JPH05305652A - ラベル付膨張プラスチックボトルとその製造方法 - Google Patents
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Abstract
体積収縮にともなうプラスチックボトルの凹みを抑さ
え、ホット充填後所望の表面形状となるようにする。 【構成】 ブロー成形用金型の内表面のボトル胴部成形
部31に約3mmまでの深さで凹んだ形状32を形成し、
そのボトル胴部成形部31に120℃、5分で縦方向1.8
%、横方向0.8%の収縮率を有する基体フィルムに絵柄
層、感熱接着層を順次印刷したラベル2を載置する。つ
ぎに、成形収縮率2%の樹脂材料からなるバリソン13
を形成する。ブロー成形用金型を型閉めし、袋状となっ
たバリソン13内に加圧気体を吹き込みブロー成形をす
る。
Description
液体をプラスチックボトル内部に充填し、密閉後ボトル
内部の液体を冷却して(以下ホット充填とよぶ)用いる
ラベル付プラスチックボトルに関するもので、加熱液体
の体積収縮にともなうプラスチックボトルの過度の凹み
をなくし、ホット充填後所望の表面形状となるラベル付
膨張プラスチックボトルを得ることを目的としている。
の製造方法は、ブロー成形用金型の内表面にラベルを載
置し、プラスチックボトルを所望の表面形状にブロー成
形すると同時にボトル胴部の表面にラベルを設けてい
る。
ル胴部成形部を、所望のボトル胴部を形成する表面形状
よりも凹ませた形状としたブロー成形用金型をもちいて
ブロー成形し、ボトル胴部が膨張形状となったプラスチ
ックボトルを得、つぎに別工程でボトル胴部にスクリー
ン印刷により絵柄層を形成したり、ラベルを貼り付けた
りしてボトル胴部を加飾している。
付きプラスチックボトルの場合、ホット充填後加熱液体
が冷却され体積収縮する際、ラベルが設けられるボトル
胴部が所望の表面形状以上に過度に凹んでしまい、外観
が著しくわるいラベル付プラスチックボトルとなる。
部分は、ラベルが貼り付けにくく、また印刷しにくい。
したがって、ラベルが剥がれたり印刷不良が発生して加
飾不良となっていた。また、ボトルの成形工程と加飾工
程とを独立しておこなうので生産効率がわるかった。
な問題点を解決するために、つぎのように構成した。つ
まり、この発明のラベル付膨張プラスチックボトルは、
プラスチックボトル内部に加熱液体を充填し密閉後冷却
し体積収縮させて用いるラベル付プラスチックボトルに
おいて、ラベルの収縮率がプラスチックボトルの成形収
縮率よりも小さく、ラベルが膨張形状のボトル胴部表面
に設けられているように構成した。
クボトルは、ブロー成形用金型の内表面にラベルを載置
し、プラスチックボトルのブロー成形と同時にボトル胴
部の表面にラベルを設けるラベル付プラスチックボトル
の製造方法において、ブロー成形用金型の内表面のボト
ル胴部成形部を凹んだ形状とし、プラスチックボトルの
成形収縮率よりも小さい収縮率のラベルをボトル胴部成
形部に載置してブロー成形することによりボトル胴部を
膨張形状に成形するように構成した。
明する。図1〜3はこの発明のラベル付膨張プラスチッ
クボトルの製造方法の工程を示す断面図である。図4、
図6はこの発明のラベル付膨張プラスチックボトルの断
面図および斜視図である。図5、図7はこの発明のラベ
ル付膨張プラスチックボトルに加熱液体を充填し、密閉
後冷却して体積収縮させ、所望の表面形状とした断面図
および斜視図である。
凹んだ形状32としたボトル胴部成形部31に、ラベル
2を載置する(図1参照)。
B34とからなり、押出し式ブロー成形装置に装備され
ている金型である。押出し式ブロー成形装置には、この
ブロー成形用金型3に押出し兼吹込み型4が装備されて
いる。押出し兼吹込み型4は、型開き状態の金型A33
と金型B34の間に成形温度に加熱されたパイプ状のバ
リソン13を成形する機能と、型閉めにより底部が融着
されたバリソン13内に吹込み孔4から圧縮空気などの
加圧気体を注入して膨張させる機能とを有している(図
1〜3参照)。ブロー成形装置としては、バリソン13
を射出成形によって形成する射出成形式ブロー成形装置
もある。
により、バリソン13の底部を融着させる。また、ブロ
ー成形用金型3の内表面は、型閉めされた状態で膨張プ
ラスチックボトル(図5参照)を成形する表面形状を呈
するものである。この内表面のうち特にプラスチックボ
トルのボトル胴部成形部31を凹んだ形状32としたも
のである。
ルの胴部11を、所望の形状(図5、図7参照)より膨
らませておくためのものである(図4、図6参照)。所
望の形状とは、ホット充填されて冷却されたあとの最終
的な製品となったときの表面形状のことであり、図5や
図7のような平坦な表面形状に限らず、曲面状のものな
どもある。この凹んだ形状32は、たとえば、図6のよ
うな角柱プラスチックボトルを成形する場合は、角部以
外の平坦なボトル胴部11がホット充填により凹みやす
いので、その部分が皿状に膨張形状となるように、凹ん
だ形状32は皿状に凹んだ形状とするとよい。
熱接着層を順次印刷形成したものがある。このラベル2
の収縮率は、プラスチックボトル1の樹脂材料の成形収
縮率よりも小さいものを用いる。
は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどがある。
成形収縮率とは、プラスチックボトル1の温度が成形温
度から常温に下がるときのプラスチックボトル1の樹脂
収縮率のことである。
収縮率に依存する。したがって、この基材フィルムの収
縮率がプラスチックボトル1の樹脂材料の成形収縮率よ
りも小さくなるように、基材フィルムの樹脂材料を適宜
選択する。
ピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリオレフィン系樹脂
などがあるが、用いられるプラスチックボトル1の樹脂
材料の成形収縮率よりも小さい収縮率の樹脂材料を適宜
選択して使用する。
側がブロー成形用金型3の内表面側となるようにボトル
胴部成形部31に載置する。載置方法としては、減圧吸
気装置を金型内表面に設けておきラベルを金型内表面に
吸い付けておく方法や、静電気によって張り付けておく
方法などがある。
形と同時にボトル胴部11の表面にラベル2を設ける。
開き状態の金型A33と金型B34の間に成形温度に加
熱された成形樹脂材料よりなるパイプ状のバリソン13
を押し出す。バリソン13は押出し速度のまま自重で下
方に所定の長さまで垂れ下がる(図1参照)。バリソン
13が冷却しないうちに型閉めにより金型A33と金型
B34の底部にあるカッターでパイプ状のバリソン13
の底部を切断するとともに融着させ、バリソン13を袋
状とする(図2参照)。同時に押込み兼吹込み型4の吹
き込み孔5から袋状のバリソン13内へ圧縮空気を吹き
込み膨張させ、ブロー成形用金型3の内表面に沿わせ
て、ボトル胴部が膨張形状のプラスチックボトルとする
(図3参照)。ラベル2の感熱接着層はバリソン13に
接することによってバリソン13の成形温度に加熱され
一時溶融状態となって、プラスチックボトル1表面に接
着される。
11が膨張形状となりその膨張部分にラベル2が接着さ
れた膨張プラスチックボトルがえられる。膨張プラスチ
ックボトル1は、プラスチックボトルの成形収縮率より
小さい収縮率ラベル2が設けられているので、成形温度
から常温へと冷却されることによって、ラベルが設けら
れていないプラスチックボトルの場合に形成される膨張
形状よりも、さらに膨らんだ膨張形状となる(図4、図
6参照)。
付膨張プラスチックボトル(図4、図6参照)は、プラ
スチックボトル1内部に80℃前後に加熱された液体を
充填し、キャップで密閉後ボトル内部の液体を冷却す
る。このとき、ラベル2が設けられたボトル胴部11は
内部の気体の収縮にともない凹む。しかし、ラベル2が
設けられたボトル胴部11は、ブロー成形による膨らみ
とラベル2による膨らみとを2重に有している。したが
って、この膨らみがホット充填による凹みを吸収し、ボ
トル胴部11は所望のボトル表面形状以上に過度に凹ま
ない。(図5、図7参照)
に、所定の表面形状のボトル胴部11を成形する場合の
成形面より約3mmまでの深さで凹んだ形状32を形成
し、その凹んだ部分32に、120℃、5分で縦方向1.8
%、横方向0.8%の収縮率を有する基体フィルムに絵柄
層、感熱接着層を順次印刷したラベルを載置する。つぎ
に、押出し兼吹込み型4から、成形収縮率2%の樹脂材
料を押出しバリソン13を形成する。ブロー成形用金型
3を型閉めし、袋状となったバリソン13内に加圧気体
を吹き込みブロー成形をする。型開きして取り出し、冷
却されて得られた膨張形状を有するラベル付膨張プラス
チックボトルは、そのボトル胴部11が、所定の表面形
状のボトル胴部11の表面より約4mmまでの高さの膨張
形状32となったものであった(図4、図6参照)。
チックボトルの内部に、80℃に加熱された液体を充填
し、キャップで密閉後冷却すると、ボトル胴部11の膨
張形状32がボトル胴部11の凹み分を吸収し、所望の
表面形状のラベル付膨張プラスチックボトルとなった
(図5、図7参照)。
トルは、ブロー成形時の金型により形成されたボトル胴
部の膨らみと、ボトルとラベルとの収縮率の差によって
ボトル成形時に生じる膨らみとを有している。したがっ
て、ラベル付膨張プラスチックボトルのその膨らみ分
が、ホット充填によるラベル付プラスチックボトルの過
度の凹み分を吸収するので、へこみやしぼみがない所望
の表面形状となり、外観の良好なラベル付プラスチック
ボトルが得られる。
と同時にラベルを貼り付ける方法において、ラベルを載
置する部分を所望形状よりも凹ませた金型でブロー成形
している。したがって、ボトル胴部の膨らんだ部分にも
ラベルが設けやすく、ラベルが剥がれたりもしないので
加飾の不良率が低くなる。また、ボトルの成形工程と加
飾工程とを同時におこなうので生産効率がよい。
の製造方法の一工程を示す断面図である。
の製造方法の一工程を示す断面図である。
の製造方法の一工程を示す断面図である。
の断面図である。
に加熱液体を充填し、密閉後冷却して体積収縮させ、所
望の表面形状とした断面図である。
の斜視図である。
に加熱液体を充填し、密閉後冷却して体積収縮させ、所
望の表面形状とした斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 プラスチックボトル内部に加熱液体を充
填し密閉後冷却し体積収縮させて用いるラベル付プラス
チックボトルにおいて、ラベルの収縮率がプラスチック
ボトルの成形収縮率よりも小さく、ラベルが膨張形状の
ボトル胴部表面に設けられていることを特徴とするラベ
ル付膨張プラスチックボトル。 - 【請求項2】 ブロー成形用金型の内表面にラベルを載
置し、プラスチックボトルのブロー成形と同時にボトル
胴部の表面にラベルを設けるラベル付プラスチックボト
ルの製造方法において、ブロー成形用金型の内表面のボ
トル胴部成形部を凹んだ形状とし、プラスチックボトル
の成形収縮率よりも小さい収縮率のラベルをボトル胴部
成形部に載置してブロー成形することによりボトル胴部
を膨張形状に成形することを特徴とするラベル付膨張プ
ラスチックボトルの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP13993592A JPH085122B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ラベル付膨張プラスチックボトルとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13993592A JPH085122B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ラベル付膨張プラスチックボトルとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05305652A true JPH05305652A (ja) | 1993-11-19 |
JPH085122B2 JPH085122B2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=15257097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13993592A Expired - Fee Related JPH085122B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-04-30 | ラベル付膨張プラスチックボトルとその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH085122B2 (ja) |
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1992
- 1992-04-30 JP JP13993592A patent/JPH085122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH085122B2 (ja) | 1996-01-24 |
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