JP3088539U - ブロックパズル玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来のブロックパズルよりも面白みを増すと
ともに、見映えを良くしたブロックパズル玩具の提供。 【解決手段】 凹部２を形成した筐体１と、窓孔６を開
設するとともに、上記筐体１に重合させたとき、その窓
孔６が上記凹部２の開口に一致するようにして該筐体１
に蝶着された複数の綴枠板５……と、適宜並べ替えて上
記筐体１の凹部２嵌め込むことによって、複数のパズル
絵柄を完成する複数のブロック１２……とからなるブロ
ックパズル玩具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ブロックパズル玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

【０００３】 各面に絵柄を表した正六面体のブロックを箱枠内の所定の位置に適宜配置する ことによって６通りのパズル絵柄を完成させるようにしたブロックパズル玩具と しては、実用新案登録第３０７０７１８号公報に記載されたものが公知となって いる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、このブロックパズル玩具のブロックを囲繞収納している箱枠は、単に ブロックパズルを整列した状態で収容できるようにしただけのものであって、何 らの絵柄も表されておらず、味気ないものである。 そこで本考案は、窓孔を開設した綴枠板を、ブロックを嵌め込む凹部を形成し た筐体に重合させたとき、上記窓孔が上記凹部の開口に一致するようにして該筐 体に蝶着することによって、従来のブロックパズル玩具よりも面白みを増すとと もに、見映えを良くしたブロックパズル玩具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の本考案ブロックパズル玩具は、凹部２を形成した筐体１と、窓 孔６を開設するとともに、上記筐体１に重合させたとき、その窓孔６が上記凹部 ２の開口に一致するようにして該筐体１に蝶着された複数の綴枠板５……と、適 宜並べ替えて上記筐体１の凹部２に嵌め込むことによって、複数のパズル絵柄Ａ 〜Ｆを完成する複数のブロック１２……とからなるものである。

【０００６】 請求項２記載の本考案は、上記複数の綴枠板５……の表面に、文字、図形等か らなる表面枠絵柄７を表したこと、および、パズル絵柄Ａ〜Ｆが、上記複数の綴 枠板５……の表面に表された各表面枠絵柄７に連続するか、あるいはそれと関連 している請求項１記載のブロックパズル玩具である。

【０００７】 請求項３記載の本考案は、綴枠板５……の裏面に、パズル絵柄Ａ〜Ｆの完成図 １５、あるいはそのパズル絵柄Ａ〜Ｆを完成させるためのヒント１６を示した裏 面枠絵柄７’を表した請求項１または２記載のブロックパズル玩具である。

【０００８】 請求項４記載の本考案は、綴枠板５……に物語の筋書きを表した請求項１，２ または３記載のブロックパズル玩具である。

【０００９】 請求項５記載の本考案は、筐体１が、把手３を備えている請求項１，２，３ま たは４記載のブロックパズル玩具である。

【００１０】 請求項６記載の本考案は、最も表面側に蝶着される綴枠板５の窓孔６’に透明 フィルム９を張架し、該綴枠板５の表面の小口側に係止部材１０を取り付けてな る表紙枠板５’と、上記係止部材１０と貼合あるいは嵌合される係止部材１０’ をその先端に取り付け、基端を筐体１の底厚紙１’に固定した止着バンド１１と を備えている請求項１，２，３，４または５記載のブロックパズル玩具である。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を図示の一実施形態について詳しく説明する。

【００１２】 １は、プラスチック板をプレス加工により成型した筐体で、それは正方形状の 底板ａの周囲に一体に起立する内壁ｂにより、同じく正方形状の上面開口を有す る凹部２を形成し、かつ、上記内壁ｂの上辺縁を外方に水平に延長した天板ｃの 外周辺縁に垂直に下降する外壁ｄを延長し、これら内壁ｂと外壁ｄの間に中空部 ｅを形成している。３は、その筐体１に突設した把手である。４，４は、筐体１ の天板ｃの一側に設けた一対の綴枠板係止具である。１’は、筐体１の底板ａお よび外壁ｄの下辺縁に貼着した底厚紙である。

【００１３】 ５……は、ほぼ中央の部分に、上記筐体１の凹部２の正方形状の開口とほぼ同 形同大の窓孔６を開設した厚紙製の綴枠板で、それらの表面には、文字、図形等 からなる表面枠絵柄７を表し、裏面にも同じく文字、図形等からなる裏面枠絵柄 ７’を表している。その各綴枠板５は、一端に形成された一対の係止片８，８を 上記筐体１の綴枠板係止具４，４に緩嵌することにより、回動自在に蝶着され、 上記筐体１に重合させたとき、その窓孔６が上記凹部２の開口と一致するように なっている。

【００１４】 ５’は、表紙枠板を示す。それは、最も表面側に蝶着される上記綴枠板５の窓 孔６’にプラスチック製の透明フィルム９を張架するとともに、該綴枠板５の表 面の小口側には、後記の係止部材１０’と二片で対になるベルベットファスナー 等合成樹脂製の接着テープやスナップボタン等のうちの一片である係止部材１０ を備えてなるものである。 １１は、基端を上記底厚紙１’に固定するとともに、上記係止部材１０と貼合 あるいは嵌合される係止部材１０’をその先端に取り付けた止着バンドであり、 これによって筐体１に蝶着されたすべての綴枠板５……を筐体１の天板ｃ上に止 着できるようにしている。

【００１５】 １２……は、各面に所要の部分絵柄を表してなる９個の正六面体たるブロック であって、これらを適宜並べ替えて上記筐体１の凹部２に嵌め込むことによって 、６通りのパズル絵柄Ａ〜Ｆ（Ｃ〜Ｆは図示していない）が完成される。 すなわち、各ブロック１２は、第１のパズル絵柄Ａを９つに分割した部分絵柄 Ａ１〜Ａ９のうち任意のひとつをある面に表し、次に第２のパズル絵柄Ｂを同じ く９つに分割した部分絵柄Ｂ１〜Ｂ９のうち任意のひとつを他の面に表す、とい う具合にして第１から第６までの６通りのパズル絵柄Ａ〜Ｆのそれぞれを構成す る部分絵柄の１つずつを各面に表している。

【００１６】 ブロック１２……により完成される６通りのパズル絵柄Ａ〜Ｆは、上記綴枠板 ５……の表面に表された各表面枠絵柄７……に連続するか、あるいはそれと関連 した絵柄となっていて、いずれかの綴枠板５……を筐体１に重合させた状態で、 それに対応するパズル絵柄Ａ〜Ｆを完成させると、表面枠絵柄７がパズル絵柄Ａ 〜Ｆを囲繞し、全体としてひとつのまとまった絵柄を表すようになっている。

【００１７】 たとえば、表紙枠板５’の表面の窓孔６’の左右には雨戸の絵柄が表されてい て、その窓孔６’を通して、筐体１の凹部２に嵌め込んだブロック１２……によ って完成された人物を表すパズル絵柄Ａが看取される（図２）。しかも、ブロッ ク１２……どうしの間隙が、あたかも窓枠であるかのように看取されるので、室 内にいる人物が外から窓を通して見えている状態を模したものとなっている。な お、窓孔６’の上下にはその他の適当な絵柄が表されている。

【００１８】 窓孔６’には上記のように透明フィルム９が張架されているから、表紙枠板５ ’を閉じ、止着バンド１１によって止めておけば、持ち運びの際にも筐体１の凹 部２に収納してある上記ブロック１２……が脱落するようなことがない。

【００１９】 上記構成の本考案ブロックパズル玩具の使用は、次のように行う。 表紙枠板５’を開くと、その裏面の裏面枠絵柄７’が見開き左側に看取され、 その次に蝶着されている綴枠板５の表面枠絵柄７が筐体１に重合された状態で見 開き右側に看取される。 この状態で、すべてのブロック１２……をいったん抜き出し（図５）、見開き 右側の綴枠板５の表面枠絵柄７と連続するように、窓孔６を通じて筐体１の凹部 ２内にブロック１２……を嵌め込んで、パズル絵柄Ｂを完成させる。完成したパ ズル絵柄Ｂは表面枠絵柄７とともにまとまった絵柄を表すので、枠絵柄を備えて いない従来のブロックパズル玩具に比べてより面白く、かつ、見映えの良いもの になる（図６）。

【００２０】 なお、見開き左側の表紙枠板５’の裏面の窓孔６’の左側には、パズル絵柄Ｂ の完成図１５を示してあり、また、窓孔６’の右側にはパズル絵柄Ｂを完成させ るためのヒント１６を、二人の人物の台詞として、吹き出しで囲って示してある 。 したがって、まだ文字の読めない子供は、前者を見ながら遊ぶことができ、文 字の読める子供は後者を参考にしながらに遊ぶことができるから、本考案ブロッ クパズル玩具は個々の子供の能力に応じた知育玩具として利用できる。

【００２１】 上記では、綴枠板５の裏面に表される裏面枠絵柄７’は、パズル絵柄Ｂの完成 図１５およびそれを完成させるためのヒント１６を表したものとしたが、これら の一方または双方に代えて、あるいはこれらに加えてパズル絵柄Ｂとは関係のな いあみだくじなどの絵柄１８を表したものとしてもよい（図７）。

【００２２】 同様に、綴枠板５を順次めくることにより、パズル絵柄Ｃ〜Ｆに対応する表面 枠絵柄７が凹部２を囲繞する位置に配置されるので、配置されたそれら表面枠絵 柄７に応じてパズル絵柄Ｃ〜Ｆを完成させるようブロックを並び替えて遊ぶこと ができる。

【００２３】 また、綴枠板５……に物語の筋書きを表し、パズル絵柄Ａ〜Ｆをその物語に関 連のある挿し絵とすることもできる。このようにすると、挿し絵をブロック１２ ……で完成させながら物語を読み進むことができるものとなる。

【００２４】 なお、上記では綴枠板５……を厚紙製としたが、プラスチック製とするなど適 宜材質を変更することができる。 また、上記では、綴枠板５……を綴枠板係止具４，４と係止片８，８とにより 筐体１に蝶着したが、それに代えて、背の部分を糸、螺旋状の針金、接着剤等に より蝶着することもできる。 さらに、上記では、凹部２の開口および窓孔６を正方形状のものとしたが、そ れらは長方形状であってもよい。また、９個のブロック１２を用いた例を示した が、ブロック１２の個数もそれに限るものではない。

【００２５】

【考案の効果】

以上述べたところから明らかなように、本考案ブロックパズル玩具は、凹部を 形成した筐体と、窓孔を開設するとともに、上記筐体に重合させたとき、その窓 孔が上記凹部の開口に一致するようにして該筐体に蝶着された複数の綴枠板と、 適宜並べ替えて上記筐体の凹部に嵌め込むことによって複数のパズル絵柄を完成 する複数のブロックとからなるので、従来のブロックパズルよりも面白みが増し 、さらに、見映えも良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施形態に係るブロックパズル玩具
の斜視図である。

【図２】同上の平面図である。

【図３】同上の綴枠板を開き、筐体の凹部にブロックを
嵌め込んた状態を示した斜視図である。

【図４】図３の筐体のI−I線断面図である。

【図５】表紙枠板を開き、ブロックを抜き出した状態を
示した平面図である。

【図６】ブロックを凹部に嵌め込んでパズル絵柄を完成
した状態の平面図である。

【図７】綴枠板の裏面に他の絵柄を表した変形例を示し
た平面図である。

【符号の説明】

１ 筐体 ２ 凹部 ３ 把手 ５ 綴枠板 ５’ 表紙枠板 ６ 窓孔 ６’ 表紙枠板の窓孔 ７ 表面枠絵柄 ７’ 裏面枠絵柄 ９ 透明フィルム １０，１０’ 係止部材 １１ 止着バンド １２ ブロック １５ 完成図 １６ ヒント Ａ〜Ｆ パズル絵柄 Ａ１〜Ａ９，Ｂ１〜Ｂ９ 部分絵柄

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】凹部を形成した筐体と、 窓孔を開設するとともに、上記筐体に重合させたとき、
   その窓孔が上記凹部の開口に一致するようにして該筐体
   に蝶着された複数の綴枠板と、 適宜並べ替えて上記筐体の凹部に嵌め込むことによって
   複数のパズル絵柄を完成する複数のブロックとからなる
   ことを特徴とするブロックパズル玩具。
2. 【請求項２】上記複数の綴枠板の表面に、文字、図形等
   からなる表面枠絵柄を表したこと、および、パズル絵柄
   が、上記複数の綴枠板の表面に表された各表面枠絵柄に
   連続するか、あるいはそれと関連していることを特徴と
   する請求項１記載のブロックパズル玩具。
3. 【請求項３】綴枠板の裏面に、パズル絵柄の完成図、あ
   るいはそのパズル絵柄を完成させるためのヒントを示し
   た裏面枠絵柄を表したことを特徴とする請求項１または
   ２記載のブロックパズル玩具。
4. 【請求項４】綴枠板に物語の筋書きを表したことを特徴
   とする請求項１，２または３記載のブロックパズル玩
   具。
5. 【請求項５】筐体が、把手を備えていることを特徴とす
   る請求項１，２，３または４記載のブロックパズル玩
   具。
6. 【請求項６】最も表面側に蝶着される綴枠板の窓孔に透
   明フィルムを張架し、該綴枠板の表面の小口側に係止部
   材を取り付けてなる表紙枠板と、 上記係止部材と貼合あるいは嵌合される係止部材をその
   先端に取り付け、基端を筐体の底厚紙に固定した止着バ
   ンドとを備えていることを特徴とする請求項１，２，
   ３，４または５記載のブロックパズル玩具。