JPH05296457A - 加熱調理器 - Google Patents
加熱調理器Info
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- JPH05296457A JPH05296457A JP13173692A JP13173692A JPH05296457A JP H05296457 A JPH05296457 A JP H05296457A JP 13173692 A JP13173692 A JP 13173692A JP 13173692 A JP13173692 A JP 13173692A JP H05296457 A JPH05296457 A JP H05296457A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶対湿度センサを用いたセンサ自動調理を確
実かつスピーディに実施できる加熱調理器を提供する。 【構成】 絶対湿度センサを構成する2個の温度検出素
子とこれと対辺関係にある2個の抵抗とによりブリッジ
回路を構成し、このブリッジ回路への給電後の両温度検
出素子の接続点におけるブリッジ電圧を検出し、このブ
リッジ電圧が温度検出素子の自己加熱による安定時のブ
リッジ電圧に相当する所定電圧を超える時にセンサを利
用した自動調理を禁止し、ブリッジ電圧が所定電圧以下
の時にセンサ自動調理を実施可能にする構成とする。
実かつスピーディに実施できる加熱調理器を提供する。 【構成】 絶対湿度センサを構成する2個の温度検出素
子とこれと対辺関係にある2個の抵抗とによりブリッジ
回路を構成し、このブリッジ回路への給電後の両温度検
出素子の接続点におけるブリッジ電圧を検出し、このブ
リッジ電圧が温度検出素子の自己加熱による安定時のブ
リッジ電圧に相当する所定電圧を超える時にセンサを利
用した自動調理を禁止し、ブリッジ電圧が所定電圧以下
の時にセンサ自動調理を実施可能にする構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶対湿度センサを利用
した自動調理を行う電子レンジ等の加熱調理器に関す
る。
した自動調理を行う電子レンジ等の加熱調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子レンジ等の加熱調理器におい
ては、食品の仕上り状態を検出する素子として絶対湿度
センサを用い、このセンサ出力に基いて食品加熱を制御
し、いわゆる自動調理を行うようにしたものがある。こ
の場合、絶対湿度センサとして抵抗変化により温度を検
出する2個の温度検出素子(サーミスタ)を用い、この
両素子とこれと対辺関係にある2個の抵抗とによりブリ
ッジ回路を構成し、ブリッジ回路の出力端子より絶対湿
度に応じた信号を得るのが一般的である。
ては、食品の仕上り状態を検出する素子として絶対湿度
センサを用い、このセンサ出力に基いて食品加熱を制御
し、いわゆる自動調理を行うようにしたものがある。こ
の場合、絶対湿度センサとして抵抗変化により温度を検
出する2個の温度検出素子(サーミスタ)を用い、この
両素子とこれと対辺関係にある2個の抵抗とによりブリ
ッジ回路を構成し、ブリッジ回路の出力端子より絶対湿
度に応じた信号を得るのが一般的である。
【0003】ところで、前述した絶対湿度センサは、温
度検出素子が所定の温度以上にならないとセンサ出力が
安定せず、センサとして機能しないため、給電時に温度
検出素子に流れる電流によりこの素子を自己加熱し、い
わゆるウォーミングアップを行わせるようになってい
る。
度検出素子が所定の温度以上にならないとセンサ出力が
安定せず、センサとして機能しないため、給電時に温度
検出素子に流れる電流によりこの素子を自己加熱し、い
わゆるウォーミングアップを行わせるようになってい
る。
【0004】例えば、特開昭60−14151号公報
(G01N 27/18)には、2個の温度検出素子と
2個の抵抗とにより構成したブリッジ回路の抵抗側回路
に、2個の抵抗と2個の温度検出素子との接続を断続す
るスイッチ手段を設け、ブリッジ回路への給電開始後一
定時間が経過するまではスイッチ手段をオフにし、2個
の温度検出素子だけに給電してその自己加熱を十分に行
わせ、一定時間が経過し後はスイッチをオンにして2個
の抵抗にも給電を開始するようにしたものが示され、セ
ンサ出力が安定するまでの時間の短縮化を図るようにし
ている。
(G01N 27/18)には、2個の温度検出素子と
2個の抵抗とにより構成したブリッジ回路の抵抗側回路
に、2個の抵抗と2個の温度検出素子との接続を断続す
るスイッチ手段を設け、ブリッジ回路への給電開始後一
定時間が経過するまではスイッチ手段をオフにし、2個
の温度検出素子だけに給電してその自己加熱を十分に行
わせ、一定時間が経過し後はスイッチをオンにして2個
の抵抗にも給電を開始するようにしたものが示され、セ
ンサ出力が安定するまでの時間の短縮化を図るようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブリッジ回
路への給電開始から温度検出素子が所定温度以上になる
までの時間は、両温度検出素子やこれに印加する電圧あ
るいは周囲温度等のばらつきにより変化し、一定ではな
く、したがって、温度検出素子の自己加熱を一定時間だ
け行わせる前記公報のものでは、必要以上にウォームア
ップ電流を消費したり、あるいは加熱不足を生じること
がある。
路への給電開始から温度検出素子が所定温度以上になる
までの時間は、両温度検出素子やこれに印加する電圧あ
るいは周囲温度等のばらつきにより変化し、一定ではな
く、したがって、温度検出素子の自己加熱を一定時間だ
け行わせる前記公報のものでは、必要以上にウォームア
ップ電流を消費したり、あるいは加熱不足を生じること
がある。
【0006】このため、前記公報のものを電子レンジ等
の加熱調理器の自動調理に適用すると、給電後,センサ
出力が安定したにもかかわらず、一定時間が経過するま
でセンサ自動調理の開始を待たねばならず、必要以上に
時間がかかったり、逆にセンサ出力が安定する以前に一
定時間が経過し、センサが使用可能になる前に自動調理
を行ってしまうといった問題を生じる。
の加熱調理器の自動調理に適用すると、給電後,センサ
出力が安定したにもかかわらず、一定時間が経過するま
でセンサ自動調理の開始を待たねばならず、必要以上に
時間がかかったり、逆にセンサ出力が安定する以前に一
定時間が経過し、センサが使用可能になる前に自動調理
を行ってしまうといった問題を生じる。
【0007】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、前述した従来欠点を解消し、絶対湿度センサ
を用いた自動調理を最短時間でしかも確実に実施できる
加熱調理器を提供することにある。
問題点に留意してなされたものであり、その目的とする
ところは、前述した従来欠点を解消し、絶対湿度センサ
を用いた自動調理を最短時間でしかも確実に実施できる
加熱調理器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の加熱調理器においては、絶対湿度センサを
構成する2個の温度検出素子とこれと対辺関係にある2
個の抵抗とによりブリッジ回路を構成し、このブリッジ
回路への給電後の両温度検出素子の接続点におけるブリ
ッジ電圧を検出し、このブリッジ電圧が温度検出素子の
自己加熱による安定時のブリッジ電圧に相当する所定電
圧を超える時に絶対湿度センサによる絶対湿度の検出値
に基いた自動調理を禁止し、ブリッジ電圧が所定電圧以
下の時にセンサを利用した自動調理を実施可能としたも
のである。
に、本発明の加熱調理器においては、絶対湿度センサを
構成する2個の温度検出素子とこれと対辺関係にある2
個の抵抗とによりブリッジ回路を構成し、このブリッジ
回路への給電後の両温度検出素子の接続点におけるブリ
ッジ電圧を検出し、このブリッジ電圧が温度検出素子の
自己加熱による安定時のブリッジ電圧に相当する所定電
圧を超える時に絶対湿度センサによる絶対湿度の検出値
に基いた自動調理を禁止し、ブリッジ電圧が所定電圧以
下の時にセンサを利用した自動調理を実施可能としたも
のである。
【0009】また、本発明は、前記目的を達成するため
に、ブリッジ回路からの出力による絶対湿度の検出値の
単位時間当りの変化値を検出し、前記変化値があらかじ
め設定した所定値を超える時にセンサを利用した自動調
理を禁止し、変化値が所定値以下の時に自動調理を実施
可能としたものである。
に、ブリッジ回路からの出力による絶対湿度の検出値の
単位時間当りの変化値を検出し、前記変化値があらかじ
め設定した所定値を超える時にセンサを利用した自動調
理を禁止し、変化値が所定値以下の時に自動調理を実施
可能としたものである。
【0010】
【作用】絶対湿度センサを構成する2個の温度検出素子
の接続点におけるブリッジ電圧は、温度検出素子の自己
加熱に伴ないその抵抗値が小さくなっていくため徐々に
低下し、最終的にはある所定電圧以下となって安定し、
絶対湿度センサとして正確に動作するようになる。ブリ
ッジ回路への給電後のブリッジ電圧を検出し、これが前
記所定電圧以下になった時に初めて絶対湿度センサを利
用した自動調理を実施可能とすることにより、最短時間
で正確なセンサ自動調理が行える。
の接続点におけるブリッジ電圧は、温度検出素子の自己
加熱に伴ないその抵抗値が小さくなっていくため徐々に
低下し、最終的にはある所定電圧以下となって安定し、
絶対湿度センサとして正確に動作するようになる。ブリ
ッジ回路への給電後のブリッジ電圧を検出し、これが前
記所定電圧以下になった時に初めて絶対湿度センサを利
用した自動調理を実施可能とすることにより、最短時間
で正確なセンサ自動調理が行える。
【0011】また、温度検出素子の自己加熱の進行に伴
なって前記ブリッジ電圧が所定電圧以下に安定していく
過程では、ブリッジ回路の出力による絶対湿度の検出値
もある値に安定していく。したがって、この検出値の単
位時間当りの変化値が所定値以下に小さくなったことを
検出することによりセンサ出力が安定したことを判断で
き、この検出に基きセンサを利用した自動調理を実施可
能とすることにより、最短時間で正確なセンサ自動調理
が実現する。
なって前記ブリッジ電圧が所定電圧以下に安定していく
過程では、ブリッジ回路の出力による絶対湿度の検出値
もある値に安定していく。したがって、この検出値の単
位時間当りの変化値が所定値以下に小さくなったことを
検出することによりセンサ出力が安定したことを判断で
き、この検出に基きセンサを利用した自動調理を実施可
能とすることにより、最短時間で正確なセンサ自動調理
が実現する。
【0012】
【実施例】実施例につき、図面を用いて説明する。 (第1実施例)まず、請求項1に対応する第1実施例を
図1ないし図3を用いて説明する。図3は電子レンジ等
の加熱調理器の概略構成を示したものであり、1は被調
理物を加熱するためのマグネトロンやヒータ等の加熱源
及びその駆動回路で構成された出力部、2は被調理物か
ら出る蒸気によって変化する庫内の絶対湿度を検知する
センサ出力部、3は被調理物に応じて手動調理やセンサ
自動調理等の調理方法を設定するためのキー入力部、4
はキー入力部3から入力された調理設定内容や調理の進
行状況を表示するための表示部である。
図1ないし図3を用いて説明する。図3は電子レンジ等
の加熱調理器の概略構成を示したものであり、1は被調
理物を加熱するためのマグネトロンやヒータ等の加熱源
及びその駆動回路で構成された出力部、2は被調理物か
ら出る蒸気によって変化する庫内の絶対湿度を検知する
センサ出力部、3は被調理物に応じて手動調理やセンサ
自動調理等の調理方法を設定するためのキー入力部、4
はキー入力部3から入力された調理設定内容や調理の進
行状況を表示するための表示部である。
【0013】5はA/D変換機能を備えたワンチップマ
イクロコンピュータ等からなる制御部であり、キー入力
部3で設定された内容に従い加熱源を駆動制御したり、
センサ自動調理の場合はセンサ出力部2からの値に基き
加熱源の制御を行い、さらに表示部4の表示制御を行
う。
イクロコンピュータ等からなる制御部であり、キー入力
部3で設定された内容に従い加熱源を駆動制御したり、
センサ自動調理の場合はセンサ出力部2からの値に基き
加熱源の制御を行い、さらに表示部4の表示制御を行
う。
【0014】図2は前記センサ出力部2の詳細を示し、
6は絶対湿度センサであり、サーミスタよりなる2個の
温度検出素子6a,6bにより構成されている。この2
個の温度検出素子6a,6bはこれと対辺関係にある2
個の抵抗7,8と共にブリッジ回路9を構成し、このブ
リッジ回路9に電流制限抵抗10を介して直流電源電圧
Vaが印加されている。
6は絶対湿度センサであり、サーミスタよりなる2個の
温度検出素子6a,6bにより構成されている。この2
個の温度検出素子6a,6bはこれと対辺関係にある2
個の抵抗7,8と共にブリッジ回路9を構成し、このブ
リッジ回路9に電流制限抵抗10を介して直流電源電圧
Vaが印加されている。
【0015】前記ブリッジ回路9の出力端子,すなわち
両温度検出素子6a,6bの接続点と両抵抗7,8の接
続点とは差動増幅器11に入力され、ブリッジ回路9の
出力端子間の電圧Viを増幅した値をセンサ出力すなわ
ち絶対湿度に応じた信号Voとして制御部5のA/D変
換ポートPaに入力している。さらに、センサ6の両温
度検出素子6a,6b間のブリッジ電圧Vxも制御部5
のA/D変換ポートPbに入力している。
両温度検出素子6a,6bの接続点と両抵抗7,8の接
続点とは差動増幅器11に入力され、ブリッジ回路9の
出力端子間の電圧Viを増幅した値をセンサ出力すなわ
ち絶対湿度に応じた信号Voとして制御部5のA/D変
換ポートPaに入力している。さらに、センサ6の両温
度検出素子6a,6b間のブリッジ電圧Vxも制御部5
のA/D変換ポートPbに入力している。
【0016】ここで、ブリッジ回路9に直流電源電圧V
aを印加した後の前記ブリッジ電圧Vxは、温度検出素
子6a,6bの自己加熱に従って徐々に小さくなり、最
終的にはある所定電圧Vt以下になり、絶対湿度センサ
6として正常に動作し、センサ信号Voが安定するよう
になる。このブリッジ電圧Vxが所定電圧Vt以下にな
る時間は、温度検出素子6a,6b,直流電源電圧V
a,周囲温度・湿度等のばらつきにより変動する。
aを印加した後の前記ブリッジ電圧Vxは、温度検出素
子6a,6bの自己加熱に従って徐々に小さくなり、最
終的にはある所定電圧Vt以下になり、絶対湿度センサ
6として正常に動作し、センサ信号Voが安定するよう
になる。このブリッジ電圧Vxが所定電圧Vt以下にな
る時間は、温度検出素子6a,6b,直流電源電圧V
a,周囲温度・湿度等のばらつきにより変動する。
【0017】このため、前記制御部5ではブリッジ電圧
Vxを直接モニタし、このブリッジ電圧Vxが温度検出
素子6a,6bの自己加熱による安定時のブリッジ電圧
Vxに相当する所定電圧Vt以下になったかどうかを監
視するようにしている。すなわち、図1は、直流電源電
圧Va印加後,温度検出素子6a,6bが十分に自己加
熱されるまでの制御部5の処理の様子をフローチャート
で示したものである。
Vxを直接モニタし、このブリッジ電圧Vxが温度検出
素子6a,6bの自己加熱による安定時のブリッジ電圧
Vxに相当する所定電圧Vt以下になったかどうかを監
視するようにしている。すなわち、図1は、直流電源電
圧Va印加後,温度検出素子6a,6bが十分に自己加
熱されるまでの制御部5の処理の様子をフローチャート
で示したものである。
【0018】ブリッジ回路9への給電を開始すると、ま
ず、ステップS1において温度検出素子6a,6bを加
熱済みかどうか、すなわちブリッジ電圧が既に所定電圧
Vt以下になっているかどうかを調べる。給電開始直後
は未加熱であるため、ステップS1の判断をNOで通過
し、ステップS2に進む。
ず、ステップS1において温度検出素子6a,6bを加
熱済みかどうか、すなわちブリッジ電圧が既に所定電圧
Vt以下になっているかどうかを調べる。給電開始直後
は未加熱であるため、ステップS1の判断をNOで通過
し、ステップS2に進む。
【0019】ステップS2では、センサ出力部2より出
力されたブリッジ電圧Vxを取り込み、つぎのステップ
S3でこれが所定電圧Vt以下かどうかをチェックす
る。Vx>Vtのとき、つまり温度検出素子6a,6b
の自己加熱が不十分で両素子6a,6bが十分に温まっ
ていないとき、ステップS4に進み、センサ6による自
動調理のキー入力(設定)を受付禁止とし、センサ自動
調理を使用不可とする。
力されたブリッジ電圧Vxを取り込み、つぎのステップ
S3でこれが所定電圧Vt以下かどうかをチェックす
る。Vx>Vtのとき、つまり温度検出素子6a,6b
の自己加熱が不十分で両素子6a,6bが十分に温まっ
ていないとき、ステップS4に進み、センサ6による自
動調理のキー入力(設定)を受付禁止とし、センサ自動
調理を使用不可とする。
【0020】その後、ステップS6でキー入力部3や表
示部4の制御を行い、再びステップS1に戻る。温度検
出素子6a,6bの加熱過程では、以上のステップS
1,S2,S3,S4,S6を順次繰り返し行う。
示部4の制御を行い、再びステップS1に戻る。温度検
出素子6a,6bの加熱過程では、以上のステップS
1,S2,S3,S4,S6を順次繰り返し行う。
【0021】そして、温度検出素子6a,6bの自己加
熱が進行し、、これが十分に温まると、Vx≦Vtの条
件が成立し、ステップS3の判断がYESとなり、ステ
ップS5に進み、センサ自動調理を使用可能とする。こ
のようにステップS5の処理が実施されると、その後の
ステップS1の判断でYESの条件が成立し、以降はス
テップS1とS6との間で処理される。
熱が進行し、、これが十分に温まると、Vx≦Vtの条
件が成立し、ステップS3の判断がYESとなり、ステ
ップS5に進み、センサ自動調理を使用可能とする。こ
のようにステップS5の処理が実施されると、その後の
ステップS1の判断でYESの条件が成立し、以降はス
テップS1とS6との間で処理される。
【0022】このように、前記実施例では、温度検出素
子6a,6bの自己加熱を単に一定時間で制御するので
はなく、ブリッジ電圧Vxをモニタし、その安定時期つ
まり所定電圧Vt以下になる時期を直接検出して自動調
理を実施可能としているため、給電開始後,最短時間で
確実にセンサ自動調理を行うことができる。なお、前記
実施例において、ブリッジ回路9の抵抗7,8側の回路
にスイッチを設け、給電開始からブリッジ電圧Vxが所
定電圧Vt以下になるまでこのスイッチをオフに制御し
て温度検出素子6a,6bの自己加熱を早めるようにし
てもよい。
子6a,6bの自己加熱を単に一定時間で制御するので
はなく、ブリッジ電圧Vxをモニタし、その安定時期つ
まり所定電圧Vt以下になる時期を直接検出して自動調
理を実施可能としているため、給電開始後,最短時間で
確実にセンサ自動調理を行うことができる。なお、前記
実施例において、ブリッジ回路9の抵抗7,8側の回路
にスイッチを設け、給電開始からブリッジ電圧Vxが所
定電圧Vt以下になるまでこのスイッチをオフに制御し
て温度検出素子6a,6bの自己加熱を早めるようにし
てもよい。
【0023】(第2実施例)つぎに、請求項2に対応す
る第2実施例を図4ないし図6を用いて説明する。な
お、前記と同一符号は同一もしくは相当するものを示す
ものとする。
る第2実施例を図4ないし図6を用いて説明する。な
お、前記と同一符号は同一もしくは相当するものを示す
ものとする。
【0024】加熱調理器の庫内の絶対湿度を検知するセ
ンサ出力部2は図4に示すように構成され、絶対湿度セ
ンサ6を構成する2個の温度検出素子6a,6bとこれ
と対辺関係にある2個の抵抗7,8とによりブリッジ回
路9を構成し、このブリッジ回路9に電流制限抵抗10
を介して直流電源電圧Vaを印加すると共に、ブリッジ
回路9の出力端子間の電圧Viを差動増幅器11で増幅
し、この増幅出力をセンサ出力Voとして制御部5のA
/D変換ポートPaに入力している。なお、センサ出力
Voは制御部5の負電源Vaを基準にした時の電圧であ
る。
ンサ出力部2は図4に示すように構成され、絶対湿度セ
ンサ6を構成する2個の温度検出素子6a,6bとこれ
と対辺関係にある2個の抵抗7,8とによりブリッジ回
路9を構成し、このブリッジ回路9に電流制限抵抗10
を介して直流電源電圧Vaを印加すると共に、ブリッジ
回路9の出力端子間の電圧Viを差動増幅器11で増幅
し、この増幅出力をセンサ出力Voとして制御部5のA
/D変換ポートPaに入力している。なお、センサ出力
Voは制御部5の負電源Vaを基準にした時の電圧であ
る。
【0025】ここで、ブリッジ回路9に直流電源電圧V
aを印加した直後のセンサ出力Voは、温度検出素子6
a,6b毎にその自己発熱特性が異なるため、図5に示
すように、安定するまでに時間Tfを要する。この時間
Tfは両温度検出素子6a,6bのばらつきや直流電源
電圧Vaのばらつき、あるいは周囲温度の違いにより変
化し、一定ではない。
aを印加した直後のセンサ出力Voは、温度検出素子6
a,6b毎にその自己発熱特性が異なるため、図5に示
すように、安定するまでに時間Tfを要する。この時間
Tfは両温度検出素子6a,6bのばらつきや直流電源
電圧Vaのばらつき、あるいは周囲温度の違いにより変
化し、一定ではない。
【0026】しかし、センサ出力Voは、図5からも明
らかなように、温度検出素子6a,6bの自己加熱初期
では大きな変化を示すものの、自己加熱の進行に伴なっ
て徐々にある値に安定していく。このため、この実施例
では、ブリッジ回路9への給電開始後,センサ出力Vo
の単位時間当りの変化値を監視し、センサ出力Voが安
定していく過程でこの変化値が所定値以下になった時に
センサ出力Voの安定化を判断するようにしている。
らかなように、温度検出素子6a,6bの自己加熱初期
では大きな変化を示すものの、自己加熱の進行に伴なっ
て徐々にある値に安定していく。このため、この実施例
では、ブリッジ回路9への給電開始後,センサ出力Vo
の単位時間当りの変化値を監視し、センサ出力Voが安
定していく過程でこの変化値が所定値以下になった時に
センサ出力Voの安定化を判断するようにしている。
【0027】すなわち、図6は、直流電源電圧Va印加
後,センサ出力Voが安定するまでの制御部5の処理の
様子を示したものである。ブリッジ回路9への給電を開
始すると、まず、ステップP1においてセンサ出力Vo
が既に安定しているかどうかを調べる。給電開始直後は
まだ安定していないため、ステップP1の判断をNOで
通過し、ステップP2に進む。
後,センサ出力Voが安定するまでの制御部5の処理の
様子を示したものである。ブリッジ回路9への給電を開
始すると、まず、ステップP1においてセンサ出力Vo
が既に安定しているかどうかを調べる。給電開始直後は
まだ安定していないため、ステップP1の判断をNOで
通過し、ステップP2に進む。
【0028】ステップP2では、センサ出力部2より入
力されたセンサ出力Voを取り込み、この入力値と単位
時間ΔT前に取り込んだセンサ出力Vo-1との差つまり
変化値ΔVoを演算し、これとあらかじめ設定された所
定値Vhとを比較する(ステップP3)。給電開始直後
は前回のセンサ出力Voの入力がないので、無条件でス
テップP4へ進む。
力されたセンサ出力Voを取り込み、この入力値と単位
時間ΔT前に取り込んだセンサ出力Vo-1との差つまり
変化値ΔVoを演算し、これとあらかじめ設定された所
定値Vhとを比較する(ステップP3)。給電開始直後
は前回のセンサ出力Voの入力がないので、無条件でス
テップP4へ進む。
【0029】ステップP4では、センサ6による自動調
理のキー入力を受付禁止とし、ステップP6でキー入力
部3や表示部4の制御等を行った後、再びステップP1
に戻る。
理のキー入力を受付禁止とし、ステップP6でキー入力
部3や表示部4の制御等を行った後、再びステップP1
に戻る。
【0030】ステップP1,P2,P3,P4,P6の
処理時間の合計は前記単位時間ΔTになっており、処理
がステップP1に戻り再びステップP2でセンサ出力V
oを取り込むことにより、単位時間ΔT毎のセンサ出力
Voが得られる。
処理時間の合計は前記単位時間ΔTになっており、処理
がステップP1に戻り再びステップP2でセンサ出力V
oを取り込むことにより、単位時間ΔT毎のセンサ出力
Voが得られる。
【0031】ステップP2で入力されたセンサ出力Vo
と単位時間ΔT前のセンサ入力Vo-1との差ΔVoをス
テップP3で所定値Vhと比較した際、温度検出素子6
a,6bの自己加熱が不十分でセンサ出力Voが安定し
ていない時は、ΔVo>Vhとなるので、ステップP3
の判断はNOとなり、ステップP4へ進み、ステップP
1,P2,P3,P4,P6の各処理を順に繰り返し行
う。
と単位時間ΔT前のセンサ入力Vo-1との差ΔVoをス
テップP3で所定値Vhと比較した際、温度検出素子6
a,6bの自己加熱が不十分でセンサ出力Voが安定し
ていない時は、ΔVo>Vhとなるので、ステップP3
の判断はNOとなり、ステップP4へ進み、ステップP
1,P2,P3,P4,P6の各処理を順に繰り返し行
う。
【0032】温度検出素子6a,6bの自己加熱が十分
に行われセンサ出力Voが安定するようになると、その
単位時間ΔT当りの変化値ΔVoが所定値Vh以下にな
る。そうすると、ステップP3の判断でYESの条件が
成立し、ステップP3からステップP5へ処理が進み、
センサ自動調理を使用可能とし、このように、ステップ
P5の処理が実施されると、その後のステップP1の判
断でYESの条件が成立し、以降はステップP1とP6
との間で処理される。
に行われセンサ出力Voが安定するようになると、その
単位時間ΔT当りの変化値ΔVoが所定値Vh以下にな
る。そうすると、ステップP3の判断でYESの条件が
成立し、ステップP3からステップP5へ処理が進み、
センサ自動調理を使用可能とし、このように、ステップ
P5の処理が実施されると、その後のステップP1の判
断でYESの条件が成立し、以降はステップP1とP6
との間で処理される。
【0033】したがって、前記実施例によると、センサ
出力部2からのセンサ出力Voによりその単位時間当り
の変化値ΔVoを監視し、これが所定値Vh以下になっ
てセンサ出力Voが安定したことを直接検出することに
より自動調理を実施可能としているため、給電開始後,
最短時間で確実にセンサ自動調理を行うことができる。
出力部2からのセンサ出力Voによりその単位時間当り
の変化値ΔVoを監視し、これが所定値Vh以下になっ
てセンサ出力Voが安定したことを直接検出することに
より自動調理を実施可能としているため、給電開始後,
最短時間で確実にセンサ自動調理を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、つぎに記載する効果を奏する。請求項1記
載の加熱調理器にあっては、ブリッジ回路の2個の温度
検出素子の接続点におけるブリッジ電圧を検出して、こ
れが温度検出素子の自己加熱による安定時の所定電圧以
下になった時にセンサ自動調理を実施可能とする構成で
あるため、2個の温度検出素子や回路のばらつき,周囲
温度の違い等に応じて両温度検出素子が所定温度以上に
自己加熱されるまでの時間が変化しても、センサ出力が
安定する以前にセンサ自動調理を行ってしまったり、セ
ンサ出力の安定後センサ自動調理の開始までに必要以上
に時間がかかるといったことがなくなり、給電開始後最
短時間で正確にセンサ自動調理を開始することができ、
確実かつスピーディなセンサ自動調理を実施できるもの
である。
ているため、つぎに記載する効果を奏する。請求項1記
載の加熱調理器にあっては、ブリッジ回路の2個の温度
検出素子の接続点におけるブリッジ電圧を検出して、こ
れが温度検出素子の自己加熱による安定時の所定電圧以
下になった時にセンサ自動調理を実施可能とする構成で
あるため、2個の温度検出素子や回路のばらつき,周囲
温度の違い等に応じて両温度検出素子が所定温度以上に
自己加熱されるまでの時間が変化しても、センサ出力が
安定する以前にセンサ自動調理を行ってしまったり、セ
ンサ出力の安定後センサ自動調理の開始までに必要以上
に時間がかかるといったことがなくなり、給電開始後最
短時間で正確にセンサ自動調理を開始することができ、
確実かつスピーディなセンサ自動調理を実施できるもの
である。
【0035】また、請求項2記載の加熱調理器にあって
は、ブリッジ回路からの出力による絶対湿度の検出値か
ら単位時間当りの変化値を検出し、これが所定値以下に
なった時にセンサ自動調理を実施可能とする構成である
ため、センサ出力の安定時期を直接検出してセンサ自動
調理を行うことができ、前述と同様に、確実かつスピー
ディなセンサ自動調理を実施できるものである。
は、ブリッジ回路からの出力による絶対湿度の検出値か
ら単位時間当りの変化値を検出し、これが所定値以下に
なった時にセンサ自動調理を実施可能とする構成である
ため、センサ出力の安定時期を直接検出してセンサ自動
調理を行うことができ、前述と同様に、確実かつスピー
ディなセンサ自動調理を実施できるものである。
【図1】本発明による加熱調理器の第1実施例を示す動
作説明用フローチャートである。
作説明用フローチャートである。
【図2】第1実施例のセンサ出力部の回路図である。
【図3】第1実施例のブロック図である。
【図4】本発明の第2実施例におけるセンサ出力部の回
路図である。
路図である。
【図5】図4のセンサ出力部からのセンサ出力の特性図
である。
である。
【図6】第2実施例の動作説明用フローチャートであ
る。
る。
5 制御部 6 絶対湿度センサ 6a,6b 温度検出素子 7,8 抵抗 9 ブリッジ回路
Claims (2)
- 【請求項1】 絶対湿度センサを構成する2個の温度検
出素子と該両温度検出素子と対辺関係にある2個の抵抗
とによりブリッジ回路を構成し、前記ブリッジ回路から
の出力による絶対湿度の検出値に基いて被調理物の加熱
を制御するようにした加熱調理器において、 前記ブリッジ回路への給電後の前記両温度検出素子の接
続点におけるブリッジ電圧を検出し、前記ブリッジ電圧
が前記温度検出素子の自己加熱による安定時の前記ブリ
ッジ電圧に相当する所定電圧を超える時に前記センサを
利用した自動調理を禁止し、前記ブリッジ電圧が前記所
定電圧以下の時に前記自動調理を実施可能としたことを
特徴とする加熱調理器。 - 【請求項2】 絶対湿度センサを構成する2個の温度検
出素子と該両温度検出素子と対辺関係にある2個の抵抗
とによりブリッジ回路を構成し、前記ブリッジ回路から
の出力による絶対湿度の検出値に基いて被調理物の加熱
を制御するようにした加熱調理器において、 前記検出値の単位時間当りの変化値を検出し、前記変化
値があらかじめ設定した所定値を超える時に前記センサ
を利用した自動調理を禁止し、前記変化値が前記所定値
以下の時に前記自動調理を実施可能としたことを特徴と
する加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173692A JPH05296457A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173692A JPH05296457A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 加熱調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05296457A true JPH05296457A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=15064997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13173692A Pending JPH05296457A (ja) | 1992-04-23 | 1992-04-23 | 加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05296457A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008272563A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-11-13 | A & A Material Corp | 石綿含有廃材の処理方法 |
-
1992
- 1992-04-23 JP JP13173692A patent/JPH05296457A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008272563A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-11-13 | A & A Material Corp | 石綿含有廃材の処理方法 |
JP4711310B2 (ja) * | 2006-11-21 | 2011-06-29 | 株式会社エーアンドエーマテリアル | 石綿含有廃材の処理方法 |
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