JPH05298710A - 光学ディスクプレーヤの光スポット移動速度検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】多数の周回記録トラック部にグレイコードデー
タが記録されたディスクに対するシーク動作時に、再生
グレイコードデータを利用し、ディスク上の光スポット
の周回記録トラック部に対する相対移動速度を正確かつ
迅速に検出する。 【構成】ディスク（ＤＫ）における各周回記録トラック
部における複数箇所に記録されたグレイコードデータを
再生するグレイコード再生部（３２）と、再生グレイコ
ードデータのうちの相次いで得られる２個を相互比較す
るデータ比較部（３４）と、データ比較部（３４）から
の比較出力が、２個の再生グレイコードデータが内容を
異にすることを示すとき、パルス信号を発生するパルス
発生部（３５）と、パルス発生部（３５）から発せられ
るパルス信号の発生頻度に応じて、ディスクにおける光
スポットの周回記録トラック部に対する相対移動速度を
あらわす検出出力信号を送出するパルス頻度検出部（３
６）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、中央部を包囲した多数
の周回記録トラック部を形成する記録トラックが設けら
れたディスクに、光ビームを入射させる光学ヘッド部を
備えたディスクプレーヤにおいて、ディスクに入射した
光ビームが形成する光スポットの、ディスク上の記録ト
ラックに対する相対移動速度を検出する光学ディスクプ
レーヤの光スポット移動速度検出装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】情報記録媒体としてのディスクにおい
て、記録された情報の読取りが行えるのみならず、ディ
スクとして形成された後であっても光ビームを用いて情
報を記録することができる、所謂、書込可能な光ディス
クが提案されている。斯かる書込可能な光ディスクは、
通常、所定の記録フォーマットのもとに情報の書込みが
なされるようにされ、例えば、図２に示されるディスク
ＤＫの如くのものとされる。

【０００３】図２に示されるディスクＤＫにおいては、
中央孔１０が形成された中央部の周囲に環状のレーベル
部１２が配され、さらに、レーベル部１２の周囲に拡が
る環状の記録面部１４が設けられている。そして、記録
面部１４には、中央孔１０を取り囲む多数の周回パター
ンを形成する渦巻状の記録トラックＴＫが設けられ、そ
の各一周分、即ち、周回記録トラック部の夫々が所定数
ｍ（例えば、３２）個のセクターＳＣ１，ＳＣ２，・・
・ＳＣｍに区画されており、例えば、各周回記録トラッ
ク部におけるセクターＳＣ１という如くに、夫々の周回
記録トラック部間において対応する関係にある複数のセ
クターは、ディスクＤＫの半径方向に配列されたものと
される。このような記録トラックＴＫが設けられたもと
で、ディスクＤＫは、光学ディスクプレーヤに装着され
て矢印Ｒの方向に回転せしめられ、光ビームを用いての
情報記録あるいは情報再生に供される。

【０００４】上述の各周回記録トラック部におけるセク
ターＳＣ１〜ＳＣｍの夫々は、図３に示される如く、そ
の始端部にアドレス情報区分ＡＤが配されるとともに、
アドレス情報区分ＡＤに続いて配列された所定数ｎ（例
えば、４２）個のセグメントＳＧ１，ＳＧ２，・・・Ｓ
Ｇｎを含むものとされる。これらのセグメントについて
も、例えば、各周回記録トラック部におけるセクターＳ
Ｃ１のセグメントＳＧ１という如くに、ディスクＤＫの
半径方向に配列された複数のセクター間において対応す
る関係にある複数のセグメントは、ディスクＤＫの半径
方向に配列されたものとされる。

【０００５】このような各セクターにおけるセグメント
ＳＧ１〜ＳＧｎの夫々は、図３においてセグメントＳＧ
１についての例示がなされている如くに、その始端部側
にグレイコード領域ＲＧが、例えば、８ビットの情報量
に対応するものとされて設けられ、それに続いて、制御
用領域ＲＣが、例えば、１４ビットの情報量に対応する
ものとされて設けられ、さらに、それに続く情報領域Ｒ
Ｉが、例えば、１１０ビットの情報量に対応するものと
されて設けられ、全体が１３２ビットの情報量に対応す
るものとされる。そして、各セグメントのグレイコード
領域ＲＧには、一対のコード構成ピットＱｇが形成され
ており、また、各セグメントの制御用領域ＲＣには、ト
ラッキング制御に使用されるウオッブルピットＱａ及び
Ｑｃと、それらに挾まれたクロッキング用ピットＱｂと
が形成されている。

【０００６】一対のコード構成ピットＱｇは、トラック
中心線Ｋｃ上に配されていて、コード構成ピットＱｇが
形成された部位を“１”とするとともに、コード構成ピ
ットＱｇが形成されていない部位を“０”として、「０
００１００１０」という如くの８ビットコードを構成す
るものとされており、グレイコード領域ＲＧには、８ビ
ットコードデータが記録されていることになる。このグ
レイコード領域ＲＧに記録される８ビットコードデータ
は、その内容が各周回記録トラック部においては全て同
一とされるとともに、周回記録トラック部毎に異なるも
のとされる。従って、各周回記録トラック部のセクター
ＳＣ１〜ＳＣｍの各々におけるセグメントＳＧ１〜ＳＧ
ｎが有するグレイコード領域ＲＧの夫々には、一対のコ
ード構成ピットＱｇが同一の配置状態をもって形成され
ており、斯かる一対のコード構成ピットＱｇの配置状態
は、周回記録トラック部毎に変化せしめられていること
になる。

【０００７】また、ウオッブルピットＱａ及びＱｃは、
トラック中心線Ｋｃの外側及び内側となる位置に所定の
相互間隔を置いて配されていて、ディスクＤＫが光学デ
ィスクプレーヤに装着されて光ビームを用いての情報記
録もしくは情報再生に供されるにあたり、光ビームによ
り読み取られて光ビームの記録トラックＴＫに対するト
ラッキング情報を提供する。さらに、クロッキング用ピ
ットＱｂは、トラック中心線Ｋｃ上における、ウオッブ
ルピットＱａ及びＱｃから所定の距離だけ離隔した位置
に配され、ディスクＤＫが光学ディスクプレーヤに装着
されて光ビームを用いての情報記録もしくは情報再生に
供されるにあたり、光ビームにより読み取られて、ディ
スクプレーヤにおけるクロック信号の再生に寄与する。

【０００８】一方、各セクターのセグメントＳＧ１〜Ｓ
Ｇｎの夫々における情報領域ＲＩには、プログラム情報
ＤＰが記録され、斯かるプログラム情報ＤＰは、ディス
クＤＫがディスクプレーヤに装着されて光ビームを用い
ての情報再生に供される際には、制御用領域ＲＣに形成
されたクロッキング用ピットＱｂの読取出力に同期して
形成されるクロック信号に基づいて再生される。

【０００９】図４は、上述のディスクＤＫにおける隣接
する複数の周回記録トラック部ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋
１），ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ（ｘ＋３），・・・・・Ｃ
Ｔ（ｘ＋ｙ）・・・・・（ｘ及びｙの夫々は正整数）に
おける、ディスクＤＫの半径方向に配列されたセグメン
トのグレイコード領域ＲＧと制御用領域ＲＣとを示す。
これよりして、周回記録トラック部ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋
１），ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ（ｘ＋３），・・・・・Ｃ
Ｔ（ｘ＋ｙ）・・・・・におけるディスクＤＫの半径方
向に配列されたセグメントのグレイコード領域ＲＧの夫
々において、一対のコード構成ピットＱｇが形成された
部位及びコード構成ピットＱｇが形成されていない部位
によって構成される８ビットコードは、周回記録トラッ
ク部ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋１），ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ
（ｘ＋３），・・・・・ＣＴ（ｘ＋ｙ）・・・・・のう
ちの相互隣接する２個の間において１ビットだけ異なる
ものとされていて、グレイコードであることが分かる。
即ち、グレイコード領域ＲＧの夫々にはグレイコードデ
ータＧＣが記録されているのである。

【００１０】そして、斯かるグレイコード領域ＲＧに記
録されたグレイコードデータＧＣは、例えば、隣接する
１６個の周回記録トラック部ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋１），
ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ（ｘ＋３），・・・・・ＣＴ（ｘ
＋１５）を単位とするものとされ、周回記録トラック部
ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋１），ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ（ｘ＋
３），・・・・・ＣＴ（ｘ＋１５）の夫々おける複数の
セクターＳＣ１〜ＳＣｍの各々における複数のセグメン
トＳＧ１〜ＳＧｎの夫々に記録されたグレイコードデー
タＧＣは、その内容が同一とされるとともに、隣接する
１６個の周回記録トラック部ＣＴｘ，ＣＴ（ｘ＋１），
ＣＴ（ｘ＋２），ＣＴ（ｘ＋３），・・・・・ＣＴ（ｘ
＋１５）の夫々毎にその内容が異なるものとされている
ので、各周回記録トラック部を順次識別するアドレスデ
ータの役割を果たしている。

【００１１】斯かるディスクＤＫが、例えば、情報記録
がなされたものとされ、光学ディスクプレーヤに装着さ
れて、それからの情報再生がなされるに際しては、ディ
スクＤＫが中央孔１０を回動中心として回転せしめられ
るもとで、ディスクＤＫに光学ヘッドからの読取用光ビ
ームが入射せしめられて、ディスクＤＫに形成された記
録トラックＴＫが読取用光ビームにより連続的に走査さ
れていき、そのときのディスクＤＫからの反射光ビーム
が光学ヘッドに配された光検出器により検出されて得ら
れる読取出力信号に基づいて情報が再生されるノーマル
再生動作状態がとられる。このようなノーマル再生動作
状態のもとにおいては、ディスクＤＫに入射せしめられ
る光学ヘッドからの読取用光ビームが、それを適正な集
束状態をもってディスクＤＫに到達するものとすべく制
御するフォーカス制御手段、及び、それを記録トラック
ＴＫに適正に追従させるべく記録トラックＴＫを過る方
向に移動させて制御するトラッキング制御手段による制
御を受けるものとされる。

【００１２】そして、ノーマル再生動作状態がとられる
にあたっては、ノーマル再生動作状態のもとでの情報再
生が、ディスクＤＫにおける選択された位置から開始さ
れるようになされることが要求され、それゆえ、ノーマ
ル再生動作状態がとられるに先立って、ディスクＤＫに
おける読取用光ビームの入射位置が選択された位置に合
致せしめられることが必要とされる。即ち、ディスクＤ
Ｋにおける選択された位置が設定されたとき、読取用光
ビームがディスクＤＫにおける選択された位置以外の位
置に入射している場合には、その読取用光ビームがディ
スクＤＫにおける選択された位置に入射する状態をとる
べく移動せしめられるシーク動作が行われることにな
り、その際のディスクＤＫにおける選択された位置の設
定は、その目的位置をあらわす目的地アドレス情報が指
定されることによりなされる。シーク動作は、光学ヘッ
ドからディスクＤＫに入射する読取用光ビームが、ディ
スクＤＫにおける記録トラックＴＫが形成する多数の周
回記録トラック部を過る方向に移動せしめられ、それに
伴って、読取用光ビームのディスクＤＫにおける入射位
置が、ディスクＤＫにおける記録トラックＴＫが形成す
る多数の周回記録トラック部を過る方向に移動せしめら
れるものとされて行われる。その際、シーク動作状態の
もとにおいても、ディスクＤＫの回転に伴う記録トラッ
クＴＫにより形成される多数の周回記録トラック部の夫
々の読取用光ビームに対する相対移動速度は、読取用光
ビームが記録トラックＴＫにより形成される多数の周回
記録トラック部の夫々を過る速度に比して充分に高く、
読取用光ビームによる、記録トラックＴＫにより形成さ
れる多数の周回記録トラック部の夫々におけるアドレス
情報区分ＡＤに記録されたアドレスデータ，グレイコー
ド領域ＲＧに記録されたグレイコードデータＧＣ，制御
用領域ＲＣに形成されたウオッブルピットＱａ及びＱｃ
及びクロッキング用ピットＱｂ等についての読取りが行
われる。

【００１３】このようなシーク動作が行われる場合に
は、光学ヘッドからの読取用光ビームのディスクＤＫに
おける入射位置を制御する光ビーム駆動手段が、ディス
クＤＫに入射した読取用光ビームがディスクＤＫ上に形
成する光スポットを速やかにディスクＤＫにおける選択
された位置に到達させるべく制御される。その際、ディ
スクＤＫにおける記録トラックＴＫに記録されたアドレ
ス情報が、光学ヘッドからディスクＤＫに入射せしめら
れる読取用光ビームにより読み取られて再生され、再生
されたアドレス情報と目的地アドレス情報とが比較され
て、両者間のアドレス差が所定の差未満となるまで、デ
ィスクＤＫ上の読取用光ビームによる光スポットが、記
録トラックＴＫが形成する周回記録トラック部を過る方
向に連続的に移動せしめられる。そして、再生されたア
ドレス情報と目的地アドレス情報との間のアドレス差が
所定の差未満となると、ディスクＤＫ上の読取用光ビー
ムによる光スポットが、記録トラックＴＫが形成する周
回記録トラック部を過る方向に断続的に移動せしめられ
る小規模トラックジャンプ（例えば、１トラック・トラ
ックジャンプ）動作が行われて、ディスクＤＫ上の読取
用光ビームによる光スポットが目的地アドレス情報に対
応する位置に到達せしめられる。

【００１４】上述の如くのシーク動作時において、ディ
スクＤＫ上の読取用光ビームによる光スポットが、記録
トラックＴＫが形成する多数の周回記録トラック部を過
る方向に移動せしめられるにあたっては、その移動を状
況に応じた適正なものとすべく、光ビーム駆動手段が、
再生されたアドレス情報と目的地アドレス情報との比較
結果に基づく制御信号に加えて、ディスクＤＫ上の読取
用光ビームによる光スポットの周回記録トラック部に対
する相対移動速度に応じた制御信号が供給されて駆動制
御されることが必要とされ、そのため、ディスクＤＫに
おいて記録トラックＴＫが形成する多数の周回記録トラ
ック部の夫々に対しての、ディスクＤＫ上の読取用光ビ
ームによる光スポットの相対移動速度の検出がなされ
る。そして、斯かる光スポットの周回記録トラック部に
対する相対移動速度の検出方法の一つとして、ディスク
ＤＫから得られる、各周回記録トラック部に設けられた
複数のセクターＳＣ１〜ＳＣｍの各々における複数のセ
グメントＳＧ１〜ＳＧｎが有するグレイコード領域ＲＧ
の夫々に記録されたグレイコードデータＧＣの再生出力
を利用することが提案されている。

【００１５】

【発明が解決しようとする課題】従来提案されている、
グレイコードデータＧＣの再生出力を利用した光スポッ
トの周回記録トラック部に対する相対移動速度の検出が
行われるにあたっては、光学ヘッドから得られるディス
クＤＫからの読取出力信号に基づいてグレイコードデー
タＧＣを再生し、次々と得られる再生されたグレイコー
ドデータＧＣのうちの相次いで得られる２個の間のコー
ド差をとり、そのコード差に応じた信号を形成して、そ
れを光スポットの周回記録トラック部に対する相対移動
速度の検出出力信号とするようになされる。そして、斯
かる際、相次いで得られる２個の再生されたグレイコー
ドデータＧＣの間の差に応じた信号が、直接的に、光ス
ポットの周回記録トラック部に対する相対移動速度の検
出出力信号とされる場合には、光スポットの周回記録ト
ラック部に対する相対移動速度についての検出分解能が
不足して、光スポットの周回記録トラック部に対する相
対移動速度が精度良く検出される状態とはされないこと
になる。

【００１６】そこで、相次いで得られる２個の再生され
たグレイコードデータＧＣの間のコード差に応じた信号
が、直接的に、光スポットの周回記録トラック部に対す
る相対移動速度の検出出力信号とされるのではなく、相
次いで得られる２個の再生されたグレイコードデータＧ
Ｃの組が複数個設定されて、それらの組の夫々について
それを構成する２個の再生されたグレイコードデータＧ
Ｃの間のコード差が求められ、求められた複数の組の夫
々についてのコード差が順次加算されていき、その総和
に応じた信号が光スポットの周回記録トラック部に対す
る相対移動速度の検出出力信号とされることにより、光
スポットの周回記録トラック部に対する相対移動速度に
ついての検出分解能の向上が図られるようにされる。

【００１７】しかしながら、このように、相次いで得ら
れる２個の再生されたグレイコードデータＧＣの組の複
数個の夫々について各組を構成する２個の再生されたグ
レイコードデータＧＣの間のコード差が求められ、求め
られた複数の組の夫々についてのコード差が順次加算さ
れていき、その総和に応じた信号が光スポットの周回記
録トラック部に対する相対移動速度の検出出力信号とさ
れる場合には、相次いで得られる２個の再生されたグレ
イコードデータＧＣの組の複数個の夫々についてのコー
ド差が順次加算されていくに要される時間が比較的長く
なってしまい、そのため、光スポットの周回記録トラッ
ク部に対する相対移動速度の検出が、その検出結果が用
いられる制御に対して時間遅れを生じることになってし
まう虞がある。

【００１８】斯かる点に鑑み、本発明は、中央部を包囲
した多数の周回記録トラック部が設けられ、それらの夫
々における複数箇所に周回記録トラック部毎に異なる内
容を有するグレイコードデータが記録されたものとされ
て、光学ディスクプレーヤにより中央部を中心にして回
動せしめられるディスクに、光学ディスクプレーヤに設
けられた光学ヘッド部からの光ビームが入射せしめられ
るとともに、それによりディスク上に形成される光スポ
ットが周回記録トラック部を過る方向に移動せしめられ
るとき、光学ヘッド部から得られるディスクからの読取
出力信号に基づいて再生されるグレイコードデータを利
用して、ディスクにおける周回記録トラック部に対する
ディスク上の光スポットの相対移動速度の検出を、精度
良くしかも迅速に行うことができる光学ディスクプレー
ヤの光スポット移動速度検出装置を提供することを目的
とする。

【００１９】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る光学ディスクプレーヤの光スポット移
動速度検出装置は、中央部を包囲した多数の周回記録ト
ラック部が設けられ、その中央部を中心にして回動せし
められるディスクに、光ビームを入射させるとともにそ
れを周回記録トラック部を過る方向に移動させる状態を
とる光学ヘッド部を備えたディスクプレーヤにおいて、
光学ヘッド部から得られる読取出力信号に基づき、ディ
スクの多数の周回記録トラック部の夫々における複数箇
所に記録された、周回記録トラック部毎に異なる内容を
有する、例えば、グレイコードデータとされるコードデ
ータを再生して再生コードデータを得るコード再生部
と、コード再生部から順次得られる再生コードデータの
うちの相次いで得られる２個を相互比較するデータ比較
部と、データ比較部から得られる比較出力が、相互比較
された２個の再生コードデータの内容が異なることを示
すとき、パルス信号を発生するパルス発生部と、パルス
発生部から発せられるパルス信号の発生頻度を検出し、
検出された発生頻度に応じて、ディスクにおける光スポ
ットの周回記録トラック部に対する相対移動速度をあら
わす検出出力信号を送出するパルス頻度検出部とを備え
て構成される。

【００２０】

【作用】このように構成される、本発明に係る光学ディ
スクプレーヤの光スポット移動速度検出装置にあって
は、ディスクがその多数の周回記録トラック部の夫々に
おける複数箇所にグレイコードデータが記録されたもの
である場合、光学ヘッド部からディスクに入射する光ビ
ームがディスクにおける周回記録トラック部を過る方向
に移動せしめられるとき、ディスクに入射する光ビーム
による周回記録トラック部からの情報読取りが行われ、
光学ヘッド部から得られる周回記録トラック部からの読
取出力信号に基づいて再生グレイコードデータが順次得
られ、それらのうちの相次いで得られる２個が相互比較
される。斯かる２個の再生グレイコードデータの比較の
結果、２個の再生コードデータが各々の内容が異なるも
のであるとき、即ち、比較された２個の再生コードデー
タが夫々異なる周回記録トラック部から再生されたもの
であるときには、その都度、パルス信号が発せられ、そ
の発せられたパルス信号の発生頻度が検出される。そし
て、検出された発生頻度に応じて、ディスクにおける光
ビームにより形成される光スポットの周回記録トラック
部に対する相対移動速度をあらわす検出出力信号が送出
される。

【００２１】このような動作が行われるもとでは、光学
ヘッド部からディスクに入射する光ビームがディスクに
おける周回記録トラック部を過る方向に移動せしめられ
るとき、光ビームによりディスク上に形成される光スポ
ットが、或る周回記録トラック部に設けられたコードデ
ータ記録箇所から他の周回記録トラック部に設けられた
コードデータ記録箇所へと移動する毎にパルス信号が発
せられることになるので、ディスクにおける光スポット
の周回記録トラック部に対する相対移動速度が高い程、
パルス信号の発生頻度が大とされることになり、それゆ
え、パルス信号の発生頻度に応じて送出される、ディス
クにおける光スポットの周回記録トラック部に対する相
対移動速度をあらわす検出出力信号は、当該相対移動速
度を的確にあらわすものとなり、しかも、斯かる検出出
力信号は、ディスクからの読取出力信号に基づいて相次
いで得られる２個の再生コードデータが相互比較される
ことにより得られるものとされる。

【００２２】従って、本発明に係る光学ディスクプレー
ヤの光スポット移動速度検出装置によれば、光学ヘッド
部からディスクに入射する光ビームがディスクにおける
周回記録トラック部を過る方向に移動せしめられると
き、光学ヘッド部から得られるディスクからの読取出力
信号に基づいて再生されるグレイコードデータを利用し
て、ディスクにおける周回記録トラック部に対するディ
スク上の光スポットの相対移動速度を、精度良くしかも
迅速に検出できることになる。

【００２３】

【実施例】図１は、本発明に係る光学ディスクプレーヤ
の光スポット移動速度検出装置の一例が適用された光学
ディスクプレーヤを示し、この光学ディスクプレーヤ
は、前述の図２及び図３に示される如くの記録フォーマ
ットがとられるディスクＤＫからの情報再生を行うもの
とされている。

【００２４】図１に示される光学ディスクプレーヤにお
いては、ディスクＤＫが、ディスク装着部１１に中央孔
１０を係合させて装着され、ディスク駆動部１９により
所定の回転速度をもって回転駆動されるディスク装着部
１１に伴って回動せしめられる。そして、ディスクＤＫ
には、光学ヘッド１３が対向せしめられている。

【００２５】光学ヘッド１３は、レーザ光ビーム等の読
取用光ビームをディスクＤＫに入射させ、ディスクＤＫ
に入射した読取用光ビームが、ディスクＤＫ上に光スポ
ットを形成するとともに、ディスクＤＫにおける多数の
周回記録トラック部を形成する記録トラックＴＫにより
変調されて反射される。そして、ディスクＤＫからの反
射光ビームが光学ヘッド１３によって受けられ、ディス
クＤＫからの反射光ビームを受けた光学ヘッド１３は、
それに基づいて得られた読取出力信号を送出する。従っ
て、光学ヘッド１３からの読取用光ビームのディスクＤ
Ｋに対する入射位置が、ディスクＤＫにおける情報読取
位置とされる。

【００２６】光学ヘッド１３は、読取用光ビームを適正
な集束状態をもってディスクＤＫに入射させるためのフ
ォーカス制御、及び、ディスクＤＫに対する読取用光ビ
ームの入射位置を記録トラックＴＫが形成する多数の周
回記録トラック部の夫々に適正に追従させるためのトラ
ッキング制御を行い得るものとされたビーム制御機構２
０を有しているとともに、ディスクＤＫからの反射光ビ
ームを検出する光検出器、及び、光検出器からの検出出
力信号に基づいて読取出力信号及びフォーカスエラー信
号等を形成する回路部から成る信号形成部を内蔵してい
る。ビーム制御機構２０は、ディスクＤＫに入射する読
取用光ビームを、ディスクＤＫにおいて記録トラックＴ
Ｋが形成する多数の周回記録トラック部を過る方向に移
動させることができるものとされており、トラッキング
制御は、ディスクＤＫに入射する読取用光ビームを周回
記録トラック部を過る方向に移動させることによって行
われる。また、光学ヘッド１３は、それをディスクＤＫ
の半径方向、即ち、ディスクＤＫにおいて記録トラック
ＴＫが形成する多数の周回記録トラック部を過る方向に
移動させるための、例えば、リニアモータ機構により構
成されたヘッド駆動部１５が付設されたものとされてい
る。

【００２７】光学ヘッド１３に備えられたビーム制御機
構２０には、フォーカス制御信号形成部１６から、ビー
ム制御機構２０にフォーカス制御を行わせるためのフォ
ーカス制御用駆動信号ＳＦが供給されるとともに、光ビ
ーム駆動信号形成部１７から、ビーム制御機構２０にト
ラッキング制御を行わせるためのトラッキング制御用駆
動信号ＳＴ、あるいは、ビーム制御機構２０に読取用光
ビームによってディスクＤＫ上に形成される光スポット
をディスクＤＫにおける多数の周回記録トラック部を過
る方向に移動させる動作を行わせるためのシーク動作用
駆動信号ＳＫが供給される。また、光学ヘッド１３に付
設されたヘッド駆動部１５には、ヘッド駆動信号形成部
１８から、ヘッド駆動部１５に光学ヘッド１３をディス
クＤＫにおける多数の周回記録トラック部を過る方向に
移動させる動作を行わせるためのヘッド駆動信号ＳＨが
供給される。

【００２８】光学ヘッド１３からは、それに内蔵された
信号形成部によりディスクＤＫからの反射光ビームに基
づいて形成された、ディスクＤＫにおける周回記録トラ
ック部からの読取出力信号ＳＩが送出される。そして、
光学ヘッド１３から送出される読取出力信号ＳＩは、増
幅部２２を経て、クロック再生部２３及びゲート部２４
に供給される。読取出力信号ＳＩ中には、前述の図３及
び図４に示される如くの、ディスクＤＫに形成された多
数の周回記録トラック部の夫々における各アドレス情報
区分ＡＤに記録されたアドレスデータについての読取成
分と、アドレス情報区分に続くセグメントＳＧ１〜ＳＧ
ｎの夫々におけるグレイコード領域ＲＧに記録されたグ
レイコードデータＧＣについての読取成分，制御用領域
ＲＣに設けられたウオッブルピットＱａ及びＱｃ及びク
ロッキング用ピットＱｂについての読取成分、及び、情
報領域ＲＩに記録されたプログラム情報ＤＰについての
読取成分とが含まれる。

【００２９】クロック再生部２３においては、読取出力
信号ＳＩ中におけるクロッキング用ピットＱｂについて
の読取成分が検出され、検出されたクロッキング用ピッ
トＱｂについての読取成分に同期するものとされるクロ
ック信号ＰＣが形成される。このクロック信号ＰＣは、
ゲート部２４に供給されるとともに、他の各部に供給さ
れる。

【００３０】また、ゲート部２４においては、クロック
再生部２３からのクロック信号ＰＣに基づいて、読取出
力信号ＳＩ中の、ディスクＤＫに形成された多数の周回
記録トラック部の夫々における各アドレス情報区分ＡＤ
に記録されたアドレスデータについての読取成分，セグ
メントＳＧ１〜ＳＧｎの夫々におけるグレイコード領域
ＲＧに記録されたグレイコードデータＧＣについての読
取成分、及び、セグメントＳＧ１〜ＳＧｎの夫々におけ
る情報領域ＲＩに記録されたプログラム情報ＤＰについ
ての読取成分の夫々が現れる期間に対応したゲート・パ
ルスが形成され、それにより、アドレスデータについて
の読取成分，グレイコードデータＧＣについての読取成
分及びプログラム情報ＤＰについての読取成分が、情報
データ群ＰＩとして取り出される。そして、ゲート部２
４からの情報データ群ＰＩは、波形整形部２５により整
形されて情報データ群ＰＩ’とされた後、デコーダ２６
に供給される。

【００３１】デコーダ２６には、クロック再生部２３か
らのクロック信号ＰＣも供給され、デコーダ２６におい
ては、波形整形部２５からの情報データ群ＰＩ’に対す
るクロック信号ＰＣをもっての各種の処理がなされる。
そして、デコーダ２６から、再生情報信号ＤＩが得られ
て、アドレス情報再生部２７，プログラム情報処理部２
９、及び、本発明に係る光学ディスクプレーヤの光スポ
ット移動速度検出装置の一例を成す光スポット移動速度
検出部３１に供給される。アドレス情報再生部２７にお
いては、ゲート部２４から得られる情報データ群ＰＩが
アドレスデータについての読取成分であるとき、デコー
ダ２６からの再生情報信号ＤＩに対するクロック再生部
２３からのクロック信号ＰＣをもっての処理がなされ
て、再生情報信号ＤＩに基づいて再生されたアドレスデ
ータが得られ、それが端子２８に導出される。また、プ
ログラム情報処理部２９においては、ゲート部２４から
得られる情報データ群ＰＩがプログラム情報ＤＰについ
ての読取成分であるとき、デコーダ２６からの再生情報
信号ＤＩに対するクロック再生部２３からのクロック信
号ＰＣをもっての処理がなされ、再生情報信号ＤＩに基
づいて再生されたプログラム情報ＤＰが得られ、それが
出力端子３０に導出される。

【００３２】光スポット移動速度検出部３１において
は、デコーダ２６からの再生情報信号ＤＩがグレイコー
ド再生部３２に供給される。そして、グレイコード再生
部３２においては、ゲート部２４から得られる情報デー
タ群ＰＩがグレイコードデータＧＣについての読取成分
であるとき、デコーダ２６からの再生情報信号ＤＩに対
するクロック再生部２３からのクロック信号ＰＣをもっ
ての処理がなされ、再生情報信号ＤＩに基づいて再生さ
れたグレイコードデータＧＣが得られ、それがデータラ
ッチ部３３及びデータ比較部３４の夫々に供給される。
さらに、グレイコード再生部３２は、再生されたグレイ
コードデータＧＣと共に、ラッチ信号ＰＬをデータラッ
チ部３３に供給し、また、データラッチ部３３にはクロ
ック再生部２３からのクロック信号ＰＣも供給される。
斯かるもとで、データラッチ部３３においては、グレイ
コード再生部３２から新たに再生されたグレイコードデ
ータＧＣが供給される毎に、ラッチ信号ＰＬに応じて、
それまでラッチされていたグレイコードデータＧＣに代
えて、新たに再生されたグレイコードデータＧＣがラッ
チされる。

【００３３】データラッチ部３３においてラッチされた
グレイコードデータＧＣは、先行グレイコードデータＧ
Ｃ’としてデータ比較部３４に供給される。それによ
り、データ比較部３４には、データラッチ部３３におい
てラッチされたグレイコードデータＧＣが先行グレイコ
ードデータＧＣ’として供給されるともに、グレイコー
ド再生部３２から、そこにおいて新たに再生されたグレ
イコードデータＧＣが供給され、従って、グレイコード
再生部３２において再生情報信号ＤＩに基づき順次再生
されるグレイコードデータＧＣのうちの相次いで再生さ
れる２個が、そのうちの先行するものが先行グレイコー
ドデータＧＣ’とされたもとで、供給されることにな
る。

【００３４】データ比較部３４においては、グレイコー
ド再生部３２において相次いで再生される２個のグレイ
コードデータＧＣである、データラッチ部３３からの先
行グレイコードデータＧＣ’の内容とグレイコード再生
部３２からの新たに再生されたグレイコードデータＧＣ
の内容とが相互比較される。その結果、先行グレイコー
ドデータＧＣ’の内容と新たに再生されたグレイコード
データＧＣの内容とが同一であるとき、即ち、先行グレ
イコードデータＧＣ’と新たに再生されたグレイコード
データＧＣとが、ディスクＤＫにおける同一の周回記録
トラック部からの読取出力信号ＳＩに基づいて得られて
いるときには、データ比較部３４から、例えば、低レベ
ルをとる比較出力信号ＣＣが得られてパルス発生部３５
に供給され、また、先行グレイコードデータＧＣ’の内
容と新たに再生されたグレイコードデータＧＣの内容と
が異なるとき、即ち、先行グレイコードデータＧＣ’と
新たに再生されたグレイコードデータＧＣとが、夫々、
ディスクＤＫにおける別個の周回記録トラック部からの
読取出力信号ＳＩに基づいて得られているときには、デ
ータ比較部３４から、例えば、高レベルをとる比較出力
信号ＣＣが得られてパルス発生部３５に供給される。

【００３５】パルス発生部３５は、データ比較部３４か
ら高レベルをとる比較出力信号ＣＣが供給される毎に、
それに応じてパルス信号ＰＧを発生して、そのパルス信
号ＰＧをパルス頻度検出部３６に供給する。パルス頻度
検出部３６は、例えば、予め設定された所定の時間内に
パルス発生部３５から供給されるパルス信号ＰＧの数を
計数することによって、パルス信号ＰＧの発生頻度を検
出し、検出されたパルス信号ＰＧの発生頻度に応じたレ
ベルを有する検出出力信号ＳＶを形成して、その検出出
力信号ＳＶを端子３７に送出する。

【００３６】斯かるもとで、光学ヘッド１３からの読取
用光ビームがディスクＤＫにおける選択された位置に入
射する状態をとるべく移動せしめられるシーク動作が行
われる際には、光学ヘッド１３からディスクＤＫに入射
する読取用光ビームがディスクＤＫにおける記録トラッ
クＴＫにより形成される多数の周回記録トラック部を過
る方向に移動せしめられるが、斯かるシーク動作状態の
もとにおいても、ディスクＤＫの回転に伴う多数の周回
記録トラック部の夫々の読取用光ビームに対する相対移
動速度は、読取用光ビームが多数の周回記録トラック部
の夫々を過る速度に比して充分に高く、それにより、読
取用光ビームによる、多数の周回記録トラック部の夫々
におけるアドレス情報区分ＡＤに記録されたアドレスデ
ータ，グレイコード領域ＲＧに記録されたグレイコード
データＧＣ，制御用領域ＲＣに形成されたウオッブルピ
ットＱａ及びＱｃ及びクロッキング用ピットＱｂ等につ
いての読取りが行われる。従って、シーク動作状態のも
とにおいても、光スポット移動速度検出部３１における
グレイコード再生部３２から、再生されたグレイコード
データＧＣが順次得られる。

【００３７】このような、光学ヘッド１３からディスク
ＤＫに入射する読取用光ビームがディスクＤＫにおける
記録トラックＴＫにより形成される多数の周回記録トラ
ック部を過る方向に移動せしめられるシーク動作状態の
もとにあっては、データ比較部３４において相互比較さ
れる、データラッチ部３３からの先行グレイコードデー
タＧＣ’の内容とグレイコード再生部３２からの新たに
再生されたグレイコードデータＧＣの内容とが異なり、
先行グレイコードデータＧＣ’と新たに再生されたグレ
イコードデータＧＣとが、夫々、ディスクＤＫにおける
別個の周回記録トラック部からの読取出力信号ＳＩに基
づいて得られたものとされる状態は、光学ヘッド１３か
らディスクＤＫに入射する読取用光ビームによりディス
クＤＫ上に形成された光スポットが、或る周回記録トラ
ック部に設けられたグレイコード領域ＲＧから他の周回
記録トラック部に設けられたグレイコード領域ＲＧへ
と、ディスクＤＫにおける記録トラックＴＫにより形成
される多数の周回記録トラック部を過る方向に移動した
ことをあらわすことになる。そして、斯かる際には、そ
の都度、パルス発生部３５からパルス信号ＰＧが発せら
れることになるので、ディスクＤＫ上に形成された光ス
ポットのディスクＤＫにおける周回記録トラック部に対
する相対移動速度が高い程、パルス信号ＰＧの発生頻度
が大とされることになる。

【００３８】それゆえ、パルス頻度検出部３６によって
得られる、パルス信号ＰＧの発生頻度に応じた検出出力
信号ＳＶは、ディスクＤＫにおける光スポットの周回記
録トラック部に対する相対移動速度をあらわす信号とな
り、パルス頻度検出部３６は検出出力信号ＳＶを、ディ
スクＤＫにおける読取用光ビームにより形成される光ス
ポットの記録トラックＴＫにより形成される周回記録ト
ラック部に対する相対移動速度をあらわす検出出力信号
として端子３７に送出する。

【００３９】このようにして、本発明に係る光学ディス
クプレーヤの光スポット移動速度検出装置の一例を成す
光スポット移動速度検出部３１は、光学ヘッド１３から
ディスクＤＫに入射する読取用光ビームがディスクＤＫ
における記録トラックＴＫにより形成される多数の周回
記録トラック部を過る方向に移動せしめられるシーク動
作状態がとられるもとにおいて、光学ヘッド１３から得
られる読取出力信号ＳＩに基づいて、グレイコード再生
部３２により相次いで再生された２個のグレイコードデ
ータＧＣを相互比較することにより、ディスクＤＫにお
ける読取用光ビームにより形成される光スポットの記録
トラックＴＫにより形成される周回記録トラック部に対
する相対移動速度をあらわす検出出力信号を得ることが
できるものとされているのである。従って、光スポット
移動速度検出部３１によれば、シーク動作状態のもとに
おいて、光学ヘッド１３から得られる読取出力信号ＳＩ
に基づいて再生されるグレイコードデータＧＣが利用さ
れて、ディスクＤＫにおける読取用光ビームにより形成
される光スポットの記録トラックＴＫにより形成される
周回記録トラック部に対する相対移動速度が、精度良く
しかも迅速に検出されることになる。

【００４０】なお、上述の例は、記録トラックＴＫによ
り形成された多数の周回記録トラック部の夫々における
複数のセグメントの各々に、グレイコードーデータＧＣ
が記録されたディスクＤＫから情報再生を行う光学ディ
スクプレーヤに適用されているが、本発明に係る光学デ
ィスクプレーヤの光スポット移動速度検出装置は、係る
例に限られるものではなく、例えば、記録トラックによ
り形成された多数の周回記録トラック部の夫々における
複数のセグメントの各々に、グレイコードーデータＧＣ
とは異なる他のコードデータが記録されたディスクから
情報再生を行う光学ディスクプレーヤにも適用され得る
ものであり、斯かる際には、本発明に係る光学ディスク
プレーヤの光スポット移動速度検出装置は、シーク動作
状態時に、光学ヘッドから得られる読取出力信号に基づ
いて再生される他のコードデータを利用して、ディスク
における記録トラックにより形成される周回記録トラッ
ク部に対する光スポットの相対移動速度を、精度良くし
かも迅速に検出するものとされる。

【００４１】

【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る光学ディスクプレーヤの光スポット移動速度検出装
置にあっては、ディスクがその多数の周回記録トラック
部の夫々における複数箇所にグレイコードデータ等のコ
ードデータが記録されたものである場合、光学ヘッド部
からディスクに入射する光ビームがディスクにおける周
回記録トラック部を過る方向に移動せしめられるもと
で、光学ヘッド部から得られる周回記録トラック部から
の読取出力信号に基づいて順次再生されるコードデータ
のうちの相次いで得られる２個が相互比較され、その比
較の結果、２個の再生されたコードデータが各々の内容
を異にするとき、その都度、パルス信号が発せられ、そ
のパルス信号の発生頻度に応じて、ディスクにおけるそ
れに入射する光ビームにより形成された光スポットの周
回記録トラック部に対する相対移動速度をあらわす検出
出力信号が送出される。それにより、本発明に係る光学
ディスクプレーヤの光スポット移動速度検出装置によれ
ば、光学ヘッド部からディスクに入射する光ビームがデ
ィスクにおける周回記録トラック部を過る方向に移動せ
しめられるとき、光学ヘッド部から得られるディスクか
らの読取出力信号に基づいて再生されるコードデータを
利用して、ディスクにおける周回記録トラック部に対す
るディスク上の光スポットの相対移動速度を、精度良く
しかも迅速に検出できることになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る光学ディスクプレーヤの光スポッ
ト移動速度検出装置の一例をそれが適用された光学ディ
スクプレーヤと共に示すブロック接続図である。

【図２】ディスクにおける記録フォーマットの説明に供
される概念図である。

【図３】図２に示されるディスクに形成された記録トラ
ックにおける記録フォーマットの説明に供される概念図
である。

【図４】図２に示されるディスクにおけるグレイコード
領域と制御用領域との記録フォーマットの説明に供され
る概念図である。

【符号の説明】

９ ディスク駆動部 １１ ディスク装着部 １３ 光学ヘッド １５ ヘッド駆動部 ２３ クロック再生部 ２４ ゲート部 ２６ デコーダ ２７ アドレス情報再生部 ２９ プログラム情報処理部 ３１ 光スポット移動速度検出部 ３２ グレイコード再生部 ３３ データラッチ部 ３４ データ比較部 ３５ パルス発生部 ３６ パルス頻度検出部 ＤＫ ディスク

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中央部を包囲した多数の周回記録トラック
   部が設けられ、上記中央部を中心にして回動せしめられ
   るディスクに、光ビームを入射させるとともに該光ビー
   ムを上記周回記録トラック部を過る方向に移動させる状
   態をとる光学ヘッド部を備えたディスクプレーヤにおい
   て、上記光学ヘッド部から得られる読取出力信号に基づ
   き、上記ディスクの多数の周回記録トラック部の夫々に
   おける複数箇所に記録された、周回記録トラック部毎に
   異なる内容を有するコードデータを再生して再生コード
   データを得るコード再生部と、 該コード再生部から順次得られる再生コードデータのう
   ちの相次いで得られる２個を相互比較するデータ比較部
   と、 該データ比較部から得られる比較出力が、相互比較され
   た２個の再生コードデータの内容が異なることを示すと
   き、パルス信号を発生するパルス発生部と、 該パルス発生部から発せられるパルス信号の発生頻度を
   検出し、検出された発生頻度に応じて、上記ディスクに
   おける上記光ビームにより形成される光スポットの上記
   周回記録トラック部に対する相対移動速度をあらわす検
   出出力信号を送出するパルス頻度検出部と、を備えて構
   成される光学ディスクプレーヤの光スポット移動速度検
   出装置。
2. 【請求項２】中央部を包囲した多数の周回記録トラック
   部が設けられ、上記多数の周回記録トラック部の夫々に
   おける複数箇所に周回記録トラック部毎に異なる内容を
   有するグレイコードデータが記録されたものとされて、
   上記中央部を中心にして回動せしめられるディスクに、
   光ビームを入射させるとともに該光ビームを上記周回記
   録トラック部を過る方向に移動させる状態をとる光学ヘ
   ッド部を備えたディスクプレーヤにおいて、上記光学ヘ
   ッド部から得られる読取出力信号に基づき、上記グレイ
   コードデータを再生して再生グレイコードデータを得る
   グレイコード再生部と、 該グレイコード再生部から順次得られる再生グレイコー
   ドデータのうちの相次いで得られる２個を相互比較する
   データ比較部と、 該データ比較部から得られる比較出力が、相互比較され
   た２個の再生グレイコードデータの内容が異なることを
   示すとき、パルス信号を発生するパルス発生部と、 該パルス発生部から発せられるパルス信号の発生頻度を
   検出し、検出された発生頻度に応じて、上記ディスクに
   おける上記光ビームにより形成される光スポットの上記
   周回記録トラック部に対する相対移動速度をあらわす検
   出出力信号を送出するパルス頻度検出部と、を備えて構
   成される光学ディスクプレーヤの光スポット移動速度検
   出装置。
3. 【請求項３】パルス頻度検出部が、予め設定された時間
   内における上記パルス発生部から発せられるパルス信号
   の数を計数し、その計数結果に応じて、上記ディスクに
   おける上記光ビームにより形成される光スポットの上記
   周回記録トラック部に対する相対移動速度をあらわす検
   出出力信号を送出することを特徴とする請求項１又は２
   記載の光学ディスクプレーヤの光スポット移動速度検出
   装置。