JPH05305790A - 冊子類の頁捲り装置 - Google Patents

冊子類の頁捲り装置

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JPH05305790A
JPH05305790A JP13558892A JP13558892A JPH05305790A JP H05305790 A JPH05305790 A JP H05305790A JP 13558892 A JP13558892 A JP 13558892A JP 13558892 A JP13558892 A JP 13558892A JP H05305790 A JPH05305790 A JP H05305790A
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rotation
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賢 江波戸
Takeshi Haraguchi
毅 原口
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、通帳を安定して捲ること、特にこしの強い通
帳であっても安定して捲ることが可能であり、かつ小型
の捲り装置を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、一端に捲りローラ(20)を支持
し制御軸(40)の回転により揺動する捲りローラ支持
部材(30)と、制御軸の回転と共に回転するカム部材
(50)及び水平運動する案内カム部材(70)と、カ
ム部材と係合して上下方向に駆動される冊子押上部材
(60)と、案内カム部材に当接して回転する案内部材
(24、25)とから構成され、制御軸の回転角に従っ
て捲りローラの揺動角、冊子押上部材の上下移動量及び
案内部材の回転を制御して、通帳の反りを変化させるこ
とにより上記目的を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、銀行等で発行する通
帳のような小冊子に印字、磁気書き込み等を行なう装置
に用いられて、冊子類の頁捲りを行う頁捲り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】機械による頁捲り動作は、通常、次のよ
うにして行われる。まず冊子を逆U字形状に反らせる。
次に、反った冊子の上に捲りローラを押し付けて回転さ
せ、捲るべき用紙を一葉ずつ捲りローラの上にはね上げ
る。その後冊子又は捲りローラを移動させて、はね上げ
た用紙を反対側の頁に移動させる。このようにして頁捲
りが行われるが、この際確実な頁捲り動作を行うために
は、捲りローラを冊子に押し付ける位置、及び冊子の反
りの程度が非常に重要である。特開昭62−22159
7号公報に記載の従来技術の頁捲り装置を図10に示
す。この従来技術では、冊子を押上げて反らせる押上レ
バー102と頁捲りローラ104とを一体的に設け、切
り替えアーム106の回動により押上レバー102の肩
部108で冊子を反らせるとともに、頁捲りローラ10
4を回転させて紙葉が捲られるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、搖動する頁捲りローラの支持部材
と、冊子を反らせるための押上げ搖動レバーの回動支点
が共通であるため、頁捲りローラの搖動量に比べて搖動
レバーが通帳を押上げて反らせる量が少ない。一方、こ
しの強い用紙からできた冊子の場合には、通常の冊子に
比べて強く反らせなければうまく捲れないことがある。
従って、こしの強い用紙を捲るには用紙を強く反らせる
ために、冊子の押上量を多くする必要がある。上記従来
技術で冊子の押上量を多くするには、搖動レバーの肩の
長さを長くしたり、ストロークの大きなソレノイドを用
いて搖動レバーの回転角度を大きくしなければならな
い。このような、肩幅の長い搖動レバーやストロークの
大きなソレノイドの使用、及び揺動レバーの回動角度を
大きくしたりすることは、装置の小型化を阻害するとい
う問題があった。また、通帳等の大きさや頁数は銀行毎
に異なり、かつ通帳の表紙や中紙の紙質は異なるため、
通帳や紙葉の特性に合わせた頁捲りの条件設定が容易な
頁捲り装置が望まれていた。更に、連続した頁捲りが可
能な高速頁捲り装置が望まれていた。
【0004】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みてな
されたもので、こしの強い用紙を強く反らせせることが
でき、捲り不良の発生が少ない小型の頁捲り装置を提供
することを目的とする。また、多少こしの強さの異なっ
た用紙でも捲りが可能で、かつ用紙の特性に合わせた頁
捲りの条件設定が容易な、更に中紙の連続捲りが可能な
頁捲り装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステッピング
・モータにより一定角度内で回転する制御軸と、一端に
捲りローラを回転可能に支持しており、他端が前記制御
軸に固定されて制御軸の回転により揺動する捲りローラ
支持部材と、前記制御軸に固定されており、該制御軸と
ともに回転するカム部材及び水平移動する案内カム部材
と、前記カム部材と係合して該カム部材の回転角に従っ
て上下方向に駆動する冊子押上部材と、案内カム部材に
当接して回転する案内部材とを設け、制御軸の回転角に
従って捲りローラの揺動角、冊子押上部材の上下移動量
及び案内部材の回転移動量を制御するようにして上記目
的を達成した。
【0006】
【実施例】次に図1、図2、図3、図4を用いて本発明
の実施例を説明する。図1は本発明の1実施例の概略構
成を示す図である。図2は本発明の1実施例の頁捲りの
機構部を示す分解斜視図である。図3及び図4は通帳の
中紙の捲り動作を順次説明するための本発明の1実施例
の概略側面図である。
【0007】捲りローラ20の支持機構及び回転機構に
ついて説明する。図1、図2において、20は捲りロー
ラで回転軸16に固定されている。軸16は捲りローラ
支持部材30の一端の軸受部31を貫通し、その先端部
にはプーリ17がネジ止めされる。プーリ17にはベル
ト18が掛けられており、該ベルト18はさらに歯車1
9と一体的に設けられている小歯車(図示せず)に掛け
られている。歯車19は制御軸40に回転可能に取り付
けられており、図示していない捲りローラ回転用ステッ
ピング・モータにより回転される。従って、該モータの
回転は、歯車19、プーリ17及び軸16を経て捲りロ
ーラ20に伝達される。支持部材30の他端の軸受け部
32は制御軸40にネジ止めされており、支持部材30
は制御軸40と一体的に回転する。制御軸40は、側板
33、35に固定された軸受け34、36により回転可
能に支持され、該軸40の他端には捲り制御歯車81が
ネジ止めされている。該歯車81はステッピング・モー
タ80の歯車85に噛み合っており、制御軸40はステ
ッピング・モータ80により一定角度内で回転される。
該モータ80の駆動は、頁捲り制御手段2(図1)によ
り制御される。
【0008】押上棒60の押上機構について説明する。
通帳押上棒60はカム50のカム側板52a、52bと
接続軸53a、53bの隙間部54に挿入されている。
カム側板52bにはハブ55が固定されている。ハブ5
5、カム側板52aの孔56、及び押上棒60の長孔6
3には制御軸40が貫通し、ハブ55は制御軸40にネ
ジ止めされており、制御軸40の回転と共にカム50は
回転する。カム50の回転により、押上棒60の鍔64
の底面66と接続軸53の外周部は係合し、図3(B)
に示すように、押上棒60は上下運動をする。押上棒6
0の長孔63に対して鍔64の反対側には案内孔65が
設けられ、孔65には案内板24、25を回転可能に連
結する案内軸22が貫通している。従って、押上棒60
は制御軸40の回転と共に、制御軸40及び案内軸22
に案内され案内板24、25の隙間部28の間を昇降し
通帳を押し曲げる。
【0009】案内板24、25の回転機構について説明
する。案内板24、25の回転を制御する案内カム70
の丸孔72には、基台板42から立ち上げられた切曲げ
部43、44に渡された軸78が挿入され、また案内カ
ム70の案内孔71には制御軸40が挿入され、案内カ
ム70は基台42に対して垂直に、かつ水平方向に摺動
可能に支持される。カム50のハブ55に固定されたア
ーム板57には支柱58が設けられている。支柱58は
案内カム70の細長い案内孔73に遊びを持って挿入さ
れている。カム50の回転により支柱58は回転運動を
し、支柱58の回転運動は案内孔73により案内カム7
0の水平運動に変換され、案内カム70は軸78を水平
方向に往復運動をする。案内カム70の上面74は、水
平部77と傾斜部75、76とから構成され、上面74
は案内板24、25の底面に設けられた突起26、27
と、図3(A)に示すように、接触して摺動可能に設け
られている。案内カム70が制御軸40の回転によりカ
ム50を介して水平方向に移動し、突起26または27
の先端が案内カム70の上面74の傾斜部76または7
5に達すると、案内板25または24の自重により、突
起26、27の先端は傾斜面76、75に沿って移動
し、案内板25または案内板24は回転運動をする。
【0010】次に図1、図3、図4及び図7、図8を用
いて通帳の中紙の正捲り動作を説明する。図7及び図8
は通帳の中紙の捲り動作を順次説明するための本発明の
1実施例のフローチャートである。
【0011】預金や現金引出し当の利用明細を通帳等に
印字するために通帳が開いた状態で挿入口から挿入され
ると、通帳は搬送されて通帳の裏面に印刷された磁気ス
トライプから口座番号、印字頁(L)及び印字行等が読
み取られる(S1)。括弧内の英字S及び数字はステッ
プ数を示す。また、中紙に印刷された頁マークが読み取
られ、開いた頁数(M)が検知される(S2)。頁捲り
制御手段2は、捲り指示情報、頁データを入力すると、
捲り枚数(m)を算出すると共に、これらデータ頁捲り
データ記憶部3に記憶する(S3)。開いた状態の通帳
1が搬送路4を搬送手段により搬送され、通帳検出手段
5の通帳検出センサー51の光路を横切ると搬送ローラ
駆動手段6が駆動し、ローラ61、62の回転により通
帳は所定の距離だけ搬送され、図3(A)に示すよう
に、中紙捲り位置にセットされる(S4)。中紙捲りの
場合、捲られる側の通帳の端部は下部案内板9に乗って
いる。搬送する距離は、通帳検出手段5に連動した図示
しないステッピング・モータのステップ数により決めら
れる。
【0012】通帳1が中紙の捲り位置にセットされる
と、捲り支持部材駆動手段7のステッピング・モータ8
0が駆動し、捲りローラ支持部材30が垂直位置から反
時計方向に初期設定角度A1(例えば25°)回転する
(S5)。支持部材30が回転すると、図3(B)に示
すように、カム50の接続軸53aが押上棒60の鍔6
4の底面66に突き当りながら回転するため押上棒60
は上方に移動し、通帳1を押し曲げる。また、支持部材
30が回転すると、カム50の支柱58も回転し、案内
カム70は矢印Rの方向に水平移動し、左案内板25の
突起27は水平部77から傾斜部75に移動するため下
方に回転する。中紙捲りでは、通帳の端部が下部案内板
9に乗るように、また支持部材30の回転角度を小さく
して、通帳1と左案内板25とは離れるように設定し
て、中紙への余分な捲り力がかかるのを防ぎ、複数枚捲
上げられるのを防止している。支持部材30が所定の角
度傾き、押上棒60により通帳1が反ると、捲りローラ
駆動手段8が起動し、捲りローラ20が反時計方向に回
転を始める(S6)。
【0013】捲りローラ20が反時計方向に回転を始め
ると(S6)、捲り時間制御手段12は捲り時間(ta
)の計測をが開始する(S7)。同時に、捲り時間制
御手段12は、中紙の捲り時間(ta )と頁捲りデータ
記憶部3に記憶された中紙の捲り制限時間(T1)とを
比較する(S8)。比較した結果、中紙100がセンサ
ー11の光路を遮る位置まで捲上げられず、計測時間
(ta )が制限時間(T1)を越えると、捲りローラ2
0の回転を停止し(S9)、支持部材30を時計方向に
回転して最初の垂直の位置に戻す(S10)。同時に、
捲上げ不良回数nを更新する(S11)。捲上げ不良回
数nが5回以下ならば(S12)、捲りローラ支持部材
30の回転角度を不良回数nに応じて予め決められた角
度Anに修正して(S13)、中紙捲りを繰り返す(S
6−S13)。捲上げ不良回数が5回を越えると、通帳
の異常として通帳は装置の取り出し口がら排出される
(S14)。
【0014】捲上げられた1頁目の中紙100の先端が
捲上げ検知手段10のセンサー11の光路を遮ると(S
15)、捲上げ時間(t1)が計測され(S7)、頁捲
りデータ記憶部3に記憶される(S16)。捲上げ時間
(t1)は複数頁捲りの基礎データとして利用される。
中紙100の捲上げられた先端がセンサー11の光路を
遮ると同時に、捲上げ検知手段10は捲りローラ20の
回転を停止する(S17)。捲りローラ20の回転が止
まると、支持部材30は時計方向に回転され最初の垂直
の位置に戻る(S18)。中紙100がセンサー11の
光路の高さまで捲上げられ支持部材30が時計方向に回
転されて最初の垂直の位置に戻るとき、図3(C)に示
すように、中紙100の捲上げられた先端は、図3
(C)に示すように、更に高く捲上げられてより捲り易
くなる。捲りローラ20が1回転すると(S19)、図
4(D)に示すように、中紙100ははね上げられて捲
りローラ20乗り越え1頁目の捲りは終了する。捲られ
た枚数の値Nは更新記憶される(S20)。
【0015】頁捲り制御手段2は、捲るべき枚数mと捲
り枚数Nを比較し(S21)、必要枚数の捲りが終了し
ていないならば、複数枚の連続頁捲りを行なう。捲り枚
数Nに対応する支持部材30の回転角度(CN )に支持
部材30の回転角度を修正し、図4(D)に示すように
支持部材30を反時計方向に回転する。回転角度(CN
)は捲上げ不良なしで捲る場合には、CN=A1=(2
5°)で、捲上げ不良n回で捲る場合には、CN=Anで
ある。これらの回転角度に、捲り枚数Nの増加に応じた
回転角度(数頁増す毎に数度、例えば3頁増す毎に1
°)が加えられる。
【0016】捲り支持部材駆動手段7のステッピング・
モータ80が駆動し、捲りローラ支持部材30が垂直位
置から反時計方向に角度(CN )回転する(S22)。
支持部材30が所定の角度(CN )傾き、押上棒60に
より通帳1が反ると、捲り駆動手段8が起動し、捲りロ
ーラ20が反時計方向に1頁目の頁捲り時間(t1)に
相当する時間だけ反時計方向に回転する(S23)。捲
りローラ20の回転が終了すると、支持部材30は垂直
軸方向に逆回転し、回転した角度(垂直位置と現在の支
持部材30の角度)の半分の角度(約12°)戻る(S
24)。支持部材30が時計方向に回転して二点左線で
示す所定の位置に達すると(図4(E)参照)、中紙1
01は更に捲上げられる。捲りローラ20が時計方向に
3/4回転し(S25)、中紙101ははね上げられて
捲りローラ20乗り越え2頁目の捲りが終了する。2頁
目の捲りが終了すると、捲り枚数の値Nが更新記憶され
る(S26)。所定の枚数mが捲られるまで同じ手順が
繰り返される(S21−S26)
【0017】必要頁数mの捲上げが終了すると、図4
(F)に示すように、支持部材30は時計方向に回転し
て垂直位置に戻る。搬送ローラ61、62が回転し、捲
られた中紙を開き返しながら、通帳1は頁捲り部から送
り出される。捲りデータ記憶部3の捲り枚数m、捲上げ
不良回数n、1頁目の捲り時間(t1)等のデータはク
リアされる(S27)。
【0018】開かれた通帳の頁マークは、搬送路中に配
置された図示しないマーク読み取り機で読み取られ(S
28)、読み取られた頁数(Q)と指示された頁数
(L)が比較され(S29)、正しく捲られていたなら
ば、通帳1は次の印字処理等に移送される(S30)。
捲り過ぎの場合には、逆頁捲り処理のため、頁捲り部に
戻される(S31)。また、捲り不足の場合も頁捲り部
に戻され、新たな正頁捲り処理が行なわれる(S3
2)。
【0019】通帳の中紙の逆捲り動作を説明する。図5
は通帳の中紙の逆捲り動作を説明するための概略側面図
である。逆捲り動作は、図5から明らかなように、正捲
り動作における、開かれた状態の通帳1を挟持するロー
ラが搬送ローラ61、捲りローラ支持部材30の回転が
時計方向(回転角度はほぼ同じ)、捲りローラ20の回
転が時計方向、案内カム70が矢印Lの方向に水平移動
するため右案内板24が回転する等の動作を除けば、正
捲りの動作と同じである。そのため、詳細な動作の説明
は省略する。
【0020】次に、通帳の表紙の正捲り動作を説明す
る。図6は通帳の表表紙の正捲り動作を説明するための
概略側面図である。図9は通帳の表表紙の正捲り動作を
順次説明するためのフローチャートである。
【0021】新規通帳は、通帳発行機等の通帳保管箱に
閉じられた状態で保管された通帳の表面に氏名、口座番
号を印字し、表紙捲りを行なった後、明細行に年月日、
預金、支払、残高等を印字し発行される。新規通帳の発
行指示命令を受信すると、搬送手段は、保管箱から通帳
を閉じた状態で頁捲り部へ搬送する。閉じた状態の通帳
1が搬送路4中を搬送手段により搬送され、通帳検出手
段5の通帳検出センサー51の光路を横切ると搬送ロー
ラ駆動手段6が駆動し、ローラ61、62の回転により
通帳は所定の距離だけ搬送され、図6(A)の2点鎖線
で示すように、表紙捲り位置にセットされる(S4
1)。表紙捲りでは、中紙捲りと異なり通帳の先端部は
下部案内板9に引掛からない。搬送する距離は、通帳検
出手段5に連動した図示しないステッピング・モータの
ステップ数により決められる。
【0022】通帳1が表紙捲り位置にセットされると、
捲り支持部材駆動手段7のステッピング・モータ80が
駆動し、捲りローラ支持部材30が垂直位置から反時計
方向に初期設定角度B1(例えば35°)回転する(S
42)。通帳の表紙には、通常中紙よりも曲がり難いこ
しの強い紙質が用いられている。そのため表紙捲りの場
合、中紙よりも強く通帳を曲げて捲る必要があり、支持
部材30の回転角度は中紙の角度A1よりも大きな角度
B1に設定される。支持部材30が回転すると、中紙捲
りと同様に、カム50の接続軸53aが押上棒60の鍔
64の底面66を押上げ、押上棒60は上方に移動し通
帳1を押し曲げる。また、支持部材30の回転により、
案内カム70が矢印Rの方向に水平移動し、左案内板2
5の突起27が水平部77から傾斜部75に移るため左
案内板25は下方に回転する。通帳1の先端部は下案内
板9に掛からないようにセットされているため、通帳1
の先端部は、捲りローラ20により案内板9、25、2
4の上面よりも押し下げられ、且つ支持部材30の回転
角度に比例して高く突出した押上棒60により押上げら
れ、図6(A)に示すように、通帳1は大きく押し曲げ
られる。捲りローラ20には表紙90がその反発力で接
触し、捲りローラ20で捲上げる方向と通帳1の曲がり
方向がほぼ同じのため、表紙90は容易に捲上げられ
る。
【0023】通帳が所定の状態に押し曲げられ、捲りロ
ーラ20が反時計方向に回転を始める(S43)と、捲
り時間制御手段12は、表紙の捲り時間(tb )の計測
をが開始する(S44)。同時に捲り時間制御手段12
は、捲り時間(tb )と頁捲りデータ記憶部3に記憶さ
れた表紙の捲り制限時間(T2)とを比較する(S4
5)。捲り時間制御手段12は、比較した結果(S4
5)、表紙90がセンサー11の光路を遮る位置まで捲
上げられず、捲り時間(tb )が制限時間(T2)を越
えると、捲りローラ20の回転を停止し(S46)、支
持部材30を時計方向に回転して最初の垂直の位置に戻
す(S47)。同時に、捲上げ不良回数pを更新する
(S48)。表紙捲上げ不良回数pが5回以下ならば
(S49)、捲りローラ支持部材30の回転角度を不良
回数pに応じて予め決められた角度Bpに修正する(S
50)。捲り制御手段2は修正角度で表紙捲りを繰り返
す(S43−S50)。捲上げ不良回数が5回を越える
と、通帳異常として通帳は装置の取り出し口がら排出さ
れる(S51)。
【0024】捲上げられた表紙90の先端が捲上げ検知
手段10のセンサー11の光路を遮ると(S52)、同
時に捲上げ検知手段10は捲りローラ20の回転を停止
する(S53)。捲りローラ20の回転が停止すると、
支持部材30は時計方向に回転して最初の垂直の位置に
戻る(S54)。表紙90がセンサー11の光路の高さ
まで捲上げられ、支持部材30が時計方向に回転して最
初の垂直の位置に戻るとき、表紙90の捲上げられた先
端は、更に高く捲上げられより捲り易くなる。捲りロー
ラ20が時計方向に1回転すると(S55)、図6
(B)に示すように、表紙90ははね上げられて捲りロ
ーラ20乗り越える。表紙90が捲りローラ20を乗り
越えると、搬送ローラ61、62が回転し、捲られた表
紙を開き返しながら、通帳1は頁捲り部から送り出され
る。捲りデータ記憶手段3の表紙捲上げ不良回数p等の
データはクリアされる(S56)。表紙が捲られた否か
の確認のため、開かれた通帳の長さが搬送路中に配置さ
れた図示しない長さ測定手段で測定される(S57)。
測定された長さが、正しく捲られた長さに等しいならば
(S58)、表紙捲りが終了していると判断されると、
通帳1は次の印字処理等に移送される(S59)。等し
くない場合には、表紙は捲られないまたは異常と判断さ
れ、通帳は装置の取り出し口がら排出される(S6
0)。なお、表紙と一緒に中紙も捲られた場合には、中
紙に印刷された頁マークが図示しない頁マーク読取機で
取られて、中紙の逆頁捲り処理のため通帳は頁捲り部に
戻される。
【0025 【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
頁捲りローラを支える支持部材と、冊子を押し曲げる押
上手段とを、回転運動と直線(上下)運動の異なる運動
系とし、冊子を押上げて曲げる位置を捲りローラの位置
に近づけて、冊子を大きく曲げられる構成としたので、
こしの強い通帳の表紙を捲ることが可能になった。ま
た、支持部材と押上手段とを異なる運動系にすることに
より、装置の小型化が可能になった。また、通帳案内板
を回転可能とし、こしの強い表紙の捲上げでは通帳の曲
げ部の一端を通帳案内板の上面よりも下げられるよう構
成することにより、こしの強い通帳の表紙を安定して捲
ることが可能になった。更に、通帳の表紙、中紙の捲上
げ不良が検知された場合、支持手段の回転角度を予め決
められた回転角度に自動的に変更して数度再捲り直すこ
とにより、ロット違い等により若干異なった紙質でも捲
りが可能になった。こしの強さがかなり異なった通帳の
場合には、捲りの初期設定条件を変えるだけで容易に対
応ができるようになった。中紙を複数枚頁捲りする場
合、中紙のこしの強さを1ページ目の紙葉が一定の高さ
まで捲上がる捲り時間と関係づけ、得られた捲り時間に
基づいて捲り枚数毎に決められた捲上げ時間で捲上げる
ことにより、安定した高速の中紙の連続捲りが可能にな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冊子類の頁捲り装置の1実施例の概略
構成を示す図である。
【図2】頁捲り装置の頁捲りの機構部分を示す分解斜視
図である。
【図3】通帳の中紙の正捲り動作を順次説明するための
概略側面図である。
【図4】通帳の中紙の正捲り動作を順次説明するための
概略側面図である。
【図5】通帳の中紙の逆捲り動作を説明するための概略
側面図である。
【図6】通帳の表表紙の正捲り動作を説明するための概
略側面図である。
【図7】通帳の中紙の正捲り動作を順次説明するための
フローチャートである。
【図8】通帳の中紙の正捲り動作を順次説明するための
フローチャートである。
【図9】通帳の表表紙の正捲り動作を順次説明するため
のフローチャートである。
【図10】従来技術の冊子類の頁捲り装置の冊子反り機
構部分の要部説明図である。
【符号の説明】
1 通帳 2 頁捲り制御手段 3 頁捲りデータ記憶部 4 搬送路 5 通帳検出手段 6 搬送送ローラ駆動手段 7 捲り支持部材駆動手段 8 捲り駆動手段 9 下部案内板 10 捲上げ検知手段 11 センサー 12 捲り時間制御手段 20 捲りローラ 30 捲りローラ支持部材 40 捲り制御軸 50 カム 51 通帳検出センサー 53 接続軸 60 通帳押上棒 61 搬送ローラ 62 搬送ローラ 66 底面 70 案内カム 75 傾斜部 77 水平部 90 表紙 100 中紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原口 毅 神奈川県中郡大磯町高麗1丁目10番1号 日本エヌ・シー・アール株式会社 大磯開 発製造本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステッピング・モータにより一定角度内で
    回転する制御軸と、 一端に捲りローラを回転可能に支持しており、他端が前
    記制御軸に固定されて制御軸の回転により揺動する捲り
    ローラ支持部材と、 前記制御軸に固定されており、該制御軸とともに回転す
    るカム部材と、 前記カム部材と係合して該カム部材の回転角に従って上
    下方向に駆動される冊子押上部材とからなり、 制御軸の回転角に従って捲りローラの揺動角及び冊子押
    上部材の上下移動量を制御するようにした冊子類の頁捲
    り装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331327A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Oki Electric Ind Co Ltd 頁捲り装置
US7874749B2 (en) 2006-12-27 2011-01-25 International Business Machines Corporation Apparatus, method, and control program for turning the pages of a passbook
JP2012240353A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Hitachi Omron Terminal Solutions Corp 通帳頁替え機構

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