JPH0529452U - 自動車のヘツドレスト装置 - Google Patents

自動車のヘツドレスト装置

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JPH0529452U
JPH0529452U JP8752291U JP8752291U JPH0529452U JP H0529452 U JPH0529452 U JP H0529452U JP 8752291 U JP8752291 U JP 8752291U JP 8752291 U JP8752291 U JP 8752291U JP H0529452 U JPH0529452 U JP H0529452U
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JP
Japan
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headrest
seat
pole
rearward
headrest body
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JP8752291U
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English (en)
Inventor
薫 内藤
▲隆▼司 佐伯
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Shiroki Corp
Original Assignee
Shiroki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転席に着座したドライバが後方を確認する
とき、その視界を、リヤシートのヘッドレスト本体によ
って妨げられることを阻止したヘッドレスト装置を提供
する。 【構成】 リヤシート1に付設されたヘッドレスト装置
4のヘッドレスト本体5を、そのシートバック3に対し
て、中立位置から車体の後方側へ倒れた後傾位置に回動
可能に支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車室内に配置されたシートのシートバックに支持されているヘッド レスト本体を備えた自動車のヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
乗員の頭部を保持するヘッドレスト本体を備えた上記形式のヘッドレスト装置 は従来より周知である。このようなヘッドレスト装置は、乗員の安全を確保する 上で自動車のシートに欠くことのできないものであるが、その反面、このような ヘッドレスト装置を特にリヤシートのシートバック上部に設けると、ドライバが 運転席に着座したまま後方を確認するとき、リヤシートのヘッドレスト本体が邪 魔となり、後方視界を妨げられるおそれがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記認識に基づきなされたものであり、その目的とするところは、乗 員の頭部を保持する本来の機能を失うことなく、ヘッドレスト本体が後方視界の 妨げとなる欠点を除去した自動車のヘッドレスト装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式のヘッドレスト装置 において、ヘッドレスト本体が、その中立位置から車体後方側の後傾位置に回動 可能に支持され、該後傾位置に回動したヘッドレスト本体をその位置に保持する 保持手段を設けた構成を提案する。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って詳細に説明する。
【0006】 図1の(a),(b)は、本考案の概要を示す説明図であり、ワゴンタイプの 自動車の内部を示す概略図である。車室内には運転席1aと、これよりも車体後 方側のリヤシート1とが配置され、これらのシート1,1aは、これに着座した 乗員の尻部を支えるシートクッション2,2aと、背部を支えるシートバック3 ,3aとを有しており、このシートバック3,3aの上部にヘッドレスト装置4 ,4aが付設されている。各ヘッドレスト装置4,4aはシートバックに支持さ れたヘッドレスト本体5,5aを有している。
【0007】 ヘッドレスト本体5,5aは、図1の(a)に示すような位置で使用され、か かるヘッドレスト本体5,5aによって各シート1,1aに着座した乗員の頭部 を支えることができる。ところが、各ヘッドレスト本体5,5aを図1(a)の 状態に保持したまま、運転席1aに着座したドライバが後を向いて後方を確認し ようとしたとき、各リヤシート1のヘッドレスト本体5が邪魔となり、後方視界 が狭められる。このとき、図1(a)にαで示した範囲がドライバの視界となる が、この状態ではその範囲が大変狭い。
【0008】 そこで本考案においては、特にリヤシート1のヘッドレスト本体5が、図1の (a)に示した中立位置から、図1の(b)に示した車体の後方側へ傾いた後傾 位置に回動できるようにシートバック3に支持されている。後傾位置に回動した ヘッドレスト本体5は、後述するようにこの位置に保持される。このようにリヤ シート1のヘッドレスト本体5を後傾させれば、運転席1aのドライバは、これ らのヘッドレスト本体5に邪魔されることなく後方を確認でき、その後方視界を 図1(b)にβで示す如く大きく拡大することができる。
【0009】 次に、上述の如く後傾可能なヘッドレスト装置4のより具体的な構成例を説明 する。なお、以下に説明するヘッドレスト装置は、後方へ傾動するだけでなく、 そのヘッドレスト本体5を車体の前方側へ傾動させ、シートに着座した乗員の体 躯や好みに合せてその傾き位置を自由に調整できるようにも構成されている。
【0010】 図2はシート1のシートバック3に付設されたヘッドレスト装置4の正面図で あり、図3はこのヘッドレスト装置4の一部の要素だけを分解して示した斜視図 である。ここに示したヘッドレスト装置4のヘッドレスト本体5は、シートバッ ク3の上部に形成された切欠状の凹部6に配置されている。かかるヘッドレスト 本体5はクッション性を持った材料により構成され、その内部が中空に形成され ている。またヘッドレスト本体5には、車体ないしはシートバック3の横方向に 延びるシャフト7が貫通し、該シャフト7の各端はシートバック3のフレーム( 図示せず)に固定されている。
【0011】 図2及び図3に示すように、シャフト7の各端部領域にはサポートプレート8 ,9がそれぞれ回転自在に支持され、その一方のサポートプレート8の外側には 、シャフト7に一体に固着されたサイドプレート10が設けられている。図2は 各プレート8,9,10の位置関係だけを示したものであるが、この図からも判 るように、サポートプレート8,9及びサイドプレート10、並びにこれらのプ レート8,9,10に付設された後述する各要素は、ヘッドレスト本体5の内部 空間に配設され、サポートプレート8,9は連結板11によって一体化されてい る。またサポートプレート8,9はヘッドレスト本体5に一体に固着され、かか るサポートプレート8,9は前述のようにシートバック3に固定されたシャフト 7に対して回転自在であるため、ヘッドレスト本体5はサポートプレート8,9 と共に、シャフト7のまわりをシート1の前後方向に回動することができる。
【0012】 図4は、ヘッドレスト本体5を鎖線で示したヘッドレスト装置4の側面図であ り、この図と図3から明らかなように、一方のサポートプレート8の外側面には ラチェット12が固着され、またサイドプレート10にはピン13を介してポー ル14が揺動自在に支持され、このポール14とサイドプレート10とには、ね じりコイルばね15の各端部がそれぞれ係止されている。
【0013】 また図3に示すように、シャフト7にもねじりコイルばねより成るリターンス プリング16が巻回され、その一端は他方のサポートプレート9に係止され、他 端はシャフト7に固着されたアンカプレート17に係止されている。このリター ンスプリング16はヘッドレスト本体5を図4における時計方向、すなわち車体 の後方側へ向けて付勢している。また一方のサポートプレート8のボス部18に は、シャフト7の軸線を中心とした円弧状のスロット19が形成され、このスロ ット19には、サイドプレート10に突設された第1ストッパ20が自由に移動 できるように嵌合している。
【0014】 図4の状態では、ねじりコイルばね15はポール14を図における時計方向に 付勢しており、これによってポール14はラチェット12の図4における左端の 歯溝に係合している。このようにポール14がラチェット12の歯に係合し、な いしは係合し得るポール14の回動位置を第1の位置と称することにする。
【0015】 上述のようにポール14がラチェット12に係合しているため、サポートプレ ート8とサイドプレート10が一体的に連結され、ヘッドレスト本体5に乗員の 頭の重さないしはその他の大きな荷重が車体の後方側(矢印Aで示した向き)に 作用しても、ヘッドレスト本体5はこの中立位置から回動することはなく、この 位置に保持される。
【0016】 次にヘッドレスト本体5の傾き位置を調整するとき、或いは図1(b)に示し たようにヘッドレスト本体5を後方へ傾けるときは、先ずヘッドレスト本体5に 対して車体の前方側、すなわち図4に矢印Aで示した向きと逆向きの力を加えて これを前方側へ回動させる。これによりサポートプレート8とラチェット12も シャフト7のまわりを前方側へ回動するが、ポール14は回動することはない。 この回動時にポール14はねじりコイルばね15によって、図4における時計方 向に付勢されているので、該ポール14はピン13のまわりを揺動しながらラチ ェット12の歯に噛み合い、ヘッドレスト本体5の回動途中で、これを停止させ れば、ポール14がラチェット12の最左端の歯溝以外の歯溝に係合する。よっ てヘッドレスト本体5はその位置に停止する。このように、ヘッドレスト本体5 を所望する角度位置に傾けて使用することができる。
【0017】 ヘッドレスト本体5が図5に示した最前方の前傾位置まで回動したとき、第1 ストッパ20がスロット19の一端28に当ってそれ以上前方側へ回動すること が阻止されるが、ヘッドレスト本体5がこの位置まで回動する直前に、ポール1 4の係合部21が、サポートプレート8に突設された第1カム部22に当り、ヘ ッドレスト本体5がさらに前方へ回動するのに伴って、ポール14はこの第1カ ム部22から受ける外力によって、ピン13のまわりを、その第1の位置から反 時計方向に回動する。そしてヘッドレスト本体5が図5に示した最前方の前傾位 置へ回動したとき、ポール14はラチェット12の歯から完全に離脱する。この ときのポール14の回動位置を第2の位置とする。このときねじりコイルばね1 5は、ポール14を反時計方向に付勢し、該ポール14はサイドプレート8に突 設された第2ストッパ23に当り、図5に示した第2の位置に保持される。
【0018】 従って、この状態でヘッドレスト本体5から手を離せば、ヘッドレスト本体5 は前述のリターンスプリング16によって図5における時計方向、すなわち図4 に示した中立位置へ向けて車体の後方側へ回動する。
【0019】 以上の作用は、実公昭36−35651号公報などに開示されている従来のヘ ッドレスト装置と基本的な点で相違するところはない。従来のヘッドレスト装置 と異なるところは、上述のように車体の後方側へ回動するヘッドレスト本体5が 図4に示した中立位置に至っても停止せず、さらに車体の後方側へ傾動し、図1 の(b)及び図6に示した後傾位置まで回動する点である。
【0020】 このようにヘッドレスト本体5が後傾位置に至ったとき、一方のサポートプレ ート8に形成された前述のスロット19の他端24に、サイドプレート10に突 設された第1ストッパ20が当接し、これによってヘッドレスト本体5が図6に 示した後傾位置よりも時計方向に回動することが阻止される。
【0021】 このとき、ヘッドレスト本体5には前述のリターンスプリング16によって図 6における時計方向の回動習性が与えられているので、第1ストッパ20はスロ ット19の一端24に対して強く圧接する。従って後傾位置に回動したヘッドレ スト本体5は、ガタ付くことなく、この位置に保持される。このように本例では リターンスプリング16と、スロット19及び第1ストッパ20が、後傾位置に 回動したヘッドレスト本体をその位置に保持する保持手段を構成している。
【0022】 このようにしてヘッドレスト本体5をその後傾位置に保持できるので、図1( b)に示したように、運転席1aのドライバはリヤシート1のヘッドレスト本体 5に邪魔されることなく楽に後方を視認できる。
【0023】 ヘッドレスト本体5が図4に示した中立位置を通り過ぎて図6に示した最終端 の後傾位置へ至るまでの間に、サポートプレート8のボス部18の周面により形 成された第2カム部25に、ポール14の当接部26が当り、これによってポー ル14はラチェット12の歯に係合し得る位置、すなわち図4及び図6に示した 第1の位置に回動する。このとき、図6から判るようにねじりコイルばね15は ポール14を時計方向に付勢し、該ポール14はサイドプレート10に突設され た第3ストッパ27に当って、図6に示した第1の位置に保持される。
【0024】 後傾位置にあるヘッドレスト本体5を、手でリターンスプリング16の作用に 抗して図6における反時計方向に回動させれば、このヘッドレスト本体5を図4 に示した中立位置に戻すことができ、このときの回動過程でポール14はラチェ ット12の歯に係合しつつ揺動し、ヘッドレスト本体5が中立位置に戻ったとき 、ポール14は図4に示したようにラチェット12の最左端の歯溝に係合する。
【0025】 以上、運転席1aの後方に位置するリヤシート1のヘッドレスト装置4に本考 案を適用した具体例を説明したが、運転席や助手席などのシートに付設されたヘ ッドレスト装置4aにも本考案を支障なく適用できることは当然である。運転席 1aや助手席においても、そのヘッドレスト本体5aを後傾位置に回動させるこ とによって、ドライバが後方を確認するとき、その視界を拡大することができる 。
【0026】
【考案の効果】
以上の如く本考案によれば、ヘッドレスト本体をその中立位置から車体後方側 の後傾位置に回動させ、これをその位置に保持することができるため、後方視界 を大きく拡大することができる。しかもヘッドレスト装置の本来の機能は何ら害 されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】車室内に配置されたシートに付設されているヘ
ッドレスト装置のヘッドレスト本体が中立位置を占めた
状態と、後傾位置を占めた状態を示す説明図である。
【図2】ヘッドレスト装置の正面図である。
【図3】ヘッドレスト装置の一部の構成要素を分解して
示す斜視図である。
【図4】ヘッドレスト本体を鎖線で表わした、ヘッドレ
スト装置の側面図である。
【図5】ヘッドレスト本体を前傾位置に回動させたとき
の、図4と同様な側面図である。
【図6】ヘッドレスト本体を後傾位置に回動させたとき
の、図4と同様な側面図である。
【符号の説明】
1 シート 3 シートバック 3a シートバック 4 ヘッドレスト装置 4a ヘッドレスト装置 5 ヘッドレスト本体 5a ヘッドレスト本体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に配置されたシートのシートバッ
    クに支持されているヘッドレスト本体を備えた自動車の
    ヘッドレスト装置において、前記ヘッドレスト本体が、
    その中立位置から車体後方側の後傾位置に回動可能に支
    持され、該後傾位置に回動したヘッドレスト本体をその
    位置に保持する保持手段を設けたことを特徴とする自動
    車のヘッドレスト装置。
JP8752291U 1991-09-30 1991-09-30 自動車のヘツドレスト装置 Pending JPH0529452U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0216144B2 (ja) * 1983-12-06 1990-04-16 Kayaku Kk
JPH02290748A (ja) * 1989-04-28 1990-11-30 Tachi S Co Ltd ヘッドレスト制御システムおよびヘッドレスト制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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