JPH05299692A - 端面発光型半導体装置 - Google Patents

端面発光型半導体装置

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JPH05299692A
JPH05299692A JP12533792A JP12533792A JPH05299692A JP H05299692 A JPH05299692 A JP H05299692A JP 12533792 A JP12533792 A JP 12533792A JP 12533792 A JP12533792 A JP 12533792A JP H05299692 A JPH05299692 A JP H05299692A
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JP
Japan
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type
layer
light emitting
active layer
emitting diode
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JP12533792A
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English (en)
Inventor
Koichi Nitori
耕一 似鳥
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電流を注入した場合や、低温度下で動作さ
せる場合でも、発光ダイオード装置を大きくすることな
くFPモードによるレーザ発振を抑圧する。 【構成】 この発光ダイオード装置21は、活性層25
をp型及びn型のクラッド層24,26で挟んだDH構
造の発光ダイオード装置であり、活性層25の長手方向
の一端側において、斜めに交差するp型吸収層29は、
クラッド層24,26側に向かって屈折率が連続的に小
さくなっている。そして、この吸収層29の下側には、
p型コンタクト層30、p型電極33が形成されてお
り、n型のクラッド層24上には、n型バッファ層2
3、絶縁層31及びn型電極32が形成されており、こ
の絶縁層31の一部はストライプ状にエッチングされて
電極コンタクト部分34を形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信を行う際に光源
として使用するのに好適な端面発光型発光ダイオード装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、端面発光型発光ダイオード装置
から大出力のインコヒーレント光を取り出そうとする場
合、ファブリペロー(FP)モードによるレーザ発振を
抑圧することが重要となる。そして、このレーザ発振を
抑圧する方法として、端面ARコート、非励起領域(吸
収領域)の形成、端面斜めエッチング、端面埋込みな
ど、活性領域への光の帰還を低下させる種々の方法が行
われてきた。
【0003】この非励起領域を形成した従来の端面発光
型発光ダイオード装置の一例を図4と共に説明する。同
図(A)は従来の発光ダイオード装置1の上面図であ
り、同図(B)はそのA−A断面図である。同図に示す
発光ダイオード装置1は、n型基板2上にn型クラッド
層3、活性層4、p型クラッド層5、p型コンタクト層
6及び絶縁層7を順次積層し、絶縁層7の一部をストラ
イプ状にエッチングして電極コンタクト部分8を形成し
た後、この上にp型オーミック電極9を形成すると共に
n型基板2の表面にn型オーミック電極10を形成した
ものである。そして、電極コンタクト部分8においてp
型オーミック電極9とp型コンタクト層6とが電気的に
接続されているので、この部分に電流が流れ、そのほぼ
真下の活性層4が発光を行う活性領域11となり、他の
部分の活性層4が吸収領域12となる。
【0004】このような構造の発光ダイオード装置1で
は、活性層4の活性領域11にて発光された光が、端面
13より外部へ出力されると共に吸収領域12側へも出
力される。そして、この吸収領域12に入射した光は、
この部分を進行するのに従って減衰していき、端面14
に達する前にほとんどの光が吸収されてしまう。その結
果、FPモードによるレーザ発振を抑圧し、安定したイ
ンコヒーレント光を出力することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した発
光ダイオード装置1は、大出力の光を得るために高電流
を注入した場合や、低温度下で動作させた場合、吸収領
域12における光の吸収量を超える量の光が入射した
り、吸収量が減少したりして、吸収領域12側に入射し
た光が完全に減衰されず、一部の光が端面14に達して
そこで反射し、再び活性領域11に戻って、FPモード
によるレーザ発振が起きるという問題点があった。そし
て、光の吸収量を上げるためには、吸収領域12を十分
に長くする必要があり、発光ダイオード装置1がかなり
大きくなってしまうという課題があった。
【0006】そこで本発明は、従来とほぼ同じ大きさで
高電流を流した場合でもFPモードによるレーザ発振を
防止することのできる発光ダイオード装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、活性層の上下をこの活性層よりもバンド
ギャップエネルギが大きく、かつ屈折率の小さいp型及
びn型のクラッド層で挟まれたダブルヘテロ構造の端面
発光型半導体装置において、前記活性層に形成された直
線状の活性領域の長手方向の一端側に、前記活性層と斜
め方向に交差し、かつ、積層方向に対して屈折率が変化
する吸収層を備えたことを特徴とする端面発光型半導体
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【実施例】本発明の端面発光型半導体装置の一実施例で
ある発光ダイオード装置を図面と共に説明する。図1
(A)は本発明の一実施例である発光ダイオード装置2
1の上面図であり、同図(B)はそのB−B断面図であ
る。同図に示す発光ダイオード装置21は、アンドープ
AlGaAs活性層25をp型及びn型のAl0.7 Ga
0.3 Asクラッド層24,26で挟んだダブルへテロ
(DH)構造の発光ダイオード装置であり、活性層25
の長手方向の一端側において、斜めに交差するp型Al
x Ga1-x As吸収層29は、AlAs混晶比xがクラ
ッド層24,26側からp型コンタクト層30側に向か
ってx=0.7(Al0.7 Ga0.3 As)からx=0
(GaAs)まで連続的に変化して積層されており、同
図(B)には混晶比xの値が等しい面(以下、等混晶比
面と呼ぶ)を“x=”の形式で示している。そして、混
晶比xの値が大きくなるほど屈折率が小さくなるので、
吸収層29はクラッド層24,26側に向かって屈折率
が連続的に小さくなっている。そして、この吸収層29
の図(B)中下側には、p型GaAsコンタクト層3
0、p型電極33が形成されており、n型のAl0.7
0.3 Asクラッド層24上には、n型GaAsバッフ
ァ層(コンタクト層)23、SiN絶縁層31及びn型
電極32が形成されており、この絶縁層31の一部は同
図(A)のようなストライプ状にエッチングされて電極
コンタクト部分34を形成しており、この電極コンタク
ト部分34ではn型バッファ層23とn型電極32とが
直接接触している。
【0009】このような構成の発光ダイオード装置21
の発光状態を図2と共に説明する。n型電極32とp型
電極33との間にバイアスをかけて電流を流すと、電極
コンタクト部分34のほぼ真下の活性層25が活性領域
35となってキャリアが注入され、このキャリアの再結
合により活性層25の半導体材料(AlGaAs)のバ
ンドギャップエネルギに応じた波長の光が発光される。
そして、この発光ダイオード装置21は、活性層25を
p型及びn型のクラッド層24,26で挟んだDH構造
をしているので、この活性領域35から発光した光は、
活性層25内を導波され、端面36より外部へ出力され
ると共に、斜めに交差する吸収層29側へも出力され
る。
【0010】このとき、活性層25に接する側の吸収層
29のAlAs混晶比xは、0.7であり、p型クラッ
ド層26と同じ組成比であるが、活性層25との屈折率
の差は小さいので、本実施例のように活性層25内を導
波される光の進行方向に対して斜めに接している場合に
は、ほとんど反射されずに吸収層29内に入射される。
なお、クラッド層24,26は、活性層25の長手方向
に対して平行に接しているため、光の進行方向に対して
もほぼ平行となり、発光される光の入射角度が極めて大
きくなるので、境界部分で反射して光を活性層25内に
閉込めて導波させることができる。この吸収層29内に
入射される光は、吸収層29の等混晶比面に対して斜め
に入射されるので、進行するのに従って吸収層29の屈
折率が徐々に大きくなっていくため、光の進路は下方に
曲がりながら減衰していくことになる。このとき、端面
37までの距離を短くすると、光が吸収層29を通過す
る間に全て吸収されずに端面37に到達するが、端面3
7にて反射される光は再度吸収層29を通過して下方に
曲がりながら減衰して行くので活性領域35には入射さ
れず、端面37が共振面として働くことはない。その結
果、高電流を注入した場合や、低温度下で動作させる場
合でも、発光ダイオード装置を小さくしたままFPモー
ドによるレーザ発振を抑圧することができ、安定したイ
ンコヒーレント光を出力することができる。
【0011】次に、図1に示す発光ダイオード装置21
の製造方法を図3(A)〜(F)と共に説明する。ま
ず、同図(A)に示すようにn型GaAs基板22上に
MOCVD法によって0.6μmのn型GaAsバッフ
ァ層23、2μmのn型Al0.7 Ga0.3 Asクラッド
層24、0.1μmのアンドープAlGaAs活性層2
5、1μmのp型Al0.7 Ga0.3 Asクラッド層2
6、及び0.1μmのp型GaAsキャップ層27を順
次積層し、無機酸化物であるSiN(またはSiO2
をマスク28として硫酸系のエッチング液を用いてn型
クラッド層24の途中まで化学エッチングを行い、同図
(B)に示すような斜め段差を形成する。引き続き、マ
スク28を除去後、同図(C)に示すように再びMOC
VD法によって6μmのp型Alx Ga1-x As吸収層
29を全面に積層する。このときp型Alx Ga1-x
s吸収層29のAlAs混晶比xを積層方向にx=0.
7(Al0.7 Ga0.3 As)からx=0(GaAs)ま
で連続的に変化させながら積層する。
【0012】次に、同図(D)に示すように液晶成長法
によって、この吸収層29上に約200μmのp型Ga
Asコンタクト層30を積層する。そして、同図(E)
に示すようにn型基板22側からn型バッファ層23の
途中までエッチングを行い、n型基板22を除去する。
なお、最初にn型バッファ層23を結晶成長させるとき
に、このn型バッファ層23の途中に薄いAlGaAs
層(またはAlAs層)を挿入しておき、これを利用し
て選択エッチングをすることにより、常に一定の厚さま
でのエッチングが可能となる。最後に、同図(F)に示
すように露出したn型バッファ層23上に無機酸化物で
あるSiN(またはSiO2 )の薄膜である絶縁層31
をRFスパッタ法またはCVD法などで積層し、活性領
域として利用する活性層25の真上の絶縁層31をスト
ライプ状に除去して、その部分のn型バッファ層23を
再度露出させる。そして、この面にn型電極32を形成
した後、反対側のコンタクト層30上にもp型電極33
を形成する。このようにして、図1(A),(B)に示
すような発光ダイオード装置21を製造することができ
る。なお、図3(F)に示す発光ダイオード装置21
は、図1(B)に示したものとは、上下左右を逆にして
示している。
【0013】また、本実施例では、吸収層29のAlA
s混晶比xを積層方向に連続的に変化させているが、A
lAs混晶比xを段階的に変化させて幾つかの層に分け
た状態にしても良い。さらに、本実施例では、製造の容
易な電極ストライプ構造を使用した利得導波型の発光装
置について説明したが、ブロック層を埋込み成長させて
より高性能とした屈折率導波型の発光装置としても良
く、半導体材料も、AlGaAs系の他に、InGaP
系、InGaAlP系など他の半導体材料を用いても良
い。そして、製造方法も上記実施例で使用した液相成長
法、MOCVD法のほか、MBE法などの結晶成長法を
使用しても良い。
【0014】
【発明の効果】本発明の端面発光型半導体装置は、活性
層に形成された直線状の活性領域の長手方向の一端側
に、活性層と斜め方向に交差し、かつ、積層方向に対し
て屈折率が変化する吸収層を備えているので、活性層で
発光して吸収層内に入射される光は、曲がりながら減衰
していき、活性領域35には戻らない。このため、高出
力を得るために高電流を注入した場合や、低温度下で動
作させる場合でも、発光ダイオード装置の大きさを大き
くすることなくFPモードによるレーザ発振を抑圧する
ことができ、安定した高出力のインコヒーレント光を出
力することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B)は本発明の端面発光型半導体装
置の一実施例を示す上面図及び断面図である。
【図2】本発明の発光状態を説明するための断面図であ
る。
【図3】(A)〜(F)は本発明の一実施例の製造方法
を示す工程図である。
【図4】(A),(B)は従来例を示す上面図及び断面
図である。
【符号の説明】
1,21 発光ダイオード装置(端面発光型半導体装
置) 2,22 n型基板 3,24 n型クラッド層 4,25 活性層 5,26 p型クラッド層 6,30 p型コンタクト層 7,31 絶縁層 8,34 電極コンタクト部分 9,33 p型電極(p型オーミック電極) 10,32 n型電極(n型オーミック電極) 11,35 活性領域 12 吸収領域 13,14,36,37 端面 23 n型バッファ層(コンタクト層) 27 p型キャップ層 28 マスク 29 吸収層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性層の上下をこの活性層よりもバンドギ
    ャップエネルギが大きく、かつ屈折率の小さいp型及び
    n型のクラッド層で挟まれたダブルヘテロ構造の端面発
    光型半導体装置において、 前記活性層に形成された直線状の活性領域の長手方向の
    一端側に、前記活性層と斜め方向に交差し、かつ、積層
    方向に対して屈折率が変化する吸収層を備えたことを特
    徴とする端面発光型半導体装置。
JP12533792A 1992-04-20 1992-04-20 端面発光型半導体装置 Pending JPH05299692A (ja)

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