JPH05295418A - Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管 - Google Patents
Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管Info
- Publication number
- JPH05295418A JPH05295418A JP10272592A JP10272592A JPH05295418A JP H05295418 A JPH05295418 A JP H05295418A JP 10272592 A JP10272592 A JP 10272592A JP 10272592 A JP10272592 A JP 10272592A JP H05295418 A JPH05295418 A JP H05295418A
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- JP
- Japan
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- refractory
- vacuum degassing
- tube
- circulating flow
- flow tube
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- Pending
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 ＲＨ真空脱ガス装置１の環流管２において、
該環流管２下方内張り耐火物Ａをアルミナ６０−９０重
量％、酸化クロム５−２０重量％、ジルコニア５−２０
重量％からなる高アルミナ質耐火物とする。 【効果】 ＲＨ真空脱ガス装置環流管において、内張り
耐火物の組織脆化が抑制され、地金付着が減少し、環流
管下部の局部損傷が抑制されるため内張り材の欠落がな
く、環流管寿命を延命できる。
該環流管２下方内張り耐火物Ａをアルミナ６０−９０重
量％、酸化クロム５−２０重量％、ジルコニア５−２０
重量％からなる高アルミナ質耐火物とする。 【効果】 ＲＨ真空脱ガス装置環流管において、内張り
耐火物の組織脆化が抑制され、地金付着が減少し、環流
管下部の局部損傷が抑制されるため内張り材の欠落がな
く、環流管寿命を延命できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＲＨ真空脱ガス装置、特
にＲＨ真空脱ガス装置の環流管下部内張耐火物に関す
る。
にＲＨ真空脱ガス装置の環流管下部内張耐火物に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ＲＨ真空脱ガス装置は処理槽本体とその
下方に突設した環流管とそれぞれのフランジ部を介して
該環流管下方に取り付けられた浸漬管などからなってい
る。
下方に突設した環流管とそれぞれのフランジ部を介して
該環流管下方に取り付けられた浸漬管などからなってい
る。
【０００３】この種のＲＨ真空脱ガス装置では、溶鋼中
に浸漬される浸漬管と溶鋼が環流する環流管の内張耐火
物が、スラグを含む溶鋼の衝撃を受ける非常に苛酷な条
件にて使用され、特に著しい溶損を生起することが知ら
れている。
に浸漬される浸漬管と溶鋼が環流する環流管の内張耐火
物が、スラグを含む溶鋼の衝撃を受ける非常に苛酷な条
件にて使用され、特に著しい溶損を生起することが知ら
れている。
【０００４】特に、浸漬管は溶鋼中に浸漬されており、
内外両面から加熱、侵食、溶損され、その寿命は極めて
短いことが知られており、従って、補修、交換を簡便な
ものとするために、前記フランジ部分で分離可能な構成
となっている。
内外両面から加熱、侵食、溶損され、その寿命は極めて
短いことが知られており、従って、補修、交換を簡便な
ものとするために、前記フランジ部分で分離可能な構成
となっている。
【０００５】浸漬管、環流管の内張りにはマグ・クロ耐
火物が用いられており、環流管下部のマグ・クロ耐火物
内張りには使用中に脆化し地金さしを起すことが知られ
ている。また、浸漬管の交換時に環流管下部のフランジ
部などに付着した地金及び圧入補修材等を強制的に除去
するために、環流管下部の内張耐火物も剥離、損傷させ
ることが多々ある。
火物が用いられており、環流管下部のマグ・クロ耐火物
内張りには使用中に脆化し地金さしを起すことが知られ
ている。また、浸漬管の交換時に環流管下部のフランジ
部などに付着した地金及び圧入補修材等を強制的に除去
するために、環流管下部の内張耐火物も剥離、損傷させ
ることが多々ある。
【０００６】また、マグ・クロ耐火物の代替品として環
流管下部内張材を脆化の少ない、熱安定性を有する酸化
クロムを添加したアルミナ耐火物を用いることも知られ
ている。
流管下部内張材を脆化の少ない、熱安定性を有する酸化
クロムを添加したアルミナ耐火物を用いることも知られ
ている。
【０００７】更に、アルミナ耐火物の耐食性を増加させ
るためにＺｒＯ2 及びＣｒ2 Ｏ3 を添加、焼結した耐火
煉瓦で溶融金属と接触する取鍋用、その他各種炉の内張
り耐火物（特公昭４７−４３６０２号公報）、及び高ア
ルミナ耐火物に溶融ジルコニア−ムライト粒子と溶融ジ
ルコニア−アルミナ粒子の少なくとも１種と酸化クロム
とからなる、良好な剥落抵抗を有する高アルミナ耐火煉
瓦（特公昭５８−２７２２９号公報）等が知られてい
る。
るためにＺｒＯ2 及びＣｒ2 Ｏ3 を添加、焼結した耐火
煉瓦で溶融金属と接触する取鍋用、その他各種炉の内張
り耐火物（特公昭４７−４３６０２号公報）、及び高ア
ルミナ耐火物に溶融ジルコニア−ムライト粒子と溶融ジ
ルコニア−アルミナ粒子の少なくとも１種と酸化クロム
とからなる、良好な剥落抵抗を有する高アルミナ耐火煉
瓦（特公昭５８−２７２２９号公報）等が知られてい
る。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】前述した酸化クロム添
加のアルミナ耐火物はマグ・クロ耐火物に比較して耐食
性が劣ることが知られており、ＺｒＯ2 及びＣｒ2 Ｏ3
を添加した耐火物も、真空脱ガス装置の浸漬管及び環流
管等のような苛酷な溶鋼流にさらされる部分に用いて高
耐食性かつ耐スポーリング性を発揮させることは提案さ
れておらず、本発明は環流管の寿命を安定的に向上させ
るために、高耐食性で耐スポーリング性の耐火物を提供
するものである。
加のアルミナ耐火物はマグ・クロ耐火物に比較して耐食
性が劣ることが知られており、ＺｒＯ2 及びＣｒ2 Ｏ3
を添加した耐火物も、真空脱ガス装置の浸漬管及び環流
管等のような苛酷な溶鋼流にさらされる部分に用いて高
耐食性かつ耐スポーリング性を発揮させることは提案さ
れておらず、本発明は環流管の寿命を安定的に向上させ
るために、高耐食性で耐スポーリング性の耐火物を提供
するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前述の課題
を解決するため種々検討、実験の結果本発明を開発した
ものであり、本発明の技術的構成は、ＲＨ真空脱ガス装
置の環流管において、該環流管下方内張り耐火物をアル
ミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）６０−９０重量％、酸化クロム（Ｃ
ｒ2 Ｏ3 ）５−２０重量％、ジルコニア（ＺｒＯ2 ）５
−２０重量％からなる高アルミナ質耐火物とすることを
特徴とする、ＲＨ真空脱ガス装置の環流管にあり、前記
高アルミナ質耐火物以外の環流管内張り耐火物はマグ・
クロ耐火物でよい。
を解決するため種々検討、実験の結果本発明を開発した
ものであり、本発明の技術的構成は、ＲＨ真空脱ガス装
置の環流管において、該環流管下方内張り耐火物をアル
ミナ（Ａｌ2 Ｏ3 ）６０−９０重量％、酸化クロム（Ｃ
ｒ2 Ｏ3 ）５−２０重量％、ジルコニア（ＺｒＯ2 ）５
−２０重量％からなる高アルミナ質耐火物とすることを
特徴とする、ＲＨ真空脱ガス装置の環流管にあり、前記
高アルミナ質耐火物以外の環流管内張り耐火物はマグ・
クロ耐火物でよい。
【００１０】
【作用】本発明に用いるＡｌ2 Ｏ3 原料は、焼結アルミ
ナ或いは電融アルミナを粒度調整して骨材とし、微粉を
結合材として用いるものである。Ａｌ2 Ｏ3 原料中のＡ
ｌ2 Ｏ3 含有量は９５重量％以上であることが好まし
く、９５重量％未満でＳｉＯ2 含有量が多くなると耐食
性が低下するので好ましくない。アルミナ原料の添加量
は高Ａｌ2 Ｏ3 質耐火物であるため、後述するＣｒ2 Ｏ
3 及びＺｒＯ2 成分との関連からも６０−９０重量％と
する。
ナ或いは電融アルミナを粒度調整して骨材とし、微粉を
結合材として用いるものである。Ａｌ2 Ｏ3 原料中のＡ
ｌ2 Ｏ3 含有量は９５重量％以上であることが好まし
く、９５重量％未満でＳｉＯ2 含有量が多くなると耐食
性が低下するので好ましくない。アルミナ原料の添加量
は高Ａｌ2 Ｏ3 質耐火物であるため、後述するＣｒ2 Ｏ
3 及びＺｒＯ2 成分との関連からも６０−９０重量％と
する。
【００１１】本発明に用いるＣｒ2 Ｏ3 原料は、Ｃｒ2
Ｏ3 含有量が９５重量％以上とし、その粒度は２０μ以
下の市販品でよい。Ｃｒ2 Ｏ3 は溶鋼及びスラグに対す
る耐食性に優れており、またＣｒ2 Ｏ3 の一部は焼成に
よってＡｌ2 Ｏ3 に固溶し、マトリックスを強固に結合
する。Ｃｒ2 Ｏ3 原料の添加量は５−２０重量％で、５
重量％未満では耐食性が得られない。また添加量が２０
重量％を超えると焼結性が損われ、緻密な組織が得られ
ず耐食性を低下させ、また強度が低下し熱衝撃性に劣る
結果となる。
Ｏ3 含有量が９５重量％以上とし、その粒度は２０μ以
下の市販品でよい。Ｃｒ2 Ｏ3 は溶鋼及びスラグに対す
る耐食性に優れており、またＣｒ2 Ｏ3 の一部は焼成に
よってＡｌ2 Ｏ3 に固溶し、マトリックスを強固に結合
する。Ｃｒ2 Ｏ3 原料の添加量は５−２０重量％で、５
重量％未満では耐食性が得られない。また添加量が２０
重量％を超えると焼結性が損われ、緻密な組織が得られ
ず耐食性を低下させ、また強度が低下し熱衝撃性に劣る
結果となる。
【００１２】本発明に用いるＺｒＯ2 原料は高融点を有
しており、溶鋼やスラグに濡れにくい特性を有してお
り、溶鋼やスラグに対する耐食性に優れている。一方Ｚ
ｒＯ2は単斜晶、正方晶、立方晶の結晶形態をもち低温
型−高温型による容積変化がある。このため耐火物中に
均一に分散添加、焼成によって組織中にマイクロクラッ
クが発生する。耐火物組織中に均一に分散したマイクロ
クラックは使用中の熱衝撃による熱応力を吸収し、また
亀裂の伝播を中断させ、組織の脆化を抑制及び耐スポー
リング性を向上させる。
しており、溶鋼やスラグに濡れにくい特性を有してお
り、溶鋼やスラグに対する耐食性に優れている。一方Ｚ
ｒＯ2は単斜晶、正方晶、立方晶の結晶形態をもち低温
型−高温型による容積変化がある。このため耐火物中に
均一に分散添加、焼成によって組織中にマイクロクラッ
クが発生する。耐火物組織中に均一に分散したマイクロ
クラックは使用中の熱衝撃による熱応力を吸収し、また
亀裂の伝播を中断させ、組織の脆化を抑制及び耐スポー
リング性を向上させる。
【００１３】ＺｒＯ2 原料としては非安定化ジルコニ
ア、部分安定化ジルコニアの少なくとも１種を５〜２０
重量％添加する。
ア、部分安定化ジルコニアの少なくとも１種を５〜２０
重量％添加する。
【００１４】部分安定化ジルコニアとしてＺｒＯ2 含有
量９０重量％以上で、ＣａＯ、ＭｇＯ、Ｙ2 Ｏ3 等を添
加して部分的に安定化した種々のものを使用できる。Ｚ
ｒＯ2 の粒度は０．７ｍ／ｍ以下の微粉として用いるの
が好ましく、０．７ｍ／ｍを超える粒度のものを多く含
有するとマイクロクラックも大きくなり、強度も得られ
ずまた耐食性が低下する。
量９０重量％以上で、ＣａＯ、ＭｇＯ、Ｙ2 Ｏ3 等を添
加して部分的に安定化した種々のものを使用できる。Ｚ
ｒＯ2 の粒度は０．７ｍ／ｍ以下の微粉として用いるの
が好ましく、０．７ｍ／ｍを超える粒度のものを多く含
有するとマイクロクラックも大きくなり、強度も得られ
ずまた耐食性が低下する。
【００１５】ＺｒＯ2 添加量が５重量％未満では耐食性
と耐スポーリング性が得られず、また、ＺｒＯ2 添加量
が２０重量％を超えるとマイクロクラックが増大し耐食
性が劣る結果となる。
と耐スポーリング性が得られず、また、ＺｒＯ2 添加量
が２０重量％を超えるとマイクロクラックが増大し耐食
性が劣る結果となる。
【００１６】本発明の高アルミナ質耐火物は前述した各
成分配合物に、パルプ廃液、糖蜜、ポリビニルアルコー
ル（ＰＶＡ）、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）
等のバインダーを用いて混練し、常法に従って成型し、
１４５０〜１７５０℃程度で焼成することによって得ら
れる。
成分配合物に、パルプ廃液、糖蜜、ポリビニルアルコー
ル（ＰＶＡ）、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）
等のバインダーを用いて混練し、常法に従って成型し、
１４５０〜１７５０℃程度で焼成することによって得ら
れる。
【００１７】図１に本発明高アルミナ質耐火物の環流管
への適用例の縦断面図を示す。１はＲＨ脱ガス装置下部
層、２は浸漬管であり、３は環流管のマグ・クロ内張り
耐火物であり、Ａは環流管内張りの下部（フランジ部に
近い個所）に内張りした本発明高アルミナ質耐火物であ
る。
への適用例の縦断面図を示す。１はＲＨ脱ガス装置下部
層、２は浸漬管であり、３は環流管のマグ・クロ内張り
耐火物であり、Ａは環流管内張りの下部（フランジ部に
近い個所）に内張りした本発明高アルミナ質耐火物であ
る。
【００１８】
【実施例】表１に示す本発明の配合組成物にパルプ廃液
１重量％添加、混練した練土を、油圧プレスにより２３
０×１１４×６５ｍｍの並形煉瓦形状に１０００Ｋｇ／
ｃｍ2 でプレス成型し、成型品を１５００℃／２ｈｒで
焼成した。
１重量％添加、混練した練土を、油圧プレスにより２３
０×１１４×６５ｍｍの並形煉瓦形状に１０００Ｋｇ／
ｃｍ2 でプレス成型し、成型品を１５００℃／２ｈｒで
焼成した。
【００１９】本発明高アルミナ質耐火物と、比較例とし
てＺｒＯ2 を含有しない高アルミナ質耐火物及びマグ・
クロ耐火物の品質特性を表１に記載する。
てＺｒＯ2 を含有しない高アルミナ質耐火物及びマグ・
クロ耐火物の品質特性を表１に記載する。
【００２０】
【００２１】
【発明の効果】本発明耐火物により奏せられる効果を以
下に列記する： （１）環流管下部の内張材として用い、組織脆化は抑制
され地金付着も少なくなる。
下に列記する： （１）環流管下部の内張材として用い、組織脆化は抑制
され地金付着も少なくなる。
【００２２】（２）浸漬管の交換時に環流管下部内張材
の欠落もなく交換は容易になる。
の欠落もなく交換は容易になる。
【００２３】（３）環流管上部内張材であるマグ・クロ
耐火物と同等の耐食性を有し環流管下部の局部損傷が抑
制される。
耐火物と同等の耐食性を有し環流管下部の局部損傷が抑
制される。
【図１】本発明高アルミナ質耐火物を環流管に適用した
例を示す縦断面図
例を示す縦断面図
１ ＲＨ脱つガス装置下部層 ２ 浸漬管 ３ 環流管内張り耐火物 Ａ 本発明高アルミナ質耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 住吉 義博 兵庫県加古川市加古川町平野字樋の上294 −１−202 (72)発明者 大手 彰 兵庫県加古川市金沢町１番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 竹内 宏行 兵庫県加古川市金沢町１番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内
Claims (2)
- 【請求項１】 ＲＨ真空脱ガス装置の環流管において、
該環流管下方内張り耐火物をアルミナ６０−９０重量
％、酸化クロム５−２０重量％、ジルコニア５−２０重
量％からなる高アルミナ質耐火物とすることを特徴とす
る、ＲＨ真空脱ガス装置の環流管。 - 【請求項２】 前記高アルミナ質耐火物以外の環流管内
張り耐火物がマグ・クロ耐火物である請求項１記載のＲ
Ｈ真空脱ガス装置の環流管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10272592A JPH05295418A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10272592A JPH05295418A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05295418A true JPH05295418A (ja) | 1993-11-09 |
Family
ID=14335245
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10272592A Pending JPH05295418A (ja) | 1992-04-22 | 1992-04-22 | Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05295418A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007197780A (ja) * | 2006-01-27 | 2007-08-09 | Jfe Steel Kk | Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管煉瓦構造 |
| CN105969944A (zh) * | 2016-07-14 | 2016-09-28 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | Rh真空室深熔池底部槽结构 |
| JP2022024794A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | 東京窯業株式会社 | 環流管 |
-
1992
- 1992-04-22 JP JP10272592A patent/JPH05295418A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007197780A (ja) * | 2006-01-27 | 2007-08-09 | Jfe Steel Kk | Ｒｈ真空脱ガス装置の環流管煉瓦構造 |
| CN105969944A (zh) * | 2016-07-14 | 2016-09-28 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | Rh真空室深熔池底部槽结构 |
| JP2022024794A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | 東京窯業株式会社 | 環流管 |
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