JPH05305077A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH05305077A
JPH05305077A JP4112599A JP11259992A JPH05305077A JP H05305077 A JPH05305077 A JP H05305077A JP 4112599 A JP4112599 A JP 4112599A JP 11259992 A JP11259992 A JP 11259992A JP H05305077 A JPH05305077 A JP H05305077A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 角度方向及び体軸方向で透過X線量をほぼ一
定に制御でき、しかも正確なCT値を求めるX線CT装
置の提供。 【構成】 X線管2と、被検体透過前と透過後のX線量
を検出するX線検出器3,4と、高圧発生部5と、被検
体Pの周囲をX線管2及びX線検出器4を回転させる回
転駆動部6と、寝台駆動部13と、データ収集部7と、
画像再構成部8と、表示部9と、平均透過線量演算部1
0と、各部を制御するシステム制御部11と、から構成
されるX線CT装置において、X線管2の1の角度位置
においてX線検出器4が検出したX線量を平均した平均
透過X線量をX線管の各角度位置毎に求める平均透過線
量演算部10と、平均透過X線量が一定のある平均透過
X線量に等しくなるように、X線管2に与える電流を制
御する制御部11を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線CT装置に関し、特
に、被検体透過後のX線量を一定にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のX線CT装置は、同一断層面では
同一のスキャン条件(管電圧,管電流等)で撮影を行な
うようにしている。また、近年被検体を螺旋状にスキャ
ンするヘリカルスキャンが広く用いられるようになって
いるが、体軸方向のスキャン条件も一定である。従っ
て、例えば図6に示すように被検体Pが楕円形の場合
は、図5に示すように、X線管の角度位置θ1 ,θ2 に
よりX線透過量が異なり、また、ヘリカルスキャンにお
いては図2に示すように通常、被検体(患者)Pは体軸
方向(Z方向)に不均一な厚みを有するため、透過X線
量のレンジR1 は大きなものになる。このように角度位
置θ1 ,θ2 及び体軸方向の位置により透過X線量が異
なる従来のX線CT装置は、次のような問題点を有して
いる。
【0003】第1に透過X線量のレンジR1 に対応して
データ収集部のダイナミックレンジを大きくしなければ
ならないという問題。第2にX線管の角度位置及び/ま
たは対軸方向の位置により透過X線量が多い部分と少な
い部分が混在し、X線量が多い部分のS/N比は高いが
X線量が少ない部分のS/N比は低下するため、画像全
体のS/N比が低下するという問題。第3に透過X線量
が少ない部分のS/N比を高くして、画像全体のS/N
比を高くするには、全体的に透過X線量を増さなければ
ならず、被検体の被曝量の増大を招くという問題。
【0004】上記従来のX線CT装置の問題を解決する
手段としては、特開昭53−110495公報に開示されたもの
があり、この特開昭53−110495公報に開示されたX線C
T装置は、被検体を透過したX線量が一定のある基準値
になるようにX線管に与える管電圧を制御するものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
53−110495公報に開示されたX線CT装置では、管電圧
を制御することにより透過X線量を一定に制御できる
が、スキャン中に管電圧を変えるため被検体を透過する
X線のエネルギーが変化し、被検体のX線吸収係数が変
化してしまい、このため正確なCT値が求められないと
いう問題がある。特に、ヘリカルスキャンにおいては体
軸方向に広い範囲でスキャンするため、上記の問題点が
顕著となる。
【0006】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、角度方向及び体軸方向で透過X線量をほ
ぼ一定に制御でき、しかも正確なCT値を求め得るX線
CT装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に基づく第1のX線CT装置は、被検体の周囲を
回転しながらX線を曝射するX線管及び多チャンネルか
らなり被検体の透過X線量を検出するX線検出器と、被
検体の体軸方向に移動する寝台と、この寝台を移動する
ための寝台駆動部と、を備え、このX線検出器のX線管
の所定角度毎の透過X線量の検出に基づいて被検体の断
層像を再構成する螺旋状走査型X線CT装置において、
X線管の1の角度位置及び体軸方向の位置においてX線
検出器の各素子が検出したX線量を平均した平均透過X
線量をX線管の各角度及び体軸方向の位置毎に求める演
算手段と、この演算手段が求める平均透過X線量が一定
のある平均透過X線量に等しくなるように、X線管に与
える電流を制御する制御手段を有することを特徴とす
る。
【0008】また、上記第1のX線CT装置において、
制御手段が、未曝射のX線管の角度位置における平均透
過X線量がその未曝射の直前の既曝射の角度位置におけ
る平均透過X線に等しくなるように、X線管に与える電
流を制御することが望ましく、または、上記第1のX線
CT装置において、制御手段が、未曝射のX線管の角度
及び体軸方向の位置における平均透過X線量がその未曝
射の1回転前の既曝射の角度位置における平均透過X線
量と等しくなるように、X線管に与える電流を制御する
制御手段を有することが望ましく、この場合、制御手段
が、スキャノ時の透過X線量から得られた値と未曝射の
1回転前の既曝射の角度位置における平均透過X線量と
の演算結果としてのX線量値に等しくなるように、X線
管に与える電流を制御してもよい。また、未曝射の1回
転前の既曝射の角度位置における平均透過X線量及び未
曝射の直前の既曝射の角度位置における平均透過X線量
とスキャノ時の透過X線量とから得られた値の少なくと
も1つの値より作成される適正発生X線量値のパターン
を作成する手段と、その作成されたパターンを記憶する
記憶手段と、を有し、制御手段が、X線管の各角度及び
体軸方向の位置毎に発生X線量が適正発生X線量値のパ
ターンに等しくなるようにX線管に与える電流を制御す
るように構成することもできる。更にまた、上記第1の
X線CT装置において、制御手段が、未曝射のX線管の
角度及び体軸方向の位置における平均透過X線量がその
未曝射の直前の既曝射の角度位置における平均透過X線
量と、その未曝射の1回転前の既曝射の同一角度位置に
おける平均透過X線量との平均値に等しくなるようにX
線管に与える電流を制御してもよい。この場合、制御手
段が、スキャノ時の透過X線量から得られた値と未曝射
の直前の既曝射の角度位置における平均透過X線量と、
その未曝射の1回転前の既曝射の同一角度位置における
平均透過X線量との演算結果としてのX線量値に等しく
なるように、前記X線管に与える電流を制御してもよ
い。
【0009】また、本発明に基づく第2のX線CT装置
は、被検体の周囲を回転しながらX線を曝射するX線管
及び多チャンネルからなり前記被検体の透過X線量を検
出するX線検出器と、被検体の体軸方向に移動する寝台
と、この寝台を移動するための寝台駆動部と、を備え、
このX線検出器のX線管の所定角度及び体軸方向の位置
毎の透過X線量の検出に基づいて被検体の断層像を再構
成する螺旋状走査型X線CT装置において、スキャノ時
の透過X線量から適正発生X線量値のパターンを作成す
る演算手段と、その作成されたパターンを記憶する記憶
手段と、所定角度及び体軸方向の位置毎の発生X線量が
前記適正発生X線量値のパターンに等しくなるように、
前記X線管に与える電流を制御する制御手段を有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明に基づく第3のX線CT装置
は、被検体の周囲を回転しながらX線を曝射するX線管
及び多チャンネルからなり前記被検体の透過X線量を検
出するX線検出器と、被検体の体軸方向に移動する寝台
と、この寝台を移動するための寝台駆動部と、を備え、
このX線検出器のX線管の所定角度及び体軸方向の位置
毎の透過X線量の検出に基づいて被検体の断層像を再構
成する螺旋状走査型X線CT装置において、X線管の所
定角度及び体軸方向の位置毎の基準発生X線量対応値を
入力する入力手段と、X線管の所定角度及び体軸方向の
位置毎に所与の基準発生X線量対応値を記憶する記憶手
段と、所定角度及び体軸方向の位置毎の発生X線量が基
準発生X線量値に等しくなるように、X線管に与える電
流を制御する制御手段を有することを特徴とする。
【0011】更に、本発明に基づく第4のX線CT装置
は、被検体の周囲を回転しながらX線を曝射するX線管
及び多チャンネルからなり被検体の透過X線量を検出す
るX線検出器と、を備え、このX線検出器のX線管の所
定角度毎の透過X線量の検出に基づいて被検体の断層像
を再構成するX線CT装置において、スキャノ時の透過
X線量から適正発生X線量値のパターンを作成する演算
手段と、その作成されたパターンを記憶する記憶手段
と、所定角度毎の発生X線量が適正発生X線量値のパタ
ーンに等しくなるように、X線管に与える電流を制御す
る制御手段を有することを特徴とする。
【0012】更にまた、本発明に基づく第5のX線CT
装置は、被検体の周囲を回転しながらX線を曝射するX
線管及び多チャンネルからなり被検体の透過X線量を検
出するX線検出器と、を備え、このX線検出器のX線管
の所定角度毎の透過X線量の検出に基づいて被検体の断
層像を再構成するCT装置において、X線管の所定角度
毎の基準発生X線量対応値を入力する入力手段と、X線
管の所定角度毎の所与の基準発生X線量対応値を記憶す
る記憶手段と、前記所定角度毎の発生X線量が前記基準
発生X線量対応値に等しくなるように、前記X線管に与
える電流を制御する制御手段を有することを特徴とする
X線CT装置。
【0013】なお、上記各X線CT装置において、制御
手段が、更に、X線管に与える電流の最大値及び/又は
最小値を制御するようにしてもよい。
【0014】
【作用】上記構成により、本発明の第1のX線CT装置
は、X線管がX線を曝射しながら被検体の周囲を回転す
ると、装置は被検体を螺旋状にスキャンしながら、X線
検出器が被検体の透過X線量を検出し、演算手段に出力
する。演算手段はX線検出器から出力された透過X線量
から平均透過X線量を求める。制御手段は演算手段が求
める平均透過X線量が一定のある平均透過X線量に等し
くなるように、X線管に与える電流を制御する。このよ
うな制御により角度及び体軸方向の位置で平均透過X線
量が等しくなる。
【0015】また、本発明に基づく第2のX線CT装置
は、先ず、スキャノ操作を行なう。スキャノ操作におい
て、X線管はX線を曝射しながら、体軸方向に水平に移
動して被検体をスキャンしながら、X線検出器が被検体
の透過X線量を検出し、演算手段に出力する。演算手段
はX線検出器から出力された透過X線量から適正発生X
線量値のパターンを作成し、その作成されたパターンを
記憶手段に記憶する。次に、スキャン時には、制御手段
は所定角度及び体軸方向の位置毎の発生X線量がスキャ
ノ時に作成されたパターンの適正透過X線量値に等しく
なるようにX線管に与える電流を制御する。このような
制御により角度及び体軸方向位置で平均透過X線量が等
しくなる。
【0016】また、本発明に基づく第3及び第5のX線
CT装置は、予め基準となる発生X線量値のパターンを
作成し、その作成されたパターンを記憶部に記憶する。
次に、スキャン時には、制御手段は所定角度毎の発生X
線量がパターンの基準発生X線量値にほぼ等しくなるよ
うにX線管に与える電流を制御する。このような制御に
より角度方向で平均透過X線量がほぼ等しくなる。
【0017】また、本発明に基づく第4のX線CT装置
は、先ず、スキャノ時に、X線管はX線を曝射して被検
体をスキャンし、X線検出器が被検体の透過X線量を検
出し、演算手段に出力する。演算手段はX線検出器から
出力された透過X線量から適正発生X線量値のパターン
を作成し、その作成されたパターンを記憶部に記憶す
る。次に、スキャン時には、制御手段は所定角度毎の発
生X線量がスキャノ時に作成されたパターンの適正発生
X線量値に等しくなるようにX線管に与える電流を制御
する。このような制御により角度方向で平均透過X線量
が等しくなる。
【0018】
【実施例】
<実施例1>図1及び図2は本発明の第1のX線CT装
置1の一実施例の概略構成を示すものである。本装置1
は、X線を曝射するX線管2と、被検体透過前のX線量
を検出する補償用検出器3と、被検体透過後のX線量を
検出する、例えば、800 チャンネルの多数のチャンネル
からなるX線検出器4と、X線管2に管電圧、管電流を
与える高圧発生部5と、被検体Pの周囲をX線管2及び
X線検出器4を回転させる回転駆動部6と、被検体(患
者)Pをのせた寝台12を被検体の体軸方向に水平移動
(スライド)させる寝台駆動部13と、X線検出器4が
検出した透過データを収集するデータ収集部7と、透過
データを基に画像を再構成する画像再構成部8と、再構
成された画像を可視表示する表示部9と、平均透過X線
量を演算する平均透過線量演算部10と、この装置1の
各部を制御するシステム制御部11と、から構成されて
いる。
【0019】前記高圧発生部5は、システム制御部11
の制御の下に、X線管2に印加する管電圧は一定のまま
とし、管電流を制御するようにしている。
【0020】前記平均透過線量演算部10は、図1のX
線量検出器4に斜線をほどこした中央部分の例えば400
チャンネルが出力した透過データを基に、平均透過X線
量を演算する。この中央部分のチャンネル数は平均透過
X線量を求めるのに不要な透過データ、すなわち被検体
Pを通過しないX線による透過データをできるだけ除く
意味から、被検体Pの撮影対象部位の大部分をカバーで
きる数を選べばよい。また、中央部分のチャンネル数は
撮影対象部位の大きさに応じて例えば300 ないし500 の
ように変更できるようにしてもよい。
【0021】前記システム制御部11は、図3に示すよ
うにθn 方向のX線曝射をする場合は、補償用検出器3
の出力値と1つ前の透過データから求めた平均透過X線
量とを基にθn 方向の平均透過X線量がθn −1 方向の
平均透過X線量に等しくなるように高圧発生部5を制御
している。補償用検出器3の出力値を用いることにより
実際にX線管2が曝射するX線量を知ることができるの
で、角度方向で平均透過X線量が等しくなるように正確
に高圧発生部5を制御できる。X線管2が曝射するX線
量は、X線管2に与える電流及び電圧、曝射時間等のパ
ラメータによりシミュレーションできるので、この補償
用検出器3の出力を用いなくても同様の制御は可能であ
る。また、システム制御部11は、被検体P内に高X線
減衰物質がある場合に、理論上では被検体Pに曝射する
X線量は非常に大きくなってしまうため、高圧発生部5
とX線管2の制約により上限値を定め、それ以上の値に
ならないように高圧発生部5が出力する電流の制御もし
ている。また、必要により下限値を定めて制御すること
も有効な場合がある。さらに、2回転目以降のスキャン
においては、1つ前の透過データから求めた平均透過X
線量に加えて、1回転前の同一角度θn 方向の平均透過
線量を加味することにより、より精度を向上させること
もできる。
【0022】次に、このように構成された本実施例のX
線CT装置1の動作を説明する。被検体Pは、図1に示
すように体軸方向に直角な断面が楕円状のものとし、内
部に高X線減衰物質があるものとする。高圧発生部5は
システム制御部11の制御によりX線管2に所定の管電
圧、管電流を与える。回転駆動部6はシステム制御部1
1の制御の下にX線管2及びX線検出器4を回転させ
る。また、寝台駆動部13はシステム制御部11の制御
の下に被検体Pを載せた寝台12を対軸方向に水平移動
する。X線管2は被検体の周囲をX線を曝射しながら回
転し螺旋状に被検体をスキャンする。X線検出器4は被
検体Pの透過後のX線量を検出する。補償用検出器3は
被検体Pの透過前のX線量を検出する。X線検出器4が
検出した被検体透過後のX線量は透過データとしてデー
タ収集部7に収集される。平均透過量演算部10はデー
タ収集部7が収集した透過データのうち中央の400 チャ
ンネルの素子が出力した透過データを基に平均透過X線
量を計算し、その結果をシステム制御部11に出力す
る。システム制御部11は平均透過線量演算部10及び
補償用検出器3の出力値を基に未曝射の直前の既曝射の
角度位置における平均透過線量にその未曝射の角度位置
における平均透過X線量が等しくなるように、高圧発生
部5を制御する。高圧発生部5はシステム制御部11の
制御の下に、X線管2に印加する管電圧は一定のままと
し、管電流を制御する。X線管2は与えられた管電圧、
管電流に応じた量のX線を被検体Pに向けて曝射する。
【0023】ここで図4に示すように角度θ3 でX線が
高X線減衰物質を透過したとしても、システム制御部1
1の制御により高圧発生部5がX線管2に与える電流は
上限値で制限される。このようにして例えば360 °デー
タを収集すると、画像再構成部8はデータ収集部7が収
集した透過データに基づき画像を再構成し、画像が表示
部9に可視表示される。また、1回転前の同一角度の平
均X線量を加味することにより、特に、上記のような特
異点(例えば、高X線減衰物質を透過した場合)を含む
場合により適正な電流の制御が可能となる。
【0024】このように本実施例のX線CT装置によれ
ば、被検体Pの形状が異なっていても透過X線量をほぼ
一定にできるので、図4に示すようにダイナミックレン
ジR11を図5に示す従来例の装置のダイナミックレンジ
R1 と比較して格段と小さくできる。また、被検体Pの
内部に高X線減衰物質がある場合でもダイナミックレン
ジR11を小さくできる。また未曝射の直前及び1回転前
の既曝射の平均透過X線量を基準としているので、デー
タ収集部7より前段の系の経時的変化や脈変動があって
も透過X線量を角度方向及び体軸方向でほぼ一定にでき
る。
【0025】このように透過X線量を角度方向及び体軸
方向でほぼ一定にできることから、データ収集部7のダ
イナミックレンジを小さくでき、データ収集部7の小型
化が図れる。
【0026】また、スキャノ撮影を事前に実施する場合
はそのスキャノ時のデータを加味することによりより精
度の向上を図ることができ、また、必要に応じてスキャ
ノを2方向以上からとって精度の向上を図ることもでき
る。
【0027】本実施例の装置10は、X線管に与える電
流を制御して角度方向及び体軸方向で平均透過X線量が
等しくなるように制御しているので、角度方向及び体軸
方向で透過線量をほぼ一定に制御でき、しかも正確なC
T値を求め且つ被曝線量ならびにX線管の負荷を低減し
得る。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定されずそ
の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。例えば、X線検出器はX線管と共に回転するものと
したが、架台固定部の全周に固定配置されていてもよ
い。
【0029】<実施例2>図7は本発明の第2のX線C
T装置20の一実施例の概略構成を示すものである。本
装置20は、X線を曝射するX線管2と、被検体透過前
のX線量を検出する補償用検出器3と、被検体透過後の
X線量を検出する、例えば、800 チャンネルの多数のチ
ャンネルからなるX線検出器4と、X線管2に管電圧、
管電流を与える高圧発生部5と、被検体Pの周囲をX線
管2及びX線検出器4を回転させる回転駆動部6と、被
検体Pをのせた寝台12を被検体の体軸方向に水平移動
させる寝台駆動部13と、X線検出器4が検出した透過
データを収集するデータ収集部7と、透過データを基に
画像を再構成する画像再構成部8と、再構成された画像
を可視表示する表示部9と、スキャノ時の透過X線量か
ら適正発生X線量値のパターンを作成するパターン演算
部25と、その作成されたパターンを記憶する記憶部2
6と、この装置20の各部を制御するシステム制御部2
7と、から構成されている。
【0030】前記高圧発生部5は、システム制御部27
の制御の下に、X線管2に印加する管電圧は一定のまま
とし、管電流を制御するようにしている。
【0031】スキャノ操作時にパターン演算部25はX
線検出器から出力された透過X線量から被検体の撮影・
観察したい範囲のX線透過量から被検体の吸収するX線
量を算出し適正発生X線量値のパターンを作成し、その
作成されたパターンをパターン記憶部26に記憶する。
【0032】前記システム制御部27は、図3に示すよ
うにθn 方向のX線曝射をする場合は、平均発生X線量
がパターン化された適正発生X線量値に基づき高圧発生
部5を制御している。補償用検出器3の出力値を用いる
ことにより実際にX線管2が曝射するX線量を知ること
ができるので、透過X線量を正確に求めることができ
る。X線管2が曝射するX線量は、X線管2に与える電
流、電圧、曝射時間等のパラメータによりシミュレーシ
ョンできるので、この補償用検出器3の出力を用いなく
ても同様の制御は可能である。また、システム制御部2
7は、被検体P内に高X線減衰物質がある場合に、理論
上では被検体Pに曝射するX線量は非常に大きくになっ
てしまうため、高圧発生部5とX線管2の制約により上
限値を定め、それ以上の値にならないように高圧発生部
5が出力する電流の制御もしている。また、必要により
下限値を定めて制御することも有効な場合がある。
【0033】次に、このように構成された本実施例のX
線CT装置20の動作を説明する。被検体Pは、図6に
示すように体軸方向に直交する断面が楕円状のものと
し、内部に高X線減衰物質があるものとする。高圧発生
部5はシステム制御部27の制御によりX線管2に所定
の管電圧、管電流を与える。本実施例ではスキャン実行
前のスキャノ時に、パターン演算部25がシステム制御
部27の制御の下に、データ収集部7が収集した透過デ
ータのうち中央の400 チャンネルの素子が出力した透過
データを基に適正発生X線量値を計算し、その結果を記
憶部26に記憶する。そして、スキャン時には、回転駆
動部6はシステム制御部27の制御の下にX線管2及び
X線検出器4を回転させる。また、寝台駆動部13はシ
ステム制御部27の制御の下に被検体Pを載せた寝台1
2を対軸方向に水平移動する。X線管2は被検体の周囲
をX線を曝射しながら回転し螺旋状スキャンをおこな
う。X線検出器4は被検体Pの透過後のX線量を検出す
る。補償用検出器3は被検体Pの透過前のX線量を検出
する。X線検出器4が検出した被検体透過後のX線量は
透過データとしてデータ収集部7に収集される。システ
ム制御部27は適正発生X線量値のパターンを基にして
高圧発生部5を制御する。高圧発生部5はシステム制御
部27の制御の下にX線管2に印加する管電圧は一定の
ままとし、管電流を制御する。X線管2は与えられた管
電圧、管電流に応じた量のX線を被検体Pに向けて曝射
する。
【0034】このようにして、例えば、収集したデータ
から、画像再構成部8はデータ収集部7が収集した透過
データに基づき画像を再構成し、画像が表示部9に可視
表示される。
【0035】このように本実施例のX線CT装置20に
よれば、被検体Pの形状が異なっていても透過X線量を
ほぼ一定にできるので、図4に示すようにダイナミック
レンジR11を図5に示す従来例の装置のダイナミックレ
ンジR1 と比較して格段と小さくできる。
【0036】本実施例の装置20は、透過X線量を角度
方向及び体軸方向でほぼ一定にできることから、データ
収集部7のダイナミックレンジを小さくでき、データ収
集部7の小型化が図れる。また、スキャノ時に自動的に
適正発生X線量値をパターン化しているので、スキャン
実行時の演算部の比較計算を要せず更に高い精度で透過
線量を制御でき、しかも正確なCT値を求め且つ被曝線
量ならびにX線管の負荷を低減したヘリカルスキャン方
式のX線CT装置として構成できる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されずそ
の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。例えば、X線検出器はX線管と共に回転するものと
したが、架台固定部の全周に固定配置されていてもよ
い。
【0038】<実施例3>図8は本発明の第3のX線C
T装置30の一実施例の概略構成を示すものである。本
装置30は、X線を曝射するX線管2と、被検体透過前
のX線量を検出する補償用検出器3と、被検体透過後の
X線量を検出する、例えば、800 チャンネルの多数のチ
ャンネルからなるX線検出器4と、X線管2に管電圧、
管電流を与える高圧発生部5と、被検体Pの周囲をX線
管2及びX線検出器4を回転させる回転駆動部6と、被
検体Pをのせた寝台12を被検体の体軸方向に水平移動
させる寝台駆動部13と、X線検出器4が検出した透過
データを収集するデータ収集部7と、透過データを基に
画像を再構成する画像再構成部8と、再構成された画像
を可視表示する表示部9と、オペレーターが所定の基準
発生X線量のパターン値を指定若しくは入力するための
入力部34と、指定されるパターンを記憶しているか或
いは入力されたパターンを記憶する記憶部36と、この
装置30の各部を制御するシステム制御部37と、から
構成されている。
【0039】前記高圧発生部5は、システム制御部37
の制御の下に、X線管2に印加する管電圧は一定のまま
とし、管電流を制御するようにしている。
【0040】オペレータはスキャンの前に被検体の外観
や身長、胸囲、体重等の基礎データを見てキーボード或
いはマウス等の入力装置からなる入力部34から予めパ
ターン化された基準発生X線量値のパターンコードを入
力する。記憶部26には予めパターン化された基準発生
X線量値のリストが記憶されている。また、この場合オ
ペレータはスキャンの前に被検体の外観や身長、胸囲、
体重等の基礎データを見てキーボード等の入力装置から
なる入力部34から基準発生X線量値のパターンを入力
してもよい。この場合、必要により上限値及び/又は下
限値を自動的に設定してもよい。記憶部36には入力さ
れた基準発生X線量値が記憶される。
【0041】前記システム制御部37は、図3に示すよ
うにθn 方向のX線曝射をする場合は、パターン化され
た適正発生X線量値に基づき高圧発生部5を制御してい
る。
【0042】X線管2が曝射するX線量は、X線管2に
与える電流、電圧、曝射時間等のパラメータによりシミ
ュレーションできるので、この補償用検出器3の出力を
用いなくても同様の制御は可能である。
【0043】次に、このように構成された本実施例のX
線CT装置30の動作を説明する。被検体Pは、図6に
示すように体軸方向に直交する断面が楕円状のものと
し、内部に高X線減衰物質があるものとする。高圧発生
部5はシステム制御部37の制御によりX線管2に所定
の管電圧、管電流を与える。回転駆動部6はシステム制
御部27の制御の下にX線管2及びX線検出器4を回転
させる。また、寝台駆動部13はシステム制御部27の
制御の下に被検体Pを載せた寝台12を対軸方向に水平
移動する。X線管2は被検体の周囲をX線を曝射しなが
ら回転し螺旋状に被検体をスキャンする。X線検出器4
は被検体Pの透過後のX線量を検出する。補償用検出器
3は被検体Pの透過前のX線量を検出する。X線検出器
4が検出した被検体透過後のX線量は透過データとして
データ収集部7に収集される。システム制御部37は記
憶部36に記憶されている基準発生X線量値のパターン
に基づき高圧発生部5を制御する。高圧発生部5はシス
テム制御部37の制御の下にX線管2に印加する管電圧
は一定のままとし、管電流を制御する。X線管2は与え
られた管電圧、管電流に応じた量のX線を被検体Pに向
けて曝射する。
【0044】このようにして、例えば、収集したデータ
により、画像再構成部8はデータ収集部7が収集した透
過データに基づき画像を再構成し、画像が表示部9に可
視表示される。
【0045】このように本実施例のX線CT装置30に
よれば、被検体Pの形状が異なっていても透過X線量を
ほぼ一定にできるので、図4に示すようにダイナミック
レンジR11を図5に示す従来例の装置のダイナミックレ
ンジR1 と比較して格段と小さくできる。またオペレー
タが予めパターン化された基準発生X線量値を入力しそ
の値を基準としているので、制御部の構成は単純化さ
れ、経済的で取扱の簡単なヘリカルスキャン方式のX線
CT装置として構成できる。
【0046】なお、本発明は上記実施例に限定されずそ
の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。例えば、X線検出器はX線管と共に回転するものと
したが、架台固定部の全周に固定配置されていてもよ
い。
【0047】<実施例4>図9は本発明の第4のX線C
T装置40の一実施例の概略構成を示すものである。本
装置40は、X線を曝射するX線管2と、被検体透過前
のX線量を検出する補償用検出器3と、被検体透過後の
X線量を検出する、例えば、800 チャンネルの多数のチ
ャンネルからなるX線検出器4と、X線管2に管電圧、
管電流を与える高圧発生部5と、被検体Pの周囲をX線
管2及びX線検出器4を回転させる回転駆動部6と、X
線検出器4が検出した透過データを収集するデータ収集
部7と、透過データを基に画像を再構成する画像再構成
部8と、再構成された画像を可視表示する表示部9と、
スキャノ時の透過X線量から適正発生X線量値のパター
ンを作成するパターン演算部45と、その作成されたパ
ターンを記憶する記憶部46と、この装置40の各部を
制御するシステム制御部47と、から構成されている。
【0048】前記高圧発生部5は、システム制御部47
の制御の下に、X線管2に印加する管電圧は一定のまま
とし、管電流を制御するようにしている。
【0049】スキャノ操作時にパターン演算部45はX
線検出器から出力された透過X線量から被検体の撮影・
観察したい部位のX線透過量から被検体の吸収するX線
量を算出し適正発生X線量値のパターンを作成し、その
作成されたパターンを記憶部46に記憶する。
【0050】前記システム制御部47は、図3に示すよ
うにθn 方向のX線曝射をする場合は、適正発生X線量
値に等しくなるように高圧発生部5を制御している。
【0051】次に、このように構成された本実施例のX
線CT装置40の動作を説明する。被検体Pは、図6に
示すように断面が楕円状のものとし、内部に高X線減衰
物質があるものとする。高圧発生部5はシステム制御部
47の制御によりX線管2に所定の管電圧、管電流を与
える。本実施例ではスキャン実行前のスキャノ時に、パ
ターン演算部25がシステム制御部27の制御の下に
に、データ収集部7が収集した透過データのうち中央の
400 チャンネルの素子が出力した透過データを基に適正
発生X線量値を計算し、その結果を記憶部26に記憶す
る。この適正X線量値を計算する際、上限値及び/又は
下限値を設定できるようにしておいてもよい。そして、
スキャン時には、回転駆動部6はシステム制御部47の
制御の下にX線管2及びX線検出器4を回転させる。ま
た、X線管2は被検体の周囲をX線を曝射しながら回転
する。X線検出器4は被検体Pの透過後のX線量を検出
する。補償用検出器3は被検体Pの透過前のX線量を検
出する。X線検出器4が検出した被検体透過後のX線量
は透過データとしてデータ収集部7に収集される。シス
テム制御部47は、記憶されている適正発生X線量値の
パターンに基づき高圧発生部5を制御する。高圧発生部
5はシステム制御部47の制御の下にX線管2に印加す
る管電圧は一定のままとし、管電流を制御する。X線管
2は与えられた管電圧、管電流に応じた量のX線を被検
体Pに向けて曝射する。このようにして、例えば、収集
したデータにより、画像再構成部8はデータ収集部7が
収集した透過データに基づき画像を再構成し、画像が表
示部9に可視表示される。
【0052】このように本実施例のX線CT装置によれ
ば、被検体Pの形状が異なっていても透過X線量をほぼ
一定にできるので、図4に示すようにダイナミックレン
ジR10を図5に示す従来例の装置のダイナミックレンジ
R1 と比較して格段と小さくできる。本実施例の装置4
0は、透過X線量を角度方向及び体軸方向でほぼ一定に
できることから、データ収集部7のダイナミックレンジ
を小さくでき、データ収集部7の小型化が図れる。ま
た、スキャノ時に自動的に適正透過X線量値をパターン
化しているので、スキャン実行時の演算部の比較計算を
要せず更に制御部の比較制御が単純化されると共に高い
精度で透過線量を制御でき、しかも正確なCT値を求め
且つ被曝線量ならびにX線管の負荷を低減したシングル
スキャン方式のX線CT装置として構成できる。
【0053】なお、本発明は上記実施例に限定されずそ
の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。例えば、X線検出器はX線管と共に回転するものと
したが、架台固定部の全周に固定配置されていてもよ
い。
【0054】<実施例5>図10は本発明の第5のX線
CT装置50の一実施例の概略構成を示すものである。
本装置50は、X線を曝射するX線管2と、被検体透過
前のX線量を検出する補償用検出器3と、被検体透過後
のX線量を検出する、例えば、800 チャンネルの多数の
チャンネルからなるX線検出器4と、X線管2に管電
圧、管電流を与える高圧発生部5と、被検体Pの周囲を
X線管2及びX線検出器4を回転させる回転駆動部6
と、X線検出器4が検出した透過データを収集するデー
タ収集部7と、透過データを基に画像を再構成する画像
再構成部8と、再構成された画像を可視表示する表示部
9と、オペレーターが所定の基準発生X線量のパターン
値を指定若しくは入力するための入力部54と、指定さ
れるパターンを記憶しているか或いは入力されたパター
ンを記憶する記憶部56と、この装置50の各部を制御
するシステム制御部57と、から構成されている。そし
て、高圧発生部5は、システム制御部57の制御の下
に、X線管2に印加する管電圧は一定のままとし、管電
流を制御するようにしている。
【0055】オペレータはスキャンの前に被検体の外観
や身長、胸囲、体重等の基礎データを見てキーボード或
いはマウス等の入力装置からなる入力部54から予めパ
ターン化された基準発生X線量値対応値のパターンコー
ドを入力する。記憶部56には予めパターン化された基
準発生X線量値のリストが記憶されている。また、この
場合オペレータはスキャンのまえに被検体の外観や身
長、胸囲、体重等の基礎データを見てキーボード等の入
力装置からなる入力部54から基準発生X線量値のパタ
ーンを入力するようにしてもよい。この場合、記憶部5
6には入力された基準発生X線量値が記憶される。そし
て、システム制御部57は、パターン化された適正発生
X線量値を基に高圧発生部5を制御している。
【0056】次に、このように構成された本実施例のX
線CT装置50の動作を説明する。被検体Pは、図6に
示すように断面が楕円状のものとする。高圧発生部5は
システム制御部57の制御によりX線管2に所定の管電
圧、管電流を与える。回転駆動部6はシステム制御部5
7の制御の下にX線管2及びX線検出器4を回転させ
る。X線管2は被検体の周囲をX線を曝射しながら回転
する。X線検出器4は被検体Pの透過後のX線量を検出
する。補償用検出器3は被検体Pの透過前のX線量を検
出する。X線検出器4が検出した被検体透過後のX線量
は透過データとしてデータ収集部7に収集される。シス
テム制御部57は記憶されている基準発生X線量値のパ
ターンを基に高圧発生部5を制御する。高圧発生部5は
システム制御部57の制御の下にX線管2に印加する管
電圧は一定のままとし、管電流を制御する。X線管2は
与えられた管電圧、管電流に応じた量のX線を被検体P
に向けて曝射する。このようにして収集したデータによ
り画像再構成部8はデータ収集部7が収集した透過デー
タに基づき画像を再構成し、画像を表示部9に可視表示
する。
【0057】このように本実施例のX線CT装置50に
よれば、被検体Pの形状が異なっていても透過X線量を
ほぼ一定にできるので、図4に示すようにダイナミック
レンジR11を図5に示す従来例の装置のダイナミックレ
ンジR1 と比較して格段と小さくできる。また本実施例
の装置50はオペレータが予めパターン化された基準発
生X線量値を入力しその値を基準としているので、制御
部の構成は単純化され、経済的で取扱の簡単な所定スラ
イス位置をスキャンする通常のX線CT装置として構成
される。
【0058】なお、本発明は上記実施例に限定されずそ
の要旨を変更しない範囲内で種々に変形実施可能であ
る。例えば、X線検出器はX線管と共に回転するものと
したが、架台固定部の全周に固定配置されていてもよ
い。
【0059】
【発明の効果】上記より、本発明に基づく第1のX線C
T装置によれば、制御手段が演算手段が求める平均透過
X線量が一定のある平均透過X線量に等しくなるよう
に、X線管に与える電流を制御し、このような制御によ
り角度方向で平均透過X線量が等しくできるので、角度
方向及び体軸方向で透過線量をほぼ一定に制御でき、し
かも正確なCT値を求め且つ被曝線量ならびにX線管の
負荷を低減し得る。
【0060】また、本発明に基づく第2のX線CT装置
及び第4のX線CT装置は予め、スキャノ時に適正発生
X線量値のパターンを作成するので、高い精度で透過線
量を制御でき、しかも正確なCT値を求め且つ被曝線量
ならびにX線管の負荷を低減したヘリカルスキャン方式
のX線CT装置または所定スライス位置をスキャンする
通常のX線CT装置を提供し得る。
【0061】更に、本発明に基づく第3のX線CT装置
及び第5のCT装置は予め装置が角度位置毎に適性発生
X線量値のパターンを持ち、或いはオペレータが被検体
毎にパターンをセットできるので、制御部の構成が単純
化され、経済的で取扱の簡単なヘリカルスキャン方式の
X線CT装置または所定スライス位置をスキャンする通
常のX線CT装置として提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1のX線CT装置の一実施例
の概略構成図である。
【図2】本発明に基づく第1のX線CT装置の一実施例
の概略構成図(側面図)である。
【図3】図1及び図2に示すX線CT装置の作用を示す
説明図である。
【図4】時1に示すX線CT装置の透過X線量と角度の
関係を示す図である。
【図5】従来例のX線CT装置における透過X線と角度
の関係を示す図である。
【図6】X線CT装置の作用を示す図である。
【図7】本発明に基づく第2のX線CT装置の一実施例
の概略構成図である。
【図8】本発明に基づく第3のX線CT装置の一実施例
の概略構成図である。
【図9】本発明に基づく第4のX線CT装置の一実施例
の概略構成図である。
【図10】本発明に基づく第5のX線CT装置の一実施
例の概略構成図である。
【符号の説明】
1、20、30、40、50 X線CT装置 2 X線管 3 補償用検出器 4 X線検出器 5 高圧発生部 6 回転駆動部 7 データ収集部 8 画像再構成部 9 表示部 10 平均透過線量演算部(演算部) 11、27、37、47、57 システム制御部 12 寝台 13 寝台駆動部 25 パターン演算部(演算部) 26、36、46、56 記憶部 34、54 入力部 P 被検体

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の周囲を回転しながらX線を曝射
    するX線管及び多チャンネルからなり前記被検体の透過
    X線量を検出するX線検出器と、被検体の体軸方向に移
    動する寝台と、この寝台を移動するための寝台駆動部
    と、を備え、このX線検出器の前記X線管の所定角度毎
    の透過X線量の検出に基づいて前記被検体の断層像を再
    構成する螺旋状走査型X線CT装置において、前記X線
    管の1の角度位置及び体軸方向の位置において前記X線
    検出器の各素子が検出したX線量を平均した平均透過X
    線量をX線管の各角度及び体軸方向の位置毎に求める演
    算手段と、この演算手段が求める前記平均透過X線量が
    一定のある平均透過X線量に等しくなるように、前記X
    線管に与える電流を制御する制御手段を有することを特
    徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線CT装置におい
    て、制御手段が、未曝射のX線管の角度位置における平
    均透過X線量がその未曝射の直前の既曝射の角度位置に
    おける平均透過X線に等しくなるように、前記X線管に
    与える電流を制御することを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のX線CT装置におい
    て、制御手段が、未曝射のX線管の角度及び体軸方向の
    位置における平均透過X線量がその未曝射の1回転前の
    既曝射の角度位置における平均透過X線量と等しくなる
    ように、前記X線管に与える電流を制御することを特徴
    とするX線CT装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のX線CT装置におい
    て、制御手段が、スキャノ時の透過X線量から得られた
    値と未曝射の1回転前の既曝射の角度位置における平均
    透過X線量との演算結果としてのX線量値に等しくなる
    ように、前記X線管に与える電流を制御することを特徴
    とするX線CT装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のX線CT装置におい
    て、未曝射の1回転前の既曝射の角度位置における平均
    透過X線量及び未曝射の直前の既曝射の角度位置におけ
    る平均透過X線量とスキャノ時の透過X線量とから得ら
    れた値の少なくとも1つの値より作成される適正発生X
    線量値のパターンを作成する手段と、その作成されたパ
    ターンを記憶する記憶手段と、を有し、制御手段が、X
    線管の各角度及び体軸方向の位置毎に発生X線量が前記
    適正発生X線量値のパターンに等しくなるように前記X
    線管に与える電流を制御することを特徴とするX線CT
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のX線CT装置において、
    制御手段が、未曝射のX線管の角度及び体軸方向の位置
    における平均透過X線量がその未曝射の直前の既曝射の
    角度位置における平均透過X線量と、その未曝射の1回
    転前の既曝射の同一角度位置における平均透過X線量と
    の平均値に等しくなるように、前記X線管に与える電流
    を制御することを特徴とするX線CT装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のX線CT装置におい
    て、制御手段が、スキャノ時の透過X線量から得られた
    値と未曝射の直前の既曝射の角度位置における平均透過
    X線量と、その未曝射の1回転前の既曝射の同一角度位
    置における平均透過X線量との演算結果としてのX線量
    値に等しくなるように、前記X線管に与える電流を制御
    することを特徴とするX線CT装置。
  8. 【請求項8】 被検体の周囲を回転しながらX線を曝射
    するX線管及び多チャンネルからなり前記被検体の透過
    X線量を検出するX線検出器と、被検体の体軸方向に移
    動する寝台と、この寝台を移動するための寝台駆動部
    と、を備え、このX線検出器の前記X線管の所定角度及
    び体軸方向の位置毎の透過X線量の検出に基づいて前記
    被検体の断層像を再構成する螺旋状走査型X線CT装置
    において、スキャノ時の透過X線量から適正発生X線量
    値のパターンを作成する演算手段と、その作成されたパ
    ターンを記憶する記憶手段と、前記所定角度及び体軸方
    向の位置毎の発生X線量が前記適正発生X線量値のパタ
    ーンに等しくなるように、前記X線管に与える電流を制
    御する制御手段を有することを特徴とするX線CT装
    置。
  9. 【請求項9】 被検体の周囲を回転しながらX線を曝射
    するX線管及び多チャンネルからなり前記被検体の透過
    X線量を検出するX線検出器と、被検体の体軸方向に移
    動する寝台と、この寝台を移動するための寝台駆動部
    と、を備え、このX線検出器の前記X線管の所定角度及
    び体軸方向の位置毎の透過X線量の検出に基づいて前記
    被検体の断層像を再構成する螺旋状走査型X線CT装置
    において、X線管の所定角度及び体軸方向の位置毎の基
    準発生X線量対応値を入力する入力手段と、X線管の所
    定角度及び体軸方向の位置毎に所与の基準発生X線量対
    応値を記憶する記憶手段と、前記所定角度及び体軸方向
    の位置毎の発生X線量が前記基準発生X線量値に等しく
    なるように、前記X線管に与える電流を制御する制御手
    段を有することを特徴とするX線CT装置。
  10. 【請求項10】 被検体の周囲を回転しながらX線を曝
    射するX線管及び多チャンネルからなり前記被検体の透
    過X線量を検出するX線検出器と、を備え、このX線検
    出器の前記X線管の所定角度毎の透過X線量の検出に基
    づいて前記被検体の断層像を再構成するX線CT装置に
    おいて、スキャノ時の透過X線量から適正発生X線量値
    のパターンを作成する演算手段と、その作成されたパタ
    ーンを記憶する記憶手段と、前記所定角度毎の発生X線
    量が前記適正発生X線量値のパターンに等しくなるよう
    に、前記X線管に与える電流を制御する制御手段を有す
    ることを特徴とするX線CT装置。
  11. 【請求項11】 被検体の周囲を回転しながらX線を曝
    射するX線管及び多チャンネルからなり前記被検体の透
    過X線量を検出するX線検出器と、を備え、このX線検
    出器の前記X線管の所定角度毎の透過X線量の検出に基
    づいて前記被検体の断層像を再構成するCT装置におい
    て、X線管の所定角度毎の基準発生X線量対応値を入力
    する入力手段と、X線管の所定角度毎の所与の基準発生
    X線量対応値を記憶する記憶手段と、前記所定角度毎の
    発生X線量が前記基準発生X線量対応値に等しくなるよ
    うに、前記X線管に与える電流を制御する制御手段を有
    することを特徴とするX線CT装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11の何れか1項に記
    載のX線CT装置において、制御手段が、更に、X線管
    に与える電流の最大値及び/又は最小値を制御すること
    を特徴とするX線CT装置。
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