JPH05298668A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JPH05298668A JPH05298668A JP12812692A JP12812692A JPH05298668A JP H05298668 A JPH05298668 A JP H05298668A JP 12812692 A JP12812692 A JP 12812692A JP 12812692 A JP12812692 A JP 12812692A JP H05298668 A JPH05298668 A JP H05298668A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁性塗膜の表面平滑性が良好で電磁変換特性
にすぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特
性にすぐれる磁気記録媒体を提供する。 【構成】 非磁性のベ―スフイルム上に磁性粉末および
結合剤を含む磁性塗料を塗着してなる磁気記録媒体にお
いて、上記ベ―スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に対
するぬれ性を接触角で50度より小さい値に設定する。
にすぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特
性にすぐれる磁気記録媒体を提供する。 【構成】 非磁性のベ―スフイルム上に磁性粉末および
結合剤を含む磁性塗料を塗着してなる磁気記録媒体にお
いて、上記ベ―スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に対
するぬれ性を接触角で50度より小さい値に設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは、磁性塗膜の表面平滑性が良好で電磁変
換特性にすぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ラ
イト特性にすぐれる磁気記録媒体に関する。
さらに詳しくは、磁性塗膜の表面平滑性が良好で電磁変
換特性にすぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ラ
イト特性にすぐれる磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、通常、結合剤樹脂を有
機溶剤に溶解し、この溶液中に磁性粉末およびその他の
必要成分を混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗
料を非磁性のベ―スフイルム上に塗布,乾燥して、所望
厚さの磁性塗膜を塗着させることにより、製造されてい
る。
機溶剤に溶解し、この溶液中に磁性粉末およびその他の
必要成分を混合分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗
料を非磁性のベ―スフイルム上に塗布,乾燥して、所望
厚さの磁性塗膜を塗着させることにより、製造されてい
る。
【0003】近年、記録の高密度化に伴つて、記録波長
は高周波数の短波長化されていく傾向にあるため、媒体
の高出力化という面から、磁気ヘツドとのスペ―シング
ロスの少ない、表面平滑性にすぐれた磁性塗膜が必要と
なつてきている。
は高周波数の短波長化されていく傾向にあるため、媒体
の高出力化という面から、磁気ヘツドとのスペ―シング
ロスの少ない、表面平滑性にすぐれた磁性塗膜が必要と
なつてきている。
【0004】また、たとえば、フレキシブル磁気デイス
クなどでは、下位機種のドライブとの互換性をもたせる
関係から、塗膜厚さを薄くすることによつてオ―バ―ラ
イト特性のすぐれる磁気デイスクが必要となつてきてお
り、このため磁性塗膜の厚さが一定であることが要求さ
れる。
クなどでは、下位機種のドライブとの互換性をもたせる
関係から、塗膜厚さを薄くすることによつてオ―バ―ラ
イト特性のすぐれる磁気デイスクが必要となつてきてお
り、このため磁性塗膜の厚さが一定であることが要求さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記方法で
製造される従来の磁気記録媒体は、上記の要求特性を必
ずしも十分に満足できるものとは言えず、電磁変換特性
やオ―バ―ライト特性の面でなお改良の余地が残されて
いた。
製造される従来の磁気記録媒体は、上記の要求特性を必
ずしも十分に満足できるものとは言えず、電磁変換特性
やオ―バ―ライト特性の面でなお改良の余地が残されて
いた。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、磁性塗
膜の表面平滑性が良好で電磁変換特性にすぐれると共
に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特性にすぐれる磁
気記録媒体を提供することを目的としている。
膜の表面平滑性が良好で電磁変換特性にすぐれると共
に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特性にすぐれる磁
気記録媒体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、磁性塗料を塗
布するべき非磁性のベ―スフイルムの上記塗料用溶剤に
対するぬれ性を特定したときに、表面平滑性にすぐれる
と共に、厚さが均一な磁性塗膜を形成することができ、
これにより電磁変換特性やオ―バ―ライト特性にすぐれ
る磁気記録媒体が得られることを知り、本発明を完成す
るに至つた。
的を達成するために、鋭意検討した結果、磁性塗料を塗
布するべき非磁性のベ―スフイルムの上記塗料用溶剤に
対するぬれ性を特定したときに、表面平滑性にすぐれる
と共に、厚さが均一な磁性塗膜を形成することができ、
これにより電磁変換特性やオ―バ―ライト特性にすぐれ
る磁気記録媒体が得られることを知り、本発明を完成す
るに至つた。
【0008】すなわち、本発明は、非磁性のベ―スフイ
ルム上に磁性粉末および結合剤を含む磁性塗料を塗着し
てなる磁気記録媒体において、上記ベ―スフイルムの磁
性塗料用の有機溶剤に対するぬれ性が接触角で50度よ
り小さい値に設定されていることを特徴とする磁気記録
媒体に係るものである。
ルム上に磁性粉末および結合剤を含む磁性塗料を塗着し
てなる磁気記録媒体において、上記ベ―スフイルムの磁
性塗料用の有機溶剤に対するぬれ性が接触角で50度よ
り小さい値に設定されていることを特徴とする磁気記録
媒体に係るものである。
【0009】
【発明の構成・作用】本発明においては、上述のよう
に、非磁性のベ―スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に
対するぬれ性が、上記ベ―スフイルムと上記溶剤との接
触角で50度より小さい値、好ましくは40度以下の値
となるようにしたことを大きな特徴とし、これにより磁
性塗料がベ―スフイルム上で均一に広がり、乱れのない
塗膜表面が形成されて、表面平滑性にすぐれ、かつ厚さ
が一定した磁性塗膜を得られることを見い出したもので
ある。
に、非磁性のベ―スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に
対するぬれ性が、上記ベ―スフイルムと上記溶剤との接
触角で50度より小さい値、好ましくは40度以下の値
となるようにしたことを大きな特徴とし、これにより磁
性塗料がベ―スフイルム上で均一に広がり、乱れのない
塗膜表面が形成されて、表面平滑性にすぐれ、かつ厚さ
が一定した磁性塗膜を得られることを見い出したもので
ある。
【0010】ところで、ぬれ性の指標となる接触角を規
定した磁気記録媒体として、磁性層面やその裏面と水
との接触角を規定して耐食性を高めたもの(特開昭57
−123526号公報)、強磁性薄膜上のトツプコ―
ト層や裏面側のバツクコ―ト層と水との接触角を規定し
て高温多湿下での走行性を改良したもの(特開昭61−
196425号公報)、特定の接触角を有する高分子
樹脂層からなる支持体を用いて余分なコ―タや乾燥ゾ―
ンなどを省略するようにしたもの(特開昭61−156
519号公報)は、既に、公知である。
定した磁気記録媒体として、磁性層面やその裏面と水
との接触角を規定して耐食性を高めたもの(特開昭57
−123526号公報)、強磁性薄膜上のトツプコ―
ト層や裏面側のバツクコ―ト層と水との接触角を規定し
て高温多湿下での走行性を改良したもの(特開昭61−
196425号公報)、特定の接触角を有する高分子
樹脂層からなる支持体を用いて余分なコ―タや乾燥ゾ―
ンなどを省略するようにしたもの(特開昭61−156
519号公報)は、既に、公知である。
【0011】しかるに、非磁性のベ―スフイルムと磁性
塗料用の有機溶剤との接触角を50度より小さい値に規
定して、表面平滑性にすぐれ、かつ厚さが一定した磁性
塗膜を形成することについては、上記の公知技術のどこ
にも示唆されておらず、本発明者らの鋭意研究によりは
じめて見い出されたものである。
塗料用の有機溶剤との接触角を50度より小さい値に規
定して、表面平滑性にすぐれ、かつ厚さが一定した磁性
塗膜を形成することについては、上記の公知技術のどこ
にも示唆されておらず、本発明者らの鋭意研究によりは
じめて見い出されたものである。
【0012】なお、この明細書に記載の「接触角」と
は、Wilhelmy法により測定される値、たとえば、測定機
器としてRESCA社製の動的ぬれ性試験機を用いて測
定される値を意味するものである。
は、Wilhelmy法により測定される値、たとえば、測定機
器としてRESCA社製の動的ぬれ性試験機を用いて測
定される値を意味するものである。
【0013】上記のWilhelmy法とは、図1に示すよう
に、試料1を液体2中に浸し、そのときに生じる表面張
力と浮力との合力を測定することにより、その液体の表
面張力または接触角を求める方法であり、各測定状態で
の表面張力(γ)および接触角(θ)と測定される力
(F)との関係は、図に示すとおりである。
に、試料1を液体2中に浸し、そのときに生じる表面張
力と浮力との合力を測定することにより、その液体の表
面張力または接触角を求める方法であり、各測定状態で
の表面張力(γ)および接触角(θ)と測定される力
(F)との関係は、図に示すとおりである。
【0014】このWilhelmy法において、液体中への浸漬
が一定深さ(D)となつたとき、試料が停止し、表面張
力(γ)と接触角(θ)および浮力項の間には平衡が生
じ、測定値(F)との関係が、つぎの式で表される。 F=γ・cosθ・l−A・ρ・D γ:液体の表面張力 ρ:液体密度 A:試料断面積 l:試料と液体との接触長
さ θ:接触角 A・ρ・D:浮力項
が一定深さ(D)となつたとき、試料が停止し、表面張
力(γ)と接触角(θ)および浮力項の間には平衡が生
じ、測定値(F)との関係が、つぎの式で表される。 F=γ・cosθ・l−A・ρ・D γ:液体の表面張力 ρ:液体密度 A:試料断面積 l:試料と液体との接触長
さ θ:接触角 A・ρ・D:浮力項
【0015】本発明において、上記の方法で測定される
非磁性のベ―スフイルムと磁性塗料用の有機溶剤との接
触角が上記値となるようにするには、非磁性のベ―スフ
イルムの材質などに応じて、磁性塗料用の有機溶剤を適
宜選択して用いればよく、この選択は当業者であれば容
易に行える。
非磁性のベ―スフイルムと磁性塗料用の有機溶剤との接
触角が上記値となるようにするには、非磁性のベ―スフ
イルムの材質などに応じて、磁性塗料用の有機溶剤を適
宜選択して用いればよく、この選択は当業者であれば容
易に行える。
【0016】非磁性のベ―スフイルムの材質としては、
ポリエチレンテレフタレ―ト、ポリエチレン−2・6−
ナフタレ―トなどのポリエステル類、ポリプロピレンな
どのポリオレフイン類、ポリアミド類、ポリカ―ボネ―
ト類、セルロ―スダイアセテ―ト、セルロ―ストリアセ
テ―トなどのセルロ―ス誘導体などがある。
ポリエチレンテレフタレ―ト、ポリエチレン−2・6−
ナフタレ―トなどのポリエステル類、ポリプロピレンな
どのポリオレフイン類、ポリアミド類、ポリカ―ボネ―
ト類、セルロ―スダイアセテ―ト、セルロ―ストリアセ
テ―トなどのセルロ―ス誘導体などがある。
【0017】これらのベ―スフイルムには、ブロツクキ
ング防止のために、Al、Siなどの粒子が含まれてい
てもよい。また、表面性状の改質のために、フイルム表
面にカ―ボンブラツク層、金属薄膜層、ポリアニリン層
や他の各種樹脂層などからなる適宜の下塗り層が設けら
れたものであつてもよい。
ング防止のために、Al、Siなどの粒子が含まれてい
てもよい。また、表面性状の改質のために、フイルム表
面にカ―ボンブラツク層、金属薄膜層、ポリアニリン層
や他の各種樹脂層などからなる適宜の下塗り層が設けら
れたものであつてもよい。
【0018】また、ベ―スフイルムの材質などに応じて
選択使用される磁性塗料用の有機溶剤には、一般の磁性
塗料に用いられているものがいずれも使用でき、たとえ
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
などが単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
選択使用される磁性塗料用の有機溶剤には、一般の磁性
塗料に用いられているものがいずれも使用でき、たとえ
ば、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、酢酸エチル、ベンゼン、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
などが単独でまたは2種以上を混合して使用できる。
【0019】本発明の磁気記録媒体は、ベ―スフイルム
と磁性塗料用の有機溶剤との接触角が前記値となるよう
に、上記フイルムと上記溶剤とを選択使用するほかは、
従来と同様にして製造できる。たとえば、磁性粉末、結
合剤、有機溶剤などの塗料成分をボ―ルミル、サンドグ
ラインダ―ミル、デイスパなどの分散機で混合分散して
磁性塗料を調製し、これをベ―スフイルム上にグラビア
コ―タ、リバ―スコ―タ、キスコ―タ、エクストル―ジ
ヨン塗布法などで塗布し、乾燥して、厚さが通常0.3
〜5μm程度の磁性塗膜を形成すればよい。
と磁性塗料用の有機溶剤との接触角が前記値となるよう
に、上記フイルムと上記溶剤とを選択使用するほかは、
従来と同様にして製造できる。たとえば、磁性粉末、結
合剤、有機溶剤などの塗料成分をボ―ルミル、サンドグ
ラインダ―ミル、デイスパなどの分散機で混合分散して
磁性塗料を調製し、これをベ―スフイルム上にグラビア
コ―タ、リバ―スコ―タ、キスコ―タ、エクストル―ジ
ヨン塗布法などで塗布し、乾燥して、厚さが通常0.3
〜5μm程度の磁性塗膜を形成すればよい。
【0020】磁性粉末としては、γ−Fe2 O3 、Fe
3 O4 、γ−Fe2 O3 とFe3 O4 の中間酸化物、C
o含有γ−Fe2 O3 、Co含有γ−Fe3 O4 、Cr
O2などの酸化物粉末、Fe、Co、Fe−Niなどの
金属粉末などの針状磁性粉末や、バリウムフエライトを
はじめとする板状六方晶フエライト粉末など、磁気記録
媒体に一般に用いられている磁性粉末がいずれも使用で
きる。
3 O4 、γ−Fe2 O3 とFe3 O4 の中間酸化物、C
o含有γ−Fe2 O3 、Co含有γ−Fe3 O4 、Cr
O2などの酸化物粉末、Fe、Co、Fe−Niなどの
金属粉末などの針状磁性粉末や、バリウムフエライトを
はじめとする板状六方晶フエライト粉末など、磁気記録
媒体に一般に用いられている磁性粉末がいずれも使用で
きる。
【0021】また、結合剤としては、塩化ビニル−酢酸
ビニル系共重合体、ポリビニルブチラ―ル系樹脂、繊維
素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂な
どの各種樹脂や、ポリイソシアネ―ト化合物の如き架橋
剤など、従来磁気記録媒体用として用いられているもの
がいずれも使用できる。
ビニル系共重合体、ポリビニルブチラ―ル系樹脂、繊維
素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂な
どの各種樹脂や、ポリイソシアネ―ト化合物の如き架橋
剤など、従来磁気記録媒体用として用いられているもの
がいずれも使用できる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本発明は、非磁性のベ―
スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に対するぬれ性が接
触角で50度より小さい値となるように設定したことに
より、磁性塗膜の表面平滑性が良好で電磁変換特性にす
ぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特性に
すぐれる磁気記録媒体を提供することができる。
スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤に対するぬれ性が接
触角で50度より小さい値となるように設定したことに
より、磁性塗膜の表面平滑性が良好で電磁変換特性にす
ぐれると共に、塗膜厚さが均一でオ―バ―ライト特性に
すぐれる磁気記録媒体を提供することができる。
【0023】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載するが、本発
明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。なお
以下、部とあるのは重量部を意味し、また実施例で用い
たベ―スフイルムA〜Cは、下記の方法で作製したもの
である。
明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。なお
以下、部とあるのは重量部を意味し、また実施例で用い
たベ―スフイルムA〜Cは、下記の方法で作製したもの
である。
【0024】<ベ―スフイルムA>厚さが75μmの東
レ製ポリエチレンテレフタレ―トフイルムにパラジウム
(Pd)の蒸着処理を施して、ベ―スフイルムAとし
た。
レ製ポリエチレンテレフタレ―トフイルムにパラジウム
(Pd)の蒸着処理を施して、ベ―スフイルムAとし
た。
【0025】<ベ―スフイルムB>厚さが75μmの帝
人製ポリエチレンテレフタレ―トフイルム(AX−7
5)に0.01μmのポリエステル樹脂層を形成して、
ベ―スフイルムBとした。
人製ポリエチレンテレフタレ―トフイルム(AX−7
5)に0.01μmのポリエステル樹脂層を形成して、
ベ―スフイルムBとした。
【0026】<ベ―スフイルムC>厚さが75μmの帝
人製ポリエチレンテレフタレ―トフイルム(AX−7
5)に0.1μmのポリアニリン層を形成して、ベ―ス
フイルムCとした。
人製ポリエチレンテレフタレ―トフイルム(AX−7
5)に0.1μmのポリアニリン層を形成して、ベ―ス
フイルムCとした。
【0027】実施例1 バリウムフエライト粉(板状比5、平均粒子径0.06μm、保磁力500 エルステツド、飽和磁化量55emu/g) 100部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ―ル共重合体 11部 ポリウレタン樹脂 7部 3官能性イソシアネ―ト架橋剤 4部 カ―ボンブラツク 2部 アルミナ粉末 8部 オレイン酸 3部 有機溶剤 310部 上記の組成物をサンドグラインダ―ミルにいれ、6時間
混合分散して、磁性塗料を調製し、これをベ―スフイル
ム上に、乾燥後の厚さが4μmとなるように塗布,乾燥
し、カレンダ―処理後、直径3.5インチの円板状に打
ち抜いて、フロツピ―デイスクを作製した。
混合分散して、磁性塗料を調製し、これをベ―スフイル
ム上に、乾燥後の厚さが4μmとなるように塗布,乾燥
し、カレンダ―処理後、直径3.5インチの円板状に打
ち抜いて、フロツピ―デイスクを作製した。
【0028】ここで、ベ―スフイルムと磁性塗料用の有
機溶剤として、下記の表1に示されるものを選択使用し
て、本発明の試料番号1〜6のフロツピ―デイスクと、
比較用の試料番号7〜9のフロツピ―デイスクとを作製
した。これらのフロツピ―デイスクにおいて、ベ―スフ
イルムと磁性塗料用の有機溶剤との接触角は、表1に示
されるとおりであつた。
機溶剤として、下記の表1に示されるものを選択使用し
て、本発明の試料番号1〜6のフロツピ―デイスクと、
比較用の試料番号7〜9のフロツピ―デイスクとを作製
した。これらのフロツピ―デイスクにおいて、ベ―スフ
イルムと磁性塗料用の有機溶剤との接触角は、表1に示
されるとおりであつた。
【0029】
【表1】
【0030】このように作製した試料番号1〜9の各フ
ロツピ―デイスクにつき、磁性塗膜の表面粗度、厚さむ
ら、電磁変換特性およびオ―バ―ライト特性を調べた。
結果を後記の表2に示す。各測定は、下記の方法で行つ
た。
ロツピ―デイスクにつき、磁性塗膜の表面粗度、厚さむ
ら、電磁変換特性およびオ―バ―ライト特性を調べた。
結果を後記の表2に示す。各測定は、下記の方法で行つ
た。
【0031】<磁性塗膜の表面粗度,厚さむら>表面粗
度は、触針式表面粗度計を用いて、触針のR=2μm,
カツトオフ0.08mmの条件で、磁気デイスクの中心線
粗さ(Ra値)により測定し、また厚さむらは、塗膜を
幅方向に20点測定し、その平均膜厚からの偏差を百分
率で表した。
度は、触針式表面粗度計を用いて、触針のR=2μm,
カツトオフ0.08mmの条件で、磁気デイスクの中心線
粗さ(Ra値)により測定し、また厚さむらは、塗膜を
幅方向に20点測定し、その平均膜厚からの偏差を百分
率で表した。
【0032】<電磁変換特性>電磁変換特性として、C
33kfci、N25kfciおよびC/N33kfci特性を、東芝製4
MBFDD PD211を用いて、Track79(最
内周),Side1に2F信号(書き込み周波数1MH
Z ) を書き込み、その再生信号をHP製スペクトラムア
ナライザ(HP3588A)でRBW(Resolut
ion−Bond−Width)=2.3KHZ の条件
にて測定した。500KHZ の信号レベルをC、400
KHZ のノイズレベルをNとした。各特性は、試料番号
9のフロツピ―デイスクを基準(0dB)として、その相
対値で表わした。
33kfci、N25kfciおよびC/N33kfci特性を、東芝製4
MBFDD PD211を用いて、Track79(最
内周),Side1に2F信号(書き込み周波数1MH
Z ) を書き込み、その再生信号をHP製スペクトラムア
ナライザ(HP3588A)でRBW(Resolut
ion−Bond−Width)=2.3KHZ の条件
にて測定した。500KHZ の信号レベルをC、400
KHZ のノイズレベルをNとした。各特性は、試料番号
9のフロツピ―デイスクを基準(0dB)として、その相
対値で表わした。
【0033】<オ―バ―ライト特性>東芝製4MBFD
D PD211を用いて、Track79(最内周),
Side1に1F信号(書き込み信号500KHZ ) を
書き込み、さらに2F信号(書き込み周波数1MHZ )
を重ね書きして、その再生信号をHP製スペクトラムア
ナライザ(HP3588A)でRBW=2.3KHZ の
条件にて測定した。250KHZ の信号レベルを1F信
号の消え残り1F´、500KHZ の信号レベルを2F
とし、1F´/2Fを求めた。
D PD211を用いて、Track79(最内周),
Side1に1F信号(書き込み信号500KHZ ) を
書き込み、さらに2F信号(書き込み周波数1MHZ )
を重ね書きして、その再生信号をHP製スペクトラムア
ナライザ(HP3588A)でRBW=2.3KHZ の
条件にて測定した。250KHZ の信号レベルを1F信
号の消え残り1F´、500KHZ の信号レベルを2F
とし、1F´/2Fを求めた。
【0034】
【表2】
【0035】上記の表2の結果からも、本発明の試料番
号1〜6のフロツピ―デイスクは、ベ―スフイルムと磁
性塗料用の有機溶剤との接触角が50度より小さい値に
設定されていることにより、比較例の試料番号7〜9の
フロツピ―デイスクに比べ、磁性塗膜の表面平滑性が良
好で電磁変換特性にすぐれ、かつ塗膜厚さが均一でオ―
バ―ライト特性にすぐれるものであることが明らかであ
る。
号1〜6のフロツピ―デイスクは、ベ―スフイルムと磁
性塗料用の有機溶剤との接触角が50度より小さい値に
設定されていることにより、比較例の試料番号7〜9の
フロツピ―デイスクに比べ、磁性塗膜の表面平滑性が良
好で電磁変換特性にすぐれ、かつ塗膜厚さが均一でオ―
バ―ライト特性にすぐれるものであることが明らかであ
る。
【図1】図1はWilhelmy法による接触角の測定方法につ
いての説明図である。
いての説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性のベ―スフイルム上に磁性粉末お
よび結合剤を含む磁性塗料を塗着してなる磁気記録媒体
において、上記ベ―スフイルムの磁性塗料用の有機溶剤
に対するぬれ性が接触角で50度より小さい値に設定さ
れていることを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12812692A JPH05298668A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12812692A JPH05298668A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05298668A true JPH05298668A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14977041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12812692A Withdrawn JPH05298668A (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05298668A (ja) |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP12812692A patent/JPH05298668A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990706 |