JPH0529518Y2 - - Google Patents

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JPH0529518Y2
JPH0529518Y2 JP1985080600U JP8060085U JPH0529518Y2 JP H0529518 Y2 JPH0529518 Y2 JP H0529518Y2 JP 1985080600 U JP1985080600 U JP 1985080600U JP 8060085 U JP8060085 U JP 8060085U JP H0529518 Y2 JPH0529518 Y2 JP H0529518Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は生ギター等に付設する弦楽器用ピツク
アツプに関する。
(従来の技術) 生ギター等の弦楽器において、弦の近傍に付設
することにより、この弦の振動を感圧素子を利用
して電気信号で取り出すことができる弦楽器用ピ
ツクアツプは知られている。
従来、このようなピツクアツプは一般に第6図
に示すように構成されている。その概略を説明す
ると、先ず弦間隔に対応した複数の感圧素子(圧
電素子)51を一線上(紙面表裏方向)に並べる
とともに、各感圧素子51の一方の電極面(正
極)には導体シート52を重ねて接触させ、さら
に導体シート52を挟むように感圧素子51の半
部に断面コ字形状の絶縁板53を被冠する。そし
て、絶縁板53を含む感圧素子51の周りには導
体箔(銅箔)54を複数回巻き付けて、シールド
を行うとともに感圧素子51の他方の電極面(負
極)に接触せしめて一体化したユニツト50を構
成する。そして、導体シート52と導体箔54に
は引出線(不図示)を接続し、これにより感圧素
子51に伝達した弦振動をこの大きさに比例した
電気信号として取り出せるようにしている。
なお、このような構成を採用する理由はできる
だけ小型化し、且つ効率的に検出できるようにす
るためである。したがつて、他の形式のピツクア
ツプとして、例えば合成樹脂の基台に形成した凹
部に感圧素子を挿入することにより構成したもの
なども提供されているが上記小型化、検出効率
化、さらには製造容易化等の要請に応えられない
のが実情である。
また、感圧素子と導体シートとを半田付け等に
よつて接合し、合成樹脂でモールドして形成され
たピツクアツプもあるが、モールドする前に半田
付け等の接合工程が必要であり、製品の均一化及
び製造の容易化を図ることは難しかつた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上述した従来のピツクアツプ(第6
図)は次の如き問題がある。
第一に、組立が煩雑となるとともに、製品に高
精度が要求されるため組立自体が容易でない。つ
まり、感圧素子は幅1mm程度で小さく、しかも導
体箔は35μm〜50μm程度で薄いため導体箔の巻き
付け作業が容易でない。特に巻回後は導体箔間に
エアギヤツプが残留し易くなり、精度を上げるこ
とが容易でない。このギヤツプが生じた場合には
伝達面(検出面)の平坦性が失われ、性能を大き
く損なうとともに経時劣化が大きくなる等の問題
を生じ、現実には製品歩留りが悪くなつてしま
う。なお、ピツクアツプは通常生ギター等の骨板
の下に重ねて付設するが、骨板は硬質で、しかも
ピツクアツプも硬質となることからこの問題が大
きい。
第二に、小型化及び検出効率化のためにどうし
ても機械的強度を高めることができない。特に、
細長い形状を有することから折れ易くなり、信頼
性を欠いてしまう不具合がある。
第三に、上記のように骨板とピツクアツプは硬
質面同士の接触となるため共振等が生じ音量バラ
ンス、さらには音質劣化を招いてしまう。
そこで、本考案は以上の問題点を一掃した弦楽
器用ピツクアツプを提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は第1図及び第2図に示すような弦楽器
用ピツクアツプ1の係り、その特徴とするところ
は弦間隔に対応した複数の感圧素子2a,2b,
2cをスペーサ3a,3b,3c,3dを介して
一列に並べるとともに、各感圧素子2a,2b,
2cの正負電極面側に引出線4,5を接続した一
対の導体シート6,7を正負電極面に半田付け等
をすることなく重ね合わせ、さらに絶縁性の内部
熱収縮チユーブ8を熱収縮させることで感圧素子
2a,2b,2cと導体シート6,7とを圧接す
るとともに被覆して素子ユニツト9を構成し、こ
の素子ユニツト9の外部を、負電極側に接続した
導電部材10及び外部熱収縮チユーブ11で被覆
してなる点にある。
(作用) 次に、本考案の作用について説明する。
本考案に係るピツクアツプ1は第4図及び第5
図に示すように、正負電極面を上下にし、負電極
面は表甲板20の上に載置するとともに、ピツク
アツプ1の上、つまり正電極面の上に骨板21を
載設する。したがつて、骨板21の上面に架けた
弦22a,22b,22cの振動は骨板21を介
して感圧素子2a,2b,2cに伝達され、感圧
素子を例えば圧電素子とした場合には当該振動、
つまり素子2a,2b,2cに付与される圧力変
動に比例した起電力を引出線4,5上に得る。こ
の場合、熱収縮チユーブ8及び11のダンパ作用
によつて無用な共振等は吸収され、しかも当該熱
収縮チユーブ8,11により機械的強度と、平坦
性が確保される。
(実施例) 以下には本考案に係る好適な実施例を図面に基
づいて詳述する。
先ず、第1図及び第2図を参照して本考案に係
る弦楽器用ピツクアツプ1の構成について説明す
る。第1図は同ピツクアツプの縦断正面図、第2
図は第1図中−線断面図である。
感圧素子2aはその一辺を1mm前後程度に選定
してカツテイングした直方体状に形成する。この
感圧素子2aは加わる圧力に比例した起電力を生
ずる圧電素子をはじめ、加圧力に比例して電気抵
抗が変化する圧力−電気抵抗変換素子等の任意の
感圧素子を利用することができる。なお、この感
圧素子は2a,2b,2cの3個(一般的には複
数)用意する。
一方、セパレータ3aは緩衝機能をもつ、例え
ばゴム等を利用し、高さ及び幅を前記感圧素子2
aに一致させ、且つ長さを第4図のように弦22
a…の間隔に対応する寸法に選定した直方体上に
形成する。
各感圧素子2a…及びセパレータ3a…は一線
上に交互に配列するとともに、感圧素子2a…の
対向する正負電極面には厚さ0.1mm程度の平角銅
帯から形成した導体シート6,7を重ね合わせ
る。各シート6,7の内側端部には引出線4,5
を半田付け等により接続する。引出線4,5は同
軸コード(シールド線)30を利用する。なお、
このためセパレータ3aの端部一部は半田付け部
分が入るように切欠いてある。
これにより、引出線の接続部が外部に突起する
ことなく好適に絶縁され、弦楽器の甲板上に好適
に載置することができる。
そして、各シート6,7を重ねた感圧素子2a
…の上には絶縁性の内部熱収縮チユーブ8を被覆
し、一体固定化する。この場合、当該チユーブ8
の収縮後の内径を適正に選定することにより感圧
素子2a…の各電極面と各シート6,7を良好に
接続することができる。つまり、当該チユーブ8
の径の選定により適度な圧接力を得るため半田付
け、導電性接着剤又は導電層付の導箔等の利用す
る必要は全くなくなり、曲げ等の外力によって感
圧素子2a…に接続する外部電極が剥れたり、或
いは切断、凹凸変形等の生ずる弊害を解消でき
る。
以上で、前記素子ユニツト9を構成する。一
方、素子ユニツト9の外部、つまり内部熱収縮チ
ユーブ8の外表面の略全面には導電部材である導
電塗料31を均一に塗布する。また、前記同軸コ
ード30の外部導体(引出線5)には0.12mm径程
度のドレインワイヤ32の一端を巻き付け、他端
は導電塗料31に接触するように所定長さ延出す
る。そして、この上には外部熱収縮チユーブ11
を被覆してなる。
当該チユーブ11の長さは同軸コード30の被
覆部まで覆うように選定する。また、当該チユー
ブ11の装着によつてドレインワイヤ32は導電
塗料31に圧接し、負電極側と導通することによ
り素子ユニツト9をシールドする。
以上で、ピツクアツプ1を構成する。
次に、第3図を参照して他の実施例に係るピツ
クアツプ40を説明する。同図は他の実施例に係
るピツクアツプの部分的縦断正面図を示す。な
お、第1図と同一部分については同一符号を付し
その詳細な説明を省略する。
第3図における実施例は第1図のピツクアツプ
1のドレインワイヤ32と導電塗料31を用い
ず、外部熱収縮チユーブ11の代わりに導電性熱
収縮チユーブ41を用いた点が異なる。なお、当
該チユーブ41と負電極側との接続は同軸コード
30の被覆部30aを所定寸法露出せしめ、これ
により、上記チユーブ41を収縮させたとき、そ
の内面を外部導体30bに直接接触せしめて行
う。
以上の各ピツクアツプ1及び40の組立は従来
のように銅箔を巻回して電極を取付ける等の作業
は全くなく、熱収縮チユーブ8,11、或いは4
1を用いることによりきわめて容易となる。ま
た、各チユーブ8,11又は41の径寸法の適宜
選択することにより平坦性、強度を必要十分に確
保できる。また、ピツクアツプ1及び40内にエ
アギヤツプの生ずる虞れはなく精度も容易に確保
できる。
次に、第4図及び第5図を参照して、本考案に
係るピツクアツプ1(40)の使用方法について
説明する。第4図は生ギターに付設した状態のピ
ツクアツプを示す正面図、第5図は第4図中−
線断面図である。
図中、20は生ギターの表甲板であり、甲板2
0の上には前後一対の下コマ23,24を所定幅
離間せしめて起設し、この各コマ23と24間に
前記ピツクアツプ1を設置する。この場合ピツク
アツプは1と1aからなる一対用意し、第4図の
ように左右並べて用いる。一方、各ピツクアツプ
1,1a上には骨板21を重ねて設置する。骨板
21の上面には張設した弦22a〜22fを架け
てなり、以上でピツクアツプ1は固定的に配され
る。このことにより弦22a…の振動は骨板21
を介して、ピツクアツプ1の感圧素子2a…に伝
達される。この際骨板21とピツクアツプ1は完
全に面接触し、伝達効率は良好となる。また、各
熱収縮チユーブ8,11又は41の性質により無
用な共振は有効に吸収される。
以上、実施例を説明したが、本考案はこのよう
な実施例に限定されるものではなく、細部の構
成、形状、配列、数量、材料等において本考案の
精神を逸脱しない範囲で任意に変更実施できるも
のである。
(考案の効果) このように、本考案に係る弦楽器用ピツクアツ
プは感圧素子の両電極面に一対の導体シートを重
ね合わせ、絶縁性の内部熱収縮チユーブにより、
感圧素子と導体シートとを圧接するとともに被覆
し、さらに負電極側に接続した導電部材及び外部
熱収縮チユーブで被覆してなるため次の如き著効
を得る。
組立は熱収縮チユーブを用いて行うため半田
付け等をすることなく、きわめて容易となり、
しかも自動化も容易で大量生産できる。また、
ばらつきのない高精度の製作を行うことがで
き、歩留りの高い高品質の製品を得ることがで
きる。さらにまた、伝達面(検出面)の平坦
性、均一化を良好にできるため伝達効率等の性
能向上を図ることができる。
小型化を維持しつつ機械強度を十分に維持で
きる。特に折れ方向にも十分な強度を有し、信
頼性を高めることができる。
熱収縮チユーブのダンパ機能により共振等の
無用の振動を吸収減衰することができ、音量バ
ランスが良好となる。これにより格段と音質向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる弦楽器用ピツクアツプ
の縦断正面図、第2図は第1図中−線断面
図、第3図は本考案の他の実施例に係る弦楽器用
ピツクアツプの部分的縦断正面図、第4図は生ギ
ターに付設した状態の本考案に係るピツクアツプ
を示す正面図、第5図は第4図中−線断面
図、第6図は従来例に係る弦楽器用ピツクアツプ
の縦断側面図。 尚図面中、1,40……ピツクアツプ、2a,
2b,2c……感圧素子、3a,3b,3c……
スペーサ、4,5……引出線、6,7……導体シ
ート、8……内部熱収縮チユーブ、9……素子ユ
ニツト、10……導電部材、11……外部熱収縮
チユーブ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 弦間隔に対応した複数の感圧素子をスペーサ
    を介して一列に並べるとともに、各感圧素子の
    正負電極面側に引出線を接続した一対の導体シ
    ートを正負電極面に半田付け等をすることなく
    重ね合わせ、さらに絶縁性の内部熱収縮チユー
    ブを熱収縮させることで前記感圧素子と前記導
    体シートとを圧接するとともに被覆して素子ユ
    ニツトを構成し、当該素子ユニツトの外部を、
    負電極側に接続した導電部材及び外部熱収縮チ
    ユーブで被覆してなる弦楽器用ピツクアツプ。 2 導電部材は導電塗料であることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項記載の弦楽器用
    ピツクアツプ。 3 導電部材および外部熱収縮チユーブは導電性
    熱収縮チユーブで一体的に形成したことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の弦
    楽器用ピツクアツプ。
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