JPH05295337A - 接着剤及び接着方法 - Google Patents

接着剤及び接着方法

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JPH05295337A
JPH05295337A JP12572892A JP12572892A JPH05295337A JP H05295337 A JPH05295337 A JP H05295337A JP 12572892 A JP12572892 A JP 12572892A JP 12572892 A JP12572892 A JP 12572892A JP H05295337 A JPH05295337 A JP H05295337A
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Takafumi Horiie
尚文 堀家
Yukitada Imada
幸忠 今田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸価が20〜70であって、酸価/アセトン不溶
成分の酸価との比が2.0以下である不飽和ジカルボン酸
と低分子量ポリプロピレンとの反応生成物からなる接着
剤。 【効果】 ポリオレフィン系成形品と金属との接着に優
れた性能を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着性及び作業性に優
れた接着剤並びに接着方法に関する。さらに詳しくは、
熱可塑性ポリオレフィンエラストマー等のポリオレフィ
ン系成形品同志もしくは、ポリオレフィン系成形品と金
属の相互間に簡便に接着できるポリプロピレン系熱融着
型の接着剤並びに接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属とポリオレフィン系熱融着型
の接着剤としては、未反応の無水マレイン酸を除去した
無水マレイン酸変性高分子量ポリオレフィンが知られて
いる(例えば、特開平2-58586号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このも
のは未反応の無水マレイン酸を除去する工程が煩雑であ
り実用的でなく、また高分子量ポリオレフィンの変性物
であり、酸価が低いために充分な接着力をしめすことが
できない等の欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決すべく鋭意検討した結果、酸価の高い特定の
酸変性低分子量ポリプロピレンを用いればよいことを見
いだし、本発明に到達した。すなわち本発明は、不飽和
ジカルボン酸(a)と低分子量ポリプロピレン(b)と
の反応生成物(A)からなり、(A)の酸価が20〜70で
あり、(A)の酸価/(A)中のアセトン不溶成分の酸
価が2.0以下であり、(b)の数平均分子量が700〜30000
であることを特徴とする接着剤;並びにポリオレフィン
系成形品同志もしくはポリオレフィン系成形品と金属の
両面もしくは片面に接着剤の有機溶剤希釈液を塗布し、
熱融着させることを特徴とする接着方法である。
【0005】本発明における不飽和ジカルボン酸(a)
としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等の
ジカルボン酸及びこれらの無水物が挙げられ、これらの
うち好ましいものは無水マレイン酸である。
【0006】本発明における低分子量ポリプロピレン
(b)としては、プロピレンを主構成単位とし、必要に
よりエチレン、C4以上のα−オレフィン及び(メタ)
アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、酢
酸ビニル等のビニル化合物から選ばれる1種以上を構成
単位とする低分子量重合体である。低分子量ポリプロピ
レン(b)は、重合法、熱減成法で得ることができる
が、不飽和ジカルボン酸(a)がグラフトしやすい熱減
成法で製造したものが好ましい。
【0007】該低分子量ポリプロピレン(b)の数平均
分子量は、通常700〜30000である。700未満では樹脂の
強度が低下し、30000を越えると不飽和ジカルボン酸の
付加が不十分となるため、接着効果が低下する。低分子
量ポリプロピレン(b)の数平均分子量は、高温GPC
法によってポリスチレン換算で求める。
【0008】熱減成法による低分子量ポリプロピレン
(b1)の製法を例示すると、分子量が通常50000ない
し150000の高分子量ポリプロピレンを不活性ガス中、通
常300℃ないし450℃で0.5時間ないし10時間熱減成する
方法(例えば、特願平1-197874号明細書に記載の方法に
準じて行う)が挙げられる。
【0009】該反応生成物(A)の製法を例示すると、
低分子量ポリプロピレン(b1)に不飽和ジカルボン酸
(a)を必要により有機過酸化物の存在下、溶液法また
は溶融法のいずれかの方法で反応させる方法が挙げられ
る。
【0010】該反応生成物(A)の酸価は、通常20〜70
であり、好ましくは25〜65である。20未満であると接着
効果が不十分であり、また70を越えると反応生成物
(A)中の未反応の不飽和ジカルボン酸やその単独重合
物が多くなり、接着効果が低下する。反応生成物(A)
の酸価は(A)をキシレンに加熱溶解せしめ、フェノー
ルフタレインを指示薬としてKOH溶液により滴定する
ことによって求める。
【0011】該反応生成物(A)中のアセトン不溶成分
の酸価は、(A)をキシレンに加熱溶解した後、この溶
液を過剰のアセトンに投入し、析出した固形成分を濾
過、乾燥後、酸価を測定することによって求める。
【0012】反応生成物(A)の酸価/反応生成物
(A)中のアセトン不溶成分の酸価の値は、 通常2.0以
下である。2.0を越えると反応生成物(A)中の未反応
の不飽和ジカルボン酸や単独重合体が増加し、接着効果
を妨げる。
【0013】本発明の接着方法において、ポリオレフィ
ン系成形品としては、ポリエチレン系樹脂[高密度ポリ
エチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
エチレンと他の1種以上のビニル化合物(例えばα−オ
レフィン、酢酸ビニル、メタアクリル酸、アクリル酸
等)との共重合体等]、ポリプロピレン系樹脂[ポリプ
ロピレン、プロピレンと他の1種以上のビニル化合物と
の共重合体等]、ポリブテン、ポリ−4−メチルペンテ
ン−1等のポリオレフィン類、そのオリゴマー類または
エラストマー類、及びこれら2種以上のブレンド物を挙
げることができる。
【0014】本発明の方法において金属としては、アル
ミニウム、ブリキ、クロムメッキ鋼板等を挙げることが
できる。
【0015】接着方法は、ポリオレフィン系成形品同志
もしくはポリオレフィン系成形品と金属の両面もしくは
片面に反応生成物(A)の有機溶剤希釈液を塗布し、必
要により乾燥後、熱融着させることによって行う。
【0016】有機溶剤としては、芳香族炭化水素系溶剤
(例えばトルエン、キシレン、ベンゼン等)、ハロゲン
系溶剤(例えばトリクロロエタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム等)、エーテル系溶剤(例えばジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等)、ケトン系
溶剤(アセトン、メチルエチルケトン等)等を挙げるこ
とができる。これらのうち好ましいものは、芳香族系溶
剤である。
【0017】熱融着は、被接着面に反応生成物(A)の
有機溶剤希釈液を塗布しポリオレフィン系成形品もしく
は金属とを密着させ、加熱処理すればよい。加熱温度は
特に限定はないが、50〜200℃で加熱処理するのが好ま
しい。
【0018】
【実施例】以下実施例により、本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下記載
において部は重量部を意味する。 実施例1 熱減成法により得られた数平均分子量5000の低分子ポリ
プロピレン90部を170℃に加熱溶融し、ジクミルパーオ
キサイド1部、無水マレイン酸10部を添加し、2時間反
応させ反応生成物(酸価=60、アセトン不溶成分の酸価
=48)を得た。この反応生成物10部をトルエン90部に加
熱溶解した。この希釈液を、アルミ板上にドライラミネ
ーターで4〜5g/m2塗布し溶剤を揮散させた後、塗布
面を未延伸ポリプロピレンフィルムの表面に貼り合わせ
た。フィルムを密着後140℃で加熱処理し200mm×25mmに
裁断し接着物を得た。剥離強度をインストロン型引張試
験機を用い、荷重速度300mm/分でT型剥離試験で測定
したところ、2000g/25mmであった。
【0019】比較例1 数平均分子量が、100000の高分子量ポリプロピレンを無
水マレイン酸で変性した反応生成物(酸価=30、アセト
ン不溶成分の酸価=5)を用いた以外は実施例1と同様
に操作し接着物を得た。剥離強度を測定したところ500g
/25mmであった。
【0020】比較例2 数平均分子量が、100000の高分子量ポリプロピレンを無
水マレイン酸で変性した反応生成物(酸価=10、アセト
ン不溶成分の酸価=5)を用いた以外は実施例1と同様
に操作し接着物を得た。剥離強度を測定したところ、60
0g/25mmであった。
【0021】
【発明の効果】本発明の接着剤並びに接着方法で、従来
困難であったポリオレフィン系成形品と金属の接着が可
能となり、各種材料の接着に有用である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不飽和ジカルボン酸(a)と低分子量ポ
    リプロピレン(b)との反応生成物(A)からなり、
    (A)の酸価が20〜70であり、(A)の酸価/(A)中
    のアセトン不溶成分の酸価が2.0以下であり、(b)の数
    平均分子量が700〜30000であることを特徴とする接着
    剤。
  2. 【請求項2】 低分子量ポリプロピレン(b)が高分子
    量ポリプロピレンの熱減成物(b1)である請求項1記
    載の接着剤。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィン系成形品同志もしくはポ
    リオレフィン系成形品と金属の両面もしくは片面に請求
    項1または2記載の接着剤の有機溶剤希釈液を塗布し、
    熱融着させることを特徴とする接着方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262342A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Dainippon Printing Co Ltd 永久磁石用接着剤、永久磁石用接着シート及び永久磁石の接着方法
JP2007284574A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sanyo Chem Ind Ltd ホットメルト接着剤
JP2014028914A (ja) * 2012-07-04 2014-02-13 Sanyo Chem Ind Ltd ホットメルト接着剤

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JP2007262342A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Dainippon Printing Co Ltd 永久磁石用接着剤、永久磁石用接着シート及び永久磁石の接着方法
JP2007284574A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Sanyo Chem Ind Ltd ホットメルト接着剤
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