JP2863053B2 - ヒータ駆動回路 - Google Patents

ヒータ駆動回路

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JP2863053B2
JP2863053B2 JP5056337A JP5633793A JP2863053B2 JP 2863053 B2 JP2863053 B2 JP 2863053B2 JP 5056337 A JP5056337 A JP 5056337A JP 5633793 A JP5633793 A JP 5633793A JP 2863053 B2 JP2863053 B2 JP 2863053B2
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哲生 久永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一定温度上昇を得るた
めのヒーターをもつセンサ・デバイス、特にマイクロフ
ローセンサの駆動に適用されるヒータ駆動回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロフローセンサはダイヤフラム上
にヒータと2つの温度センサが形成されたセンサデバイ
スであり、ヒータを発熱させ、その温度分布の変化を温
度センサで捕え、流体の流速を測定するものである。
【0003】ヒーター素子が抵抗温度係数をもつ場合に
は、図8のような回路で一定温度上昇を得ることができ
る。ここでRHはヒーターの抵抗、RRは周囲温度セン
サの抵抗、R1、R2は固定抵抗である。この回路で
は、周囲温度の変化にかかわらずヒータの温度上昇は一
定に保たれる。
【0004】これはヒータRH自身が温度センサとして
自己の温度を測定しているわけであるが、抵抗温度係数
が小さい場合には、温度センサとしての感度が低いた
め、図8の回路では動作が不安定になる。
【0005】そのような場合には図9に示すような駆動
方式を取る。この方式では、ヒータを温度センサとして
用いず、制御信号S1によってスイッチS1を制御し、
間欠的にオン・オフしているが、オンしてからヒータが
目的の温度に達するまでに非常に時間がかかる。
【0006】それに対して図8の回路では、オンした直
後はヒータが冷えており、その状態が回路で検出され、
定常状態より大きな電力がヒータに投入されるため立ち
上りは速い。図9の回路で立ち上りを速くするために、
図10に示すようにオン直後の一定時間、強制的に大き
な電力をヒータに与える方式も考えられる。
【0007】すなわち図11(a)に示すように制御信
号によってスイッチS1を一定時間オンにすると共に、
その制御信号によってタイマTMを図11(b)に示す
ように短い時間T1だけオン状態にする。このためT1
時間だけスイッチS2がオンとなるので、図11(c)
に示すようにヒータRHには期間T1の間、高い電圧が
供給される従ってヒータRHはこの期間に急速に加熱さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの時間
はヒータ温度設定値の変更に応じて最適値が変わるため
に、固定値では不適切になり、目標温度への整定時間が
伸びたり、オーバーシュートを生じたりすることが考え
られる。
【0009】すなわち定電圧駆動や定電流駆動では、ヒ
ータオンしてから目標温度に達するまで時間がかかるの
で、センサから正しい出力が得られるまでの応答特性が
悪くなり、この状態を改善しようとしてヒータオン時に
高電圧を供給したときは、温度設定値の変更に応じて最
適値が変わり、最適な立上り特性が得られないという課
題を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、ヒータに投入される電力を検出する
電力検出器と、電力検出器出力信号をヒータの時定数だ
け遅延させる1次遅延回路とを設けてなり、1次遅延回
路出力によって前記ヒータを駆動するようにしたもので
ある。
【0011】
【作用】ヒータに投入される電力を検出する電力検出器
と、電力検出器出力信号をヒータ時定数だけ遅延させる
1次遅延回路からなるヒーター上昇温度演算回路を設け
ることにより、その出力によってヒータを制御すると、
応答特性が改善される。すなわち、本発明の目的は、ヒ
ータをオフからオンの状態にしたときに、できるだけ速
やかに所定の温渡まで変北させることにあり、そのため
にはヒータの現在温度に基づいて投入電力を調節するこ
とが望ましい。しかし、実際にヒータ自身の温度を測定
することは困難であり、特にヒータ抵坑体が温度特性を
持っていない場合においては、温度の測定は不可能であ
る。そこで、疑似的にヒータ温度を推定しようと考えた
のが本発明であり、ヒータの熱負荷が一定であるとすれ
ば、投入電力からヒータ温度を推定することができる。
特に、問題の過渡状態においては、ヒータは1次系とみ
なせるので電気的に簡単なCRフィルタで近似され、投
入電力はヒータの印加電圧の2乗かあるいは印加電圧と
印加電流との積から求められるため、ヒータをオンした
直後に大きな電力を投入することができる。このように
本発明は、推定投入電力信号の情報を使った自動制御回
路を使ってヒータを駆動することにより、ヒータをオン
した直後に大きな電力を投入することができ、単純に最
初から一定電力を印加するのと比べ、格段に早くヒータ
を所定温度まで変化させることができる。
【0012】
【実施例】ヒータの温度上昇をTとし、投入電力をPと
し、時間をtとしたとき、その間には次の関係がある。
【0013】 T=kP(1−e-t/t0) ・・・・(1)
【0014】ここでkは定数、toは熱時定数を表す。
またPはヒータ抵抗をRH、ヒータ電圧をVHとすると
次のように表せる。 P=VH2/RH ・・・・(2)
【0015】そこで、ヒータ電圧VHからヒータの温度
上昇Tを求めるには、図3に示すようにヒータに投入し
た電力を検出する電力検出器として作用する乗算器1、
ヒータの熱時定数をシミュレートする抵抗2およびコン
デンサ3からなる1次遅れ回路4を組み合わせた回路を
構成すれば、ヒータの温度上昇を表す擬似温度上昇出力
信号T´が得られる。この疑似温度上昇出力信号T´を
用いてヒータを、例えば比例制御、PLD制御、オン・
オフ制御などの制御を行えば最適な温度制御を行うこと
ができる。
【0016】図1は本発明の一実施例を示す回路図であ
り、図3の回路の立ち上がりを改善したものであり、比
例制御の例である。この場合、電源5から可変抵抗6を
介して所定の電圧が差動増幅器7に供給されている。
【0017】あるタイミングで図2(a)に示すように
スイッチS1を閉じたとき、その時点ではコンデンサ3
には図2(c)に示すように電圧が発生していないの
で、差動増幅器7は利得が最大の状態となっており、こ
の電圧が図2(b)に示すように電圧VHとして出力さ
れる。
【0018】1次遅れ回路4は時定数はヒータの熱時定
数であるtoに設定されており、コンデンサ3の端子電
圧は(c)に示すようにその時定数で上昇するが、コン
デンサ3の端子電圧がある電圧に達するまでの間、差動
増幅器7は飽和状態にあり、その間は出力電圧が変化し
ない。このため、その期間は電圧VHが最大値となって
おり、その電圧が乗算器1によって2乗演算され、1次
遅れ回路4に供給される。
【0019】コンデンサ3の電圧がある電圧まで上昇す
ると差動増幅器7は飽和領域を脱してリニヤ領域で動作
するようになり、その出力電圧VHも1次遅れ回路4の
時定数に従って減少する。そして、1次遅れ回路4の電
圧が平衡状態に達すると差動増幅器7の出力電圧低下も
終了し、乗算器1の出力電圧で決まる値で平衡する。
【0020】このため、立ち上がりの当初はヒータRH
に高い電圧が供給され、速やかにヒータの加熱が行わ
れ、その加熱終了後はヒータRHが乗算器1の出力電圧
で決まる所定値に維持される。
【0021】図1は定電圧駆動の例であったが、定電流
駆動の場合の例を図4に示す。この回路は差増増幅器7
の出力電圧を電圧電流変換器8によって電流に変換し、
電流検出用抵抗RIに発生する電圧VIを乗算器1に供
給するようになっており、動作は図1のものと同様であ
る。図1および図4の例では、ヒータRHの抵抗が温度
によって変動すると擬似温度上昇出力T’に誤差を生じ
る。
【0022】図5の回路はこの誤差が発生しないように
したものであり、ヒータRHの電圧と電流の両方を検出
して電力を求めるため、ヒータRHの抵抗が温度によっ
て変動してもそれが差動増幅器10によって補正され、
誤差がなくなる。
【0023】また、センサ出力がヒータ温度に比例する
場合には、図6に示すようにセンサRSとヒータRHを
熱結合し、疑似温度信号T´を熱結合によって得られた
信号によって割算器10で除算して補正することによ
り、ヒータをオンした直後から誤差の少ないセンサ出力
が得られる。
【0024】図7は図6の動作を示しており、(a)に
示すように、スイッチS1,S2がオンとなったとき、
補正前は(b)に示す特性であったものが、補正後は
(c)に示すように立ち上がりが改善される。この場
合、電圧源が不安定で電圧変動があっても、センサ出力
は自動的に補正される効果をもつ。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ヒータ温
度をシミュレートし、その出力によりヒータ温度を制御
したので、ヒータの立上り特性を最適にすることができ
る。またヒータ温度擬似情報が得られるので、それを元
に最適状態にヒータを制御できる。更にこのヒータ温度
情報を使ってヒータ立上り時のセンサ出力を補正するこ
とによって、より応答特性を改善することも可能になる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路を示す回路図である。
【図2】図1の回路の動作を示す波形図である。
【図3】本発明の基本的回路を示す回路図である。
【図4】電流駆動の場合の回路を示す回路図である。
【図5】誤差を発生しないように電流駆動と電圧駆動と
を組み合わせた回路を示す回路図である。
【図6】他の実施例を示す回路図である。
【図7】図6の回路の動作を示す波形図である。
【図8】従来の一例の構成を示す回路図である。
【図9】従来の他の例の構成を示す回路図である。
【図10】従来の他の例の構成を示す回路図である。
【図11】図10の回路の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1 乗算器 2 抵抗 3 コンデンサ 4 1次遅れ回路 5 電源 6 可変抵抗 7、9 差動増幅器 8 電圧電流変換器 10 割算器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータを加熱するヒータ駆動回路におい
    て、 ヒータに投入される電力を検出する電力検出器と、 前記電力検出器出力信号をヒータの時定数だけ遅延させ
    る1次遅延回路とを設けてなり、 前記1次遅延回路出力によって前記ヒータを駆動するこ
    とを特徴とするヒータ駆動回路。
JP5056337A 1993-02-23 1993-02-23 ヒータ駆動回路 Expired - Lifetime JP2863053B2 (ja)

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JPH06249865A JPH06249865A (ja) 1994-09-09
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