JPH0786549A - 光電変換装置及び該装置を搭載した情報処理装置 - Google Patents

光電変換装置及び該装置を搭載した情報処理装置

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JPH0786549A
JPH0786549A JP5182212A JP18221293A JPH0786549A JP H0786549 A JPH0786549 A JP H0786549A JP 5182212 A JP5182212 A JP 5182212A JP 18221293 A JP18221293 A JP 18221293A JP H0786549 A JPH0786549 A JP H0786549A
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JP5182212A
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Masakazu Morishita
正和 森下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リセット動作終了後にキャリアが残らないよ
うにし、また電流増幅率hFEを大きくしてランダム雑
音、固定パターン雑音を小さくする。 【構成】 光エネルギーにより生成されるキャリアを制
御電極領域4に蓄積可能なトランジスタを具備し、第1
の主電極領域5より該キャリアに基づいて信号を読出す
光電変換装置において、第1の主電極領域5と第2の主
電極領域2とを電気的に導通させる手段と、第第2の主
電極領域2に隣接したリセット電極領域1と、信号を読
出した後のリセット動作の際に、前記導通手段により第
1の主電極領域5と第2の主電極領域2とを電気的に導
通させるとともに、リセット電極領域1に所定の電位を
与えて、制御電極領域4を空乏化し蓄積された前記キャ
リアを制御電極領域4からリセット電極領域1に引き出
す手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光電変換装置及び該装置
を搭載した情報処理装置に係り、特に第1導電型の半導
体からなる制御電極領域と、前記第1導電型とは異なる
第2導電型の半導体からなる少なくとも第1及び第2の
主電極領域と、を有し、光エネルギーを受けることによ
り生成されるキャリアを前記制御電極領域に蓄積可能な
トランジスタを具備する光電変換装置及び該装置を搭載
した情報処理装置に関する。本発明の光電変換装置は、
カメラのオートフォーカス用測距装置、複写機、ファク
シミリ、イメージリーダ等の情報処理装置に好適に用い
られるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光電変換装置、特に固体撮像装置
に関して種々の方式が提案されており、その中の一つに
電荷蓄積型の光電変換装置がある。例えば特公平4−4
8025号公報には、光エネルギーを受けることにより
生成されるキャリアを制御電極領域(例えばバイポーラ
トランジスタのベース領域、静電誘導トランジスタのゲ
ート領域、MOSトランジスタのゲート領域)に蓄積
し、主電極領域の一つ(例えばバイポーラトランジスタ
のエミッタ領域、静電誘導トランジスタのソース領域、
MOSトランジスタのソース領域)から蓄積されたキャ
リアに基づく信号を、該主電極領域に接続された容量負
荷を含む出力回路に読出す方式の光電変換装置が開示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】上記電荷蓄積型の
光電変換装置は、高感度、低ノイズを達成できる特徴を
有しているが、最近望まれる光電変換装置においては、
高解像度化、高感度化、低ノイズ化がより一層求められ
ている。
【0004】とりわけ問題視されているのは雑音であ
る。光電変換装置における雑音には主として固定パター
ン雑音(FPN)とランダム雑音(RN)がある。ここ
で、固定パターン雑音は外部に補正回路を設けることに
より、補正することができるので、根本的な問題はラン
ダム雑音の問題を解決しなければならないことである。
即ち、ランダム雑音を低減することが、センサーの高性
能化につながる。
【0005】本発明者らが数多くの実験を行い鋭意検討
した結果、電荷蓄積型の光電変換装置においてランダム
雑音が残る1つの原因はリセット動作において、光によ
り生成された信号キャリアを完全に転送できていないと
いうことである。もう1つは出力の読み出し時に、トラ
ンジスタの動作における雑音が発生しているということ
である。
【0006】なお、上記特公平4−48025号公報の
光電変換装置では、トランジスタがバイポーラトランジ
スタの場合、エミッタがフローティングでベースを正の
電位とした後、さらにエミッタの電位を一定の電位にし
て、エミッタ・ベース間を順方向にバイアスして、ベー
ス電位をリセット(以下、このリセットを過渡リセット
という)しており、この過渡リセットにより、ランダム
雑音はある程度小さくおさえられていたが、更に低ノイ
ズ化が求められる場合には、次のような課題が残ってい
る。
【0007】第1に、ベースにあるキャリアを一定にす
ることによるリセットを行なっても、必ずしもそれが一
定にならないことである。すなわち、本質的にキャリア
が存在するためにそのキャリアのバラツキが発生するの
である。
【0008】第2に、過渡リセットではそのベース電位
がある程度一定になるまでの時間がセンサセルであるバ
イポーラトランジスタのhFEに依存しているために、h
FEをあまり大きくすることができないことである。hFE
が大きくなるとランダム雑音や固定パターン雑音は設計
上小さくできるのであるが、過渡リセットの時間が長く
なってしまうのである。
【0009】なお、過渡リセットの時間を決める時定数
τF は次式(数式1)で与えられる。
【0010】
【数1】 0 :エミッタ・ベースの飽和電流、Cbc:ベース・コ
レクタ容量、Cbe:ベース・エミッタ容量、hFE:エミ
ッタ接地電流増幅率、通常、I0 =1×10-16 A,h
FE≒1000,Cbc=数10fF,Cbe=数10fFで
あり、τF は数〜数10μsecとなる。しかしhFE
3000以上になってくると、τF は数100μsec
からmsecオーダになり現実的な装置では大きな問題
となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光電変換装置
は、第1導電型の半導体からなる制御電極領域と、前記
第1導電型とは異なる第2導電型の半導体からなる少な
くとも第1及び第2の主電極領域と、を有し、光エネル
ギーを受けることにより生成されるキャリアを前記制御
電極領域に蓄積可能なトランジスタを具備し、前記第1
又は第2の主電極領域より蓄積されたキャリアに基づい
て信号を読出す光電変換装置において、前記第1の主電
極領域と前記第2の主電極領域とを電気的に導通させる
手段と、前記第1又は前記第2の主電極領域に隣接した
第1導電型の半導体からなるリセット電極領域と、信号
を読出した後のリセット動作の際に、前記導通手段によ
り前記第1の主電極領域と前記第2の主電極領域とを電
気的に導通させるとともに、前記リセット電極領域に所
定の電位を与えて、前記制御電極領域を空乏化し蓄積さ
れた前記キャリアを前記制御電極領域から前記リセット
電極領域に引き出す手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0012】本発明の情報処理装置は、上記本発明の光
電変換装置を搭載したものである。
【0013】
【作用】本発明は、第1の主電極領域と前記第2の主電
極領域とを電気的に導通させる手段と、前記第1又は前
記第2の主電極領域に隣接した第1導電型の半導体から
なるリセット電極領域と、第1又は第2の主電極領域よ
り蓄積されたキャリアに基づいて信号を読出した後のリ
セット動作の際に、前記導通手段により前記第1の主電
極領域と前記第2の主電極領域とを電気的に導通させる
とともに、前記リセット電極領域に所定の電位を与え
て、前記制御電極領域を空乏化し蓄積された前記キャリ
アを前記制御電極領域から前記リセット電極領域に引き
出す手段と、を設けることで、リセット動作時に、光照
射により生成されたキャリアを完全になくす様に制御電
極領域中を空乏化して、リセット電極領域側にキャリア
をすてる動作を行なうものであり、リセット動作終了後
にキャリアが残るという課題を解決し、また電流増幅率
FEを大きくしてランダム雑音、固定パターン雑音を小
さくできる設計を可能にするものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の光電変換装置の第1実施例
の基本構造を説明する為の模式図である。ここでは多数
配列されたセルの一部の光センサセル部を取り上げて説
明する。まず、このセンサセルの構造について説明す
る。
【0016】図1(a)は光センサセルの平面図、図1
(b)は図1(a)のA−A′線による断面図である。
図1(a),(b)に示すように、本実施例のセンサセ
ルは、ボロン(B)等をドープしてp型とされたシリコ
ン基板1、シリコン基板1上にエピタキシャル技術又は
イオン注入技術等を用いて、リン(P)、ヒ素(As)
等の不純物をドープしたバイポーラ・トランジスタのコ
レクタの一部となるn型領域2、バイポーラ・トランジ
スタのコレクタの取り出し領域およびセンサセルの素子
分離の役目もなすn+ 領域3、ボロン等の不純物をドー
プした制御電極領域としてのバイポーラ・トランジスタ
のベースとなるp領域4、主電極領域としてのバイポー
ラ・トランジスタのエミッタを形成するn+ 領域5、光
照射部を空乏化させるためのコレクタと接続しているn
+ 領域6、ベース領域(p領域4)あるいはベース領域
の表面の電位を制御するための電極7、エミッタとなる
+ 領域5から出力を取り出すための電極100からな
っている。
【0017】図2は本発明の光電変換装置の画素および
読み出し回路を示している。破線で囲んだ領域が光セン
サセル(画素)の部分であり、図1で示したn+ 領域
5、p領域4、n領域2、n+ 領域3からなるNPN型
バイポーラ・トランジスタ300と、n+ 領域5,6、
p領域4、電極7からなるN型MOSトランジスタ30
1と、p型基板1とn領域2とでなるダイオード部30
2と、から構成されている。n+ 領域3に印加される電
位VCCによりコレクタに電位を与え、p型基板1に印加
される電圧Vsub によりベースのリセットを行なう。
【0018】出力回路はエミッタからの出力電圧を一時
的に蓄積しておくための容量負荷CT 500、垂直出力
線と容量負荷CT とを接続するための転送MOSトラン
ジスタ410、容量負荷CT をリセットするためのリセ
ット用MOSトランジスタ400、容量負荷CT から出
力側に信号を読み出すためのMOSトランジスタ420
からなっている。
【0019】この光センサセルの基本動作は、(1)リ
セット動作、(2)光入射による電荷蓄積動作、(3)
読み出し動作、により構成されている。
【0020】図3はそれぞれの動作時における各部の電
位変化を示している。Vsub ,φR,φT ,φRTは図2
の各部に表示してある各端子より印加されるパルス信号
の電位変化を示している。図4は図1(b)のB−B′
線の電位分布を示している。図4中の−′,−
′,−′はリセット、蓄積、読み出し時の電位分
布を示している。
【0021】図2,図3,図4を用いて光電変換装置の
動作を説明する。 (1)リセット動作 リセット動作は、図3の時刻t1 において始まる。パル
スφR がHighレベルになりN型MOSトランジスタがオ
ンしバイポーラトランジスタ300のエミッタ、コクレ
タがVCCの同電位になると、図1(b)で示す電極7の
下もn+ 反転層が生じることになる。この状態になった
ところで、Vsub に強い逆バイアス電圧がかかり、図4
の−′に示す電位分布となり蓄積されていたキャリ
ア600はVsub 側に完全にはき出される。ベース領域
に蓄積されていたキャリアは全部このときになくなる。
パルスφT はLow レベルで転送MOSトランジスタ41
0のオフ状態を維持し、パルスφRTは途中でHighレベル
になってリセット用MOSトランジスタ400はオン状
態になり容量負荷CT をリセットする。なお、容量負荷
T のリセットの前にはシフトレジスタ(S.R)から
のパルスで、容量負荷CT に蓄積された信号がMOSト
ランジスタ420を介してVout に読み出されている。 (2)蓄積動作 蓄積動作は、図3の時刻t2 から始まるが、Vsub の電
位はもとにもどり、パルスφR はHighレベル、φT はLo
w レベル、φRTはHighレベルの条件を維持する。エミッ
タ、コレクタはVCC、容量負荷CT は接地(GND)、
ベースは初期空乏化して図4の−′(図中、破線図
示)となるがその後除々にベースにキャリアを蓄積し
て、図4のに示す如く、ベース電位が変化してゆく。 (3)読み出し動作 読み出し動作は、まず、図3の時刻t3 でパルスφR
Low レベルにしてエミッタをフローティングにする。且
つ、パルスφRTをLow レベルとしてリセット用MOSト
ランジスタ400をオフ状態にする。このときパルスφ
R とパルスφRTは多少時刻のずれがあってもよい。その
後、時刻t4 でパルスφT をHighレベルとして転送MO
Sトランジスタ410をオン状態にして、バイポーラト
ランジスタ300のエミッタを容量負荷CT の電位の方
にふる(図4のの如く)。そうするとバイポーラ・ト
ランジスタのエミッタとベースとは順バイアスになりエ
ミッタ・コレクタ間に電流が流れ容量負荷CT を充電し
てベースの電位が容量負荷CT に読み出される(エミッ
タの電位は容量負荷CT の電位上昇とともに上昇す
る)。
【0022】その後はパルスφT をLow レベルとして転
送MOSトランジスタ410をオフ状態にした後、パル
スφRTがHighレベルになるまでの間に容量負荷CT から
信号を出力回路側に読み出すことができる。
【0023】なお、以上説明した動作以外の他のタイミ
ングでも図2の光電変換装置を動作させることができ
る。図5にその一例を示す。図3と異なる点は、蓄積中
にパルスφR がLow レベルとなり、パルスφT がHighレ
ベル、φRTがLow レベルとなり、蓄積中にバイポーラ・
トランジスタ300が常に順バイアス状態であり容量負
荷CT へ常に電流の読み出しを行なっていることであ
る。時刻t3 でパルスφTをLow レベルにした後、時刻
3 と時刻t1 の間に容量負荷CT から出力側に電圧読
み出しを行なう。リセット動作は図3に示した動作とほ
ぼ同じである。
【0024】光センサの高感度化には、信号出力(S)
を大きくすること、雑音(N)を低下させることで、S
/N比を大きくする必要がある。
【0025】本発明の信号電圧VS は、発生電荷をQと
すると、VS =Q/CBCで決まる。Qはセンサの開口面
積で決まる。CBCはセンサセルのバイポーラトランジス
タのベース・コレクタ間容量である。CBCはデバイス設
計により、幾何学的な寸法で決まる。CBCは、図4で示
した如く、リセット後に、p領域4,n領域2の両方と
も空乏化した場合はベースに蓄積されたキャリアと中性
のコレクタ領域(主にn+ 領域3,6)の間の空乏層に
よって決まる。これは光受光部(n+ 領域6)と周辺長
(n+ 領域3)によって決められてしまう。
【0026】リセット後、蓄積状態でコレクタとなるn
領域2の中に中性領域を残している場合は、ベースとな
るp領域4とコレクタとなるn領域2との間の空乏層も
キャパシタの一部を形成する。信号電圧VS を大きくす
るには、蓄積時にもn領域2を空乏化しておく方がよ
い。又、CBCを小さくする他の構造は、図6に示す如
く、ベース面積を小さくして、CBCを小さくするもので
あり、開口面積部は同じにして、発生キャリアQを一定
にすることによりVS を大きくできる。
【0027】なお、既に述べたように、センサにおける
雑音は固定パターン雑音(FPN)とランダム雑音(R
N)に分けることができるが、本実施例によって固定パ
ターン雑音,ランダム雑音のいっそうの低減を図ること
ができる。
【0028】まずランダム雑音について述べる。本実施
例の型のセンサのランダム雑音の発生は大きく分ける
と、リセット終了時に残る雑音と読み出し時に生じる雑
音とがある。
【0029】リセット終了時に残る雑音は、その蓄積ス
タート時に存在するリセット残りの多数キャリアの数に
よって生じる。すなわち、リセット毎に何個のキャリア
がセンサセルに残っているかにより、ゆらぎが生じ、こ
れがリセット時のランダム雑音になる。故に、蓄積スタ
ート時に、キャリアを零にすることによりキャリアの数
によるバラツキが原因となるランダム雑音を零とするこ
とができる。
【0030】本実施例の光電変換装置は、図4に示すよ
うに、リセット時にベースに存在していた自由キャリア
を基板側の電位障壁がなくなる如く電圧印加し全部基板
側に掃き出す。そうすることによって、ベース中のキャ
リアは零にリセットされることとなる。従って、リセッ
ト終了時におけるキャリア残数のバラツキによって発生
するランダム雑音をなくすことができる。
【0031】次に読み出し時に生じる雑音は、バイポー
ラ・トランジスタにおけるショット雑音である。ショッ
ト雑音はベース・ショット雑音とエミッタショット雑音
とに分けることができ、近似的に次式(数式2)で表わ
すことができる。
【0032】
【数2】 但し、D=CT /hFEbcであり、Dは破壊率と呼ばれ
ていて、ベースに蓄積された光電荷がベースより失われ
る率をあらわしている。VBOはベース電圧であり、先の
信号電圧VS とほぼ等しい。また1/(1+D)は容量
負荷CT への読み出し電圧ゲインを与えていて、VBO
(1+D)はエミッタ電位(CT の電位)VE と等し
い。
【0033】上記数式2で、Cbcは光信号を大きくする
ために小さくする必要があるので、D→0に近づけて数
式2の右辺第1項を小さくすることとなる。設計上CT
≫CbcであるのでD≪1にするにはhFE≫CT /Cbc
する必要がある。数式2の右辺第2項はCT を大きくし
て小さくする様にする。
【0034】次に固定パターン雑音(FPN)について
述べる。
【0035】エミッタ信号出力VESの不均一性δVES
次式(数式3)のようになる。
【0036】
【数3】 P は光電流であり、開口面積のバラツキが直接影響を
与える。δhFEはエミッタ接地電流増幅率hFEの不均一
性、δCbcはベース・コレクタ容量Cbcの不均一性を示
す。
【0037】ランダム雑音と同様にD→0に近づけるこ
とがδVESを小さくする第1の方法である。δCbc/C
bc,δIP /IP はプロセス上の加工精度を上げること
で対応するしかない。従来の型のセンサセルはhFEが1
000程度であり、大きくても3000以内である(過
渡リセット時間の制限によるものである)。本実施例で
はこの限界がなく、hFEは3000以上の非常に大きな
値にすることができる。hFEを大きくすることにより、
ランダム雑音,固定パターン雑音が小さくでき、非常に
雑音を低減することができる。本実施例はhFEを300
0以上より好ましくは5000以上にすることにより、
顕著な雑音低減効果を生じさせることができる。
【0038】図7は本発明の光電変換装置の他の実施例
である。なお、図1(a),(b)に示した構成部材と
同一構成部材については、同一符号を付する。図7にお
いて、領域10は電子,正孔両キャリアを通過させるこ
とができるトンネル薄膜であり、SiO2 ,Si
3 4 ,SiC,Al2 3 など各種材料を使用可能で
きる。
【0039】電極110はSi1-x x ,GaAs等の
エミッタとなるn+ 領域5の材料よりバンドギャップの
広い材料を用いる。結晶形態は単結晶,多結晶,アモル
ファス,マイクロクリスタル等のいずれでもよい。ベー
スとなるp領域4からのキャリアの注入をこの電極11
0で阻止することにより、センサセルの電流増幅率hFE
を従来より10倍以上大きくすることができる。
【0040】他の材料として多結晶Siを使い、不純物
密度,粒径の制御をすることにより、p領域4からのキ
ャリア注入の電位障壁を作成してキャリアの注入を阻止
することも可能であり、ワイドギャップ材料と同様の効
果がある。hFEを上げる他の方法、例えば、ヘテロ・バ
イポーラトランジスタをセンサセルに使うことももちろ
ん可能である。このエミッタによりhFEは非常に大きく
とれ、hFEの3000以上は容易に達成できる。
【0041】以上説明した各実施例の光電変換装置を有
する情報処理装置について例を挙げて説明する。
【0042】図8は情報処理装置への応用の一例を示す
ブロック図である。5201は原稿、5202はロッド
レンズ、5203は集束レンズ、5204はイメージ・
リーダである。ここで読みとられたデータはA/Dコン
バータ5206を介して画像処理ユニット5207にデ
ータ転送される。この画像処理ユニット5207はパソ
コン5208により制御されている。
【0043】なお、光電変換装置はセラミック基板上に
直線状にあるいは千鳥状に複数配置され、これがLED
等の光源や短焦点結像素子アレイ等の光学系と一緒に支
持体に配設されて情報処理装置ユニットを構成する。そ
してこれがファクシミリ装置等の本体に対して交換可能
に取り付けられている。そして読み取られた画像情報は
記録手段としてのインクジェット記録ヘッドにより記録
媒体上に記録され画像情報が再生される。ここで記録ヘ
ッドとしては熱エネルギーを利用してインクを吐出させ
る構成のものが好適に用いられる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リセット動作終了後にキャリアが残るという課題を解決
し、また電流増幅率hFEを大きくしてランダム雑音、固
定パターン雑音を小さくできる設計をすることができ、
更に蓄積時に表面が空乏化していない構造なので、表面
からの発生電流もほとんどなく、暗電流を少なくするこ
とができ、高S/N比のセンサを提供できる。
【0045】本発明の光電変換装置は、構造が簡単であ
り、新しい動作をするにもかかわらず、製造工程などの
増加はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変換装置の第1実施例の基本構造
を説明する為の模式図である。
【図2】本発明の光電変換装置の画素および読み出し回
路を示す構成図である。
【図3】本発明の光電変換装置のリセット、蓄積、読み
出し時における各部の電位変化を示すタイミングチャー
トである。
【図4】図1(b)のB−B′線の電位分布を示す図で
ある。
【図5】本発明の光電変換装置の他の実施例によるリセ
ット、蓄積、読み出し時における各部の電位変化を示す
タイミングチャートである。
【図6】本発明の光電変換装置の第2実施例の基本構造
を説明する為の模式図である。
【図7】本発明の光電変換装置の第3実施例の基本構造
を説明する為の模式図である。
【図8】情報処理装置への応用の一例を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 n型領域 3 n+ 領域 4 p領域 5 n+ 領域 6 n+ 領域 7 電極 100 電極 110 電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体からなる制御電極領
    域と、前記第1導電型とは異なる第2導電型の半導体か
    らなる少なくとも第1及び第2の主電極領域と、を有
    し、光エネルギーを受けることにより生成されるキャリ
    アを前記制御電極領域に蓄積可能なトランジスタを具備
    し、前記第1又は第2の主電極領域より蓄積されたキャ
    リアに基づいて信号を読出す光電変換装置において、 前記第1の主電極領域と前記第2の主電極領域とを電気
    的に導通させる手段と、前記第1又は前記第2の主電極
    領域に隣接した第1導電型の半導体からなるリセット電
    極領域と、信号を読出した後のリセット動作の際に、前
    記導通手段により前記第1の主電極領域と前記第2の主
    電極領域とを電気的に導通させるとともに、前記リセッ
    ト電極領域に所定の電位を与えて、前記制御電極領域を
    空乏化し蓄積された前記キャリアを前記制御電極領域か
    ら前記リセット電極領域に引き出す手段と、を備えたこ
    とを特徴とする光電変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光電変換装置において、
    前記制御電極領域の表面側に、前記第1及び第2の主電
    極領域のうちの一方の主電極領域と、他方の主電極領域
    に電気的に接続された第2導電型の半導体領域と、を設
    けるとともに、絶縁膜を介してゲート電極を形成して前
    記半導体領域と前記一方の主電極領域とをソース・ドレ
    イン領域とする絶縁ゲート型トランジスタを構成したこ
    とを特徴とする光電変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光電変換装置において、
    リセット動作時に、少なくとも前記絶縁ゲート型トラン
    ジスタのゲート電極下の制御電極領域の表面が反転状態
    になるように、ゲート電極に所定の電圧を印加したこと
    を特徴とする光電変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、3のいずれか記載の光電
    変換装置において、第1又は第2の主電極領域の上に電
    子、正孔共に通過するトンネル膜を設け、かつ該トンネ
    ル膜の上に制御電極領域からのキャリア流入を阻止する
    障壁を有した材料からなる電極を設けたことを特徴とす
    る光電変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の光電変換装置と光源と光
    学系とが支持体に配設されたことを特徴とする情報処理
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の光電変換装置と光源と光
    学系とを有する画像読取手段と、 該画像読取手段により読み取られた画像情報を記録する
    記録手段と、 を有することを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の光電変換装置と光源と光
    学系とを有する画像読取手段と、 該画像読取手段により読み取られた画像情報を記録する
    記録手段と、を有し前記記録手段が熱エネルギーを利用
    してインクを吐出させるインクジェット記録ヘッドであ
    ることを特徴とする情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100377598B1 (ko) * 2000-01-07 2003-03-29 이노텍 가부시기가이샤 고체 촬상 장치 및 그 구동 방법

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