JPH0530427A - 光電変換装置及び該装置を搭載した情報処理装置 - Google Patents

光電変換装置及び該装置を搭載した情報処理装置

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JPH0530427A
JPH0530427A JP3335957A JP33595791A JPH0530427A JP H0530427 A JPH0530427 A JP H0530427A JP 3335957 A JP3335957 A JP 3335957A JP 33595791 A JP33595791 A JP 33595791A JP H0530427 A JPH0530427 A JP H0530427A
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control electrode
electrode region
semiconductor
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JP3335957A
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Masakazu Morishita
正和 森下
Seiji Hashimoto
誠二 橋本
Itsuo Ozu
逸男 大図
Shigetoshi Sugawa
成利 須川
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Original Assignee
Canon Inc
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14681Bipolar transistor imagers

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  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランダム雑音を除去し、SN比を向上させ
る。 【構成】 第1導電型の半導体からなる制御電極領域3
と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体から
なる少なくとも2つの主電極領域4、(2,7)とを有
し、光生成キャリアを制御電極領域3に蓄積可能な光電
変換装置において、リセット動作の際に、制御電極領域
3を実質的に空乏化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラのオートフォーカ
ス用測距装置複写機、ファクシミリ、イメージリーダ
ー、ビデオカメラ等の情報処理装置に関し、特に、これ
のイメージセンサとして用いられる光電変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】発明者
大見及び田中に付与された米国特許第4,686,55
4号明細書には、容量負荷を含む出力回路にバイポーラ
・トランジスタのエミッタが接続された電荷蓄積型の高
感度、低ノイズの光電変換装置が、記載されている。し
かしながら、最近望まれる光電変換装置においては、高
解像度化、高感度化、低ノイズ化がより一層求められて
いる。
【0003】とりわけ問題視されているのは雑音であ
る。光電変換装置における雑音には主として固定パター
ン雑音とランダム雑音がある。
【0004】固定パターン雑音(FPN)は外部に補正
回路を設けることにより、補正することができるので、
根本的な問題はランダム雑音(RN)の問題を解決しな
ければならないことである。即ち、ランダム雑音を低減
することが、センサーの高性能化につながる。
【0005】図25は従来の光電変換装置の1単位セル
を示す模式的断面図である。
【0006】図中、2′はn型Si基板、2はn- エピ
タキシャル領域、3はP型ベース領域、4はエミッタ領
域、5はエミッタ電極である。
【0007】又、P領域62とPベース領域3とゲート
電極61とでPMOSトランジスタが構成されている。
この光電変換装置は入射した光により生じたキャリアの
うちホールがベースに蓄積され、その蓄積されたキャリ
アに応じた信号をエミッタより出力する動作を行う。そ
の後PMOSトランジスタをオンすることによりゲート
電極61下に反転層を形成しドレイン電極63を介して
所定電位が印加されているドレイン領域62とベース領
域3との電位を同電位にしてキャリアをベースより引き
抜く。
【0008】本発明者らが数多くの実験を行い精意検討
した結果、上記電荷蓄積型の光電変換装置においてラン
ダム雑音が残る1つの原因はリセット動作において、光
により生成された信号キャリアを完全に転送できていな
いということである。
【0009】もう1つは出力の読み出し時に、トランジ
スタの動作における雑音が発生しているということであ
る。
【0010】本発明は、上述した技術課題に鑑みなされ
たものであり、従来より優れた光電変換装置及び情報処
理装置を提供することにある。
【0011】本発明の別の目的は、ランダム雑音の低減
された光電変換装置及び情報処理装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明の光電変
換装置は、第1導電型の半導体からなる制御電極領域
と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体から
なる少なくとも2つの主電極領域とを有し、光生成キャ
リアを前記制御電極領域に蓄積可能な光電変換装置にお
いて、リセット動作の際に、前記制御電極領域が実質的
に空乏化することを特徴とする。
【0013】本願第2の発明の光電変換装置は、光生成
キャリアを蓄積可能な第1導電型の半導体からなる制御
電極領域と、該第1導電型と異なる第2導電型の半導体
からなる少なくとも2つの主電極領域と、を備えた光電
変換セルを有する光電変換装置において、前記主電極領
域の一方を高インピーダンスに保ち、前記制御電極領域
を実質的に空乏化する第1のリセットと、この第1のリ
セット後に、高インピーダンスに保たれた前記主電極領
域の一方を低インピーダンスにする第2のリセットとを
行うリセット手段を有することを特徴とする。
【0014】本願第3の発明の光電変換装置は、第1導
電型とは異なる第2導電型の半導体からなる第1の半導
体領域と、前記第1の半導体領域より低抵抗の第2導電
型半導体からなる第2の半導体領域と、を有する第1の
主電極領域と、前記第1導電型の半導体からなり前記第
2の半導体領域に接して設けられた制御電極領域と、前
記制御電極領域に接して設けられた第2導電型の半導体
からなる第2の主電極領域と、を有し、前記制御電極領
域はリセット動作の際に該制御電極領域が実質的に空乏
化するに十分な不純物濃度と層厚とを有することを特徴
とする。本願第4の発明の光電変換装置は、第1導電型
の半導体からなる制御電極領域と、前記第1導電型とは
異なる第2導電型の半導体からなる少なくとも2つの主
電極領域とを有し、光生成キャリアを前記制御電極領域
に蓄積可能な光電変換装置において、リセット動作の為
に、前記制御電極領域内の電荷を転送する為の電荷結合
素子を有することを特徴とする。
【0015】本願発明の情報処理装置は上記本願の光電
変換装置を用いたものである。
【0016】
【作用】本願第1の発明は、リセット動作の際に、光生
成キャリアが蓄積された制御電極領域を実質的に空乏化
することで、制御電極領域に蓄積されたキャリアを全部
掃き出し、ランダム雑音による影響を低減するものであ
る。
【0017】本願第2の発明は、第1主電極領域を高イ
ンピーダンスに保ち、制御電極領域を実質的に空乏化す
る第1のリセットと、この第1のリセット後に、前記第
1主電極領域を低インピーダンスにする第2のリセット
とを行うリセット手段を設けることで、まず、第1のリ
セットにより制御電極領域に蓄積されたキャリアを全部
掃き出して、ランダム雑音による影響を低減し、その
後、第2のリセットにより制御電極領域を第1主電極領
域に対して順バイアス状態とするものである。
【0018】本願第3の発明は、主電極領域、制御電極
領域の実質的な厚み及び不純物濃度、更にはリセット動
作時に各領域に印加されるバイアス電圧の大きさ等を選
択し、リセット動作時に制御電極領域を空乏化し、光生
成され蓄積されたキャリアを消滅させるものである。
【0019】本願第4の発明は、制御電極領域(ベー
ス、ゲート等)に蓄積された光キャリアを転送する為に
電荷結合素子を用いて非定常状態の空乏層(ポテンシャ
ルの井戸)を制御電極領域の近傍に形成し、そのポテン
シャルの井戸を利用して制御電極領域内の残留キャリア
を除去するものである。
【0020】本発明の光電変換装置としては、バイポー
ラトランジスタ、接合型電界効果トランジスタ、静電誘
導トランジスタ等が用いられる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。 [第1実施例]図1〜図3は本発明の一実施例に係る光
電変換装置の基本構造を説明する為の模式的構造図であ
る。ここでは多数配列された単位セルのうち2つの光セ
ンサセルを取り上げて示している。
【0022】図1は光センサセルの平面図、図2は図1
のA−A′線による断面図、図3は図1のB−B′線に
よる断面図である。
【0023】まず、この光センサセルの構造について説
明する。ボロン(B)等をドープしてP型とされたシリ
コン基板1の上にはエピタキシャル成長技術等で形成さ
れた不純物濃度の低いn- 領域2が設けられている。こ
のn- 領域2には不純物拡散技術又はイオン注入技術等
を用いてボロン等の不純物をドープした制御電極領域と
してのバイポーラ・トランジスタのベースとなるP領域
3が設けられ、その中には一方の主電極領域(第2主電
極領域となる)としてのバイポーラ・トランジスタのエ
ミッタを形成するn+ 領域4が設けられている。このn
+ 領域4はAsあるいはP等の不純物を高濃度に含んだ
+ 多結晶シリコン層5より、単結晶シリコン中へのA
sを拡散するか、あるいはn+ 多結晶シリコン層5を形
成前に不純物拡散技術、イオン注入技術等を用い作成す
ることが出来る。そしてn- 領域2とP領域3との間に
はベース領域へ空乏層を広げる役目をもつn領域7が設
けられている。なお、n- 領域2、n領域7はそれぞれ
第1、第2半導体領域となり、第1主電極領域を構成す
る。P領域3の上には絶縁膜50を通して浮遊状態にな
されたP領域の電位を制御するために電極8が設けられ
ている。更にはベース領域3に蓄積された電荷を排除す
る場合に、領域2(n- )の電位を制御する手段として
絶縁膜60を通して電位を制御する為のパルスの印加さ
れる電極9が溝の内に形成されている。この部分が電荷
結合素子の転送電極として機能する。多結晶シリコン層
5は信号を外部に読み出すためのものであり、例えばア
ルミニウム(Al)、アルミニウムシリコン(Al−S
i)、アルミニウムシリコン銅(Al−Cu−Si)、
タングステン(W)、モリブデン(Mo)、モリブデン
シリサイド(MoSi2 )等の導電材料で形成される配
線100がその上に設けられて他の素子と電気的に接続
されてエミッタフオロワの出力回路及びリセットの為の
回路を構成している。光センサセル間は、SiO2 等の
フィールド絶縁領域200及び溝(9,60)の領域に
より分離され、半導体基体の主面側は層間絶縁膜20
1、パッシベーション層202により構成されている。
【0024】図4は本発明の光電変換装置の画素および
読み出し回路を示している。破線で囲んだ領域が光セン
サセル(画素)の部分であり、NPN型バイポーラ・ト
ランジスタ300と該トランジスタ300のベースを所
定電位にリセットするための電荷転送用MOS型CCD
302と、ベースに対して電極8及び絶縁膜50にて形
成された容量(COX)301である。出力回路はエミッ
タからの出力電圧を一時的に蓄積しておくための容量負
荷CT 500、垂直出力線と容量負荷CT を接続するた
めの転送MOSトランジスタ401、及び垂直出力線及
びエミッタをリセットするためのリセット用MOSトラ
ンジスタ400、からなっている。
【0025】この光センサセルの基本動作は、(1)光
入射による電荷蓄積動作、(2)読み出し動作および
(3)リセット動作により構成されている。
【0026】図5は、それぞれの動作時における各部の
電位変化を示している。φRD,φRT,φVC,φT は図4
の各部に表示してある各端子より印加されるパルス信号
の電位変化を示し、VE とVB とは光センサセルである
NPN型バイポーラトランジスタ(BPT)のエミッタ
領域、ベース領域の電位変化を表わしている。
【0027】図4、図5に従い光電変換装置の動作を説
明する。 (1)蓄積動作 後述するリセット動作が終了し、バイポーラ・トランジ
スタのベース・エミッタ間が逆バイアスにされ、ベース
のキャリアが完全になくなった時点t1 から蓄積動作が
開始する。
【0028】実質的に空乏化しているベース中に、入射
光により発生した光生成キャリアのうち正孔が蓄積され
るに従い、ベース中に中性領域が形成され、ベース電位
は上昇する。 (2)読み出し動作 φVCをoffにしてエミッタを基準電圧源、VESから切
離し、φT に正のパルスを印加し転送トランジスタ40
1をonにしてエミッタを浮遊状態にする。そしてφRD
に正パルスを印加して、COXを通した容量結合によりベ
ース電位を正方向へ持ち上げ、ベース・エミッタ間を順
バイアスにすると、読み出し動作になる(時刻t2 )。
即ち容量負荷に接続されたエミッタの電位は、読み出し
動作が終る時点(t3 )で、ある一定の電位にまでベー
ス電位に近づくので、蓄積動作時のベース電位の変化分
はエミッタ側端子に現れることになる。 (3)リセット動作 本実施例のセンサのリセットは少なくとも2つの動作の
組み合わせで成り立っている。第1リセットとして、φ
T をoff、φVCに正電圧を印加しonにし、エミッタ
を基準電位VESに固定する。このときのベース電位は過
渡的に一定値に収束していく(t3 −t4 )。
【0029】第2リセットとしては、φRDへの正電圧印
加をやめてベースを負の一定の電位とし、かつ、φRT
負電圧を印加し、n- 領域2及びn領域7に深いポテン
シャルの井戸を形成して、残っているベースのキャリア
をVBR側に流し出し、ベース中をリセットする。図1,
2,3に示す構成をもってこのようにすると、ベース中
のキャリアはCCDの動作原理に従って完全に基準電圧
源VBR側に転送され、零にリセットされる。
【0030】これ以外にも他のタイミングでの空乏化も
可能で、例えば前記第1リセットがなくても一度にベー
スを空乏化することができる。この時はt3 とt4 との
間が零となる。
【0031】光センサの高感度化には、信号出力(S)
を大にすることと、雑音(N)を低下させることとで、
S/N比を大にする必要がある。
【0032】信号の方は現在のところ、ほぼ開口率によ
り決まるので、雑音の低下が重要な改良点になる。
【0033】本実施例のような型のセンサにおいてはR
Nについて大きく分けると、リセット終了時に残るノイ
ズと読み出し時に生じるノイズとがある。
【0034】リセット時に残るノイズは、その蓄積スタ
ート時に存在する多数キャリアの数によって生じる。す
なわち、リセット毎に何個のキャリアがセンサセルに残
っているかにより、ゆらぎが生じ、これがリセット時の
RNとなる。故に、蓄積スタート時に、キャリアを零に
することによりこのリセットノイズを零にすることがで
きる。
【0035】すなわち、リセット終了時(図5のt4
において、COXを介して与えられた電圧をオフすること
によりベースが逆バイアス状態になるとき、ベース・コ
レクタ間の逆バイアスによってベース中が完全に空乏化
される電位を印加し、且つ図6の如き、電位分布を作り
残ったキャリアを、MOSCCD302を通して、完全
にVBRの側に取り出し、ベース中のキャリアを零にす
る。
【0036】これにより、リセット時のRNを零にする
ことが可能となる。
【0037】図6(a)は図2のC−C′の電位分布、
(b)はベース/MOS/P基板に渡る横方向電位を示
す。一点鎖線(X)が従来例、実線(X′)が本実施例
を示している。従来はリセット時にベースの中性領域内
に多数のキャリアが残ったのに対し、本実施例のセンサ
では、リセット時にベースが殆んど空乏化しているので
キャリアをベースの中に残すことがない。この点が大き
く異なるのである。ここで、浮遊状態のベースに印加さ
れる電位はCOXとエミッタ・ベース間容量Cbeとベース
・コレクタ間容量のCbcの容量分割により決まるので、
ベースの濃度、深さの設計がデバイス設計上は重要であ
る。すなわちφRDのパルス振幅VRDの容量分割分
【0038】
【数1】 が近似的に印加される。これだけの逆バイアス分がベー
スに印加されるので、ベース・コレクタ間には
【0039】
【数2】 分の逆バイアスが印加される。
【0040】本実施例によればリセット時にキャリア蓄
積領域を完全に空乏化し、読み出し時にバイポーラトラ
ンジスタ動作させるためには、図2の中で、ベースとな
るP領域3の濃度と深さ、n領域7の濃度の設計が重要
になる。
【0041】すなわち、コレクタに印加されているVCC
だけではベース領域が全て空乏化されないで、且つ、ベ
ースに逆バイアス印加が起こった時(リセット)にベー
ス領域が全て空乏化するようにデバイス設計する。近似
的に階段接合近似で説明すると、ベースに延びる空乏層
幅XP は次式で示される。
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】 ここで、XP :P領域空乏層幅、NA :ベース不純物密
度(領域3)、ND :n領域不純物密度(領域7)、ε
S :誘電率、ni :負正キャリア密度、VR :逆バイア
ス電圧である。
【0044】n領域ND が一定値の場合、ベース領域の
濃度NA に対し、ベースの深さWB
【0045】
【数5】 にしなければならない。又、この範囲を広げるためには
【0046】
【数6】 の値を大にして、VR の変化に対してXP の変化を大き
くするようにする方がよい。
【0047】ND A とした方がベースのデバイス設
計上は好ましい。なぜならばベース濃度、深さに対する
プロセスマージンを大とすることができるからである。
【0048】完全にキャリアをベースからP基板に転送
するには、CCD部を形成する濃度、酸化膜の厚みも重
要である。CCD部の下の表面電位ΨS は非定常状態に
おいて次式で表わされる。
【0049】
【数7】 G :ゲート電圧、VFB:フラット・バンド電圧、C
i :単位面積当りのSiO2 の容量、εS :Siの誘電
率、ND :PMOS下の不純物濃度 図7の(a)に酸化膜1000Å、ND =1014,10
15,1016cm-3にした場合の表面ポテンシャル、図7
の(b)にND =1014cm-3、酸化膜厚d=0.1,
0.3,0.5μmの表面ポテンシャルを示す。
【0050】酸化膜厚1000Å以下、不純物濃度10
15cm-3以下であるとほとんどVG−VFB≒ΨS になっ
てしまうことがよくわかる。
【0051】このCCDの表面ポテンシャルΨS をベー
スに印加される電圧
【0052】
【数8】 より大にしてリセット時には図6の(b)に示したよう
なポテンシャル分布にしなければならない。図7の
(a)からも判る如く、不純物濃度に対してポテンシャ
ルは非常に敏感である。これを利用してCCDに不純物
濃度の分布を不均一にしてキャリアが電界が横方向(図
6の(b))にかかり、ドリフト走行するようにすると
速度も上り又、転送効率もよくなる。同様にベース中に
不純物濃度の不均一な部分を設け電界をつくることも同
様に効果があり、特性の改善に役立つ。
【0053】本実施例において、読み出し時に発生する
RNは実験的に次式で表わされる。
【0054】
【数9】 ΔVRN:ランダムノイズ電圧分 GS :ベースから負荷容量CT への読み出し利得 CT :負荷容量 VE :エミッタ電位(出力電位) Cbc:ベース・コレクタ容量(読み出し時) hFE:電流利得 信号出力Sは次式となる。
【0055】
【数10】S=iP ・tS /CbcP :光励起電流、tS :蓄積時間 S/N比は
【0056】
【数11】 で表わされる。結局は、(GS 2・CT /hFE)を小さく
することにかかってくる。GS は0.5〜1.0の範囲
にあり、基本的にはGS =1が望ましい。CT は回路設
計上により小さい方向にする。そしてhFEは大にする。
通常のホモ接合BPTでは、hFE≒1000程度が上限
であるが、ヘテロ接合あるいはエミッタ側がポリSi/
SiO2 /単結晶Si構造を有したBPTでは、この上
限を打ち破ることができる。hFEを10倍にすれば、S
/N比を3.17倍にすることができる。
【0057】hFEの増大が読み出し時に発生するRNの
低減には最も効果がある。
【0058】次に必要に応じて設けられる固定パターン
雑音の補正方法について説明する。図8に、画素数が2
画素の時の光電変換装置の等価回路図を示す。一般にラ
インセンサの場合は、この画素数は数百から数千画素、
エリアセンサの場合は、さらに垂直方向にも五百画素程
度の画素が構成される。図において、読み出し系には2
系列の容量CT1 とCT2 が設けられている。
【0059】容量CT1 には画素(S1 ,S2 )からの
信号S(光電変換信号S′+ノイズN)が、容量CT2
には、画素からのノイズNが読み出される。これらの信
号SとノイズNはシフトレジスタ等の走査回路からの駆
動パルス(φH1 ,φH2 ,…)によって開閉制御され
るトランジスタ450を経て、順次、出力線650及び
出力線660に出力される。出力線からの信号Sとノイ
ズNは、周知の差動アンプ(図8では不図示)に導か
れ、ここで(S−N)の差動処理が行われる。この結
果、信号からノイズが除去され、光電変換信号S′だけ
を得ることが出来る。
【0060】図9に図8に示した実施例の為のタイミン
グ図を示す。図9において、T1 期間は画素信号の読出
し期間、T2 期間は画素のリセット期間、T3 期間は画
素からのノイズの読出し期間、T4 期間は信号とノイズ
の出力期間及び画素の光電変換即ち蓄積期間である。簡
単に動作を説明する。
【0061】T1 期間:画素S1 ,S2 のベース・エミ
ッタ間は読出しパルスφRDによって順バイアスされ、ベ
ースにあった光電変換信号は転送用スイッチ401を経
て容量CT1 に読み出される(この時スイッチ401は
駆動パルスφT1 により導通状態である。)。
【0062】T2 期間:画素のエミッタは図4で示した
ようにパルスφVCによって制御されるスイッチ400
(図8では不図示)によって接地され、同時にパルスφ
RDが与えられるのでベース・エミッタ間に電流が流れ、
過渡リセットが行われる。次に画素のベースはパルスφ
RTによって転送リセットがなされ、この結果ベースには
電荷はほとんど残留しない。
【0063】T3 期間:画素のノイズ(オフセット電
圧)を読出すために、駆動パルスφRDは再び正電位とな
り、画素は順バイアスされる。この時上述した過渡リセ
ット用スイッチ400は非導通状態に制御され、また転
送スイッチ402はφT2 にパルスが印加され導通状態
に制御される。
【0064】従って、画素のオフセット電圧、即ちノイ
ズは容量CT2 に読出されることになる。
【0065】T4 期間:この期間に入ると、各画素は逆
バイアスされ蓄積状態となる。
【0066】容量に読出された蓄積されている信号とノ
イズにとっては、出力期間となる。容量CT1 ,CT2
の信号とノイズは走査回路からのパルスによって制御さ
れるスイッチ450を経て各セル共通の出力線650,
660に出力される。
【0067】まず、φH1によって画素S1の信号とノイ
ズが容量CT1 ,CT2 から出力される。次に画素S2
を出力する前に、出力線650,660は、先の残留信
号をリセットされる。出力線のリセットは、パルスφHC
によって制御されるスイッチ470によって行われる。
この出力線のリセット後、走査回路からの次パルスφH2
が出力され、画素S2の信号とノイズが出力線に出力さ
れる。出力線からの信号とノイズは先に述べた様に差動
処理が行われ、ノイズ成分が除去された高SN比の信号
のみを得ることが出来る。
【0068】本実施例に係る光電変換装置を以下のよう
な製造工程により作成した。 P基板1上にエピタキ
シャル成長法により、n領域2を形成した。不純物濃度
は1014〜1016cm-3とした。 厚い酸化膜をマス
クとして、溝部分Tをドライエッチング法により作成し
た後、選択酸化法により酸化シリコンからなる素子分離
領域200を作成した。薄い酸化膜(200〜100
0Å程度)を形成した後、ポリシリコンを堆積してこの
溝を埋め、不純物ドーピング後、パターニングして、電
極9を作成した。 電極9と領域200をマスクとし
て、自己整合的に不純物濃度1016〜1018cm-3のn
型領域7、不純物濃度1016〜1018cm-3のP領域を
イオン注入の加速電圧をかえるという手法により作成し
た。 酸化膜50を作成した後、エミッタ用のコンタ
クトホールをあけ、ポリシリコンを堆積し、N型不純物
としてリンのドーピング後パターニングしてエミッタ電
極5及びCOXの電極8を同時に作成した。このときの熱
処理は850℃30分程度にしてエミッタ領域4を浅く
作成し、且つ、低温熱処理によりエミッタ電極5とエミ
ッタ領域4の間に〜7Å程度の極めて薄い酸化膜を安定
に残し、多結晶Si/トンネルSiO2 膜/単結晶エミ
ッタの構造を作成した。こうすることによりBPTのh
FEを5000以上に容易にできる。 絶縁層201を
堆積し、スルーホールの穴あけの後、Al,Al−Si
等の電極を堆積し、パターニングした。 最後にパッ
シベーション膜202を堆積後、パッド用の穴あけをし
た。
【0069】なお、周辺回路ではn−MOSトランジス
タも作っているので、それを考慮すると、プロセスの説
明は若干増加するが、n−MOSトランジスタの形成プ
ロセスは周知であるのでここではその説明は省略する。 [第2実施例]次に図10を参照しながら本発明の第2
実施例について説明する。
【0070】基本的な構造は前述した第1実施例と同じ
である。異なる点は、図4を比較すればよく理解できる
ように、PMOSトランジスタ302と容量(COX)3
01とを駆動するラインが共通にされ、端子φRDからの
3値をもつパルス信号により、これらが動作する点であ
る。
【0071】本実施例によれば製造工程上ポリシリコン
配線8,9(図3)が共通化されるのでパターニング工
程が減少し、より一層低コストで製造可能となる。
【0072】本例の駆動についてはそのタイミング図を
図11に示す。
【0073】本例の場合も期間t4 −t1 のリセット動
作において、ベースが完全に空乏化するのでRNが低減
される。 [第3実施例]図12を参照しながら本発明の第3実施
例について説明する。
【0074】基本的な構造は前述した第1実施例と同じ
である。異なる点はベース内にエミッタを複数設けるこ
とにより出力ラインの複数化を図り異なるタイミングで
の信号読出を行う点にあり、電荷蓄積型センサの特徴を
生かした構成となっている。更に本実施例では、これま
で述べられて来た実施例に比べて、蓄積動作中にバイポ
ーラトランジスタのベース・エミッタ間が順方向バイア
スされる状態にある、ということが異なる。蓄積中は順
方向であるため、複数のセルの中で、最も強い光が照射
されたセルの出力信号をリアルタイムに検出することが
可能となる。図12の(a)は回路構成、図12の
(b)はタイミング図を各々示している。過渡リセッ
ト、空乏化リセット、及び容量CT への読出しに関して
は、これまでの実施例と全く同じである。本実施例で
は、ベースの空乏化リセットが完了した後、パルスφRD
を“H”レベルにすることで、バイポーラトランジスタ
を順方向状態としている。なお、この時パルスφER
“L”レベルになっているため、バイポーラトランジス
タのエミッタ端子はフローティング状態となっている。
蓄積動作の間、ベース、エミッタはともにフローティン
グにあり、かつ、順方向バイアスされているため、光照
射量に応じてベース及びエミッタの電位は変化する。ま
た、本実施例では、各セルの2番目のエミッタを全画素
共通に接続することにより、全画素の中のピーク出力を
蓄積動作中に検出し蓄積時間を制御することができる。
【0075】読出しによって、容量CT へ読み出された
各画素の信号は、これまでの実施例と全く同様に走査回
路を用いて1画素ずつシリアルに出力されていく。 [第4実施例]図13〜図15は本発明の一実施例に係
る光電変換装置の基本構造を説明する為の様式図であ
る。ここでは多数配列されたセルのうち2つの光センサ
セルを取り上げて示している。
【0076】図13は光センサセルの平面図、図14は
図13のA−A′線による断面図、図15は図13のB
−B′線による断面図である。なお、図1〜図3に示し
た構成部材と同一構成部材については同一符号を付す
る。
【0077】まず、この光センサセルの構造について説
明する。ボロン(B)等をドープしてP型とされたシリ
コン基板1の上にはエピタキシャル成長技術等で形成さ
れた不純物濃度の低いn- 領域2が設けられている。こ
のn- 領域2には不純物拡散技術又はイオン注入技術等
を用いてボロン等の不純物をドープした制御電極領域と
してのバイポーラ・トランジスタのベースとなるP領域
3が設けられ、その中には一方の主電極領域(第2主電
極領域となる)としてのバイポーラ・トランジスタのエ
ミッタを形成するn+ 領域4が設けられている。このn
+ 領域4はAsあるいはP等の不純物を高濃度に含んだ
+ 多結晶シリコン層5より、単結晶シリコン中へのA
sを拡散するか、あるいはn+ 多結晶シリコン層5を形
成前に不純物拡散技術、イオン注入技術等を用い作成す
ることが出来る。そしてn- 領域2とP領域3との間に
はベース領域へ空乏層を広げる役目をもつn領域7が設
けられている。なお、n- 領域2、n領域7はそれぞれ
第1、第2半導体領域となり、第1主電極領域を構成す
る。P領域3の上には絶縁膜50を通して浮遊状態にな
されたP領域の電位を制御するために電極8が設けられ
ている。更にはベース領域3に蓄積された電荷を排除す
る場合に、領域2(n- )の電位を制御する手段として
絶縁膜60を通して電位を制御する為のパルスの印加さ
れる電極9が溝の内に形成されている。この部分が電荷
結合素子の転送電極として機能する。多結晶シリコン層
5は信号を外部に読み出すためのものであり、例えばア
ルミニウム(Al)、アルミニウムシリコン(Al−S
i)、アルミニウムシリコン銅(Al−Cu−Si)、
タングステン(W)、モリブデン(Mo)、モリブデン
シリサイド(MoSi2 )等の導電材料で形成される配
線100がその上に設けられて他の素子と電気的に接続
されてエミッタフオロワの出力回路及びリセットの為の
回路を構成している。光センサセル間は、SiO2 等の
フィールド絶縁領域200及び溝(9,60)の領域に
より分離され、半導体基体の主面側は層間絶縁膜20
1、パッシベーション層202により構成されている。
符号10にて示されているものは、エミッタ領域5及び
電極9をマスクにして自己整合的に作成されたn型半導
体からなる領域10が設けられた点にあり、かかる領域
10は空乏層の広がりを促進する役目を持つ。
【0078】なお、本実施例の画素および読み出し回路
は、図4に示した第1実施例の構成と同じなのでここで
は図4を用いて説明する。破線で囲んだ領域が光センサ
セル(画素)の部分であり、NPN型バイポーラ・トラ
ンジスタ300と該トランジスタ300のベースを所定
電位にリセットするための電荷転送用MOS型CCD3
02と、ベースに対して電極8及び絶縁膜50にて形成
された容量(COX)301である。出力回路はエミッタ
からの出力電圧を一時的に蓄積しておくための容量負荷
T 500、垂直出力線と容量負荷CT を接続するため
の転送MOSトランジスタ401、及び垂直出力線及び
エミッタをリセットするためのリセット用MOSトラン
ジスタ400、からなっている。
【0079】この光センサセルの基本動作は、(1)光
入射による電荷蓄積動作、(2)読み出し動作および
(3)リセット動作により構成されている。
【0080】図16は、それぞれの動作時における各部
の電位変化を示している。φRD,φRT,φVC,φT は図
4の各部に表示してある各端子より印加されるパルス信
号の電位変化を示し、VE とVB は光センサセルである
NPN型BPTのエミッタ領域、ベース領域の電位変化
を表わしている。
【0081】図4、図16に従い光電変換装置の動作を
説明する。 (1)蓄積動作 後述するリセット動作が終了し、バイポーラ・トランジ
スタのベース・エミッタ間が逆バイアスにされ、ベース
のキャリアが完全になくなった時点t1 から蓄積動作が
開始する。
【0082】実質的に空乏化しているベース中に、入射
光により発生した光生成キャリアのうち正孔が蓄積され
るに従いベース中に中性領域が形成され、ベース電位は
上昇する。 (2)読み出し動作 φVCをoffにしてエミッタを基準電圧源、VESから切
離し、φT に正のパルスを印加し転送トランジスタ40
1をonにしてエミッタを浮遊状態にする。そしてφRD
に正パルスを印加して、COXを通した容量結合によりベ
ース電位を正方向へ持ち上げ、ベース・エミッタ間が順
バイアスにすると、読み出し動作になる(時刻t2 )。
即ち容量負荷に接続されたエミッタの電位は、読み出し
動作が終る時点(t3 )で、ある一定の電位にまでベー
ス電位に近づくので、蓄積動作時のベース電位の変化分
はエミッタ側端子に現れることになる。 (3)リセット動作 本実施例のセンサのリセットは少なくとも2つの動作の
組み合わせで成り立っている。第1リセットとして、φ
T をoff、φVCに正電圧を印加しonにし、エミッタ
を基準電位VESに固定する。このときのベース電位は過
渡的に一定値に収束していく(t3 −t4 )。
【0083】第2リセットとしては、φRDへの正電圧印
加をやめてベースを負の一定の電位とし、かつ、φRT
負電圧を印加しPMOSをonにし、残っているベース
のキャリアをVBR側に流し出し、ベース中をリセットす
る。図13、14、15に示す構成をもってこのように
すると、ベース中のキャリアは完全に基準電圧源VBR
に転送され、零にリセットされる。
【0084】これ以外にも他のタイミングでの空乏化も
可能で、例えば前記第1リセットがなくても一度にベー
スを空乏化することができる。この時はt3 とt4 との
間が零となる。
【0085】但し、エミッタ部の電位の窪みがないよう
に、VESにVCC+(MOSのVth)分の電圧を加えてエ
ミッタ電位がVCCに近づくに従いエミッタ部の下存在す
る正孔も完全に排出できるようにすることが好ましい。
【0086】光センサの高感度化には、信号出力(S)
を大にすることと、雑音(N)を低下させることとで、
S/N比を大にする必要がある。
【0087】信号の方は現在のところ、ほぼ開口率によ
り決まるので、雑音の低下が重要な改良点になる。
【0088】本実施例のような型のセンサにおいてはR
Nについて大きく分けると、リセット終了時に残るノイ
ズと読み出し時に生じるノイズとがある。
【0089】リセット時に残るノイズは、その蓄積スタ
ート時に存在する多数キャリアの数によって生じる。す
なわち、リセット毎に何個のキャリアがセンサセルに残
っているかにより、ゆらぎが生じ、これがリセット時の
RNとなる。故に、蓄積スタート時に、キャリアを零に
することによりこのリセットノイズを零にすることがで
きる。
【0090】すなわち、リセット終了時(図16t4
において、COXを介して与えられた電圧をオフすること
によりベースが逆バイアス状態になるとき、ベース・コ
レクタ間の逆バイアスによってベース中が完全に空乏化
される電位を印加し、且つ図17の如き、電位分布を作
り残ったキャリアを、CCD302を通して、完全にV
BRの側に取り出し、ベース中のキャリアを零にする。
【0091】これにより、リセット時のRNを零にする
ことが可能となる。
【0092】図17で(a)は図14のA−A′線の電
位分布、(b)はベース/PMOS/P基板に渡る横方
向電位を示す。一点鎖線が従来例、実線が本実施例を示
している。従来はリセット時に多数のキャリアがベース
の中性領域中に残ったのに対し、本実施例のセンサで
は、リセット時にベースが殆んど空乏化しておりキャリ
アをベースの中に残すことがない。この点が大きく異な
るのである。因みに図14のC−C′線の電位分布も図
17の(a)と同様である。
【0093】本実施例では電気的にはコレクタと同じ電
位のn型領域10が存在し、ベース中の空乏層形成を促
進している。ベース中のキャリアを完全に掃き出す期間
であるt4 とt1 との間は、エミッタVESがコレクタと
同じ電位になるように、コレクタ電圧とMOSトランジ
スタの閾値電圧Vthとの和に近い電位以上にエミッタ電
位を設定する。すると、エミッタ直下のベース中の電位
も他のベース領域の電位と同等かそれ以上になる。こう
してキャリアがP基板側への移動し易くなる。
【0094】浮遊状態のベースに印加される電位はCOX
とエミッタ・ベース間容量Cbeとベース・コレクタ間容
量Cbcとの容量分割によって決まるのでφRDのパルス振
幅分の(数式1の)電圧が近似的に印加される。
【0095】これだけの逆バイアス分がベースに印加さ
れるので、ベースコレクタ間には、前記数式2の分の逆
バイアスが印加される。
【0096】本実施例によればベースの表面にもn領域
10とエミッタ領域4とが存在し、ベースのデバイス設
計としては、n領域10の下が空乏化し、エミッタ領域
4の下はエミッタがゼロ電位では空乏化しないがVCC
位では空乏化するように設計することが好ましい。
【0097】np接合の空乏層幅は次のような関係式で
示される。(但し、階数接合近似)
【0098】
【数12】
【0099】
【数13】 W :空乏層幅 NA :P領域不純物密度 ND :n領域不純物密度 ES :誘電率 ni :真正キャリア密度 VR :逆バイアス電圧 n+pの場合ND >>NA なので
【0100】
【数14】 で近似される。
【0101】図18はSiにおいて、NA をパラメータ
としたVR とWの関係を示す。本発明のベースのデバイ
ス設計において、例えばVR が5Vでベース濃度が10
17cm-3であれば、ベース厚みが0.2μm以下であれ
ばよい。下限はエミッタが零電位で空乏層が広がらない
ようにしなければならないので、図18で云えば各濃度
のy軸との切ぺんの値以上であることが必要である。つ
まり、VCC=5Vのときにはベース幅は、上記数式12
より、(W(OV)<Wb <W(VCC=5V))とする
ことが好ましい。デバイスの設計において、さらに述べ
ると、エミッタ領域4とn領域10との水平方向の間隔
も重要である。間隔が狭いとエミッタ領域4とn領域1
0の間で電流のリークがおこってしまう。エミッタが零
電位のとき空乏層のつながりがなく、エミッタ電圧がV
CCのとき空乏層が互いに接することが必要である。
【0102】上記数式12でVR がVCCとしてエミッタ
領域4とn領域10の間隔は2W(VCC)以下であり、
W(VCC)以上であることが重要である。
【0103】完全にキャリアをベースからP基板に転送
するには、CCD部を形成する濃度、酸化膜の厚みも重
要である。CCD部の下の表面電位ΨS は非定常状態に
おいて次式で表される。
【0104】
【数15】 G :ゲート電圧、VFB:フラット・バンド電圧、C
i :単位面積当りのSiO2 の容量、εS :Siの誘電
率、ND :CCD下の不純物濃度 図7より酸化膜厚1000Å以下、不純物濃度1015
-3以下であるとほとんどVG −VFB≒ΨS になってし
まうことがよくわかる。
【0105】このCCD部の表面ポテンシャルΨS をベ
ースに印加される電圧(数式8の電圧)より大にしてリ
セット時には図17の(b)に示したようなポテンシャ
ル分布にしなければらない。
【0106】図7の(a)からも判る如く、不純物濃度
に対してポテンシャルは非常に敏感である。これを利用
してCCD部に不純物濃度の分布を不均一にしてキャリ
アが電界が横方向(図17の(b))にかかり、ドリフ
ト走行するようにすると速度も上り又、転送効率もよく
なる。同様にベース中に電界を設けることも同様に効果
があり、特性の改善に役立つ。
【0107】本実施例において、読み出し時に発生する
RNは実験的に前述した数式9で表わされる。また、信
号出力Sは前述した数式10となる。S/N比は前述し
た数式11で表わされる。結局は、(GS 2・CT
FE)を小さくすることにかかってくる。GS は0.5
〜1.0の範囲にあり、基本的にはGS =1が望まし
い。CT は回路設計上により小さい方向にする。そして
FEは大にする。通常のホモ接合BPTでは、hFE≒1
000程度が上限であるが、ヘテロ接合あるいはエミッ
タ側がポリSi/SiO2 /単結晶Si構造を有したB
PTでは、この上限を打ち破ることができる。hFEを1
0倍にすれば、S/Nを3.17倍にすることができ
る。
【0108】hFEの増大が読み出し時に発生するRNの
低減には最も効果がある。
【0109】又、本実施例に適用可能な固定パターン雑
音の補正方法は図8、図9をもって前述した第1実施例
と同じである。
【0110】本実施例に係る光電変換装置を以下のよう
な製造工程により作成した。 P基板1上にエピタキ
シャル成長法により、n領域2を形成した。不純物濃度
は1014〜1016cm-3とした。 厚い酸化膜をマス
クとして、溝部分Tをドライエッチング法により作成し
た後、選択酸化法により酸化シリコンからなる素子分離
領域200を作成した。薄い酸化膜(200〜100
0Å程度)を形成した後、ポリシリコンを堆積してこの
溝を埋め、不純物ドーピング後、パターニングして、電
極9を作成した。 電極9と領域200をマスクとし
て、自己整合的に不純物濃度1016〜1018cm-3のn
型領域7、不純物濃度1016〜1018cm-3のP領域3
および不純物濃度1016〜1018cm-3のn型領域10
をイオン注入の加速電圧をかえるという手法により作成
した。 酸化膜50を作成した後、エミッタ用のコン
タクトホールをあけ、ポリシリコンを堆積し、N型不純
物としてリンのドーピング後パターニングしてエミッタ
電極5及びCOXの電極8を同時に作成した。このときの
熱処理は850℃30分程度にしてエミッタ領域4を浅
く作成し、且つ、低温熱処理によりエミッタ電極5とエ
ミッタ領域4の間に〜7Å程度の極めて薄い酸化膜を安
定に残し、多結晶Si/トンネルSiO2 膜/単結晶エ
ミッタの構造を作成した。こうすることによりBPTの
FEを5000以上に容易にできる。 絶縁層201
を堆積し、スルーホールの穴あけの後、Al,Al−S
i等の電極を堆積し、パターニングした。 最後にパ
ッシベーション膜202を堆積後、パッド用の穴あけを
した。 [第5実施例]本発明の第5実施例の基本的な構造は前
述した第4実施例と同じである。異なる点は、図10と
同じ構成を採用して、CCD302と容量(COX)30
1とを駆動するラインが共通にされ端子φRDからの3値
をもつパルス信号により、これらが動作する構成であ
る。
【0111】本実施例によれば製造工程上ポリシリコン
配線8,9が共通化されるのでパターニング工程が減少
し、より一層低コストで製造可能となる。
【0112】本例の駆動は図11に示されるタイミング
で行われる。
【0113】本例の場合も期間t4 −t1 のリセット動
作において、ベースが完全に空乏化するのでRNが低減
される。 [第6実施例]本発明の第6実施例の基本的構造は前述
した第4実施例と同じである。異なる点はベース内にエ
ミッタを複数設けることにより出力ラインの複数化を図
り異なるタイミングでの信号読出を行う点にあり、電荷
蓄積型センサの特徴を生かした構成となっている。
【0114】更に本実施例では、これまで述べられて来
た実施例に比べて、蓄積動作中にバイポーラトランジス
タのベース・エミッタ間が順方向バイアスされる状態に
ある、ということが異なる。蓄積中は順方向であるた
め、複数のセルの中で、最も強い光が照射されたセルの
出力信号をリアルタイムに検出することが可能となる。
回路構成タイミングは図12と同じである。過渡リセッ
ト、空乏化リセット、及び容量CT への読出しに関して
は、これまでの実施例と全く同じである。本実施例で
は、ベースの空乏化リセットが完了した後、パルスφRD
を“H”レベルにすることで、バイポーラトランジスタ
を順方向状態としている。なお、この時パルスφER
“L”レベルになっているため、バイポーラトランジス
タのエミッタ端子はフローティング状態となっている。
蓄積動作の間、ベース、エミッタはともにフローティン
グにあり、かつ、順方向バイアスされているため、光照
射量に応じてベース及びエミッタの電位は変化する。ま
た、本実施例では、各セルの2番目のエミッタを全画素
共通に接続することにより、全画素の中のピーク出力を
蓄積動作中に検出し蓄積時間を制御することができる。
【0115】読出しによって、容量CT へ読み出された
各画素の信号は、これまでの実施例と全く同様に走査回
路を用いて1画素ずつシリアルに出力されていく。 [第7実施例]本実施例の光電変換装置は、少なくと
も、光エネルギーによって発生したキャリアの蓄積部と
なる第一導電型の制御電極領域と、該第一導電型と異な
る第二導電型の第一及び第二主電極領域と、を備えた光
電セルを有する光電変換装置において、少なくとも、前
記制御電極領域を所定の電位とし、且つ前記第一主電極
領域を前記制御電極領域よりも高い電位にして高インピ
ーダンスに保ち、前記第一主電極領域下の制御電極領域
を空乏化する第一のリセットと、この第一のリセット後
に、前記第一主電極領域を前記制御電極領域よりも低い
電位にして低インピーダンスにした後、前記第一主電極
領域を浮遊状態にする第二のリセットとでリセットを行
なうことを特徴とする。
【0116】本実施例によれば、まず第一のリセットに
より、制御電極領域を所定の電位とし、且つ第一主電極
領域を前記制御電極領域よりも高い電位にして高インピ
ーダンスに保ち、第一主電極領域下の制御電極領域を空
乏化することで、制御電極領域に蓄積したキャリアを全
部掃き出す。この第一リセットにより、制御電極領域中
のキャリアは完全に掃き出されるため、ランダム雑音に
よる影響を低減することができる。
【0117】次に第二のリセットにより、第一主電極領
域を前記制御電極領域よりも低い電位にして低インピー
ダンスとし、順バイアスになるようにした後、前記第一
主電極領域を浮遊状態にする。この第二リセットによ
り、第一リセットの逆バイアス状態が順バイアス状態と
され、第一主電極領域の電位は制御電極領域と拡散電位
を形成するようにセットされて電荷蓄積状態に入る。
【0118】以下、本発明の第7実施例について図面を
用いて詳細に説明する。
【0119】図19は本発明の一実施例に係る光電変換
装置を構成する光センサ・セルの1セルの断面図であ
る。
【0120】同図において、1はボロン(B)等をドー
プしてp型とされたシリコン基板、2′はシリコン基板
1の上に形成されたn+ 埋め込み領域、2はシリコン基
板1及びn+ 埋め込み領域2′上にエピタキシャル成長
技術等で形成された不純物濃度の低いn- 領域である。
3はn- 領域2に不純物拡散技術又はイオン注入技術等
を用いて、ボロン等の不純物をドープして形成されたバ
イポーラ・トランジスタのベース(制御電極となる)と
なるp領域、5,69,61はAsあるいはPh等の不
純物を高濃度含んだn+ 多結晶Si層、4は多結晶Si
層5より単結晶シリコンへの不純物拡散、あるいは多結
晶Si層5を形成前にイオン注入あるいは他の拡散源か
らの不純物拡散等により、作成したバイポーラ・トラン
ジスタのエミッタ(一方の主電極領域となる)となるn
+ 領域である。64はNMOSトランジスタのチャネル
部を形成するp領域、65,66はソース/ドレインと
なるn+ 領域、10はベースの表面付近にあるn領域、
100,68は金属配線、50,200,201,20
2は保護膜、素子分離領域及び層間絶縁膜となる誘電体
領域である。このような各構成部により光センサ・セル
が構成される。
【0121】なお、上記光センサ・セルにおいて、領域
4はエミッタ、領域3はベース、領域2,2′はコレク
タ(他方の主電極領域となる)となってバイポーラトラ
ンジスタを構成し、領域69はゲート、領域65,66
はソース・ドレイン、領域64はチャネル形成領域とな
ってNMOSトランジスタを構成し、領域61はゲー
ト、領域3,62はソース・ドレイン、領域2はチャネ
ル形成領域となってPMOSトランジスタを構成してい
る。
【0122】図20は、本発明の光電変換装置の画素お
よび読み出し回路系の一部を入れた回路図である。
【0123】同図において破線の内部が図19で示した
光電変換装置の等価回路である。図中300がセンサ・
セルのnpnバイポーラ・トランジスタであり、310
がベースをリセットするための電荷完全転送用PMOS
トランジスタである。400はエミッタ電位コントロー
ル用のスイッチ用NMOSトランジスタ、410,42
0は読み出し用のNMOSトランジスタ、500は電荷
読み出し用のキャパシタンスCT である。
【0124】以下、上記光電変換装置の動作について図
20〜図23を用いて説明する。
【0125】この光センサ・セルの基本動作は、(1)
光入射による電荷蓄積動作、(2)読み出し動作および
(3)リセット動作により構成されている。
【0126】図21はそれぞれの動作時における各部の
電位変化を示している。φH ,φTR,φR ,φVC,VES
は図20各部に表示してあるパルス電位の変化を示し、
EとVB はセンサ・セルであるnpnトランジスタの
エミッタ部、ベース部の電位変化を表わしている。
【0127】図22は図19中A−A’の電位分布を示
している。図23は図19中領域4、リセット用PMO
Sトランジスタに渡る横方向電位分布を示している。
【0128】図22中には、リセット直後と蓄積時のベ
ース・エミッタ部の電位の変化も模式図的に示してい
る。図23は、リセットする時の電位分布を示し、蓄積
されたキャリア(正孔)が完全転送ゲートを通し、流れ
る様子を模式的に示している。 (1)電荷蓄積動作(t1 −t2 間) 図21に示すように、後述するリセット動作が終了し、
ベースのキャリアが完全になくなった時点t1 から蓄積
動作が開始する。本実施例ではエミッタ・ベース間は順
方向動作しながら蓄積しているため、ベース中にキャリ
アが蓄積するとベース電位は上昇し、同時にエミッタ電
位も上昇し、キャパシタンスCT に充電してゆく。すな
わち、ベースの電位に対応した信号がそのままキャパシ
タンスCT に常に読み出されている。φTRがハイレベル
となりNMOSトランジスタ410だけがon状態にな
っていて、電荷転送用PMOSトランジスタ310、ス
イッチ用NMOSトランジスタ400、NMOSトラン
ジスタ420はoff状態である。npnバイポーラ・
トランジスタ300のエミッタ・ベース共、浮遊状態
(フローティング)である。 (2)読み出し動作(t2 −t3 間) センサ・セルからキャパシタンスCT に電荷は蓄積状態
中におくられているので、φTRをロウレベルとしてNM
OSトランジスタ410をoff状態にして、φH をハ
イレベルとしてNMOSトランジスタ420をon状態
にすることによりキャパシタンスCT から電荷をアンプ
側に読み出す。キャパシタンスCT はこの後、リセット
するとよい。 (3)リセット動作(t3 −t4 −t1 間) 本実施例のセンサのリセットは2つの動作の組み合せで
成り立っている。
【0129】第1のリセットは(t3 −t4 間)におい
て行われ、φVCをハイレベルとしてスイッチ用NMOS
トランジスタ400をon状態として、エミッタ電位を
正電位VESに振り、図23に示す如くベース領域中のエ
ミッタ下部の部分の電位をもち上げ、ベース領域中の他
の空乏化した部分より高くし、正孔を移動できるポテン
シャルにする。且つφR をロウレベルとして、CCDゲ
ートの下部の電位をベース部より低い電位にし、図24
に示すように、キャリア(正孔)を全部外部にはき出
す。これによりベース中のキャリアは全部はき出され、
ベース中にキャリアはなくなる。
【0130】第2のリセットは(t4 −t1 間)におい
て行われ、φR をハイレベルとしてCCDをoff状態
とし、ベースを切り離し、且つエミッタの電位(VES
を負方向に設定する。これによりエミッタとベースとは
順バイアスになり、その後φVCをロウレベルにして、ス
イッチ用NMOSトランジスタ400をoff状態とし
エミッタもフローティングにして、リセットが完了す
る。φVCをロウレベルにした時点(t1 )では、エミッ
タ電位の方がベース電位よりも負方向にあり、エミッタ
からベースを通してコレクタへ電子電流が流れる。
【0131】このときエミッタはフローティングである
ので、この結果エミッタ電位は、ベース電位と拡散電位
を形成する付近まで上昇し、第2リセットが完了する。
【0132】なお、np接合の空乏層幅は次のような関
係式で示される(但し、階段接合近似である)。
【0133】
【数16】
【0134】
【数17】 W:空乏層幅、NA :p領域不純物密度、ND :n領域
不純物密度、Es :誘電率、ni :真正キャリア密度、
R :逆バイアス電圧、なお、n+ pの場合ND ≫NA
なので、
【0135】
【数18】 で近似される。
【0136】Siにおける、NA をパラメータとしたV
R とWの関係は図18に示す通りである。例えばVR
5Vでベース濃度が1017cm-3であれば、ベース厚み
が、0.2μm以下であればよい。下限は、エミッタが
零電位で空乏層が広がらないようにしなければならない
ので、図18で言えば、各濃度のy軸との切片の値以上
であることが望ましい。
【0137】デバイスの設計において、さらに述べる
と、エミッタ領域3と、n領域10との水平方向の間隔
も重要である。間隔が狭いとエミッタ領域3とn領域1
0との間で電流のリークがおこってしまう。エミッタが
零電位のとき、空乏層のつながりがなく中性領域がベー
ス中に残っており、エミッタ電位がVCCのとき、空乏層
が互いに接し、パンチスルー状態であることが必要であ
る。数式16で、VR がVCCとして、エミッタ領域4と
n領域10との間隔は、2W(VCC)以下であり、W
(VCC)以上であることが重要である。
【0138】本センサにおける読み出し時において発生
するランダム雑音は実験的に次式で表わされている。
【0139】
【数19】 (ΔVRN2 =GS 2・qCT ・VE /(Cbc 2FE) ΔVRN:ランダムノイズ電圧分、GS :ベースからCT
容量への読み出し利得、CT :負荷容量、VE :エミッ
タ電位(出力電位)、Cbc:ベースコレクタ容量(読み
出し時)、hFE:電流利得、信号出力Sは前述した数式
10となる。
【0140】S/N比は、
【0141】
【数20】 で表わされる。結局(GS 2・CT /hFE)を小さくする
方法しかない。GS は0.5〜1.0の範囲に有ること
が望ましく、基本的にはGS =1が望ましい。CT は回
路設計上により小さい方向にする。hFEはより大きくす
る。通常のホモ接合BPT(バイポーラトランジスタ)
では、hFE≒1000程度が上限であるが、ヘテロ接合
あるいは、ポリSi/SiO2 /単結晶Si構造を有し
たBPTではこの上限を打ち破ることができる。hFE
10倍にすると、S/N比は3.17倍にすることがで
きる。hFEの増大が読み出し時に発生するランダム雑音
の低減には最も効果が有る。
【0142】次に必要に応じて設けられる固定パターン
雑音の補正方法を説明する。
【0143】図24に、画素数が2画素の時の等価回路
図を示す。
【0144】一般に、リニアセンサの場合は、この画素
数は数百から数千画素で構成される。同図において、読
み出し系には2系列の容量CT1と容量CT2が設けられて
いる。容量CT1には画素(S1 ,S2 ,・・・・・ ,Sn
からの信号S(光電変換信号S’+ノイズN)が、容量
T2には画素からのノイズNが読み出される。これらの
信号SとノイズNは走査回路からの駆動パルス(φH1
φH2,・・・・・ ,φHn)によって開閉制御されるトランジ
スタ450を経て、順次出力線650及び出力線660
に出力される。
【0145】出力線650,660からの信号Sとノイ
ズNは、差動アンプ(図24では省略)に導かれ、ここ
で(S−N)の差動処理が行なわれる。この結果、信号
からノイズが除去され光電変換信号S’だけを得ること
ができる。
【0146】φT1,φT2にパルスを印加して、容量CT1
に信号Sを、容量CT2にノイズNを読み出すタイミング
は、次の2通りの方法が簡単であり、駆動しやすく有用
である。
【0147】第1の方法は、リセット動作が終了した時
刻t1 の直後、すなわち蓄積時間に入った直後に、φT2
にパルスを印加し、容量CT2にノイズNを読み出し、次
に蓄積動作が終了する時刻t2 の直前にφT1にパルスを
印加し、容量CT1に信号Sを読み出す方法である。この
場合は、同一蓄積時間中のS,N信号を使って固定パタ
ーン雑音補正を行なっており、リセット動作終了時に発
生する他の雑音も補正することができる。
【0148】第2の方法は、蓄積動作が終了する時刻t
2 の直前にφT1にパルスを印加し、容量CT1に信号Sを
読み出し、次にリセット動作を行ない、次の蓄積動作に
入った時刻t1 の直後にφT2にパルスを印加し、容量C
T2にノイズNを読み出す方法である。この場合は、容量
T1に信号Sが読み出されてから、出力線を通して差動
処理が行なわれるまでの時間が第1の方法よりも短くで
きるので、外来ノイズによる雑音補正精度の低下を防ぐ
ことができる。
【0149】以上説明した各実施例の光電変換装置を有
する情報処理装置について例を挙げて説明する。
【0150】セラミック基板上に複数の光電変換装置が
直線状にあるいは千鳥状に配置される。これが、LED
等の光源や短焦点結像素子アレイ等の光学系と一緒に支
持体に配設されて情報処理装置ユニットを構成する。そ
してこれがファクシミリ装置等の本体に対して交換可能
に取り付けられている。そして読み取られた画像情報は
記録手段としてのインクジェット記録ヘッドにより記録
媒体上に記録され画像情報が再生される。ここで記録ヘ
ッドとしては熱エネルギーを利用してインクを吐出させ
る構成のものが好適に用いられる。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はランダム
雑音の発生する原因を徹底的に解明し、その根本的な原
因を除去することにより達成されたもので、本発明によ
ればSN比の向上した光電変換装置及び情報処理装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光電変換装置の模式的
上面図である。
【図2】図1におけるA−A′線による模式的断面図で
ある。
【図3】図1におけるB−B′線による模式的断面図で
ある。
【図4】本発明の一実施例による1画素の回路図であ
る。
【図5】本発明の一実施例による1画素動作を説明する
為のタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施例によるポテンシャル分布を説
明する為の図である。
【図7】本発明の一実施例のCCD部の表面ポテンシャ
ルと不純物濃度と酸化膜厚の関係を示すグラフである。
【図8】本発明による第1実施例の回路構成図である。
【図9】図8に示す第1実施例の動作を説明する為のタ
イミング図である。
【図10】本発明の第2実施例による1画素の回路図で
ある。
【図11】図10に示す第2実施例の動作を説明する為
のタイミング図である。
【図12】本発明の第3実施例を説明する為の模式図で
ある。
【図13】本発明の第4実施例による光電変換装置の模
式的上面図である。
【図14】図13におけるA−A′線による模式的断面
図である。
【図15】図13におけるB−B′線による模式的断面
図である。
【図16】本発明の第4実施例の動作を説明する為のタ
イミング図である。
【図17】本発明の第4実施例のポテンシャル分布を説
明する為の模式図である。
【図18】不純物濃度とベース層厚とバイアス電圧との
関係を示す図である。
【図19】本発明の第7実施例による光電変換装置の模
式的断面図である。
【図20】本発明の第7実施例による回路図である。
【図21】図20に基づく第7実施例の動作を説明する
為のタイミング図である。
【図22】本発明の第7実施例のポテンシャル分布を説
明する為の模式図である。
【図23】本発明の第7実施例のポテンシャル分布を説
明する為の模式図である。
【図24】本発明の第7実施例による回路構成図であ
る。
【図25】従来の光電変換装置の模式的断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 n- 領域 3 P領域 4 n+ 領域 5 n+ 多結晶シリコン層 7 n領域 8 電極 9 電極 50 絶縁膜 60 絶縁膜 100 配線 200 フィールド絶縁領域 201 層間絶縁膜 202 パッシベーション層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須川 成利 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体か
    らなる少なくとも2つの主電極領域とを有し、光生成キ
    ャリアを前記制御電極領域に蓄積可能な光電変換装置に
    おいて、 リセット動作の際に、前記制御電極領域が実質的に空乏
    化することを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 前記主電極領域の一方に、容量負荷を含
    む出力回路が接続されているとともに、基準電圧源に電
    気的に接続された状態と浮遊状態とに切換える為のスイ
    ッチ手段が接続されていることを特徴とする請求項1に
    記載の光電変換装置。
  3. 【請求項3】 光生成キャリアを蓄積可能な第1導電型
    の半導体からなる制御電極領域と、該第1導電型と異な
    る第2導電型の半導体からなる少なくとも2つの主電極
    領域と、を備えた光電変換セルを有する光電変換装置に
    おいて、 前記主電極領域の一方を高インピーダンスに保ち、前記
    制御電極領域を実質的に空乏化する第1のリセットと、
    この第1のリセット後に、高インピーダンスに保たれた
    前記主電極領域の一方を低インピーダンスにする第2の
    リセットとを行うリセット手段を有することを特徴とす
    る光電変換装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型とは異なる第2導電型の半導
    体からなる第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域
    より低抵抗の第2導電型半導体からなる第2の半導体領
    域と、を有する第1の主電極領域と、 前記第1導電型の半導体からなり前記第2の半導体領域
    に接して設けられた制御電極領域と、 前記制御電極領域に接して設けられた第2導電型の半導
    体からなる第2の主電極領域と、を有し、 前記制御電極領域はリセット動作の際に該制御電極領域
    が実質的に空乏化するに十分な不純物濃度と層厚とを有
    することを特徴とする光電変換装置。
  5. 【請求項5】 第1導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体か
    らなる少なくとも2つの主電極領域とを有し、光生成キ
    ャリアを前記制御電極領域に蓄積可能な光電変換装置に
    おいて、 リセット動作の為に、前記制御電極領域内の電荷を転送
    する為の電荷結合素子を有することを特徴とする光電変
    換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の光電変換装置と光源と
    光学系とが支持体に配設されたことを特徴とする情報処
    理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の光電変換装置と光源と
    光学系とを有する画像読取手段と、 該画像読取手段により読み取られた画像情報を記録する
    記録手段と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の光電変換装置と光源と
    光学系とを有する画像読取手段と、 該画像読取手段により読み取られた画像情報を記録する
    記録手段と、を有し前記記録手段が熱エネルギーを利用
    してインクを吐出させるインクジェット記録ヘッドであ
    ることを特徴とする情報処理装置。
JP3335957A 1990-11-27 1991-11-27 光電変換装置及び該装置を搭載した情報処理装置 Pending JPH0530427A (ja)

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