JPH05298998A - 熱動継電器 - Google Patents

熱動継電器

Info

Publication number
JPH05298998A
JPH05298998A JP13172692A JP13172692A JPH05298998A JP H05298998 A JPH05298998 A JP H05298998A JP 13172692 A JP13172692 A JP 13172692A JP 13172692 A JP13172692 A JP 13172692A JP H05298998 A JPH05298998 A JP H05298998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bimetal
contacts
thermal relay
adjusting screw
coil spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13172692A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Shinno
正彦 新野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP13172692A priority Critical patent/JPH05298998A/ja
Publication of JPH05298998A publication Critical patent/JPH05298998A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermally Actuated Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接点が溶着しても、負荷回路を遮断し得て、
負荷の焼損を防止できる熱動継電器を提供する。 【構成】 加熱されると挾止部分の間隔が広がる感熱挾
止ピン29を調整ネジ31の嵌合溝に嵌め入れ、他方コ
イルバネ24で感熱挾止ピン方向に皿型バイメタル16
を押付ける。皿型バイメタル16の可動接点17、18
が固定接点11、12に溶着した場合、これにより大電
流が流れ加熱されることにより挾止部分が広がり感熱挾
止ピン29が嵌合溝から抜離する。これによりコイルバ
ネ24がバイメタルを押し上げ、接点の溶着力に打ち勝
ち接点を切り離し回路を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機などの負荷を、
その電流と温度に応動して保護する熱動継電器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の継電器は、図8に示すように両
端に可動接点17、18を備えた皿型バイメタル16を
調整ネジ19の頭部にコイルバネ24で押しつけて保持
し、ヒータ26に過電流が流れて所定温度に達すると、
バイメタル16の皿型が反転して可動接点17、18が
固定接点14、15から急速に離れて回路を遮断し、そ
の温度が下降するとバイメタル16が復帰して接点1
7、18、14、15が再び閉成する。この継電器は、
バイメタル16が永年使用による金属疲労で適正に動作
しなくなり、接点17、18、14、15が接触した状
態で反転不能、即ちバイメタルの寿命が上記接点が接触
した状態で尽き回路が遮断できなくなる場合がある。ま
た過電流の原因が除去されないときにバイメタル16が
開閉を繰返し、接点17、18、14、15が溶着して
バイメタル16が反転不能となり回路が遮断できなくな
る場合がある。これらの場合にヒータ26が断線されな
いと過電流が流れ電動機を損傷することになる。このた
めに本出願人は特開平3−205726号により、これ
らの場合に対する安全機構を付加することを提案した。
これはバイメタルを保持する調整ネジ19を頭部22と
ネジ部21に2分割しこれを半田23で結合しておき、
異常温度の際にその高い温度で半田が溶解して頭部22
が調整ネジから離れ、バイメタルを保持するコイルバネ
24が該頭部とバイメタルを押し上げ、接点を開放させ
て回路を遮断するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記安全
機構は、バイメタルを保持する調整ネジ19に頭部22
を取り付け、これに半田を流し込むことにより該頭部を
固定している。この固定には半田を均一に流し込む必要
があるが、この作業が非常に困難なために熱動継電器の
生産性を下げる要因となっている。更に、上述した熱動
継電器は、バイメタル16の皿型が反転して接点を接離
する際に振動を生じ、これにより半田にひびが入り固定
していた頭部が抜け落ち、バイメタルがバネにより撥ね
上げられてバイメタルの寿命以前に熱動継電器の機能が
失われる事態が生じている。
【0004】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、その目的とするとこは、熱動継電器の生産
性を高め製造コストを下げることにある。更に本発明の
目的は、安全機構の障害によりバイメタルの寿命以前に
熱動継電器の機能が失われる事態を防ぐ事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の熱動継電器は、可動接点を備えた皿型バイメタ
ルと、固定接点と、嵌合溝が頭部に設けられた調整ネジ
と、常には前記嵌合溝を挾持し高温時該嵌合溝から抜離
する感熱挾止部材と、前記感熱挾止部材方向に皿型バイ
メタルを押付け保持するコイルバネとを備える。
【0006】
【作用】本発明の熱動継電器によれば、バイメタルを調
整ネジのワッシャで保持し、このワッシャを調整ネジに
感熱挾止部材で固定し、異常高温の時は該感熱挾止部材
を調整ネジから抜離させるもので、万一接点が溶着した
場合においてヒータが断線せず前述のように危険な状態
になると、その高い温度で感熱挾止部材が調整ネジから
抜離し、バイメタルを保持するコイルバネがワッシャと
バイメタルを押し上げ、接点の溶着力に打ち勝って接点
を切り離し回路を遮断する。そして、冷却してもバイメ
タルはコイルバネで持ち上げられたままで、その接点は
開路した状態を保つ。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1に本発明の1実施例にかかる熱動継電器を示
す。図中10は絶縁物製のケース、11、12は固定接
点板、13は端子、14、15は固定接点、16は皿型
バイメタル、17、18は可動接点、24はコイルバ
ネ、26はヒータ、27はキャップ、29は挾止ピン、
30はワッシャ、31は調整ネジである。図2に挾止ピ
ン29の平面図を示す、本実施例の挾止ピンは角柱状の
バイメタルであって、これは湾曲された中央部と弧状の
挾止部29a、29bとが形成されて成る。そしてこの
バイメタルは、該挾止部29a、29bが加熱されるに
伴い離間するように構成されている(図は常温における
状態を示す)。この挾止ピンの先端部29c、29d
は、後述する嵌合溝32への嵌入を容易にするため開い
た形状にされている。
【0008】本実施例のワッシャ30を図3に、調整ネ
ジ31を図4に示す。調整ネジの頭部はワッシャの穴が
挿通可能な径に形成され、該頭部には挾止ピン29の角
形の断面が嵌合するようコ字状の嵌合溝32が設けられ
ている。そして嵌合溝32の下方にはワッシャ30が当
接する座部31aが設けられている。図5に本実施例の
ワッシャ及び挾止ピンが取り付けられた状態の調整ネジ
を示す。このワッシャ30は、座部31aに当接する位
置まで挿入され、上部に挾止ピン29を前述の嵌合溝3
2に嵌め入れることにより固定される。
【0009】本実施例の熱動継電器は、皿型バイメタル
16が常時はコイルバネ24によりワッシャ30方向に
押付けられることにより保持され、バイメタルの可動接
点17、18が固定接点14、15に接触して閉路して
いる。直列に接続された負荷に過電流が流れると、ヒー
タ26がバイメタル16を加熱し、バイメタルが設定さ
れた温度に達すると、その皿型が反転して可動接点1
7、18が固定接点14、15から急速に離れて回路を
遮断する。そしてバイメタル16が開閉を繰り返し、万
一接点17、18が接点14、15に溶着して異常な高
温度になった場合には、ワッシャ30を保持している挾
止ピン29の挾止部29a、29bの間隔が大きくな
り、挾止ピンが調整ネジの嵌合溝32から抜離し、コイ
ルバネ24が接点溶着力に打ち勝ってワッシャ30とバ
イメタル16を押し上げて回路を遮断する。なお、ワッ
シャやバイメタルが冷却後も再び各部に接触し回路を閉
路しないように、コイルバネ24は十分な自由長を有す
るよう構成されている。
【0010】この実施例においては、挾止ピンに角型断
面を有するバイメタルを用い、該挾止ピンが嵌合するよ
う調整ネジの嵌合溝をコ字に形成することにより、バイ
メタルをコイルバネの伸長力に抗して強固に保持させる
ことができる。
【0011】図6に本発明の別実施例にかかる熱動継電
器の挾止ピン33を示す。これは円柱状の形状記憶合金
であって、湾曲された中央部と弧状の挾止部33a、3
3bとが形成され、この挾止部33a、33bが加熱さ
れるに伴い離間するように形状が記憶されている(図は
常温における状態を示す)。この挾止ピンがワッシャを
固定する調整ネジ34を図7に示す。調整ネジの頭部に
は挾止ピン33の円柱状の断面が嵌合する半円状の嵌合
溝35が設けられており、この嵌合溝に挾止ピンが嵌め
入れられることにより図示しないワッシャが固定され
る。この実施例においては、皿型バイメタルを押付け保
持するコイルバネ(図示せず)が形状記憶合金により構
成され、このバネは高温時に長さが伸長するように形状
が記憶されている。なお、この実施例の他の構成は図1
に関連して前述した実施例と略同様であるため図示及び
その説明を省略する。
【0012】接点が溶着して異常な高温になった場合こ
の実施例は、ワッシャを固定している挾止ピン33が、
その挾止部33a、33bの間隔が大きくなることによ
り嵌合溝35から抜離する。これと同時にコイルバネも
熱せられ記憶された長さに伸長し大きな力を発生し、接
点溶着力に打ち勝ってワッシャとバイメタルを押し上げ
て接点を開放する。
【0013】この実施例においては、円柱状の断面を有
する挾止ピンを用いると共に調整ネジの嵌合溝を半円状
に形成することにより、挾止ピンが異常時に容易に抜離
できる。これを可能とするため本例では、コイルバネに
形状記憶合金を用い常にはバイメタルに大きな力を加え
ないよう構成されている。
【0014】またこの実施例は高出力のモータ用熱動継
電器に好適に適用できる。即ち、モータの出力が大きく
なるとそれに伴い回転子拘束電流が大きくなり異常時の
接点の溶着力も大きくなる。このため、コイルバネに溶
着力に打ち勝つバネ力を与えることが必要となるが、バ
ネの力をあまり大きくすること、通常の動作時にバイメ
タルに余分な力が加わり動作に悪影響を与えることとな
る。本実施例は形状記憶合金からなるバネを用い、通常
はバイメタルに余分な力を加えることなく異常時にのみ
溶着力に打ち勝つ大きなバネ力を得ている。
【0015】以上の実施例の説明において、挾止ピン及
びコイルバネの材質、更に挾止ピン及び嵌合溝の形状に
ついても述べてきたがこれらは適宜組み合わせることが
できる。また図2、図6の実施例では挾止ピンに嵌入用
の端部を有する形状としたが、挾止ピンを略0リング状
即ちループ状に形成することも可能である。なお、図1
の実施例ではヒータを配置したが、本発明はヒータのな
いものについても適用し得ることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、熱動継電器の製造を容
易にしコストダウンを可能にできる。また、バイメタル
の寿命以前に熱動継電器の機能を失わせる安全機構の障
害をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例にかかる熱動継電器の縦断正
面図。
【図2】本発明の実施例にかかる挾止ピンの平面図。
【図3】図1のワッシャの平面図及び断面図。
【図4】図1の調整ネジの説明図。
【図5】図1の調整ネジの説明図。
【図6】本発明の別実施例にかかる挾止ピンの平面図。
【図7】本発明の別実施例にかかる調整ネジの説明図。
【図8】従来の熱動継電器の縦断正面図。
【符号の説明】
10 ケース 14 固定接点 15 固定接点 16 バイメタル 17 可動接点 18 可動接点 29 挾止ピン 30 ワッシャ 31 調整ネジ 32 嵌合溝 33 挾止ピン 34 調整ネジ 35 嵌合溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動接点を備えた皿型バイメタルと、固
    定接点と、嵌合溝が頭部に設けられた調整ネジと、常に
    は前記嵌合溝を挾持し高温時該嵌合溝から抜離する感熱
    挾止部材と、前記感熱挾止部材方向に皿型バイメタルを
    押付け保持するコイルバネとを備えることを特徴とする
    熱動継電器。
  2. 【請求項2】 前記感熱挾止部材がバイメタルからなる
    ことを特徴とする熱動継電器。
  3. 【請求項3】 前記感熱挾止部材が形状記憶合金からな
    ることを特徴とする熱動継電器。
JP13172692A 1992-04-23 1992-04-23 熱動継電器 Pending JPH05298998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13172692A JPH05298998A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 熱動継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13172692A JPH05298998A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 熱動継電器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05298998A true JPH05298998A (ja) 1993-11-12

Family

ID=15064764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13172692A Pending JPH05298998A (ja) 1992-04-23 1992-04-23 熱動継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05298998A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0451678B1 (en) Overload protective device
JP2791383B2 (ja) 二重安全サーモスタット
EP0104809B1 (en) Motor protector
JPH02197039A (ja) 温度電流感知器
US5196820A (en) Thermally responsive switch and method of making the same
US5221914A (en) Thermally responsive switch
JP2646237B2 (ja) スイッチ装置
US4885560A (en) Thermal relay
US5107241A (en) Thermally responsive switch
CN112542350B (zh) 温控开关
JPH05298998A (ja) 熱動継電器
JP2804856B2 (ja) 過負荷保護装置
JP2002319343A (ja) 安全装置
JPH07176249A (ja) 過負荷保護装置
JP6654459B2 (ja) ブレーカとこのブレーカの製造方法、及びブレーカを備える電池パックの製造方法
JPS61288334A (ja) 熱安全器
JPH0775138B2 (ja) 熱動継電器
JPH0745171A (ja) モータの過負荷保護装置
JP2644827B2 (ja) 過負荷保護装置
JPH0822757A (ja) 過負荷保護装置
JP2766057B2 (ja) 熱動継電器
US3242290A (en) Thermally responsive switch construction and method of making the same
JP2004171972A (ja) サーマルプロテクタ、サーマルプロテクタを用いた密閉形電動圧縮機及びこれを用いる機器
JPH0536335A (ja) 熱応動スイツチ及びその製作方法
JPH06275184A (ja) 熱動継電器