JPH119582A - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置

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JPH119582A
JPH119582A JP9165837A JP16583797A JPH119582A JP H119582 A JPH119582 A JP H119582A JP 9165837 A JP9165837 A JP 9165837A JP 16583797 A JP16583797 A JP 16583797A JP H119582 A JPH119582 A JP H119582A
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Katsuyuki Taguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再構成可能な領域の拡大、コーン角の影響によ
る画質劣化の低減、そしてハーフ再構成に起因するノイ
ズ低減を図ったX線コンピュータ断層撮影装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】本発明のコーンビームCTにおける無縁Fe
ldkamp再構成はボクセルごとに最適なデータとなる焦点
角度のデータを逆投影して3次元再構成するようにし、
このため3次元逆投影する領域を焦点角度とボクセルの
座標に対応して決定する。また、逆投影角度を最適角度
よりもやや広げた境界領域での重み付け加算演算による
スムージング処理を施すことにより、逆投影する領域
(“彼岸”)と逆投影しない領域(“無円”の中)との
明瞭な境界に起因して起こるアーチファクトを低減す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体に対しコー
ンビーム状のX線を照射し、被検体を透過したX線の強
度データを測定し、当該測定データに基づく再構成演算
処理を行なうX線コンピュータ断層撮影装置(以下、
「CT」と略称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)ファンビームCTとコーンビームCT ファンビームCTは、ファンビーム(扇)状のX線を照
射するものであり、図13(a)に示すように、検出素
子100が一次元方向(チャンネル方向)に配列された
シングルスライス検出器101を備える。同図におい
て、FはX線焦点、αはファンビームのファン角を示し
ている。
【0003】コーンビームCTは、コーンビーム(四角
錐)状のX線を照射するものであり、図13(b)に示
すように、検出素子200が列方向とチャンネル方向の
二次元方向に配列された面検出器201を備える。同図
において、βはコーン角を示している。検出素子200
の列方向はZ軸(被検体の体軸方向及びスライス方向)
に平行となっている。 (2)ファンビーム再構成 ファンビームCTにおける画像再構成は、例えば次のよ
うにして行われる。すなわち、被検体の周囲でX線管を
回転させながらX線を照射し、X線管に対向して配置さ
れる検出器で収集した透過X線強度を基に投影データを
得て、所定の補正処理を行なった後、コンボリューショ
ン・バックプロジェクション(CBP:Convolution Ba
ckprojection、畳み込み・逆投影)法によって画像を再
構成する。
【0004】図14はCBP法による再構成処理の流れ
を示す図である。同図(a)において太矢印は被検体を
模式的に示している。CBP法では、全角度での投影デ
ータを収集してその補正を行ない(同図(b))、再構
成関数とのコンボリューション演算および全角度での逆
投影演算を行なう(同図(c))。なお、同図(d)は
ある角度での逆投影を示している。 (3)ファンビームにおけるハーフ再構成 画像再構成において、パラレルビームを用いる場合には
180°のデータが必要であるが、ファンビームを用い
る場合には180°+ファン角のデータが必要である。
この場合、図15に示すように焦点位置がFsからFe
までの角度のデータを収集すれば良く、このように18
0°+ファン角のデータを用いて画像を再構成する方法
はハーフ再構成と称されている。ハーフ再構成は良く知
られている画像再構成法であるが、従来のハーフ再構成
では、焦点位置FsからFeまでの個々の焦点角度で得
られたデータを逆投影するに際して、これを画像内の全
ピクセル(pixel :画素)に対して行なうものとなって
いる。 (4)SPECT(核医学診断装置)におけるハーフ再
構成 核医学診断装置の一種であるSPECT(Single Photo
n Emission ComputedTomography)においても、上述し
たCTのものと同様のファンビームにおけるハーフ再構
成法があるが、特に画像内のピクセルごとに最適な焦点
角度(逆投影角度と称する)Fs(pixel(r,θ))→F
e(pixel(r,θ))を求めるハーフ再構成法(以下、
「無円法」と称する)が知られている。無円法について
は、参考文献1(「High spatial resolution reconstr
uction technique for SPECT usinga fan-beam collima
tor」,IEEE TRANSACTIONS ON NUCLEAR SCIENCE,Vol.40,
No.4,August1993,pp.1149-1153,T.Ichihara,K.Nambu,N.
Motomura )、あるいは参考文献2(「SPECTのか
かえる諸問題点と利点」、日本放射線技術学会雑誌、第
50巻、第9号、P.1639-1650(P.318-329)、1994年9
月、市原 隆)の第4項「ファンビーム高解像再構成
法」(P.327orP.1648 )において説明されている。
【0005】無円法においては、アーチファクトの低減
を図るべく、逆投影角度を最適角度よりもやや広げた境
界領域におけるスムージング処理が行われることもあ
る。 (5)コーンビーム再構成(Feldkamp再構成法)と再構
成可能な領域 コーンビーム再構成には種々の方法があるが、ファンビ
ーム再構成法におけるCBP法を発展させた、いわゆる
Feldkamp再構成と呼ばれる近似的な再構成法が代表的で
ある。 Feldkamp 再構成法については、参考文献3
(「Practical cone-beam algorithm 」,J.Opt.Soc.Am.
A,1,pp.612-619(1984) Feldkamp L.A.,DavisL.C.and Kr
ess J.W. )に記載されている。
【0006】この方法で再構成可能な領域を3次元的に
考察すると、図16のようになる。すなわちスライス方
向に次式(1)で決定されるHの高さの円筒形の領域の
みが再構成可能である。
【0007】 H=2×(FCD−w)・tanβ …(1) なお、図17は、コーンビーム再構成におけるFOV
(Field of View )を示す図であり、同図(a)はFO
Vを横から見た図、同図(b)はFOVを上から見た図
である。 (6)コーンビーム再構成におけるハーフ再構成と再構
成可能な領域 ここで、上記(5)において述べたCBP法によるコー
ンビーム再構成と上記(3)において述べたハーフ再構
成とを組み合わせた場合を考える。この場合は、再構成
画像内のピクセルではなく再構成領域内のボクセル(vo
xel 、容素)を考慮し、再構成領域全体に対して同一焦
点角度のデータを利用するものとなるだけであり、再構
成可能な領域を表す円筒領域の高さHは不変である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(1)再構成可能な領域の拡大 図5に示した再構成可能な領域(高さH)は小さく、無
駄な被爆が多いので、再構成可能な領域をより大きくす
ることが望まれている。 (2)コーン角の影響による画質劣化 前述のように、Feldkamp再構成法は近似的な再構成法で
あるので、コーン角(図5のβ)が大きくなると画質劣
化が顕著になるという問題点がある。 (3)ハーフ再構成のノイズ対策(S/N向上) ハーフ再構成を行なった場合、各ボクセルあるいはピク
セル当たりに逆投影されるデータ数は約半分になるの
で、S/Nが劣化してしまうという問題点がある。
【0009】したがって本発明は、再構成可能な領域の
拡大、コーン角の影響による画質劣化の低減、そしてハ
ーフ再構成に起因するノイズ低減を図ったX線コンピュ
ータ断層撮影装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために本発明は次のように構成されている。す
なわち、本発明のX線コンピュータ断層撮影装置は、面
検出器を有し、コーンビームデータを収集して3次元再
構成を行なうX線コンピュータ断層撮影装置において、
ボクセルごとに最適となる焦点角度のデータを3次元逆
投影すべく、焦点角度とボクセルの座標とに対応して前
記3次元逆投影する領域を決定する逆投影領域決定手段
を具備することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係るコ
ーンビームCTの構成を示すブロック図である。図1に
おいて、コーンビームCT10は、コーンビーム形状の
X線を照射するためのX線管21と、このX線管21に
対し図示しない被検体を挟んで対向配置される面検出器
23とが一体で回転可能な如く架台25に取り付けられ
ている。X線管21には、X線制御装置17からの制御
により高電圧発生装置19において発生された高電圧が
供給される。またX線制御装置17はシステム制御部1
1によって制御される。
【0012】架台・寝台制御部13は架台25の図示し
ない架台回転部を制御することによりX線管21及び面
検出器23を回転駆動する一方、寝台移動部15を制御
することにより被検体が載置される寝台15aをZ軸方
向に移動させる。
【0013】面検出器23にはデータ収集部27が接続
されている。データ収集部27は、システム制御部11
による制御に従い、面検出器23の検出器出力に基づい
て被検体の多方向からの投影データを得る。データ収集
部27によって得られた投影データは画像再構成部31
に送られるとともに、以降において説明する画像再構成
処理に供される。画像再構成部31における再構成処理
によって得られた被検体の画像は表示部33によって表
示される。
【0014】図2は、画像再構成部31の詳細な構成を
示すブロック図である。画像再構成部31は、制御装置
50と、メモリ装置51と、逆投影演算装置54とによ
って構成されている。メモリ装置51は、逆投影領域テ
ーブル52、データ記憶部53から成る。制御装置50
は、メモリ装置51のデータ記憶部53から所要のデー
タを読み出し、コンボリューションなど所定の処理を行
なった後に逆投影演算装置54に対して出力する。また
制御装置50は、メモリ装置51の逆投影領域テーブル
52から該当するビューの逆投影領域テーブルを読み出
して逆投影演算装置54に対し出力する。逆投影演算装
置54は、制御装置50から出力されたデータ及び逆投
影領域テーブルに従って、所定の領域への逆投影演算を
行なう。その演算結果はメモリ装置51のデータ記憶部
53に記憶される。
【0015】ここで、本発明の特徴点に係る無円Feldka
mp再構成法について説明する。先ず図3に示すように、
ある焦点位置Fから照射したビームの“質”を考えた場
合、ボクセルAを通過するビームはコーン角が大きいの
で質が悪く、ボクセルBを通過するビームはコーン角が
小さいので質が良い。SPECT装置におけるコリメー
タ精度によるデータの質の変化等とは原因が異なるがコ
ーンビームCTにおいても類似の結果となる。
【0016】そこで、図4(a)に示すように任意のボ
クセルCに対してFs(C)からFe(C)までの焦点
から逆投影する。図4(a)はボクセルCに対する最適
な投影角度を示している。
【0017】これを任意の焦点位置から考えた場合、図
4(b)に示すように焦点Fと回転中心Oとを結んだ線
分を直径とする円(“無円”と称する)と、その外側の
領域(“彼岸”と称する)を考え、当該焦点位置からの
データを“彼岸”に逆投影する。
【0018】再度、任意のボクセルCから考えると、図
5に示すように、焦点FsからFeまでの間にボクセル
Cは“彼岸”領域に含まれていることが分かる。この再
構成領域“彼岸”を三次元的に描くと図6に示す通りと
なる。
【0019】結果として、図7に示すように、再構成可
能領域H(図16参照)のほぼ倍になるようなH’を得
ることができる。このときH’は次式(2)によって表
される。
【0020】 H’=2×FCD・tanβ =FCD/(FCD−w)×H …(2) さらに本実施形態では、逆投影角度を最適角度よりもや
や広げた境界領域での重み付け加算演算によるスムージ
ング処理を施す。これにより逆投影する領域(“彼
岸”)と逆投影しない領域(“無円”の中)との明瞭な
境界に起因して起こるアーチファクトを低減することが
できる。
【0021】また、“無円”と称した逆投影境界領域を
真円形ではなく、図8(b)又は(c)に示すように楕
円形にし、データの質が余り変わらない領域には逆投影
を行なうように構成しても良い。
【0022】ここで、1回転→被写体移動→1回転の繰
り返しによるボリュームスキャンを行う場合を考える。
従来の360°のデータによる3次元再構成による場合
には、図9(a)に示すように1回の移動距離がHにな
ってしまう。
【0023】一方、本実施形態は、ボクセルごとに最適
なデータとなる焦点角度のデータを逆投影して3次元再
構成するものであり、このため3次元逆投影する領域を
焦点角度とボクセルの座標(ここでは2次元座標)に対
応して決定するようにしているので、図9(b)に示す
ように、1回の移動距離をH’にすることが可能とな
り、高速に広範囲を撮影することが可能となる。
【0024】また、全ボクセルにわたって逆投影する焦
点角度が同じであっても、以下の条件下においては再構
成画像にいわゆる「ドーミング」が生じてしまう。 (1) 逆投影回数(ビュー数)がボクセルによって異なる
こと (2) 逆投影する際にコンボリューションデータに対し
て、焦点−ボクセル間の距離の2乗の逆比すなわち1/
(距離)2 を乗じること このようなドーミングによる画質劣化を低減するために
は、例えば円筒のように均一なファントムを予めスキャ
ンして再構成しておき、そのドーミングの程度から補正
係数を算出して再構成画像に乗じることにより、再構成
画像のボクセル値の信頼性を向上できる。
【0025】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ーンビームCTにおける無縁Feldkamp再構成によれば、
ボクセルごとに最適なデータとなる焦点角度のデータを
逆投影して3次元再構成するようにし、このため3次元
逆投影する領域を焦点角度とボクセルの座標(ここでは
2次元座標)に対応して決定するようにしているので、
1回の移動距離を拡大することができ、高速に広範囲を
撮影することが可能となる。
【0026】また、逆投影角度を最適角度よりもやや広
げた境界領域での重み付け加算演算によるスムージング
処理を施すことにより、逆投影する領域(“彼岸”)と
逆投影しない領域(“無円”の中)との明瞭な境界に起
因して起こるアーチファクトを低減することができる。
【0027】なお、本実施形態の変形例として、ボクセ
ルごとではなく、ある領域ごとに逆投影する焦点角度を
設定するようにしても良い。また本実施形態において
は、ボリュームスキャンを行なうものとして説明した
が、ヘリカルスキャンを行なうように構成しても良い。
この場合、例えば上記H’をヘリカルピッチにする。
【0028】(第2実施形態)次に本発明の第2実施形
態を説明する。第2実施形態は、スライス方向に沿って
無円の形状を変形させ、360°領域と無円領域との切
り分けを行なうようにした装置に関する。当該コーンビ
ームCTシステムの最大コーン角βが余り大きくない場
合、中心付近の高さHの領域を通常の360°分のデー
タで再構成しても画質は充分に良い。また、逆投影する
焦点角度は広い方が、つまり逆投影するデータ数が多い
方が画像のS/Nは向上する。
【0029】図16から明らかなように、図7に示した
再構成可能な領域のうち、中心付近の高さHの領域は3
60°のデータを使って3次元逆投影できる。そこで、
図10(a)に示すように再構成可能な領域H’をスラ
イス方向に沿って2つの領域(領域A,B)に分割し、
領域Aについては360°のデータを用いた通常の3次
元構成を行ない、一方領域Bは第1実施形態において述
べたように、ボクセルごとに最適化した焦点角度の18
0+ファン角度のデータによる3次元再構成を行うよう
にする。このため、本実施形態では画像再構成部31の
逆投影領域テーブル52をZ軸座標依存としている。
【0030】したがって、3次元逆投影する領域を焦点
角度とボクセルの座標(ここではZ軸座標を含む3次元
座標)に対応して決定するようにしているので、再構成
領域を拡大できるとともにS/Nを向上させることがで
きる。
【0031】なお、上述のように領域AとBで再構成可
能領域を厳密に2分割せず、図11あるいは図12に示
すようにZ座標に従って無円形状(境界)をなめらかに
変化させても良い。
【0032】また、領域Bでは図10(b)に示すよう
にZ座標に従って無円形状を変化させ、領域Aは360
°のデータを使って逆投影しても良い。なお、第2実施
形態においても、第1実施形態で述べたように、三次元
逆投影する領域の境界をやや広げ、境界近傍のデータに
スムージングを施すようにしても良い。
【0033】(第3実施形態)次に本発明の第3実施形
態を説明する。第3実施形態は2回のスキャンで得られ
る無円領域を重ねて重みづけ加算するようにした装置に
関する。第2実施形態において説明したように、領域A
で360°のデータを用いた逆投影を行なう場合、領域
AとBとの境界においてS/Nの差が生じる。
【0034】そこで、図9(c)に示すように1回の移
動距離をあえてHよりも大きく且つH’よりも小さく、
例えばH”とする。このとき再構成領域は、F(k)お
よびF(k+1)によるスキャンで得られる360°の
データで再構成される領域A(k)およびA(k+1)
と、F(k)およびF(k+1)によるスキャンで得ら
れるデータであって第2実施形態の方法で再構成される
領域B(k)およびB(k+1)と、2つのスキャンで
重複する領域C(k,k+1)に分類される。
【0035】ここで、領域C(k,k+1)では、F
(k)のスキャンで得られるデータを第2実施形態の無
円法を用いて逆投影した結果と、F(k+1)のスキャ
ンで得られるデータを同様に逆投影したデータとを、Z
座標に依存した重みで重みづけ加算して再構成する。重
みづけ加算は、必要な焦点角度分の逆投影演算を行った
データ(すなわちボクセルデータ)の加算でも良いし、
1つの焦点角度(1ビュー)の逆投影演算のデータの加
算でも良く、またはコーン角の差を無視し、逆投影演算
前のコンボリューションデータの加算であっても良い。
【0036】本実施形態の変形例として、重み付け加算
の際の重みを一定値あるいはZ座標依存ではなく、焦点
角度依存にする、あるいはボクセルごとで可変とする、
など適宜変更可能である。
【0037】このような第3実施形態によれば、再構成
可能な領域を重ね合わせる、すなわちボクセルごとある
いは領域ごとに最適化した焦点角度の2回転分のデータ
を逆投影するようにしているので、ハーフ再構成に起因
するS/Nの劣化を抑えることができる。
【0038】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず種々変形して実施可能である。例えば、3次元逆投
影領域の決定にあたっては、本発明の手法を用いた上
で、実際の逆投影演算を下記のいずれか、あるいは他の
方法と組み合わせて良い。 [1]“センタリング面を用いた逆投影法” [2]“直接逆投影法” [3]“コーンパラ変換による逆投影法” あるいは、1ビューの2次元投影データをスライス方向
にコンボリューションした後に3次元逆投影するなど、
Feldkamp再構成を応用した、逆投影演算を用いたさまざ
まな3次元再構成法が知られており、本発明は少なくと
も逆投影演算を用いる種々の3次元画像再構成法に対し
て適用可能であり、Feldkamp再構成法に限定されるもの
ではない。また、本発明はCTのみに限定されず、SP
ECT、PETなど種々のモダリィティにも適用可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば再
構成可能な領域の拡大、コーン角の影響による画質劣化
の低減、そしてハーフ再構成に起因するノイズ低減を図
ったX線コンピュータ断層撮影装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコーンビームCT
の概略構成を示すブロック図。
【図2】上記第1実施形態に係る画像再構成部の詳細構
成を示すブロック図。
【図3】上記第1実施形態に係るX線ビームのパスと同
一平面における個々のピクセル間の関係を示す図。
【図4】上記第1実施形態に係るボクセルCに対する最
適な逆投影角度を示す図。
【図5】上記第1実施形態に係る“無円”および“彼
岸”を示す図。
【図6】上記第1実施形態に係る“彼岸”を三次元的に
示す図。
【図7】上記第1実施形態に係る再構成可能領域を示す
図。
【図8】上記第1実施形態に係る“無円”の形状の変形
例を示す図。
【図9】上記第1実施形態に係るボリュームスキャンに
おける再構成可能領域を示す図。
【図10】本発明の第2実施形態に係る再構成可能領域
を示す図。
【図11】上記第2実施形態に係る“無円”の形状の変
形例を示す図。
【図12】上記第2実施形態に係る“無円”の形状の変
形例を示す図。
【図13】本発明の従来例に係るファンビームCTの検
出器の構成を示す図。
【図14】本発明の従来例に係るCBP法による再構成
処理の流れを示す図。
【図15】本発明の従来例に係るハーフ再構成における
焦点角度を示す図。
【図16】本発明の従来例に係るFeldkamp再構成法にお
ける再構成可能領域を三次元的に示す図。
【図17】本発明の従来例に係るコーンビーム再構成に
おけるFOVを示す上面図及び側面図。
【符号の説明】
10…コーンビームCT 11…システム制御部 13…架台・寝台制御部 15…寝台移動部 17…X線制御装置 19…高電圧発生装置 21…X線管 23…面検出器 25…架台 27…データ収集部 31…画像再構成部 33…表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 面検出器を有し、コーンビームデータを
    収集して3次元再構成を行なうX線コンピュータ断層撮
    影装置において、 ボクセルごとに最適となる焦点角度のデータを3次元逆
    投影すべく、焦点角度とボクセルの座標とに対応して前
    記3次元逆投影する領域を決定する逆投影領域決定手段
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影
    装置。
  2. 【請求項2】 前記逆投影領域決定手段は、3次元逆投
    影する領域を焦点角度とボクセルの2次元座標とに対応
    して決定することを特徴とする請求項1に記載のX線コ
    ンピュータ断層撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記逆投影領域決定手段は、3次元逆投
    影する領域を焦点角度とボクセルの3次元座標とに対応
    して決定することを特徴とする請求項1に記載のX線コ
    ンピュータ断層撮影装置。
  4. 【請求項4】 3次元逆投影する領域と、前記3次元逆
    投影を行なわない領域との境界をスムージングする手段
    をさらに具備することを特徴とする請求項1、2、又は
    3に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 【請求項5】 2回のスキャンによって得られる各々の
    逆投影データを重みづけ加算する手段をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のX線
    コンピュータ断層撮影装置。
  6. 【請求項6】 ヘリカルスキャンを行なって3次元再構
    成を行なうX線コンピュータ断層撮影装置において、 ボクセルごとに最適となる焦点角度のデータを3次元逆
    投影すべく、焦点角度とボクセルの座標とに対応して前
    記3次元逆投影する領域を決定する逆投影領域決定手段
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影
    装置。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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