JPH05297311A - ポリゴンミラー - Google Patents

ポリゴンミラー

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JPH05297311A
JPH05297311A JP33063992A JP33063992A JPH05297311A JP H05297311 A JPH05297311 A JP H05297311A JP 33063992 A JP33063992 A JP 33063992A JP 33063992 A JP33063992 A JP 33063992A JP H05297311 A JPH05297311 A JP H05297311A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリゴンミラーを固定する際、変形モーメン
トの発生を防止することによって、ミクロンオーダーで
の変形の防止、あるいは面倒れ精度の悪化防止をはか
り、また接着に際しては凹部あるいは貫通孔に注入する
ことによって接着剤層厚みの不均一に伴う面倒れ精度の
悪化防止をはかるとともにミラー面への接着剤の付着を
防止し、さらに樹脂一体成形を行うことによってコスト
ダウンをはかること。 【構成】 樹脂成形されたポリゴンミラーであって、少
なくとも取付基準面側に複数の突起、凹部、または貫通
孔の1種以上を設け、且つ凹部または貫通孔には前記取
付基準面に接して接着剤を注入するものであり、また、
突起のみ使用する場合は、取付基準面に対向する固定部
材押当面側にも、夫々の対応場所に突起部を形成し、さ
らに凹部または貫通孔と突起とを組合せて使用する場合
には、これら凹部または貫通孔の周囲を突起部状に形成
し、内部に接着剤を注入して用いるものであるポリゴン
ミラーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリゴンミラーに係り、
さらに詳しくは樹脂成形技術により製造され、特にレー
ザプリンタ、普通紙ファクシミリ、バーコードリーダな
どのレーザスキャナに使用されるポリゴンミラーに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、レーザプリンタなどに用いられ
ているレーザ走査光学系装置に使用される回転多面鏡
(ポリゴンミラー)は、従来、光学ガラスの研磨、ある
いはアルミニウム合金等の金属材料をダイアモンド切削
工具で超精密切削して形成する方法がとられてきた。
【0003】一般に、このためのレーザー走査装置を使
用するレーザプリンタは、図10の如く構成される。す
なわち、図10はレーザプリンタの走査光学系を示す斜
視図で、レーザ光を発生せしめる半導体レーザ発振器1
11と、該発振器111をオンオフ制御するスキャナコ
ントロール112と、前記レーザ発振器111からのレ
ーザ光を平行光線とするためのコリメータレンズ113
と、該コリメータレンズ113からの平行光線を回転位
置に応じて反射させるポリゴンミラー装置114と、該
ポリゴンミラー装置114により反射した平行光線を感
光体115上に微少なスポットとなるよう集束するf・
θレンズ116とを具えている。
【0004】上記において、ポリゴンミラー装置114
の多面体117を駆動モータ118により高速回転する
ことにより、レーザ光Aは多面体117の位置に応じて
反射方向を変え、感光体115の長さ方向に走査され
る。そして、半導体レーザ発振器111を変調すること
により感光体115に所望の潜像を形成し、以後の電子
写真プロセスにより印字用紙119に記録される。な
お、図中120はチャージャ、121は水平同期センサ
である。
【0005】近年、樹脂成型により、このポリゴンミラ
ーを形成することが試みられている。図11は従来の形
状のポリゴンミラーの取付状態の一例を示す側面図であ
る。ポリゴンミラー1はミラー取り付け台8へ置かれ固
定部材9によってミラー取り付け台8へ部材押当面6側
から固定される。ポリゴンミラー1のミラー取り付け台
8と接する取り付け基準面5ならびにミラー取り付け台
8の平面はミクロンオーダーで見ると凹凸がありしたが
って固定応力Aに対して発生する反力はBであったりC
であったり決まった場所で起こるとは限らない。そこで
モーメントDやEが発生し、樹脂材料の様に金属の弾性
係数よりも小さい弾性係数を持った材料である場合は破
線で示す変形がミクロンオーダーで生ずる(モーメント
による変形で破線が取り付け台に食込むように図示され
ているが、これはこの方向に屈曲することを分かり易く
示したものであって、実際に食い込むのではない)。
【0006】ミラーにより反射する光はレーザ光である
ためにミラー面の平面度は一般に波長の1/3〜1/8
が必要とされているので、上記の変形が生じた場合には
反射されたレーザ光の特性が変化してしまう。又面の角
度が部分的に変化し面倒れ特性(ポリゴンミラーの個々
のミラー面とポリゴンミラー本体の平面部との成す直角
度のばらつき)が悪化する。
【0007】更に、従来技術におけるポリゴンミラーの
取付け方法としては、次のようなものがある。実開昭5
9−156216号公報には、回転軸に固着した台座
に、回転軸より太径の中心孔と、中心孔の台座と反対端
部に調芯部材を挿入する部分がある回転多面鏡を、該調
芯部材で同軸に位置決めする固定装置が開示されてい
る。
【0008】また、特公昭58−15650号公報には
レーザービームなどの光線の偏向器に用いる回転ポリゴ
ンミラーを取付面へ押付け整合する方法が開示されてい
るが、押付け手段として多数の部品を必要とし、各部品
の形状が複雑で、取付けに手間がかかり、コストも高く
なる。一方、図11に示すような固定部材9を使用する
代わりに、図12に示される従来のポリゴンミラーの取
付状態の他の例の側面図のように、ポリゴンミラー1の
取付基準面5とポリゴンモータ7上のミラー取り付け台
8との間に接着剤10層を形成せしめ、これによってポ
リゴンミラー1を固定することも考えられるが、接着剤
10の展延が均一に行われない場合、接着剤10層の厚
みの不均一に伴い、むしろ面倒れ精度が悪化することに
なる。また取付け作業中に接着剤10がミラー面に付着
する不具合が生じることもある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のべたように、樹
脂材料は金属材料に比べ弾性率が小さく、樹脂材料から
なるポリゴンミラーは、回転のためモーターに取付ける
際の固定応力により、ミラー面の面倒れの増大、ミラー
面の平面度の悪化があり、実用化のために大きな障害と
なっていた。すなわち、前述のように、固定応力と、そ
れにより発生する反力によって、ミクロン単位に見たと
きにミラーを変形させる応力が発生し、それがミラー面
の変形を発生させる。本発明は簡単な手段を用い、樹脂
製ポリゴンミラーの取付において変形を防止し、また接
着剤を使用した場合には、不均一な接着層が形成される
のを防止することを、その解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためなされたものであって、その要旨とするところ
は、樹脂成形されたポリゴンミラーであって、少なくと
も取付基準面側に複数の突起、凹部、または貫通孔の1
種以上を設け、且つ凹部または貫通孔には前記取付基準
面に接して接着剤を注入するポリゴンミラーである。こ
の場合、複数の突起を設ける際しては取付基準面側と対
向する固定部材押当面側の前記複数の突起の夫々対応す
る場所にも突起部を形成するものであり、これら突起上
端の面積は取付基準面側の突起の方が固定部材押当面側
の突起の平面部面積と等しいかまたは広いことが望まし
いものである。また、一面当りの突起、凹部または貫通
孔の数が少なくとも3個であることが望ましく、さらに
これら凹部または貫通孔の周囲が突起部状に形成されて
いることが有効である。
【0011】
【作用】ポリゴンミラーの、ミラー押当部材と接触する
側の突起で受けた応力は固定台と接触する側の突起の上
端の接触平面の反力を発生させるが、後者の突起は前者
の突起の対応位置にあることから、ミラーを変形させよ
うとするモーメントは発生しない。したがって、ミラー
面の変形あるいは面倒れを防止できる。さらに本発明に
おいては、凹部または貫通孔に接着剤を注入して、ポリ
ゴンミラーの取付基準面とミラー取付け台との接着を行
うので、接着剤層が均一に形成され、面倒れ精度の悪化
を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明について、追って図面等も参照
しながら詳細に説明する。まず本発明におけるポリゴン
ミラーは、前述のように、レーザープリンタなど公知の
レーザ走査光学系装置に用いられる回転多面鏡であっ
て、そのミラー取付け台との固定手段としては、ポリゴ
ンミラーを前記取付け台と固定部材との間に押圧挟持し
て固定するか、もしくは取付け台とポリゴンミラー取付
基準面との間に接着剤を注入してこれを固定するか、基
本的にそのいずれかが行われるものである。なお、ポリ
ゴンミラーに使用される樹脂材料としては、たとえば、
ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン
樹脂などが適当であるが、その他の樹脂も適宜使用可能
である。また複合樹脂であっても良い。また成形手段と
しては、公知の樹脂成形手段の内から適当と思われるも
のを任意に選択して使用することが可能である。
【0013】次に図面を参照しながら実施例について説
明する。まず、図1は本発明のポリゴンミラーの1実施
例を示す斜視図であって、同図においては、ミラー面4
が六面のポリゴンミラー1の取付基準面5側とそれに対
向する固定部材押当面6側の夫々に複数の突起が形成さ
れてなる態様を示すものである。すなわち図1におい
て、ミラー面4と直交する前記基準面5にモーター(図
示せず)を取り付けた時に取付け台と接触する取り付け
基準部となる突起2−1,2−2,2−3を3カ所形成
する。これら突起は図1では円形となっているが形状は
どの様なものであっても良い。基準面5と対向する前記
押当面6には突起2−1と対向する場所に突起3−1
を、突起2−2と対向する場所に突起3−2を、突起2
−3と対向する場所に突起3−3を形成する。突起2−
1,2−2,2−3の平面部の直径と突起3−1,3−
2,3−3の直径は等しいものとする。
【0014】次に、図2にポリゴンモーター7に図1の
実施例のポリゴンミラー1を取り付けた側面図を示す。
ポリゴンミラー1は突起2−1,2−2及び2−3の平
面部でモーター7のミラー固定台8と接触し他の部分は
接触しない。一方ミラー固定部材9はポリゴンミラー1
の突起3−1,3−2及び3−3の平面部と接触しミラ
ーを固定する。この場合も他の部分とミラー押当部材9
とは接触しない。したがってミラー固定部材9による固
定応力は突起3−1,3−2及び3−3の部分にのみ働
く。
【0015】この場合、突起2−1,2−2,2−3
(取付基準面5側)の直径は3−1,3−2,3−3
(固定部材押当面6側)と比べ、大きくても良いし、平
面部が円形以外であっても良い。たとえば、突起3−
1,3−2,3−3の平面部が3角形で突起2−1,2
−2,2−3の平面部が円形であっても良いし、その逆
でも良い。また、対応箇所の平面部は多少のずれはあっ
ても重複部分があれば本発明の効果は得られる。取付基
準面5にある突起が、固定部材押当面6側にある対応部
の突起に対し、上端平面部面積が同じか、又はそれより
大きい方が、そうでない場合に比し変形モーメントの発
生が、更に、より少なく、より安定にポリゴンミラー1
の取付けをすることができる。突起の数は好ましくは3
個以上、特に好ましくは3個である。
【0016】この実施例においてはポリゴンミラー自身
に突起を設けている。しかし、若し、ポリゴンミラー自
身には設けず、逆にミラー固定台とミラー固定部材の方
に突起を夫々対応箇所に設けた場合には、これら両者は
別部材であるので、その対処位置に正確に位置合わせを
するのに手間及びコストがかかり、更に、これら緊定具
を金属材料でつくるには精密加工を要する。また、位置
ずれが少しでも起きたときは却って大きな変形モーメン
トが惹起される。本発明においてはこのような問題は起
こらない。
【0017】次に図3は本発明の別の実施例を示す斜視
図であって、同図の実施例では、ミラー面4が六面のポ
リゴンミラー1の取付基準面5側に開口して複数の凹部
11を設けたものである。この取付基準面5は、これと
直交するミラー面4のそれぞれに対し、充分な平面度が
出ていることが必要であるが、凹部11は前記基準面5
側のみに設ければよく、対向面6aについては、ほぼ平
面状であれば、任意な表面状態とすることで、特に制限
は設けない。この凹部11に対し、本発明において図4
に示す一部切欠側面図に見られるように、接着剤10を
注入し、ミラー固定台8と接着、固定せしめる。この場
合、凹部11の形状については図3に見られるような円
形に限らず、四角形あるいは三角形など任意の形状を採
用することが可能であり、その数も複数個あれば良く、
同図の例示の如く3個に限定れるものではない。さらに
これら凹部11の深さ、断面積などについても、ポリゴ
ンミラー1の強度などの実用的性能を損なわない範囲で
その大小を任意に選択することが可能である。しかも、
図2の場合の如きミラー固定部材9はこの実施例では必
要としないので、固定部材9による固定応力を一切考慮
する必要がなくなる。
【0018】また、図5は本発明のさらに別の実施例を
示す斜視図であって、同図の実施例では、ミラー面4が
六面のポリゴンミラー1の取付基準面5側に開口して、
対向面6aから貫通する複数の貫通孔12が穿設された
ものである。この取付基準面5は、これと直交するミラ
ー面4のそれぞれに対し、充分な平面度が出ていること
が必要であるが、対向面6aについては、ほぼ平面状で
あれば任意な表面状態とすることで、特に制限は設けな
い。この貫通孔12は取付基準面5側と対向面6a側と
の両側に当然ながら開口しているので、接着剤の注入に
際しては前記図3、図4の態様における凹部11を用い
る場合よりも容易となる。
【0019】すなわち本発明においては図6に示す一部
切欠側面図に見られるように、接着剤10を貫通孔12
に注入し、ミラー固定台8と接着、固定せしめるもので
ある。この場合、接着剤10は貫通孔12の内壁13の
部分で固着し、これによってポリゴンミラー1が固定さ
れる。この場合、貫通孔12の断面形状については、図
5に見られるような円形に限らず、四角形あるいは三角
形などの任意の形状を採用することが可能であり、その
数も複数個あれば良く、同図の例示の如く3個に限定さ
れるものではない。さらにこれら貫通孔12の断面積に
ついても、ポリゴンミラー1の強度などの実用的性能を
損なわない範囲でその大小を任意に選択することが可能
である。しかもこの実施例においても図2に見られるよ
うなミラー固定部材9は必要としないので、これによる
固定応力を一切考慮する必要がない。
【0020】さらに、図7は本発明における以上の実施
例を種々組合せてなる、他の実施例を示す斜視図であっ
て、先の図1に示されたミラー面4が六面のポリゴンミ
ラー1に突起を設けた態様について、少なくともその取
付基準面5側のみに突起2−1,2−2,2−3を夫々
設けるとともに、これら突起2−1〜3が貫通孔12の
周囲に夫々形成されてなる態様を示すものである。この
場合、具体的には、前記基準面5側に突起2−1〜3を
ポリゴンミラー1と一体に成形するとともに、ポリゴン
ミラー1および突起部2−1〜3を貫通して対向面6a
側から突起部2−1〜3のほぼ中心部を含んで開口する
ように貫通孔12が夫々穿設されるものである。これら
突起2−1〜3は、図8の側面図に示す如く、ミラー面
4と直交する取付基準面5と直交するミラー固定台8を
介してミラーモータ7に取付けた際、取付け基準部とな
るものであり、夫々の突起2−1〜3の端面の平面部で
ミラー固定台8と接触しており、他の部分は接触しな
い。
【0021】この場合、本実施例においては、各突起2
−1〜3を貫通して、貫通孔12が夫々穿設されてお
り、該貫通孔12内に接着剤10が注入されてポリゴン
ミラー1が固定されるが、図5、図6の実施例と異な
り、取付基準面5がミラー固定台8と直接全面接触する
わけでなく、突起2−1〜3が介在して取付が行われる
ので、取付基準面5の平面度をそれ程要求されることは
なく、各突起部2−1〜3の端表面の平面度の調整を行
えば充分である。このような本実施例の貫通孔12近傍
の部分断面側面図を図9に示す。同図に見られる如く、
ポリゴンミラー1は突起2−1の部分でミラー固定台8
と接触しており、貫通孔12には接着剤10が注入され
ている。この場合、接着剤10は貫通孔12の内壁13
の部分で固着し、これによってポリゴンミラー1が固定
されている。このように突起2−1面とミラー固定台8
面との間に接着剤10をはみ出させることなく両者を接
触、固定せしめることが可能となるので、ポリゴンミラ
ー1が侵入した接着剤層のために浮き上がって各ミラー
面4とミラー固定台8とのなす角度がばらつく、という
ような不具合は発生しない。
【0022】以上の実施例は突起部2−1〜3を貫通孔
12と組み合わせて使用する例についてのべたものであ
るが、これは貫通孔12に代えて図3、図4で例示した
ような凹部11を突起2−1〜3と併用して、その後は
図7〜図9における貫通孔12の場合と同ように接着剤
10を注入してポリゴンミラー1の固定を行っても良
く、この場合も貫通孔12におけると同様の効果を期待
することができる。また、突起2−1〜3、凹部11、
貫通孔12の断面形状は、図7をはじめその他の図面に
も見られるような円形に限らず、四角形あるいは三角形
など任意の形状を採用することが可能であり、その数も
複数個あれば良く、同図の例示の如く3個に限定される
ものでないが、突起2−1〜3については少なくとも3
個あることが特に望ましい。さらに凹部11あるいは貫
通孔12の断面積についても、ポリゴンミラー1の強度
などの実用的性能を損なわない範囲でその大小を任意に
選択することが可能である。
【0023】なお、図7〜9の実施例については図1〜
2の実施例と同ように突起部2−1〜3が使用されるも
のであるが、図7〜9の実施例に示したものは、貫通孔
12もしくは凹部11に接着剤10を注入することによ
って突起部2−1〜3をミラー固定台8に接着するもの
であって、図1〜2に示されるようなミラー固定台9は
必要としないので、前記の他の実施例と同様、固定部材
9による固定応力を一切考慮する必要がなくなるもので
ある。さらに、ポリゴンミラー1のミラー面4について
は、これまでの実施例ではすべて六面のものについて例
示されているが、これにこだわるものでなく、要するに
レーザ走査光学系装置に用いられる多面鏡を対象とする
ものであり、用途に応じて、任意の鏡面数のものに適用
することが可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、取付けられたポリゴン
ミラーには固定する際にミラーを変形させるモーメント
が発生しないので、ミクロンオーダーでのポリゴンミラ
ーの変形を防止すること、あるいは面倒れ精度の悪化を
防止すること、などが可能になる。また、凹部あるいは
貫通孔内に接着剤を注入してポリゴンミラーを固定する
ことにより、通常の場合の如く接着面間に接着剤を展延
して接着を行った際に生じる接着剤層の厚み分布の不均
一に伴うミラー面の面倒れ精度の悪化を防止することが
可能となる。さらに、ポリゴンミラー取付作業時にミラ
ー面と直交する基準面全体に接着剤を塗布する場合と較
べて接着剤がミラー面に付着する不具合が発生する可能
性が減少する。さらに、突起を設ける場合はポリゴンミ
ラーの樹脂成形の際、一体に成形が可能であり、そのた
めの特別な取付金具は必要としないので、大幅なコスト
ダウンにもつながるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリゴンミラーの一実施例を示す斜視
図である。
【図2】図1の実施例のポリゴンミラーの取付状態を示
す側面図である。
【図3】本発明のポリゴンミラーの別の実施例を示す斜
視図である。
【図4】図3の実施例のポリゴンミラーの取付状態を示
す一部切欠側面図である。
【図5】本発明のポリゴンミラーのさらに別の実施例を
示す斜視図である。
【図6】図5の実施例のポリゴンミラーの取付状態を示
す一部切欠側面図である。
【図7】本発明のポリゴンミラーのさらに他の実施例を
示す斜視図である。
【図8】図7の実施例のポリゴンミラー取付状態を示す
側面図である。
【図9】図8の部分断面側面図である。
【図10】レーザプリンタの走査光学系を示す斜視図で
ある。
【図11】従来のポリゴンミラーの取付状態の一例を示
す側面図である。
【図12】従来のポリゴンミラーの取付状態の他の例を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 ポリゴンミラー 2−1,2−2,2−3 突起 3−1,3−2,3−3 突起 4 ミラー面 5 取付基準面 6 固定部材押当面 7 ミラーモータ 8 ミラー固定台 9 ミラー固定部材 10 接着剤 11 凹部 12 貫通孔 13 内壁 111 半導体レーザ発振器 112 スキャナコントロール 113 コリメータレンズ 114 ポリゴンミラー装置 115 感光体 116 f・θレンズ 117 多面体 118 駆動モータ 119 印字用紙 120 チャージャ 121 水平同期センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成形されたポリゴンミラーであっ
    て、少なくとも取付基準面側に複数の突起、凹部、また
    は貫通孔の1種以上を設け、且つ凹部または貫通孔には
    前記取付基準面に接して接着剤を注入することを特徴と
    するポリゴンミラー。
  2. 【請求項2】 樹脂成形されたポリゴンミラーであっ
    て、取付基準面側に複数の突起を設けるとともに、それ
    に対向する固定部材押当面側の前記複数の突起の夫々対
    応する場所にも突起部を形成することを特徴とするポリ
    ゴンミラー。
  3. 【請求項3】 取付基準面側の突起上端の面積が固定部
    材押当面側の突起上端の平面部の面積と等しいかまたは
    広いことを特徴とする請求項2記載のポリゴンミラー。
  4. 【請求項4】 一面当りの突起、凹部、または貫通孔の
    数が少なくとも3個であることを特徴とする請求項1〜
    3記載のポリゴンミラー。
  5. 【請求項5】 凹部または貫通孔の周囲が突起部状に形
    成されていることを特徴とする請求項1または4記載の
    ポリゴンミラー。
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