JPH0530496U - パワーブロア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は保守及び点検作業を簡単且つ容易に
行うことができるパワーブロアを提供する。 【構成】 本考案によれば、ファンの軸線方向に前後し
て配置されたファンケース及びエンジンを有するパワー
ブロアは、前記ファンケースの前面部材に前記ファンの
外径よりも大きい内径を有する中央開口を形成し、該中
央開口に蓋部材を取外し可能に取付けたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパワーブロアに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、空冷２サイクルガソリンエンジン等を動力源として搭載した、風掃機や 動力散布機等に使用されるパワーブロアは、ファンをエンジンの出力軸の一端部 に取付け該ファンを取囲むファンケースとエンジンとでブロア本体が構成されて いる。このため、エンジンを保守及び点検のために機械本体から取外す時には、 まず多数のねじを外し、ファンケースを分解して機械本体から取外し、次にファ ンをエンジンの出力軸から取外してからエンジンをブロア本体から取外さねばな らず、このため作業に手間がかかり、またファンケースの組立用としてタッピン ねじを使用している場合には、ファンケースの分解・組立の際にねじがきかなく なる等の不都合があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は上記した従来の技術の不都合を排除すると共に簡単で便利な 形のパワーブロアを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ファンの軸線方向に前後して配置されたファンケース及びエンジン を有するパワーブロアにおいて、前記ファンケースの前面部材に前記ファンの外 径よりも大きい内径を有する中央開口を形成し、該中央開口に蓋部材を取外し可 能に取付けたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

従って、蓋部材をファンケースから取外すだけでファンをファンケースからそ の前面の中央開口を通して取外すことができ、エンジンをブロア本体から簡単に 取外すことができる。したがって、その際ファンケースを分解することを必要と しない。

【０００６】

【実施例】

次に本考案について図面を参照して説明する。 図１は本考案による手提げ式風掃機として使用されるパワーブロアの一実施例 の要部分解断面図である。このパワーブロア１は、ファンケース３に空冷２サイ クルガソリンエンジン２をボルト止めによって取付けており、該エンジン２の出 力軸２６の軸線方向前側に配置された前記ファンケース３は、前面部材１２と後 面部材５とを組み合わせて適数のタッピンねじ（図示せず）で固着して形成され ている。前記エンジン２のねじ山付出力軸端２６ａに固着された延長軸４が、前 記ファンケース３の後面部材５に形成された中央穴６を通して前記ファンケース ３内へ突出しており、それに螺合するナット７及びワッシャ８によって送風用フ ァン９を取外し可能に取付けており、該ファン９は前記ファンケース３内でエン ジン２によって回転駆動されるようになっている。前記エンジン２は、リコイル スタータ１７の挿通開口１８を有するとともに燃料タンク２８を収容したエンジ ンカバー１０によってその周りを背後から覆われる。該エンジンカバー１０は、 その上部では手提げハンドル１９を貫通してファンケース３に螺着されるボルト １１（その一つだけを図示する）によって前記ファンケース３に固定され、下部 では前記エンジン２の取付用ねじ孔部２４にボルト２５で固定される。前記ファ ンケース３は、その前面１２に円形の吸気用中央開口１３を形成しており、該中 央開口１３は前記ファン９の外径よりも大きい内径を有する。この中央開口１３ には、吸気用開口２９を備えた防護用の蓋部材１４が回転嵌合され、適宜の係止 手段（図示例では、ボルト１６とねじ孔２１）によって、前記ファンケース３に 取外し可能に取付けられている。前記エンジン２は、前記中央開口１３側から、 適数のボルト２１を取付用ねじ孔部２０にねじ込むことにより、前記ファンケー ス３に固着される。したがって、エンジン２は、ファンケース３とエンジンカバ ー１０で形成された一体のケース内に、確実に保持される。図中、２７はエンジ ン冷却ファンを兼ねたマグネトロータであり、前記ファンケース３の後面部材５ の中央穴６の径を、前記マグネトロータ２７より径大にせしめれば、分解時等好 適である。

【０００７】 エンジン２の保守又は点検を行う時、ボルト１６をファンケース３から外して 蓋部材１４を回して回転嵌合を外してファンケース３から取外し、ナット７及び ワッシャ８をエンジン２の延長軸４から外して、ファン９をファンケース３の内 部からその前面部材１２の中央開口１３を通して前方外部へ取出すことができる 。更に必要な場合には、ボルト１１及び２５をファンケース３及びエンジン２か ら外してエンジンカバー１０をエンジン２から分離し、次にエンジン２をファン ケース３に取付けているボルト２２を外して、エンジン２の保守又は点検作業を 簡単且つ容易に行うことができる。保守又は点検作業後、エンジン２を取付ける 作業は上記した手順と逆の手順に従って簡単に行うことができる。これらいずれ の作業においても、ファンケース３の分解作業を必要とせず、従ってファンケー ス３を組み付けているタッピンねじ等の着脱作業は全く必要がない。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明した本考案の構成により、本考案はファンケースを分解せずにファン を取外して、エンジンをファンケースから分離することができるので、パワーブ ロアの保守及び点検作業を簡単且つ容易に行うことができ、ファンケースの組立 用としてタッピンねじ等、安価な手段を用いることができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるパワーブロアの一実施例の要部分
解断面図。

【符号の説明】

２ エンジン ３ ファンケース ９ ファン １２ ファンケースの前面部材 １３ ファンケース前面部材の中央開口 １４ 蓋部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファン（９）の軸線方向に前後して配置
   されたファンケース（３）及びエンジン（２）を有する
   パワーブロアにおいて、前記ファンケース（３）の前面
   部材（１２）に前記ファン（９）の外径よりも大きい内
   径を有する中央開口（１３）を形成し、該中央開口（１
   ３）に蓋部材（１４）を取外し可能に取付けたことを特
   徴とするパワーブロア。