JPS5828948Y2 - 子供用自動車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は座部の側面を利用して絵合わせ遊びができる
ようにした子供用自動車に関するものである。

従来の子供用自動車の一例として幼児が座部に座ってハ
ンドルを持ち、地面を両足でけって前方に進むようにし
て遊ぶものがあった。

そして例えばこの子供用自動車のボンネット部に人間の
泣いた顔、笑った顔等を表現する等の種々の工夫を凝ら
して子供用自動車を子供にとって非常に興味ある、面白
いものにしようとする試みがなされている。

この考案はこのような状況においてなされたもので、子
供用自動車の座部の下に絵合わせ用積木箱を設けるとと
もに積木箱の外側面または車体の側面に絵合わせ用絵を
描くことにより、子供用自動車自体で遊べる′とともに
、子供用自動車を用いて絵合わせ遊びができるようにし
た全く新規な子供用自動車を提供することを目的として
いる。

以下この考案の一実施例を図について説明する。

第１図ないし第３図はこの考案の一実施例による子供用
自動車を示し、図において、１は車体２のほぼ中央部に
設けられた座部、３，４は車体２の前、後両側部にそれ
ぞれ設けられた前輪および後輪、５は車体２の前部に設
けられ、前輪３を操舵するためのハンドルである。

そして上記座部１は車体２の座部受は部２ａとともにタ
ンク車のタンクの形状を模して作られており、前記座部
受は部２ａは車体２に固定して設けられている。

また座部１はその前端および後端に設けられたピン１ａ
、Ｉｂが車体のそれらに対応する箇所にそれぞれ設けら
れた穴２ｂまたは凹部２ｃと係合し、かつ側面は、座部
１の内側折曲片１ｃが座部受は部２ａの内側折曲片２ｄ
上に乗ることにより車体２に着脱自在に取付けられるよ
うになっている。

また、６は座部１と車体２の座部受は部２ａおよび車体
２本体により囲まれる空間に出し入れ自在に収納された
積木箱であり、７はこの積木箱６内に整然と収納され、
表面に絵が描かれた絵合わせ用積木である。

さらに８は積木箱６の外側面にじかに描くか、またはス
テッカ−を貼ることにより描かれた積木７による絵合わ
せ用の絵であり、上記車体２の座部受は部２ａは透明ま
たは半透明の材料でできており、この絵８が外から見え
るようになっている。

上記のような構成になる子供用自動車によれば、座部１
および座部受は部２ａがタンク車のタンクの形状に形ら
れているので、子供はタンク車に乗った気分になって遊
ぶことができる。

そしてそれに飽きた時には絵合わせ遊びをすることがで
きる。

即ち、座部１のピン１ａ、１ｂを車体２の穴２ｂおよび
２ｃから抜いて座部１を車体２から取外し、積木箱６か
ら積木７を取出してその表面の絵を積木箱６の外側面に
描かれた絵合わせ用絵８と合わせるのである。

この時座部受は部２ａが透明または半透明であるので、
外から絵８を見ながら絵合わせができる。

また積木Ｔの表面積が絵８の面積と同じ場合は絵８の真
前に積木を置くと絵８が見えなくなってしまうが、この
場合は積木７を絵８に対し少しずらして置けばよく、ま
た絵８を積木７の表面積よりずっと大きくしておけば、
積木７を絵８の真前においても絵合わせはできる。

さらに、絵８は積木箱６の外側面でなく、座部受は部２
ａの下の車体２の側面に描いてもよく、この場合には絵
８が積木７にかくれることなく、絵合わせができる。

さらに本実施例では積木箱６は座部１と車体２とで囲ま
れる空間に出し入れ自在に収納されているので、車体２
から積木箱６をすっぽりと取り出してこれをどこでも好
きな場所へ持って行って積木遊びをすることができる。

なお上記実施例では、車体の座部受は部２ａをすべて透
明または半透明な材料で構成した場合について説明した
が、これは積木箱６の外側面に描いた絵８およびこれと
絵合わせをすべき積木７を置くための場所とが見えれば
よく、部分的に透明または半透明にしてもよいことは勿
論である。

また上記実施例では積木箱６を座部１と車体２とにより
囲まれる空間に出し入れ自在に収納したが、これは車体
２に固定して取付けてもよく、従って積木箱６は車体２
そのものを利用したものであってもよい。

以上のように、この考案によれば、子供用自動車の座部
を車体に対し着脱自在とし、座部の下に絵合わせ用積木
箱を設け、積木箱の外側面または車体の側面に絵合わせ
用絵を書くことにより、子供は子供用自動車自体で遊ぶ
ことができるとともに、その子供用自動車を使って絵合
わせ遊びをすることができ、さらに積木遊びをもするこ
とができ、子供が多様の遊び方をすることができる効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による子供用自動車の一部
切断側面図、第２図はその横断面図、第３図は絵合わせ
用積木の斜視図である。 １・・・・・・座部、２・・・・・・車体、３・・・・
・・前輪、４・・・・・・後輪、５・・・・・・ハンド
ル、６・・・・・・積木箱、７・・・・・・絵合わせ用
積木、８・・・・・・絵合わせ用絵。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）車体のほぼ中央部に設けられた座部と、前記車体
   の前、後両側部にそれぞれ設けられた前輪および後輪と
   、前記車体の前部に設けられ前記前輪を操舵するための
   ハンドルとを備えた子供用自動車において、前記車体の
   座部受は部の全部または一部を透明または半透明の材料
   により構成し、前記座部を前記車体に対し着脱自在とし
   、前記座部と前記車体とで囲まれる空間に絵合わせ用積
   木を収能する積木箱を設け、前記積木箱の外側面または
   前記車体の側面に前記積木による絵合わせ用絵を描いた
   ことを特徴とする子供用自動車。
2. （２）前記積木箱を前記座部と前記車体とで囲まれる空
   間に出し入れ自在に収納したことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の子供用自動車。