JP4785441B2 - X線ct装置 - Google Patents

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    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Description

本発明は、X線CT(Computed TomoGraphy)装置に関し、断層像の画質改善、部分拡大断層像の画質改善に関する。
従来は、多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を用いたX線CT装置(例えば特許文献1)において、2次元画像再構成の逆投影処理の中心が1つの場合は、図6(a)に示すように、画質の良い領域と画質の良くない領域とが存在していた。なお、2次元画像再構成の逆投影処理の中心とは図6(b)のように、多列X線検出器の2次元画像再構成において、各列のX線ビームの投影データまたは各列のX線ビームの投影データを加重加算して得られた投影データを2次元逆投影する際に、z方向に正しい投影データが逆投影される1点である。また別の言い方をすると、逆投影処理の中心の1点にのみ正しい投影データがxy平面上もz方向にも焦点を結ぶように逆投影される。
逆投影処理の中心である断層像撮影視野の中心、およびその近傍領域においては、アーチファクトも少なく、スライス厚も薄く、画質が良かった。しかし、逆投影処理の中心から離れて断層像撮影視野の周辺に行くにつれ、図14のように、投影データが断層像の各画素とz方向に離れた点に逆投影されて逆投影の矛盾が大きくなり、アーチファクトも増加し、スライス厚も厚くなり、画質が劣化するという問題点があった。
特開2003−159244号公報
3次元画像再構成(コーンビーム再構成とも呼ばれる)を用いていない2次元画像再構成のX線CT装置において、断層像の周辺部分に行くとアーチファクトも大きくなり、スライス厚も厚くなり、断層像として画質が悪くなるのは、2次元画像再構成の逆投影処理の中心から離れるためである。また、一般的に多列X線検出器のX線CT装置において、2次元画像再構成を行う場合は、全撮影領域の中心にしか逆投影処理の中心を配置しないためである。画像再構成平面の全撮影視野の中心のみを逆投影処理の中心とせずに、中心以外に断層像の全撮影視野の周辺部にも他の逆投影処理の中心を配置することにより、その周辺の部分再構成領域の画質が改善され、断層像の周辺部分の画質を改善することができる。
このようにして、多列X線検出器を用いたX線CT装置において、逆投影処理の中心の位置を最適な位置に置くことにより画質の均一性を制御できる。このため、画像再構成処理装置の性能が許す限り、逆投影処理中心を増やすこともできる。
また、多列X線検出器を用いたX線CT装置の走査ガントリが傾斜した場合のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、画質の均一性のz方向の一貫性が保てるように逆投影処理の中心を配置することもできる。
また、断層像の一部の視野を拡大して画像再構成を行う“部分拡大画像再構成”では、全撮影領域の中心に逆投影処理の中心があると、図7のように、部分拡大画像再構成の拡大撮影視野が全撮影視野の中心部になく、周辺部にある場合は、部分拡大画像再構成された断層像において全撮影視野の中心に近い近傍部分と遠い周辺部分で画質の不均一性が著しい。しかし、逆投影処理の中心を部分拡大撮影視野の中心、もしくはその中心の近傍に再配置することで、図8のようにX線ビームが正しく部分拡大撮影視野の中心にある逆投影処理の中心を通るように逆投影処理されて、部分拡大された視野の全体的に画質を改善できる。
また、この場合に逆投影処理の中心を部分拡大撮影視野の中心のみならず周辺部分にも配置することで、図9のようにX線ビームが各々の逆投影処理の中心を通るように逆投影処理されて画像再構成されるので、更に全体的な画質を改善できる。
また、逆投影処理の周辺に存在する図11のような複数の部分再構成領域同士の境界において、境界線が見えて画質が不連続になるという問題も考えられるが、境界部では特別な処理を行うことで画質を連続的に変化させて行くことができる。
また、X線データ収集系によりz方向に異なる位置でデータ収集された複数のX線ビームの投影データを1つの部分再構成領域に逆投影処理させて画像ノイズのS/Nの改善も行うこともできる。
また、多列X線検出器の投影データを列方向(z方向)に加重加算、またはz方向にzフィルタを重畳させることでX線ビームのz方向のビーム厚さを制御でき、逆投影処理によりz方向のスライス厚を制御することもできる。
そこで本発明の目的は、多列X線検出器またはフラットパネルのX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を用いたX線CTにおいて、断層像の画質の均一性を改善する。
また、本発明の別の目的において、傾斜したガントリ、データ収集系から得られる傾斜した断層像のz軸方向の画質の均一性を改善する。
また、本発明の別の目的において、部分拡大画像再構成断層像の全体の画質の改善、また画質の均一性を改善する。
また、本発明の別の目的において、全撮影視野の断層像の画質の連続性を保つ。
また、本発明の別の目的において、z方向に異なる位置でデータ収集を行うコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンの断層像における画像ノイズのS/N改善を行う。
また、本発明の別の目的において、z方向のスライス厚の制御も行う。
本発明は、逆投影処理中心の位置と数を制御することにより断層像の画質の均一性、改善を制御できる。
第1の観点では、本発明は、X線発生装置と相対してX線を検出する多列X線検出器とを、その間にある回転中心の回りに回転運動をさせながら、その間にある被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段、そのX線データ収集手段から収集された投影データを2次元逆投影で画像再構成する画像再構成手段、画像再構成された断層像を表示する画像表示手段を備えたX線CT装置において、前記画像再構成手段は、投影データを2次元逆投影する際に、投影データが通った画素に正しく逆投影処理を行われる画素(以下、逆投影処理の中心画素と言う)が、再構成領域内に複数存在し、撮影視野領域が、複数ある逆投影処理の中心画素の近傍に位置する部分再構成領域に複数に分けられて存在し、その部分再構成領域ごとに2次元逆投影処理を行うX線CT装置を提供する。
上記第1の観点におけるX線CT装置では、逆投影処理の中心画素を再構成領域内に複数配置させれば、逆投影処理の中心画素の近傍ではアーチファクトの観点でもスライス厚の観点でも画質が良い。このため、逆投影処理の中心画素が再構成領域内に複数均等に配置されればされるほど、再構成領域の画質はアーチファクトの観点でもスライス厚の観点でも良くなる。なお、投影データが通った画素に正しく逆投影処理を行われる画素とは、図6(b)に示すように、所定の画素を通るX線ビームのデータが選択されて逆投影処理に使用される際における、前記所定の画素である。また、複数ある逆投影処理の中心画素の近傍に位置する部分再構成領域は、逆投影処理の中心画素と部分再構成領域の各画素との平均距離が全体撮影視野の中心と部分再構成領域の各画素との距離よりも平均的に短かくなるように設定されるのであれば、アーチファクト低減の効果が得られる。
第2の観点では、本発明は、第1の観点におけるX線CT装置において、前記多列X線検出器は、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器である、またはその2次元X線エリア検出器が複数組合されて構成された2次元X線エリア検出器であるX線CT装置を提供する。
上記第2の観点におけるX線CT装置では、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器における各列の断層像において、逆投影処理の中心画素を再構成領域内に複数配置させれば、逆投影処理の中心画素の近傍ではアーチファクトの観点でもスライス厚の観点でも画質が良い。このため、逆投影処理の中心画素が再構成領域内に均等に配置された方が、再構成領域の画質はアーチファクトの観点でもスライス厚の観点でも更に良くなる。
第3の観点では、本発明は、第1または第2の観点におけるX線CT装置において、前記画像再構成手段は、使用する投影データは360度分、またはほぼ360度分である投影データを用いて2次元逆投影処理を行うX線CT装置を提供する。
上記第3の観点におけるX線CT装置では、通常使用される360度の投影データを用いて、逆投影処理の中心画素を再構成領域内の任意の位置に設定することが可能である。このため、逆投影の中心画素の数と位置による画質の均一性化、改善は可能である。
第4の観点では、本発明は、第1または第2の観点におけるX線CT装置において、
前記画像再構成手段は、使用する投影データは180度+検出器ファン角度分、またはほぼ180度+検出器ファン角度分である投影データを用いて2次元逆投影処理を行うX線CT装置を提供する。
上記第4の観点におけるX線CT装置では、心臓の撮影などCT装置の撮影において、時間分解能が求められる場合に使用されるハーフスキャンの180度+検出器ファン角度分の投影データを用いて、逆投影処理の中心画素を再構成領域内の任意の位置に設定することが可能である。このため、逆投影の中心画素の数と位置による画質の均一性化、改善は可能である。
第5の観点では、本発明は、第1から第4までの観点のX線CT装置において、前記断層像の複数ある逆投影処理の中心画素のうち、少なくとも1つは撮影視野の中心であるX線CT装置を提供する。
上記第5の観点におけるX線CT装置では、通常、撮影視野内に最も少ない逆投影処理の中心画素を設定しようとした場合は、半径rの円が撮影視野内であるとすると、撮影視野内のすべての画素までの距離の最大値を最小にしようとした場合は、撮影視野の円の中心に逆投影処理の中心画素を持って来るのが最も効率が良い。この場合に、すべての画素までの距離の最大値はrとなり、画質およびその均一性が最も良くなる。このため、複数個の逆投影処理の中心画素を配置する場合は、その1つを撮影視野の中心に持って来ると効率良く、画質およびその均一性を良くすることができる。
第6の観点では、本発明は、第1から第4までの観点のX線CT装置において、前記断層像の複数ある逆投影処理の中心画素のうち、少なくとも1つはデータ収集系の回転中心であるX線CT装置を提供する。
上記第6の観点におけるX線CT装置では、通常、X線CT装置の撮影視野は、データ収集系の回転中心を中心にX線焦点とX線検出器のファン角で定まる円形に広がっている。このため、複数個の逆投影処理の中心画素を配置する場合は、その1つをデータ収集系の回転中心に持って来ると効率良く、画質およびその均一性を良くすることができる。
第7の観点では、本発明は、第1から第4までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、多列X線検出器を用いた、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)で得られるすべての列の断層像を画像再構成し、各断層像の複数ある逆投影処理の中心画素のうち、少なくとも1つは撮影視野の中心、またはほぼ中心であるX線CT装置を提供する。
上記第7の観点におけるX線CT装置では、通常、図15のように、走査ガントリ内のX線データ収集系の回転軸がxy平面に垂直にある場合は、多列X線検出器またはフラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器における各列の断層像の回転中心が、逆投影処理の中心画素となる。しかし、走査ガントリが傾斜した場合は、走査ガントリ内のX線データ収集系の回転軸がxy平面に垂直でなくなる。この場合に図16のように、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、回転中心を再構成領域の中心に合わせてしまうと、z方向に連続して異なった位置でコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンを行った場合に、図17のように、断層像のz方向の連続性がなくなってしまう。このため、図18のように、断層像のz方向の連続性を失わないようにさせると、撮影領域の中心は回転データ収集系の中心でなくなる。代わりに撮影領域の中心は断層像とz軸の交点となる。このため、逆投影処理の中心を撮影領域の中心に合わせることにより、断層像のz方向の連続性および逆投影処理の中心が最も画質が良いと言う画質の連続性も得られる。
第8の観点では、本発明は、第1から第4までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、多列X線検出器を用いた、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)で得られるすべての列の断層像を画像再構成し、各断層像に複数ある逆投影処理の中心画素のうち、少なくとも1つは回転中心を通るz軸と各断層像との交点であるX線CT装置を提供する。
上記第8の観点におけるX線CT装置では、第7の観点と同様に、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、図18のように、断層像の連続性を失わせないように撮影領域の中心を回転軸中心でなくし、撮影領域の中心を各列の断層像と回転中心を通るz軸との交点とする。この場合に逆投影処理の中心を撮影領域の中心とすると、逆投影処理の中心は各列の断層像と回転中心を通るz軸との交点となる。
第9の観点では、本発明は、第1から第4までの観点のX線CT装置において、X線発生装置と相対してX線を検出する多列X線検出器とを、その間にある回転中心のまわりに回転運動をさせながら、その間にある被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段、そのX線データ収集手段から収集された投影データを2次元逆投影で画像再構成する画像再構成手段、画像再構成された断層像を表示する画像表示手段を備えたX線CT装置において、前記画像再構成手段によって投影データを部分拡大再構成する場合の2次元逆投影において、逆投影処理の中心画素が全撮影領域の中心から部分拡大再構成の再構成領域の中心側へずれた位置に位置するX線CT装置提供する。
上記第9の観点におけるX線CT装置では、部分拡大画像再構成を行う2次元逆投影で逆投影処理の中心を全撮影視野の中心にしている場合、部分拡大画像再構成撮影視野の中心が全撮影視野の中心に一致しなければ、図7のように、部分拡大再構成の撮影視野の中で、全撮影視野の中心に近い領域は画質が良く、全撮影視野の中心から遠い領域は画質が良くなく、画質の均一性という観点で問題があった。このため、逆投影処理の中心を部分拡大再構成領域の中心にすることで、つまり、逆投影処理の中心を全撮影視野の中心でない位置にすることで、部分拡大画像再構成断層像の画質の均一性が確保できる。
第10の観点では、本発明は、第9の観点のX線CT装置において、前記逆投影処理の中心画素が部分拡大再構成の再構成領域の中心またはほぼ中心に位置するX線CT装置を提供する。
上記第10の観点におけるX線CT装置では、第9の観点と同様に、逆投影処理の中心を部分拡大画像再構成領域の中心とすることで、部分拡大画像再構成断層像の画質の均一性が確保できる。
第11の観点では、本発明は、第9または第10の観点のX線CT装置において、前記逆投影処理の中心画素が部分拡大再構成の再構成領域内に複数存在し、前記部分拡大再構成の再構成領域が、複数ある前記逆投影処理の中心画素の近傍に位置する分割再構成領域に複数に分けられて存在し、その分割再構成領域ごとに2次元逆投影処理が行われるX線CT装置を提供する。
上記第11の観点におけるX線CT装置では、逆投影処理の中心を部分拡大画像再構成領域内に複数配置することにより、撮影領域内の各画素の逆投影処理中心までの平均距離が小さくなり画質の劣化が防げるため、部分拡大画像再構成断層像の画質の均一性が確保できる。
第12の観点では、本発明は、第9から第11までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、使用する投影データは360度分またはほぼ360度分である投影データを用いて2次元逆投影処理を行うX線CT装置を提供する。
上記第12の観点におけるX線CT装置では、通常使用される360度の投影データを用いて、逆投影処理の中心画素を部分拡大画像再構成領域内の任意の位置に設定することが可能である。このため、逆投影の中心画素の数と位置による画質の均一性化、改善は可能である。
第13の観点では、本発明は、第9から第11までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、使用する投影データは180度+検出器ファン角度分またはほぼ180度+検出器ファン角度分である投影データを用いて2次元逆投影処理を行うX線CT装置を提供する。
上記第13の観点におけるX線CT装置では、心臓の撮影などCT装置の撮影において、時間分解能が求められる場合に使用されるハーフスキャンの180度+検出器ファン角度分の投影データを用いて、逆投影処理の中心画素を部分拡大画像再構成領域内の任意の位置に設定することが可能である。このため、逆投影の中心画素の数と位置による画質の均一性化、改善は可能である。
第14の観点では、本発明は、第1から第13までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、複数ある画像再構成領域で、隣り合う画像再構成領域と重なり合った部分は加重加算を行うX線CT装置を提供する。
上記第14の観点におけるX線CT装置では、複数ある逆投影処理中心およびその近傍に存在する部分画像再構成領域が存在する場合に、部分画像再構成領域同士の境界線の所で画像が不連続になる場合があり得る。このため、図12のように、全撮影領域に存在する複数部分画像再構成領域を各々隣り合う部分画像再構成領域との境界線の近傍はオーバーラップさせて画像再構成をさせる。オーバーラップさせた領域は図12のように、加重加算をさせて徐々に隣り合う再構成画像に連続的に乗り移らせることができる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第15の観点では、本発明は、第1から第14までの観点のX線CT装置において、前記X線データ収集手段は、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンによりX線投影データを収集するX線CT装置を提供する。なお、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンでは、X線発生装置と相対してX線を検出する多列X線検出器と、その間にある回転中心の回りに回転運動をしながら、1回転分または複数回転分のX線投影データを収集する間は、その間にある被検体がある体軸方向(以下z方向と言う)の位置にとどまっており、また被検体が別のz方向位置に移動した後、X線発生装置と多列X線検出器は次の1回転分または複数回転分のX線投影データを収集する。
上記第15の観点におけるX線CT装置では、z方向の複数位置におけるコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、各列の断層像に複数の部分画像再構成領域および逆投影処理の中心画素を存在させることで、全撮影領域内の画質をより均一にすることができる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第16の観点では、本発明は、第1から第14までの観点のX線CT装置において、X線データ収集手段は、ヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンによりX線投影データを収集するX線CT装置を提供する。なお、ヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンでは、X線発生装置と相対してX線を検出する多列X線検出器とを、その間にある回転中心の回りに回転運動をさせながら、その間にある被検体をz軸方向に移動させながら、その被検体のX線投影データを収集する。
上記第16の観点におけるX線CT装置では、被検体をz方向に移動させながら、その被検体のヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンのX線データ収集を行い、各z方向位置の断層像を画像再構成させる際に、複数の部分画像再構成領域および逆投影処理の中心画素を存在させることで、全撮影領域内の画質をより均一にすることができる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第17の観点では、本発明は、第15または第16の観点のX線CT装置において、 前記X線データ収集手段は、前記X線発生装置及び前記多列X線検出器と、前記被検体とを当該被検体の体軸方向(以下z方向と言う)に相対移動させて、z方向の複数位置においてX線投影データを収集し、前記画像再構成手段は、前記逆投影処理の中心画素を通る投影データであって、z方向の位置が互いに異なる投影データを、逆投影処理に用いて画像再構成を行うX線CT装置を提供する。
上記第17の観点におけるX線CT装置では、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンにおいても、図20のように、ある部分画像再構成領域を通るz方向に異なる位置でデータ収集された複数のX線ビームの投影データを用いて画像再構成を行うことにより、画質を均一にすると同時により多くのX線ビームを画像再構成に使用できるため、画像ノイズのS/Nを改善することができる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第18の観点では、本発明は、第14から第17までの観点のX線CT装置において、前記X線データ収集手段は、走査ガントリをz方向に垂直なxy平面から傾けてX線データ収集を行うX線CT装置を提供する。
上記第18の観点におけるX線CT装置では、走査ガントリをz方向に傾けてxy平面から傾いた場合でも、第1から第17までの観点の効果は有効にすることができる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第19の観点では、本発明は、第1から第18までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、逆投影処理する際に対向するX線ビームによるX線投影データに対し、各断層像とX線ビームの作る角度に依存した加重係数をかけて逆投影を行うX線CT装置を提供する。
上記第19の観点におけるX線CT装置では、各部分画像再構成領域を通る複数のX線ビームと断層像平面(たとえばxy平面)のなす角度に依存した加重係数をかけることで、各断層像の画質を改善できる。
もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
第20の観点では、本発明は、第1から第19までの観点のX線CT装置において、前記画像再構成手段は、多列X線検出器のz方向の1列分のX線検出器チャネル幅に相当する断層像のz方向厚さ(以下スライス厚と呼ぶ)を、X線検出器チャネル幅相当以上に幅広く画像再構成したい場合は、各X線検出器チャネルの投影データをz方向に加重加算またはz方向にzフィルタを重畳し、z方向のスライス厚が制御された断層像を画像再構成するX線CT装置を提供する。
上記第20の観点におけるX線CT装置では、各断層像のスライス厚または各部分画像再構成領域のスライス厚をある厚さに制御したい場合に、各X線検出器チャネルの投影データをz方向に加重加算またはz方向にフィルタリングを行って、各断層像または各部分画像再構成領域のスライス厚を制御して断層像の画質を均一にすることができる。もちろん、上記は部分拡大画像再構成の場合にも有効である。
本発明のX線CT装置、またはそのX線CT画像再構成方法によれば、その効果として多列X線検出器またはフラットパネルのX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器を用いたX線CTにおいて、断層像の画質の均一性を改善できる。
また、本発明の別の効果として、傾斜したガントリ、データ収集系から得られる傾斜した断層像のz軸方向の画質の均一性を改善できる。
また、本発明の別の効果として、部分拡大画像再構成断層像の全体の画質改善、また画質の均一性を改善できる。
また、本発明の別の効果として、全撮影視野の断層像の画質の連続性を保つことができる。
また、本発明の別の効果として、z方向に異なる位置でデータ収集を行うコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンまたはヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンの断層像における画像ノイズのS/N改善を行うことができる。
また、本発明の別の効果として、z方向のスライス厚の制御も行うことができる。
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
なお、本実施例では、以下の6つの実施例を示す。
実施例1:逆投影処理の中心および部分再構成領域が複数あることにより、アーチファクトが少なく、スライス厚が薄くなり、画質の均一性が良くなり全体的な画質も良くなる例。
実施例2:走査ガントリが傾斜したコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンの場合に、逆投影処理の中心をデータ収集系の回転中心上に持って来るのではなく、各断層像とz軸の交点に持って来ることでz方向の画質の均一性の一貫性を良くすることができる例。
実施例3:部分拡大画像再構成の場合に、全撮影領域の中心に逆投影処理の中心を置いておくのではなく、部分拡大画像再構成の表示領域、つまり撮影領域の中心に逆投影処理の中心を置くことにより、全体的な画質としてアーチファクトが少なく、スライス厚も薄くすることができる例。
実施例4:逆投影処理の中心および部分画像再構成領域が複数ある場合に隣接する各々の部分画像再構成領域の境界でオーバーラップして画像再構成を行い、オーバーラップした領域では2つの断層像を加重加算し、連続的に隣り合う断層像に乗り移り、断層像のxy平面上連続的画質を実現することができる例。
実施例5:ある部分画像再構成領域を通るz方向に異なる位置でデータ収集された複数のX線ビームの投影データを用いて逆投影処理を行い、また断層像とX線ビームのなす角度に依存した重みをかけて、よりアーチファクトを低減した逆投影処理を行い、より多くのX線ビームの逆投影により、画像ノイズのS/Nを改善し、画質を均一にすることができる例。
実施例6:断層像のスライス厚を制御するために多列X線検出器または2次元X線エリア検出器の列方向(z方向)に加重加算またはz方向にzフィルタを重畳し、X線のビーム幅を制御した後に、このX線ビームを部分画像再構成領域に逆投影処理を行い、z方向のスライス厚を制御した断層像を画像再構成することができる例。
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT装置の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ5と、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニタ6と、プログラムやデータやX線CT画像を記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体を乗せて走査ガントリ20の空洞部に入れ出しするクレードル12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降およびテーブル直線移動される。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、多列X線検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りに回転しているX線管21などを制御する回転部コントローラ26と、制御信号などを前記操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御コントローラ29とを具備している。また、チルトコントローラ27(傾斜コントローラ)により、走査ガントリ20はz方向の前方および後方に±約30度ほど傾斜できる。
図2は、X線管21と多列X線検出器24の幾何学的配置の説明図である。
X線管21と多列X線検出器24は、回転中心ICの回りを回転する。鉛直方向をy方向とし、水平方向をX方向とし、これらに垂直なテーブル進行方向をz方向とするとき、X線管21および多列X線検出器24の回転平面は、xy面である。また、クレードル12の移動方向は、z方向である。
X線管21は、コーンビームCBと呼ばれるX線ビームを発生する。コーンビームCBの中心軸方向がy方向に平行なときを、ビュー角度0度とする。
多列X線検出器24は、例えば256列のX線検出器列を有する。また、各X線検出器列は例えば1024チャネルのX線検出器チャネルを有する。
X線が照射されて、収集された投影データは、多列X線検出器24からDAS25でA/D変換され、スリップリング30を経由してデータ収集バッファ5に入力される。データ収集バッファ5に入力されたデータは、記憶装置7のプログラムにより中央処理装置3で処理され、断層像に変換されてモニタ6に表示される。
図3は、本発明のX線CT装置100の動作の概略を示すフロー図である。
ステップS1では、X線管21と多列X線検出器24とを被検体をはさんでその回りに回転させ、かつ撮影テーブル10上のクレードル12をテーブルを直線移動させながらヘリカルスキャン動作または可変ピッチヘリカルスキャン動作を行ない、ビュー角度viewと、検出器列番号jと、チャネル番号iとで表わされる投影データDO(view,j,i)にテーブル直線移動位置z(view)を付加させてX線検出器データを収集する。
または、撮影テーブル10の上のクレードル12を固定させたまま、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)動作またはシネスキャン動作を行い、X線検出器データを得る。
ステップS2では、投影データDO(z,view,j,i)に対して前処理を行なう。前処理は図4のようにステップS21オフセット補正,ステップS22対数変換,ステップS23X線線量補正,ステップS24感度補正からなる。
ステップS3では、前処理した投影データDO(z,view,j,i)に対して、ビームハードニング補正を行なう。ビームハードニング補正ステップS3では前処理ステップS2の感度補正ステップS24が行なわれた投影データをD1(view,j,i)とし、ビームハードニング補正ステップS3の後のデータをD11(view,j,i)とすると、ビームハードニング補正ステップS3は以下のように、例えば多項式形式で表わされる。
Figure 0004785441
この時、検出器の各j列ごとに独立したビームハードニング補正を行なえるため、撮影条件で各データ収集系の管電圧が異なっていれば、各列ごとの検出器の特性の違いを補正できる。
ステップS4では、ビームハードニング補正された投影データD11(view,j,i)に対して、z方向(列方向)のフィルタをかけるzフィルタ重畳処理を行なう。
ステップS4では、各ビュー角度、各データ収集系における前処理後、ビームハードニング補正された多列X線検出器D11(ch,row) (ch=1〜CH,row=1〜ROW)の投影データに対し、列方向に例えば下記のような列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。
(w1(ch),w2(ch),w3(ch),w4(ch),w5(ch))、
ただし、
Figure 0004785441
とする。
補正された検出器データD12(ch,row)は以下のようになる。
Figure 0004785441
となる。なお、チャネルの最大値はCH,列の最大値はROWとすると、
Figure 0004785441
とする。
また、列方向フィルタ係数を各チャネルごとに変化させると画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御できる。一般的に断層像では画像再構成中心に比べ周辺部の方がスライス厚が厚くなるので、列方向フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、列方向フィルタ係数を中心部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅を広く変化させると、周辺部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅をせまく変化させると、スライス厚は周辺部でも画像再構成中心部でも一様に近くすることもできる。
このように、多列X線検出器24の中心部チャネルと周辺部チャネルの列方向フィルタ係数を制御してやることにより、スライス厚も中心部と周辺部で制御できる。列方向フィルタでスライス厚を弱干厚くすると、アーチファクト、ノイズともに大幅に改善される。これによりアーチファクト改善具合、ノイズ改善具合も制御できる。つまり、画像再構成された断層像つまり、xy平面内の画質が制御できる。また、その他の実施例として列方向(z方向)フィルタ係数を逆重畳(デコンボリューション)フィルタにすることにより、薄いスライス厚の断層像を実現することもできる。
ステップS5では、再構成関数重畳処理を行う。すなわち、フーリエ変換し、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。再構成関数重畳処理ステップS5では、zフィルタ重畳処理後のデータをD12とし、再構成関数重畳処理後のデータをD13、重畳する再構成関数をKernel(j)とすると、再構成関数重畳処理は以下のように表わされる。
Figure 0004785441
つまり、再構成関数kernel(j)は検出器の各j列ごとに独立した再構成関数重畳処理を行なえるため、各列ごとのノイズ特性、分解能特性の違いを補正できる。
ステップS6では、再構成関数重畳処理した投影データD13(view,j,i)に対して、2次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(x,y)を求める。部分画像再構成領域が複数ある場合は、その各々の部分画像再構成領域にある逆投影処理の中心画素を中心にして、逆投影を各々の部分画像再構成領域ごとに2次元逆投影処理を行う。この逆投影処理については後述する。
ステップS7では、逆投影データD3(x,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像D31(x,y)を得る。
後処理の画像フィルタ重畳処理では、2次元逆投影後のデータをD31(x,y,z)とし、画像フィルタ重畳後のデータをD32(x,y,z)、画像フィルタをFilter(z)とすると、
Figure 0004785441
ステップS8では、画像再構成された断層像はモニタ6に表示される。
ステップS6の2次元逆投影処理においては、まず、図11に示すような複数の部分画像再構成領域に撮影視野領域(FOV:Field Of View)を分割する。分割された部分画像再構成領域には、1つの逆投影処理の中心が存在するように分割する。
図5の2次元逆投影処理の流れの説明図により、オーバーラップした領域がない場合の2次元逆投影処理の流れを示す。
ステップS61では、i=1とする処理を行う。
ステップS62では、i番目の部分画像再構成領域の中の逆投影処理中心を抽出する処理を行う。
ステップS63では、逆投影処理の中心に対応する多列X線検出器24または2次元X線エリア検出器24の列のデータを、360度投影データまたは180度+検出器ファン角度分投影データから抽出する。もし、対応する検出器列がなければ、近傍の2つの検出器列を抽出し、例えば距離比に応じて2つの検出器列の投影データを加重加算して求める処理を行う。各々の部分画像再構成領域の各々の逆投影処理の中心を通る、X線ビームに相当する列の投影データを選択する逆投影処理の中心を通るX線ビームまたはそれに相当する列の投影データがない場合は、逆投影処理の中心に最も近い2つのX線ビームまたはそれに相当する列の投影データを選択し、z方向に加重加算して逆投影処理の中心を通るX線ビームまたはそれに相当する列の投影データを作る。
ステップS64では、ステップS62で抽出された投影データをi番目の部分画像再構成に2次元逆投影する処理を行う。選択された投影データもしくは複数の選択された投影データから、z方向に加重加算された投影データを、その部分画像再構成領域に2次元逆投影する。
ステップS65では、i=Nかを判断する。ただし、Nは部分画像再構成の領域の数とする。YESであればステップS67経由で終了する。NOであればステップS66でi=i+1として、部分画像再構成領域の番号を更新してステップS62に戻り、再度、逆投影処理を続ける処理を行う。なお、実施例1では、ステップS67及びS68は省略される。
上記のステップS6の2次元逆投影処理に示したのは、1つの逆投影処理の中心の近傍の部分画像再構成領域の中で行われる逆投影処理である。つまり、ステップS1からステップS5までの処理を行った後に、部分画像再構成領域の数だけステップS6を繰り返す。全部の部分画像再構成領域の分だけステップS6の逆投影処理を繰り返した後、ステップS7,ステップS8を行い、断層像を画像再構成する。逆投影処理の中心の近傍部分は、アーチファクトも少なくスライス厚も薄いので画質が良くなる。全撮影視野内に均一に逆投影処理の中心が散らばっていると、全体の画質はより均一になり画質改善される。
この場合、逆投影処理の中心と、その逆投影処理の中心が属する分割された部分画像再構成領域内の最も遠い点までの距離が大きいほど、または分割された部分画像再構成領域の各々の画素までの平均距離が大きいほど、z方向のX線ビームの傾きによるコーン角の影響による画像再構成のz方向の矛盾が大きくなり、アーチファクトが大きくなり、スライス厚は厚くなる。つまり、逆投影処理の中心の画素では、「逆投影される際に正しくその画素を通るX線ビームの投影データが選ばれて逆投影されている」のだが、逆投影処理の中心点から離れると、「正しくその画素を通るX線ビームの投影データ」が選ばれなくなり、z方向にズレたX線ビームの投影データが選ばれ、逆投影される。このz方向のコーン角によるz方向のズレ分の誤差がアーチファクトの原因となる。図14にそのz方向のズレを示す。このため、画像再構成領域を細かく分割し、「逆投影処理の画像再構成中心と分割された画像再構成領域内の最も遠い点までの距離」を小さくできれば、断層像のアーチファクトは低減できる。
また、上記の場合、画像再構成領域の分割方法は様々な方法でもかまわない。図13にその画像再構成領域の分割方法の例を示す。なお、図13において、撮影視野領域は、断層像全体を含むように設定されている。
図13(a)は、矩形状の撮影視野領域を、互いに同一の大きさの矩形状の部分画像再構成領域により分割した場合を例示している。この場合、単純な形状により撮影視野領域及び部分画像再構成領域が分割されて領域が小さくなるため、各分割された領域の逆投影処理の中心から各画素までの平均距離が短くなり、アーチファクトは小さく、スライス厚も薄く、画質が向上する。
図13(b)では、円形状の撮影視野領域を、互いに同一の大きさの矩形状の部分画像再構成領域により分割した場合を例示している。この場合、単純な形状の部分画像再構成領域により分割することによりアーチファクトは小さく、スライス厚も薄くなり、画質が向上する。画像再構成を行わない円形の外側部分で矩形の隅部の逆投影処理を省くことにより、計算量を低減できる。
図13(c)は、撮影視野領域の中心に部分画像再構成領域を設定するとともに、その周囲に複数の部分画像再構成領域を設定した場合を例示している。具体的には、中心に円形状の部分画像再構成領域を設定し、その周囲を同心円によって区切るとともに、径方向の直線によって区切っている。中心の部分画像再構成領域の逆投影処理の画素中心は、例えば撮影視野領域の中心(例えば撮影視野領域の重心)や回転中心IC(図2参照)に設定されている。周囲の部分画像再構成領域は、中心側の再構成領域の方が外周側の再構成領域よりも径方向及び円周方向において大きく、すなわち、面積が大きくなるように設定されている。この場合、アーチファクトの小さい撮影視野領域の中心については従来の精度を維持しつつ、その周辺領域については逆投影処理の画素中心を分布させることによるアーチファクトの低減効果を得られる。さらに、アーチファクトが大きくなりやすい外周側ほど、各部分画像再構成領域の逆投影処理の画素中心から各部分画像再構成領域の周縁部までの距離が短くなり、画質の改善及び均一化が図られる。
図13(d)は、図13(c)と同様に、撮影視野領域の中心に部分画像再構成領域を設定するとともに、その周囲に複数の部分画像再構成領域を設定した場合を例示している。図13(d)では、中心の部分画像再構成領域を矩形にしたり、周囲の部分画像再構成領域を多角形にしたり、周囲の部分画像再構成領域のうち中心側のものを外周側のものよりも面積を小さくたりするなど、中心の部分画像再構成領域と周囲の部分画像再構成領域の形状、面積を適宜に設定してよいことを示している。
逆投影処理の画素中心及び部分画像再構成領域の数、位置、形状等は、予め記憶装置7に記憶されていてもよいし、ユーザが入力装置2を介して適宜に設定してもよいし、中央処理装置3が所定のアルゴリズムに従って設定してもよい。
なお、用いられる投影データは360度分の投影データでも、ハーフスキャンの180度+検出器ファン角の投影データでも同様な効果は出せる。
また、フラットパネルX線検出器に代表される2次元X線エリア検出器でも同様な効果を出せる。
上記の実施例1では、全体の画像再構成領域を複数の各々の部分画像再構成領域に分割し、各々の領域に逆投影処理の画像再構成の中心点(焦点)を設けたが、断層像の各画素1画素を画像再構成領域として逆投影処理の中心にしてしまってもよい。
次にコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、走査ガントリ20が傾斜した場合について説明する。図15は、通常のX線データ収集系と断層像の位置関係を示している。この状態に対して、図16のように、データ収集系の回転中心を各列の断層像の逆投影処理の中心にして走査ガントリ20と共に全断層像群も傾斜させると、断層像はz方向座標の大きい方と小さい方でy軸方向の座標位置が異なってしまい、複数個所のz方向位置のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンの間において、図17のように、z方向の断層像の位置の連続性が得られなくなってしまう。
このため、図18のように、断層像の中心の位置をz軸との交点にしておくとz方向の断層像の位置の連続性が得られる。この時に逆投影処理の中心も断層像とz軸との交点にしておくと、画質の均一性のz方向の一貫性が得られる。
なお、この場合用いられる投影データは360度分の投影データでも、ハーフスキャンの180度+検出器ファン角の投影データでも同様な効果は出せる。
また、フラットパネルX線検出器に代表される2次元X線エリア検出器でも同様な効果は出せる。
実施例2においても、実施例1と同様に、各列のコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)の断層像について画像再構成領域全体を複数の部分画像再構成領域に分割し、各部分画像再構成領域について逆投影処理の画素中心を設けてもよい。この場合、1つの画像再構成領域の逆投影処理の画素中心を、回転中心を通るz軸に平行な軸と各列の断層像との交点にすれば、上述の画像再構成領域全体の画素中心と同様に、z方向における部分画像再構成領域の連続性が得られる。またこのとき、実施例1と同様に、部分画像再構成領域の逆投影処理の中心画素と部分画像再構成領域の各画素との距離を小さくすればするほど、断層像のアーチファクトは少なくなり、スライス厚も薄くなり、画質は向上する。
次に実施例3では、部分拡大画像再構成の場合の逆投影処理の中心の効率的な使用例について説明する。なお、以下において、部分拡大画像再構成とは、全撮影視野領域(全撮影領域)の一部の範囲を撮影視野領域として断層像を投影データにさかのぼって画像拡大を行う画像再構成のことをいい、部分拡大画像再構成領域は、部分拡大画像再構成により断層像が画像再構成される領域をいう。全撮影視野領域(全撮影領域)は、被検体の断層像撮影視野全体が含まれる範囲である。
例えば、図7に示すように、部分拡大画像再構成領域が全撮影視野領域の中心部分(例えば全撮影視野領域の重心)にない場合、例えば、全撮影視野画像が両肺野部を撮影していて、部分拡大画像再構成領域の視野が片肺野部である場合、逆投影処理の中心が全撮影視野領域の中心にあっても、部分拡大画像再構成領域にとってみれば部分拡大画像再構成領域の周辺部に逆投影処理の中心があることになり、部分拡大画像再構成された断層像の画質を良くすることに貢献するわけではなかった。それよりは、部分拡大画像再構成領域の中央部、中心(例えば部分拡大画像再構成領域の重心または外心または内心)に逆投影処理の中心を合わせた方が、たとえ1つの逆投影処理中心しかなくても良い。この場合、部分拡大画像再構成領域を半径rとすると、部分拡大画像再構成領域の周辺部と逆投影処理の中心までの距離は最大でもr以内となり、部分拡大画像再構成領域の周辺部でもアーチファクトは極力少なく、スライス厚も極力薄くすることができ、画質は最適化できる。
勿論、この場合に部分拡大画像再構成領域の中心に逆投影処理の中心を置くだけではなく、その他に複数の逆投影処理の中心を部分拡大画像再構成領域の周辺部にも図10のように均等に配置し、逆投影処理の中心の近傍の部分画像再構成領域を図11のように均等に配置することで、更に部分拡大画像再構成された断層像の画質は更に良くなる。
なお、この場合用いられる投影データは360度分の投影データでも、ハーフスキャンの180度+検出器ファン角の投影データでも同様な効果は出る。
また、フラットパネルX線検出器に代表される2次元X線エリア検出器でも同様な効果は出る。
次に実施例4では、複数の部分画像再構成領域が存在した場合に、如何にxy平面である断層像内の画質の連続性を得るかについての使用例について説明する。
図5の2次元逆投影処理の流れの説明図により、オーバーラップした領域がある場合の2次元逆投影処理の流れを示す。
ステップS61〜S66は実施例1において説明したとおりである。
ステップS67では、N個の各々の部分画像再構成領域の境界にはオーバーラップした領域は存在するかを判断する。YESであればステップS68へ、NOであれば終了する処理を行う。
ステップS68では、オーバーラップした領域において、2つの重なる断層像を距離に応じた線型加重係数で2つの重なる断層像を加重加算する処理を行う。
実施例1と同様に、ステップS1からステップS5までの前処理を行った後に、ステップS6の2次元逆投影処理を部分画像再構成領域の数だけ繰り返す。この後、ステップS7の後処理、ステップS8の画像表示を行う。通常、複数の部分画像再構成領域の部分断層像をそのまま1枚の断層像につなぎ合わせると、各々の部分画像再構成領域の境界線が見えてしまう場合が多い。そのため、図12のように、各々の隣接する部分画像再構成領域の逆投影処理を境界を超えてオーバーラップした大きめの部分画像再構成領域として2次元逆投影処理を行っておく。オーバーラップした領域では図12のように、例えば加重係数を線形にオーバラップした領域内で徐々に変化させて加重加算する。
部分画像再構成された断層像G1(x,y),G2(x,y)、加重係数w1,w2、つなぎ合わされた断層像G(x,y)とすると、以下のようになる。
Figure 0004785441
これにより、連続的に隣り合う断層像に乗り移る際に、xy平面内で充分に連続的な画質を実現できる。この場合、断層像の各画素のCT値が不連続にならないように、加重係数w1(x,y),w2(x,y)の和は常に1にしておく必要がある。
なお、オーバーラップした領域の位置、大きさは適宜に設定してよい。また、オーバーラップした領域の位置、大きさは、予め記憶装置7に記憶されていてもよいし、ユーザが入力装置2を介して適宜に設定してもよいし、中央処理装置3が所定のアルゴリズムに従って設定してもよい。
次に実施例5では、ある部分画像再構成領域を通るz方向に異なる位置でデータ収集された複数のX線ビームの投影データを用いて逆投影処理を行い、画像ノイズのS/Nを改善、アーチファクト低減、画質を均一にする例について説明する。
z方向にある程度広い範囲のスキャンを行う場合、z方向の複数位置におけるコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて、各列の断層像の画像再構成で、1つまたは複数の部分画像再構成領域において、各々の部分画像再構成領域の逆投影処理の中心に対し、逆投影を行い2次元画像再構成を行う。
またこの時、図14に示すように、z方向の両端のX線検出器列においては、X線ビームが少なくなっているミッシングコーンにかかる断層像を画像再構成することになる。このミッシングコーンにかかる断層像ではアーチファクトが大きく、画像ノイズも大きくなりがちである。この対策としては、図20に示すように、逆投影処理する際にはある1つのz方向位置の投影データのみを使うのではなく、他のz方向位置の複数のz方向位置の投影データの中で逆投影処理されている部分画像再構成領域を通るX線ビームがあれば、有効に活用して逆投影を行うことができる。
また、ヘリカルスキャンまたは可変ピッチヘリカルスキャンの場合は、図21に出すようなヘリカルピッチが1以下である、ヘリカルスキャンまたは加速開始時または減速時の可変ピッチヘリカルスキャンにおいても前記と同様に、逆投影処理する際にはある1つのz方向位置の投影データのみを使うのではなく、他のz方向位置の複数のz方向位置の投影データの中で逆投影処理されている部分画像再構成領域を通るX線ビームがあれば、有効に活用して逆投影を行うことができる。
次に実施例6では、図22に示すように、断層像のスライス厚を制御するために多列X線検出器24または2次元X線エリア検出器24の列方向(z方向)に加重加算またはz方向にzフィルタを重畳し、部分画像再構成領域を2次元逆投影するX線のビーム幅を制御した後に2次元逆投影処理を行い、部分画像再構成領域のスライス厚および画像再構成される断層像のスライス厚も制御できる。
例えば、投影データD11(ch,j)に対し、列方向に例えば下記のような列方向フィルタサイズが5列のフィルタをかける。
(w1(ch),w2(ch),w3(ch),w4(ch),w5(ch))、
ただし、
Figure 0004785441
とする。
補正された検出器データD12(ch,row)は以下のようになる。
Figure 0004785441
となる。なお、チャネルの最大値はCH, 列の最大値はROWとすると、
Figure 0004785441
とする。
また、列方向フィルタ係数を各チャネルごとに変化させると画像再構成中心からの距離に応じてスライス厚を制御できる。また、複数の部分画像再構成領域ごとにこのzフィルタの加重係数を変えてスライス厚を自由に制御することもできる。一般的に断層像では画像再構成中心に比べ周辺部の方がスライス厚が厚くなるので、列方向フィルタ係数を中心部と周辺部で変化させて、列方向フィルタ係数を中心部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅を広く変化させると、周辺部チャネル近辺では列方向フィルタ係数の幅をせまく変化させると、スライス厚は周辺部でも画像再構成中心部でも一様に近くすることもできる。
このように、多列X線検出器24の中心部チャネルと周辺部チャネルの列方向フィルタ係数を制御してやることにより、スライス厚も中心部と周辺部で制御できる。列方向フィルタでスライス厚を弱干厚くすると、アーチファクト、ノイズともに大幅に改善される。これによりアーチファクト改善具合、ノイズ改善具合も制御できる。つまり、画像再構成された断層像つまり、xy平面内の画質が制御できる。また、その他の実施例として列方向(z方向)フィルタ係数を逆重畳(デコンボリューション)フィルタにすることにより、薄いスライス厚の断層像を実現することもできる。
以上のX線CT装置100において、本発明のX線CT装置、またはX線CT撮影方法によれば、従来、画像再構成中心から離れた画像再構成領域の周辺部における画質の劣化を低減させる効果がある。また、画像再構成中心の数を増やすことにより、画質をより改善することができる。
なお、画像再構成方法は、従来公知の2次元画像再構成方法であれば他の2次元画像再構成方法であってもよい。
また、本実施例では、各列ごとに係数の異なった列方向(z方向)フィルタを重畳することにより、画質のばらつきを調整し、均一なスライス厚、アーチファクト、ノイズの画質を実現しているが、これには様々なフィルタ係数が考えられる。しかし、いずれにおいても同様の効果を出すことができる。
また、本実施例では、医用X線CT装置を元に書かれているが、産業用X線CT装置または他の装置と組合わせたX線CT−PET装置、X線CT−SPECT装置などでも同様に効果を出すことができる。
また、本実施例では、いくつかの画像再構成分割領域の分割方法について述べたが、様々な画像分割方法についても同様の効果を出せる。また、断層像の各々の1画素を1つの画像再構成分割領域として逆投影処理の中心としても同様の効果を出せる。
また、本実施例では、投影データの形式については細かく言及しなかったが、360度分の投影データでも、ハーフスキャン用の180度+検出器ファン角の投影データでも、360度を超える投影データでも同様の効果を出せる。
また、本実施例では、X線検出器として多列X線検出器を用いて説明したが、X線I.I.(X線イメージインテンシファイア)、フラットパネル2次元X線エリア検出器などでも同様の効果を出せる。
本発明の一実施形態にかかるX線CT装置を示すブロック図である。 X線発生装置(X線管)および多列X線検出器の回転を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係るX線CT装置の概略動作を示すフロー図である。 前処理の詳細を示すフロー図である。 2次元逆投影処理の流れを示すフロー図である。 2次元画像再構成における画像再構成平面と画質の関係を示す図及び2次元画像再構成における逆投影処理の中心とX線ビームの関係を示す図である。 部分拡大画像再構成領域と全撮影領域を示す図である。 断層像中心からずれた逆投影処理の中心画素とその逆投影処理の中心画素を通るX線ビームを示す図である。 複数の逆投影処理の中心画素とその逆投影処理の中心画素を通るX線ビームを示す図である。 全撮影領域平面に中心以外に存在する逆投影処理の中心点を示す図である。 部分再構成領域の分割を示す図である。 分割線近傍の重み係数による画像再構成された画像の合成を示す図である。 撮影視野領域の部分画像再構成領域の分割例を示す図である。 X線ビームと逆投影される画素のz方向のズレを示す図である。 通常のX線データ収集系と断層像の位置関係を示す図である。 走査ガントリが傾斜した場合のX線データ収集系と断層像の位置関係を示す図である。 複数のz方向位置における走査ガントリが傾斜した場合のX線データ収集系と断層像の位置関係を示す図である。 走査ガントリが傾斜した場合のX線データ収集系と断層像の逆投影処理の中心をz方向に揃えた位置関係を示す図である。 複数のz方向位置における走査ガントリが傾斜した場合のX線データ収集系と断層像の逆投影処理の中心をz方向に揃えた位置関係を示す図である。 z方向に隣り合うコンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)またはシネスキャンにおいて部分画像再構成領域を通る複数のX線ビームを示す図である。 ヘリカルスキャンにおいてヘリカルピッチがピッチ1以下であるヘリカルスキャンにおいて部分画像再構成領域を通る複数のX線ビームを示す図である。 列方向の加重係数またはzフィルタを投影データに重畳し画像再構成される断層像のスライス厚を制御を示す図である。
符号の説明
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
20 走査ガントリ
21 X線管
22 X線コントローラ
23 コリメータ
24 多列X線検出器
25 DAS(データ収集装置)
26 回転部コントローラ
27 チルトコントローラ(傾斜コントローラ)
29 制御コントローラ
30 スリップリング
dP 検出器面
P 再構成領域
PP 投影面
IC 回転中心(ISO)

Claims (6)

  1. X線発生装置と相対してX線を検出する多列X線検出器とを、その間にある回転中心の回りに回転運動をさせながら、その間にある被検体を透過したX線投影データを収集するX線データ収集手段と、
    そのX線データ収集手段から収集された投影データを画像再構成する画像再構成手段と、
    画像再構成された断層像を表示する画像表示手段と
    を備えたX線CT装置において、
    前記画像再構成手段は、
    撮影視野に基づく画像再構成領域の中心とは異なる位置に配置される、投影データが通った画素に正しく逆投影処理が行われる画素(以下、逆投影処理の中心画素と言う)と前記逆投影処理の中心画素を通るX線ビームによる投影データが得られる前記多列X線検出器の列とを定め、当該列から得られた投影データに基づく2次元逆投影処理により、前記逆投影処理の中心画素が含まれる前記撮影視野に基づく画像再構成領域より小さい部分画像再構成領域の画像再構成を行うものである
    X線CT装置。
  2. 前記部分画像再構成領域は、撮影視野に基づく画像再構成領域を複数に分割して得られる複数の部分画像再構成領域である
    請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記複数の部分画像再構成領域は、その境界がオーバーラップするように再構成されるものであり、
    前記画像再構成手段は、当該オーバーラップする領域について、加重加算処理を行うものである
    請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記画像再構成手段は、さらに、撮影視野に基づく画像再構成領域の中心を逆投影処理の中心画素とした部分画像再構成領域の画像再構成を行うものである
    請求項1から請求項3の何れか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記部分画像再構成領域は、拡大画像を生成する領域である
    請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 前記逆投影処理の中心画素は、前記部分画像再構成領域の中心またはほぼ中心に位置する
    請求項1から請求項5の何れか一項に記載のX線CT装置。
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