JPH0585256A - 車両用前照灯のレベリング装置 - Google Patents

車両用前照灯のレベリング装置

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JPH0585256A
JPH0585256A JP25143591A JP25143591A JPH0585256A JP H0585256 A JPH0585256 A JP H0585256A JP 25143591 A JP25143591 A JP 25143591A JP 25143591 A JP25143591 A JP 25143591A JP H0585256 A JPH0585256 A JP H0585256A
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JP
Japan
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optical axis
axis level
changing
rod member
electric motor
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JP25143591A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yasuda
正彦 安田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単で部品点数が少なく、しかもコン
パクトでコストの低い、光軸レベルの初期設定機構の簡
単化を図った車両用前照灯のレベリング装置を提供す
る。 【構成】 光軸レベル設定装置12からの設定信号に対
応して電動モータ21を駆動し、ねじ部材、ナット部材
および結合部材を介して光軸変更用ロッド部材23を直
線移動させる。この移動により車体に支持されている車
両用前照灯2Lの車両の前後方向への傾きを変化させ、
光軸レベルを設定装置12で設定された光軸レベルに設
定する。光軸レベル検出手段VRで検出した前照灯2L
の光軸レベルの検出信号と光軸レベル設定装置12から
出力する光軸レベルの設定信号とを比較し、両者が一致
するように電動モータ21が駆動される。調整部材51
による抵抗体基板36の位置を変化させると、光軸レベ
ル設定装置12から出力する信号が変化し、前照灯2L
の光軸レベルを初期エイミング値に調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の乗員および荷物
の積載変化に伴って車両用前照灯の光軸レベルが変化す
るのを補正する車両用前照灯のレベリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両の前照灯の光軸レベルは、
前照灯がランプハウジング等の支持部材に組み付けられ
た後の使用前の段階や検査時等に予め定められた初期エ
イミング値に調節され、ユーザはこの初期エイミング値
に前照灯の光軸レベルが固定された状態で車両を使用し
ている。
【0003】ところで、前照灯の光軸が一定のレベルに
固定されていると、図4に示すように、自動車1に乗車
する乗員の数が多くなったり自動車1に積載する荷物の
重量が大きくなると、自動車1の後部が矢印A1rで示
すように沈んで低くなり、自動車1の前照灯2の光軸レ
ベルは、矢印A1fで示すように、初期エイミング値L
1から光軸L2へ向かって移動し、光軸レベルが上向き
になる。このように、前照灯2の光軸レベルが上向きに
なると、自動車1の前方の適切な位置が照明されなくな
ったり対向車の運転者を眩惑したりし、自動車1の走行
上、安全性に問題が生じる。
【0004】このため、近年、車両の乗員および荷物の
積載変化に伴って車両用前照灯の光軸が上向きになるの
を補正して車両の走行上の安全性を確保するために、車
両用前照灯の光軸レベルを設定する光軸レベル設定スイ
ッチを運転席に設けて、この光軸レベル設定スイッチを
操作して電動モータを駆動し、この電動モータにより、
前後方向に傾動可能にランプハウジング等の支持部材に
支持された車両用前照灯の車両の前後方向への傾き角度
を変化させて、車両用前照灯の光軸レベルを補正するよ
うにした、車両用前照灯のレベリング装置を車両に装備
することを法的に義務付けようとする方向にある。
【0005】従来、この種の車両用前照灯のレベリング
装置としては、ピニオン歯車、このピニオン歯車に噛合
する歯車、この歯車に同軸に固定されたウオームおよび
このウオームに噛合するウオームホイール等から構成さ
れるギヤトレインを用いて、電動モータの出力を車両用
前照灯に伝達するようにたものが提案されている(たと
えば、特開平1−282046号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用前照灯のレベリング装置では、電動モータの出力を車
両用前照灯に伝達するための機構は、上記のように、ピ
ニオン歯車、歯車、ウオームおよびウオームホイール等
の多くの要素からなるギヤトレインを用いるものである
ので、部品点数が多く、構造が複雑でコストが高くな
り、装置も大型になるという問題があった。
【0007】本願の請求項1に係る発明の目的は、構造
が簡単で部品点数が少なく、しかもコンパクトでコスト
が低い車両用前照灯のレベリング装置を提供することで
ある。
【0008】本願の請求項2に係る発明の目的は、ラン
プハウジング等の支持部材に組み付けられた後の使用前
の段階や検査時等に予め定められた初期エイミング値に
車両用前照灯の光軸レベルを設定する光軸レベルの初期
設定機構の簡単化を図った車両用前照灯のレベリング装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明は、車体に固定されるハウジングの軸受部
に軸方向にスライド自在に支持してなる光軸変更用のロ
ッド部材の上記ハウジングからの繰出し量を電動モータ
により変化させてこの光軸変更用のロッド部材の先端に
結合されるとともに、前後方向に傾動可能に車体に支持
されてなる車両用前照灯の前後方向への傾き角度を変化
させて車両用前照灯の光軸レベルを調整する車両用前照
灯のレベリング装置であって、上記ロッド部材のスライ
ド方向に対してほぼ直角な方向に配置されて上記電動モ
ータにより回転駆動されるねじ部材と、このねじ部材に
螺合するナット部材と、このナット部材および上記光軸
変更用のロッド部材の後端部に両端部がそれぞれ枢着さ
れた一定長さを有する結合部材とを備えたことを特徴と
している。
【0010】また、本願の請求項2に係る発明は、請求
項1に係る発明において、上記光軸変更用のロッド部材
の後端部に対向して上記ハウジング内に収容されるとと
もに、位置調整手段により上記光軸変更用のロッド部材
の軸方向にほぼ直角に移動可能に支持されてなり、光軸
変更用のロッド部材の上記後端部との対向面に抵抗膜と
この抵抗膜に沿って形成された集電膜とを有する抵抗体
基板と上記ナット部材の移動に伴って抵抗体基板の上記
抵抗膜および集電膜の上を摺動し、上記光軸変更用のロ
ッド部材の位置に対応する信号を上記集電膜から出力さ
せる摺動子とからなる光軸レベル検出手段と、車両用前
照灯の光軸レベルを設定する光軸レベル設定手段と、上
記光軸レベル検出手段から出力する上記信号に光軸レベ
ル設定手段からの光軸レベル設定信号が合致するように
上記電動モータを駆動する駆動制御手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0011】
【作用】上記電動モータが回転すると、ねじ部材が回転
し、このねじ部材に螺合しているナット部材が光軸変更
用のロッド部材の方向に対して直角の方向に移動する。
ナット部材のこの移動は、上記結合部材から光軸変更用
のロッド部材に伝達され、上記光軸変更用のロッド部材
はその軸方向に移動する。
【0012】また、上記ナット部材が移動すると、抵抗
体基板上の抵抗膜および集電膜の上を摺動子が摺動しつ
つ移動し、上記集電膜から車両用前照灯の光軸レベルに
対応する信号が取り出される。電動モータの上記駆動制
御手段は、この信号が光軸レベル設定手段からの光軸レ
ベル設定信号に合致するように、上記電動モータを駆動
するので、位置調整手段により抵抗体基板を移動させる
と、光軸レベル検出手段から出力する信号が変化し、上
記電動モータは前照灯を傾動させる。これにより、前照
灯の光軸レベルが変化する。
【0013】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明によれば、電
動モータに回転駆動されるねじ部材の回転が、このねじ
部材に螺合するナット部材により直線移動に変換され、
このナット部材の直線移動の方向が、一定長さの結合部
材により、光軸変更用のロッド部材のその軸方向への移
動に変換されるので、電動モータの回転出力を光軸変更
用のロッド部材の直線変位に変換するための複雑なギヤ
機構が不要になり、車両用前照灯のレベリング装置の構
造が簡単になり、部品点数も少なくコストも低くなるば
かりでなく、形状もコンパクトなものとなる。
【0014】また、本願の請求項2に係る発明によれ
ば、本願の請求項の1に係る発明に加えて、位置調整手
段により抵抗体基板を移動させて、光軸レベル検出手段
から出力する信号を変化させることにより、ランプハウ
ジング等の支持部材に組み付けられた後の使用前の段階
や検査等にて予め定められた初期エイミング値に、車両
用前照灯の光軸レベルを設定することができるので、前
照灯の光軸レベルの初期設定を行うための特別な機構や
回路が不要になり、前照灯の光軸レベルの初期設定機構
が非常に簡単化される。
【0015】
【実施例】以下に、添付の図面を参照して本発明に係る
車両用前照灯のレベリング装置を図4の自動車1に適用
した実施例について説明する。
【0016】図1および図2に示す自動車用前照灯のレ
ベリング装置は、図4に示す自動車1の左側の前照灯2
Lおよび右側の前照灯2Rの光軸レベルを、0ポジショ
ン、1ポジション、2ポジションおよび3ポジションの
4つの設定位置に切り換えるための光軸レベル切換スイ
ッチ11からなる光軸レベル設定装置12を備える。こ
の光軸レベル設定装置12は、運転者により操作可能に
上記自動車1の運転席に設けられる。上記光軸レベル設
定装置12の光軸レベル切換スイッチ11の0ポジショ
ン接点P0はアースに接続されたアース端子13に接続
される。このアース端子13と1ポジション接点P1と
の間には抵抗R1が接続される。また、この1ポジショ
ン接点P1と光軸レベル切換スイッチ11の2ポジショ
ン接点P2との間には抵抗R2が接続される。さらに、
上記2ポジション接点P2と光軸レベル切換スイッチ1
1の3ポジション接点P3との間には抵抗R3が接続さ
れる。
【0017】上記光軸レベル設定装置12において、0
ポジション、1ポジション、2ポジションおよび3ポジ
ションは、たとえば次のように選択される。上記0ポジ
ションは、上記自動車1の運転シートに運転者が乗車し
ている場合、運転シートおよび前部シートに運転者およ
び乗員がそれぞれ乗車している場合に選択される。な
お、この0ポジションが選択されると、上記自動車1の
前照灯2Lの光軸レベルは、上記自動車1の前照灯2L
のランプハウジング内への取付後の使用開始前もしくは
検査時等に設定された初期エイミング値に合致する。ま
た、1ポジションは、上記自動車1の運転シート、前部
シートに加えて後部シートの一部に乗員が乗車している
場合に選択される。さらに、2ポジションは、上記自動
車1のすべてのシートに乗員および運転者が乗車してい
る場合に選択される。さらにまた、3ポジションは、上
記自動車1のすべてのシートに乗員およびドライバが乗
車していることに加えて、上記自動車1のトランクに荷
物が積載されている場合に選択される。
【0018】上記光軸レベル切換スイッチ11の可動接
点PCが接続される出力端子14から出力する光軸レベ
ルの設定信号は、左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部
15Lの入力端子16Lおよび右側の前照灯2Rの光軸
レベル制御部15Rの入力端子16Rに入力される。こ
れら左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15Lおよび
右側の前照灯2Rの光軸レベル制御部15Rはいずれも
同じ構成および作用を有しているので、図1では、左側
の前照灯2Lの光軸レベル制御部15Lについてのみ構
成要素を示し、右側の前照灯2Rの光軸レベル制御部1
5については、重複した説明は省略する。
【0019】左側の前照灯2Lの光軸レベル制御部15
Lは、左側の前照灯2Lを駆動する電動モータ21と、
この電動モータ21の回転量を制御する制御回路22
と、上記電動モータ21の出力を左側の前照灯2Lに結
合された光軸変更用のロッド部材23の変位に変換する
駆動機構24と、摺動子55が上記光軸変更用のロッド
部材23と一体に移動し、この摺動子55から左側の前
照灯2Lの光軸レベルに対応する信号を出力する光軸レ
ベル検出用可変抵抗器VRとを備える。この可変抵抗器
VRおよび上記摺動子55については、後に図2を参照
して、上記駆動機構24とともにその構造を説明する。
【0020】上記光軸レベル制御部15Lの入力端子1
6Lと図示しない車載のバッテリに接続される電源ライ
ンVccへの接続端子26との間には、ダイオードD,
抵抗R4および抵抗R5が直列に接続されている。上記
光軸制御部15Lの制御回路22には、上記抵抗R4と
抵抗R5との接続点27から、光軸レベル設定装置12
の可動接点PCから出力する光軸レベルの設定信号が入
力するとともに、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VR
の摺動子55から出力する左側の前照灯2Lの光軸レベ
ルに対応する信号が入力する。
【0021】上記制御回路22は、光軸レベル切換スイ
ッチ11の可動接点PCから入力する光軸レベルの設定
信号と上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動子5
5から入力する左側の前照灯2Lの光軸レベルに対応す
る信号とを比較し、その差を電力増幅して電動モータ2
1を駆動する。
【0022】制御回路22の出力側には上記電動モータ
21が接続され、この電動モータ21の出力軸32の回
転は、次にその構成を説明する駆動機構24により、光
軸変更用のロッド部材23の直線変位に変換される。
【0023】上記駆動機構24は、図2に示すように、
電動モータ21の出力軸32に固定されたねじ部材33
と、このねじ部材33に螺合するナット部材34と、こ
のナット部材34および上記光軸変更用のロッド部材2
3の後端部23aに両端部がそれぞれ枢着された一定長
さを有する結合部材35と、上記光軸レベル検出用可変
抵抗器VRを構成する抵抗体基板36とを、車体37に
固定されるハウジング38内に収容してなるものであ
る。このハウジング38は、光軸変更用のロッド部材2
3をその軸方向にスライド自在に支持する軸受部39を
有する。
【0024】上記電動モータ21は、その出力軸32が
上記光軸変更用の図2において矢印A3,A4で示すロ
ッド部材23のスライド方向(車体37の前後方向)に
対してほぼ直角になるように、上記ハウジング38内に
固定される。電動モータ21の上記出力軸32には、ね
じ部材33が外嵌して固定される。このねじ部材33に
螺合する上記ナット部材34は、図3に示すように、ほ
ぼ直方体形状を有するもので、上記ねじ部材33が螺合
するねじ孔34aがそのほぼ中央部を貫通して形成され
るとともに、上記結合部材35の一端側を枢着するため
の枢着部41をその一端面に突設している。
【0025】上記ナット部材34は、図2に示すハウジ
ング38の図示しない蓋部材に当接して回転不自在とな
るように、このハウジング38の収容部42に収容され
る。したがって、上記電動モータ21の出力軸32が回
転し、上記ねじ部材33が回転駆動されると、上記ナッ
ト部材34は、図2において、矢印A5およびA6で示
すように、直線的に移動する。
【0026】上記ナット部材34の枢着部41には、図
3に示すように、結合部材35の一端を枢着するための
ピン挿通孔41aが形成されている。このピン挿通孔4
1aには、上記結合部材35の一端に形成された穴35
aに挿通したピン43を挿通し、このピン43を図示し
ない抜止めワッシヤ等により抜止めすることにより、上
記結合部材35の一端をナット部材34の枢着部41に
回動自在に枢着している。
【0027】上記結合部材35の他端部に形成された穴
35bにも、ピン43が挿通され、このピン43を上記
光軸変更用のロッド部材23の後端部23aに形成され
たピン挿通孔23bに挿通し、同様に、図示しない抜止
めワッシャ等により抜止めし、上記結合部材35の他端
部を光軸変更用のロッド部材23の後端部23aに回動
自在に枢着している。
【0028】一方、光軸レベル検出用可変抵抗器VRを
構成している抵抗体基板36は、図2に示すように、上
記電動モータ21に沿い光軸変更用のロッド部材23の
後端部23aに対向して、上記ハウジング38内に収容
される。
【0029】上記抵抗体基板36は、図3に示すよう
に、樹脂もしくはセラミック等の四角形状を有する基板
からなるものである。上記抵抗体基板36には、その光
軸変更用のロッド部材23の上記後端部23aとの対向
面に、直線状の抵抗膜44が形成されるとともにこの抵
抗膜44に沿って集電膜45が形成されている。
【0030】上記抵抗体基板36は、それに固定してな
る支持用の突片46と位置調整ねじ47とにより、上記
ハウジング38内にて、上記ナット部材34の移動方向
に沿って位置調整可能に支持される。上記突片46は、
抵抗体基板36の一辺の近くにて、光軸変更用のロッド
部材23の後端部23aとの上記対向面から垂直に突出
するように、上記抵抗体基板36に固定されており、こ
の突片46に形成されたねじ穴46aには、上記位置調
整ねじ47が螺合する。
【0031】上記位置調整ねじ47は、図2に示すよう
に、ハウジング38内の支持部材48とハウジング38
の内壁との間に回転可能に支持されるとともに、Oリン
グ49により上記ハウジング38内壁との間がシールさ
れる。上記位置調整ねじ47の頭部には、ハウジング3
8の外部から上記位置調整ねじ47を調整ドライバ(図
示せず。)等により回転させるための調整部材47aが
取り付けられる。この調整部材47aを回転させること
により、上記抵抗体基板36は、その上記一辺に対向す
る他辺の近傍部分がハウジング38内に形成されたガイ
ド部52,53に案内されて、矢印A7およびA8で示
す方向に移動する。
【0032】上記抵抗体基板36にはまた、ナット部材
34の上記枢着部41が遊嵌する長方形状の穴54が形
成されている。この穴54は、電動モータ21の回転に
より、ナット部材34の枢着部41が遊嵌して上記のよ
うに直線的に移動することができ、また、上記調整部材
47aによる抵抗体基板36の移動を可能とするサイズ
を有する。
【0033】上記光軸変更用のロッド部材23の後端部
23aには、ばね性を有する金属からなる摺動子55が
固定される。この摺動子55は、抵抗体基板36の上記
抵抗膜44および集電膜45に摺接する摺接部55a,
55bを有する。
【0034】上記光軸変更用のロッド部材23は、その
先端部が球体23cとなっている。この球体23cに
は、図2に示すように、前照灯2Lのリフレクタ60の
背後の上部に固定された結合部材61の先端のキャップ
部61aが外嵌し、前照灯2Lのリフレクタ60に結合
される。この前照灯2Lは、そのリフレクタ60の背後
の下部にて、車体37に固定された先端部が球体62a
となった車体側支持部材62と先端部がこの車体側支持
部材62の上記球体62aに外嵌するキャップ部63a
となった前照灯側支持部材63とからなる2組の傾動支
持部材64(図2では、1組の傾動支持部材64のみが
あらわれている。)により、矢印A9で示すように、車
体37の前後方向に傾動可能に支持されている。
【0035】電動モータ21の出力軸32が回転してね
じ部材33が回転駆動され、ナット部材34がたとえば
図2において一点鎖線で示す(I)の位置から実線で示
す(II)の位置に移動すると、上記光軸変更用のロッド
部材23は、結合部材35に押されて、(III)で示す
位置から(IV)の位置へ移動する。これにより、前照灯
2Lが車体37の前方へ傾動し、前照灯2Lの光軸レベ
ルが下方に移動する。上記光軸変更用のロッド部材23
の移動により、光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動
子55の摺接部55a,55bは抵抗体基板36の抵抗
膜44および集電膜44の上を摺接しつつ移動する。上
記とは逆に、電動モータ21が逆転すると、ナット部材
34が図2の(II)の位置から(I)の位置に移動する
と、上記光軸変更用のロッド部材23は、結合部材35
に引っ張られて、(IV)で示す位置から(III)で示す
位置へ移動する。これにより、前照灯2Lが車体37の
後方へ傾動し、前照灯2Lの光軸レベルが上方に移動す
る。
【0036】上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの抵
抗膜44の両端が引き出される図3に示す端子65,6
6は、図1に示すように、車載のバッテリに接続される
電源ラインVccおよびアース端子51にそれぞれ接続
される。したがって、上記光軸レベル検出用可変抵抗器
VRの端子65の電位は上記電源ラインVccの電位V
ccとなり、また、端子66の電位はアース電位にな
る。したがって、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VR
の摺動子55が引き出される図3に示す端子67の電位
は、その位置に対応してこれら両電位の間で変化する。
すなわち、上記光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動
子55からは、光軸変更部材23の位置に対応する信号
が出力する。
【0037】このような構成において、図1の光軸レベ
ル設定装置12の光軸レベル切換スイッチ11の可動接
点PCを、0ポジション接点P0、1ポジション接点P
1、2ポジション接点P2および3ポジション接点P3
の4つの設定位置のいずれかに切り換えると、光軸レベ
ル制御部15Lの制御回路22は、上記光軸レベル検出
用可変抵抗器VRの摺動子55で検出された左側前照灯
2Lの光軸レベルの検出信号と上記光軸レベル設定装置
12から出力する光軸レベルの設定信号とを比較し、両
信号の差が小さくなる方向に電動モータ21を駆動し、
上記両信号が一致するまで電動モータ21を駆動する。
【0038】上記電動モータ21の出力は、既に述べた
ようにして、光軸変更用のロッド部材23を直線変位さ
せ、ハウジング38からの光軸変更用のロッド部材23
の繰り出し量が変化して前照灯2Lのリフレクタ60の
傾きを変化させ、左側の前照灯2Lの光軸レベルを変化
させることになる。
【0039】このとき、左側の前照灯2Lの光軸レベル
が初期エイミング値に合致していれば、前照灯2Lの光
軸レベルは、上記光軸レベル切換スイッチ11で選択さ
れたポジションに移動することになる。上記光軸レベル
切換スイッチ11可動接点PCの0ポジション接点P0
ないし3ポジション接点P3の間の切換により、前照灯
2Lの光軸レベルを、車体37の水平方向に対して、た
とえば(−0.28)度から(−1.43)度の範囲L
A2(図4参照)で調節される。
【0040】本装置を自動車1の車体37に組み込ん
で、左側前照灯2Lの初期光軸レベルを初期エイミング
値となるように調整するには、図1の光軸レベル設定装
置12の光軸レベル切換スイッチ11の可動接点PCを
0ポジション接点P0に切り換え、この状態で、調整部
材47aを回転させて、抵抗体基板36の位置を変化さ
せると、光軸レベル検出用可変抵抗器VRの摺動子55
から出力する信号が変化する。光軸レベル制御部15L
の制御回路22は、この信号の変化を検出して電動モー
タ21を駆動するので、左側前照灯2Lの初期光軸レベ
ルは、上記抵抗体基板36の位置を調整することによ
り、上記前照灯2Lの光軸レベルが初期エイミング値の
レベルに設定される。この初期エイミング値のレベル
は、水平方向に対して、たとえば(−0.58)度ない
し(−0.85)度の範囲LA1(図4参照)に設定さ
れる。
【0041】自動車の右側前照灯2Rの初期光軸レベル
も、上記と全く同様にして、初期エイミング値となるよ
うに調整することができる。
【0042】このように、上記実施例では、抵抗体基板
36の位置を変化させることにより、複雑な初期光軸レ
ベル設定機構を用いることなく、電気的に、初期光軸レ
ベルを簡単に初期エイミング値に調整することができ
る。
【0043】以上の実施例では、自動車の前照灯2L,
2Rをそのリフレクタ60の下部にて、傾動可能に支持
し、リフレクタ60の上部に光軸変更部材23を結合し
て前照灯2L,2Rの光軸レベルを調整するようにした
が、上記前照灯2L,2Rをそのリフレクタ60の上部
で傾動可能に支持し、リフレクタ60の下部に光軸変更
部材23を結合して前照灯2L,2Rの光軸レベルを調
整するようにすることもできる。前照灯2L,2Rのラ
ンプ部を固定して、リフレクタ60のみを上記のように
傾動させるようにしてもよい。
【0044】本発明は、図4に示すような自動車1に限
らず、トラック等の荷物を積載する車両にも適用するこ
とができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る車両用前照灯のレベリング装置
の機構部分の構成を示す説明図である。
【図3】 図2の機構部分の分解斜視図である。
【図4】 自動車の前照灯の光軸レベルの初期エイミン
グ値と前照灯のレベリング装置により設定される自動車
の前照灯の光軸レベル値の説明図である。
【符号の説明】
1 自動車 2L 左側前照灯 2R 右側前照灯 11 光軸レベル切換スイッチ 12 光軸レベル設定装置 15L 左側光軸レベル制御部 15R 右側光軸レベル制御部 21 電動モータ 22 制御回路 23 光軸変更用のロッド部材 24 駆動機構 33 ねじ部材 34 ナット部材 34a ねじ孔 35 結合部材 36 抵抗体基板 37 車体 38 ハウジング 39 軸受部 41 枢着部 44 抵抗膜 45 集電膜 47 位置調整ねじ 60 リフレクタ 61 結合部 61a キャップ部 62 車体側支持部材 62a 球体 63 前照灯側支持部材 63a キャップ部 VR 光軸レベル検出用可変抵抗器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に固定されるハウジングの軸受部に
    スライド自在に支持してなる光軸変更用のロッド部材の
    上記ハウジングからの繰出し量を電動モータにより変化
    させてこの光軸変更用のロッド部材の先端に結合される
    とともに、前後方向に傾動可能に車体に支持されてなる
    車両用前照灯の前後方向への傾き角度を変化させて車両
    用前照灯の光軸レベルを調整する車両用前照灯のレベリ
    ング装置であって、上記ロッド部材のスライド方向に対
    してほぼ直角な方向に配置されて上記電動モータにより
    回転駆動されるねじ部材と、このねじ部材に螺合するナ
    ット部材と、このナット部材および上記光軸変更用のロ
    ッド部材の後端部に両端部がそれぞれ枢着された一定長
    さを有する結合部材とを備えたことを特徴とする車両用
    前照灯のレベリング装置。
  2. 【請求項2】 上記光軸変更用のロッド部材の後端部に
    対向して上記ハウジング内に収容されるとともに、位置
    調整手段により上記光軸変更用のロッド部材の軸方向に
    ほぼ直角に移動可能に支持されてなり、光軸変更用のロ
    ッド部材の上記後端部との対向面に抵抗膜とこの抵抗膜
    に沿って形成された集電膜とを有する抵抗体基板と上記
    ナット部材の移動に伴って抵抗体基板の上記抵抗膜およ
    び集電膜の上を摺動し、上記光軸変更用のロッド部材の
    位置に対応する信号を上記集電膜から出力させる摺動子
    とからなる光軸レベル検出手段と、車両用前照灯の光軸
    レベルを設定する光軸レベル設定手段と、上記光軸レベ
    ル検出手段から出力する上記信号に光軸レベル設定手段
    からの光軸レベル設定信号が合致するように上記電動モ
    ータを駆動する駆動制御手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の車両用前照灯のレベリング装置。
JP25143591A 1991-09-30 1991-09-30 車両用前照灯のレベリング装置 Pending JPH0585256A (ja)

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