JPH05297778A - 画像形成装置の廃トナー回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリュはわん曲していないので、クリーニ
ング手段の排出口と廃トナー容器の挿入口との位置関係
及び離間距離を自由に選択することができ、スクリュの
剛性を大きくすることができて、長期間の使用によって
も部分切断を起こすとことがなく、ピッチを大きく設定
することができて、廃トナーの搬送速度を減少すること
がなく、スクリュ内に廃トナーブロッキングが発生する
ことのない画像形成装置のトナー回収装置を提供する。 【構成】 感光体上に形成した静電潜像を可視化して用
紙上へ転写し、感光体の表面からクリーニング手段によ
って除去した廃トナーを、搬送手段によって廃トナー容
器に搬送するようになっており、搬送手段はクリーニン
グ手段の内外部に設けられた第１，２スクリュを有し、
廃トナー容器の入口の中心からクリーニング手段の廃ト
ナー排出口の端部面への垂線の長さが、第１スクリュの
外径の３倍以内となっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は帯電器により帯電した
感光体上に原稿画像を露光して、静電潜像化した後現像
手段で可視化し、用紙上への転写を行い、感光体の表面
に残留したトナーをクリーニング手段によって除去する
画像形成装置の廃トナー回収装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の画像形成装置の廃トナー回
収装置としては、特開昭61-51410号公報に示すようなも
のがあり、その要部は図５に示すようになっていて、感
光体の表面に残留していてクリーニング手段31によって
除去された廃トナーは、パイプ34及びこのパイプ34中に
配設されたスクリュ35を有する搬送手段33によって、ク
リーニング手段31から離間した位置に設置された廃トナ
ー容器32に搬送されるようになっている。そしてスクリ
ュ35はクリーニング手段31の内部から廃トナー容器32に
至るまで連続した１本のもので構成され、クリーニング
手段31の外部において半径Ｒをもってわん曲し、通常そ
の半径Ｒは外径ｄ１の３倍以上となっており、クリーニ
ング手段31の排出口の端部面36と廃トナー容器32の挿入
口の端部面36と平行な中心線37との距離ｌ１は、半径Ｒ
以上であってｌ１＞３ｄ１となっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで前記のような
従来の廃トナー回収装置では、（１）スクリュ35はクリ
ーニング手段31の内部から廃トナー容器32に至るまで連
続した１本のもので構成されているため、クリーニング
手段31の外部において半径Ｒをもってわん曲し、半径Ｒ
は直径ｄ１の３倍以上となっていることから、クリーニ
ング手段31の排出口と廃トナー容器32の挿入口との位置
関係及び離間距離は、スクリュ35の曲率限界によって制
約をうけることとなり、自由に選択することができない
という問題があり、また（２）連続した１本のスクリュ
35のわん曲半径Ｒを小さくするためには、スクリュ35の
剛性を低下させ、又はそのピッチを小さく設定しなけれ
ばならない。しかしこのように剛性を低下させると、長
期間の使用によってわん曲部が繰返し応力を連続的にう
けることとなって、部分切断を起こすというようなこと
があって危険であり、またピッチを小さく設定すると、
ピッチ長の減少分に比例して廃トナーの搬送速度が減少
して、スクリュ35内における廃トナーの搬送不足によっ
て廃トナーブロッキングが発生し易くなり、これを避け
るためにスクリュ35の回転数を上げると、わん曲半径Ｒ
部の繰返し応力負担が増大して部分切断を起こすことに
なるという問題があり、これらの問題が生じないように
することは至難なことである。

【０００４】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来のトナー回収装置のもつ問題を解消し、スクリュはわ
ん曲していないので、クリーニング手段の排出口と廃ト
ナー容器の挿入口との位置関係及び離間距離が、スクリ
ュの曲率限界によって制約をうけることがなくて、自由
に選択することができ、スクリュの剛性を大きくするこ
とができて、長期間の使用によって特定曲部が繰返し応
力を連続的にうけて、部分切断を起こすというようなこ
とがなく、またそのピッチを大きく設定することができ
て、廃トナーの搬送速度を減少することがなくて、スク
リュによる廃トナーの搬送不足によって、廃トナーブロ
ッキングが発生するようなことのない画像形成装置のト
ナー回収装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は前記のような
目的を達成するために、請求項１の発明は、帯電器によ
り帯電した感光体上に原稿画像を露光して、静電潜像化
した後現像手段で可視化し、用紙上への転写を行い、感
光体の表面に残留したトナーをクリーニング手段によっ
て除去し、このようにして除去された廃トナーは、クリ
ーニング手段から離間した位置に設置された廃トナー容
器に、廃トナー搬送手段によって搬送されるようになっ
ている画像形成装置の廃トナー回収装置において、前記
搬送手段はクリーニング手段に連通された第１パイプ内
に配置された第１スクリュと、クリーニング手段の外部
に設けられた第２パイプ内に配置された第２スクリュと
を有し、廃トナー容器の入口の中心からクリーニング手
段の廃トナー排出口の端部面への垂線の長さが、第１ス
クリュの外径の３倍以内となっていることを特徴とする
ものである。請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、第２スクリュのピッチを第１スクリュのピッチより
大きくしたものである。請求項３の発明は、請求項１の
発明において、第２スクリュの外径及びピッチを第１ス
クリュの外径及びピッチと等しくし、かつ第２スクリュ
の回転数を第１スクリュの回転数より大きくしたもので
ある。

【０００６】

【作用】前記のような請求項１の発明において、第１，
２スクリュの回転軸は同期して回転し、第１スクリュで
クリーニング手段の内部から搬出された廃トナーが、ほ
ぼ直角方向に転換して第２パイプ内に搬入されて、第２
スクリュによって廃トナー容器に排出される。請求項２
の発明においては、第２スクリュのピッチが第１スクリ
ュのピッチより大きく、請求項３の発明においては、第
２スクリュの外径及びピッチを第１スクリュの外径及び
ピッチと等しくし、第２スクリュの回転数を第１スクリ
ュの回転数より大きくしたので第１，２スクリュによっ
て搬送される廃トナーが、第１スクリュにおけるよりも
第２スクリュにおいて速く搬送されて廃トナーの搬送性
が良くなる。

【０００７】

【実施例】図１，２に示すこの発明の第１実施例におい
て、１はクリーニング手段、２は廃トナー容器を示し、
それぞれ従来のものと同様に構成されており、３は搬送
手段を示し、搬送手段３はクリーニング手段１に連通さ
れた第１パイプ５内に配置された第１スクリュ６と、ク
リーニング手段１の外部に設けられた第２パイプ７内に
配置された第２スクリュ８とを有し、第１スクリュ６の
搬送方向と、第２スクリュ８の搬送方向とはほぼ直角と
なっており、第２スクリュ８は、その回転軸心10とクリ
ーニング手段１の廃トナー排出口の端部面12との距離ｌ
２が、第１スクリュ６の外径ｄ２の３倍以内すなわち距
離ｌ２≦の３ｄ２のところに設けられる。なおこの実施
例では第１，２スクリュ６，８の角度がほぼ直角となっ
ているが、この角度以外でもよい。

【０００８】この実施例において、12は第１，２パイプ
５，７を連結する連結パイプを示し、この連結パイプ12
に設けられたブラケット13に、図示しない駆動源によっ
て駆動される駆動軸14が、第１パイプ５と平行に回転可
能に支持され、この駆動軸14に駆動傘歯車16が取付けら
れ、一方第２スクリュ８の回転軸17に従動歯車18が取付
けられており、この従動歯車18は従動傘歯車22の回転軸
19に取付けられたアイドル歯車21と噛合し、回転軸19に
取付けられた従動傘歯車22が駆動傘歯車16と噛合してい
る。第１，２スクリュ６，８の回転軸は同期して回転
し、第１スクリュ６でクリーニング手段１から搬出され
た廃トナーが、ほぼ直角方向に転換して第２パイプ７内
に搬入されて、第２スクリュ８により廃トナー容器２に
排出される。

【０００９】図３に示すこの発明の第２実施例におい
て、第１実施例と同様な部分には同一の符号を付して説
明を省略し、主として異なる部分について説明する。こ
の実施例は第２スクリュ８のピッチＰ２が第１スクリュ
６のピッチＰ１より大きく、すなわちＰ２＞Ｐ１となっ
ているので、第１，２スクリュ６，８によって搬送され
る廃トナーが、第１スクリュ６におけるよりも第２スク
リュ８において速く搬送されるので、廃トナーの搬送性
が良くなる。

【００１０】図４に示すこの発明の第３実施例におい
て、第１実施例と同様な部分には同一の符号を付して説
明を省略し、主として異なる部分について説明する。こ
の実施例は第２スクリュ８の外径及びピッチを第１スク
リュ６の外径及びピッチと等しくし、第２スクリュ８の
回転数を第１スクリュ６の回転数より大きくしたもので
あり、そのため第２スクリュ８の回転軸17に取付けられ
た従動歯車24の直径が、従動傘歯車22の回転軸19に取付
けられたアイドル歯車23の直径より小さくし、アイドル
歯車23の歯数ａと従動歯車24の歯数ｂとの比ａ／ｂ＞１
となるようにしている。このような構成により、第１，
２スクリュ６，８によって搬送される廃トナーが、第１
スクリュ６におけるよりも第２スクリュ８において速く
搬送されるので、廃トナーの搬送性が良くなる。

【００１１】

【発明の効果】この発明は前記のようであって、請求項
１の発明は、帯電器により帯電した感光体上に原稿画像
を露光して、静電潜像化した後現像手段で可視化し、用
紙上への転写を行い、感光体の表面に残留したトナーを
クリーニング手段によって除去し、このようにして除去
された廃トナーは、クリーニング手段から離間した位置
に設置された廃トナー容器に、廃トナー搬送手段によっ
て搬送されるようになっている画像形成装置の廃トナー
回収装置において、前記搬送手段はクリーニング手段に
連通された第１パイプ内に配置された第１スクリュと、
クリーニング手段の外部に設けられた第２パイプ内に配
置された第２スクリュとを有し、廃トナー容器の入口の
中心からクリーニング手段の廃トナー排出口の端部面へ
の垂線の長さが、第１スクリュの外径の３倍以内となっ
ているので、スクリュがわん曲しなくともすみ、クリー
ニング手段の排出口と廃トナー容器の挿入口との位置関
係及び離間距離を、スクリュの曲率限界によって制約を
うけることなく自由に選択することができ、スクリュの
剛性を大きくすることができて、長期間の使用によって
特定曲部が繰返し応力を連続的にうけて、部分切断を起
こすというようなことがなく、全体をコンパクトなもの
とすることができるという効果がある。請求項２の発明
は、請求項１の発明において、第２スクリュのピッチを
第１スクリュのピッチより大きくしたので、第２スクリ
ュによる廃トナーの搬送速度が、第１スクリュによる廃
トナーの搬送速度より大きくし、また請求項３の発明
は、請求項１の発明において、第２スクリュの外径及び
ピッチを第１スクリュの外径及びピッチと等しくし、か
つ第２スクリュの回転数を第１スクリュの回転数より大
きくしたので、スクリュによる廃トナーの搬送不足によ
って、廃トナーブロッキングが発生するようなことがな
く、搬送性が良好であるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施例の一部切欠横断正面図で
ある。

【図２】同上の一部切欠平面図である。

【図３】この発明の第２実施例の図１と同様な一部切欠
横断正面図である。

【図４】この発明の第３実施例の図２と同様な一部切欠
平面図である。

【図５】この発明と同種の従来のトナー回収装置の図１
と同様な一部切欠横断正面図である。

【符号の説明】

１ クリーニング手段 ２ 廃トナー容器 ３ 搬送手段 ５ 第１パイプ ６ 第１スクリュ ７ 第２パイプ ８ 第２スクリュ 10 回転軸心 11 排出口端部面 14 駆動軸 16 駆動傘歯車 17 回転軸 18 従動歯車 19 回転軸 21 アイドル歯車 22 従動傘歯車 23 アイドル歯車 24 従動歯車

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 帯電器により帯電した感光体上に原稿画
   像を露光して、静電潜像化した後現像手段で可視化し、
   用紙上への転写を行い、感光体の表面に残留したトナー
   をクリーニング手段によって除去し、このようにして除
   去された廃トナーは、クリーニング手段から離間した位
   置に設置された廃トナー容器に、廃トナー搬送手段によ
   って搬送されるようになっている画像形成装置の廃トナ
   ー回収装置において、前記搬送手段はクリーニング手段
   に連通された第１パイプ内に配置された第１スクリュ
   と、クリーニング手段の外部に設けられた第２パイプ内
   に配置された第２スクリュとを有し、廃トナー容器の入
   口の中心からクリーニング手段の廃トナー排出口の端部
   面への垂線の長さが、第１スクリュの外径の３倍以内と
   なっていることを特徴とする画像形成装置の廃トナー回
   収装置。
2. 【請求項２】 第２スクリュのピッチを第１スクリュの
   ピッチより大きくした請求項１の画像形成装置の廃トナ
   ー回収装置。
3. 【請求項３】 第２スクリュの外径及びピッチを第１ス
   クリュの外径及びピッチと等しくし、かつ第２スクリュ
   の回転数を第１スクリュの回転数より大きくした請求項
   １の画像形成装置の廃トナー回収装置。