JPH05294378A - ディスクカートリッジ収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ディスク装置等における記録および再生に
用いられるディスクカートリッジを収納するためのディ
スクカートリッジ収納ケース１において、収納ケース１
内側稜線部の、ディスクカートリッジ２の外部稜線部に
対する部分に、連続した、あるいは断続する複数の突出
部４ａ…および４ｂ…を設けることを特徴とする構成で
ある。 【効果】 ディスクカートリッジ２の突起部３と収納ケ
ース１内面との接触を阻止することにより、プラスチッ
クの破片や粉の発生を防止できるので、プラスチックの
破片や粉の付着によるディスク動作のエラーがなくな
り、ディスクやディスク装置の動作の信頼性を向上させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク装置等にお
いて、記録および再生に用いられるディスクカートリッ
ジを収納するためのディスクカートリッジ収納ケース、
及びフロッピーディスク等の記録媒体を収納する収納ケ
ース全般に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】光ディスク装置等において、記録および
再生に用いられるディスクカートリッジを製品として出
荷する場合、ディスクカートリッジを保護するために、
一般的にディスクカートリッジをプラスチック製の収納
ケースに収納している。また、フロッピーディスク等の
記録媒体も同様の形態をとっている。

【０００３】従来のディスクカートリッジ収納ケース
は、図４に示すように、収納ケース２１が、ディスクカ
ートリッジ２４を完全に覆う形状であり、蓋２２・２３
が支持軸２５で軸支されて開閉自在の構造となってい
る。

【０００４】上記収納ケース２１は、ディスクカートリ
ッジ２４に貼付するためのインデックスラベルやタイト
ルカードを収納ケース２１内に同梱するため、また、デ
ィスクカートリッジ２４の出し入れを容易にするため
に、ディスクカートリッジ２４よりもやや大きめのサイ
ズとなっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、ディスクカ
ートリッジ２４は、プラスチックの成型品であるので、
製作過程で程度の差はあるがバリが生じる。このバリ
は、図４に示すＡ部・Ｂ部の拡大図である図５および図
６に示すように、ディスクカートリッジ２４が、ほぼ同
形の二枚の角皿状ケースの縁部を接合して作られている
ために、ディスクカートリッジ２４側面ほぼ中央線全周
に形成される突起部２６となっている。

【０００６】そして、ディスクカートリッジ２４を収納
ケース２１に収納した状態では、収納ケース２１がディ
スクカートリッジ２４よりも大きいため、輸送等におけ
る振動によって、収納ケース２１の内面とディスクカー
トリッジ２４の突起部２６が接触・衝突するので、収納
ケース２１の内面にプラスチックの破片や粉が発生する
という問題が生じる。

【０００７】上記のように、収納ケース２１内面に生じ
たプラスチックの破片や粉がディスクカートリッジ２４
に付着し、さらに、ディスク装置やディスクカートリッ
ジ内部のディスクにも付着するため、ディスク作動中に
記録あるいは再生エラーの原因となる確率が高くなると
いう問題も生じる。

【０００８】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的は、ディスクカートリッジにバリよ
り形成される突起部と収納ケースの内面との接触による
プラスチックの破片や粉の発生をおさえ、ディスク作動
中のエラーを未然に防止することのできるディスクカー
トリッジ収納ケースを提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明のディスクカート
リッジ収納ケースは、ディスク装置等における記録およ
び再生に用いられるディスクカートリッジを収納するた
めのディスクカートリッジ収納ケースにおいて、収納ケ
ース内側稜線部の、ディスクカートリッジの外部稜線部
に対する部分に、連続した、あるいは断続する複数の突
出部を設け、ディスクカートリッジの側面中央線部と収
納ケースの内面の接触を阻止するようにしたことを特徴
とするものである。

【００１０】

【作用】上記の構成により、収納ケース内に設けられた
突出部によって、収納ケースとディスクカートリッジの
側面中央線部が接触しなくなり、ディスクカートリッジ
の成型時に生じるバリからなる突起部と収納ケースの内
面との接触を阻止することができるので、収納ケース内
部でプラスチックの破片や粉の発生が防止され、プラス
チックの破片や粉の付着によるディスク作動中のエラー
も防止することができる。

【００１１】

【実施例】本発明の一実施例について図１ないし図３に
基づいて説明すれば、以下の通りである。

【００１２】ディスク装置等の記録および再生に用いら
れる、図示しないディスクを収納するディスクカートリ
ッジ２を製品として出荷する場合、図１に示すように、
ディスクカートリッジ２を保護するために、一般的にデ
ィスクカートリッジ２は、透明なプラスチック製の収納
ケース１に収納されている。

【００１３】本実施例のディスクカートリッジ収納ケー
ス１は、透明なプラスチック製であり、図３（ａ）に示
すように、底板１ａ、底板１ａに内設された複数の突出
部（以下、パッドと称する）４ａ…、蓋１ｂおよび蓋１
ｂに内設された複数の突出部（以下、パッドと称する）
４ｂ…からなっている。

【００１４】上記底板１ａには、ディスクカートリッジ
２を保持する為の保持部１ｃが、底板１ａと一体的に形
成されている。この保持部１ｃの内面にも、パッド４ａ
…が内設されている。これらのパッド４ａ…および４ｂ
…は、ディスクカートリッジ２を収納して蓋１ｂを閉じ
たとき、ディスクカートリッジ２の外部稜線部に対する
部分に配設され、また、これらのパッド４ａ…および４
ｂ…は、上記底板１ａおよび蓋１ｂの成型の際、同時に
形成される。

【００１５】蓋１ｂは、底板１ａと嵌合するように、図
２に示す如く、底板１ａの保持部１ｃに設けられた支持
軸５で軸支することにより、底板１ａと蓋１ｂが開閉自
在なディスクカートリッジ収納ケース１を形成してい
る。

【００１６】一方、ディスクカートリッジ２は、図３
（ｂ）に示すように、ディスクカートリッジ２に内設さ
れている図示しないディスクをディスク装置作動時に露
出させるために、開閉自在のシャッタ部７が設けられ、
また、このシャッタ部７と同一面の他の部分には、イン
デックスラベルを貼付するためのインデックスラベル貼
付部６が設けられている。このインデックスラベル貼付
部６は、ディスクカートリッジ２成型時に僅かに他の面
より窪んだ状態に成型されている。

【００１７】このディスクカートリッジ２は、プラスチ
ック製のほぼ同形の二枚の角皿状ケース２ａ・２ｂの縁
部を接合して作られるため、成型時にできる上記縁部の
バリがディスクカートリッジ２の側面全周にわたり、図
１に示すように、突起部３を形成する。

【００１８】上記収納ケース１に設けられた複数のパッ
ド４ａ…および４ｂ…は、収納ケース１の底板１ａおよ
び蓋１ｂを成型するときの金型を加工することにより、
ディスクカートリッジ２を内部に収納したとき、ディス
クカートリッジ２の側面の中央線部に形成されている突
起部３が、収納ケース１の内面に接触しないよう、ディ
スクカートリッジ２が保持されるような位置に配設され
ている。

【００１９】上記のように、ディスクカートリッジ２が
収納ケース１に収納された状態では、図１および図２に
示すように、ディスクカートリッジ２のバリによって形
成された突起部３、すなわち、ディスクカートリッジ２
の側面中央線部分は、収納ケース１の底板１ａおよび蓋
１ｂにそれぞれ設けられたパッド４ａ…および４ｂ…に
より、収納ケース１の内面と接触しないようになってい
る。したがって、輸送等における振動などにより生じる
プラスチックの破片や粉の発生を防止することができ、
プラスチックの破片や粉がディスクカートリッジ２に付
着し、さらに、内部のディスクやディスク装置にも付着
して発生するディスク作動中のエラーがなくなり、ディ
スク装置による記録・再生の信頼性を向上させることが
出来る。

【００２０】なお、本実施例では、パッド４ａ…および
４ｂ…を収納ケース１の底板１ａおよび蓋１ｂの金型加
工により成型するので、パッド４ａ…および４ｂ…は、
収納ケース１と同一成分となるが、さらに良好な効果を
得ることができる場合には、パッドを他のもので形成
し、収納ケース１に取り付けても差し支えない。また、
図１および図２では、パッド４ａ…および４ｂ…は、収
納ケース１の内部に複数個部分的に設けているが、ディ
スクカートリッジ２の外部稜線に対する部分全周にわた
って設けてもよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明のディスクカートリッジ収納ケー
スは、以上のように、ディスク装置等における記録およ
び再生に用いられるディスクカートリッジを収納するた
めのディスクカートリッジ収納ケースにおいて、収納ケ
ース内側稜線部の、ディスクカートリッジの外部稜線部
に対する部分に、連続した、あるいは断続する複数の突
出部を設け、ディスクカートリッジの側面中央線部と収
納ケースの内面の接触を阻止するようにしたことを特徴
とする構成である。

【００２２】それゆえ、ディスクカートリッジ成型時に
生ずるバリによって形成される突起部と収納ケース内面
との接触が阻止できるので、プラスチックの破片や粉の
発生を防止することができ、プラスチックの破片や粉が
ディスクカートリッジに付着し、さらに内部のディスク
やディスク装置に付着することによるディスク装置作動
時のエラーを未然に防止できるので、ディスクおよびデ
ィスク装置の動作の信頼性を向上させることができると
いう効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のディスクカートリッジ収納ケースに透
明なディスクカートリッジを収納した状態の正面図であ
る。

【図２】図１のディスクカートリッジ収納ケースに透明
なディスクカートリッジを収納した状態の側面図であ
る。

【図３】本発明のディスクカートリッジ収納ケースとデ
ィスクカートリッジの外観図を示すものであって、同図
（ａ）は、ディスクカートリッジ収納ケースの斜視図で
あり、同図（ｂ）は、ディスクカートリッジの斜視図で
ある。

【図４】従来のディスクカートリッジ収納ケースにディ
スクカートリッジを収納した状態の三面図である。

【図５】図４の正面図に示すＡ部の拡大図である。

【図６】図４の側面図に示すＢ部の拡大図である。

【符号の説明】

１ 収納ケース ２ ディスクカートリッジ ４ａ 突出部 ４ｂ 突出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】光ディスク装置等における記録および再生
   に用いられるディスクカートリッジを収納するための、
   ディスクカートリッジ収納ケース、あるいはフロッピー
   ディスク等の記録媒体を収納する収納ケースにおいて、 収納ケース内側稜線部のディスクカートリッジの外部稜
   線部に対する部分に、連続した、あるいは断続する複数
   の突出部を設け、ディスクカートリッジの側面中央線部
   と収納ケースの内面の接触を阻止するようにしたことを
   特徴とするディスクカートリッジ収納ケース。