JPH0530469Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、嵌め絵遊びと立体遊びをそれぞれ可
能とした、主に幼児用の組合せ玩具に関する。

［従来の技術］ 従来より、20mm程度の厚肉に形成した板材に、
動物や乗物などの絵柄を描き、その絵柄に合わせ
て切り込みを設け、嵌め絵遊びをしたり、また、
その絵柄の部分を取り出し、立てたり並べたりし
て遊ぶことのできる玩具が存在する。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のものは、一組の対応絵柄
をそれぞれ取り出して、それらを嵌合して組合
せ、立体的に遊ぶことはできなかつた。

そこで、本考案は、キヤラクターと乗物、買物
と買物かご等組合せ可能な絵柄の嵌め絵遊びはも
ちろん、それらを取り出して各々を組合せ、乗物
に乗つた状態、買物かごに買物を入れた状態等の
ごく現実的な遊び、すなわち乗物ごつこ遊びや買
物ごつこ遊びを可能とした組合せ玩具を提供する
ことを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本考案は、上記目的を達成するために、厚肉に
形成した柔軟性素材からなる板材に切り込みを設
けて、外枠と該外枠に嵌合される複数の内枠を形
成し、該外枠と各内枠及び互いに隣接する内枠同
士は、それぞれの当接辺に順次凹部及び凸部を形
成して凹凸嵌合可能とする。また、該内枠の各々
にはキヤラクターと乗物、買物と買物かご等組合
せ可能な絵柄を１つずつ描くとともに、これら絵
柄に合わせて切り込みを設けて各絵柄を内枠に嵌
合可能とする。さらに、上記対応絵柄の一方に嵌
合凹部を、他方にそれに嵌合する嵌合凸部を形成
して、両者を内枠から取り出して各々を組合せて
凹凸嵌合可能としたことを特徴とするものであ
る。

［作用］ 外枠に内枠を凹凸嵌合したり、内枠に絵柄を嵌
合することによつて、嵌め絵遊びを行うことがで
きる。

また、対応絵柄をそれぞれ内枠から取り出して
組合せ、凹凸嵌合することによつて、立体遊びを
行うことができる。

［実施例］ 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

まず、第１図は組合せ玩具の全体正面図を示す
もので、発泡ポリエチレン等の柔軟素材で厚肉に
形成された四辺形状の板材に切り込みを設けて、
外枠１と、その外枠１に嵌合可能とした６つの同
一形状の内枠２，３，４，５，６，７と、該内枠
２，３，４内に描かれ、かつ内枠２，３，４に嵌
合可能としたキヤラクターの絵柄８，９，１０
と、内枠５，６，７内に描かれ、かつ内枠５，
６，７に嵌合可能とした乗物の絵柄１１，１２，
１３とから構成されている。

前記外枠１と各内枠２，３，４，５，６，７及
び互いに隣接する内枠同士は、それぞれの当接辺
に順次凹部１ａ，２ａ，３ａ，４ａ，５ａ，６
ａ，７ａ及び凸部１ｂ，２ｂ，３ｂ，４ｂ，５
ｂ，６ｂ，７ｂを形成し、凹凸嵌合可能としてあ
る。

そして、前記キヤラクターの絵柄８，９，１０
はそれぞれ上半身８ａ，９ａ，１０ａと下半身８
ｂ，９ｂ，１０ｂとに分割され、上半身８ａ，９
ａ，１０ａにはそれぞれ同一形状の嵌合凸部８
ｃ，９ｃ，１０ｃが、下半身にはそれぞれ同一形
状の嵌合凹部８ｄ，９ｄ，１０ｄが形成され、や
はり凹凸嵌合可能としてある。

また、前記乗物の絵柄１１，１２，１３の上部
には、前記キヤラクターの絵柄８，９，１０の上
半身８ａ，９ａ，１０ａに形成した嵌合凸部８
ｃ，９ｃ，１０ｃが嵌合できる大きさの嵌合凹部
１１ａ，１２ａ，１３ａがそれぞれ形成されてい
る。

しかるに、外枠１から内枠２，３，４，５，
６，７やキヤラクターの絵柄８，９，１０及び乗
物の絵柄１１，１２，１３を取り外すと、嵌め絵
遊びが可能になるとともに、第３図に示すよう
に、キヤラクターの絵柄８の上半身８ａ及び乗物
の絵柄１１を取り外し、それぞれに形成した嵌合
凸部８ｃと嵌合凹部１１ａ同士を嵌め合わせる
と、キヤラクターが乗物に乗つた状態となり、立
体的でよりリアルな乗物ごつこ遊びが可能とな
る。

そして、本実施例においては、各キヤラクター
に形成した嵌合凸部８ｃ，９ｃ，１０ｃと各乗物
に形成した嵌合凹部１１ａ，１２ａ，１３ａとは
それぞれ互いに嵌合できるように形成されている
から、各キヤラクターをそれぞれ各乗物に嵌め合
わせて遊びことができる。

また、内枠２，３，４，５，６，７も同一形状
に形成してあるため、嵌め絵遊びに際し、各キヤ
ラクターと各乗物の外枠１内への配置を変えるこ
とができる。

なお、上記実施例においては、キヤラクターと
乗物の絵柄を表してなる組合せ玩具について説明
したが、本考案はこれのみに限らず、例えば、果
物や野菜等の買物とそれを収容する買物かごの絵
柄等、他の組合せ可能な絵柄を表したものにも同
様に適用できる。

［考案の効果］ 本考案は以上のように、厚肉に形成した柔軟性
素材からなる板材に切り込みを設けて、外枠と該
外枠に嵌合される複数の内枠を形成し、該外枠と
各内枠及び互いに隣接する内枠同士は、それぞれ
その当接辺に順次凹部及び凸部を形成して凹凸嵌
合可能とし、また、該内枠の各々にはキヤラクタ
ーと乗物、買物と買物かご等組合せ可能な絵柄を
１つずつ描くとともに、これら絵柄に合わせて切
り込みを設けて各絵柄を内枠に嵌合可能とし、さ
らに、上記対応絵柄の一方に嵌合凹部を、他方に
それに嵌合する嵌合凸部を形成して、両者を内枠
から取り出して各々を組合せて凹凸嵌合可能とし
たから、単なる嵌め絵遊びだけでなく、キヤラク
ターと乗物あるいは買物と買物かご等を組合せる
ことによつて、乗物に乗つた状態や買物かごに買
物を入れた状態にして、立体的に、乗物ごつこ遊
びや買物ごつこ遊びを行うことができ、真似ごと
の世界（ごつこ遊び）の展開をリアルに実現でき
る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
組合せ玩具の全体正面図、第２図は第１図の−
断面図、第３図はキヤラクターと乗物とを組合
せた状態を示す説明図である。 １……外枠、２，３，４，５，６，７……内
枠、８，９，１０……キヤラクターの絵柄、８
ｃ，９ｃ，１０ｃ……嵌合凸部、１１，１２，１
３……乗物の絵柄、１１ａ，１２ａ，１３ａ……
嵌合凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚肉に形成した柔軟性素材からなる板材に切り
   込みを設けて、外枠と該外枠に嵌合される複数の
   内枠を形成し、該外枠と各内枠及び互いに隣接す
   る内枠同士は、それぞれその当接辺に順次凹部及
   び凸部を形成して凹凸嵌合可能とし、また該内枠
   の各々にはキヤラクターと乗物、買物と買物かご
   等組合せ可能な絵柄を１つずつ描くとともに、こ
   れら絵柄に合わせて切り込みを設けて各絵柄を内
   枠に嵌合可能とし、さらに上記対応絵柄の一方に
   嵌合凹部を、他方にそれに嵌合する嵌合凸部を形
   成して、両者を内枠から取り出して各々を組合せ
   て凹凸嵌合可能としたことを特徴とする組合せ玩
   具。