JPH0622397Y2 - 仮名文字知育玩具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は仮名文字を組合わせて単語を作れるようにし
た幼児用の仮名文字知育玩具に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、前記のような仮名文字知育玩具として、所定の仮
名文字を正多角面に表現した五角筒栓からなる複数個の
正多角面体を、互いの正多角面が一致したところで停止
する回転掛止可能なスナップ機構で着脱自在に連結でき
るように構成した、実公昭60−34000号公報に開示のも
のが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

前記従来の五角筒柱による仮名文字知育玩具は、各正多
角面体の仮名文字が各正多角面体ごとに色彩の異なる異
色着色面の中に表現されており、この異色着色面の中に
表現された仮名文字を各正多角面体の回転操作で選択し
て各種の単語をつくれるように構成されているが、仮名
文字だけの組合せによる言葉（単語）作りは、語学形式
などが良く分らない幼児にとって非常に難しく且つまた
楽しみも少なく直ぐに飽きてしまうという問題がある。

また、仮名文字の組合せだけによる単語作りでは、適当
な単語が旨くできたとしても、それが正しいものである
か否か幼児自身は確認できないし、また仮令できたとし
ても作った単語を具体的な物（絵）との関連で把握し正
しく理解することができないという問題もあった。

この考案は前記のような問題を解消するために案出され
たもので、その目的は各正多角面体の仮名文字の組合せ
によって作られる単語に対応した適当枚数の絵カードを
備え、この各絵カードの異色駒列表示の色をヒントにし
て、バラバラの正多角面体をカード絵対応の単語ができ
る順序に連結して行くことができ、この連結状態で各正
多角面体を個々に回転させて、選択した仮名文字の組合
せによりカード絵の言葉（単語）を幼児が簡単に作るこ
とができ、そして前記絵カードを裏返して見ることによ
り、作った単語が正しいか否かを幼児自身が確認するこ
とができ、また作った単語と具体的な物との関連をカー
ド絵で把握し正しく理解することができる、幼児教材と
しての仮名文字知育玩具を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は前記の目的を達成するために、所定の仮名文
字を正多角面に表現した複数個の正多角面体を、互いの
正多角面が一致したところで停止する回転掛止可能なス
ナップ機構で着脱自在に連結できるように構成した、各
正多角面体の仮名文字が各正多角面体ごとに色彩の異な
る異色着色面の中に表現されている仮名文字知育玩具に
おいて、各正多角面体の仮名文字の組合せによって作ら
れる単語に対応した適当枚数の絵カードを備え、この各
絵カードの表面に各正多角面体の異色着色面と色対応す
る異色駒列を表示し、この異色駒列表示の順列色をヒン
トにして、個々に分離した正多角面体をカード絵対応の
造語順序に連結できるようにしたこと、各正多角面体を
連結状態で回転させてカード絵対応の単語を作った場合
に、この作成単語が正しいか否かを幼児が容易に確認で
きるようにするため、各絵カードの裏面にカード絵に対
応する単語を仮名文字で表示したことを特徴とするもの
である。

〔作用〕

前記構成の仮名文字知育玩具は、各絵カードの異色駒列
表示の色をヒントにして、バラバラの正多角面体をカー
ド絵対応の単語ができる順序に連結して行く。そして、
連結した各正多角面体を個々に回転させて、選択した仮
名文字の組合せによりカード絵の言葉（単語）を作り、
前記絵カードを裏返して見ることにより、作った単語が
正しいか否か幼児自身が確認する。

〔実施例〕

以下、本考案の第実施例を図面に従い具体的に説明する
と、図中１〜４は複数個例えば４個の正多角面体である
正六角面体で、この各正六角面体１〜４は頂端面が閉塞
された六角中空筒５と、この六角中空筒５の開口部に嵌
着される六角蓋板６とで構成される。前記各六角中空筒
５の外周六角面5a〜5fには第１図，第８図のような仮名
文字ａ〜ｅとスペース絵ｆがシール貼着または印刷によ
り表現され、また各六角中空筒５の頂端面には円盤状の
突出係合部７が設けられ、この突出係合部７の根元部凹
溝８の中に前記中空筒５の角部に対応した回転掛止突起
９が第３図，第４図の如く設けられている。

また、前記六角蓋板６には中央穴10の周縁より内方に突
出する独立した３個の突条壁11〜13と、この各突条壁11
〜13の間に位置する３個の弾性片14〜16が第２図及び第
４図，第５図の如く設けられ、この各弾性片14〜16の先
端には前記突出係合部７の根元部凹溝８に係合する係合
突起18と回転掛止突起９が係脱可能に掛合される凹部19
が形成されて、各正六角面体１〜４を互いの外周六角面
5a〜5fが第１図の如く一致したところで停止する、回転
掛止可能な着脱連結構造のスナップ機構を構成してい
る。

なお、前記スナップ機構で着脱可能に連結される各正六
角面体１〜４に対する仮名文字ａ〜ｅ及びスペース絵ｆ
の表示は、第１図，第８図に示すようなものであって、
各正六角面体１〜４ごとに色彩を変えた例えば桃色，緑
色，黄色，空色の異色着色面21〜24の中に統一した赤色
等の印刷インキ色で表現されている。

而して、この考案では各正六角面体１〜４の仮名文字ａ
〜ｅの組合せによって作られる単語に対応した適当枚数
の絵カードＣを備え、この各絵カードＣの表面に各正六
角面体１〜４の異色着色面21〜24と色対応する桃色，緑
色，黄色，空色の異色駒列21a〜24aと単語スペース絵
ｆ′を第１図及び第７図の如く表示し、この異色駒列21
a〜24a表示の順列色及び単語スペース絵ｆ′をヒントに
して、個々に分離した正六角面体１〜４をカード絵Ｐに
対応する作語順序に連結できるようにしている。

また、各正六角面体１〜４を連結状態で回転させてカー
ド絵Ｐに対応する単語例えば第１図のような「かえる」
という単語を作った場合に、この作成単語が正しいか否
かを幼児が容易に確認できるようにするため、各絵カー
ドＣの裏面にカード絵Ｐに対応する単語Ｔを第１図の如
く仮名文字で表示している。

〔考案の効果〕

この考案の仮名文字知育玩具は、前記のような絵カード
を備えたものであるから、この各絵カードの異色駒列表
示の色をヒントにして、バラバラの正多角面体をカード
絵対応の単語ができる順序に連結して行くことができ、
この連結状態で各正多角面体を個々に回転させて、選択
した仮名文字の組合せによりカード絵の言葉（単語）を
幼児が簡単に作ることができ、そして前記絵カードを裏
返して見ることにより、作った単語が正しいか否かを幼
児自身が確認することができ、また作った単語と具体的
な物との関連をカード絵で把握し正しく理解することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の仮名文字知育玩具を絵カードとの関連
で示した使用状態の斜視図、第２図は１個の正多角面体
（正六角面体）を裏側から見た斜視図、第３図は同正六
角面体の平面図、第４図は同正六角面体の一部切欠正面
図、第５図は同正六角面体の底面図、第６図は２個の正
六角面体の連結状態を示す断面図、第７図は他の絵カー
ドを示した表面図、第８図は仮名文字及びスペース絵を
表現した各正六角面体の展開図である。 １〜４……正六角面体、５……六角中空筒、5a〜5f……
六角面、６……六角蓋板、ａ〜ｅ……仮名文字、ｆ……
スペース絵、７……突出係合部、８……根元部凹溝、９
……回転掛止突起、10……蓋板中央穴、11〜13……突条
壁、14〜16……弾性片、18……係合突起、19……凹部、
21〜24……異色着色面、Ｃ……絵カード、Ｐ……カード
絵、21a〜24a……異色駒列表示、ｆ′……単語スペース
絵、Ｔ……カード裏面の単語表示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】所定の仮名文字を正多角面に表現した複数
   個の正多角面体を、互いの正多角面が一致したところで
   停止する回転掛止可能なスナップ機構で着脱自在に連結
   できるように構成した、各正多角面体の仮名文字が各正
   多角面体ごとに色彩の異なる異色着色面の中に表現され
   ている仮名文字知育玩具において、各正多角面体の仮名
   文字の組合せによって作られる単語に対応した適当枚数
   の絵カードを備え、この各絵カードの表面に各正多角面
   体の異色着色面と色対応する異色駒列を表示し、この異
   色駒列表示の順列色をヒントにして、個々に分離した正
   多角面体をカード絵対応の造語順序に連結できるように
   したこと、各正多角面体を連結状態で回転させてカード
   絵対応の単語を作った場合に、この作成単語が正しいか
   否かを幼児が容易に確認できるようにするため、各絵カ
   ードの裏面にカード絵に対応する単語を仮名文字で表示
   したことを特徴とする仮名文字知育玩具。