JPH05302035A - 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物Info
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- JPH05302035A JPH05302035A JP4136055A JP13605592A JPH05302035A JP H05302035 A JPH05302035 A JP H05302035A JP 4136055 A JP4136055 A JP 4136055A JP 13605592 A JP13605592 A JP 13605592A JP H05302035 A JPH05302035 A JP H05302035A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 硬化前は非流動性であり、硬化後は粘着性に
優れ、流体輸送用配管のネジ継手部シール材として好適
とされる室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物を提
供する。 【構成】 (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖され、25
℃における粘度が20〜100,000センチストーク
スの範囲内にあるジオルガノポリシロキサン、(B)R3
SiO1/2単位(式中、Rは一価炭化水素基である。)
とSiO4/2単位からなり、そのモル比が0.4:1〜
1.2:1であるオルガノポリシロキサンレジン、(C)
1分子中にアミド基および/またはアミノキシ基を2個
有する有機けい素化合物、(D)無機質充填剤および(E)
平均粒径が5〜100μmの有機樹脂パウダーからなる
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
優れ、流体輸送用配管のネジ継手部シール材として好適
とされる室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物を提
供する。 【構成】 (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖され、25
℃における粘度が20〜100,000センチストーク
スの範囲内にあるジオルガノポリシロキサン、(B)R3
SiO1/2単位(式中、Rは一価炭化水素基である。)
とSiO4/2単位からなり、そのモル比が0.4:1〜
1.2:1であるオルガノポリシロキサンレジン、(C)
1分子中にアミド基および/またはアミノキシ基を2個
有する有機けい素化合物、(D)無機質充填剤および(E)
平均粒径が5〜100μmの有機樹脂パウダーからなる
室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は室温硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物に関し、詳しくは、湿気遮断下に保存
安定性に優れ、硬化後は各種基材に対して良好な粘着性
を有し、ガス、水道等の流体輸送用配管のネジ継手部シ
ール材として好適とされる室温硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関するものである。
シロキサン組成物に関し、詳しくは、湿気遮断下に保存
安定性に優れ、硬化後は各種基材に対して良好な粘着性
を有し、ガス、水道等の流体輸送用配管のネジ継手部シ
ール材として好適とされる室温硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種流体輸送用配管のネジ継手部に適用
されるシール材としては、シリコーン系ポリマーを主成
分とするものが、衝撃や振動を受けたときに、あるいは
ネジ部に回転を受けたときにシール層が破壊されず、し
かも硬化時に収縮しないという利点を有するため、使用
されている(特開昭56−82867号公報参照)。さ
らに、表面硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、そ
の表面がゴム状弾性体に硬化しその内部が未硬化あるい
は半硬化状態を維持するという特異な性質を有するた
め、これをネジ部のシール材として使用した場合、ネジ
部の回転に対する追従性が良く、シール性が向上すると
されている(特公昭61−17861号公報、特開平3
−122186号公報参照)。また、高重合度の両末端
水酸基封鎖ジオルガノポリシロキサンとレジン状のオル
ガノポリシロキサンの共縮合物に、無機質充填剤を配合
した粘着性シール材組成物が知られている(特公昭54
−44306号公報参照)。
されるシール材としては、シリコーン系ポリマーを主成
分とするものが、衝撃や振動を受けたときに、あるいは
ネジ部に回転を受けたときにシール層が破壊されず、し
かも硬化時に収縮しないという利点を有するため、使用
されている(特開昭56−82867号公報参照)。さ
らに、表面硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、そ
の表面がゴム状弾性体に硬化しその内部が未硬化あるい
は半硬化状態を維持するという特異な性質を有するた
め、これをネジ部のシール材として使用した場合、ネジ
部の回転に対する追従性が良く、シール性が向上すると
されている(特公昭61−17861号公報、特開平3
−122186号公報参照)。また、高重合度の両末端
水酸基封鎖ジオルガノポリシロキサンとレジン状のオル
ガノポリシロキサンの共縮合物に、無機質充填剤を配合
した粘着性シール材組成物が知られている(特公昭54
−44306号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表面硬
化性オルガノポリシロキサン組成物は、その表面がゴム
状弾性体に硬化し、その内部が未硬化あるいは半硬化状
態を維持する性質を有することから、シール材全体の硬
化状態は当然のことながら不均一となる。このことがシ
ール材の硬化厚みによってシール性にばらつきを生じた
り、内部の未硬化部分が多い場合に余分のシール材が流
出したり、表面の硬化部分が多い場合には樹脂コア内蔵
の配管継手に使用すると樹脂コアが破損する等の欠点が
あった。また、特公昭54−44306号公報に開示さ
れた粘着性シール材組成物は溶剤を含有しているため溶
剤を揮発させる必要があり、硬化時にシール材が収縮す
るという欠点があった。本発明者らは、上記欠点を解消
すべく検討した結果、本発明を完成させるに至った。本
発明の目的は、実質的に無溶剤で湿気遮断下で保存安定
性に優れ、室温で硬化可能であり、硬化前は非流動性の
ペースト状であり、硬化後は粘着性に優れたシール材に
なり得る室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物を提
供することにある。
化性オルガノポリシロキサン組成物は、その表面がゴム
状弾性体に硬化し、その内部が未硬化あるいは半硬化状
態を維持する性質を有することから、シール材全体の硬
化状態は当然のことながら不均一となる。このことがシ
ール材の硬化厚みによってシール性にばらつきを生じた
り、内部の未硬化部分が多い場合に余分のシール材が流
出したり、表面の硬化部分が多い場合には樹脂コア内蔵
の配管継手に使用すると樹脂コアが破損する等の欠点が
あった。また、特公昭54−44306号公報に開示さ
れた粘着性シール材組成物は溶剤を含有しているため溶
剤を揮発させる必要があり、硬化時にシール材が収縮す
るという欠点があった。本発明者らは、上記欠点を解消
すべく検討した結果、本発明を完成させるに至った。本
発明の目的は、実質的に無溶剤で湿気遮断下で保存安定
性に優れ、室温で硬化可能であり、硬化前は非流動性の
ペースト状であり、硬化後は粘着性に優れたシール材に
なり得る室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記目的
は、 (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖され、25℃における粘度が20〜100,0 00センチストークスの範囲内にあるジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)R3SiO1/2単位(式中、Rは一価炭化水素基である。)とSiO4/2単位 からなり、そのモル比が0.4:1〜1.2:1であるオルガノポリシロキサンレ ジン 50〜200重量部、 (C)1分子中にアミド基および/またはアミノキシ基を2個有する有機けい素化 合物 1〜50重量部、 (D)無機質充填剤 10〜300重量部 (E)平均粒径が5〜100μmの有機樹脂パウダー 0〜300重量部 からなる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物によ
って達成される。
は、 (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖され、25℃における粘度が20〜100,0 00センチストークスの範囲内にあるジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (B)R3SiO1/2単位(式中、Rは一価炭化水素基である。)とSiO4/2単位 からなり、そのモル比が0.4:1〜1.2:1であるオルガノポリシロキサンレ ジン 50〜200重量部、 (C)1分子中にアミド基および/またはアミノキシ基を2個有する有機けい素化 合物 1〜50重量部、 (D)無機質充填剤 10〜300重量部 (E)平均粒径が5〜100μmの有機樹脂パウダー 0〜300重量部 からなる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物によ
って達成される。
【0005】これを説明すると、本発明に使用される
(A)成分のジオルガノポリシロキサンは本発明の室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物の主成分であり、
(C)成分による鎖長延長作用によって高重合度のジオル
ガノポリシロキサンとなる。このような(A)成分は分子
鎖両末端が水酸基で封鎖されていることが必要である。
また、その粘度は低すぎると(C)成分の鎖長延長剤を多
量に必要とし、その粘度が高すぎると本発明の組成物の
粘度が高くなり過ぎて、溶剤の使用を必要とするように
なる。そのため、(A)成分は25℃における粘度が20
〜100,000センチストークスの範囲内にあること
が必要であり、100〜10,000センチストークス
の範囲内にあることが好ましい。このジオルガノポリシ
ロキサンの有機基としては、メチル基,エチル基,プロ
ピル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基,プロペ
ニル基などのアルケニル基;あるいはフェニル基などの
一価炭化水素基が挙げられる。これらの中でもメチル基
が一般的であるが、耐熱性が必要な場合などにはメチル
基とフェニル基を共存させてもよい。
(A)成分のジオルガノポリシロキサンは本発明の室温硬
化性オルガノポリシロキサン組成物の主成分であり、
(C)成分による鎖長延長作用によって高重合度のジオル
ガノポリシロキサンとなる。このような(A)成分は分子
鎖両末端が水酸基で封鎖されていることが必要である。
また、その粘度は低すぎると(C)成分の鎖長延長剤を多
量に必要とし、その粘度が高すぎると本発明の組成物の
粘度が高くなり過ぎて、溶剤の使用を必要とするように
なる。そのため、(A)成分は25℃における粘度が20
〜100,000センチストークスの範囲内にあること
が必要であり、100〜10,000センチストークス
の範囲内にあることが好ましい。このジオルガノポリシ
ロキサンの有機基としては、メチル基,エチル基,プロ
ピル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基,プロペ
ニル基などのアルケニル基;あるいはフェニル基などの
一価炭化水素基が挙げられる。これらの中でもメチル基
が一般的であるが、耐熱性が必要な場合などにはメチル
基とフェニル基を共存させてもよい。
【0006】本発明に使用される(B)成分のオルガノポ
リシロキサンレジンは硬化後の本発明の組成物に粘着性
を付与するための成分であり、上式中のRは、メチル
基,エチル基,プロピル基などのアルキル基;ビニル
基,アリル基,プロペニル基などのアルケニル基;ある
いはフェニル基などの一価炭化水素基である。これらの
中でもメチル基が一般的である。本成分中にはケイ素原
子結合水酸基が存在してもよいが、ケイ素原子結合水酸
基が多いと粘着性が低下するため、0.5%以下である
ことが好ましい。(B)成分のR3SiO1/2単位とSiO
4/2単位のモル比は0.4:1〜1.2:1であるが、こ
れは0.4:1未満では粘着性が低下し、1.2:1を越
えると接着力が低下するからである。(B)成分の配合量
は、(A)成分100重量部に対して50〜200重量部
である。これはこの配合量が50重量部未満あるいは2
00重量部を越えると粘着力が低下するからである。
リシロキサンレジンは硬化後の本発明の組成物に粘着性
を付与するための成分であり、上式中のRは、メチル
基,エチル基,プロピル基などのアルキル基;ビニル
基,アリル基,プロペニル基などのアルケニル基;ある
いはフェニル基などの一価炭化水素基である。これらの
中でもメチル基が一般的である。本成分中にはケイ素原
子結合水酸基が存在してもよいが、ケイ素原子結合水酸
基が多いと粘着性が低下するため、0.5%以下である
ことが好ましい。(B)成分のR3SiO1/2単位とSiO
4/2単位のモル比は0.4:1〜1.2:1であるが、こ
れは0.4:1未満では粘着性が低下し、1.2:1を越
えると接着力が低下するからである。(B)成分の配合量
は、(A)成分100重量部に対して50〜200重量部
である。これはこの配合量が50重量部未満あるいは2
00重量部を越えると粘着力が低下するからである。
【0007】(C)成分の有機けい素化合物は(A)成分の
水酸基と縮合反応して(A)成分を高重合化する鎖長延長
剤である。また、(B)成分中のケイ素原子結合水酸基が
存在する場合にはこの水酸基と縮合反応して硬化剤とし
ても作用する。このような(C)成分は、1分子中にアミ
ド基および/またはアミノキシ基が2個含有しているこ
とが必要である。このようなアミド基含有有機けい素化
合物としては、ジメチルビス(N−メチルアミド)シラ
ン、ジメチルビス(N−エチルアミド)シラン、メチル
ビニルビス(N−メチルアミド)シランが例示される。
アミノキシ基含有有機けい素化合物としては、
水酸基と縮合反応して(A)成分を高重合化する鎖長延長
剤である。また、(B)成分中のケイ素原子結合水酸基が
存在する場合にはこの水酸基と縮合反応して硬化剤とし
ても作用する。このような(C)成分は、1分子中にアミ
ド基および/またはアミノキシ基が2個含有しているこ
とが必要である。このようなアミド基含有有機けい素化
合物としては、ジメチルビス(N−メチルアミド)シラ
ン、ジメチルビス(N−エチルアミド)シラン、メチル
ビニルビス(N−メチルアミド)シランが例示される。
アミノキシ基含有有機けい素化合物としては、
【化1】
【化2】 で示される有機ケイ素化合物が例示される。(C)成分の
配合量は、(A)成分100重量部に対して1〜50重量
部である。これは、(C)成分が少なすぎると本発明の組
成物の保存安定性が悪くなり、多すぎると硬化速度が遅
くなるからである。
配合量は、(A)成分100重量部に対して1〜50重量
部である。これは、(C)成分が少なすぎると本発明の組
成物の保存安定性が悪くなり、多すぎると硬化速度が遅
くなるからである。
【0008】本発明に使用される(D)成分の無機質充填
剤は、本発明の組成物に非流動性を付与する働きをし、
アルカリ土類金属塩,無機酸化物,金属水酸化物,カー
ボンブラックが挙げられる。アルカリ土類金属塩として
はカルシウム,マグネシウム,またはバリウムの炭酸
塩,重炭酸塩または硫酸塩等が挙げられ、無機酸化物と
しては煙霧質シリカ,焼成シリカ,沈澱シリカ,石英微
粉末,酸化チタン,けいそう土,アルミナ等が挙げら
れ、金属水酸化物として水酸化アルミが挙げられる。ま
た、これらをシラン類,シラザン類,低重合度シロキサ
ン類または有機化合物で表面処理したものを用いてもよ
い。(D)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し
て10〜300重量部であり、これらを単独で、あるい
は任意の混合物として添加する。これはこの配合量が1
0重量部未満ではこの組成物が非流動性とならず、一
方、この配合量が300重量部を越えるとこの組成物の
押出し性が悪化し、硬化後の粘着性も低下するからであ
る。
剤は、本発明の組成物に非流動性を付与する働きをし、
アルカリ土類金属塩,無機酸化物,金属水酸化物,カー
ボンブラックが挙げられる。アルカリ土類金属塩として
はカルシウム,マグネシウム,またはバリウムの炭酸
塩,重炭酸塩または硫酸塩等が挙げられ、無機酸化物と
しては煙霧質シリカ,焼成シリカ,沈澱シリカ,石英微
粉末,酸化チタン,けいそう土,アルミナ等が挙げら
れ、金属水酸化物として水酸化アルミが挙げられる。ま
た、これらをシラン類,シラザン類,低重合度シロキサ
ン類または有機化合物で表面処理したものを用いてもよ
い。(D)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し
て10〜300重量部であり、これらを単独で、あるい
は任意の混合物として添加する。これはこの配合量が1
0重量部未満ではこの組成物が非流動性とならず、一
方、この配合量が300重量部を越えるとこの組成物の
押出し性が悪化し、硬化後の粘着性も低下するからであ
る。
【0009】本発明に使用される(E)成分の有機樹脂パ
ウダーは、ネジ継手部のかじり付きを防止するとともに
ネジ戻しシール性を向上するという働きをする。このよ
うな有機樹脂パウダーはその平均粒子径が5〜100μ
mの範囲内にあることが必要である。このような有機樹
脂パウダーとしては、ポリエチレン樹脂パウダー、ポリ
プロピレン樹脂パウダー、ナイロン樹脂パウダー、エチ
レン酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂パウダー、ポリ
エステル樹脂パウダー、ポリテトラフロオエチレン樹脂
パウダー例示される。本成分の配合量は(A)成分100
重量部に対して0〜300重量部であり、10〜300
重量部であるであることが好ましい。
ウダーは、ネジ継手部のかじり付きを防止するとともに
ネジ戻しシール性を向上するという働きをする。このよ
うな有機樹脂パウダーはその平均粒子径が5〜100μ
mの範囲内にあることが必要である。このような有機樹
脂パウダーとしては、ポリエチレン樹脂パウダー、ポリ
プロピレン樹脂パウダー、ナイロン樹脂パウダー、エチ
レン酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂パウダー、ポリ
エステル樹脂パウダー、ポリテトラフロオエチレン樹脂
パウダー例示される。本成分の配合量は(A)成分100
重量部に対して0〜300重量部であり、10〜300
重量部であるであることが好ましい。
【0010】本発明の組成物は上記(A)成分〜(E)成分
を均一に混合することによって容易に製造されるが、こ
れには必要に応じて有機溶剤,末端トリメチルシロキシ
化されたジオルガノポリシロキサン,難燃化剤,可塑
剤,着色剤,防カビ剤などを添加することは、本発明の
目的を損わない限り差し支えない。
を均一に混合することによって容易に製造されるが、こ
れには必要に応じて有機溶剤,末端トリメチルシロキシ
化されたジオルガノポリシロキサン,難燃化剤,可塑
剤,着色剤,防カビ剤などを添加することは、本発明の
目的を損わない限り差し支えない。
【0011】以上のような本発明の室温硬化性オルガノ
ポリシロキサン組成物は、硬化前は非流動性のペースト
状であり、室温で硬化後は粘着性に優れネジ部の回転に
追従できるという特性を有するので流体輸送用配管のネ
ジ継手部シール材として好適に使用される。
ポリシロキサン組成物は、硬化前は非流動性のペースト
状であり、室温で硬化後は粘着性に優れネジ部の回転に
追従できるという特性を有するので流体輸送用配管のネ
ジ継手部シール材として好適に使用される。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例にて説明する。実施例
中、部は重量部を示し、%は重量パーセントを示す。粘
度は25℃における値である。
中、部は重量部を示し、%は重量パーセントを示す。粘
度は25℃における値である。
【0013】
【実施例1】粘度2,000センチストークスの両末端
水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン50部と式(C
H3)3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式SiO
4/2で示されるシロキサン単位からなり、そのモル比が
0.7:1.0であり、ケイ素原子結合水酸基含有量が
0.2%以下であるシリコーンレジンの67%キシレン
溶液60部とを混合した。次いで、この混合物を減圧下
で加熱しキシレンを留去させてポリマーAを得た。得ら
れたポリマーA100部に比表面積20m2/gの脂肪
酸で処理された炭酸カルシウム50部、比表面積200
m2/gの煙霧質シリカ4部を均一になるまで混合し、
さらに減圧下で1時間混合した。得られた混合物にメチ
ルビニルビス(N−メチルアセトアミド)シランを15
部添加し、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
得た。JIS A5758に基づきフロー、押し出し時
間を測定したところ、それぞれ0mm、12秒であった。
また、20℃、55%RHで7日間放置して硬化後のS
hore 00硬度を測定したところ30であり、表面
及び内部共に各種基材に対して粘着性を示した。この組
成物を呼び径25mmの樹脂コア内蔵タイプ配管継手のメ
ネジ部に、直径約5mmのビード状に押し出して室温で7
日間放置して硬化させた。次に硬質塩化ビニル鋼管をね
じ込み80℃の給湯配管に使用したところ、シール性は
良好であり、組成物が流出することもなかった。
水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン50部と式(C
H3)3SiO1/2で示されるシロキサン単位と式SiO
4/2で示されるシロキサン単位からなり、そのモル比が
0.7:1.0であり、ケイ素原子結合水酸基含有量が
0.2%以下であるシリコーンレジンの67%キシレン
溶液60部とを混合した。次いで、この混合物を減圧下
で加熱しキシレンを留去させてポリマーAを得た。得ら
れたポリマーA100部に比表面積20m2/gの脂肪
酸で処理された炭酸カルシウム50部、比表面積200
m2/gの煙霧質シリカ4部を均一になるまで混合し、
さらに減圧下で1時間混合した。得られた混合物にメチ
ルビニルビス(N−メチルアセトアミド)シランを15
部添加し、室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物を
得た。JIS A5758に基づきフロー、押し出し時
間を測定したところ、それぞれ0mm、12秒であった。
また、20℃、55%RHで7日間放置して硬化後のS
hore 00硬度を測定したところ30であり、表面
及び内部共に各種基材に対して粘着性を示した。この組
成物を呼び径25mmの樹脂コア内蔵タイプ配管継手のメ
ネジ部に、直径約5mmのビード状に押し出して室温で7
日間放置して硬化させた。次に硬質塩化ビニル鋼管をね
じ込み80℃の給湯配管に使用したところ、シール性は
良好であり、組成物が流出することもなかった。
【0014】
【実施例2】実施例1のポリマーA90部に粘度3,0
00センチストークスの両末端トリメチルシロキシ封鎖
ポリジメチルシロキサン10部、比表面積20m2/g
の脂肪酸で処理された炭酸カルシウム70部、平均粒子
径20μmのポリエチレン樹脂パウダー20部を均一に
なるまで混合し、さらに減圧下で1時間混合した。得ら
れた混合物にジメチルビス(N−メチルアセトアミド)
シランを13部添加し、室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物を得た。実施例1と同様にフロー、押し出し
時間、00硬度を測定したところ、それぞれ0mm、10
秒、23であった。この組成物を呼び径50mmの水道管
継手のオネジ部先端に直径約5mmのビード状に1周塗布
し、20kgf・mのトルクで締め付けた。室温で7日間放
置後25kgf/cm2の水圧をかけたが水漏れはなく良好な
シール性を示し、180度締め戻しても水漏れはなかっ
た。また、継手部の取り外しを行ったところ、かじり付
きもなく取り外すことができた。
00センチストークスの両末端トリメチルシロキシ封鎖
ポリジメチルシロキサン10部、比表面積20m2/g
の脂肪酸で処理された炭酸カルシウム70部、平均粒子
径20μmのポリエチレン樹脂パウダー20部を均一に
なるまで混合し、さらに減圧下で1時間混合した。得ら
れた混合物にジメチルビス(N−メチルアセトアミド)
シランを13部添加し、室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物を得た。実施例1と同様にフロー、押し出し
時間、00硬度を測定したところ、それぞれ0mm、10
秒、23であった。この組成物を呼び径50mmの水道管
継手のオネジ部先端に直径約5mmのビード状に1周塗布
し、20kgf・mのトルクで締め付けた。室温で7日間放
置後25kgf/cm2の水圧をかけたが水漏れはなく良好な
シール性を示し、180度締め戻しても水漏れはなかっ
た。また、継手部の取り外しを行ったところ、かじり付
きもなく取り外すことができた。
【0015】
【発明の効果】本発明の室温硬化性オルガノポリシロキ
サン組成物は、(A)成分〜(D)成分からなるので無溶剤
で保存安定性に優れ、硬化前は非流動のペースト状であ
り、室温で硬化後は粘着性に優れるという特徴を有す
る。
サン組成物は、(A)成分〜(D)成分からなるので無溶剤
で保存安定性に優れ、硬化前は非流動のペースト状であ
り、室温で硬化後は粘着性に優れるという特徴を有す
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖され、
25℃における粘度が20〜100,000センチスト
ークスの範囲内にあるジオルガノポリシロキサン
1
00重量部、 (B)R3SiO1/2単位(式中、Rは一価炭化水素基である。)とSiO4/2単位 からなり、そのモル比が0.4:1〜1.2:1であるオルガノポリシロキサンレ ジン 50〜200重量部、 (C)1分子中にアミド基および/またはアミノキシ基を2個有する有機けい素化 合物 1〜50重量部、 (D)無機質充填剤 10〜300重量部、 および (E)平均粒径が5〜100μmの有機樹脂パウダー 0〜300重量部 からなる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 【請求項2】 流体輸送用配管のネジ継手部シール材で
ある請求項1記載の室温硬化性オルガノポリシロキサン
組成物
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4136055A JPH05302035A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4136055A JPH05302035A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05302035A true JPH05302035A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=15166134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4136055A Pending JPH05302035A (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH05302035A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006316190A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
JP2009073957A (ja) * | 2007-09-21 | 2009-04-09 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
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-
1992
- 1992-04-28 JP JP4136055A patent/JPH05302035A/ja active Pending
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