JPH0529596A - 原稿読み取り装置の製造方法 - Google Patents

原稿読み取り装置の製造方法

Info

Publication number
JPH0529596A
JPH0529596A JP3208597A JP20859791A JPH0529596A JP H0529596 A JPH0529596 A JP H0529596A JP 3208597 A JP3208597 A JP 3208597A JP 20859791 A JP20859791 A JP 20859791A JP H0529596 A JPH0529596 A JP H0529596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent electrode
upper transparent
photoelectric conversion
layer
electrode layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3208597A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Kurata
愼一郎 倉田
Kenji Kobayashi
健二 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3208597A priority Critical patent/JPH0529596A/ja
Publication of JPH0529596A publication Critical patent/JPH0529596A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿読み取り装置の上部透明電極層のパター
ニングにおいて、上部透明電極層のエッチング残りをな
くして光電変換素子間の短絡をなくすとともに、光電変
換素子の光電変換領域をほぼ一定にして、特性を安定さ
せ且つ向上させることにある。 【構成】 上部透明電極層20を堆積させるにあたり、
成膜温度を190℃以下好ましくは150℃以下に設定
し、その膜厚を300〜1000Å好ましくは500〜
900Åにした。また特に、上部透明電極層20の堆積
をスパッタリング法によっておこなった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリやイメージ
スキャナなどにおいて、原稿上の画像情報を入力するた
めの原稿読み取り部などに使用される原稿読み取り装置
の製造方法に関し、特に、上部透明電極のパターニング
工程で得られたパターン形状を向上させるための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】原稿読み取り装置は下部電極と光電変換
素子部と上部透明電極とを積層して成る光電変換素子を
1又は複数個配列して構成されていて、かかる原稿読み
取り装置は概略次のようにして製造されている。図6に
示すように、絶縁基板100 上にパターン化された下部電
極102 を形成した後、その上に光電変換層104 と上部透
明電極層106 を順に積層し、次いで所定の位置にレジス
ト膜108 を被着させて、上部透明電極層106 、光電変換
層104 の順にエッチングによってパターン化して、図7
に示すように上部透明電極110 及び光電変換素子部112
を形成し、1又は複数の光電変換素子114 から成る原稿
読み取り装置が製造されている。
【0003】この原稿読み取り装置の製造方法におい
て、上部透明電極層106 はたとえばITOを、成膜温度
を200℃に設定し、膜厚が1000〜1500Åにな
るようにスパッタリング法で成膜していた。そして、こ
の上部透明電極層106 のパターニングは薬液に浸液して
行うウエットエッチングによって行っていた。また、光
電変換層104 のパターニングは上部透明電極層106 のパ
ターニングに使用したレジスト膜108 を用いて、ドライ
エッチングによって行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような製造方法に
よって製造された原稿読み取り装置の光電変換素子114
を観察すると、図8に示すようにパターン化された上部
透明電極110 の周囲の光電変換素子部112 の表面には、
ウエットエッチングによって除去されなかったITOが
被着しており、上部透明電極110 のパターンエッジがギ
ザギザ116 になっていた。また、それに伴い光電変換素
子部112 のパターンエッジもギザギザ116になってい
た。その結果、光電変換素子114 の有効な光電変換領域
の面積がばらつき、その出力にばらつきが生じていた。
また、複数の光電変換素子114 がわずかな隙間を介して
配置されているとき、上部透明電極110 及び光電変換素
子部112 のパターンエッジがギザギザ116 になっている
ため、隣接する光電変換素子114 間で短絡が生ずること
があった。
【0005】本発明者らはこのような問題点を解決する
ため鋭意研究を重ねた。その結果、ウエットエッチング
によって除去されなかったITOはその下地となるアモ
ルファスシリコンと反応物らしきものを生成しているの
が認められた。ところが、この反応物らしきものを除去
するために、長時間、ウエットエッチングするのは生産
性を低下させ、製造条件に適さない。
【0006】また、上部透明電極110 のパターンエッジ
がギザギザ116 になる原因として、上部透明電極層106
を構成するITOの結晶粒が大きく成長し、その結晶粒
界にエッチング液が浸透して、結晶粒界を中心にエッチ
ングが進行するため、レジスト膜108 のパターンエッジ
の近傍部ではエッチング液と接触する部分と接触しない
部分とが存在することから、特に結晶粒の大きさに応じ
てその輪郭がギザギザ116 として残るものと思われる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る原稿読み取
り装置の製造方法の要旨とするところは、絶縁基板上に
所定のパターン形状をした下部電極を形成する下部電極
形成工程と、該下部電極上に光電変換層を堆積する光電
変換層堆積工程と、該光電変換層上に上部透明電極を形
成するための上部透明電極層を堆積する上部透明電極層
堆積工程と、該上部透明電極層上にフォトレジストを塗
布した後、所望のレジストパターンを形成するレジスト
パターニング工程と、該レジストパターンにしたがい前
記上部透明電極層をエッチングして上部透明電極を形成
する上部透明電極層エッチング工程と、前記レジストパ
ターンにしたがい前記光電変換層をエッチングして光電
変換素子部を形成する光電変換層エッチング工程とを備
え、絶縁基板上に下部電極と光電変換素子部と上部透明
電極とから成る光電変換素子を1又は複数配列して成る
原稿読み取り装置の製造方法において、前記上部透明電
極層堆積工程が、成膜温度が190℃以下で、膜厚が3
00〜1000Åになるように成膜することにある。
【0008】また、かかる原稿読み取り装置の製造方法
において、前記上部透明電極層堆積工程が、成膜温度が
好ましくは150℃以下で、膜厚が好ましくは500〜
900Åになるように成膜することにある。
【0009】更に、かかる原稿読み取り装置の製造方法
において、前記上部透明電極層堆積工程がスパッタリン
グ法によってなされることにある。
【0010】
【作用】かかる原稿読み取り装置の製造方法におけるそ
の上部透明電極層の堆積工程は成膜温度が190℃以下
好ましくは150℃以下に設定されていて、比較的低温
の条件下で上部透明電極層を堆積させるようにしてお
り、その上部透明電極層の構成材料とその下地の光電変
換層を構成する材料とは生成物を生成しない。したがっ
て、エッチング液に不溶性あるいは難溶性の生成物が存
在しないため、エッチング残りがなくなる。
【0011】また、成膜温度を比較的低温にするととも
に、膜厚を300〜1000Å好ましくは500〜90
0Åと比較的薄くすることにより、上部透明電極層の成
膜時間を短くし、結晶粒の成長を阻害することができ
る。その結果、上部透明電極層の結晶粒が小さくなり、
ウエットエッチング時にエッチング液が結晶粒界に浸透
して、その結晶粒界からエッチングが進行してもパター
ンエッジ部はほぼ直線状にエッチングされることにな
る。
【0012】また、かかる上部透明電極層の堆積工程を
スパッタリング法によって成すことにより、大型の基板
に成膜する場合であっても蒸着法に比べ生産性が向上
し、また均一に成膜することができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る原稿読み取り装置の製造
方法の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】図1(a) に示すように、ガラスなどから成
る絶縁基板10上に下部電極を形成するための下部電極
層12が電子ビーム蒸着法やスパッタリング法などによ
り被着させられる。下部電極層12の材料としてはクロ
ムCr, ニッケルNi, プラチナPt, パラジウムPd, チタン
Ti, モリブデンMo, タンタルTaなどが用いられ、下部電
極層12の膜厚は目的とする原稿読み取り装置の性能や
膜の種類によって種々設定され、好ましくは500〜5
000Å程度の範囲で成膜される。次に、成膜された下
部電極層12はフォトリソグラフィ法によりパターニン
グされる。すなわち、絶縁基板10上の全面に堆積され
た下部電極層12の上に、フォトレジストを塗布し、プ
リベークを行った後、所望のパターンが刻まれたマスク
を用いて露光を行い、次いでポストベークを行った後、
現像を行いレジスト膜14が形成される。続いて、下部
電極層12を溶かす所定の薬液にてエッチングした後、
レジスト膜14を除去して、同図(b) に示すようにパタ
ーン化された下部電極16が形成される。
【0015】次に、下部電極16が形成された絶縁基板
10上の全面に同図(c) に示すように、光電変換層18
と上部透明電極層20とをそれぞれ順に成膜して、積層
される。ここで、光電変換層18はたとえば水素化アモ
ルファスシリコンa-Si:Hを用いてpin構造のフォトダ
イオードの構造に堆積されたものが用いられる。すなわ
ち、先ずホウ素Bあるいは周期律表第3族の元素をドー
プしたp形a-Si:H、ノンドープのi形a-Si:H、リンPあ
るいは周期律表第5族の元素をドープしたn形a-Si:Hを
順に堆積して形成され、これらp層,i層,n層は真空
を破らずに連続して成膜するのが好ましい。なお、本実
施例ではpin構造に限らず、逆の順に積層したnip
構造であっても良く、また光導電を示すノンドープ又は
ドープアモルファスシリコンの単層又は積層構造であっ
ても良い。
【0016】また、光電変換層18の上に成膜される上
部透明電極層20はITOや SnO2 あるいはこれらを積
層したものが用いられ、本発明においてはスパッタリン
グ法により成膜温度が190℃以下好ましくは150℃
以下で、膜厚が300〜1000Å好ましくは500〜
900Åの範囲になるように成膜される。ここで、上部
透明電極層20の成膜条件の一具体例を示すと、スパッ
タリング装置のスパッタ室内を1×10-3Pa以下の高
真空に保ちながら、成膜時の温度が150℃以下になる
ように設定し、放電ガスとしてアルゴンガスと酸素ガス
の混合ガスをスパッタ室内に導入する。そして、スパッ
タ圧力が0.2〜1Paになるように調整し、DC電源
を用いて0.4〜2W/cm2 の電力でスパッタし、成膜
される。放電ガス中の酸素ガスの組成は0.1〜2 mol
%であり、スパッタターゲットは酸化インジウム−酸化
錫系の焼結体ターゲットを用い、その酸化錫の成分は5
〜15wt%のものが用いられる。
【0017】このようにして一定条件の上部透明電極層
20を成膜した後、この上部透明電極層20と光電変換
層18をパターン化して光電変換素子を形成するため、
前述と同様にして図2(a) に示すように、フォトリソグ
ラフィ法により所定の位置にレジスト膜22が形成され
る。形成されたこのレジスト膜22により所望の形状の
上部透明電極層20が保護され、その残余がウエットエ
ッチングされて、同図(b) に示すような上部透明電極2
4が形成される。エッチング液はたとえば、ITOのウ
エットエッチングは一般的な塩酸と硝酸の混合溶液が用
いられ、室温〜50℃の液温で、レジスト膜22が被着
された絶縁基板10をその混合溶液に浸液してレジスト
膜22に覆われていない箇所がエッチングされる。
【0018】ここで、上部透明電極層20の成膜温度が
190℃以下好ましくは150℃以下に設定されている
ため、上部透明電極層20と光電変換層18との密着性
が強力ではなく、また、エッチング液に不溶性又は難溶
性の生成物が生成されることもない。しかも、膜厚が比
較的薄いことからレジスト膜22に接する上部透明電極
層20はパターンエッジがきれいに除去され、エッチン
グ残りがない。更に、上部透明電極層20の膜厚は30
0〜1000Å好ましくは500〜900Åと薄く設定
され、短時間で成膜するようにしているため、上部透明
電極層20の結晶粒は大きく成長することはない。した
がって、エッチング液が結晶粒界に浸透して、その結晶
粒界からエッチングが進行してパターンエッジで結晶粒
の外形に応じてギザギザに成ったとしても、そのギザギ
ザは小さく、ほぼ直線状に形成されることになる。
【0019】次いで、同図2(c) に示すように、光電変
換素子部26のパターン形状と寸法は上部透明電極24
とほぼ同じであるため、上部透明電極24にパターン化
するために使用したレジスト膜22をそのまま使用し、
ドライエッチングによって光電変換層18のパターニン
グが行われる。光電変換層18は通常、反応性イオンエ
ッチング(RIE)によってパターニングされ、たとえ
ばアモルファスシリコンの場合、平行平板型エッチング
装置を用い、CF4 ガスと O2 ガスの混合ガスを導入し、
圧力を約5Paにし、周波数13.56MHzの高周波電
源を用い、電極に0.1〜0.7W/cm2 を印加して
行われる。
【0020】このようにして光電変換層18をパターニ
ングして光電変換素子部26を形成した後、レジスト膜
22を除去して、図3(a)(b)に示すように下部電極16
と光電変換素子部26と上部透明電極24から成る光電
変換素子28が1又は複数形成されて、原稿読み取り装
置が製造される。かかる原稿読み取り装置すなわち光電
変換素子28の製造方法において、上部透明電極層20
をウエットエッチングによりパターニングするとき、パ
ターン化された上部透明電極24の外周部にエッチング
残りがなく、きれいに除去されているため、隣接する光
電変換素子28間で短絡が生ずることはない。また、上
部透明電極20のパターンエッジはほぼ直線状に形成さ
れているため、有効な発電領域の面積はほぼ一定し、各
光電変換素子28の出力はほぼ一定する。
【0021】以上、本発明に係る原稿読み取り装置の製
造方法の実施例を詳述したが、図4に示すように、本発
明が適用される原稿読み取り装置29は絶縁基板10上
に1又は複数のフォトダイオード30と、そのフォトダ
イオード30に対応してブロッキングダイオード32と
が形成され、これらフォトダイオード30とブロッキン
グダイオード32とが層間絶縁膜34を介して接続電極
36により逆極性に直列接続された形式のものであって
も良い。
【0022】また、図5に示すように、フォトダイオー
ド38とブロッキングダイオード40とが絶縁基板10
上に設けられた共通電極42によって逆極性に直列接続
された形式の原稿読み取り装置44であっても良い。い
ずれの原稿読み取り装置29,44であっても上部透明
電極46,48が本発明方法によって形成されることに
より、フォトダイオード30,38の出力は一定して安
定し、またブロッキングダイオード32,40の特性も
一定して安定することになる。
【0023】また、本発明方法が適用される原稿読み取
り装置はフォトダイオードとブロッキングダイオードと
から構成されるものに限定されるものではなく、フォト
ダイオードのみを備えた原稿読み取り装置であっても良
い。更に、光電変換素子部はpin 型あるいはnip 型のア
モルファスシリコンに限定されるものではなく、アモル
ファスシリコンa-Si、水素化アモルファスシリコンa-S
i:H、水素化アモルファスシリコンカーバイドa-SIC:H
、アモルファスシリコンナイトライドなどの他、シリ
コンと炭素、ゲルマニウム、スズなどの他の元素との合
金からなるアモルファスシリコン系半導体の非晶質ある
いは微結晶を pin型、 nip型、ni型、pn型、MIS型、ヘ
テロ接合型、ホモ接合型、ショットキーバリアー型ある
いはこれらを組み合わせた型などに構成したものが用い
られ、その他アモルファスシリコン系以外のたとえばGa
As系やCdS-CdSe系などの半導体であっても良い。
【0024】更に、上述の実施例では上部透明電極層の
エッチング工程と光電変換層のエッチング工程を同じレ
ジストパターンを用いてパターニングしているが、それ
ぞれ異なるレジストパターンを形成して、それによって
パターニングしても良いのは当然である。また、下部電
極を形成する下部電極層の成膜は1層あるいは複数層に
よって構成しても良く、この下部電極のパターン形状は
なんら限定されるものではない。更に、上部透明電極層
はITOの他、 SnO2 やITOと SnO2 の積層体などを
用いても良いのは言うまでもない。また、上部透明電極
層はスパッタリング法によって堆積させるだけでなく、
蒸着法などによっても良い。
【0025】また、絶縁基板としてガラス基板の他、た
とえば金属基板にシリコン酸化物やシリコン窒化物、シ
リコンオキシナライド、あるいはその他の絶縁体を被着
させて絶縁した基板であっても良い。更に、原稿読み取
り装置を構成するのにあたり絶縁基板上に一体的に形成
されることがある層間絶縁膜や絶縁保護膜はシリコン酸
化物やシリコン窒化物、シリコンオキシナライドなどが
用いられ、なんら限定されるものではないのは当然であ
る。その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加え
た態様で実施し得るものである。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る原稿読み取り装置の製造方
法は下部電極と光電変換素子部と上部透明電極とから成
る光電変換素子を形成するのにあたり、上部透明電極を
形成する上部透明電極層が成膜温度190℃以下好まし
くは150℃以下で成膜するように設定されているた
め、上部透明電極層の材料がその下地となる光電変換層
の材料と熱拡散などによって生成物を生成することはな
く、上部透明電極層のパターニングにおいて光電変換層
の上にエッチング残りがなくなり、隣接する光電変換素
子間で短絡が生ずることがなくなる。
【0027】また、かかる上部透明電極層の膜厚を30
0〜1000Å好ましくは500〜900Åにしている
ため、成膜に要する時間が大幅に短縮される。しかも、
成膜時間が短時間であるため、上部透明電極層の結晶粒
が成長させられることはほとんどなく、また成膜温度が
比較的低く設定されていることと相まって、結晶粒が大
きくなることはほとんどない。したがって、フォトリソ
グラフィ法により上部透明電極層をウエットエッチング
するとき、エッチング液が結晶粒界に浸透してその結晶
粒界からエッチングが進行して、パターンエッジ部が結
晶粒の外形で凹凸に形成されてもその結晶粒は小さいた
め、パターンエッジはほぼ直線状に形成される。これに
より、光電変換素子の有効な光電変換領域はほぼ一定
し、各光電変換素子間の特性が安定することになる。
【0028】更に、上部透明電極の膜厚を薄く設定する
ことにより、成膜に要する時間だけでなく、エッチング
に要する時間も短縮でき、生産性が向上することにな
る。また、上部透明電極の膜厚が約700Åのとき、入
射光の反射が最も減少するため、光電変換素子の光電変
換率が増加するという優れた効果も奏する。
【0029】また、上部透明電極層の成膜をスパッタリ
ング法によって行うようにすることにより、均一でより
迅速に成膜することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿読み取り装置の製造方法の工
程の一部を説明するための断面説明図であり、同図(a)
は下部電極層のパターニングを説明するための図、同図
(b) はパターン化された下部電極を示す図、同図(c) は
光電変換層と上部透明電極層を積層して成膜した状態を
示す図である。
【図2】図1に示す製造方法の工程の続きを説明するた
めの断面説明図であり、同図(a) はレジストパターンを
形成するレジストパターニング工程を説明するための
図、同図(b) は上部透明電極層のエッチング工程を説明
するための図、同図(c) は光電変換層のエッチング工程
を説明するための図である。
【図3】本発明に係る原稿読み取り装置の製造方法によ
って製造された光電変換素子を示す説明図であり、同図
(a) は正面断面図、同図(b) は要部平面図である。
【図4】本発明方法によって製造される原稿読み取り装
置の一例を示す正面断面説明図である。
【図5】本発明方法によって製造される原稿読み取り装
置の他の例を示す正面断面説明図である。
【図6】従来の原稿読み取り装置の製造方法を説明する
ため一工程を示す断面説明図である。
【図7】従来の製造方法によって製造された原稿読み取
り装置の光電変換素子の一例を示す正面断面図である。
【図8】図7に示す製造方法によって製造された原稿読
み取り装置の光電変換素子の一例を示す要部平面図であ
る。
【符号の説明】
10;絶縁基板 12;下部電極層 14,22;レジスト膜(レジストパターン) 16;下部電極 18;光電変換層 20;上部透明電極層 24,46,48;上部透明電極 26;光電変換素子部 28;光電変換素子 29,44;原稿読み取り装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に所定のパターン形状をした
    下部電極を形成する下部電極形成工程と、 該下部電極上に光電変換層を堆積する光電変換層堆積工
    程と、 該光電変換層上に上部透明電極を形成するための上部透
    明電極層を堆積する上部透明電極層堆積工程と、 該上部透明電極層上にフォトレジストを塗布した後、所
    望のレジストパターンを形成するレジストパターニング
    工程と、 該レジストパターンにしたがい前記上部透明電極層をエ
    ッチングして上部透明電極を形成する上部透明電極層エ
    ッチング工程と、 前記レジストパターンにしたがい前記光電変換層をエッ
    チングして光電変換素子部を形成する光電変換層エッチ
    ング工程とを備え、絶縁基板上に下部電極と光電変換素
    子部と上部透明電極とから成る光電変換素子を1又は複
    数配列して成る原稿読み取り装置の製造方法において、 前記上部透明電極層堆積工程が、成膜温度が190℃以
    下で、膜厚が300〜1000Åになるように成膜する
    ことを特徴とする原稿読み取り装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記上部透明電極層堆積工程が、成膜温
    度が好ましくは150℃以下で、膜厚が好ましくは50
    0〜900Åになるように成膜することを特徴とする請
    求項1に記載する原稿読み取り装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記上部透明電極層堆積工程がスパッタ
    リング法によってなされることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載する原稿読み取り装置の製造方法。
JP3208597A 1991-07-24 1991-07-24 原稿読み取り装置の製造方法 Withdrawn JPH0529596A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3208597A JPH0529596A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 原稿読み取り装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3208597A JPH0529596A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 原稿読み取り装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0529596A true JPH0529596A (ja) 1993-02-05

Family

ID=16558842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3208597A Withdrawn JPH0529596A (ja) 1991-07-24 1991-07-24 原稿読み取り装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0529596A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7025657B2 (en) 2000-12-15 2006-04-11 Yamaha Corporation Electronic toy and control method therefor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7025657B2 (en) 2000-12-15 2006-04-11 Yamaha Corporation Electronic toy and control method therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5774204B2 (ja) 光起電力素子およびその製造方法、太陽電池モジュール
EP0139487A1 (en) A method for sputtering a pin or nip amorphous silicon semi-conductor device having partially crystallised P and N-layers
WO2016158226A1 (ja) 太陽電池及びその製造方法
JP3416364B2 (ja) 光起電力素子及びその製造方法
US4956023A (en) Integrated solar cell device
US4954181A (en) Solar cell module and method of manufacture
JPH0817789A (ja) エッチング方法、半導体素子の製造方法及びそれに使用し得るエッチング処理剤
JP2000133828A (ja) 薄膜太陽電池及びその製造方法
JPH0529596A (ja) 原稿読み取り装置の製造方法
JP2006303322A (ja) 太陽電池
JPH0746721B2 (ja) イメ−ジセンサおよびその製造方法
JP3085180B2 (ja) 電界効果型太陽電池
JPH07106612A (ja) 光電変換装置の製造方法
JP2001068709A (ja) 薄膜太陽電池
JPH06181300A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US6593164B2 (en) Silicon photoelectric conversion device, method of manufacturing the same and method of processing the same
JPH06163972A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0536969A (ja) 原稿読み取り装置
JPH0541511A (ja) 原稿読み取り装置の製造方法
JP7169440B2 (ja) 太陽電池の製造方法および太陽電池
JPWO2017203751A1 (ja) 太陽電池及びその製造方法、並びに太陽電池パネル
JPH06163973A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06163974A (ja) 半導体装置の製造方法
JP4247947B2 (ja) 半導体薄膜光電変換装置の製造方法
JPS62195184A (ja) 太陽電池装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981008