JPH0717359Y2 - 車両おもちゃ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は複数の車輪と車輪状体により少なくとも一部を
支えた回転自在に軸架した部品とを備えた車両おもちゃ
に関する。

［従来の技術］ この種のおもちゃでは、車両おもちゃの４個の車輪に当
てがった互いに対向する１対の円板を備え、車輪が回る
と円板が回るようにした多くの種々の構造のものが知ら
れている。これ等の円板はたとえば動物の絵を画いてあ
ることが多く幼児が台上で車両を引張ると絵が回るよう
にしてある。

［考案が解決しようとする課題］ 本考案の目的は、車両おもちゃで活発に遊ぼうとする幼
児の望みを従来よりもはるかに促進する車両おもちゃを
提供することにある。

［課題を解決するための手段］ この目的は、車両おもちゃを実用新案登録請求の範囲１
の特徴部分に記載したように構成することにより達成さ
れる。その理由は、回転自在に軸架した部品と図形付き
の種々の構造体を組立てて、幼児が車両を台上を移動さ
せたときに回転する構造体及び図形を見ることにより目
視によるスリルを感ずるようにすることができるからで
ある。請求の範囲１に述べた組立ておもちゃ用組立部材
は任意の形式たとえば商標名DUPLO として市販されて
いるものでよい。

この車両おもちゃは、回転自在に軸架した部品を単一の
車輪により単に引張るように構成してもよい。しかしこ
の車両おもちゃは、請求項１に記載してあるように構成
した回転自在に軸架した部品を全部で支える４個の車輪
を持つのが望ましい。回転自在に軸架した部品の一層複
合した運動は、各回転径路が円形とは異なる場合に得ら
れるのは明らかである。

請求項２に記載してあるように機械的結合手段を位置さ
せてもよい。この結合手段は第２の回転径路から遠ざか
る向きに向いた板の側部に位置させるのが望ましい。

さらに請求項３に記載したような結合手段を設けてもよ
い。この結合手段は、回転自在に軸架した部品の回転軸
線の方に向くのが望ましい。

結合手段は任意の形式のものでよいが請求項４に記載し
てあるように構成するのが望ましい（前記した商標名参
照）。

［実施例］ 本考案の実施例について図面を参照して説明する。第１
図に示した本考案の車両おもちゃの１実施例は４個の車
輪2,3,4,5を持つ車台１を備えている。この車両おもち
ゃは、頂部側に又各端部に結合手段を備え、組立てセッ
トに属する他の要素を車両に取付け又複数の車両を車両
列に連結するようにするのが望ましい。

好適実施例では本車両のおもちゃに、それぞれ各車輪3,
4及び各車輪2,5に当たるようにした２つの回転径路7,8
を持つ車輪状体６を組合せてある。本実施例では回転径
路は円形である。車輪状体６は、台上を車両おもちゃ１
を引張ると車輪状体６が前記の各車輪により回転される
のは明らかである。第１図から明らかなように、回転径
路７は環に設けてあるが、回転径路８は板10のリムに沿
って設けてある。環９及び板10は部材11のような連結部
材により相互に連結してある。本考案によれば特殊な連
結部材12には４個の結合棒13から成る機械的結合手段を
設けてある。各結合棒13の相互の距離及び位置は、組立
ておもちゃ用の他の組立部材の補形的結合手段に対応す
る。

第２図は第１図と同じ車両おもちゃを示す。しかしこの
車両おもちゃはこの場合他方の側から示され板10の外側
が露出するようにしてある。板10の外側には複数の結合
棒14を設けてあるのは明らかである。各結合棒14は、結
合棒13と同様であり、モジュール式に方形格子状に取付
けてある。さらに連結部材12の下側が露出している。こ
の下側には、若干の側壁と協働して組合せ要素に結合す
るように構成した突出管15を形成してある。この組合せ
要素には、板すなわち連結部材12の上側の結合棒13に一
致する結合棒を設けてある。この場合車輪状体は又、こ
の車両おもちゃの各車輪に当てがわないで隣接組合せ要
素に対して固定してもよい。

第３図及び第４図に示した例について以下に説明するよ
うに前記した実施例と若干の付加的な公知の形式の連結
できる組立ておもちゃ用組立部材とによって幼児に対す
る特定の刺激的効果が得られる。

第３図に明らかなように漫画化された顔16に形成した組
立てブロックを連結部材12に取付けてある。帽子の役を
する箱形の連結できる組立部材17は顔16の頂部に取付け
てある。台上をこの車両おもちゃを引張るときは、幼児
の組立てたこの構成品が回転して幼児はこの構成品をそ
の停止しているときのものとは別のものとして認める。
このおもちゃはこのようにして一層刺激的となり、顔16
及びおもちゃ要素17を取り変えた場合に別の構成品が静
止状態でどのように見えるかを幼児がおそらくは容易に
想像できるとしても、この別の構成品が回転したときに
幼児はどのように見えるかを見きわめようと一層好奇心
をそそられる。

第４図は組立ておもちゃ用他の組立部材と協働するよう
に板に結合手段を設けることによって、この板10の外側
に当てがうものの例を示してある。このような組立てお
もちゃ用組立部材は、典型的には枠木として使うことの
できる要素18と枠木要素18をつかむように構成したつか
み爪20として形成した手を持つ人形19との形で示してあ
る。人形19は１対の結合棒14,14に取付けてある。人形1
9が枠木要素18に多くの種々の仕方で取付けられるのは
明らかである。さらに人形19の足21の下側には結合棒13
又は結合棒14を受入れるように構成した大きいＵ字形く
ぼみを設けて、人形19を板10に当てがい、板10に直立位
置又は前向きに曲げた位置で取付けるようにしてある。
人形19は又連結部材12に当てがってもよいのはもちろん
である。さらに各連結部材11は人形19の手の形のつかみ
爪20を取付けるつかみとして形成するのがよい。次いで
人形19は車輪状体６の内側に腕だけで取付けてもよい。

［考案の効果］ 従って車輪状体には種々の構成品を組立てるのに多くの
種類のものがある。そして回転により幼児を付加的に刺
激し種々の可能性を試みさせるようにする。この効果
は、おもちゃの場合に極めて簡単な手段により公知の方
法で回転の得られる構造と共に幼児にとってこのおもち
ゃが極めて好ましいものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による車両おもちゃの１実施例の斜視図
である。 第２図は第１図の車両おもちゃを反対側から見た斜視図
である。 第３図及び第４図は種々の組立ておもちゃ用組立部材を
回転自在に軸架した部品に組付ける方法の各例を示す斜
視図である。 ［主要部分の符号の説明］ 2,3,4,5……車輪 ６……車輪状体 7,8……軸架部品（回転径路） 10……面 13,14……結合棒

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の結合棒をモジュール式の方形パター
   ンで配置してある組立ておもちゃ用組立部材を有する組
   立ておもちゃにして、該複数の結合棒が組立ておもちゃ
   の他の組立部材上に設けた対応の複数の結合凹部と摩擦
   嵌合することによって組立てられる構造を有する組立て
   おもちゃにおいて、 該組立ておもちゃは、２組の車輪を有する車両おもちゃ
   と、該車両おもちゃを台上で引張るとき前記車輪の回転
   によって回転される如く該車輪に直接載って支えられか
   つ取り外し可能に載っている構成の、相互に連結した１
   対の環形状の回転径路を有する回転自在の組立て部材と
   から成り、前記回転自在の組立て部材の面は更に前記複
   数の結合棒又は複数の結合凹部を有することを特徴とす
   る組立ておもちゃ。
2. 【請求項２】回転径路の少くとも１つを、結合棒を備え
   た板のリムに沿って設けたことを特徴とする請求項１に
   記載の組立ておもちゃ。
3. 【請求項３】回転径路が連結部材を介して相互に連結さ
   れ、該連結部材の少くとも１つに前記回転径路の平面の
   横方向の平面に結合棒を設けたことを特徴とする、請求
   項１又は２に記載の組立ておもちゃ。
4. 【請求項４】結合棒を突出結合棒及び対応の結合くぼみ
   それぞれによって形成したことを特徴とする、請求項
   １、２又は３に記載の組立ておもちゃ。