JPH05296374A - 管継手用リテーナ - Google Patents

管継手用リテーナ

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JPH05296374A
JPH05296374A JP4099309A JP9930992A JPH05296374A JP H05296374 A JPH05296374 A JP H05296374A JP 4099309 A JP4099309 A JP 4099309A JP 9930992 A JP9930992 A JP 9930992A JP H05296374 A JPH05296374 A JP H05296374A
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    • F16L19/02—Pipe ends provided with collars or flanges, integral with the pipe or not, pressed together by a screwed member
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対の管状継手部材の端面の間に介在させら
れる円環状ガスケットをいずれか一方の継手部材に保持
させるリテーナであって、リテーナ内においてガスケッ
トが移動することがないものを提供する。 【構成】 リテーナ5 は、円環部25と、円環部25に内方
突出状に設けられてガスケット3 の外周面を保持する複
数の爪28を備えたガスケット保持部26と、円環部25に設
けられていずれか一方の継手部材1 の一端面に係合する
ようになされた継手部材保持部29とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、管継手用リテーナに
関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一対の管状継手部材にそれぞれ設
けられたガスケット押さえ用環状突起がガスケットをそ
の両面から押圧することによって流体密の連結が果たさ
れる管継手においては、両継手部材の端面の間に介在さ
せられる円環状ガスケットをいずれか一方の継手部材に
保持させるリテーナが使用されている。そして、この種
リテーナとしては、環状端壁と、環状端壁に対してほぼ
直角方向に端壁の外側にのびる円筒形側壁と、円筒形側
壁からさらに外側へのびかつ継手部材端面を保持する複
数の爪状継手部材保持部とよりなり、環状端壁と円筒形
側壁とによりガスケットを保持する凹所が形成されてい
るものが知られている（特公平２−６２７５６号公報参
照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記リテーナでは、リ
テーナとガスケットの間にわずかな遊びが存在するた
め、ガスケットがリテーナから脱落したり、ガスケット
押さえ用環状突起がガスケットをその両面から押圧する
ことによって生じたガスケットの凹みとガスケット押さ
え用突起とが再組立て時にずれてシール効果に不利な影
響を及ぼしたりするという問題があった。
【０００４】この発明の目的は、リテーナ内においてガ
スケットが移動することがない管継手用リテーナを提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明による管継手用
リテーナは、一対の管状継手部材の端面の間に介在させ
られる円環状ガスケットをいずれか一方の継手部材に保
持させるリテーナであって、円環部と、円環部に内方突
出状に設けられてガスケットの外周面を保持する複数の
爪を備えたガスケット保持部と、円環部に設けられてい
ずれか一方の継手部材の一端面に係合するようになされ
た継手部材保持部とよりなるものである。
【０００６】そして、上記爪の内周面の曲率が、ガスケ
ットの外周面の曲率と同じになされているものが好まし
い。
【０００７】
【作用】この発明の管継手用リテーナによると、ガスケ
ットはその外周面を複数の爪により保持されて、リテー
ナに対するガスケットの径方向および横方向への移動が
阻止される。また、管継手を締付けたさいに、ガスケッ
トはその外径が大きくなるように変形させられるが、こ
の変形は複数の爪の変形によって吸収される。
【０００８】爪の内周面の曲率が、ガスケットの外周面
の曲率と同じになされているものでは、保持面積が増加
する。
【０００９】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。なお、以下の説明において、図１の左
右を左右とする。
【００１０】図１から図３までは、第１実施例を示す。
【００１１】図１、図２および図３に示すように、管継
手は、第１管状継手部材(1) および第２管状継手部材
(2) と、第１管状継手部材(1) の右端面と第２管状継手
部材(2) の左端面との間に介在させられる円環状ガスケ
ット(3) と、円環状ガスケット(3) を保持しかつ第１管
状継手部材(1) に保持されるリテーナ(5) とを備えてお
り、第２継手部材(2) 側から第１継手部材(1) にねじは
められたナット(4) により、第２継手部材(2) が第１継
手部材(1) に固定されている。
【００１２】リテーナ(5) はステンレス鋼板で一体的に
形成されたもので、円環部(25)と、円環部(25)右端に内
方突出状に設けられてガスケット(3) の外周面を保持す
る３つの爪(28)を備えたガスケット保持部(26)と、第１
管状継手部材(1) の右端面に係合するようになされた継
手部材保持部(29)とよりなる。
【００１３】３つの爪(28)は若干弾性を有しており、こ
れらの爪(28)の内側にガスケット(3) が嵌め込まれて、
弾性力によってガスケット(3) のリテーナ(5) 内におけ
る径方向および横方向への移動が阻止されている。
【００１４】爪(28)の内周面の曲率は、ガスケット(3)
の外周面の曲率と同じになされている。
【００１５】円環部(25)には、３つの爪(28)が設けられ
た位置において、それぞれ一対の軸線方向切欠きが設け
られており、これによって形成された３つの爪状保持部
(30)によって継手部材保持部(29)が構成されている。３
つの爪状保持部(30)は、弾性力によって第１継手部材
(1) の端部外面を挾みつけることにより、リテーナ(5)
を第１管状継手部材(1) に保持している。
【００１６】ガスケット(3) はニッケル製で、必要に応
じて銀メッキが施される。ガスケット(3) の材質とし
て、オーステナイト系ステンレス鋼、銅またはアルミニ
ウム合金などが適宜採用される。ガスケット(3) の左端
部外周には、リテーナ(5) のガスケット保持部(26)と係
合する外向きフランジよりなる抜止め部(15)が設けられ
ている。したがってガスケット(3) をリテーナ(5) に対
して強く押し付けた場合でもガスケット(3) がリテーナ
(5) の右側から脱落することがない。
【００１７】各継手部材(1)(2)の突合わせ端面の内周部
には、ガスケット押え用環状突起(7)(8)がそれぞれ形成
され、同外周部には、締過ぎ防止用環状突起(9)(10) が
それぞれ形成されている。ガスケット押え用環状突起
(7)(8)の高さは、適正な締付けを行ったさいのガスケッ
ト(3) に対する各継手部材(1)(2)の横方向への移動量よ
りも若干小さくなされている。各ガスケット押え用環状
突起(7)(8)はガスケット(3) の内縁部全周にわたって当
接するようになされている。各締過ぎ防止用環状突起
(9)(10) は、ガスケット押え用環状突起(7)(8)よりも突
出させられており、適正な締付けを行ったさいに、リテ
ーナ(5) をその両面から押圧するようになされている。
【００１８】ナット(4) の右端部には内向きフランジ(1
1)が形成されており、このフランジ(11)の部分が第２継
手部材(2) の周囲にはめられている。ナット(4) の左端
部の内周にはめねじ(12)が形成されており、これが第１
継手部材(1) の右側に形成されたおねじ(14)にねじはめ
られている。第２継手部材(2) の左端部外周には外向き
フランジ(13)が形成されており、これとナット(4) の内
向きフランジ(11)との間に共回り防止用のスラスト玉軸
受(6) が介在させられている。
【００１９】図４は、ガスケットの第２実施例を示し、
第１実施例と同じ部分には同一の符号を付している。
【００２０】第２実施例の場合、ガスケット(16)の外周
中央部には、リテーナ(5) のガスケット保持部(26)の爪
(28)と係合する環状溝よりなる抜止め部(17)が設けられ
ており、これによって、ガスケット(16)をリテーナ(5)
に対して強く押し付けた場合でも、ガスケット(16)がリ
テーナ(5) の右側から脱落することがない。
【００２１】図５は、ガスケットの第３実施例を示し、
第１実施例と同じ部分には同一の符号を付している。
【００２２】第３実施例の場合、ガスケット外周中央部
には、リテーナ(5) のガスケット保持部(26)の爪(28)と
係合する左右一対の環状突起よりなる抜止め部(19)が設
けられており、これによって、ガスケット(18)リテーナ
(5) に対してを強く押し付けた場合でもガスケット(18)
がリテーナ(5) の右側から脱落することがない。
【００２３】上記の各実施例のガスケット(3)(16)(18)
では、ガスケット(3)(16)(18) 外周面に抜止め部(15)(1
7)(19)が設けられているので、ガスケット(3)(16)(18)
を強く押した場合でもガスケット(3)(16)(18) がリテー
ナ(5) の右側から脱落することが防止され、ガスケット
(3)(16)(18) をリテーナ(5) に保持させたりリテーナ
(5) を継手部材(1)(2)に保持させたりする作業がやりや
すい。
【００２４】なお上記実施例では、ガスケット保持部(2
6)の爪(28)は３つとなされているが、この数は適宜変更
可能である。また継手部材保持部(29)は３つの爪状保持
部(30)により構成されているが、継手部材保持部の構成
はこれに限らず適宜変更可能である。
【００２５】
【発明の効果】この発明の管継手用リテーナによると、
リテーナに対するガスケットの径方向および横方向への
移動が阻止されるので、ガスケットをリテーナに組付け
た後は、ガスケットがリテーナから脱落することがな
く、かつ再組立て時にガスケット押さえ用突起とガスケ
ットの凹みとがずれてシール効果に不利な影響を及ぼし
たりすることがない。また、管継手を締付けたときのガ
スケットの変形が複数の爪の変形によって吸収されるの
で、継手部材保持部は影響を受けることがなく、リテー
ナを継手部材に保持する力が低下しない。
【００２６】また、爪の内周面の曲率が、ガスケットの
外周面の曲率と同じになされているものでは、保持面積
が増加するので、リテーナによるガスケットの保持がよ
り確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の第１実施例を示す管継手の縦断面図
である。
【図２】図１の要部分解斜視図である。
【図３】同要部拡大断面図である。
【図４】第２実施例の要部拡大断面図である。
【図５】第３実施例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
(1) 第１管状継手部材 (2) 第２管状継手部材 (3)(16)(18) 円環状ガスケット (5) リテーナ (25) 円環部 (26) ガスケット保持部 (28) 爪 (29) 継手部材保持部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】一対の管状継手部材の端面の間に介在させ
    られる円環状ガスケットをいずれか一方の継手部材に保
    持させるリテーナであって、円環部と、円環部に内方突
    出状に設けられてガスケットの外周面を保持する複数の
    爪を備えたガスケット保持部と、円環部に設けられてい
    ずれか一方の継手部材の一端面に係合するようになされ
    た継手部材保持部とよりなる管継手用リテーナ。
  2. 【請求項２】爪の内周面の曲率が、ガスケットの外周面
    の曲率と同じになされている請求項１記載の管継手用リ
    テーナ。
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