JP2517581Y2 - 車両用灯具の光軸調整装置 - Google Patents

車両用灯具の光軸調整装置

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JP2517581Y2
JP2517581Y2 JP1991005607U JP560791U JP2517581Y2 JP 2517581 Y2 JP2517581 Y2 JP 2517581Y2 JP 1991005607 U JP1991005607 U JP 1991005607U JP 560791 U JP560791 U JP 560791U JP 2517581 Y2 JP2517581 Y2 JP 2517581Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用前照灯
の如く、車両に装備される照明用灯具の光軸を上下方向
調整する装置に関するものである。更に詳しくは、
具前方からエイミング(手動調整)し得る車両用灯具の
光軸調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用の前照灯は、上向き過ぎである
と対向車に眩惑を与えるので危険である。そうかと言っ
て下向き過ぎであると走行方向前方の路上が旨く照明さ
れないので運転し難い。そこで自動車用前照灯は、これ
を車体に装着した状態で、その光軸を若干上向き・下向
きに調節する装置を設ける必要が有る。
【0003】前照灯は一般にランプハウジング内に凹面
反射鏡を設けるとともに、該凹面反射鏡の焦点付近に光
源バルブを位置せしめた構造であり、前照灯の光軸とは
前記凹面反射鏡の対称軸の意である。従って、光軸を調
整するには、 (イ)ランプハウジングと凹面反射鏡との関係位置を一
定に保った侭で、該ランプハウジングを上下に傾動させ
るか、 (ロ)ランプハウジングを車体に取り付けた侭で動かさ
ず、凹面反射鏡を上下に傾動させるか、二つの方法が有
る。
【0004】図6はランプハウジングを傾動させる方式
の光軸調整装置の従来例を示す。図7は凹面反射鏡を上
下に傾動せしめる方式の光軸調整装置の従来例を示す。
(図6参照)1はランプハウジングで、その内面1aは
凹面反射鏡になっている。Z−Zは光軸、Fは焦点であ
る。該焦点Fの近傍に光源バルブ2が設けられる。3は
前面レンズである。
【0005】前記ランプハウジング1を球継手4によっ
て傾動自在に支承するとともに、該ランプハウジング1
にナット部材5を取り付け、これに螺合した雄ネジ部材
6によって上記ナット部材を光軸Z−Zと略平行にネジ
送り出来るように構成される。これにより、上記雄ネジ
部材6を回すと光軸Z−Zが、前上がり(図において左
上がり),前下がり(左下がり)に往復傾動せしめられ
る。
【0006】(図7参照)ランプハウジング1′は車体
に固定される。上記ランプハウジング1′に対して、球
継手4′を介して凹面反射鏡7が傾動自在に支承されて
いる。上記凹面反射鏡7に球継手8を介して、駆動ユニ
ットの駆動杆9aが取り付けられている。
【0007】上記駆動ユニット9がリモートコントロー
ルされて駆動杆9aが図の左右方向に前後進すると、凹
面反射鏡7は球継手4′の回りに傾動せしめられ、光軸
が調整される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】図6の従来例は、雄ネ
ジ部材6を灯具の後側(図において右側)から手動操作
するようになっており、運転者が走行中に運転席から操
作することができない。これに比して図7の従来例は運
転席からリモートコントロールすることができる。
【0009】しかしながら、実用上、精密な手動操作に
よる調節と、運転席からのリモートコントロールとの両
方が必要である。例えば製造工場で新車の出荷検査を行
う場合や、整備工場で車検整備を行う場合は、標準状態
において法規に適合するように計測しつつ精密な手動操
作(エイミング)を行わねばならない。また、走行中に
路面状態や積荷状態が変化した場合は、変化に応じて運
転席からリモートコントロールすること(レベリング)
が必要となる。
【0010】そこで、図7の従来例においては、調整軸
10にドライバなどのハンドツールを係合させて手動調
節することも可能である。また、例えば、実開平2−8
3140号公報に記載の光軸調整装置においては、手動
操作(エイミング)とリモートコントロール(レベリン
グ)との両方が行われる。
【0011】しかしながら、図若しくは公報記載の従
来例はいずれも灯具の後方(図の右方)から若しくは灯
具の後部上方から手動操作しなければならないので不便
である。特に、例えばキャブオーバー型のトラックのよ
うにボンネットの無い車種においては前記のエイミング
(手動調整)が出来ない。
【0012】本考案は上述の事情に鑑みて為され、灯
前方からエイミング(手動調整)し得る、車両用灯具の
光軸調整装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成として本考案の車両用灯具の光軸調整装置は、
ランプハウジング内に凹面反射鏡を設けると共に、該反
射鏡の焦点付近に光源バルブを位置せしめた車両用灯具
におけるランプハウジング及び反射鏡の少なくとも何れ
か一方を、車両の固定部材に対して傾動自在に支承する
と共に、該何れか一方に球面座を取りつけ、かつ、駆動
の前端に設けた球状部を上記球面座に嵌合した構造の
光軸調整装置において、前記の駆動杆の後端に設けられ
た雄ネジと、上記ネジに螺合する雌ネジ孔を有する受
歯車と、上記受歯車を駆動するモータと、前記駆動杆の
中間部に外嵌された筒状の受歯車と、上記筒状の受歯車
に噛合されて手動操作で回転せしめられる元歯車とを具
備しており、かつ、前記の駆動杆と筒状の受歯車とは、
該駆動杆の軸心方向の摺動が可能で、軸心まわりの相対
的回動が不可能なように嵌合されており、 前記元歯車軸
のは、灯具前方からエイミングし得るように灯具前方に
延設されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、筒状の受歯車が停止して
いるときにモータを作動させて雌ネジ孔を有する受歯車
を回転させると、これに螺合している雄ネジを有する駆
動杆がネジ送りされて前後進し、レベリング(リモート
コントロール調整)が行われる。
【0015】また、上記のモータが停止している状態で
筒状の受歯車を手動操作で回すと、駆動杆がこれと一緒
に回されてネジ送りにより前後進し、エイミング(手動
調整)が行われる。特に、本考案においては、灯具前方
に延設された元歯車の軸を手動操作で回すと、元歯車を
介して上記の筒状の受歯車が手動操作されるので、灯
の前方からエイミングできるようになる。
【0016】
【実施例】図1は本考案の1実施例を示す断面図であ
る。11はランプハウジングで、その後方に駆動ユニッ
ト12が装着されている。上記駆動ユニット12の前面
から駆動杆13が突出している。その単品図を図2に示
す。この駆動杆13は、円柱状部13aの一端(後端)
に雄ネジ13bが、他端(前端)に球状部13cが、そ
れぞれ設けられており、上記円柱状部13aに1対の突
起13d1,同13d2が設けられている。そのA−A′
断面を図3に示す。図1に示すごとく、上記駆動杆13
の雄ネジ13bは、受歯車14の雌ネジ孔14aに螺合
している。この受歯車14は中間歯車15を介して駆動
ユニット12内のモータ(図において隠れている)によ
り、リモートコントロールで正,逆転せしめられる。
【0017】前記駆動杆13の球状部13cは、凹面反
射鏡16の球面座16aに嵌合して球継手を構成してい
る。前記駆動杆13の中間部に、筒状の受歯車17が外
嵌されている。本考案において筒状の受歯車とは筒状の
ボスを有する受歯車の意であって、その単品縦断面を図
4に示し、さらにそのB−B′断面を図5に示す。
【0018】17aは歯車の歯であり、17bは筒状の
ボスである。このボス17bの中心孔の内周壁に沿っ
て、1対の縦方向の溝17c1,17c2が形成されてい
る。上記の中心孔17bに、図2,図3に示した駆動杆
13の円柱状部13aを挿通すると、前記1対の突起1
3d1,13d2と、1対の縦溝17c1,17c2とがそ
れぞれ摺動自在に嵌合する。上記の嵌合関係は、最も簡
単な2条のスプライン結合と見ることができ、摺動自在
であり、かつ、相対的回動が係止されている。
【0019】前記筒状の受歯車は、中間歯車18を介し
て元歯車19に噛合している。上記中間歯車18は、ラ
ンプハウジング11に一体成形された中間歯車軸11a
により回転自在に支承されている。また、前記の元歯車
19は元歯車軸20に固着されていて、ドライバ22に
より灯具前方(図において左方)から手動操作で回転せ
しめ得る。上記の元歯車軸20は、ランプハウジング1
1に設けられた軸受孔11bに挿通され、ブッシュ11
cを介して回転自在に支承されていると共に、灯具前方
からエイミングし得るように灯具前方に延設されてい
る。21は、ランプハウジング11に取り付けられて凹
面反射鏡16を覆っているレンズである。
【0020】以上のように構成された実施例(図1)の
光軸調整装置においては、次に述べるようにしてレベリ
ング操作をすることもでき、また、灯具前方からエイミ
ング操作をすることもできる。元歯車軸20に対して別
段の手動操作力を加えない場合、元歯車19,中間歯車
18および筒状受歯車17は停止している。この停止状
態は摩擦抵抗によって保たれるが、ロック手段(図示せ
ず)を設けることもできる。駆動ユニット19内のモー
タ(図において隠れている)を、運転席からリモートコ
ントロールして作動させると、中間歯車15を介して受
歯車14が正転,もしくは逆転せしめられ、該受歯車1
4の雌ネジ孔14aに螺合している雄ネジ13bがネジ
送りされる。これにより駆動杆13が図の左右方向に前
後進せしめられ、凹面反射鏡16を傾動させてレベリン
グが行われる。この作動の際、駆動杆13は、その突起
13dを筒状受歯車17の縦溝17c1,17c2(図
5)に案内され、回転することなく前後進する。
【0021】また、駆動ユニット12に対して別段のリ
モートコントロール操作を行っていないときは、その中
に設けられているモータ(図において隠れている)およ
び伝動歯車が停止しており、受歯車14は停止してい
る。本例においては上記伝動歯車の中にウオーム減速歯
車(図示せず)が含まれているので、受歯車14に外力
を加えても回転しない。
【0022】このような状態で、図1に示したドライバ
22を元歯車軸20に係合して元歯車19を回転させる
と、中間歯車15を介して筒状受歯車17が回転せしめ
られる。上記筒状受歯車17と駆動杆13とは相対的に
回動できないので、筒状受歯車17の回転とともに駆動
杆13が回転し、該駆動杆13の雄ネジ13bがネジ送
り作用を受ける。このようにして駆動杆13が手動操作
で図の左右方向に前後進せしめられ、凹面反射鏡16を
傾動させてエイミングが行われる。上記のエイミング操
作は、図1から容易に理解されるように灯具の前方から
行うことができるので、例えばキャブオーバー型のトラ
ックなどのように灯具の後方もしくは上方に手を差し入
れることの出来ない場合、特に優れた実用的効果を奏す
る。
【0023】上記の実施例は、凹面反射鏡16をランプ
ハウジング11に対して傾動させる方式の前照灯に本考
案を適用したものであるが、本考案はランプハウジング
を傾動させる方式の車両用灯具に適用することもでき、
上記実施例と同様の作用,効果が得られる。
【0024】
【考案の効果】本考案に係る車両用灯具の光軸調整装置
、灯具の前側からエイミング操作(手動)をすること
もできるという、優れた実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る光軸調整装置の1実施例におい
て、要部を部分的に破断して描いた側面図
【図2】上記実施例における駆動杆の単品外観図
【図3】上掲の図2に示したA−A′断面図
【図4】前記実施例における筒状受歯車の縦断面図
【図5】上掲の図4に示したB−B′断面図
【図6】従来例の車両用灯具の断面図
【図7】上記と異なる従来例の車両用灯具の断面図
【符号の説明】
1 ランプハウジング 1a 凹面反射鏡 1′ ランプハウジング 2 光源バルブ 3 前面レンズ 4 球継手 4′ 球継手 5 ナット部材 6 雄ネジ部材 7 凹面反射鏡 8 球継手 9 駆動ユニット 9a 駆動杆 10 調整軸 11 ランプハウジング 11a 中間歯車軸 11b 軸受孔 11c ブッシュ 12 駆動ユニット 13 駆動杆 13a 円柱状部 13b 雄ネジ 13c 球状部 13d 突起 13d1 突起 13d2 突起 14 受歯車 14a 雌ネジ孔 15 中間歯車 16 凹面反射鏡 16a 球面座 17 筒状受歯車 17a 歯 17b ボス 17c 中心孔 17c1 縦溝 17c2 縦溝 18 中間歯車 19 元歯車 20 元歯車軸 21 レンズ 22 ドライバ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプハウジング内に凹面反射鏡を設ける
    と共に、該反射鏡の焦点付近に光源バルブを位置せしめ
    た車両用灯具におけるランプハウジング及び反射鏡の少
    なくとも何れか一方を、車両の固定部材に対して傾動自
    在に支承すると共に、該何れか一方に球面座を取りつ
    け、かつ、駆動杆の前端に設けた球状部を上記球面座に
    嵌合した構造の光軸調整装置において、 前記の駆動杆の後端に設けられた雄ネジと、上記ネジ
    に螺合する雌ネジ孔を有する受歯車と、上記受歯車を駆
    動するモータと、前記駆動杆の中間部に外嵌された筒状
    の受歯車と、上記筒状の受歯車に噛合されて手動操作で
    回転せしめられる元歯車とを具備しており、かつ、 前記の駆動杆と筒状の受歯車とは、該駆動杆の軸心方向
    の摺動が可能で、軸心まわりの相対的回動が不可能なよ
    うに嵌合されており、 前記元歯車の軸は、灯具前方からエイミングし得るよう
    に灯具前方に延設されて いることを特徴とする、車両用
    灯具の光軸調整装置。
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