JPH0529606U - 深孔加工用工具 - Google Patents
深孔加工用工具Info
- Publication number
- JPH0529606U JPH0529606U JP8580991U JP8580991U JPH0529606U JP H0529606 U JPH0529606 U JP H0529606U JP 8580991 U JP8580991 U JP 8580991U JP 8580991 U JP8580991 U JP 8580991U JP H0529606 U JPH0529606 U JP H0529606U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boring bar
- deep hole
- spring
- tip
- workpiece
- Prior art date
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- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ボーリングバーの撓みを防止して深孔を精度
よく加工する。 【構成】 ボーリングバー6の先端部に切削チップ7と
ブラケット11とを装着する。ブラケット11にロッド
14を摺動可能に挿入し、その突端に支軸17及びベア
リング20を介して振れ止めローラ19を支持する。ブ
ラケット11に調整ネジ21を螺着し、この調整ネジ2
1とロッド14との間にスプリング22を介装する。振
れ止めローラ19はスプリング22の付勢力で穿孔面に
当接して追従回転する。スプリング22が切削負荷の変
動を吸収してボーリングバー6の撓みを防止するため、
切削チップ7を常に定位置に保持して穿孔できる。
よく加工する。 【構成】 ボーリングバー6の先端部に切削チップ7と
ブラケット11とを装着する。ブラケット11にロッド
14を摺動可能に挿入し、その突端に支軸17及びベア
リング20を介して振れ止めローラ19を支持する。ブ
ラケット11に調整ネジ21を螺着し、この調整ネジ2
1とロッド14との間にスプリング22を介装する。振
れ止めローラ19はスプリング22の付勢力で穿孔面に
当接して追従回転する。スプリング22が切削負荷の変
動を吸収してボーリングバー6の撓みを防止するため、
切削チップ7を常に定位置に保持して穿孔できる。
Description
【0001】
この考案は、工作物に深孔を加工するための深孔加工用工具、特に、そのボー リングバーの防振対策に関するものである。
【0002】
図4は従来の深孔加工用工具による穿孔工程を示すものであり、図において、 1はチャック、2はチャック1に把持した長尺状の加工物、3は加工物2の先端 部の振れを防止する振れ止め装置、4は刃物台、5は刃物台4に取付けた深孔加 工用工具である。深孔加工用工具5はボーリングバー6の先端に切削チップ7を 装着してなり、ボーリングバー6の回転に伴い切削チップ7が加工物2に深孔8 を穿孔するようになっている。
【0003】 ところで、深孔8の加工長Lが加工径Dの5倍以上(以下この比率をL/D値 と略す)ともなると、ボーリングバー6が細長くなってその剛性が低下するため 、切削負荷(背分力)の変動によるボーリングバー6の撓みが加振源となって切 削回転時に振動が発生し、加工物2の穿孔面にびびり跡が残るなど、加工精度が 著しく低下することがある。このため、従来は、ボーリングバー6を超硬合金で 製作して剛性を大きくしたり、ボーリングバー6のシャンク部の内部に振動抑制 部材を挿入したりするなどの対策が採られている。
【0004】
ところが、超硬合金製のボーリングバー6を使用すると、製作コストが高くつ くばかりでなく、L/D値が5〜7までは有効であるが、それ以上になると防振 効果を期待できないという不具合があった。また、シャンク部に振動抑制部材を 挿入した場合には、構造が複雑化して、コストアップと精度低下とを招くという 問題点があった。 そこで、この考案の課題は、L/D値が大きな深孔を精度よく加工できる深孔 加工用工具を提供することにある。
【0005】
上記の課題を解決するために、この考案の深孔加工用工具は、ボーリングバー の先端部に、加工物を穿孔する切削チップと、加工物の穿孔面に当接して回転す る振れ止め用の回転体と、この回転体を穿孔面に向けて付勢するばね部材と、そ のばね部材の付勢力を調整する調整部材とを設けて構成される。
【0006】
この考案の深孔加工用工具によれば、振れ止め用の回転体がばね部材により穿 孔面に当接した状態で加工物が穿孔されるので、切削負荷の変動がばね部材によ り吸収されて、ボーリングバーの撓みが防止される。その結果、ボーリングバー の振動が抑制されて、切削チップが常に定位置に保持され、それによって、穿孔 面にびびりや寸法変化が発生することなく、深孔が正確な円筒度で精度よく加工 される。また、調整部材でばね部材の付勢力を適宜に調整することにより、L/ D値、切削負荷、切削速度等の加工条件に適合した穿孔加工が可能となる。
【0007】
以下、この考案を具体化した一実施例を図1〜図3に基づいて説明する。この 実施例の深孔加工用工具5においては、ボーリングバー6の先端部に加工物2を 穿孔する切削チップ7が装着され、その切削チップ7の近傍にはオイルホール9 が形成されている。また、ボーリングバー6の先端部には切欠部10が形成され 、そこにはブラケット11がネジ12により固定されている。ブラケット11に は貫通孔13がボーリングバー6の半径方向へ延びるように穿設され、その貫通 孔13にはロッド14が摺動可能に挿入されてピン15と溝16とにより回り止 めされている。
【0008】 前記ロッド14の突端には支軸17がナット18によりボーリングバー6の軸 線と平行に取着され、その支軸17には加工物2の穿孔面に当接して回転する回 転体としての振れ止めローラ19がベアリング20を介して支持されている。前 記貫通孔13には調整ネジ21が螺着され、この調整ネジ21とロッド14との 間にはスプリング22が介装されている。そして、この実施例では、前記スプリ ング22が振れ止めローラ19を加工物2の穿孔面に向けて付勢するばね部材を 構成し、また、前記調整ネジ21はスプリング22の付勢力を調整する調整部材 を構成している。なお、その他の構成は、従来と同一であり、図1〜図3に図4 と同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0009】 上記のように構成したこの実施例の深孔加工用工具5においては、ボーリング バー6の回転に伴い、加工物2が切削チップ7により穿孔されるとともに、スプ リング22の付勢力により振れ止めローラ19が切削チップ7から180度離れ た位置の穿孔面に当接して回転される。この穿孔加工中に切削負荷が変動すると 、スプリング22がそれを吸収して、ボーリングバー6の撓みを防止する。その 結果、L/D値の大きな深孔8を加工する場合でも、ボーリングバー6の振動が 抑制されて、切削チップ7が常に一定した位置に保持される。したがって、加工 物2の穿孔面にびびりや寸法変化が発生することなく、深孔8を正確な円筒度で 精度よく加工できる。また、調整ネジ21を回動操作してスプリング22の付勢 力を適宜に調整すれば、L/D値、切削負荷、切削速度等の加工条件が変更した 場合でも、振れ止めローラ19を常に穿孔面に正確に追従させることができ、一 つの深孔加工用工具5で複数種の加工物2を的確に加工することができる。
【0010】 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、振れ止めロ ーラ19にかえてスチールボールを使用したり、スプリング22にかえて板ばね またはゴム等を使用したりするなど、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形 状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能である。
【0011】
以上に詳述したように、この考案によれば、振れ止め用の回転体をばね部材に より穿孔面に当接した状態で加工物を穿孔するので、切削負荷の変動に伴うボー リングバーの撓みを防止して、L/D値が大きな深孔を精度よく加工できるとと もに、調整部材でばね部材の付勢力を調整することにより加工条件の変更に的確 に対応できるという優れた効果を奏する。
【図1】この考案による一実施例の深孔加工用工具の使
用状態を示す断面図である。
用状態を示す断面図である。
【図2】図1の深孔加工用工具の先端部分を拡大して示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】従来の深孔加工用工具の使用状態を示す断面図
である。
である。
1・・チャック、2・・加工物、3・・振れ止め装置、
4・・刃物台、5・・深孔加工用工具、6・・ボーリン
グバー、7・・切削チップ、8・・深孔、9・・オイル
ホール、10・・切欠部、11・・ブラケット、12・
・ネジ、13・・貫通孔、14・・ロッド、15・・ピ
ン、16・・溝、17・・支軸、18・・ナット、19
・・振れ止めローラ、20・・ベアリング、21・・調
整ネジ、22・・スプリング。
4・・刃物台、5・・深孔加工用工具、6・・ボーリン
グバー、7・・切削チップ、8・・深孔、9・・オイル
ホール、10・・切欠部、11・・ブラケット、12・
・ネジ、13・・貫通孔、14・・ロッド、15・・ピ
ン、16・・溝、17・・支軸、18・・ナット、19
・・振れ止めローラ、20・・ベアリング、21・・調
整ネジ、22・・スプリング。
Claims (1)
- 【請求項1】 ボーリングバーの先端部に、加工物を穿
孔する切削チップと、加工物の穿孔面に当接して回転す
る振れ止め用の回転体と、前記回転体を穿孔面に向けて
付勢するばね部材と、前記ばね部材の付勢力を調整する
調整部材とを設けてなることを特徴とする深孔加工用工
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8580991U JPH0529606U (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 深孔加工用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8580991U JPH0529606U (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 深孔加工用工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0529606U true JPH0529606U (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=13869200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8580991U Pending JPH0529606U (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 深孔加工用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0529606U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013158856A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Mitsubishi Materials Corp | 穴加工工具 |
JP2016083708A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 鼎朋企業股▲分▼有限公司 | 片刃・両刃の両用のボーリングバー固定装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120904A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-06-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | バランス型ボ−リング工具 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP8580991U patent/JPH0529606U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62120904A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-06-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | バランス型ボ−リング工具 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013158856A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Mitsubishi Materials Corp | 穴加工工具 |
JP2016083708A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 鼎朋企業股▲分▼有限公司 | 片刃・両刃の両用のボーリングバー固定装置 |
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