JPH0530040Y2 - - Google Patents

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JPH0530040Y2
JPH0530040Y2 JP5188489U JP5188489U JPH0530040Y2 JP H0530040 Y2 JPH0530040 Y2 JP H0530040Y2 JP 5188489 U JP5188489 U JP 5188489U JP 5188489 U JP5188489 U JP 5188489U JP H0530040 Y2 JPH0530040 Y2 JP H0530040Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ミルロールスタンドにおけるロー
ル原紙の姿勢を修正する装置に関する。
〔従来の技術〕
段ボールを製造するコルゲートマシンにライ
ナ、原紙(以下原紙等という)を供給するミルロ
ールスタンドにロール原紙等をセツトするため、
一般にミルロールスタンドを含むコルゲートマシ
ンのセンタラインと直角方向にロール原紙等の搬
送装置に設けられる。この搬送装置は、床面に埋
込まれたレール上を走行するトロツコを無端チエ
ーンで駆動し、ロール原紙等の搬入位置からミル
ロールスタンドの中心位置までロール原紙等を搬
送する。
ミルロールスタンドの中心位置付近まで搬送さ
れたロール原紙等はミルロールスタンドのアーム
で挟持して所定高さ位置に持上げられるが、アー
ムでロール原紙等を挟持するためにはロール原紙
をアームだ挟持するに適合する姿勢にロール原紙
等を調整してセツトする必要がある。このような
調整装置として実開昭62−144854号公報による装
置が知られている。
上記公報による装置では、第5図〜第7図に示
すように、ミルロールスタンド1に一対のアーム
2を2組設け、その中心位置にセツトされたロー
ル原紙Sをアーム2のロールピン3で挟持する。
ロール原紙Sをミルロールスタンド1の所定位置
に送るため移送装置50が設けられ、この移送装
置50は駆動装置51、電磁クラツチ52、スプ
ロケツト53、エンドレスチエーン54から成る
駆動部と、前記駆動部により駆動されるトロツコ
55,56等から成る。トロツコ55,56がミ
ルロールスタンドの中心位置に送られてくると、
その位置でロール原紙S等の姿勢を修正する装置
が床下の大きなピツト内に設けられている。
この姿勢修正装置は、トロツコ55,56の原
紙支持板61にヒンジ結合された左右の押圧プレ
ート62をシリンダ63で押圧してロール原紙S
等の左右のねじれを修正し、その中心線を搬送中
心線に一致せしめるように構成されている。ま
た、トロツコ上のロール原紙S等をアーム2で挟
持する際に、ロール原紙S等の幅方向中心位置と
両アーム11,11間の中心とのずれを調整でき
るように、電磁クラツチ52が切られトロツコ5
5,56が送り方向に移動自在となる。なお、ロ
ール原紙S等の径の違いによりアームのロールピ
ン3の軌跡上にロール原紙S等の中心が合致しな
い場合は、水平移動装置によつて合致させるよう
にしている。即ち、トロツコ55,56の車輪6
4を支持するレール65,65の共通台板66を
若干左右に移動自在とするためシリンダ67が設
けられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記公報による姿勢修正装置、
搬送装置及び水平移動装置は、既設のロール原紙
の移送装置やミルロールスタンド等をうまく利用
し、簡単な改造を行なうのみでロール原紙の姿勢
を修正するという配慮が全くなされておらず、ま
たこれらの装置を設けるための大きなピツトを床
下に必要とするという問題がある。
この考案は、上記のような現状に鑑みてなされ
たものであり、その目的は上記のような種々の問
題点を解消し、既存の装置を簡単に改造するのみ
でミルロールスタンドの中心位置に送られてきた
ロール原紙の姿勢修正を全て自動的に行なつてミ
ルロールスタンドに自動装着可能とするロール原
紙姿勢修正装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
そこでこの考案では上記課題を解決するための
手段として、ロール原紙を挟持する一対のアーム
を有するミルロールスタンドに対してアームに直
交する方向にロール原紙を供給する搬送装置の原
紙支持板と、前記アームセンタ位置付近の床下面
に設けられロール原紙をころがして移動させるた
め前記原紙支持板の片端を昇降せしめるリフト
と、ミルロールスタンドの基部に設けた押戻装置
とから成り、この押戻装置が前記リフトで傾斜せ
しめられた原紙支持板により移動したロール原紙
を支持し、このロール原紙を前記アームに直交す
るように修正する姿勢修正用ローラに支持された
原紙ロールを原紙支持板方向の所定位置へ戻す押
戻機構を備えたロール原紙姿勢修正装置の構成を
採用したのである。
〔作用〕
上記のように構成したこの考案によるロール原
紙姿勢修正装置では、ロール原紙の搬送装置によ
りロール原紙がミルロールスタンドの中心位置へ
送られてくると、アームは上限待機位置よりロー
ル原紙の紙管空洞部に合致する高さ位置まで下降
すると共に、ロール原紙を載置した原紙支持板の
片端がリフトにより持上げられ所要角度傾斜せし
められてロール原紙が押戻装置の方へころがり移
動する。
ロール原紙が押戻装置に当接すると、そのころ
がり移動力でロール原紙の中心線のねじれが修正
され搬送装置の中心線と平行になる。その後押戻
装置を作用させシリンダの押圧力でロール原紙を
押し戻す。この場合、押戻装置による押戻量は、
アームセンタが下降したときにそのロール原紙の
径ごとに異なる中心位置の紙管空洞部に合致する
位置までの押戻し長さとなるように決められる。
こうしてアームセンタがロール原紙の中心位置
にロール原紙が押し戻されると、アームによるロ
ール原紙の締付けが行なわれ、再び所定高さにア
ームを持上げると原紙をコルゲートマシンに供給
可能となる。
〔実施例〕
以下この考案の実施例について添付図を参照し
て説明する。
第1図はこの考案によるロール原紙位置姿勢修
正装置を設けたミルロールスタンドの主要側面図
を示す。
ミルロールスタンド1は一対のアーム2を有
し、その先端にはロール原紙Sを挟持するための
ロールピン3が設けられている。アーム2は回転
軸2aを中心に回転駆動され、ロール原紙Sを挟
持するためアーム2を幅方向に駆動するためのね
じ軸2bが設けられている。ロールピン3の中心
にはロール原紙が正しい位置に装着できるかどう
かを検知するための光電式の検知装置3aが設け
られており、検知装置3aは光電管とその受光部
から成る(図示省略)。
既存のミルロールスタンド1の基部のステー1
aにはロール原紙S′を搬送中心線の方へ押し戻す
押戻装置4が空間を利用して設けられている。こ
の押戻装置4は、姿勢修正用ローラ4a、走行ロ
ーラ4b、ローラ保持部4c、シリンダ4d、ラ
ツク4e、支持部4f、自動調心メタル4g、ピ
ニオン4h等から成る。シリンダ4dは軸が前記
アーム2に直交するよう設けた姿勢修正用ローラ
4aでロール原紙S′をその中心線がアーム2に直
交する状態を維持して押圧する押圧力を与える。
ラツク4eは、ピニオン4hと係合し、ピニオン
4hの軸に連結されているロータリエンコーダ等
でこの押戻装置の押戻し移動量を計測するのに用
いられる。
ロール原紙Sは、ミルロールスタンド1の挟持
位置に搬送装置5によりアーム2に直交する方向
に搬送される。この搬送装置5は、原紙支持板5
aとこれを移動させるためのローラ5b、レール
5c等を備えている。なお駆動部、駆動チエーン
等により原紙支持板5aは駆動されるが、この考
案には直接関係がないので図示省略している。6
は既存の搬送装置5の原紙支持板5aの片端を昇
降せしめるために設けたリフトである。このリフ
ト6はミルロールスタンドの幅方向中心位置にロ
ール原紙Sが位置せしめられると、その位置で原
紙支持板5aを昇降できる位置に所定数(例えば
1つ又は2つ)設けられる。
第2図は上記ミルロールスタンド1と、押戻装
置4、搬送装置5等の全体の配置を示す図であ
る。押戻装置4は、ミルロールスタンド1の前後
に各1組設けられているが、シリンダ4d、ラツ
ク4eの配置上取付中心位置が若干前後でずらし
て設けられている。
上記のように構成したこの実施例の作用につい
て以下説明する。
第1図に示すように、搬送装置5によつてアー
ム2に直交する方向にミルロールスタンド1の中
心位置に送られて来たロール原紙Sは、リフト6
によつて原紙支持板5aの片端が持ち上げられる
と、その傾斜によつてころがり移動してS′の位置
へ達する。この状態では未だアーム2は上限の待
機位置にある。
ロール原紙は搬入位置(図示省略)では、その
中心線が搬送中心線Xに正確に一致していること
は少なく、いずれかの方向に若干斜めに載置され
ることが多い。搬送装置5上に斜めに載置したま
ま第2図に示すようにミルロールスタンド1の中
心位置に搬送されてくると、上述したようにリフ
ト6によつてロール原紙S′の位置に移動するが、
このときその移動力によつてロール原紙S′の傾き
は押戻装置4の姿勢修正用ローラ4aによつて修
正され、ロール原紙S′の中心線がアーム2に直交
する搬送中心線Xに平行な状態となる。
次に押戻装置4のシリンダ4dが作動し、姿勢
修正用ローラ4aによつてロール原紙S′を搬送中
心線Xの方へ平行状態を維持して押し戻す。この
時、アーム2は既に上限位置から下降を開始して
おり、ロール原紙S′が搬送中心線Xまでの中間位
置にあるときにアームの検知装置3aが遮光さ
れ、その遮光信号が付帯して設けられている電気
制御回路に発生する。そしてこの瞬間に、ロール
原紙S′の半径がまず測定される。この半径の測定
は、次のようにして行なわれる。
第3図に示すように、アーム2が下降してロー
ル原紙Sのa点で検知装置3aが遮光されると、
そのときのアームの回転軸2aの回転中心Oと点
aを結ぶ直線のなす角度が、回転軸2aの軸端に
設けたポテンシヨメータ2cによつて測定され
る。回転中心Oの床面からの高さ位置、アームの
回転半径Rは設計時に既知の値であるから直線
Ocの垂直線とのなす角度も既知の値である。従
つて、図中の角度θは直ちに上記測定値より求め
ることができる。そしてロール原紙の中心点bは
角度θの約1/2の直線上で半径Rの位置にあり、
ロール原紙の半径もこれら計算から容易に求める
ことができる。
こうしてロール原紙の略搬送中心線上での中心
位置b点が求められると、押戻装置4によりロー
ル原紙S′を押返しながら、第1図の左側半分に示
すようにロール原紙Sの中心点bに合致する位置
まで押戻装置4が移動する。このとき、原紙支持
板5aは図示のように若干斜めに傾斜した状態に
保持されたままとされている。
ところで、ロール原紙Sはその巻取中心の紙管
の周りに供給原紙が巻かれて形成されており、通
常紙管は内径が略3インチ程度(75〜80mm位い)
のものである。従つて紙管の位置はその片端から
検知装置の光を通光させて検出される。また、上
述したロール原紙Sの中心点bの位置は概略の数
値である。従つて、実際には第4図に示すように
ロール原紙S′が図示の最右端位置から出発して左
へ移動し、アーム2のロールピン3の位置まで押
戻装置4により押し戻されると、検知装置3aが
通光された位置で押戻装置4の移動が停止され、
紙管の空洞部が検出される。
この検出によつて、一対のアーム2によるロー
ル原紙Sの締付がねじ軸2bを回転させることに
よつて行なわれ、ロール原紙Sをその間に挟持す
ると、第1図Sの位置までロール原紙は持上げら
れ、原紙の給紙可能な状態となる。
〔効果〕
以上詳細に説明したように、この考案では既存
のミルロールスタンドの基部の空間にロール原紙
の押戻装置を設けると共に、原紙支持板の片端を
昇降せしめるリフトを設けた簡単な構成によるた
め、大きなピツトを必要とすることもなく、しか
も既存の設備を単に改造するのみでも、ミルロー
ルスタンドに搬送されて来たロール原紙の姿勢の
修正を全て人手を介することなく自動的に行なう
ことができ、極めて効率よくロール原紙をミルロ
ールスタンドのアームに自動装着できる安価な装
置を提供できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるロール原紙姿勢修正装
置を備えたミルロールスタンドの主要部の側面
図、第2図は上記修正装置とミルロールスタンド
の全体配置図、第3図はロール原紙の半径測定方
法の説明図、第4図は紙管検出方法の説明図、第
5図は従来例の姿勢修正装置の主要断面図、第6
図は第5図の従来例のミルロールスタンドを含む
全体配置図、第7図は第5図の従来例の作用の説
明図である。 1……ミルロールスタンド、2……アーム、3
……ロールピン、3a……検知装置、4……押戻
装置、4a……姿勢修正用ローラ、4b……走行
ローラ、4c……ローラ保持部、4d……シリン
ダ、4e……ラツク、4f……支持部、4g……
自動調心メタル、4h……ピニオン、5……搬送
装置、5a……原紙支持板、6……リフト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロール原紙を挟持する一対のアームを有するミ
    ルロールスタンドに対してアームに直交する方向
    にロール原紙を供給する搬送装置の原紙支持板
    と、前記アームセンタ位置付近の床下面に設けら
    れロール原紙をころがして移動させるため前記原
    紙支持板の片端を昇降せしめるリフトと、ミルロ
    ールスタンドの基部に設けた押戻装置とから成
    り、この押戻装置が前記リフトで傾斜せしめられ
    た原紙支持板により移動したロール原紙を支持
    し、このロール原紙を前記アームに直交するよう
    に修正する姿勢修正用ローラに支持された原紙ロ
    ールを原紙支持板方向の所定位置へ戻す押戻機構
    を備えていることを特徴とするロール原紙姿勢修
    正装置。
JP5188489U 1989-05-01 1989-05-01 Expired - Lifetime JPH0530040Y2 (ja)

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JP2503154Y2 (ja) * 1990-05-18 1996-06-26 三菱重工業株式会社 ミルロ―ルスタンド

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JPH02142756U (ja) 1990-12-04

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