JPH0514103Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、換気口に設けられたパイプに挿入固
定される筒状の本体を有した換気扇に関するもの
である。

従来の技術 この種の換気扇は本体の室内側端面に、中央部
に吸気口を有するオリフイスを着脱自在に固定し
ているが、このオリフイスの固定は、従来、第３
図および第４図に示すような構成において行われ
ていた。

すなわち、内部に羽根１０３を固着したモータ
１０２を設けた筒状の本体１０１の室内側開口端
部を、外方に延設してフランジ部１０４を形成
し、このフランジ部１０４の外周部に室内側に立
ち上つた周壁１０５を形成している。周壁１０５
の本体１０１設置時に下部となる位置には、室内
側端面を開口しナツト１０６をねじ部が下方を向
くようにして収納するナツト取付溝１０７を設
け、このナツト取付溝１０７の外周側壁と内周側
壁とに同じく室内側端面に開口したＵ字溝１０８
を設けている。また、周壁１０５の外周部には中
央部に吸気口１０９ａを有するオリフイス１０９
が嵌合され、この嵌合時、前記ナツト取付溝１０
７に対応する位置に形成された切欠き部１１０と
Ｕ字溝１０７の外周側壁に設けたＵ字溝１０８と
を貫通して取付けねじ１１１をナツト１０６に螺
入し、オリフイス１０９を本体１０１に着脱自在
に固定している。

考案が解決しようとする課題 このような従来の構成では、ナツト取付溝１０
７の加工寸法のばらつきによつては、ナツト１０
６の保持がゆるく取付けねじ１１１を締め付けて
も、モータ１０２の振動によつて徐々に移動し、
ナツト取付溝１０７からはずれ、オリフイス１０
９も本体１０１からはずれてしまうことがあつ
た。

本考案はこのような課題を解決するもので、オ
リフイスの本体への固定を確実にした換気扇を提
供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段 この課題を解決するために本考案は、筒状の本
体へ室内側端部を外方に延設してフランジ部を形
成し、さらにこのフランジ部の外周部を室内側に
突設して周壁を形成し、この周壁に前記フランジ
部の室外側底部を開口してナツトを収納するナツ
ト取付溝を形成し、かつ前記周壁の外周部に前記
ナツト取付溝と連通し、室内側端面と外周側とを
開口したＵ字溝を形成し、前記周壁の外周部に、
中央部に吸気口を有し前記Ｕ字溝と対応する位置
に切欠き部を有するオリフイスを嵌合し、このオ
リフイスの切欠き部と前記本体の周壁のＵ字溝と
を貫通して取付けねじをナツトに螺入し、前記オ
リフイスを前記本体に着脱自在に固定してなる換
気扇を構成したものである。

作 用 この構成により、オリフイスを本体に固定する
とき、ナツト取付溝にナツトを挿入し、このナツ
トにオリフイスの切欠き部と本体の周壁のＵ字溝
とを貫通して取付けねじを螺入すると、ナツトは
取付けねじと螺合しているのでナツト取付溝の開
口から抜けてはずれることはなく、また周壁の室
内側端部からは、ナツト取付溝の底部に当たり抜
け出ることはなく、したがつてオリフイスは取付
けねじに常に締め付けられているので、確実に本
体に固定されることとなる。

実施例 以下、本発明の一実施例を第１図および第２図
にもとづき説明する。すなわち、内部にモータ２
と、このモータにより駆動される羽根３とを備え
た筒状の本体１の室内側開口端部を、外方に延設
してフランジ部４を形成し、このフランジ部４の
外周部を室内側に突設して周壁５を形成してい
る。本体１を図示しない壁面を換気口に設置した
とき、周壁５の下部となる位置には、フランジ部
５の室外側底部を開口しナツト６をねじ部が下方
を向くようにして収納するナツト取付溝７を設
け、かつ周壁５の外周部にナツト取付溝７と連通
し、室内側端面と外周側とを開口したＵ字溝８を
設けている。また周壁５の外周部には中央部に吸
込口９ａを有するオリフイス９が嵌合され、この
嵌合時、前記ナツト取付溝７に対応する位置に形
成されたオリフイス９の外周端部の切欠部１０と
本体１の周壁５の外周部に設けたＵ字溝８とを貫
通して取付けねじ１１をナツト６に螺入し、オリ
フイス９を本体１に着脱自在に固定している。

上記構成における換気扇のオリフイス９を本体
１に固定するには、ナツト取付溝７にナツト６を
挿入し、本体１の周壁５の外周部にオリフイス９
を嵌合し、取付けねじ１１をオリフイス９の切欠
き部１０と本体のＵ字溝８とを貫通してナツト６
に螺入することによつて完了するが、固定後は、
ナツト６は取付けねじ１１と螺合しているのでナ
ツト取付溝７の開口から、モータ２の振動等によ
つて徐々に移動し、抜けてはずれることはなく、
また周壁５の室内側端面からは、ナツト取付溝７
の底部に当たり抜け出ることはなく、したがつて
オリフイス９に対し取付けねじ１１の締め付けが
はずれることはなく、オリフイス９は確実に本体
１に固定されていることとなる。

考案の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本考
案によればオリフイスを本体に固定するナツトと
取付けねじは螺合すると、抜けてはずれることが
なく、したがつてオリフイスは確実に本体に固定
されているという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の換気扇の断面図、
第２図は同要部拡大斜視図、第３図は従来の換気
扇の断面図、第４図は同要部拡大斜視図である。 １……本体、４……フランジ部、５……周壁、
６……ナツト、７……ナツト取付溝、８……Ｕ字
溝、９……オリフイス、１０……切欠き部、１１
……取付けねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部にモータとこのモータにより駆動される羽
   根とを備え、室内側端部と室外側端部に開口を有
   する筒状の本体の前記室内側端部を外方に延設し
   てフランジ部を形成し、さらにこのフランジ部の
   外周部を室内側に突設して周壁を形成し、この周
   壁に前記フランジ部の室外側底部を開口してナツ
   トを収納するナツト取付溝を形成し、かつ前記周
   壁の外周部に前記ナツト取付溝と連通し、室内側
   端面と外周側とを開口したＵ字溝を形成し、前記
   周壁の外周部に、中央部に吸気口を有し前記Ｕ字
   溝と対応する位置に切欠き部を有するオリフイス
   を嵌合し、このオリフイスの切欠き部と前記本体
   の周壁のＵ字溝とを貫通して取付けねじをナツト
   に螺入し、前記オリフイスを前記本体に着脱自在
   に固定してなる換気扇。