JPH0529856U - 車両用前照灯のレベリング装置 - Google Patents

車両用前照灯のレベリング装置

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JPH0529856U
JPH0529856U JP7908291U JP7908291U JPH0529856U JP H0529856 U JPH0529856 U JP H0529856U JP 7908291 U JP7908291 U JP 7908291U JP 7908291 U JP7908291 U JP 7908291U JP H0529856 U JPH0529856 U JP H0529856U
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隆 鈴木
伸二 鶴田
英徳 山中
正彦 安田
卓夫 本森
進 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案の目的は、構造が簡単で部品点数が少
なく、しかもコンパクトでコストの低い車両用前照灯の
レベリング装置を提供することである。 【構成】 モータ21の出力を光軸変更用のロッド部材
23に伝達してこの光軸変更用のロッド部材23を変位
させ、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両
用前照灯2Lの車両の前後方向への傾き角度を変化させ
て車両用前照灯2Lの光軸レベルを調整する車両用前照
灯のレベリング装置である。上記モータ21の回転出力
がウオーム33,歯車34,扇形歯車35を介して歯車
36から、それに噛合している光軸変更用のロッド部材
23の外周面に形成されている螺旋溝部37に伝達され
る。これにより、上記光軸変更用のロッド部材23はそ
の軸方向に直線的に変位する。一方、上記光軸変更用の
ロッド部材23を手動で回転させると、上記車両用前照
灯のロッド部材23がその螺旋部37が上記歯車36に
送られて軸方向に進退し、上記車両用前照灯の光軸レベ
ルを初期エイミング値に設定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の乗員および荷物の積載変化に伴って車両用前照灯の光軸レベ ルが変化するのを補正する車両用前照灯のレベリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の前照灯の光軸レベルは、前照灯がランプハウジング等の支持部 材に組み付けられた後の使用前の段階や検査等にて予め定められた初期エイミン グ値に調節され、ユーザはこの初期エイミング値に前照灯の光軸レベルが固定さ れた状態で車両を使用している。
【0003】 ところで、前照灯の光軸レベルが上記のように一定のレベルに固定されている と、図5に示すように、自動車1に乗車する乗員の数が多くなったり自動車1に 積載する荷物の重量が大きくなると、自動車1の後部が矢印A1rで示すように 沈んで低くなり、自動車1の前照灯2の光軸レベルは、矢印A1fで示すように 、初期エイミング値L1から光軸L2へ向かって移動し、光軸レベルが上向きに なる。このように、前照灯2の光軸レベルが上向きになると、自動車1の前方の 適切な位置が照明されなくなったり対向車の運転者を眩惑したりし、自動車1の 走行上、安全性に問題が生じる。
【0004】 このため、近年、車両の乗員および荷物の積載変化に伴って車両用前照灯の光 軸レベルが上向きになるのを補正して車両の走行上の安全性を確保するために、 車両用前照灯の光軸レベルを設定する光軸レベル設定スイッチを運転席に設け、 この光軸レベル設定スイッチを操作してモータを駆動し、このモータにより、前 後方向に傾動可能にランプハウジング等の支持部材に支持された車両用前照灯の 車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯の光軸レベルを補正する ようにした、車両用前照灯のレベリング装置を車両に装備することを法的に義務 付けようとする方向にある。
【0005】 この種の車両用前照灯のレベリング装置は、前照灯をランプハウジング等への 組み付け後の使用前の段階や検査時等にて予め定められた初期エイミング値に、 車両用前照灯の光軸レベルを調節するための初期調整装置を備えている。従来、 この種の初期調整装置としては、次のようなものが提案されている(たとえば、 特開平1−282046号公報参照)。
【0006】 すなわち、上記初期調整装置は、モータの出力により直線変位し、この直線変 位を車両の前照灯に伝達して車両用前照灯の光軸レベルを変化させる光軸レベル 変更用のロッド部材に、モータの出力をこの光軸変更用のロッド部材に伝達する 機構とは別に、車両用前照灯の光軸レベルの初期調整のための機構を設けて、上 記光軸変更用のシャフト部材を手動で回転操作することにより、上記光軸変更用 のロッド部材を軸方向に移動させ、車両用前照灯の車両の前後方向への傾き角度 を変化させて車両用前照灯の光軸レベルを初期エイミング値に調整する構成を有 する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の車両用前照灯のレベリング装置は、モータの出力を光軸変更 用の部材に伝達する機構とは別に、車両用前照灯の光軸レベルの初期調整のため の特別な機構を設けて、車両用前照灯の光軸レベルの初期エイミング値への調整 を機構的に行うものであるので、部品点数が多く、構造が複雑でコストが高くな り、装置も大型のものになるという問題があった。
【0008】 本願の請求項1および2に係る考案の目的は、構造が簡単で部品点数が少なく 、しかもコンパクトでコストの低い車両用前照灯のレベリング装置を提供するこ とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本願の請求項1に係る本考案は、モータの出力を光軸変更用のロッ ド部材に伝達し、この光軸変更用のロッド部材を変位させて上記光軸変更用のロ ッド部材に結合されるとともに、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車 両用前照灯の車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯の光軸レベ ルを調整する車両用前照灯のレベリング装置であって、上記モータにより回転駆 動されるウオーム機構に結合された歯車と、上記光軸変更部材の外周面に形成さ れ、上記歯車に噛合する螺旋溝部とを備え、上記光軸変更用のロッド部材を手動 で回転させて進退させることにより上記車両用前照灯の光軸レベルを初期エイミ ング値に設定することを特徴としている。
【0010】 また、本願の請求項2に係る考案は、モータの出力を光軸変更用のロッド部材 に伝達し、この光軸変更用のロッド部材を変位させて上記光軸変更用のロッド部 材に結合されるとともに、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用前 照灯の車両車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯の光軸レベル を調整する車両用前照灯のレベリング装置であって、上記モータにより回転駆動 されるウオーム機構に結合された歯車と、上記光軸変更部材の外周面を一巡して 形成され、上記歯車に噛合する複数の環状溝と、上記光軸変更用のロッド部材の 先端部に形成された螺旋溝部と、この螺旋溝部に螺合するとともに上記前照灯に 回転不自在に結合されてなるねじ部材とを備え、上記光軸変更用のロッド部材を 手動で回転させて進退させることにより上記車両用前照灯の光軸レベルを初期エ イミング値に設定することを特徴としている。
【0011】
【作用】
本願の請求項1に係る考案では、上記光軸変更用のロッド部材の螺旋溝部が歯 車に噛合しているので、このロッド部材を回転操作すると、ロッド部材が軸方向 に進退して前照灯の角度が変化する。したがって、光軸変更用のロッド部材を回 転操作することにより、車両用前照灯の光軸レベルを初期エイミング値に調整で きる。
【0012】 また、本願の請求項2に係る考案では、光軸変更用のロッド部材の外周面の環 状溝はロッド部材の外周面を一巡しているので、モータにより回転駆動されるウ オーム機構に結合される歯車に噛合した状態で、回転操作可能になっている。こ のロッド部材を回転操作すると、上記ロッド部材の先端部に形成された螺旋溝部 に螺合するねじ部材が進退する。したがって、光軸変更用のロッド部材を回転操 作すてねじ部材を進退させることにより、車両用前照灯の光軸レベルを初期エイ ミング値に調整できる。
【0013】
【考案の効果】
本願の請求項1に係る考案によれば、光軸変更用のロッド部材を操作すると、 この光軸変更用のロッド部材が軸方向に進退し、前照灯が傾動してその光軸レベ ルが調整できるので、前照灯の光軸レベルを調整するための特別な機構を必要と せず、構造が簡単になるとともに部品点数も少なくなり、車両用前照灯のレベリ ング装置のコストも低くなるとともに、形状もコンパクトなものを得ることがで きる。
【0014】 本願の請求項2に係る考案によれば、光軸変更用のロッド部材を操作すると、 この光軸変更用のロッド部材の先端部の螺旋溝部に螺合しているねじ部材が進退 し、前照灯が傾動してその光軸レベルが調整できるので、前照灯の光軸レベルを 調整するための特別な機構を必要とせず、部品点数が少なく構造が簡単で、車両 用前照灯のレベリング装置のコストも低くなるとともに、形状もコンパクトなも のを得ることができる。
【0015】
【実施例】
以下に、添付の図面を参照して本考案に係る車両用前照灯のレベリング装置を 、図5の自動車1に適用した実施例について説明する。
【0016】 本考案に係る自動車用前照灯のレベリング装置の一実施例の機構部の構成を図 1および図2に、また、この機構部を制御するための制御部の構成の一例を図3 に示す。
【0017】 図3に示す制御部は、図5に示す自動車1の左側の前照灯2Lおよび右側の前 照灯2Rの光軸レベルを、0ポジション、1ポジション、2ポジションおよび3 ポジションの4つの設定位置に切り換えるための光軸レベル切換スイッチ11を 有する光軸レベル設定装置12を備える。この光軸レベル設定装置12は、運転 者により操作可能に上記自動車1の運転席に設けられる。上記光軸レベル設定装 置12の光軸レベル切換スイッチ11の0ポジション接点P0はアース端子13 を通してアースに接続されるとともに、上記0ポジション接点P0と光軸レベル 切換スイッチ11の1ポジション接点P1との間には、抵抗R1が接続される。 また、上記1ポジション接点P1と光軸レベル切換スイッチ11の2ポジション 接点P2との間には抵抗R2が接続される。さらに、上記2ポジション接点P2 と光軸レベル切換スイッチ11の3ポジション接点P3との間には抵抗R3が接 続される。
【0018】 上記光軸レベル設定装置12において、0ポジション、1ポジション、2ポジ ションおよび3ポジションは、たとえば次のように選択される。上記0ポジショ ンは、自動車1の運転シートに運転者が乗車している場合および運転シートおよ び前部シートに運転者および乗員がそれぞれ乗車している場合に選択される。な お、この0ポジションが選択されると、自動車1の前照灯2Lの光軸レベルは、 上記自動車1の前照灯2Lのランプハウジング内への取付後の使用開始前もしく は検査時等に設定された初期エイミング値に合致する。また、上記1ポジション は、自動車1の運転シート、前部シートに加えて後部シートの一部に乗員が乗車 している場合に選択される。さらに、上記2ポジションは、自動車1のすべての シートに乗員および運転者が乗車している場合に選択される。さらにまた、上記 3ポジションは、自動車1のすべてのシートに乗員および運転者が乗車している ことに加えて、上記自動車1のトランクに荷物が積載されている場合に選択され る。
【0019】 上記光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PCが接続される出力端子14か ら出力する光軸レベルの設定信号は、左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15 Lの入力端子16Lおよび右側の前照灯2Rの光軸レベル制御部15Rの入力端 子16Rに入力される。これら左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15Lおよ び右側の前照灯2Rの光軸レベル制御部15Rはいずれも同じ構成および作用を 有しているので、図1では、左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15Lについ てのみ構成要素を示し、右側の前照灯2Rの光軸レベル制御部15Rについては 、重複した説明は省略する。
【0020】 左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15Lは、左側の前照灯2Lを駆動する モータ21と、このモータ21の回転量を制御する制御回路22と、上記モータ 21の出力を左側の前照灯2Lに結合された光軸変更用のロッド部材23の変位 に変換する駆動機構24と、摺動子55が上記光軸変更用のロッド部材23と一 体に移動し、この摺動子55から左側の前照灯2Lの光軸レベルに対応する信号 を出力する光軸レベル検出用可変抵抗器VRとを備える。
【0021】 上記光軸レベル制御部15Lの入力端子16Lと図示しない車載のバッテリに 接続される電源ラインVccへの接続端子26との間には、ダイオードD,抵抗 R4および抵抗R5が直列に接続されている。上記光軸制御部15Lの制御回路 22には、上記抵抗R4と抵抗R5との接続点27から、光軸レベル切換スイッ チ11の可動接点PCから出力する光軸レベルの設定信号が入力するとともに、 上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動子55から出力する左側の前照灯2 Lの光軸レベルに対応する信号が入力する。
【0022】 上記制御回路22は、光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PCから出力す る光軸レベルの上記設定信号と光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動子55か ら出力する左側の前照灯2の光軸レベルに対応する上記信号とを比較し、その差 を電力増幅してモータ21を駆動する。
【0023】 上記制御回路22の出力側にはモータ21が接続され、このモータ21の出力 軸32の回転は、図1および図2にその具体的な構成を示す駆動機構24により 、光軸変更用のロッド部材23の直線変位に変換される。
【0024】 上記駆動機構24は、そのハウジング31内に、モータ21の出力軸32に取 り付けられたウオーム33、一端部にこのウオーム33との噛合部34aを有す るとともに他端部に小歯車部34bが形成された軸方向寸法の長い歯車34、こ の歯車34の小歯車部34bに噛合する扇形歯車35、この扇形歯車35の回転 軸35aと同軸にこの扇形歯車35の一側に突出する歯車36およびこの歯車3 6に噛合する光軸変更用のロッド部材23の外周面に形成された螺旋溝部37か らなる。
【0025】 上記光軸変更用のロッド部材23の外周面に形成された螺旋溝部37は、上記 のように、扇形歯車35の一側に突出する歯車36と噛合しているので、モータ 21の出力軸32の回転がウオーム33、上記歯車34から扇形歯車35に伝達 され、この扇形歯車35に突設されている上記歯車36が回転すると、上記歯車 36に噛合している光軸変更用のロッド部材23の上記螺旋溝部37にはモータ 21の回転力が作用し、上記光軸変更用のロッド部材23は、矢印A3もしくは 矢印A4で示すように、直線的に変位する。
【0026】 上記光軸変更用のロッド部材23は、その先端部が球体23aとなっており、 この球体23aに前照灯2Lのリフレクタ39の背後の上部に固定された結合部 材41の先端のキャップ部41aが外嵌し、前照灯2Lのリフレクタ39に結合 される。この前照灯2Lは、そのリフレクタ39の背後の下部にて、車体42に 固定された先端部が球体43aとなった車体側支持部材43と先端部がこの車体 側支持部材43の上記球体43aに外嵌するキャップ部44aとなった前照灯側 支持部材44とからなる2組の傾動支持部材45(図2では、1組の傾動支持部 材45のみがあらわれている。)により、矢印A5で示すように、車体42の前 後方向に傾動可能に支持されている。
【0027】 上記のように、モータ21が回転して扇形歯車35が回転すると、光軸変更用 のロッド部材23は、ハウジング31からの繰り出し量が変化する。これにより 、前照灯2Lは、車体42の前後方向への傾き角度が変化して前照灯2Lの光軸 レベルが変化する。
【0028】 上記光軸変更用のロッド部材23の後端部23bには、ハウジング31に回転 自在に取着された初期光軸レベル調整用の操作つまみ46からハウジング31内 に突出するシャフト部46aがスプライン嵌合する嵌合凹部47を有する。上記 操作つまみ46とハウジング31との間には、Oリング48が介装され、上記ハ ウジング31と操作つまみ46との間がシールされる。
【0029】 上記駆動機構24のハウジング31内にはまた、図2に示すように、光軸レベ ル検出用可変抵抗器VRが収容される。上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの 摺動子55は、上記扇形歯車35に各一端が固定されて一体回転し、その各他端 部の摺動部55a,55aが上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの基板49に 形成された図示しない抵抗膜と集電膜の上をそれぞれ摺動する。
【0030】 図3に示すように、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの一端側の端子65 は、車載のバッテリに接続される電源ラインVccに接続され、その他端側の端 子はアース端子51を介してアースに接続される。したがって、上記光軸レベル 検出用可変抵抗器VRの一端の電位は上記電源ラインVccの電位Vccになり 、また、他端の電位はアース電位となり、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VR の摺動子55が接続された端子は、摺動子55の位置に対応してこれら両電位の 間で変化する。すなわち、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動子55か らは、光軸変更用のロッド部材23の位置に対応する信号が出力する。
【0031】 図3の光軸レベル設定装置12の光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PC を、0ポジション接点P0、1ポジション接点P1、2ポジション接点P2およ び3ポジション接点P3の4つの設定位置のいずれかに切り換えると、光軸レベ ル制御部15Lの制御回路22は、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動 子55で検出された左側前照灯2Lの光軸レベルの検出信号と上記光軸レベル設 定装置12から出力する光軸レベルの設定信号とを比較し、両信号の差が小さく なる方向にモータ21を駆動し、上記両信号が一致するまでモータ21を駆動す る。
【0032】 図1および図2のモータ21の出力軸32の回転は、ウオーム33、上記歯車 34および扇形歯車35に伝達される。この扇形歯車35が図1において実線で 示す(I)の位置から2点鎖線で示す(II)の位置に回動し、この扇形歯車35 に突設されている上記歯車36が回転すると、上記歯車36に噛合している光軸 変更用のロッド部材23の上記螺旋溝部37にはモータ21の回転力が作用し、 上記光軸変更用のロッド部材23は、矢印A3で示すように、直線的に変位する 。これにより、ハウジング31からの光軸変更用のロッド部材23の繰り出し量 が変化して前照灯2Lのリフレクタ39の傾きが変化する。このとき、次に説明 するように、上記光軸変更用のロッド部材23が外部から回転操作されて、左側 の前照灯2Lの光軸レベルが初期エイミング値に合致していれば、前照灯2Lの 光軸レベルは、上記光軸レベル切換スイッチ11で選択されたポジションに移動 することになる。上記光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PCの0ポジショ ン接点P0ないし3ポジション接点P3の間の切換により、前照灯2Lの光軸レ ベルを、車体42の水平方向に対して、たとえば(−0.28)度から(−1. 43)度の範囲LA2(図5参照)で調節される。
【0033】 本装置を自動車の車体42に組み込んで、左側前照灯2Lの初期光軸レベルを 初期エイミング値となるように調整するには、図3の光軸レベル設定装置12の 光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PCを0ポジション接点P0に切り換え る。この状態で、図1および図2に示す光軸変更用のロッド部材23の操作つま み46を矢印A6で示すように回転させる。このとき、上記歯車34はウオーム 33に噛合しているので、光軸変更用のロッド部材23を外部から回転操作して も、扇形歯車35は移動しない。そして、上記光軸変更用のロッド部材23の外 周面に形成された螺旋溝部23が歯車36と噛合しつつ回転するので、上記光軸 変更用のロッド部材23は、矢印A3,A4で示すように、その軸方向に進退し て前照灯が傾動し、上記前照灯2Lの光軸レベルが初期エイミング値のレベルに 設定される。したがって、光軸変更用のロッド部材23を回転させることにより 、前照灯2Lの光軸レベルを初期エイミング値に調整することができる。この初 期エイミング値は、水平方向に対して、たとえば(−0.58)度ないし(−0 .85)度の範囲LA1(図5参照)に設定される。
【0034】 自動車の右側前照灯2Rの初期光軸レベルも、上記と全く同様にして、初期エ イミング値となるように調整することができる。
【0035】 この実施例では、光軸変更用のロッド部材23の螺旋溝部37とこの螺旋溝部 37に噛合する歯車36がモータ21による光軸レベル変更用のギヤトレインと して機能するとともに、前照灯2L,2Rの光軸レベルの初期エイミング値への 初期調整のための機構としても機能しているので、前照灯2L,2Rの光軸レベ ルの初期エイミング値への初期調整のための機構として、特別な機構を必要とせ ず、構成が非常に簡単化されることがわかる。
【0036】 上記のように、光軸変更用のロッド部材23の外周面に形成した螺旋溝部37 に代えて、図4に示すように、上記光軸変更用のロッド部材23′の外周面を一 巡する複数の円環状の環状溝61を形成するとともに、この環状溝61に扇形歯 車35の軸部から突出する歯車36の歯が噛合するようにすれば、上記光軸変更 用のロッド部材23は、軸方向に変位することなく、操作つまみ46(図1,図 2参照)により回転させることができる。このように、操作つまみ46が回転す ると、その先端部に形成された螺旋溝部62に螺合するとともに上記前照灯2L ,2Rの固定部材63に固定されたねじ部材64が上記ロッド部材23′の軸方 向に移動し、前照灯2L,2Rを傾動させる。これにより、前照灯を初期エイミ ング値に調整することができる。
【0037】 図4に示すものも、前照灯2L,2Rと光軸変更部用のロッド部材との結合を ねじ結合することにより、特別な初期調整用の機構を用いることなく、前照灯の 光軸レベルを初期光軸レベルを初期エイミング値に設定することができる。
【0038】 以上の実施例では、自動車の前照灯2L,2Rをそのリフレクタ39の下部に て、傾動可能に支持し、リフレクタ39の上部に光軸変更用のロッド部材23, 23′を結合して前照灯2L,2Rの光軸レベルを調整するようにしたが、上記 前照灯2L,2Rをそのリフレクタ39の上部で傾動可能に支持し、リフレクタ 39の下部に光軸変更用のロッド部材23を結合して前照灯2L,2Rの光軸レ ベルを調整するようにすることもできる。前照灯2L,2Rのランプ部を固定し て、リフレクタ39のみを上記のように傾動させるようにしてもよい。
【0039】 本考案は、図5に示すような自動車1に限らず、トラック等の荷物を積載する 車両にも適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る車両用前照灯のレベリング装置
の駆動機構の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】 図1にの車両用前照灯のレベリング装置のB
−B線に沿う断面図である。
【図3】 図1の駆動機構を有する車両用前照灯のレベ
リング装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 本考案に係る車両用前照灯のレベリング装置
のいま一つの実施例の駆動機構の説明図である。
【図5】 自動車の前照灯の光軸レベルの初期エイミン
グ値と前照灯のレベリング装置により設定される自動車
の前照灯の光軸レベル値の説明図である。
【符号の説明】
1 自動車 2L 前照灯 2R 前照灯 21 モータ 23 光軸変更用のロッド部材 23′ 光軸変更用のロッド部材 24 駆動機構 32 出力軸 33 ウオーム 34 歯車 35 扇形歯車 36 歯車 37 螺旋溝部 39 リフレクタ 41 結合部材 45 傾動指示部材 46 操作つまみ 61 環状溝 62 螺旋溝部 64 ねじ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安田 正彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)考案者 本森 卓夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)考案者 中川 進 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの出力を光軸変更用のロッド部材
    に伝達し、この光軸変更用のロッド部材を変位させて上
    記光軸変更用のロッド部材に結合されるとともに、前後
    方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用前照灯の
    車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前照灯
    の光軸レベルを調整する車両用前照灯のレベリング装置
    であって、上記モータにより回転駆動されるウオーム機
    構に結合された歯車と、上記光軸変更部材の外周面に形
    成され、上記歯車に噛合する螺旋溝部とを備え、上記光
    軸変更用のロッド部材を手動で回転させて進退させるこ
    とにより上記車両用前照灯の光軸レベルを初期エイミン
    グ値に設定することを特徴とする車両用前照灯のレベリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 モータの出力を光軸変更用のロッド部材
    に伝達し、この光軸変更用のロッド部材を変位させて上
    記光軸変更用のロッド部材に結合されるとともに、前後
    方向に傾動可能に車体に支持されてなる車両用前照灯の
    車両車両の前後方向への傾き角度を変化させて車両用前
    照灯の光軸レベルを調整する車両用前照灯のレベリング
    装置であって、上記モータにより回転駆動されるウオー
    ム機構に結合された歯車と、上記光軸変更部材の外周面
    を一巡して形成され、上記歯車に噛合する複数の環状溝
    と、上記光軸変更用のロッド部材の先端部に形成された
    螺旋溝部と、この螺旋溝部に螺合するとともに上記前照
    灯に回転不自在に結合されてなるねじ部材とを備え、上
    記光軸変更用のロッド部材を手動で回転させて進退させ
    ることにより上記車両用前照灯の光軸レベルを初期エイ
    ミング値に設定することを特徴とする車両用前照灯のレ
    ベリング装置。
JP7908291U 1991-09-30 1991-09-30 車両用前照灯のレベリング装置 Pending JPH0529856U (ja)

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JP7908291U JPH0529856U (ja) 1991-09-30 1991-09-30 車両用前照灯のレベリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11644172B2 (en) 2019-11-20 2023-05-09 Mitsubishi Electric Corporation Headlight device

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US11644172B2 (en) 2019-11-20 2023-05-09 Mitsubishi Electric Corporation Headlight device

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