JPH05299729A - ガスレーザ発振器 - Google Patents

ガスレーザ発振器

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JPH05299729A
JPH05299729A JP9636992A JP9636992A JPH05299729A JP H05299729 A JPH05299729 A JP H05299729A JP 9636992 A JP9636992 A JP 9636992A JP 9636992 A JP9636992 A JP 9636992A JP H05299729 A JPH05299729 A JP H05299729A
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JP
Japan
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discharge
dielectric
gas
dielectric materials
electric field
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Pending
Application number
JP9636992A
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English (en)
Inventor
Takaaki Murata
隆昭 村田
Toru Tamagawa
徹 玉川
Kiyohisa Terai
清寿 寺井
Shinji Kobayashi
伸次 小林
Sadaaki Kobayashi
定章 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 本発明は、レーザ媒質であるガスを充填した
放電管と、この放電管内に設けられ、間隙を介して対向
し、対向側に突起10a〜10dを有する誘電体2a,
2bと、この誘電体の内部に設けられた金属電極3a,
3bと、この金属電極に交流電圧を印加する交流電源4
とを有する。 【効果】 本発明によれば、レーザ発振効率が高いガス
レーザ発振器を提供する事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属電極に交流電圧を
印加してレーザ媒質であるガスを励起し、レーザ光を発
振するガスレーザ発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のガスレーザ発振器の従来構成の
一例の断面図を図7に示す。
【0003】本構成はガス流で光軸が直交した、いわゆ
る横流型装置の例である。風洞1の内部には1対の誘電
体2a,2bが対向して配置され、これら誘電体2a,
2b中には金属電極3a,3bがそれぞれ埋め込まれて
いる。誘電体2a,2bの対向する面はほぼ平面に近い
形状を有し、両端部は電界緩和のため放電ギャップ側を
丸めた形状にしている。誘電体2a,2bの間がいわゆ
る放電ギャップを形成する。風洞1の内部にはレーザガ
スを封入する。従って放電ギャップはレーザガスで満た
される。
【0004】前述の金属電極3a,3bには、交流電源
4が接続され、交流電源4が交流電圧を金属極間に印加
すると誘電体2a,2bを容量結合して放電ギャップに
交流電圧が発生し、放電ギャップを満たしたレーザガス
に放電5が発生する。レーザガスが放電5により加熱さ
れるのを適度に抑えるため、送風機6により風洞1内を
レーザガスが矢印A方向に循環し、熱交換器7によって
冷却されるようになっている。放電5によりレーザ励起
が行なわれ、紙面に垂直方向に構成した図示しない光共
振器によりこの光共振器の断面積8内にレーザ9が発生
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成を有する従来のレーザ装置においては、以下
に述べるような放電5の漏れについて解決するべき課題
があった。
【0006】このようなレーザ装置の放電5の分布は次
のように考えられる。交流電圧を金属電極3a,3b間
に印加し、誘電体2a,2b間の放電ギャップに放電5
が発生したとき、誘電体2a,2b表面における電流連
続の式は、
【0007】
【数1】 j=−αD/αt (1)
【0008】ここで、jは放電5を流れる伝導電流、D
は誘電体2a,2bの表面の電束、tは時間である。こ
の電束Dは誘電体の誘電率εと誘電体2a,2bの表面
の電界Eを使って、
【0009】
【数2】 D=εE (2) 電界Eは交流電界であるので、その振幅Eと角周波数ω
を用いて、
【0010】
【数3】 E=E・sin(ωt) (3) と示せるから、(1)(2)(3)式から
【0011】
【数4】 j=ωεE・cos(ωt) (4) 電流jの絶対値は、
【0012】
【数5】 |j|=ωεE (5)
【0013】(5)式より誘電体2a,2bの表面の誘
電率εが一定であれば、ωは分布によらないから、電流
の絶対値|j|の分布は誘電体2a,2bの表面の電界
分布Eに等しく、また、放電5の分布は電流の絶対値|
j|の分布に等しいから、放電5の分布は誘電体2a,
2bの表面の電界分布に等しい。
【0014】図8は図7に示した従来のガスレーザ発振
器の電極形状の誘電体表面の高速表面電荷法による電界
計算結果で、誘電体2aの右半分を示している。図示し
なかった誘電体2aの左半分は右半分と対称であり、誘
電体2bは誘電体2aと対称であるので、誘電体2aの
右半分だけを考えれば十分である。
【0015】図9には誘電体2a表面の電界を線分で表
しており、線分の方向と大きさが電界の方向と大きさを
表す。この図9から判るように、電界は金属電極3aの
真下だけでなく、ほぼ平面に近い形状を有した部分はも
とより、両端部の丸めた形状の部分まで電界の大きさが
十分には小さくならない。放電5の電流はこの電界に比
例するから、ほぼ平面に近い形状を有した部分から両端
部の丸めた形状の部分まで放電が漏れる事になる。
【0016】ところで、この放電5によりレーザ励起が
行なわれ、紙面に垂直方向に構成した図示しない光共振
器によりレーザ9を取出すわけであるが、この時、放電
ギャップをガスが一方向Aに循環している。光共振器の
断面8より下流の放電5により励起されたエネルギーは
光共振器の断面積内を通過しないためレーザにはならな
い。また、光共振器の断面積8より上流の放電5により
励起されたエネルギーは光共振器の断面積8に達するま
でにやや緩和してエネルギーを失う。つまり、光共振器
の断面積8より放電5が大きく広がると、放電により励
起したエネルギーのうちレーザにならない損失が発生し
てしまう。そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされた
もので、その目的はレーザ発振効率が高いガスレーザ発
振器を提供する事にある。 [発明の構成]
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、レーザ媒質であるガスを充填した放電管
と、この放電管内に設けられ、間隙を介して対向し、対
向側に突起を有する誘電体と、この誘電体の内部に設け
られた金属電極と、この金属電極に交流電圧を印加する
交流電源とを備えたガスレーザ発振器、及びレーザ媒質
であるガスを充填した放電管と、この放電管内に設けら
れ、間隙を介して対向した誘電体と、この誘電体の内部
に設けられた金属電極と、前記誘電体内の金属電極の外
周部に設けられた遊電極と、前記金属電極に交流電圧を
印加する交流電源とを備えたガスレーザ発振器とを提供
する。
【0018】
【作用】以上のように構成された本発明のガスレーザ発
振器においては、誘電体の表面の電界分布が金属電極近
傍で強く、それ以外では弱くできる。前述のように、放
電分布は電流分布に等しく、電流分布はこの誘電体の表
面の電界分布に等しいから、放電分布は電界分布に等し
い。従って、放電を金属電極近傍のみに発生させ、それ
以外では放電が漏れないように、放電を制限できる。そ
の結果、放電を制限した領域を光共振器の断面積程度と
することができ、放電により励起したエネルギーを効率
よくレーザにする事が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1,図2を用
いて説明する。同図において、図7,図8に示した従来
例と同一のものについては同一符号を付して示した。
【0020】図1に示すように、本実施例のガスレーザ
発振器は、1対の誘電体2a,2bが対向して配置さ
れ、これら誘電体2a,2b中には金属電極3a,3b
がそれぞれ埋め込まれている。金属電極2a,2bに挾
まれた誘電体2a,2bの対向する面は、ほぼ平面に近
い形状を有し、金属電極3a,3bの外周部で、誘電体
2,a2bは放電ギャップ側に、突起10a,10b,
10c,10dを有する。
【0021】そして、これら突起10a,10b,10
c,10dの外側で、対向した誘電体2a,2bの間隔
を徐々に開く形状にしている。このとき、突起10a,
10b,10c,10dの外側では誘電体の形状が滑ら
かな曲線あるいは滑らかな直線上の断面を形成してい
る。図2は図1の第1実施例の電極形状の誘電体表面の
高速表面電荷法による電界計算結果で、図8の従来例と
同様に誘電体2aの右半分を示している。
【0022】この図2により判るように、電界は金属電
極3aの真下で強く、金属電極3aの横に行くに従い、
少し弱くなり、突起10bのすぐ外側の位置で電界は一
旦、零に下がる。その後、誘電体の形状を徐々に開いた
部分ですこし電界がでてくるが、その値は小さい。前述
のように放電分布はこの電界分布に等しいので、実際に
放電5はこの突起10a,10b,10c,10dの内
側に制限される。
【0023】一般のレーザ装置、あるいは放電装置のよ
うな直流放電やパルス放電のような金属電極間に直接放
電を発生させる装置では、金属電極の放電ギャップ面に
突起があると放電がその部分に集中するが、本実施例の
ように、誘電体を介して交流放電をつけるレーザ装置で
は逆で、誘電体電極の放電ギャップ面に突起があると放
電がその部分で弱くなる。次に、本発明の第2実施例を
図3,図4を用いて説明する。同図においても、図7,
図8の従来例と同一のものは同一符号を付して示した。
【0024】図3に示すように、本実施例は、1対の誘
電体2a,2bが対向して配置され、これら誘電体2
a,2b中には金属電極3a,3bがそれぞれ埋め込ま
れている。金属電極2a,2bに挾まれた誘電体2a,
2bの対向する面はほぼ平面に近い形状を有し、金属電
極3a,3bの外周部で、誘電体2a,2bは、突起1
1a,11b,11c,11dを持つように、誘電体2
a,2bの間隔を急激に開く形状にしている。図4は図
3の第2実施例の電極形状の誘電体表面の高速表面電荷
法による電界計算結果で、図8の従来例と同様に誘電体
2aの右半分を示している。
【0025】この図4から判るように、電界は金属電極
3aの真下で強く、金属電極3aのない横に行くに従
い、少し弱くなり、突起10bのすぐ内側の位置で電界
は一旦、零に近い値まで下がる。
【0026】前述のように放電分布はこの電界分布に等
しく、突起11bで一旦、電界が零に近い値まで下がる
ので、前述のように放電分布はこの突起11bの内側に
とどまろうとする。そこで放電5は突起11a,11
b,11c,11dの内側におよそ制限される。
【0027】ただし、突起11a,11b,11c,1
1dの誘電体の形状を開いた部分ですこし電界がでてい
るため、交流電源の電圧を上げ、高密度放電を行なおう
とすると、少し漏れ放電を生じてしまう。しかしなが
ら、従来例より漏れ放電は、はるかに少ない。本発明の
第3実施例を図5,図6を用いて説明する。同図におい
ても、図7,図8の従来例と同一のものは同一符号を付
して示した。
【0028】図5は第3実施例の構成を示し、その基本
構成は第1実施例にならっている。図5に示すように、
本実施例は、突起10a,10b,10c,10dの外
側で、対向した誘電体2a,2bの間隔を徐々に開く形
状にしているが、その部位の誘電体2a,2b中に浮遊
電位となる浮遊電極12a,12b,12c,12dが
封入されている。
【0029】図6は図5の第3実施例の電極形状の誘電
体表面の高速表面電荷法による電界計算結果で、図8の
従来例と同様に誘電体2aの右半分を示している。図よ
り判るように電界は金属電極3aの真下で強く、金属電
極3aのない横に行くに従い、少し弱くなり、突起10
bのすぐ外側の位置で電界は一旦、零に下がる。その
後、誘電体の形状を徐々に開いた部分ですこし電界がで
てくるが、その値は第1実施例よりさらに小さい。前述
のように放電分布はこの電界分布に等しいので、実際に
放電5はこの突起10a,10b,10c,10dの内
側に制限される。
【0030】以上、第1乃至第3の実施例を示したが、
いづれの実施例においても、放電5を適当な範囲に制限
することが可能であるので、放電5を制限した領域を光
共振器の断面積8程度とすることができ、放電5により
励起したエネルギーを効率よくレーザ9にする事が可能
となる。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、レ
ーザ発振効率が高いガスレーザ発振器を提供する事が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概要構成図。
【図2】本発明の第1実施例の作用を示す電界計算結果
を示す図。
【図3】本発明の第2実施例を示す概要構成図。
【図4】本発明の第2実施例の作用を示す電界計算結果
を示す図。
【図5】本発明の第3実施例を示す概要構成図。
【図6】本発明の第3実施例の作用を示す電界計算結果
を示す図。
【図7】従来のガスレーザ発振器を示す概要構成図。
【図8】従来のガスレーザ発振器の放電分布を示す電界
計算結果を示す図。
【符号の説明】
1…風洞、 2a,2b…誘電
体、3a,3b…金属電極、 4…交流電源、
5…放電、 6…送風機、7…熱
交換器、 8…光共振器の断面積、9
…レーザ、10a,10b,10c,10d,11a,
11b,11c,11d…突起、12a,12b,12
c,12d…浮遊電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 伸次 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 小林 定章 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ媒質であるガスを充填した放電管
    と、この放電管内に設けられ、間隙を介して対向し、対
    向側に突起を有する誘電体と、この誘電体の内部に設け
    られた金属電極と、この金属電極に交流電圧を印加する
    交流電源とを具備したことを特徴とするガスレーザ発振
    器。
  2. 【請求項2】 前記誘電体の対向する側の面より反対向
    側の面の方が大きいことを特徴とする請求項1記載のガ
    スレーザ発振器。
  3. 【請求項3】 前記誘電体の突起の外側の側面が曲面を
    成していることを特徴とする請求項2記載のガスレーザ
    発振器。
  4. 【請求項4】 レーザ媒質であるガスを充填した放電管
    と、この放電管内に設けられ、間隙を介して対向した誘
    電体と、この誘電体の内部に設けられた金属電極と、前
    記誘電体内の金属電極の外周部に設けられた浮遊電極と
    なる金属と、前記金属電極に交流電圧を印加する交流電
    源とを具備したことを特徴とするガスレーザ発振器。
JP9636992A 1992-04-16 1992-04-16 ガスレーザ発振器 Pending JPH05299729A (ja)

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