JPH0529542Y2 - - Google Patents

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JPH0529542Y2
JPH0529542Y2 JP9192788U JP9192788U JPH0529542Y2 JP H0529542 Y2 JPH0529542 Y2 JP H0529542Y2 JP 9192788 U JP9192788 U JP 9192788U JP 9192788 U JP9192788 U JP 9192788U JP H0529542 Y2 JPH0529542 Y2 JP H0529542Y2
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rotor
sleeve
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type disc
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、後述するように構成されるオポー
ズドタイプデイスクブレーキのアンカーピン構造
に関し、パツドの裏金と摺接する部分に段突き摩
耗が発生し難く、発生しても容易にこれを除くこ
とのできるアンカーピンを得ようとしたものであ
る。
(従来の技術) 第6〜9図は、本考案が対象とするオポーズド
タイプデイスクブレーキ及びこれに使用される従
来のアンカーピンを示す。
オポーズドタイプデイスクブレーキは、第7〜
9図に概要構造を例示するように、固定部(例え
ば自動車の車体)に結合される基部1にボルト2
で締結した2個の挟持部3,3を、制動しようと
する装置(例えば自動車の車輪)と連動して回転
するロータ4を挟んで位置させ、各挟持部3に設
けたシリンダ5にピストン6を嵌合させ、挟持部
3,3とロータ4との間に介在させたパツド7,
7を制動時に対向配置されたピストン6,6によ
りロータ4の側面に押付け、パツドのライニング
7aとロータ4との摩擦作用によりロータを介し
て車輪等の目的装置を制動するものである。
パツドの裏金7bには、切込み7cを形成し
て、挟持部3に螺着されロータ側面に向けて突出
するアンカーピン8の先端部8cを直接パツド裏
金の切込み7cに係合させ、パツドのロータに対
する進退を案内させると共に、制動時に摩擦力の
ためパツド7がロータの回転方向に動かされない
ように抑えさせている。
(考案が解決しようとする課題) 上記のように構成されるオポーズドタイプデイ
スクブレーキに於いては、制動時にロータ4とパ
ツドのライニング7aとの間に作用する強い摩擦
力のため、パツド裏金の切込み7cの縁がアンカ
ーピン8の側面に強く押付けられるので、アンカ
ーピンの側面には次第に第6図に示すような段付
き摩耗12を発生する。裏金7bは、制動、制動
解除の操作毎にアンカーピン8の側面を摺動し、
またライニング7aが摩耗するに従つてロータ側
へ移動するので、アンカーピン側面に段付き摩耗
12を生じると、パツドの動きが不円滑となり、
円滑な制動ができなくなる。
(課題を解決するための手段) この考案は、ロータを挟んで位置するオポーズ
ドタイプデイスクブレーキの挟持部に固着され、
ロータに向けて突出してパツドの裏金に係合する
アンカーピン構造体に於いて、このアンカーピン
構造体はアンカーピン8とスリーブ13とから成
り、このアンカーピンのロータ側突出部には小フ
ランジ状の先端部8cと、これに続く小径部8b
とが形成されており、小径部8bに嵌着されるス
リーブは、軸方向の切目13aを持つ円筒形で、
且つ弾性を有することを特徴とするオポーズドタ
イプデイスクブレーキのアンカーピン構造を得
て、上記の課題を解決したものである。
(作用) 裏金に係合しこれと摺動するアンカーピン8の
側面はスリーブ13で覆われていて、アンカーピ
ン8と裏金とは直接接触しないから、アンカーピ
ン8には段付き摩耗を生ぜず、段付き摩耗はスリ
ーブ13に発生することになる。更にスリーブ1
3を耐摩耗性がよく、裏金との摺動を滑らかにす
る弾性材料で造れば、段付きの摩耗の発生を少な
くし、制動を円滑にすることができる。
アンカーピンの先端部8cは、小フランジ状と
なつているので、アンカーピンのロータ側突出部
に形成された環状段部の小径部8bに嵌着された
スリーブ13は、通常は、アンカーピン8から外
れることはない。
(実施例) 第1〜5図は本考案の実施例を示す。以下の説
明に於いて、前述した部分と同等部分には同符号
を使用し、説明を省略する。
この実施例に於いて、アンカーピン8は、その
基端部8aを挟持部3の円筒孔9に嵌合し、挟持
部3に挿通した抜け止めボルト10を基端部8a
に形成した係合溝8d(図示のものは環状溝であ
るが、切線方向の直線溝でもよい)に係合してア
ンカーピン8が円筒孔9から抜け出ないように挟
持部3に固定したものである。
アンカーピン8の裏金の切込み7cと当接する
側面は、先端部8cを小フランジ状に残して削
り、小径部8bを持つ環状段部を形成する。先端
部8cの半径は小径部8bの半径よりもスリーブ
13の厚さ程度大きくする。
スリーブ13は、例えば厚さ0.5mm、材質
SUS301−CSPの四角板を断面C形の円筒状に丸
めたもので、小径部8bにがたつきなく嵌着でき
る長さ及び内径を持たせて形成する。スリーブ1
3の長さ方向には切目13aが形成されると共に
弾性を有しているので、その内径を弾力的に広げ
ることができる。従つて、スリーブ13の内径を
広げてアンカーピンの先端部8cを越えてアンカ
ーピン8の小径部8bに嵌着したり、嵌着したス
リーブを取外すことができる。
アンカーピン8にスリーブ13を嵌着すると、
パツドの裏金7bは、スリーブ13に当接して移
動するようになるから、段付き摩耗はスリーブに
生じるようになり、アンカーピン8には発生しな
い。
又、耐摩耗性に優れたSUS301−CSPを使用す
るから、段付摩耗発生の頻度も少なくなり、裏金
7bとの摺動も円滑になる。
スリーブ13の段付き摩耗が著しくなつたなら
ば、抜け止めボルト10を外し、アンカーピン8
を挟持部3から抜取れば、傷んだスリーブの取外
し及び新しいスリーブの嵌着を容易に行なうこと
ができ、アンカーピンを再び挟持部3に取付けて
オポーズドタイプデイスクブレーキを良好に機能
させることができる。
以上は、第1〜5図のアンカーピンについて説
明したが、第7〜8図に示した従来のアンカーピ
ンについても同様に実施することができる。
(考案の効果) (1) アンカーピン8に段付き摩耗を発生させな
い。段付き摩耗はスリーブ13に発生するよう
になる。
(2) 従つて段付き摩耗を発生してもスリーブを交
換するだけでブレーキ機能を回復させることが
できる。
(3) 段付き摩耗発生により比較的高価なアンカー
ピン交換を必要とせず、安価なスリーブ交換で
ブレーキ機能を回復させられるから、経済的に
有利である。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の実施例を示し、第1図は
スリーブを外した状態のアンカーピンの斜視図、
第2図はスリーブの一部を切断したアンカーピン
の側面図、第3図は本考案によるアンカーピン構
造を使用したブレーキ組立体の正面図、第4図は
第3図のC−C線及びD−D線により一部を切断
した側面図、第5図は第4図のE−E断面図、第
6〜9図は従来のオポーズドタイプデイスクブレ
ーキの一例を略示し、第6図はアンカーピンの段
付き摩耗を示す側面図、第7図は組立体の正面
図、第8図は第7図のA−A線及びB−B線によ
り一部を切断した側面図、第9図は第8図の矢印
A方向に見たアンカーピン、裏金の部分の正面図
である。 1……基部、2……ボルト、3……挟持部、4
……ロータ、5……シリンダ、6……ピストン、
7……パツド、7a……ライニング、7b……裏
金、7c……切込み、8……アンカーピン、8a
……基端部、8b……小径部、8c……先端部、
8d……係合溝、9……円筒孔、10……抜け止
めボルト、12……段付き摩耗、13……スリー
ブ、13a……切目。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータを挟んで位置するオポーズドタイプデイ
    スクブレーキの挟持部に固着され、ロータに向け
    て突出してパツドの裏金に係合するアンカーピン
    構造体に於いて、このアンカーピン構造体はアン
    カーピン8とスリーブ13とから成り、このアン
    カーピンのロータ側突出部には、小フランジ状の
    先端部8cと、これに続く小径部8bとが形成さ
    れており、小径部8bに嵌着されるスリーブは、
    軸方向の切目13aを持つ円筒形で、且つ弾性を
    有することを特徴とするオポーズドタイプデイス
    クブレーキのアンカーピン構造。
JP9192788U 1988-07-13 1988-07-13 Expired - Lifetime JPH0529542Y2 (ja)

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JP9192788U JPH0529542Y2 (ja) 1988-07-13 1988-07-13

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JP9192788U JPH0529542Y2 (ja) 1988-07-13 1988-07-13

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Publication Number Publication Date
JPH0214841U JPH0214841U (ja) 1990-01-30
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