JPH0415270Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は玩具の一部にスタンプを有するスタ
ンプ付き玩具に関する。

（従来技術） 従来の形態変化玩具は形態の変化の意外性に重
点がおかれ、玩具本体を構成する可動パーツを動
かし、その位置を変えることによつて形態を変化
させることの楽しさ、面白さがこの種の形態変化
玩具の重要な要素であつた。しかしながら、意外
性のみではすぐにあきらめるため、形態変化以外
の要素を採り入れることが望まれていた。また、
形態が変化しない玩具についても玩具本体の機能
のほかにも他の機能を付加することが望まれてい
た。

（考案の技術的課題） この考案は上記事情に鑑み、特にロボツトから
乗物の形態に変化するとともに、スタンプ遊びも
行なうことのできるスタンプ付き玩具を提案する
ことをその技術的課題とする。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、この考案に係るスタ
ンプ玩具は、自動車からロボツトに形態が変化す
る玩具であつて、以下の要件を備えることを特徴
とする。

(イ) 自動車からロボツトに形態変化するときに、
自動車ボデイは中央部から前後に分割可能に形
態されていること (ロ) 自動車の形態において分割されたボデイ後部
のうち、その後面又は分割面を構成する前面の
いずれか大きい方の面に、適宜の印影を有する
スタンプ部を形成したこと (ハ) ロボツトに形態変化したときに、前記スタン
プ部は下方に面していること （考案の効果） 前記構成によれば、形態変化遊びとスタンプ遊
びの二元的な遊びを楽しむことができる。しか
も、ボデイ後部の後面又は前面のいずれか大きい
方の面にスタンプ部が形成されているので、大き
な印影を得ることができ、またスタンプ部はロボ
ツトの形態の状態で下方に押されることになるの
で、全体の形態とスタンプ部との違和感がない。

（実施例） 以下、図面によつてこの考案の実施例について
説明する。

第１図〜第４図においては、乗用車形態A1か
ら第４図のロボツト状の形態A2に変化すること
ができるスタンプ付き玩具を示すもので、運転席
まわりを中心としてフロント中央部１ａを含むボ
デイ主体１に次のような可動パーツを備えてい
る。

まず、フロント中央部１ａの両側にドアの一部
を含む前部両側部２，２が設けられている。これ
ら前部両側部２，２の外側には前車輪１０ａ，１
０ａが装着されているとともに、内側には連結杆
３，３がフロント中央部１ａの両側壁内に出し入
れ可能に設けられている。

次に、ボデイ主体１の後方には一対の支持杆
４，４が突設され、該支持杆４，４には長穴５が
形成され、該長穴５にはボデイ主体１に対して分
割可能に設けられているボデイ後部６に設けられ
た連結軸７が挿入されている。これにより、ボデ
イ後部６は上記連結軸７を長穴５に沿つて摺動可
能であるとともに、上記連結軸７を中心に回動可
能となる。ボデイ後部６の分割面を構成する前面
６ａは後面よりも面積が大きく、上記前面６ａに
はスタンプ部８が形成されているとともに、両側
には後車輪１０ｂ，１０ｂが設けられている。上
記スタンプ部８には適宜の印影が形成されてい
る。

さらに、ボデイ主体１の裏側にはロボツトの頭
部１１と胴体部１２の模様が形成され、同様にし
て前部両側部２，２の内側面にはロボツト腕部１
３，１３の模様が形成されている。

次に、上記構成の形態変化玩具の変化態様につ
いて説明すると、まず第１図の乗用車形態A1に
おいてボデイ後部６を第２図のように後方に摺動
させるとともに、第３図のように連結軸７を中心
に回転させる。前部両側部２，２は外側方に引き
出す。これにより、前部両側部２，２は腕部とし
て、支持杆４，４は両脚部、そしてボデイ後部は
足部として構成され、第４図に示すロボツト形態
A2に変化させることができる。

このとき、ボデイ後部６の前面６ａは底面を構
成するから、スタンプ部８はロボツトの形態時に
その脚部の底面に設けられることになり、ロボツ
ト状態においてスタンプ部８にインクを付け、ス
タンプ遊びを楽しむことができる。

第５図〜第８図はさらに別の実施例に係るスタ
ンプ付き玩具で、これはトラツク形態C1から第
８図のロボツト状の形態C2に変化することがで
きるもので、この形態変化玩具は運転席を含むト
ラツク頭部４０に荷台部として構成されたボデイ
後部４１を設けてなり、さらにボデイ後部４１の
後面４１ａにはスタンプ部４２が形成されてい
る。この場合ボデイ後部４１の前面は上記後面４
１ａと同じ大きさなので、スタンプ部４２は前面
に形成してもよい。トラツク頭部４０の両側には
エグゾースト部４３，４３がトラツク頭部４０の
両側面に沿つて回動自在に設けられている。ま
た、トラツク頭部４０の上部にはロボツト頭部５
２が出没自在に設けられている。該ロボツト頭部
５２の基部はトラツク頭部４０の上部に形成され
た開口部４０ａに回動自在に設けられている。ボ
デイ後部４１はトラツク頭部４０に回動自在に設
けられている。すなわち、トラツク頭部４０の下
端中央には後方に突出する支持部材４４が固定さ
れている。該支持部材４４の後部には長穴４５が
形成され、該長穴４５には荷台部４１の連結軸４
６が摺動自在に嵌合されている。これにより、ボ
デイ後部４１は第６図に点線で示すように回動可
能となる。また、上記支持部材４４の両側には前
車輪１７、第２位の車輪４８及び第３位の車輪４
９を支持する車輪支持部材５０，５０が連結軸５
１，５１によつて回動自在に設けられている。ま
た、車輪支持部材５０，５０の後部には先端部５
０ａ，５０ａが回動自在に設けられている。

次に、上記構成の形態変化玩具の変化態様につ
いて説明すると、まず第５図のトラツク形態C1
において、ロボツト頭部５２を外部に出し、エグ
ゾースト部４３，４３を下方に回動し、車輪支持
部材５０，５０を前方に回動し、さらに先端部材
５０ａ，５０ａを前に出すとともに、ボデイ後部
４１を前述のように回動する。これによつて第８
図に示すようなロボツト形態C2に変化させるこ
とができる。

このとき、ボデイ部４１の後面４１ａはロボツ
トの形態時に底面を構成するから、ロボツト状態
においてスタンプ部４２にインクを付け、スタン
プ遊びを楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図はこの考案に係るスタンプ付き
玩具の一実施例を示すもので、第１図は乗用車形
態における斜視図、第２図及び第３図は上記玩具
の可動パーツの取付態様説明図、第４図はロボツ
ト形態における斜視図、第５図〜第８図はスタン
プ付き玩具のさらに他の実施例を示すもので、第
５図はトラツク形態における斜視図、第６図及び
第７図はそれぞれ上記玩具の要部を側面及び底面
からみた可動パーツの取付態様説明図、第８図は
ロボツト形態における斜視図である。 符号１……ボデイ主体、２……前部両側部、
６，４１……ボデイ後部、４０……トラツク頭
部、８，４２……スタンプ部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車からロボツトに形態が変化する玩具であ
   つて、以下の要件を備えることを特徴とするスタ
   ンプ玩具。 (イ) 自動車からロボツトに形態変化するときに、
   自動車ボデイは中央部から前後に分割可能に形
   成されていること (ロ) 自動車の形態において分割されたボデイ後部
   のうち、その後面又は分割面を構成する前面の
   いずれか大きい方の面に、適宜の印影を有する
   スタンプ部を形成したこと (ハ) ロボツトに形態変化したときに、前記スタン
   プ部は下方に面していること。