによつてANDゲート224がデータをデイス
プレイ104へ送れるようになる。作動された方
のANDゲート220または224からのデータ
はリード228によつてデイスプレイ104へ伝
送される。同様な回路によつて必要な任意のプロ
グラムのデイスプレイ表示を行うことができよ
う。
加工物50が初めにX軸100に対し位置決め
されるとき、加工物50上の基準面は、第4図の
プローブ組立体108と関連して既に説明したよ
うにして、基準平面112からずらされる。この
場合、マルチ−ビツト二進信号がアナログ−デジ
タル変換器126からリード232を通してZ軸
レジスタ210へ送られる(第22図)。加工物
が最初にX軸100に対し位置決めされるその時
負荷スイツチ234が閉じられ、そしてA−D変
換器126からの信号がレジスタ210へ送られ
そこで、基準面110が所定の基準平面112か
らずらされる距離に対応するデータがそのレジス
タ内にプリセツトされる。このようにして、基準
面110と所定の基準平面112間の距離を補正
するようZ軸レジスタ210は初めにプリセツト
されるのである。
モーター36が加工物キヤリツジ34を第3図
で右方向に動かすとき、研削ホイール62の端縁
面130とX軸間の距離は代数的に減少し、そこ
でZ軸の読みが減少する。このときコンピユータ
92はスイツチ238を閉じ、これによつて
ANDゲート240はパルス発生器190からの
パルスをリード192によつてZ軸レジスタ21
0へ送る。更にカウント・ダウン・スイツチ24
2がコンピユータによつて閉じられ、そこで発生
器190からのパルス入力はプリセツト・カウン
タ210をカウント・ダウンする。パルス発生器
190はモーター36によりキヤリツジ駆動ねじ
38と同期して駆動されるから発生器190から
のパルス信号はベース32と研削ホイール62に
対するキヤリツジ34と加工物50の位置を表わ
す。従つて発生器190からのパルスはカウンタ
210内に記憶されるデータをX軸100と研削
ホイール端縁面130間の距離の関数として減ら
していく。
同様に、モーター36が加工物キヤリツジ34
を第3図で左方向へ駆動するとき、X軸100と
端縁面130間の距離は増加する。この場合、カ
ウント・アツプ・スイツチ246が閉じられ、そ
こでパルス発生器190からのパルスがANDゲ
ート240を通して伝送され、レジスタ210を
カウント・アツプする。従つて、レジスタ210
内に記憶されるデータは、加工物キヤリツジ34
が研削ホイール62から離れていくに従いX軸と
ホイール端縁面130間の距離の増加に対応し
て、増加する。
モーター82が駆動されて研削ホイール62を
加工物の方へ動かすと、端縁面130とX軸10
0間の距離は、研削ホイール62の行路とZ軸5
6が作る角度の余弦の関数として減少する。そこ
でパルス発生器198からの出力は、Z軸レジス
タ210へ送られる前に、マルチプライア250
(第22図)に伝送される。マルチプライア25
0はANDゲート252へ送られるパルスの数を
減らす。ANDゲート252はその時点で、コン
ピユータ92によるスイツチ254の閉鎖によつ
て働くようになつている。そこでZ軸レジスタ2
10へ送られるパルス数は、パルス発生器198
により最初に作られたパルス数と、研削ホイール
62の行路がZ軸56との間に作る角度の余弦と
の積に等しいものとなる。その角度は図示の実施
例では60度である。研削ホイール62は加工物の
方へ動かされ、そしてダウン・カウント・スイツ
チ242が閉じられるから、端縁面130がX軸
100の方へ動くとき、パルスはカウンタ210
をカウント・ダウンする。
研削ホイールがZ軸56から遠ざかれば、端縁
面130とX軸100間の距離は増大するから、
スイツチ246が閉じられると、パルス発生器1
98からマルチプライア250とゲート252へ
送られるパルスはレジスタ210内に記憶される
データをカウント・アツプする。そこでレジスタ
210内のデータは、研削ホイールが加工物に対
し接近または離間するように動かされるとき、Z
軸に対するホイールの行路の角度の余弦の関数と
して変化する。
正面138とZ軸間の距離はX軸100上で読
まれる。この距離は、研削ホイール62がZ軸5
6に対し接近または離間するように動かされると
きだけ変化する。加工物50の回転軸に沿う加工
物キヤリツジ34の運動はZ軸から研削ホイール
正面138までの距離を変えることはない。従つ
てZ軸に沿うキヤリツジ34の運動がX軸レジス
タ214内に記憶されるデータに変化をもたらす
ことはない。
加工物50に対し接近または離間する研削ホイ
ール62の運動はZ軸56から正面138までの
距離を変える。従つて、パルス発生器198から
のパルス入力もリード260によりマルチプライ
ア262を通してANDゲート264へ送られる。
このANDゲート264は、研削ホイール62が
加工物に対し動かされるときコンピユータにより
スイツチ268が閉じられることにより働くよう
になつている。マルチプライア262は発生器1
98からの出力を、研削ホイール62の行路とZ
軸56間の角度の正弦で乗算する。図示の実施例
ではマルチプライア262はパルス発生器198
からのパルスを60度の正弦で乗算する。ANDゲ
ート264からの出力は次いでX軸レジスタ21
4へ伝送される。研削ホイール62が加工物50
の方へ動かされるとき、カウント・ダウン・スイ
ツチ272が閉じられ、これによつてレジスタ2
14内のデータが減少される。同様に研削ホイー
ル62が加工物から離れる方へ動かされるとき、
カウント・アツプ・スイツチ274が閉じられ、
そこでANDゲート264から送出されるパルス
はレジスタ214内のデータを増大させる。
説明を解かり易くするためここに第4図と第2
2図を示したが、必要であればそれ以外のそして
より複雑な回路を用いてもよいことは理解されよ
う。
研削ホイールが相当期間使用された後、ホイー
ルの端縁面130と正面138の摩耗と鈍化を補
正するため目直しする必要がある。これは目直し
工具280(第23図)を研削ホイール62に係
合させるよう動かすことによつて行われる。適当
なテンプレートまたは成形バー(図示せず)が目
直し工具280を、米国特許第2900974号に述べ
られていると同様な方法によつて、研削ホイール
62の回転軸66に対し接近または離間するよう
に動かす。研削ホイール回転軸66に平行に延び
る案内トラツク286と288に沿つて工具キヤ
リツジ284が動されると、目直し工具280が
研削ホイール面に沿つて動いて端縁面130と正
面138を創生または成型する。目直し工具キヤ
リツジ284は、モーター294で回わされる駆
動ねじ292によつて駆動される。
目直し工具280が研削ホイール62の端縁面
130と正面138を横切つて動かされると、そ
れら端縁面と正面は第23図で実線の位置から内
方へ破線の位置へと目直しされる。いうまでもな
く、そのようにして研削ホイールの材料が除去さ
れたら、その端縁面と正面はその除去された材料
の量に対応する距離だけ研削ホイールの回転軸の
方へ半径方向内方向に変位される。この変位によ
つてそれら面130,138のZ軸56とX軸1
00に対する位置は変わる。すなわち研削ホイー
ルの目直しによつて、その端縁面130はX軸1
00から離れて右方向に(第3図において)変位
されそこでZ軸56上の端縁面130の位置の読
みは増大する。同様に研削ホイールの目直しは正
面138をZ軸から離れる上方向へ(第3図にお
いて)変位させ、そこでX軸100上の正面13
8の位置の読みも増大する。
目直しのとき、研削ホイールの正面と端縁面は
加工物50に対し接近、離間する研削ホイールの
行路に平行に測つて同じ距離、半径方向内方向へ
ずらされる。この距離は第23図に300で示
す。目直しにおけるホイール正面と端縁面のずら
し距離300はそのように両方とも同じであるか
ら、ZとX軸レジスタ210と214に記憶され
るデータを変えることによつて、目直しによる正
面138と端縁面130のずれの補正がなされよ
う。
研削ホイールの目直し作業を補正すべくZ軸レ
ジスタ210内のデータを変えるため、スイツチ
304(第22図)が閉じられ、そしてパルス発
生器306から所定数のパルスがマルチプライア
308を介してANDゲート310に伝送される。
発生器306からのパルス数は、研削ホイールの
行路に沿つてそのホイール面がずらされる距離3
00に対応する。そこでマルチプライア308が
パルス発生器306からのパルス研削ホイールの
行路とZ軸間の角度の余弦、図示の実施例では
cos60゜を乗算する。研削ホイールの端縁面130
は目直しによつてX軸100から離間する方へ変
位されるので、カウント・アツプ・スイツチ24
6がコンピユータ92によつて閉じられ、そして
ANDゲート310からZ軸レジスタ210へ送
られるパルスがこのレジスタ内のカウントを増加
させる。
X軸100から離れる端縁面130の動きを補
正するべくZ軸レジスタ210内に記憶されるデ
ータを変えることの他に、Z軸56から離れる正
面138の動きを補正するべくX軸レジスタ21
4内に記憶されるデータをかえなければならな
い。このために、発生器306からのパルスがリ
ード314によつてマルチプライア316に送ら
れ、ANDゲート318に接続される。この時点
でスイツチ320がコンピユータによつて閉じら
れ、従つてANDゲート318はそれらパルスを
X軸レジスタ214へ伝送できる。マルチプライ
ア316はリード314に送られたパルスを、研
削ホイール62の行路がZ軸56との間に作る角
度の正弦図示の実施例ではsin60゜に等しいフアク
タで乗算する。パルスがANDゲート318から
送られるとき、カウント・アツプ・スイツチ27
4は閉じられており、従つてX軸レジスタ214
はカウント・アツプされ、これによつてZ軸56
から離間する方向の正面138の動きが補正され
るのである。
従来の研削機械において、研削ホイール・キヤ
リツジ駆動モーターにより加工物の方へ動かされ
る研削ホイールの送り速度は、毎分当りのインチ
(1インチは25.4mm)単位の動きで計算される。
また研削加工では周知のように、加工物の種々な
研削部分の直径が異なる場合、加工物の面速度と
研削ホイールの面速度の間の関係を所要なものに
するよう加工物の回転速度が変えられる。この回
転速度が変えられると、加工物の方への研削ホイ
ール・キヤリツジの送り速度も変えられる。この
研削ホイール・キヤリツジの送り速度を変えて、
加工物の各回転ごとの材料除去率をほぼ一定にす
るようにもできるが、このことは普通行われな
い。
本発明の1つの特徴によれば、加工物の直径が
異なる部分でも、その1回転当りの材料除去の半
径方向深さを一定に保つように、研削ホイール送
り速度が算出される。加工物の直径、面速度、お
よび送り速度の手動的にプリセツトされた諸パラ
メーターはコンピユータ92によつて自動的に処
理され、これによつてモーター82による研削ホ
イール62の加工物50の方への駆動が、加工物
の回転速度が直径の違う部分ごとに変えられても
その各回転の材料除去半径方向深さを同じにする
ように行われる。
加工物50の比較的小さな直径の部分が研削さ
れるとき、加工物の円筒形側面と研削ホイール間
の面速度関係を所要なものとするよう、加工物は
Z軸56周りで高速度で回わされる。加工物の直
径が小さいので、加工物の各回転ごとに所定の半
径方向量ずつ加工物直径を減少するために、研削
ホイール62は高速度で前方へ動かされる。直径
の大きな面が研削されるとき、研削ホイールとの
間に所要な面速度関係を得るため、加工物はより
遅い速度で回わされる。そこで加工物の比較的直
径の小さい部分と同じ仕上げにしようとすれば、
加工物の各回転ごとの金属除去量を同じにしなけ
ればならない。そこで加工物1回転の金属除去率
(インチ単位の半径方向深さで表わされる)を同
じにするためには、加工物へ向けてこの研削ホイ
ール62の送りはより低速で行われる。
研削ホイールまたは加工物が高速運動している
とき、回転している研削ホイールは通常、回転し
ている金属加工物から離間されている。そのよう
な高速運動時に機械30の操作者が間違つて研削
ホイール62を加工物50に触れさせたりすれ
ば、ホイール62が破損することもある。研削ホ
イール62はモーター88によつて連続的に比較
的高速度で回わされているから、研削ホイールか
加工物の高速度運動中にホイールが加工物に係合
するようなことが起つた場合、研削機械30を直
ぐに停止させるか、あるいはその係合を外さなけ
ればならない。
研削ホイールまた加工物の高速運動中研削ホイ
ール62が加工物50に係合した場合、これをコ
ンピユータ92に表示させるようにするため、第
3図に示すごとくリード206を通してモーター
88に伝送される電流または電圧−電流相関係が
連続的に感知器326によつて監視される。加工
物または研削ホイールの高速運動中、もしモータ
ー88で研削ホイール62を回動させるに要する
電流が所定の比較的低い遊び電流を超えれば、感
知器326から信号がリード328を通じてコン
ピユータ92へ送出される。研削ホイール62ま
たは加工物50の高速運動時に、モーター88へ
送られる電流が遊び負荷電流以上に増大した場合
直ぐに研削ホイールを加工物から引込め、そして
研削機械30を停止させるように、コンピユータ
92はプログラムを組まれている。研削ホイール
を回転させるためのモーター88の電流が増大す
る原因は研削ホイール62が加工物50のような
物体と係合することによるものが最も一般的であ
る。従つてモーター88の電流増大は、研削ホイ
ールまたは加工物の高速運動時の研削ホイールと
物体の係合を表示するものと見做せるのである。
研削加工中、研削ホイール62に加わる負荷が
過大になることがある。ホイールの破損を防ぐた
めそのような過大負荷の掛かることは避けねばな
らない。研削中、研削ホイールに過大な負荷が掛
かるのを検知するため、研削中、リード206か
ら研削ホイール駆動モーター88に送られる電流
が監視される。研削ホイール62を駆動するに要
するモーター88の電流がある所定値以上になる
と、感知器326から信号がコンピユータ92へ
送られ、これによつて研削ホイール・キヤリツジ
駆動モーター82が研削ホイールを引込め、また
研削機械30が停められる。
研削機械30の操作中、この機械の種々な部分
に不注意に過大な負荷が掛けられたり、あるいは
機械の保守が満足でなかつたりした場合、電気制
御装置が機能不良を起したり、あるいは加工物キ
ヤリツジ駆動ねじ38(第3図参照)または研削
ホイール・キヤリツジ駆動ねじ84が壊れたりす
ることになる。本発明のまた別の特徴によれば、
そのような事故が生じた場合、研削機械30が自
動的に停められる。
電気制御装置の機能不良または加工物キヤリツ
ジ駆動ねじまたは軸38の破損を検知するため、
第24図に示すように駆動軸38の一方の端部に
あるパルス発生器190からの出力がその駆動軸
の他方の端部に結合された第2パルス発生器33
2からの出力と比較される。パルス発生器190
は駆動軸38が回わされた量およびキヤリツジ3
4がその駆動ねじ38に沿つて動かされた量を正
確に示す1連の間隔の詰まつたパルスを発生す
る。パルス発生器332(第24図)は機械の、
軸38の破損のような大きな故障だけを感知する
ためのものであるから、発生器190ほど細かい
パルスを出す必要はない。
その比較的粗大なパルスを出す発生器332は
磁化可能な金属ホイール336(第25図)を備
え、このホイールは複数個の突起338を有し、
これら突起は駆動軸38が回転すると接近スイツ
チ340を通過するように動かされる。1つの突
起338が接近スイツチ340を通過するごとに
1つのパルスが発生される。突起338の間隔は
可成り大きいから、接近スイツチから発せられる
パルスの間隔も長い、粗大パルス発生器332か
ら出たパルスは微細パルス発生器190からのパ
ルスと比較される。パルス発生器332からの1
連の粗大パルスに対応する距離が微細パルス発生
器190からの1連のパルスに対応する距離とあ
る所定量違つていれば、モーター36により駆動
されるキヤリツジ駆動軸38の一方の端部の速度
は他方の端部の速度と違つていることになる。こ
のことは無論、軸38が破損したか、その他の機
械の故障があることを表す。従つてそのようなこ
とが起つたら研削機械30は直ぐにコンピユータ
92によつて停止される。
第26図に示すように研削ホイール・キヤリツ
ジ70の駆動軸84に粗大パルス発生器334が
取付けられる。このパルス発生器は複数個のギヤ
ツプまたはノツチ350を有するホイール348
を備える(第27図)。ノツチ350が接近スイ
ツチ352を通過するごとにこの近接スイツチは
出力パルスを発生する。粗大パルス発生器334
から1連の間隔が大きいパルスは微細パルス発生
器198(第26図)からの1連の間隔の小さい
パルスと比較される。そこで、発生器198から
の1連のパルスに対応する距離が発生器334か
らの1連のパルスに対応する距離と所定量以上異
なれば、研削機械30は停められる。
第28図に、加工物キヤリツジ駆動軸38の一
方の端部に結合された微細パルス発生器190か
らのパルスを軸38の他方の端部に結合された粗
大パルス発生器332からのパルスと比較するた
めの制御回路が示される。この制御回路は、発生
器190からの1連の間隔の狭いパルスを受ける
送り速度マルチプライア358を備える。このマ
ルチプライアからの出力は、発生器332からの
1つのパルスで示される駆動軸38の回転量にそ
れぞれが対応するようにされた1連の間隔の広い
パルスである。この発生器332とマルチプライ
ア358の出力パルスはサブトラクタ362へ送
られる。
サブトラクタ362はパルス発生器332から
のパルスより送り速度マルチプライア358から
のパルスを差引く。このサブトラクタ362から
の出力はコンパレータ364へ伝送される。コン
パレータ364はサブトラクタ362からの出力
を、リード366を通して送られてくる所定の許
容誤差信号と比較する。サブトラクタ362から
の出力がその許容誤差信号を超えると、コンパレ
ータ364はリード368へ出力信号を発する。
研削機械30の操作が正常に行われているときは
パルス発生器190および送り速度マルチプライ
ア358からサブトラクタ362へ送られるパル
スの数と、粗大パルス発生器332からそのサブ
トラクタへ送られるパルスの数は同じになる。従
つてサブトラクタ362からの出力はコンパレー
タ364へ送られる所定の許容誤差信号を超える
ことはない。しかし駆動軸38の破損その他の理
由で研削機械30が機能不良になると、パルス発
生器190およびマルチプライア358からサブ
トラクタ362へ伝送されるパルスの数は、粗大
パルス発生器332からサブトラクタへ送られる
パルスの数と違つて来る。この差は、コンパレー
タ364へ送られる比較的小さい許容誤差信号よ
りすぐ大きくなり、そこでリード368へ危険信
号が送出され、これによつてコンピユータ92が
研削機械30の操作を停める。
加工物キヤリツジ駆動軸38に結合される粗大
パルス発生器332と微細パルス発生器190に
関連する制御回路のみを第28図に示したが、同
様な回路が研削ホイール・キヤリツジ駆動軸84
の微細パルス発生器198と粗大パルス発生器3
34にも備えられることは理解されよう。
これまでの説明から明らかなように、本発明は
角度のある研削ホイール62の繰返し横方向研削
加工ストローク(第10図ないし第15図)によ
つて金属加工物50の半径方向に延びる肩部15
8と横方向に延びる側部154を研削するように
操作する研削機械を提供するものである。その横
方向研削加工ストロークの一方の端部において
(第12図)、研削ホイール62の端縁面130が
加工物の半径方向肩部158と係合し、そしてこ
のしき研削ホイールの正面138は加工物の側部
154に係合している。横方向研削加工ストロー
クの完了時の、傾斜した行路に沿つた加工物50
の方への研削ホイール62の動きを補正するため
ホイールが加工物回転軸の方へ内方向へ動かされ
る前に、加工物50はホイール62の端縁面13
0から離れる方へ変位される。
加工物50の第1直径部分の研削(第6図)が
終り、更に大きい第2直径部分の研削に入る前に
研削ホイール62は所定のクリア地点へ引込めら
れる(第7図)。研削ホイールがそのクリア地点
へ引込められたとき、そのホイールの正面138
は加工物の次の研削部分の外方へ所定距離のとこ
ろに置かれる。次に研削される加工物部分の面か
ら外方へ僅かな距離のところにクリア地点を選定
することによつて、研削ホイールの引込み量は必
要最小限にされる。
研削ホイール62は加工物回転軸に対し鋭角度
で延びる行路に沿つて動くが、研削ホイールの正
面138は加工物回転軸に平行に、そして端縁面
130は直角に延びる。加工物と研削ホイールの
面のそのような関係のために、加工物に対する研
削ホイール面の位置を非直交軸ではなく直交軸と
して知る必要がある。研削ホイールの動きの行路
が、加工物回転軸に対し斜めに延びるものであつ
ても、その通りである。
そこで、加工物回転軸に沿つた研削ホイール端
縁面130の位置に対応するデータを記憶するZ
軸レジスタ210と、加工物回転軸に直角な軸に
沿つた研削ホイール正面138の位置に対応する
データを記憶するX軸レジスタ214が備えられ
る。それら端縁面130と正面138の両方の位
置は、それら軸に鋭角度で延びる行路に沿つて研
削ホイール62が動かされるにつれて変化するか
ら、両レジスタ210と214内に記録されるデ
ータも、研削ホイール62が加工物回転軸に鋭角
度で延びる該行路に沿つて動かされるとともに変
化する。研削ホイールの行路の傾斜した向きに対
する補正を行うため、レジスタ210と214内
に記憶されるデータは、研削ホイールの行路と加
工物の回転軸間の鋭角度の正弦と余弦の関数とし
て変化される。加工物の、これの回転軸に沿つた
動きでは、この回転軸に対する研削ホイールの正
面138の位置は変らないから、加工物がこれの
回転軸に沿つて動かされるとき、Z軸レジスタ2
10のデータだけが変化する。
本発明による研削機械30においては加工物5
0の最初の位置決めのとき、その加工物上の基準
面110(第4図)の、基準平面112に対する
所定位置への位置決めは、正確に行われる必要は
ない。その基準平面に近く、加工物上の基準面1
10を位置決めするだけでよい。そこで、半径方
向に延在する基準平面112から基準面110が
ずれている距離を補償するようZ軸レジスタ21
0内の距離データが調整される。加工物上の基準
面110が基準平面からずれれば、研削ホイール
の端縁面130の、加工物の軸方向延在側部に対
する位置も影響受ける。そこで、半径方向延在基
準平面112からの基準面110のずれ距離に関
し、Z軸レジスタ210のデータは調節されなけ
ればならない。
本発明に従つて操作される研削機械では、その
研削ホイール62の加工物回転軸の方への動きを
非常に小刻みに行うことができる。その操作は、
まず研削ホイール62を比較的大きな距離だけ加
工物50から離す方向に動かし、次いでその大き
な距離と加工物の方へ研削ホイールを進めようと
する小さな距離とを加えた距離だけ、研削ホイー
ルを加工物の方へ戻す。つまり、研削ホイール
を、加工物から初め大きく離間し、次いで大きく
近づけることによつて研削ホイールはその両距離
の差の小さな距離だけ加工物の方へ動かされるこ
とになる。
同様にして加工物50の半径方向に延びる肩部
(例えば肩部134)を加工物回転軸に沿つて比
較的小距離変位させることができる。すなわち肩
部134を研削ホイール62から離す方向に動か
そうとする場合、加工物50は初め比較的大きい
軸方向距離、研削ホイールから離れる方向に動か
され、次いでその大距離引く該比較的小さい距離
に等しい距離を研削ホイールの方へ軸方向に戻さ
れる。
本発明による研削ホイールは、加工物の大きな
直径の部分でも小さな直径の部分でも、その1回
転当りの半径方向材料除去深さを同じにできる。
このことは、面速度を一定にするように加工物回
転速度が調節されても、研削ホイール62を加工
物の各回転ごとに同じ距離だけ加工物の方へ内方
向へ動かすように研削ホイールの送り速度を調整
することによつてなされる。加工物の直径と面速
度の手動的にプリセツトされるパラメーターは、
加工物からの所要な材料除去率(加工物1回転当
りのインチ)に対応するように正確なホイール・
スライド送り速度(毎分当りのインチ)を算出
し、セツトするよう、制御システムにより自動的
に処理される。
加工物50に対し研削ホイール62が高速運動
し、そして研削ホイールに対し加工物が高速運動
しているとき、研削ホイールを回転させるモータ
ー88には比較的小さい負荷または遊び負荷が掛
けられる。従つてホイールまたは加工物が高速で
動いている間は、研削ホイール回転駆動モーター
88を動かすのに通常は比較的小電流しか使われ
ない。研削ホイールが加工物その他の物体と係合
してその電流が増大すると、加工物50と研削ホ
イール62間の高速運動は停められ、そして研削
ホイールは引込み位置に動かされる。同様に、研
削作業中、研削ホイール62を回転駆動するモー
ター88の電流が所定の最高値を超えれば、研削
作業は中断されて研削ホイールに過大な力が加わ
るのを防ぐ。
研削機械が正常に運転しているときは、電気回
路の故障や、加工物50と研削ホイール62の駆
動軸38と84の破損は起らないであろうが、機
械の間違つた取扱いとか、その他の不測の情況に
よつて、そのような故障が生じることもあり得
る。このような事故を直ちに表示するため、機械
の制御回路に備えられる微細パルス発生器190
または198が上記駆動軸の一方の端部に結合さ
れ、そして粗大パルス発生器332または334
がその軸の他方の端部に結合される。もしその駆
動軸が2つのパルス発生器の間で破損したり、そ
の他の機能不良が起これば、それらパルス発生器
の出力は違つたものになり、従つてこれら出力を
比較することによつて機能不良を検出できる。そ
してそれら発生器の出力が所定量以上違い、従つ
て機能不良が表示されれば、研削機械の操作は停
められる。
ここに、研削ホイール62が加工物50の回転
軸に対し鋭角度で延びる行路に沿つて動く型式の
研削機械30の多くの特徴を記述してきたが、こ
れら特徴のあるものは、研削ホイールが加工物の
回転軸に対し直角に延びる行路に沿つて動く型式
の研削機械にも適用され得ることは理解されよ
う。例えば第4図の加工物位置決め装置は、加工
物回転軸に直角な行路に沿つて動く研削ホイール
に対し、加工物を位置決めするのにも好適に利用
できるものである。同様に、第24図ないし第2
8図に示した安全特性の多くは、さまざまな型式
の研削機械に使うことができる。また、コンピユ
ータ92はここである特定の構造のものを提示し
たがそれ以外になおいろいろな構造のコンピユー
タを研削機械30に備えることができることは理
解されよう。更に、研削機械30はテーパ研削を
行うためのスイベル・テーブルを備えるような構
造にしてもよい。またこの説明書中で寸法と送り
速度は英国のシステムで述べてきたが、必要であ
ればメートル法にできることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による研削機械の立面図。第2
図は第1図の2−2線による縮小平面図。第3図
は第1図の機械の研削ホイール・加工物、および
制御装置の関係を示すための概略図。第4図は基
準面が所定の基準平面からずらされた距離を求め
る装置を示す概略図。第5図ないし第18図は、
加工物のさまざまな半径方向肩部と軸方向側部の
研削を行うときの研削ホイールと加工物の間の関
係を説明するための概略図。第19図は、加工物
の半径方向肩部と比較的短い側面を研削するとき
の加工物が軸方向に動かされる態様を示す拡大
図。第20図は、加工物回転軸に鋭角度で延びる
行路に沿つた研削ホイールの動きを補正するため
加工物が軸方向に動かされる態様を説明するため
の概略図。第21図は、加工物回転軸に鋭角度で
延びる行路に沿つて研削ホイールが動く態様を更
に説明するためのダイアグラム。第22図は、1
対のレジスタとこれらレジスタに記憶されるデー
タを変えるための制御回路を示すダイアグラム。
第23図は研削ホイール目直し装置の概略図。第
24図は、加工物を軸方向に動かす駆動軸、この
駆動軸を回転させるモーター、および該駆動軸に
結合される1対のパルス発生器の関係を示すため
の拡大図。第25図は第24図の25−25線に
よる図面。第26図は研削ホイール位置決め駆動
軸、この駆動軸を回転させるモーター、および該
駆動軸に設けられる1対のパルス発生器の関係を
示すための拡大図。第27図は第26図の27−
27線による図面。第28図は第24図と第25
図に示したパルス発生器と関連して働く制御回路
のダイヤグラム。第29図は、加工物回転軸に対
し鋭角度に延びる行路に沿つた研削ホイールの動
きを補正する変化形態様の概略図。 30……研削機械、32……ベース、34……
加工物キヤリツジ、36……同駆動モーター、3
8……同駆動ねじ、50……加工物、52……主
軸台、54……心軸台、56……加工物回転軸
(Z軸)、62……研削ホイール、70……同キヤ
リツジ、78……同行路軸、82……同駆動モー
ター、84……同駆動ねじ、88……研削ホイー
ル回転駆動モーター、92……コンピユータ、9
4……制御パネル、100……X軸、104……
デイスプレイ、108……プローブ組立体、11
0……加工物基準面、112……基準平面、11
6……プローブ部材、124……ポテンシヨメー
ター抵抗、126……アナログ−デジタル変換
器、130……研削ホイール端縁面、134,1
46,158,184……加工物肩部、138…
…研削ホイール正面、140,144,154,
180,186……加工物側部、190,198
……パルス発生器、210……Z軸レジスタ、2
14……X軸レジスタ、280……目直し工具、
306……パルス発生器、326……感知器、3
32,334……粗大パルス発生器、340,3
52……接近スイツチ、358……マルチプライ
ア、362……サブトラクタ、364……コンパ
レータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 加工物スピンドル部材52,54と研削ホイ
    ール・キヤリツジ70とを備え、該加工物スピン
    ドル部材52,54はスピンドル駆動機器60に
    連結されかつスピンドル軸(Z軸)にそつてシフ
    ト駆動機器36,38によつて研削ホイール62
    に関して相対移動され、前記キヤリツジ70は前
    記スピンドル軸(Z軸)に関して鋭角度(A)で送り
    駆動機器82,84によつて送られかつ該送り方
    向に直交する研削ホイール軸66のまわりで回転
    できる研削ホイール62を有し、該研削ホイール
    62が円筒研削面138と段差研削面130とを
    有し、加工物50の円筒面および段差面を研削す
    る研削機械において、下記のものを備えた研削機
    械。 イ 前記研削ホイール62に関して前記スピンド
    ル部材52,54の相対シフト長さを測定する
    第1測定装置190と、 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さを測定する第2測定装置198と、 ハ 前記第2測定装置198に配置されていて、
    前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長さ
    を前記加工物スピンドル部材52,54に把持
    され加工物50の段差面に直交するZ成分と加
    工物の円筒面に直交するX成分とに分ける成分
    発生器250,262と、 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのZ成分および前記スピンドル部材52,5
    4のシフト長さを計数する第1レジスタ210
    と、 ホ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのX成分を計数する第2レジスタ214と、
    ならびに、 ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
    1および第2レジスタ210,214からの計
    数データを比較して前記研削ホイール・キヤリ
    ツジ70と前記スピンドル部材52,54との
    相対移動を制御する制御機器92。 2 前記第1または第2測定装置190または1
    98はシフト駆動用モータ36または送り駆動用
    モータ82に連結されたパルス発生器190また
    は198を有し、該パルス発生器の出力信号が直
    接にまたは前記成分発生器250,262をかい
    して前記レジスタ210,214に送られること
    を特徴とした特許請求の範囲第1項に記載の研削
    機械。 3 加工物スピンドル部材52,54と研削ホイ
    ール・キヤリツジ70とを備え、該加工物スピン
    ドル部材52,54はスピンドル駆動機器60に
    連結されかつスピンドル軸(Z軸)にそつて延び
    る駆動ねじ38および該ねじ38の一端に連結さ
    れたシフト駆動用モータ36からなるシフト駆動
    機器36,38によつて前記スピンドル軸(Z
    軸)にそつて研削ホイール62に関して相対移動
    され、前記キヤリツジ70は前記スピンドル軸
    (Z軸)に関して鋭角度(A)の傾斜行路72,74
    にそつて延びる駆動ねじ84および該ねじ84の
    一端に連結された送り駆動用モータ82からなる
    送り駆動機器82,84によつて前記傾斜行路7
    2,74にそつて送られかつ該送り方向に直交す
    る研削ホイール軸66のまわりで回転できる研削
    ホイール62を有し、該研削ホイール62が円筒
    研削面138と段差研削面130とを有し、加工
    物50の円筒面および段差面を研削する研削機械
    において、下記のものを備えた研削機械。 イ 前記研削ホイール62に関して前記スピンド
    ル部材52,54の相対シフト長さを測定する
    第1パルス発生器190と、 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さを測定する第2パルス発生器198と、 ハ 前記第2パルス発生器198に配置されてい
    て、前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り
    長さを前記加工物スピンドル部材52,54に
    把持され加工物50の段差面に直交するZ成分
    と加工物の円筒面に直交するX成分とに分ける
    成分発生器250,262と、 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのZ成分および前記スピンドル部材52,5
    4のシフト長さを計数する第1レジスタ210
    と、 ホ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのX成分を計数する第2レジスタ214と、 ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
    1および第2レジスタ210,214からの計
    数データを比較して前記研削ホイール・キヤリ
    ツジ70と前記スピンドル部材52,54との
    相対移動を制御する制御機器92と、 ト 前記駆動機器36,38;82,84の各駆
    動ねじ38,84の他端に連結された別のパル
    ス発生器332,334と、ならびに、 チ 前記別のパルス発生器332,334からの
    出力信号と、前記第1および第2パルス発生器
    190,198からの出力信号とを比較し、所
    定値の誤差信号が生じたとき緊急信号を発生す
    る比較回路。 4 加工物スピンドル部材52,54と研削ホイ
    ール・キヤリツジ70とを備え、該加工物スピン
    ドル部材52,54はスピンドル駆動機器60に
    連結されかつスピンドル軸(Z軸)にそつてシフ
    ト駆動機器36,38によつて研削ホイール62
    に関して相対移動され、前記キヤリツジ70は前
    記スピンドル軸(Z軸)に関して鋭角度(A)で送り
    駆動機器82,84によつて送られかつ該送り方
    向に直交する研削ホイール軸66のまわりで回転
    できる研削ホイール62を有し、該研削ホイール
    62が円筒研削面138と段差研削面130とを
    有し、加工物50の円筒面および段差面を研削す
    る研削機械において、下記のものを備えた研削機
    械。 イ 前記研削ホイール62に関して前記スピンド
    ル部材52,54の相対シフト長さを測定する
    第1測定装置190と、 ロ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さを測定する第2測定装置198と、 ハ 前記第2測定装置198に配置されていて、
    前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長さ
    を前記加工物スピンドル部材52,54に把持
    され加工物50の段差面に直交するZ成分と加
    工物の円筒面に直交するX成分とに分ける成分
    発生器250,262と、 ニ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのZ成分および前記スピンドル部材52,5
    4のシフト長さを計数する第1レジスタ210
    と、 ホ 前記研削ホイール・キヤリツジ70の送り長
    さのX成分を計数する第2レジスタ214と、 ヘ 予め入力された加工物の加工データと前記第
    1および第2レジスタ210,214からの計
    数データを比較して前記研削ホイール・キヤリ
    ツジ70と前記スピンドル部材52,54との
    相対移動を制御する制御機器92と、 ト 前記研削ホイール62の円筒研削面138お
    よび段差研削面130に平行に相対移動して該
    研削ホイールの半径方向に目直し量300だけ
    該研削ホイールを目直しする目直し工具280
    と、 チ 前記目直し工具280の送り長さを測定する
    第3測定装置306と、ならびに リ 前記第3測定装置306からの出力信号を受
    けて加工物50の段差面に直交するZ成分と円
    筒面に直交するX成分とに分け、前記目直し量
    300のZ成分が前記第1レジスタ210に計
    数されかつ該目直し量のX成分が前記第2レジ
    スタ214に計数されるようにした別の成分発
    生器308,316。 5 前記第2測定装置198の成分発生器は2つ
    のマルチプライア250,262を有し、そのう
    ちの一方250は前記目直し工具280の送り長
    さを前記研削ホイール62の設定角度(A)の余弦で
    乗じて前記研削ホイール・キヤリツジの送り長さ
    のZ成分を決定し、また、他方262は前記送り
    長さを前記設定角度(A)の正弦で乗じて前記送り長
    さのX成分を決定することを特徴とした特許請求
    の範囲第4項に記載の研削機械。 6 前記スピンドル部材52,54のすべてのシ
    フト長さ、ならびに前記研削ホイール・キヤリツ
    ジ70および前記目直し工具280の送り長さが
    加工物の各段差面または円筒面に対して前記目直
    しホイール62の研削面130または138の増
    加距離を生じて正の符号を有し、また、すべての
    シフト長さおよび送り長さが減少距離を生じて負
    の符号を有することを特徴とした特許請求の範囲
    第4項に記載の研削機械。 7 前記第3測定装置306の成分発生器は2つ
    のマルチプライア308,316を有し、そのう
    ちの一方308は前記目直し工具280の送り長
    さを前記研削ホイール62の設定角度(A)の余弦で
    乗じて該送り長さのZ成分を決定し、また、他方
    316は前記送り長さを前記設定角度(A)の正弦で
    乗じて前記送り長さのX成分を決定することを特
    徴とした特許請求の範囲第4項に記載の研削機
    械。
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