JPH0529504Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、シートの周縁部に取付ける表示装
置に関し、特に書類や台紙等のシートの周縁部に
インデツクスあるいは装飾等の表示を目的として
ステープラーによつて取付けられる表示装置に関
する。

〔従来の技術〕

従来、書類を綴じるにあたつてステープラーが
用いられており、また書類を綴じるのとは全く別
個に、書類にインデツクスあるいは装飾体を貼付
することが行なわれていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

ステープラーで書類を綴じた場合、書類の表面
にステープルが露出して見栄が悪く、また書類を
綴じたステープルの上にインデツクスあるいは装
飾体を貼付した場合、ステープルが書類表面に突
出しているため貼付が不確実となる不都合があつ
た。

又、従来のインデツクス等は、紙等で形成さ
れ、シートに接着剤により貼着されているため、
一旦ボールペン等で所定事項を記載した後は訂正
することはできず、そのため訂正する場合は書類
から剥がさなければならず、書類を破つてしまう
という欠点があつた。さらに又、従来のインデツ
クス等は見出しのみしか機能をもたないため、例
えば書類をまとめたり、書類を吊したり、鉛筆等
の他の部材を係止したりすることはできず、汎用
性に欠けるという欠点があつた。

本考案は、上記問題点に鑑み案出したものであ
つて、複数の機能を有する表示装置を提供するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この考案の表示装置は、上記目的を達成するた
め、シートの周縁部にステープラーによつて取付
けられる取付部と、この取付部に連結部を介して
設けられた表示部とからなつており、可とう性の
ある素材により一体形成されており、表示部を連
結部を介して折返し、表示部の上面と取付部の上
面とを接離自在に接合させることができるように
した構成を有している。

又、表示部に、所定事項を記載することができ
る記載部、他の表示装置を連結するための連結
部、他の部材に引つ掛けるための掛止部、他の部
材を係止するための係止部、シートに記載された
所定事項を指示するための指示部を形成すること
もできる。

〔作用〕

上記構成を有する表示装置は、書類あるいは台
紙等のシートの周縁部に、取付部をシート周縁側
にして載置し、ステープラーによつて取付けられ
る。そして、表示部を連結部を介してシート周縁
側に折り返して、取付部の上面と表示部の上面と
を接合させる。このようにして、書類あるいは台
紙等のシートのインデツクスあるいは装飾物とし
て使用できる。

又、表示部の下面に、記載部を形成することに
よつて、所定事項を記載することができ、さらに
表示部に連結部を形成することによつて複数のシ
ートをまとめることができる。

さらに又、表示部に掛止部を形成することによ
り、当該掛止部を紐等に掛止することによつて、
シートを吊したりすることができ、又表示部に係
止部を形成することにより、当該係止部に鉛筆等
を係止することができる。表示部に指示部を形成
すればシートに記載された所定事項の内、特に注
意すべき事項を指示することができる。

〔実施例〕

この考案の一実施例を第１図乃至第３図に基づ
いて説明する。

１は表示装置であつて、この表示装置１は、薄
板状の取付部２と薄板状の表示部３と、これらを
連結する細紐状の連結部４とからなつており、可
とう性を有する合成樹脂によつて一体に形成され
ている。

取付部２上面の両側及び連結部４側の端部に
は、ステープラー９のステープル収容部１０の先
部を所定位置に案内するためのガイド５が設けら
れている。

取付部２には、ステープルの先部の貫通を容易
にするため、一対の小孔６，６が設けられてい
る。なお、取付部２の厚さが薄いものであれば、
小孔６，６を設けなくともよい。

取付部２上面の連結部４と反対側にはボス２ａ
が形成され、このボス２ａの略中央に円形の係合
凹部７が設けられている。

次に、表示部３の形状は、長方形その他の多角
形、丸形、ハート形、動物形状等インデツクスあ
るいは装飾等の目的に応じて適当なものを採用で
きる。また表示部３の色彩、模様についても同様
である。

表示部７の上面には、係合凹部７と嵌着する軸
状の係合突起８が設けられている。

なお、第４図に示すように、取付部２の厚さを
薄いものとし、ガイド５を突設しないで、しかも
ステープルの上部が突出しないよう小孔６，６間
に小孔６，６間を最短に結ぶ凹溝を形成した場合
には、取付部２の上面又は表示部３の上面に感圧
接着剤層を設けて、これを接合手段とすることが
できる。

しかして、表示装置１を取付部２をシート周縁
側にして載置し、これをステープラー９によつて
取付ける。次に、表示部３を連結部４を介して取
付部２側に折り返し、表示部３上面に設けた係合
突起８を取付部２上面に設けた係合凹部７に嵌着
させることによつて、インデツクスあるいは装飾
等を目的とした表示装置１をシートに取付けるこ
とができる。

次にこの考案の他の実施例を第５図乃至第８図
に基づいて説明する。この表示装置１１は、薄板
状の取付部１２と薄板状の表示部１３と、これら
を連結する細紐状の連結部１４とからなつてお
り、可とう性を有する合成樹脂によつて一体に形
成されている。取付部１２上面の両側及び連結部
１４側の端部には、ステープラー９のステープル
収容部１０の先部を所定位置に案内するためのガ
イド１５が設けられている。取付部１２には、ス
テープルの先部の貫通を容易にするため、一対の
小孔１６，１６が設けられており、これの上面の
連結部１４と反対側には係合凹溝１７が設けられ
ている。表示部１３は、動物形状で形成される装
飾片１３ａと所定事項を下面側に記載することが
できる記載部１３ｂとからなつており、上面には
前記係合凹溝１７に嵌着する係合突条１８が設け
られている。

しかして、前記実施例と同様に表示装置１１を
取付部１２をシート周縁側にして載置し、これを
ステープラー９によつて取付け、表示部１３を連
結部１４を介して取付部１２側に折り返し、表示
部１３上面に設けた係合突条１８を取付部１２上
面に設けた係合凹溝１７に嵌着させることによつ
て、表示装置１１をシートに取付けることができ
る。

この場合、記載部１３ｂが折り返されることに
なるから、当該記載部１３ｂに所定事項を記載す
ることができる。又、直接記載部１３ｂに記載し
ても良いが、記載部１３ｂが合成樹脂で一体形成
されているので、一旦記載すると再度使用できな
くなるおそれがある。そのため、記載部１３ｂに
着脱自在なシールＳを貼り付け、このシールＳに
記載するようにしても良い。

又、上記実施例のほか、第９図に示すように、
動物形状の表示部２３に、他の表示装置２１を連
結するための連結部２４を形成するようにしても
良い。この連結部２４は、他の連結部２４に嵌着
する連結凸部２４ａと他の連結部２４の連結凸部
２４ａを嵌着する連結凹部２４ｂとで構成されて
いる。

このように表示装置２１を形成することによ
り、インデツクスとしての機能の他、複数のシー
トをまとめることができ、非常に便利なものとな
る。なお、動物形状で形成される表示部２３の腹
部に相当する位置に記載部を設けても良いのは勿
論である。

さらに又表示装置３１の表示部３３を第１０図
に示すように、動物形状に形成し、この表示部３
３に紐又はピン等に引つ掛けるための掛止部３４
を形成することにより、当該表示装置３１を取り
付けたシートをクリツプ等を介さず簡単に所定場
所に引つ掛けることができる。

なお、この場合も、表示部３３の上部に連結部
を形成し、腹部に相当する位置に記載部を設けて
も良いのは勿論である。

又、表示装置４１の表示部４３を、第１１図に
示すように、動物形状に形成し、表示部４３の足
部に相当する位置に鉛筆等の他の部材４５を係止
するための係止部４４を形成することもできる。
このように形成すればクリツプのない筆記具でも
シートに取り付けることができ、しかも表示部４
３に一体に筆記具を取り付けることができるの
で、筆記具を捜す手間がなくなるという効果があ
る。又、第１２図に示すように、動物形状に形成
された表示装置５１の表示部５３の腕部に相当す
る位置に他のメモ用紙を挟み込む係止部５４を一
体形成することもできる。このように形成すれ
ば、綴じ忘れた用紙又はそのシートに書き込み忘
れた事項を記載した用紙を所望するシートに取り
付けておくことができ、上記用紙の紛失を防止す
ることができる。

さらに又第１３図に示すように動物形状に形成
される表示装置６１の表示部６３の腕部に相当す
る腕部材６４を表示部６３に対して回動自在に取
り付けることにより、上記腕部材６４を指示部と
して構成することができる。このように構成すれ
ば、当該表示装置６１をシートに取り付けた際シ
ートに記載された事項の内、特に必要と思われる
部分を腕部材６４で指示することができ、赤ペン
等で上記部分にアンダーライン等を引いて注意を
引かせることがなく、従つて誤記の必要がないと
いう効果がある。

これらの表示装置１，１１，２１，３１，４
１，５１，６１によれば、シートへの取付けがき
わめて容易であり、ステープルが表面に露出しな
いため見栄が良いだけでなく、表示部３，１３，
２３，３３，４３，５３，６３のデザインを変え
ることによつてインデツクスあるいは装飾等様々
な目的に活用することができる。しかも、表示装
置１，１１，２１，３１，４１，５１，６１は合
成樹脂で一体形成されており量産が容易で安価に
製造できる。

又、表示部にインデツクス機能の他に種々の機
能を持たせることにより、汎用性を有する表示装
置を提供することができる。

本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、いろいろな組合わせが考えられ、種々変更可
能なのは勿論である。

〔考案の効果〕

この考案の表示装置によれば、シートへの取付
けがきわめて容易であり、ステープルが露出しな
いため見栄が良くなる。また、表示部のデザイン
によりインデツクス、装飾等種々の目的に利用す
ることができる。しかも、量産が容易で、安価に
製造できる顕著な効果がある。又、表示部に複数
の機能を設けることにより、汎用性を有する表示
装置を提供することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す斜視図であ
る。第２図はこの考案の表示装置をシートに取付
けた状態を示す斜視図である。第３図は同上断面
図である。第４図は他の実施例を示す斜視図、第
５図はさらに他の実施例を示す斜視図、第６図は
その断面側面図、第７図はその正面図、第８図は
シートに取付けた状態を示す斜視図、第９図ａは
他の実施例を示す斜視図、第９図ｂはその要部拡
大断面図、第１０図乃至第１３図はさらに他の実
施例を示す斜視図である。 １，１１，２１，３１，４１，５１，６１……
表示装置、２，１２……取付部、３，１３，２
３，３３，４３，５３，６３……表示部、４，１
４……連結部、１３ａ……装飾片、１３ｂ……記
載部、２４……連結部、３４……掛止部、４４，
５４……係止部、６４……指示部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ シートの周縁部にステープラーによつて取付
   けられる取付部と、この取付部に連結部を介し
   て設けられた表示部とからなつており、可とう
   性のある素材により一体形成されており、表示
   部を連結部を介して折返し、表示部の上面と取
   付部の上面とを接離自在に接合させることがで
   きるようにしたことを特徴とする表示装置。 ２ 表示部の下面に、所定事項を記載することが
   できる記載部を形成した請求項１記載の表示装
   置。 ３ 表示部に、他の表示装置を連結するための連
   結部を形成した請求項１又は２記載の表示装
   置。 ４ 表示部に、他の部材に引つ掛けるための掛止
   部を形成した請求項１，２又は３記載の表示装
   置。 ５ 表示部に、他の部材を係止するための係止部
   を形成した請求項１，２，３又は４記載の表示
   装置。 ６ 表示部に、シートに記載された所定事項を指
   示するための指示部を形成した請求項１，２，
   ３，４又は５記載の表示装置。